JP3196831U - 鑑賞用の胡蝶蘭、及び仕立用支柱 - Google Patents

鑑賞用の胡蝶蘭、及び仕立用支柱 Download PDF

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秀之 黒臼
秀之 黒臼
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Abstract

【課題】胡蝶蘭をあらゆる方向から観賞できるようにし、胡蝶蘭(花)の向きを考慮することなく胡蝶蘭の配置を可能にする。【解決手段】帯状の部材91の一方の端部923側の挿入部94に連続して、挿入部94の終端である帯状の部材91の一方の端部923から挿入部94に対して鈍角方向に伸びて円弧として第一湾曲部924が形成され、第一湾曲部924は渦巻き状の平板911として帯状の部材91の他方の端部927に向かって形成され、第一湾曲部924が形成されて伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部925が形成され、第二変曲部925から、第一湾曲部924に連続して第二変曲部925から離れる方向に円弧として渦巻き状の平板911である第二湾曲部926が形成され、帯状の部材91の、他方の端部927が一方の端部923より上方側に形成された仕立用支柱90を提供する。【選択図】図19

Description

本考案は、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するための仕立用支柱に関する。
胡蝶蘭110の鉢植えでは、胡蝶蘭110の花茎140を鑑賞用に最適な角度に仕立てるために支柱100が用いられている。例えば、図39に示すように、先ず真直に上方へ伸びた花茎140が一定の長さになったところで真直支柱100aを花茎140に沿わせて立設し、要所をクリップ或いは止着部材150等で結び止めする。そのまま伸びるに任せ、つぼみ160が数個開きかけたところで、真直支柱100aの上部を花茎140の湾曲し始める部位に合わせて切断し、その真直支柱100aの上端部に花茎140を結び止めすると共に、湾曲支柱100bを継ぎ足して、その湾曲部へ花茎140の先端部を結び止めし、真直支柱100aが短い場合は図示の如くその真直支柱100aに湾曲支柱100bを継ぎ足して、花茎140の湾曲し始める部位と花茎140の先端部を湾曲支柱100bへ結び止めし、大半の花が開く出荷時まで待つ。その間、花茎140は湾曲支柱100bに沿って伸び、花びら170、170・・・は揃って正面を向く(特許文献1)。
特開平7−23664(段落0008 図4)
そして、こうした支柱100を用いた花茎140の仕立て方は、花茎140を湾曲させ、先端が下方に垂れ下がった状態とするのが一般的である。この仕立て方では、花茎140が湾曲し、先端が下方に垂れ下がって花びら170、170、・・・が向く方向が観賞に適することになる。従って、鉢植えの胡蝶蘭110を室内等に置く場合には、花びら170、170、・・・が向く方向を室内の中心を向くように配置することになる。つまり、鉢植えの胡蝶蘭110の、湾曲した花茎140の花びら170、170、・・・がない花茎140側を室内の壁側に向けることになる。そのため、胡蝶蘭110の鉢植えは、室内等においては壁側に配置されるのが一般的になっている。本来、胡蝶蘭110はその美しさからどんな場所にも配置されるべきものであるが、机上、例えば会議テーブル等の中央に配置されることはほとんどない。これは、鉢植え胡蝶蘭110の仕立てにおいて、花茎140を湾曲させて花びら170、170、・・・がある花茎140の部分と、花びら170、170、・・・がない花茎140側の部分とに明確に分かれてしまうことにある。つまり、机上等における座る位置によって花びら170、170、・・・と向き合ったり、花びら170、170、・・・がない花茎140と向き合ったりすることになるためである。以上のように、胡蝶蘭110は、花茎140が湾曲し、花びら170、170、・・・が下方に垂れ下がる一方向だけしか観賞に適していない。
また、胡蝶蘭110の仕立てでは、花茎140を湾曲させ、先端が下方に垂れ下がった状態として、花びら170、170・・・を観賞用に最適な角度にしている。そのため、垂れ下がって花びら170、170、・・・のある花茎140側が鉢の幅を越えて突出するのが一般的であり、いわゆる三本立ち、五本立ちということになると胡蝶蘭110の数が増えるによる横幅が広がることに加え、花びら170、170、・・・がある花茎140の部分と、鉢側の花びら170、170、・・・がない花茎140の部分との前後方向の幅の広がりが生じる。そのため、胡蝶蘭110の鉢植えを置くことになる室内では、配置される胡蝶蘭110の植木によりかなりの領域を占有されることになる。そのため、狭い室内には、多数の胡蝶蘭110の鉢植えを配置することが不可能となることもある。
本考案は、上記の事情に鑑みなされたものであり、胡蝶蘭をあらゆる方向から観賞することを可能にし、室内の大きさに拘わらず、胡蝶蘭(花)の向きを考慮することなく胡蝶蘭の配置を可能にする仕立用支柱の提供を目的とする。
さらに、請求項1に記載の考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材に接続された、基台に組み込む挿入部の面部側同士を対向させ、前記挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成されたことを特徴とする。
従って、請求項1に記載の考案によれば、仕立用支柱は、複数の、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、基台に組み込む挿入部の面部側同士を対向させ、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されている。つまり、各帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、挿入部同士を対向して配置することになる。各帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、対向する挿入部同士の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。例えば、第一湾曲部が伸びることで対向する挿入部同士の外側から囲み、複数の第一湾曲部が円弧をなして伸び、帯状の部材が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部は各帯状の部材に形成されることになる。この第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。そして、同様に、第二湾曲部が伸びることで対向する挿入部同士の外側から囲み、複数の第二湾曲部が円弧をなして伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して複数の帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平面部)が形成されることになる。このように、各帯状の部材で以上の第一湾曲部及び第二湾曲部が形成されることで、各帯状の部材ごとの渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部)))が形成されることになる。
その結果、その渦巻き状の平板に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をはわす(巻き付ける)ことで蔓に付いた花が渦巻き状に咲いている状態を実現することでき、仕立用支柱のどの方向にも花を付けた状態になる(仕立用支柱の回り花が付いた状態になる)。また、仕立用支柱は全体が帯状の部材により渦巻き状の平板(平面部)をなしているので、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとめることができ、仕立用支柱を用いることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を室内等に配置する際に広い領域を占有することがなくなる。
また、請求項2に記載の考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部及び前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第二湾曲部が伸びてきた方向と、前記第二湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第三変曲部が形成され、前記第三変曲部から、前記第二湾曲部に連続して、前記第三変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第三湾曲部と、前記第三湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって伸びて、前記帯状の部材は、前記挿入部の状態に対して少なくとも一回転しながら、渦巻き状の形状として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項2に記載の考案によれば、仕立用支柱は、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されており、さらに同様に、第二変曲部、第二湾曲部、第三変曲部、第三湾曲部と続き、帯状の部材は、挿入部の状態に対して少なくとも一回転しながら、渦巻き状の形状を形成している。つまり、帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、挿入部の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。第一湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第一湾曲部が円弧をなして伸び、第一湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部及び第二変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。そして、同様に、第二湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第二湾曲部が円弧をなして伸び、第二湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第三変曲部をなすことになる。そして、同様に、この第三変曲部からは第三湾曲部が第二湾曲部に連続して円弧として、第二変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部))が形成されることになる。
その結果、その渦巻き状の平板に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をはわす(巻き付ける)ことで蔓に付いた花が渦巻き状に咲いている状態を実現することでき、仕立用支柱のどの方向にも花を付けた状態になる(仕立用支柱の回り花が付いた状態になる)。また、仕立用支柱は全体が渦巻き状の平板をなしているので、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとめることができ、仕立用支柱を用いることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を室内等に配置する際に広い領域を占有することがなくなる。
さらに、請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、請求項3に記載の考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、請求項4に記載の考案は、請求項1又は2に記載の構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル、以下リップを含んだペダル、アンダーセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、請求項4に記載の考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)の回りに咲かせた状態にすることが可能になるとともに、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になり、観賞し易い状態を可能にする。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順にするために、以下の生長工程を経ることになる。胡蝶蘭の株を基台に植え込み、胡蝶蘭の株から伸びる花茎を支持するために、胡蝶蘭の花茎に隣接して支え棒を設け、胡蝶蘭の花茎の株側を支え棒に紐状の部材によって固定して胡蝶蘭を生長させ、胡蝶蘭の株から伸びる花茎に付く蕾の内、少なくとも一つが蕾の、花茎側の底部から蕾の頂部までの長さが2cmなるまで胡蝶蘭を生長させ、胡蝶蘭の株から伸びる花茎に付く蕾の内、少なくとも一つが蕾の、花茎側の底部から蕾の頂部までの長さが2cmを超えたところで、胡蝶蘭の花茎の先端側を立ち上がらせ、胡蝶蘭の花茎を基台に対して直立させた状態にして胡蝶蘭の花を咲かせることで、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になる。つまり、従来の胡蝶蘭の花茎を湾曲させた状態で胡蝶蘭Aの花を咲かせた状態と同じになる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合には、予め造花等の製造時に胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順に製造し、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱(渦巻き状の平板)に沿って渦巻き状に形成することになる。
さらに、請求項5に記載の考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲 部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする。
従って、請求項5に記載の考案によれば、仕立用支柱は、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されて、渦巻き状の形状を形成している。つまり、帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、挿入部の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。第一湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第一湾曲部が円弧をなして伸び、第一湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部))が形成されることになる。
その結果、その渦巻き状の平板に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をはわす(巻き付ける)ことで蔓に付いた花が渦巻き状に咲いている状態を実現することでき、仕立用支柱のどの方向にも花を付けた状態になる(仕立用支柱の回り花が付いた状態になる)。また、仕立用支柱は全体が渦巻き状の平板をなしているので、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとめることができ、仕立用支柱を用いることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を室内等に配置する際に広い領域を占有することがなくなる。
また、請求項6に記載の考案は、請求項2又は5に記載の構成に加え、基台に挿入する、長方形の形状に形成され、前記長方形の形状の両長辺側の縁部側が一方の平面部側に折り返され、前記縁部側が前記一方の平面部に当接することで前記長辺側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記長辺に沿って、前記長方形の形状の両短辺側まで伸びる、板状の部材である挿入部と、前記挿入部に連結された平面部の一方の端部から他方の端部の、長手方向に沿って、前記一方の端部から前記他方の端部まで伸びる側部を傾斜させることで前記平面部の、前記一方の端部側から前記他方の端部側に向かって広げて形成し、前記側部側の縁部側が前記平面部側に折り返され、前記縁部側が前記平面部に当接することで前記側部側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記側部に沿って、前記平面部の、一方の端部から他方の端部まで伸びる、板状の部材である帯状の部材と、を備え、前記帯状の部材では、前記平面部の他方の端部側では、前記平面部の中央を前記平面部の長手方向に沿って、前記平面部の中央を挟み込んで対向した、前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、前記平面部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部側の前記孔部の列の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部には、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、前記側部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部に形成された前記孔部に、前記挿入部側に伸びる支柱が組み込まれることを特徴とする。
従って、請求項6に記載の考案によれば、仕立用支柱では、挿入部は基台に差し込めるように板状の部材であり、挿入部の縁部側に円弧部が形成されて、胡蝶蘭の花茎が挿入部に接触しても胡蝶蘭の花茎に傷つけることを防ぎ、挿入部に連結された帯状の部材は、帯状の部材の平面部の、一方の端部から他方の端部の、長手方向に沿って、帯状の部材の平面部の、一方の端部から他方の端部まで伸びる側部を傾斜させることで帯状の部材の平板である平面部の、一方の端部側から他方の端部側に向かって帯状の部材の平面部を広げて形成して、帯状の部材の平面部の面積を次第に大きくすることで帯状の部材の平面部自体を湾曲し易くすることで曲面を形成することになり、帯状の部材を渦巻き状に形成することと相俟って帯状の部材における湾曲形成を容易することを可能にする。また、帯状の部材の側部側の縁部側に円弧部が形成されて、胡蝶蘭の花茎が帯状の部材の側部側に接触しても胡蝶蘭の花茎に傷つけることを防ぎ、さらに、帯状の部材では、平面部の他方の端部側では、平面部の中央を平面部の長手方向に沿って、平面部の中央を挟み込んで対向した、平面部を貫通した孔部の列が形成されることで、胡蝶蘭の花茎を帯状の部材の渦巻き状に形成された渦巻き状の平面部に沿ってはわせる(巻き付ける)際に、孔部に紐状の部材を通し、胡蝶蘭の花茎を固定することを可能にする。また、帯状の部材の渦巻き状の平面部の長手方向に沿っての、渦巻き状の平面部の他方の端部側の孔部の列の間隔は、渦巻き状の平面部の一方の端部側に向かう孔部の列の間隔に比べ狭く形成されていることで、胡蝶蘭の花茎の先端側の花(蕾)の間隔に対応することになり(胡蝶蘭の花茎の先端では花同士の間隔が短くなるということに対応することになり)、渦巻き状の平面部の一方の端部側に比べ短い間隔で胡蝶蘭の花茎を紐状の部材により固定することが可能になる。さらに、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線(平面部)に形成した際に、挿入部側となる平面部の側部には、側部に沿って、円弧部に隣接して平面部を貫通した孔部の列が形成され、側部の長手方向に沿っての、平面部の他方の端部から最初の孔部の間隔は、平面部の一方の端部側に向かう孔部の列の間隔に比べ狭く形成されることで、孔部に組み込む支柱を用いた際に、渦巻き状の平面部の他方の端部側の支持を容易することが可能になる。また、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した後に、挿入部側となる平面部の側部に形成された孔部に支柱が組み込まれ、支柱が挿入部側に伸びて帯状の部材を支持することが可能になる。
さらに、請求項7に記載の考案は、請求項6に記載の構成に加え、前記帯状の部材の中央を前記帯状の部材の長手方向に沿って、前記帯状の部材の中央を挟み込んで対向した、前記帯状の部材を貫通した前記孔部の列では、前記帯状に部材の、他方の端部から一方の端部に向い前記孔部同士の間隔が広がり、前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔は最も狭く、前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔より広い、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔が等しく、前記帯状の部材の他方の端部側の前記孔部同士の間隔は、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔の1/2であり、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記帯状の部材の側部の、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記帯状の部材を貫通した孔部の列では、前記帯状の部材の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、最初の前記孔部からの前記孔部の列における前記孔部同士の間隔の1/2であり、最初の前記孔部から前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成されることを特徴とする。
従って、請求項7に記載の考案によれば、帯状の部材の中央を帯状の部材の長手方向に沿って形成された、孔部の列では、帯状の部材の、他方の端部から一方の端部に向い孔部同士の間隔が広がることで、胡蝶蘭の花茎に付く花の間隔に孔部を合わせることが可能になり、帯状の部材の、他方の端部側の胡蝶蘭の花茎に付く花の間隔が狭い箇所でも胡蝶蘭の花茎の固定を可能にする。つまり、帯状の部材の他方の端部側では、他方の端部から孔部までの最も狭い間隔をなし、次いで、他方の端部から孔部までの間隔より広い、帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の孔部同士の間隔をなし、その二組の孔部同士の間隔に続く、さらに広い孔部同士の間隔が形成され、そのさらに広い孔部同士の間隔で続き、二組の孔部同士の間隔はさらに広い孔部同士の間隔の1/2をなすことで、より胡蝶蘭の花茎の花の間隔に対応することになり、孔部に紐状の部材を通して胡蝶蘭の花茎を固定し易くすることを可能にする。また、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、挿入部側となる帯状の部材の側部に沿って孔部の列を形成し、帯状の部材の他方の端部から最初の孔部の間隔は、最初の孔部からの孔部の列における孔部同士の間隔の1/2にし、最初の孔部から帯状の部材の一方の端部側に向かう孔部同士の間隔を等しくすることで、孔部に支柱を組み込んだ際に、渦巻き状の空間曲線を形成した帯状の部材を支持し易くすることが可能になる。
また、請求項8に記載の考案は、請求項7に記載の構成に加え、前記挿入部と前記帯状の部材との連結に際しては、前記挿入部及び前記帯状の部材の、前記円弧部を避けて、前記挿入部の他方の平面部と前記帯状の部材の他方の平面部とを重なり合わせ、前記挿入部の一方の端部側と前記帯状の部材の一方の端部側と固定し、前記挿入部に対して前記帯状の部材が鈍角方向に伸びることを特徴とする。
従って、請求項8に記載の考案によれば、挿入部と帯状の部材との連結では、挿入部、帯状の部材それぞれに形成された円弧部を避けて安定した連結(固定)を行い、連結(固定)に際しては、挿入部に対して帯状の部材が鈍角方向に伸ばすことで帯状の部材で渦巻き状の平面部を形成により、帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ渦巻き状が伸びた状態の実現を可能にする。
さらに、請求項9に記載の考案は、請求項8に記載の構成に加え、前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第一湾曲部の円弧がなす第一角度、前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第二湾曲部の円弧がなす第二角度、及び前記第二角度から伸びる前記第二湾曲部の円弧が前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対してなす第三角度が、前記第一角度、前記第二角度、及び前記第三角度の順に小さく形成され、前記第一湾曲部の円弧は第一円周に沿い、前記第二湾曲部の円弧の一部は第二円周に沿い、前記第二角度から前記第三角度に変化した前記第二湾曲部では、前記第二湾曲部の円弧は第三円周に沿い、前記第一円周、前記第二円周及び前記第三円周の順に外径が大きく形成されていることを特徴とする。
従って、請求項9に記載の考案によれば、帯状の部材の、第一湾曲部がなす角度(第一角度)、第二湾曲部がなす角度(第二角度、第三角度)を変えて、帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ向かい角度を小さくし、それぞれの角度での帯状の部材の部分での円弧が載る円周(第一円周、第二円周、及び第三円周)が帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ向かい外径が大きくなることで、帯状の部材にはわす(巻き付ける)蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を看る者に与える印象に工夫を凝らすことが可能になる。
また、請求項10に記載の考案は、請求項9に記載の構成に加え、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記帯状の部材の側部に形成された前記孔部に組み込まれる前記支柱は、前記支柱の一方の端部側が渦巻き状の前記帯状の部材の孔部に取り付けられ、前記支柱の他方の端部側は、前記挿入部側に伸びて、前記基台内に入り込み、前記基台内で前記他方の端部側が支持され、前記基台上で前記帯状の部材を支持することを特徴する。
従って、請求項10に記載の考案によれば、帯状の部材を渦巻き状の平面部(空間曲線)に形成した際に、挿入部側となる帯状の部材の側部に形成された孔部に支柱が組み込まれ、支柱の一方の端部側が孔部に取り付けられ、支柱の他方の端部側は、基台である植木鉢等内に入り込むことで、渦巻き状の帯状の部材を支持し、帯状の部材がなす渦巻き状の状態を維持することが可能になる。
さらに、請求項11に記載の考案は、請求項10に記載の構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記前記帯状の部材を渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、請求項11に記載の考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状をなす帯状の部材)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、請求項12に記載の考案は、請求項10に記載の構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル、以下リップを含んだペダル、アンダーセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記前記帯状の部材を渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、請求項12に記載の考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の帯状の部材)の回りに咲かせた状態にすることが可能になるとともに、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になり、観賞し易い状態を可能にする。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順にするために、以下の生長工程を経ることになる。胡蝶蘭の株を基台に植え込み、胡蝶蘭の株から伸びる花茎を支持するために、胡蝶蘭の花茎に隣接して支え棒を設け、胡蝶蘭の花茎の株側を支え棒に紐状の部材によって固定して胡蝶蘭を生長させ、胡蝶蘭の株から伸びる花茎に付く蕾の内、少なくとも一つが蕾の、花茎側の底部から蕾の頂部までの長さが2cmなるまで胡蝶蘭を生長させ、胡蝶蘭の株から伸びる花茎に付く蕾の内、少なくとも一つが蕾の、花茎側の底部から蕾の頂部までの長さが2cmを超えたところで、胡蝶蘭の花茎の先端側を立ち上がらせ、胡蝶蘭の花茎を基台に対して直立させた状態にして胡蝶蘭の花を咲かせることで、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になる。つまり、従来の胡蝶蘭の花茎を湾曲させた状態で胡蝶蘭Aの花を咲かせた状態と同じになる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合には、予め造花等の製造時に胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順に製造し、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱(渦巻き状の平面部)に沿って渦巻き状に形成することになる。
本考案によれば、直線部(或いは挿入部)に連続して湾曲部(第一湾曲部、第二湾曲部)である渦巻き状の空間曲線を形成して、渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)に沿って蔓に花を付ける植物、例えば蘭の蔓をはわして(巻き付けて)、渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)に取り付けるため、蔓にある花を渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)に対して任意の方向に向けることができる。そのため、蘭の蔓を渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)に巻き付けた仕立用支柱では、仕立用支柱の側面の全域にわたって(仕立用支柱の(中心)軸方向を取り囲む領域全体にわたって)花を備えさせることができ(仕立用支柱の側面(周囲)に花を付けているため)、仕立用支柱を見る方向にかかわらず花を見ることができる。
また、仕立用支柱の、湾曲部である渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)は円柱(円筒)形状に近い形状をなしているため、蘭のような蔓に花を付ける植物であっても、蔓を湾曲部である渦巻き状の空間曲線(或いは渦巻き状の平面部)にはわす(巻き付ける)ことで蔓をまとめるができる。そのため、蘭のような蔓に花を付ける植物を小さくまとめることを可能にし、室内等に配置するに際しても配置する領域が小さくて済む。また、仕立用支柱の周囲に花を備えているため、室内等の配置に際して花の向きを考慮せずに室内等のいずれの箇所に置くことができる。
本考案である、複数の棒状部材を組み合わせて形成した仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 図1に示す、仕立用支柱の、第一湾曲部と第二湾曲部との連結の状態を示す説明図である。(a)は、直線部と第一湾曲部とでなす角度と、第一湾曲部と第二湾曲部とでなす角度とを示す説明図である。(b)は、第二変曲部を通る、仕立用支柱を横断する方向のラインLに対する第一湾曲部及び第二湾曲部がなす角度を示す説明図である。(c)は、仕立用支柱を横断する方向のラインLに対する、第一湾曲部における接線と第二湾曲部における接線との角度を示す説明図である。 仕立用支柱の、第二変曲部同士を連結する連結部材を示す平面図である。(a)は、枝部が三本の場合の連結部材を示す説明図である。(b)は、枝部が二本の場合の連結部材を示す説明図である。 図1に示す仕立用支柱と、その仕立用支柱の中に組み込まれる補強材である渦巻き状の部材を示す説明図である。 図1に示す仕立用支柱内に渦巻き状の部材を組み込んだ状態を示す説明図である。(a)は、図1に示す仕立用支柱内に渦巻き状の部材をそのままの状態で組み込んで、渦巻き状の部材を第一湾曲部及び第二湾曲部に固定した状態を示す説明図である。(b)は、図1に示す仕立用支柱内に渦巻き状の部材を分断した細片を組み込み、細片を第一湾曲部及び第二湾曲部に固定した状態を示す説明図である。 例1による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態の概略を示す説明図である。 本考案である、複数の棒状部材を組み合わせて形成した、例2による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 例2による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態の概略を示す説明図である。 本考案である、複数の棒状部材を組み合わせて形成した、例3による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 例3による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 例3による別の形態の仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 本考案である、円筒状の部材で形成した、例4による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 図12に示す、仕立用支柱の、第一湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列と第二湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列との連結の状態を示す説明図である。(a)は、変曲部を通る、仕立用支柱を横断する方向のラインLに対する第一湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列と第二湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列とがなす角度を示す説明図である。(b)は、仕立用支柱を横断する方向のラインLに対する、第一湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列における接線と第二湾曲部(湾曲部)に対応する小孔部の列における接線との角度を示す説明図である。 例4による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 本考案である、円筒状の部材で形成した、例5による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 例5による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 本考案である、板状の部材で形成した、例6による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 例6による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 本考案である、板状の部材で形成した、例7による仕立用支柱の全体構成を示す説明図である。 例7による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 例8による、渦巻き状に形成する前の帯状の部材を備えた仕立用支柱の全体を示す説明図である。 仕立用支柱の帯状の部材の側部側を示す説明図である。(a)は、帯状の部材の長手方向に沿って、帯状の部材の側部の縁部側を一方の平面部側に折り曲げた状態を示す説明図である。(b)は、帯状の部材の長手方向に沿って、帯状の部材の側部の縁部側をそれぞれ異なる一方の平面部側と、他方の平面部側とに折り曲げた状態を示す説明図である。(c)は、(b)に示す帯状の部材と挿入部との連結(溶接)の状態を示す説明図である。 例8による、仕立用支柱の帯状の部材に形成された孔部の位置関係を示す説明図である。 例8による仕立用支柱の詳細を示す説明図である。(a)は、図22に示す、仕立用支柱の帯状の部材に形成された孔部の詳細を示す説明図である。(b)は、帯状の部材と挿入部との連結(溶接)の詳細を示す説明図である。 例8による、渦巻き状の帯状の部材を備えた仕立用支柱を、他方の端部側から一方の端部側に向かう方向から示す説明図である。 図24に示す、例8による仕立用支柱における、帯状の部材について渦巻き状に形成するために、傾斜させた帯状の部材の円弧の角度を示す説明図である。 図24に示す、例8による仕立用支柱における、帯状の部材について渦巻き状に形成するための、帯状の部材の円弧の径を示す説明図である。 例8による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 図27に示す、仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を他方の端部側から一方の端部側に向かう方向から示す説明図である。 仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けて固定した状態を詳細に示す説明図である。(a)は、仕立用支柱の、渦巻き状の帯状の部材に胡蝶蘭の花茎を固定し、仕立用支柱に支柱を取り付けた状態を示す説明図である。(b)は、(a)のX−X線に沿って、渦巻き状の帯状の部材に形成された、孔部に紐状の部材を通し、孔部に紐状と仕立用支柱の他方の平面部とで胡蝶蘭の花茎を挟み込み、仕立用支柱の一方の平面部側で紐状の部材の端部側を結びつけた状態を断面方向から示す説明図である。 図29(a)のY−Y線に沿って、渦巻き状の帯状の部材に形成された、孔部に支柱を組み込み、支柱の一方の端部にキャップを被し、支柱の他方の端部を植木鉢内(の充填材により)に差し込んだ状態を断面方向から示す説明図である。 例1から例8に示す仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けるために胡蝶蘭の花茎を湾曲した状態から立ち上がらせた状態を示す説明図である。(a)は、胡蝶蘭の花茎が湾曲して胡蝶蘭の花が咲いた状態を示す説明図である。(b)は、胡蝶蘭の花茎が湾曲していた状態から立ち上がらせた状態を示す説明図である。 胡蝶蘭の花を示す説明図である。(a)は、一般に観賞される胡蝶蘭の花の状態を示す説明図である。(b)は、(a)の状態を反対にした状態を示す説明図である。 図32(b)に示す胡蝶蘭の花茎を例2による仕立用支柱に巻き付けた状態を示す説明図である。 図32(b)に示す胡蝶蘭の花茎を例4による仕立用支柱に巻き付けた状態を示す説明図である。 図32(b)に示す胡蝶蘭の花茎を例6による仕立用支柱に巻き付けた状態を示す説明図である。 胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に巻き付けた際に、胡蝶蘭の花が観賞される状態となるように胡蝶蘭の花の向きを調整する工程を示す説明図である。(a)は、胡蝶蘭の蕾が大きくなるまで胡蝶蘭の花茎を湾曲させた状態を示す説明図である。(b)は、胡蝶蘭の蕾が大きくなり、胡蝶蘭の花茎を湾曲した状態から立ち上がらせた(植木鉢に対して直立させた)状態を示す説明図である。(c)は、(b)の状態で胡蝶蘭の花が開花した状態を示す説明図である。 例10による仕立用支柱に胡蝶蘭を巻き付けた状態を示す説明図である。 特許文献1における、栽培段階を終えた洋ランの説明図である。
以下、本考案を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(例1)
図1には、本考案である仕立用支柱1が示されている。仕立用支柱1は、金属製の針金状の細長い棒状部材2を複数用いて形成されている。本例においては、金属製の針金状の細長い棒状部材2は、太さ(外径)2mmであるが、特に、太さ(外径)2mmに限定されることはなく、好ましくは2mmから3mm程度である。また、本例においては、9本の針金状の細長い棒状部材2を用いて仕立用支柱1を形成しているが、針金状の細長い棒状部材2は9本に限定されることはない。本例においては、複数の、針金状の細長い棒状部材2を間隔をおいて並べることで針金状の細長い棒状部材2の束29を形成している。本例においては一例として針金状の細長い棒状部材2を三本並べることで一つの束29を形成しているが、特に三本に限定されることなく何本でも束29とすることは可能である。そして、このように形成した束29同士を離して束29同士が向かい合わせることで束29同士で囲む形状を形成する。束29同士で囲む形状は円を含めた正多角形の形状を目標に形成している。本例では、この針金状の細長い棒状部材2を屈曲させて、組み合わせることで仕立用支柱1を形成している。具体的には、9本の棒状部材2を三本ずつ三つの束29に分けて、各三本の棒状部材2を同じ方向に屈曲させ、三つの束29を組み合わせている。
各棒状部材2は、以下に示す形状をなしている。各棒状部材2の一方の端部21より第一変曲部23まで真っ直ぐに伸びた直線部22を形成し、真っ直ぐに伸びた状態の終点である第一変曲部23より各棒状部材2を湾曲させた状態になっている。この第一変曲部23からは第一湾曲部24が形成されており、第一湾曲部24を湾曲させるに際しては、中心を束29同士を離して束29同士で囲む形状の中心にして渦巻き状の空間曲線281として棒状部材2の他方の端部27側に向かって形成されている。その際、第一湾曲部24は、直線部22の端部である第一変曲部23より、直線部22に対して鈍角方向、本例では、図2に示すように、角度220°方向に伸びて円弧を形成することになる。つまり、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第一湾曲部24が第一変曲部23から、図2(a)に示すように、直線部22に対して角度220°方向に伸び、図1に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。そして、図1に示すように、第一変曲部23から第一湾曲部24が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために第二湾曲部26が第一湾曲部24が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転した)位置が第二変曲部25として形成される。つまり、第一湾曲部24が伸びることで、第一湾曲部24が束29同士が囲む形状の外側から囲み、複数の第一湾曲部24が円弧をなして伸び、複数の第一湾曲部24が複数の棒状部材2により実質的に平面状の形状をなして、図1に示すように、その平面状の形状が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部25をなすことになる。そして、平面状の形状が切り替わる(反転する)位置である第二変曲部25は各複数の棒状部材2に形成されることになる。
第二変曲部25では、図1に示すように、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24より第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26が高い位置に向かう(第一変曲部23から離れる方向に向かう)。つまり、第二湾曲部26は、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。第二変曲部25では、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24と第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26とが円弧状に滑らかにつながって連続している。また、本例では、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24の接線(方向)と第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26の接線(方向)とでなす角度γをなしており、本例では、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を描くことになる。つまり、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第二変曲部25から第二湾曲部26が伸び、図1に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。
このとき、本例では、第一湾曲部24が形成する円弧の外径と第二湾曲部26が形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、第二湾曲部26は、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周から距離をおいて(離れて)、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)から距離をおいて(離れて)、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)を囲んで伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第一湾曲部24が形成する円弧の外径より第二湾曲部26が形成する外径の方が大きくなる。逆に、第二湾曲部26が、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)内に入り、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)内で、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)に囲まれて伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第一湾曲部24が形成する円弧の外径が第二湾曲部26が形成する外径よりが大きくなる。
さらに、図1に示すように、第二変曲部25から第二湾曲部26が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために第三湾曲部26aが第二湾曲部26が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第三変曲部25aとして形成される。そして、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26より第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aが高い位置に向かう(棒状部材2の他方の端部27側に向かう)。つまり、第三湾曲部26aも、第二湾曲部26と同様に、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。第三変曲部25aでは、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26と第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aとが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、図示していないが、第二変曲部25における傾斜角度と同様に、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26の接線(方向)と第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aの接線(方向)とでなす角度γをなしている。つまり、第三湾曲部26aも、第一湾曲部94及び第二湾曲部26と同様に、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を描くことになる。直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第三変曲部25aから第三湾曲部26aが伸び、図1に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。
このとき、本例では、第二湾曲部26が形成する円弧の外径と第三湾曲部26aが形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、第三湾曲部26aは、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周から距離をおいて(離れて)、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)から距離をおいて(離れて)、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)を囲んで伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第二湾曲部26が形成する円弧の外径より第三湾曲部26aが形成する外径の方が大きくなる。逆に、第三湾曲部26aが、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)内に入り、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)の外周に沿って伸び、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)内で、束29同士で囲む形状(直線部22の束29同士で囲む形状)に囲まれて伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第二湾曲部26が形成する円弧の外径が第三湾曲部26aが形成する外径よりが大きくなる。
また、本例においては、第二変曲部25及び第三変曲部25aにおいて第一湾曲部24、第二湾曲部26及び第三湾曲部26aの傾斜角度を角度γで共通にしているが、必ずしも共通の角度である必要はない。本例では、図1に示すように、第三湾曲部26aが仕立用支柱1の上方側13(棒状部材2の他方の端部27)に到達することになる。ここで、傾斜角度は、図1に示すように、同じ棒状部材2の、第一湾曲部24における接線S1と第二湾曲部26における接線S2とを、第二変曲部25側へそれぞれ伸ばすことで形成される交点Zを中心とする、第二変曲部25側の角度(角度γ)である。また、本例においては、同じ棒状部材2の、第二湾曲部26における接線と第三湾曲部26aにおける接線とを、第三変曲部25aそれぞれ伸ばすことで形成される交点を中心とする、第三変曲部25a側の角度(角度γ)である傾斜角度が形成されている。
仕立用支柱1は、本例のように、第一変曲部23、第二変曲部25及び第三変曲部25aを形成し、第三湾曲部26aが棒状部材2の他方の端部27まで伸びて終端となる構成に限定されず、さらに、同様に、渦巻き状の空間曲線28を伸ばして(形成して)変曲部及び湾曲部を形成することも可能である。また、本例においては、第一湾曲部24と同様に、第二湾曲部26及び第三湾曲部26aを湾曲させるに際して、中心を束29同士を離して束29同士で囲む形状の中心にして渦巻き状の空間曲線282を形成している。その際、両側(外側)の、棒状部材2の湾曲部(第一湾曲部24、第二湾曲部26、第三湾曲部26a)と、中央の棒状部材2の湾曲部(第一湾曲部24、第二湾曲部26、第三湾曲部26a)とでなす、実質的な平面283が第一変曲部23から他方の端部27側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。つまり、図1に示す正面方向から捉えると、正面方向に向いた一方の面側284から渦巻き状の空間曲線28を形成して他方の面側285が正面方向を向き(第二変曲部25を経ることで正面方向に向いた一方の面側284から他方の面側285が正面方向を向き)、渦巻き状の空間曲線28を形成して再度一方の面側284が正面方向を向いている(第三変曲部25aを経ることで正面方向に向いた他方の面側285から一方の面側284が正面方向を向いている)。以上が本例における仕立用支柱1の渦巻き状の空間曲線28であるが、特に、第一変曲部23、第二変曲部25及び第三変曲部25aを形成し、第三湾曲部26aが棒状部材2の他方の端部27まで伸びて終端となる構成ではなく、少なくとも、第一変曲部23、第二変曲部25を形成し、第二湾曲部26が棒状部材2の他方の端部27まで伸びて終端となる構成であればよい。以上に示すように、第二変曲部25からは変曲部と湾曲部が同様にして繰り返して形成されることで渦巻き状の空間曲線28が形成されており、少なくとも、第一変曲部23、第二変曲部25を形成し、第二湾曲部26が棒状部材2の他方の端部27まで伸びて終端となる構成であれば渦巻き状の空間曲線28は形成されたことになっている。
なお、本例では、図1に示すように、円筒状の部材15の側面部151に沿うように仕立用支柱1の渦巻き状の空間曲線28を形成してあり、円筒状の部材15の側面部151に基本的には、第二変曲部25、第三変曲部25aが当接するようにして形成されている。つまり、第一湾曲部24、第二湾曲部26、第三湾曲部26aは円筒状の部材15の側面部151の外周の円弧に沿って湾曲していることになる。ただし、図1においては第二変曲部25の一部が円筒状の部材15の側面部151から突出しているが、基本的には全ての第二変曲部25、第三変曲部25aが円筒状の部材15内に入ることになる。つまり、本例に示すように、複数本の束の状態にした、棒状部材2について、円筒状の部材15の側面部151の外周の円弧に沿って、第一湾曲部24、第二湾曲部26、及び第三湾曲部26aを形成しても、例えば、連結部材4を用いることによっては、棒状部材2が円筒状の部材15の側面部151から突出することもある。ただし、基本的には、図1に示すように仕立用支柱1を円筒状の部材15内に収まる形状にすることによって、仕立用支柱1をコンパクトな形状にまとめてある。そのため、仕立用支柱1に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。本例においては、仕立用支柱1をコンパクトな形でまとめるために図1に示す円筒状の部材15内に収まる形状をとっているが、図1に示す円筒状の部材15内に収まる形状に限定されることない。図1に示す円筒状の部材15内に仕立用支柱1が収まらない形状であっても仕立用支柱1を構成する棒状部材2が渦巻き状の空間曲線28を形成されていればよく、渦巻き状の空間曲線28に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
また、本例では、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなして傾斜する角度が異なっており、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度が異なっている。図2(b)に示すように、第二変曲部25を通り仕立用支柱1(棒状部材2の長手方向)を横断する方向の(に伸びる)ラインLに対して第一湾曲部24が角度αをなしており、ラインLに対して第二湾曲部26が角度βをなしている。つまり、第二変曲部25より第一湾曲部24への接線S1とラインLとでなす角度αとなり、第二変曲部25より第二湾曲部26への接線S2とラインLとでなす角度βとなっている。第一湾曲部24より第二湾曲部26の方がラインLに接近した角度で形成されており、第一湾曲部24と第二湾曲部26とは第二変曲部25を通り、仕立用支柱1の軸方向を横断する方向に対して第一湾曲部24より第二湾曲部26の方がラインLへ傾斜する角度が小さく形成されている(α>β)。また、同様に、第一湾曲部24側より第二湾曲部26側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さく形成するために、傾斜角度である角度γを角度αと角度βに分割することで達成することも可能である。具体的には、図2(c)に示すように、第一湾曲部24における接線S1とラインLとの角度を角度αとし、第二湾曲部26における接線S2とラインLとの角度を角度βとする(α>β)。その結果、第一湾曲部24側より第二湾曲部26側の方がラインLに対して傾斜する角度が小さくなる。本例においては、図2(a)に示すように、第一湾曲部24と直線部22とでなす角度は220°であり、第一湾曲部24と第二湾曲部26とでなす角度は200°である。ただし、第一湾曲部24と直線部22とでなす角度が第一湾曲部24と第二湾曲部26とでなす角度より大きければ、本例での220°、200°に限定されることはない。
なお、本例とは異なり、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなして傾斜する角度を同じにし、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度を同じにすることも可能である。そして、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度を同じにした、仕立用支柱1に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。
そして、本例では、各棒状部材2の他方の端部27の位置は同じであり(同じ高さであり)、本例においては、図1に示すように、各棒状部材2の他方の端部27を全て連結する、金属製のリング状の部材3が取り付けられている。ただし、各棒状部材2の他方の端部27の位置は同じである(同じ高さである)必要はなく、それぞれ異なる位置であってもよく、その場合には、リング状の部材3を傾斜して取り付けることになる。また、その場合には、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けて終端が異なることになるため、見る人に終端が同じ場合とは違う印象を与えることができる。本例では、各棒状部材2の他方の端部27とリング状の部材3との連結は溶接で行われているが、特に溶接に限定されることなく接着剤等で行うことも可能である。また、第二変曲部25においても各棒状部材2の第二変曲部25同士を連結部材4により連結している。本例で用いる連結部材4は、図1及び図3(a)に示すように、三本の枝部41と3つの連結部42とから構成されている。連結部材4では、連結部材4の中心部43より、棒状の部材である枝部41が三方向に伸びている。枝部41は、同一平面を形成するように連結部材4の中心部43より伸びている。そして、枝部41の、連結部材4の中心部43とは反対側の端部には連結部42が設けられている。
各連結部42は、図3(a)に示すように、連結部材4の中心部43に対して窪むように円弧形状をなしている。つまり、各連結部42は、連結部材4の中心部43に向き合う側が凹んで円弧形状をなしている。各連結部42が円弧形状をなすことで、第二変曲部25における三本の棒状部材2がなす円弧形状に対応することになり、連結部42を第二変曲部25側に当接させると連結部42と第二変曲部25の三本の棒状部材2に当接することになる。仕立用支柱1に連結部材4を取り付けるに際しては、図1に示すように、仕立用支柱1の軸方向を横断する方向に連結部材4を配置し、連結部材4の中心と束29同士で囲む形状の中心を一致させ、連結部材4の中心より伸びる枝部41に設けられた連結部42が各前記束29を形成する、複数の棒状部材2の第二変曲部25に当接することになり、各連結部42と第二変曲部25とが連結されている。本例では、連結に際しては、溶接で行われているが、特に溶接に限定されることなく接着剤等で行うことも可能である。また、本例での連結部材4では、連結部42を3つというように分割された部材(小片)を用いているが、一連の円の形状をなした部材であってもよい。
また、以上のように、仕立用支柱1を補強するために補強材として連結部材4を取り付けることに限定されることなく、図4に示すように、補強材である渦巻き状の部材5を仕立用支柱1に取り付けることでも仕立用支柱1を補強することは可能である。渦巻き状の部材5は、図4に示すように、細長い棒状部材を渦巻き状の形状に形成してあり、また、この針金状の細長い棒状部材は弾力性のある(ばね性のある)部材である。この渦巻き状の部材5を仕立用支柱1内に組み込む。組み込みに際しては、図5(a)に示すように、仕立用支柱1の、第一湾曲部24と第二湾曲部26とで形成される渦巻き状の空間曲線28の軸方向と渦巻き状の部材5の軸方向を一致させて、渦巻き状の空間曲線28内に渦巻き状の部材5を組み込み、渦巻き状の部材5を渦巻き状の空間曲線28の各束29側に当接させることになる。そして、渦巻き状の部材5を渦巻き状の空間曲線28の各束29側に溶接して固定することも可能である。また、渦巻き状の部材5と渦巻き状の空間曲線28の各束29側との当接する部分については、溶接の他に接着剤を当接する部分に塗布することで固定したり、当接する部分を紐状の部材でしばって固定したりすることも可能である。
また、渦巻き状の部材5を、図5(b)に示すように、切断して短い細片51にして、その細片51を束29の長手方向を横断する方向に束29に固定したり、束29同士を連結するように固定したりすることも可能である。図5(b)に示すように、渦巻き状の部材5の細片51を固定するには、予め渦巻き状の部材5を切断して短い細片51にした後に、個々の細片51を束29の長手方向を横切る方向に固定したり、束29同士を連結するように固定したりすることが可能である。また、予め渦巻き状の部材5を切断することなく、渦巻き状の部材5の細片51を固定することも可能である。その場合には、渦巻き状の部材5をそのままの状態で仕立用支柱1内に組み込み、渦巻き状の空間曲線28に当接させて溶接して固定する。そして、渦巻き状の空間曲線28に植物の茎を沿わせて固定する際に、植物の固定具の取り付けの妨げになる部分を切り落としたり、渦巻き状の空間曲線28に植物の茎を沿わせた際に仕立用支柱1の強度を高めることができる部分だけを残して他を切り落としたりして、最終的には渦巻き状の部材5を切断した短い細片51が束29の長手方向を横断する方向に束29に固定したり、束29同士を連結するように固定したりすることになる(図5(b)参照)。基本的には、図5(b)に示すように、短い細片51は、束29の長手方向(棒状部材2の長手方向)を横断する方向に固定されることになるが、必ずしも横断する方向に限定されず、束29の長手方向(棒状部材2の長手方向)とその方向を横断する方向の間の方向 (束29の長手方向(棒状部材2の長手方向)に対して斜めの方向等)に固定されることもある。
以上の構成の仕立用支柱1に蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。図6に示すように、仕立用支柱1に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、植木鉢W内に仕立用支柱1を組み込む(植え込む)。なお、本例では、植木鉢Wを用いているが、植木鉢W以外のプランター等の植物等を植え込むことができる容器である基台を用いることも可能である。植木鉢Wへの組み込み(植え込み)に際しては、仕立用支柱1の下方側12を植木鉢W内に向けて組み込み(埋め込み)、仕立用支柱1を植木鉢Wに対して直立した状態にする。直立した状態にするために植木鉢W内には、図示しない充填材、例えば樹脂製の小片が多数入っており、仕立用支柱1の下方側12である、直線部22側を保持することで仕立用支柱1を植木鉢W上で支持することになる。この状態で胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱1の直線部22に隣接して植木鉢W内に組み込む(植え込む)。胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込んだ後に、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱1の第一湾曲部24と第二湾曲部26とで形成される渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を棒状部材(第一湾曲部24と第二湾曲部26)2にはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの花A2を束29同士で囲む形状とは反対側を向かせて、具体的には、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱1に対して外側を向かせて(仕立用支柱1から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)棒状部材(第一湾曲部24と第二湾曲部26)2に沿わせる。また、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際しては、仕立用支柱1(棒状部材2)の直線部22には胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせず(巻き付けず)、第一湾曲部24及び第二湾曲部26に沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱1(渦巻き状の空間曲線28)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことで、図6に示すように、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、第三湾曲部26aを渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことになる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との固定は、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28とを間隔をおいて、複数箇所に図示しないテープBを巻回することで行われている。本例においては、テープBを用いることで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28とを重ね合わせてその上からテープBを巻回してテープBの端部をテープB上に接着剤で貼り付けることで固定している。ただし、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、テープBを用いることに限定されない。例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との固定を行うことも可能である。本例においては、仕立用支柱8の三本の棒状部材2の内、中央の棒状部材2に胡蝶蘭Aの花茎A1を固定しているが、中央の棒状部材2に限定されることなく、両側(外側)の渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28を形成している棒状部材2、2と胡蝶蘭Aの花茎A1とをテープBで巻回して固定することも可能である。また、必ずしも三本の棒状部材2の内、一本の棒状部材2に胡蝶蘭Aの花茎A1が固定されることに限定されず、二本、或いは三本の棒状部材に跨って胡蝶蘭Aの花茎A1を固定することも可能である。
また、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことで、図6に示すように、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、第三湾曲部26aを渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことになり、図6に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線である第三湾曲部26aとを間隔をおいて、複数箇所に図示しないテープBを巻回することで行われている。そして、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、テープBを用いることで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第三湾曲部26a)28とを重ね合わせてその上からテープBを巻回してテープBの端部をテープB上に接着剤で貼り付けることで固定している。さらに、テープBを用いずに接着剤で貼り付ける場合も、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に行われることになる。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28と固定することにより、図6に示すように、仕立用支柱1に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱1の第一湾曲部24及び第二湾曲部26である渦巻き状の空間曲線28に沿って、渦巻き状に仕立用支柱1の上方側13に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に載る状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に沿う状態(三本の棒状部材2で形成される実質的な平面283に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。胡蝶蘭Aは三本の棒状部材2で形成される実質的な平面283の一方の面284側に限定されることになく適宜他方の面側285にも配置されることになる。また、図6に示すように、第三湾曲部26aについても胡蝶蘭Aの花茎Aが固定されており、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、胡蝶蘭の花A2は三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に載る状態で配置されることになり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に沿う状態で配置されることになる。
このようにして、三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱1の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱1の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。なお、図6では、仕立用支柱1に胡蝶蘭Aの花茎A1が巻き付いても仕立用支柱1が変形しない強度を保てるように連結部材4を用いた例を示しているが、渦巻き状の部材5、或いはその細片51を用いても仕立用支柱1が変形しない強度を保つことができ、渦巻き状の部材5、或いはその細片51を用いた場合でも、図6に示す場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことができ、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱1の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱1の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。本例においては、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなす傾斜角度が異なることで胡蝶蘭Aの花A2の並びの変化を楽しめることになるが、第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなす傾斜角度が同じであっても仕立用支柱1の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることができる。つまり、図2に示すように、本例では、第二変曲部25を通り仕立用支柱1(棒状部材2の長手方向)を横断する方向の(に伸びる)ラインLに対して第一湾曲部24が角度αをなしており、ラインLに対して第二湾曲部26が角度βをなしているが、ラインLに対して第一湾曲部24及び第二湾曲部26がなす角度が等しくしても胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱1の回りのどの方向からも見ることができる。
なお、本例においては、仕立用支柱1が変形しない強度を保てるように、連結部材4、渦巻き状の部材5、渦巻き状の部材5の細片51を用いることを示しているが、棒状部材2の太さ(外径)、材質、さらには、束29を形成する際の、棒状部材2を複数並べる間隔によっては、補強材である、連結部材4、渦巻き状の部材5、渦巻き状の部材5の細片51を必要としない。つまり、連結部材4、渦巻き状の部材5、或いは渦巻き状の部材5の細片51を備えていない、仕立用支柱1に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。また、仕立用支柱1に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)の花を仕立用支柱1の回りのどの方向からも見ることが可能になる。
さらに、本例においては、図1に示すように、直線部22に支持部材16を取り付けることも可能である。図示しない植木鉢内には仕立用支柱1の直線部22が組み込まれて、図示しない植木鉢内の充填材である、例えば多数の樹脂製の小片、さらには蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)により仕立用支柱1の直線部22が支持されて、仕立用支柱1が図示しない植木鉢に対して直立することになる。ただし、植木鉢内の充填材の状態、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)の状態によっては仕立用支柱1が図示しない植木鉢に対して傾斜することによって植木鉢に対して不安定な状態になる場合がある。つまり、仕立用支柱1の直線部22が図示しない植木鉢の軸方向に沿わずに図示しない植木鉢の軸方向に対して曲がる(傾斜)する状態である。そのため、植木鉢内の充填材の状態、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)の状態にかかわらず、仕立用支柱1が図示しない植木鉢に対して直立することを可能にするために支持部材16が取りつけられている。支持部材16は、図1に示すように、基本的には十字状の形状をなしており、中心には孔部であるリング部161が形成されている。このリング部161に、図1に示すように、棒状部材2の直線部22のいずれかが入り込むことになる。つまり、複数ある棒状部材2の直線部22のいずれか一つが支持部材16のリング部161に挿入されることになる。
リング部161の径は棒状部材2の直線部22が入り込むことが可能な大きさであり、リング部161に棒状部材2の直線部22を入り込ませて取り付けることで支持部材16は棒状部材2の直線部22に対して垂直にさせる。支持部材16のリング部161と、リング部161に入り込んだ棒状部材2の直線部22との間に隙間が生じていれば接着剤等を使用してその隙間を埋めることにより、また、隙間が生じていなくてもリング部161の回りに接着剤を塗布することでリング部161に入り込んだ棒状部材2の直線部22を抜け難くすることにより、支持部材16と棒状部材2の直線部22とが直交した状態で固定されることになる。そして、棒状部材2の直線部22に固定されたリング部161からは支持部162が伸びており、支持部162はリング部161を中心に直交する方向(十字状)に形成されている。そのため、支持部材16のリング部161から伸びる支持部162が棒状部材2の直線部22とが直交することになり、支持部材16が棒状部材2の直線部22と直交することになる。
そして、支持部162の端部側(支持部162のリング部161と反対側)にはフック部163が形成されている。フック部163は、図1に示すように、支持部162を折り曲げた段部として形成されている。以上の形状をなす支持部材16を仕立用支柱(棒状部材2の直線部22)1に取り付けた状態で図示しない植木鉢に組み込むと、支持部材162のフック部163が図示しない植木鉢の縁部に載り、植木鉢内に入った直線部22は植木鉢内の充填材、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)によって保持され、仕立用支柱1は図示しない植木鉢に対して傾斜することなく直立した状態となる。本例においては、フック部163は段部として形成されているが、仕立用支柱1を植木鉢に対してより直立した状態を維持し易くために、植木鉢の縁部を挟み込めるように支持部162の端部側(支持部162のリング部161と反対側)をさらに折り曲げて略コ字状の形状にする(図1の点線で示す構成を含めて略コ字状の形状にする)ことも可能であり、また、植木鉢の縁部に載せる支持部材16のフック部163が安定した状態で植木鉢の縁部に載るように植木鉢の縁部に載せるフック部163を平板状の部材とすることも可能である。つまり、フック部163に平板状の部材を取り付けることで植木鉢の縁部との接触面積が大きくなり、仕立用支柱1を安定した状態で植木鉢に対して直立させることが可能になる。さらに、平板状の部材で形成した略コ字状の形状で植木鉢の縁部を挟み込むことで、仕立用支柱1の植木鉢に対してより直立した状態を維持し易くなる。なお、本例においては、一本の直線部22にのみ支持部材16を取り付けているが、複数の直線部22に支持部材16を取り付けることも可能であり、その場合には各支持部材16からの植木鉢の距離を考慮して支持部162の長さを決定し、フック部163が植木鉢の縁部に載る(挟む込む)ようにすることになる。その結果、複数の直線部22に支持部材16を取り付けることで、仕立用支柱1が支持部材16(支持部162)に対して垂直の状態が維持し易くなり、仕立用支柱6をさらに安定した状態で植木鉢に対して直立させることが可能になる。
(例2)
図7には、例1に示す仕立用支柱1の変形である仕立用支柱6が示されている。仕立用支柱6も、例1と同様に、針金状の細長い棒状部材2を複数用いて形成されている。本例においても、例1と同様に、金属製の針金状の細長い棒状部材2は、太さ(外径)2mmであるが、特に、太さ(外径)2mmに限定されることはなく、好ましくは2mmから3mm程度である。また、本例においては、6本の針金状の細長い棒状部材2を用いて仕立用支柱6を形成しているが、針金状の細長い棒状部材2は6本に限定されることはない。本例においても、例1と同様に、複数の、針金状の細長い棒状部材2を間隔をおいて並べることで針金状の細長い棒状部材2の束29を形成している。本例においても一例として針金状の細長い棒状部材2を三本並べることで一つの束29を形成しているが、特に三本に限定されることなく何本でも束29とすることは可能である。そして、図7に示すように、本例においては、束29を二つ形成しており、このように形成した束29同士を対向させて配置する。本例でも、この針金状の細長い棒状部材2を屈曲させて、組み合わせることで仕立用支柱6を形成している。具体的には、各束29の、各三本の棒状部材2を同じ方向に屈曲させ、二つの束29を組み合わせている。
まず、例1と同様に、各棒状部材2の一方の端部21より第一変曲部23まで真っ直ぐに伸びた直線部22を形成し、真っ直ぐに伸びた状態の終点である第一変曲部23より各棒状部材2を湾曲させた状態にする。この第一変曲部23からは第一湾曲部24が形成されており、第一湾曲部24を湾曲させるに際しては、中心を対向した束29同士の間の中央として渦巻き状の空間曲線281として棒状部材2の他方の端部27側に向かって形成されている。その際、第一湾曲部24は、直線部22の端部である第一変曲部23より、直線部22に対して鈍角方向、本例では、例1と同様に、図2に示すように、角度220°方向に伸びて円弧を形成することになる。つまり、例1と同様に、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第一湾曲部24が第一変曲部23から、図2(a)に示すように、直線部22に対して角度220°方向に伸び、図7に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。
そして、例1と同様に、図7に示すように、第一変曲部23から第一湾曲部24が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために第二湾曲部26が第一湾曲部24が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第二変曲部25として形成される。第二変曲部25では、図7に示すように、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24より第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26が高い位置に向かう(第一変曲部23から離れる方向に向かう)。つまり、第二湾曲部26は、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。第二変曲部25では、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24と第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26とが円弧状に滑らかにつながって連続している。また、本例では、例1と同様に、第一変曲部23から伸びてきた第一湾曲部24の接線(方向)と第二変曲部25から伸びていく第二湾曲部26の接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしており、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を描くことになる。つまり、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第二変曲部25から第二湾曲部26が伸び、図7に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。
本例においても、例1と同様に、第一湾曲部24が形成する円弧の外径と第二湾曲部26が形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、第二湾曲部26は、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周から距離をおいて(離れて)、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む形状)から距離をおいて(離れて)、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)を囲んで伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第一湾曲部24が形成する円弧の外径より第二湾曲部26が形成する外径の方が大きくなる。逆に、第二湾曲部26が、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)内に入り、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)内で、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)に囲まれて伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第一湾曲部24が形成する円弧の外径が第二湾曲部26が形成する外径よりが大きくなる。
また、例1と同様に、図7に示すように、第二変曲部25から第二湾曲部26が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために第三湾曲部26aが第二湾曲部26が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第三変曲部25aとして形成される。そして、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26より第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aが高い位置に向かう(棒状部材2の他方の端部27側に向かう)。つまり、第三湾曲部26aも、第二湾曲部26と同様に、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。第三変曲部25aでは、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26と第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aとが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、例1と同様に、図示していないが、第二変曲部25における傾斜角度と同様に、第二変曲部25から伸びてきた第二湾曲部26の接線(方向)と第三変曲部25aから伸びていく第三湾曲部26aの接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしている。つまり、第三湾曲部26aも、第一湾曲部94及び第二湾曲部26と同様に、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を描くことになる。直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に第三変曲部25aから第三湾曲部26aが伸び、図7に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)を囲んで伸びることで円弧を形成している。
このとき、本例においても、例1と同様に、第二湾曲部26が形成する円弧の外径と第三湾曲部26aが形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、第三湾曲部26aは、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周から距離をおいて(離れて)、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)から距離をおいて(離れて)、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)を囲んで伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第二湾曲部26が形成する円弧の外径より第三湾曲部26aが形成する外径の方が大きくなる。逆に、第三湾曲部26aが、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)内に入り、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)の外周に沿って伸び、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)内で、束29同士を囲む形状(直線部22の束29同士を囲む円筒形状)に囲まれて伸びることで円弧を形成することも可能である。この場合には、第二湾曲部26が形成する円弧の外径が第三湾曲部26aが形成する外径よりが大きくなる。
また、本例においても、例1と同様に、第二変曲部25及び第三変曲部25aにおいて第一湾曲部24、第二湾曲部26及び第三湾曲部26aの傾斜角度を角度γで共通にしているが、必ずしも共通の角度である必要はない。本例では、図7に示すように、第三湾曲部26aが仕立用支柱6の上方側63(棒状部材2の他方の端部27)に到達することになる。ここで、傾斜角度は、例1と同様に、図7に示すように、同じ棒状部材2の、第一湾曲部24における接線S1と第二湾曲部26における接線S2とを、第二変曲部25側へそれぞれ伸ばすことで形成される交点Zを中心とする、第二変曲部25側の角度(角度γ)である。また、本例においても、例1と同様に、同じ棒状部材2の、第二湾曲部26における接線と第三湾曲部26aにおける接線とを、第三変曲部25aそれぞれ伸ばすことで形成される交点を中心とする、第三変曲部25a側の角度(角度γ)である傾斜角度が形成されている。
本例においても、例1と同様に、図7に示すように、第三湾曲部26aが仕立用支柱6の上方側63(棒状部材2の他方の端部27)に到達することになる。仕立用支柱6は、本例のように、第一変曲部23、第二変曲部25及び第三変曲部25aを形成し、第三湾曲部26aが棒状部材2の他方の端部27まで伸びて終端する構成に限定されず、さらに、同様に、渦巻き状の空間曲線28を伸ばして(形成して)変曲部及び湾曲部を形成することも可能である。また、本例においては、第一湾曲部24、第二湾曲部26及び第三湾曲部26aを湾曲させるに際して、中心を対向した束29同士の間の中心として渦巻き状の空間曲線282を形成している。その際、両側(外側)の、棒状部材2の湾曲部(第一湾曲部24、第二湾曲部26、第三湾曲部26a)と、中央の棒状部材2の湾曲部(第一湾曲部24、第二湾曲部26、第三湾曲部26a)とでなす、実質的な平面283が変曲部231から他方の端部27側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。つまり、図7に示す正面方向から捉えると、正面方向に向いた一方の面側284から渦巻き状の空間曲線28を形成して他方の面側285が正面方向を向き、渦巻き状の空間曲線28を形成して再度一方の面側284が正面方向を向いている。
なお、本例においては、例1と同様に、図7に示すように、円筒状の部材15の側面部151に沿うように仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28を形成してあり、円筒状の部材15の側面部151に基本的には、第二変曲部25、第三変曲部25aが当接するようにして形成されている。つまり、第一湾曲部24、第二変曲部25、第三変曲部25aは円筒状の部材15の側面部151の外周の円弧に沿って湾曲していることになる。例1と同様に、図7に示すように仕立用支柱6を円筒状の部材15内に収まる形状にすることによって、仕立用支柱6をコンパクトな形状にまとめたことになる。そのため、仕立用支柱6に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。本例においては、例1と同様に、仕立用支柱6をコンパクトな形でまとめるために図7に示す円筒状の部材15内に収まる形状をとっているが、図7に示す円筒状の部材15内に収まる形状に限定されることない。図7に示す円筒状の部材15内に仕立用支柱6が収まらない形状であっても仕立用支柱6を構成する棒状部材2が渦巻き状の空間曲線28を形成されていればよく、渦巻き状の空間曲線28に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
また、本例においても、例1と同様に、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなす傾斜する角度が異なっており、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度が異なっている。例1と同様に、図2(b)に示すように、第二変曲部25を通り仕立用支柱6を横断する方向のラインLに対して第一湾曲部24が角度αをなしており、ラインLに対して第二湾曲部26が角度βをなしている。つまり、第二変曲部25より第一湾曲部24への接線S1とラインLとでなす角度αとなり、第二変曲部25より第二湾曲部26への接線S2とラインLとでなす角度βとなっている。第一湾曲部24より第二湾曲部26の方がラインLに接近した角度で形成されており、第一湾曲部24と第二湾曲部26とは第二変曲部25を通り、仕立用支柱6の軸方向を横断する方向に対して第一湾曲部24より第二湾曲部26の方が傾斜する角度が小さく形成されている(α>β)。また、同様に、第一湾曲部24側より第二湾曲部26側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さく形成するために、傾斜角度である角度γを角度αと角度βに分割することで達成することも可能である。具体的には、図2(c)に示すように、第一湾曲部24における接線S1とラインLとの角度を角度αとし、第二湾曲部26における接線S2とラインLとの角度を角度βとする(α>β)。その結果、第一湾曲部24側より第二湾曲部26側の方がラインLに対して傾斜する角度が小さくなる。本例においても、例1と同様に、図2(a)に示すように、第一湾曲部24と直線部22とでなす角度は220°であり、第一湾曲部24と第二湾曲部26とでなす角度は200°である。ただし、第一湾曲部24と直線部22とでなす角度が第一湾曲部24と第二湾曲部26とでなす角度より大きければ、本例での220°、200°に限定されることはない。
なお、本例でも例1と同様に、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなして傾斜する角度を同じにし、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度を同じにすることも可能である。そして、第一湾曲部24の終端である第二変曲部25を境に、第一湾曲部24の渦巻き状の空間曲線28と第二湾曲部26の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度を同じにした、仕立用支柱6に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。
そして、例1と同様に、各棒状部材2の他方の端部27の位置は同じであり、本例においても、各棒状部材2の他方の端部27を全て連結するリング状の部材3が取り付けられている。ただし、各棒状部材2の他方の端部27の位置は同じである(同じ高さである)必要はなく、それぞれ異なる位置であってもよく、その場合には、リング状の部材3を傾斜して取り付けることになる。また、その場合には、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けて終端が異なることになるため、見る人に終端が同じ場合とは違う印象を与えることができる。本例でも、例1と同様に、各棒状部材2の他方の端部27とリング状の部材3との連結は溶接で行われているが、特に溶接に限定されることなく接着剤等で行うことも可能である。また、第二変曲部25においても各棒状部材2の第二変曲部25同士を連結部材7により連結している。本例で用いる連結部材7は、図7及び図3(b)に示すように、支持部71と、支持部71の両端部側に設けられた連結部72とから構成されている。連結部材7では、連結部材7の中心部73より、棒状の部材である枝部71が二方向に伸びている。本例では、枝部71、71は一直線状に形成されているが、特に一直線状に形成されることに限定されず、枝部71が第二変曲部25側に向かう方向に伸びることになる。
連結部材7では、真っ直ぐに伸びた支持部71の両端部側に連結部72が設けられており、連結部72同士は対向して支持部71に設けられている。連結部72は、例1の連結部42と同様に、円弧形状をなしており、連結部72を第二変曲部25側に当接させると連結部72と第二変曲部25の三本の棒状部材2に当接することになる。仕立用支柱6に連結部材7を取り付けるに際しては、束29同士の間(隙間)から仕立用支柱6内に連結部材7を組み込み、連結部材7の連結部72、72を仕立用支柱6内の第二変曲部25、25に当接させて溶接することで固定している。ただし、溶接に限定されることなく接着剤等で行うことも可能である。本例での連結部材7では、二箇所の第二変曲部25を支持する構成であるが、一連の円の形状をなした部材を連結部材として用いることも可能である。また、本例においても、仕立用支柱6を補強するための補強材として、例1において図4に示した渦巻き状の部材5、或いは、図5(b)で示した渦巻き状の部材5を切断して短い細片51を、例1と同様にして用いることも可能である。
なお、本例においても、例1と同様に、仕立用支柱6が変形しない強度を保てるように、連結部材7、渦巻き状の部材5、渦巻き状の部材5の細片51を用いることを示しているが、棒状部材2の太さ(外径)、材質、さらには、束29を形成する際の、棒状部材2を複数並べる間隔によっては、補強材である、連結部材7、渦巻き状の部材5、渦巻き状の部材5の細片51を必要としない。つまり、連結部材7、渦巻き状の部材5、或いは渦巻き状の部材5の細片51を備えていない、仕立用支柱6に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。また、仕立用支柱6に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)の花を仕立用支柱6の回りのどの方向からも見ることが可能になる。
以上の構成の仕立用支柱6に(図7及び図8に示す、仕立用支柱6に各棒状部材2の他方の端部27とリング状の部材3とが連結され、連結部材7の連結部72、72を仕立用支柱6内の第二変曲部25、25に当接させて溶接することで固定した状態で)、例1と同様に、蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。図8に示すように、例1と同様に、仕立用支柱6に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、植木鉢W内に仕立用支柱6を組み込む。図8では、説明の便宜のため一方の束29側に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込んだ状態が示してある。なお、本例においても、例1と同様に、植木鉢Wを用いているが、植木鉢W以外のプランター等の植物等を植え込むことができる容器である基台を用いることも可能である。組み込みに際しては、例1と同様に、仕立用支柱6を植木鉢Wに対して直立した状態にする。この状態で胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱6の直線部22に隣接して植木鉢W内に組み込み(植え込み)、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱6の第一湾曲部24と第二湾曲部26とで形成される渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を棒状部材(第一湾曲部24と第二湾曲部26)2にはわせる(巻き付ける)に際しては、例1と同様に、胡蝶蘭Aの花A2を束29同士で囲む形状とは反対側を向かせて、具体的には、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱6に対して外側を向かせて(仕立用支柱6から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)棒状部材(第一湾曲部24と第二湾曲部26)2に沿わせる。第一湾曲部24及び第二湾曲部26に沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱6(渦巻き状の空間曲線28)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。
また、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との固定は、例1と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28とを間隔をおいて、複数箇所に図示しないテープBを巻回することで行われている。ただし、テープBを用いずに、例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28との固定を行うことも可能である。本例においては、例1と同様に、仕立用支柱6の三本の棒状部材2の内、中央の棒状部材2に胡蝶蘭Aの花茎A1を固定しているが、中央の棒状部材2に限定されることなく、両側(外側)の渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28を形成している棒状部材2、2と胡蝶蘭Aの花茎A1とをテープBで巻回して固定することも可能である。また、必ずしも三本の棒状部材2の内、一本の棒状部材2に胡蝶蘭Aの花茎A1が固定されることに限定されず、二本、或いは三本の棒状部材に跨って胡蝶蘭Aの花茎A1が固定することも可能である。
また、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことで、図8に示すように、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、第三湾曲部26aを渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)ことになり、図8に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線である第三湾曲部26aとを間隔をおいて、複数箇所に図示しないテープBを巻回することで行われている。そして、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、テープBを用いることで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第三湾曲部26a)28とを重ね合わせてその上からテープBを巻回してテープBの端部をテープB上に接着剤で貼り付けることで固定している。さらに、テープBを用いずに接着剤で貼り付ける場合も、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に行われることになる。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の空間曲線(第一湾曲部24及び第二湾曲部26)28と固定することにより、図8に示すように、仕立用支柱6に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱6の第一湾曲部24及び第二湾曲部26である渦巻き状の空間曲線28に沿って、渦巻き状に仕立用支柱6の上方側63に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に載る状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に沿う状態(三本の棒状部材2で形成される実質的な平面283に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。胡蝶蘭Aは三本の棒状部材2で形成される実質的な平面283の一方の面284側に限定されることになく適宜他方の面側285にも配置されることが可能になる。このようにして、三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱6の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、図8に示すように、第三湾曲部26aについても胡蝶蘭Aの花茎Aが固定されており、第一湾曲部24及び第二湾曲部26と同様に、胡蝶蘭の花A2は三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に載る状態で配置されることになり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に沿う状態で配置されることになる。
本例においても、例1と同様に、三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱6の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。なお、図8では、仕立用支柱6に胡蝶蘭Aの花茎A1が巻き付いても仕立用支柱6が変形しない強度を保てるように連結部材7を用いた例を示しているが、渦巻き状の部材5、或いはその細片51を用いても仕立用支柱が変形しない強度を保つことができ、渦巻き状の部材5、或いはその細片51を用いた場合でも、図8に示す場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことができ、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱6の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。本例においては、例1と同様に、第二変曲部25を境目に第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなす傾斜する角度が異なることで胡蝶蘭Aの花A2の並びの変化を楽しめることになるが、第一湾曲部24と第二湾曲部26との円弧をなす傾斜する角度が同じであっても仕立用支柱6の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることができる。つまり、図2に示すように、本例では、例1と同様に、第二変曲部25を通り仕立用支柱6(棒状部材2の長手方向)を横断する方向の(に伸びる)ラインLに対して第一湾曲部24が角度αをなしており、ラインLに対して第二湾曲部26が角度βをなしているが、ラインLに対して第一湾曲部24及び第二湾曲部26がなす角度を等しくしても胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱6の回りのどの方向からも見ることができる。
さらに、本例においても、例1と同様に、図7に示すように、直線部22に支持部材16を取り付けることが可能である。本例においても仕立用支柱6が図示しない植木鉢に対して直立させることになるが、植木鉢内の充填材の状態、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)の状態によっては仕立用支柱6が図示しない植木鉢に対して傾斜することによって植木鉢に対して不安定な状態になる場合がある。つまり、仕立用支柱6の直線部22が図示しない植木鉢の軸方向に沿わずに図示しない植木鉢の軸方向に対して曲がる(傾斜)状態である。そのために、例1と同様に、図7に示すように、植木鉢内の充填材の状態、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)の状態にかかわらず、仕立用支柱6が図示しない植木鉢に対して直立することを可能にするために支持部材16が取り付けることになる。支持部材16は、図7に示すように、例1と同様であり、中心には孔部であるリング部161が形成され、リング部161からは支持部162が伸びて、十字状の形状をなし、支持部162の端部側(支持部162のリング部161と反対側)にはフック部163が形成されている。そして、図7に示すように、支持部材16のリング部161に棒状部材2の直線部22を入り込ませて(挿入して)取り付けることで支持部材16は棒状部材2の直線部22に対して垂直にする。また、例1と同様にして、支持部材16(の支持部162)を棒状部材2の直線部22に対して垂直にして固定させる際に、接着剤等を用いることになる。つまり、接着剤等を用いることで、支持部材16と棒状部材2の直線部22とが直交した状態で固定することになる。
例1と同様して、支持部材16を取り付けた仕立用支柱6を図示しない植木鉢に組み込むと、支持部材162のフック部163が図示しない植木鉢の縁部に載り、植木鉢内に入った直線部22は植木鉢内の充填材、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の根(株)によって保持され、仕立用支柱6は図示しない植木鉢に対して傾斜することなく直立した状態となる(図8参照)。本例においても、例1と同様に、フック部163は段部として形成されているが、仕立用支柱6を植木鉢に対してより直立した状態を維持し易くために、植木鉢の縁部を挟み込めるように支持部162の端部側(支持部162のリング部161と反対側)をさらに折り曲げて略コ字状の形状にする(図7の点線で示す構成を含めて略コ字状の形状にする)ことも可能であり、また、植木鉢の縁部に載せる支持部材16のフック部163が安定した状態で植木鉢の縁部に載るように植木鉢の縁部に載せるフック部163を平板状の部材とすることも可能である。フック部163を平板状の部材とする場合には、フック部163に平板状の部材を取り付けることで植木鉢の縁部との接触面積を大きくし、仕立用支柱6を安定した状態で植木鉢に対して直立させることが可能になる。さらに、平板状の部材で形成した略コ字状の形状で植木鉢の縁部を挟み込むことで、仕立用支柱6の植木鉢に対してより直立した状態を維持し易くなる。なお、本例においても、例1と同様に、一本の直線部22にのみ支持部材16を取り付けているが、複数の直線部22に支持部材16を取り付けることも可能であり、その場合には各支持部材16(各直線部22)からの植木鉢の距離を考慮して支持部162の長さを決定し、フック部163が植木鉢の縁部に載るようにすることになる。その結果、複数の直線部22に支持部材16を取り付けることで仕立用支柱6をさらに安定した状態で植木鉢に対して直立させることが可能になる。複数の直線部22に取り付けられた複数の支持部材16のフック部163が植木鉢の縁部に載る(挟み込む)ことで、さらに安定して仕立用支柱6の植木鉢に対して直立させることが可能になる。その結果、仕立用支柱6に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けても、これらの蔓(茎)の花が仕立用支柱6の回りのどの方向からより安定した状態で見ることが可能になる。
(例3)
図9には、例1及び例2に示す仕立用支柱1、6の変形である仕立用支柱8が示されている。仕立用支柱8も、例1及び例2と同様に、針金状の細長い棒状部材2を複数用いて形成されている。仕立用支柱6も、例1及び例2と同様に、針金状の細長い棒状部材2を複数用いて形成されている。本例においても、例1と同様に、金属製の針金状の細長い棒状部材2は、太さ(外径)2mmであるが、特に、太さ(外径)2mmに限定されることはなく、好ましくは2mmから3mm程度である。また、本例においては、図9に示すように、三本の針金状の細長い棒状部材2を用いて仕立用支柱8を形成しているが、針金状の細長い棒状部材2は三本に限定されることはない。そして、本例においても、例1及び例2と同様に、複数である三本の、針金状の細長い棒状部材2を間隔をおいて並べることで針金状の細長い棒状部材2の束29を形成している。各棒状部材2の一方の端部21側には、図9に示すように、各棒状部材2の一方の端部21を全て連結する、金属製のリング状の部材301が取り付けられている。リング状の部材301は、棒状部材2の一方の端部21側に対して垂直に取り付けられている。本例では、各棒状部材2の一方の端部21とリング状の部材301との連結は溶接で行われているが、特に溶接に限定されることなく接着剤等で行うことも可能である。
このように各棒状部材2の一方の端部21側にリング状の部材301を設けることで、仕立用支柱8を植木鉢に組み込む際に仕立用支柱8を安定させた状態で組み込むことが可能になる。具体的には、仕立用支柱8を植木鉢に組み込むと、リング状の部材301が植木鉢内の内周面に当接することで、仕立用支柱8が植木鉢に対して傾斜して組み込まれる等、不安定な状態で仕立用支柱8が植木鉢に組み込まれ難くなる。つまり、リング状の部材301を植木鉢の内周面に当接させることでリング状の部材301は植木鉢の軸方向と垂直になり、仕立用支柱8(の直線部22)が植木鉢(の軸方向)に対して沿うことになる。そして、リング状の部材301に連結された各棒状部材2の一方の端部21より真っ直ぐに伸びた直線部22が形成され、直線部22の終点である変曲部231同士を連結部材75より連結してある。連結部材75は、図9に示すように、棒状の部材であり、本例では、棒状部材2と同様の部材であるが、棒状部材2より太い部材を用いることも可能である。連結部材75の各変曲部231への連結に際しては、連結部材75を、図9に示すように、直線部22の長手方向を横切るように、各変曲部231に当接して溶接してある。各変曲部231からは、各棒状部材2を湾曲させた状態になっている。
各変曲部231からはそれぞれ湾曲部20が形成されており、各湾曲部20同士は同じ方向に伸びながら湾曲しており、本例においては、三本の棒状部材2により形成されているため、両側(外側)の湾曲部20(棒状部材2)は中央の湾曲部20(棒状部材2)に接近しながら湾曲して伸びている。また、各湾曲部20は、図9に示すように、各直線部22が並んで形成されているのと同様に、並んで湾曲して形成されており、両側(外側)の湾曲部20(棒状部材2)と中央の湾曲部20(棒状部材2)との距離が等しい状態(同じ間隔)となるように湾曲して伸びている。つまり、中央の湾曲部20(棒状部材2)と一方の外側の湾曲部20との距離と、中央の湾曲部20(棒状部材2)と他方の外側の湾曲部20との距離とが等しい状態(間隔)になっている。そして、仕立用支柱8の上方側83に向かうに従って両側(外側)の湾曲部20(棒状部材2)が狭くなり、最終的な仕立用支柱8の上方側83では、各棒状部材2の他方の端部27は一点に収束している(各棒状部材2の他方の端部27が一点で溶接されて固定されている)。
そして、両側(外側)の、棒状部材2の湾曲部20と、中央の棒状部材2の湾曲部20とは、実質的に同一平面が形成できるように並んだ状態で仕立用支柱8の下方側82から上方側83まで形成されている。湾曲部20を湾曲させるに際しては、図9に示すように、例1及び例2と同様に、棒状部材2の、変曲部231から他方の端部27側に向かって渦巻き状の空間曲線28として形成されている。そして、湾曲部20は、直線部22の端部である変曲部231より、直線部22に対して鈍角方向に伸びて円弧を形成することになる。その際、例1及び例2と同様に、両側(外側)の、棒状部材2の湾曲部20と、中央の棒状部材2の湾曲部20とでなす、実質的に同一平面が変曲部231から他方の端部27側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。
図9に示す渦巻き状の空間曲線28を形成するに際しては、例1及び例2と同様に、各棒状部材2は、以下に示す形状をなしている。各棒状部材2の一方の端部21より第一変曲部23まで真っ直ぐに伸びた直線部22を形成し、真っ直ぐに伸びた状態の終点である変曲部231より各棒状部材2を湾曲させた状態になっている。この変曲部231からは湾曲部20が形成されており、湾曲部20を湾曲させるに際しては、中心を束29の真中の棒状部材2にして束29を円弧で囲む渦巻き状の空間曲線28として棒状部材2の他方の端部27側に向かって形成されている。その際、湾曲部20は、直線部22の端部である変曲部231より、直線部22に対して鈍角方向、本例では、例1及び例2と同様に、図2に示すように、角度220°方向に伸びて円弧を形成することになる。つまり、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に湾曲部20が変曲部231から、図2(a)に示すように、直線部22に対して角度220°方向に伸び、図9に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びている。そして、図9に示すように、変曲部231から湾曲部(第一湾曲部)20が伸び、湾曲部20が渦巻き状の空間曲線28を形成するために湾曲部20が湾曲部231から伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が変曲部251として形成されている。
変曲部251では、図9に示すように、変曲部231から伸びる湾曲部20より変曲部251から伸びる湾曲部(第二湾曲部)20が高い位置に向かう(変曲部231から離れる方向に向かう)。つまり、湾曲部20は、リング状の部材301から離れる方向に向かい、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。変曲部251では、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とが円弧状に滑らかにつながって連続している。また、本例でも、例1及び例2と同様に、変曲部231から伸びる湾曲部20の接線(方向)S1と変曲部251から伸びる湾曲部20の接線(方向)S2とでなす角度γの鋭角をなしており、本例でも、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を描くことになる。ただし、変曲部231から伸びてきた湾曲部20の接線(方向)と変曲部251から伸びていく湾曲部20の接線(方向)とでなす角度γは鋭角に限定されることなく鈍角であってもよい。つまり、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に変曲部251から湾曲部20が伸び、図9に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びている。
このとき、本例でも、例1及び例2と同様に、変曲部231から伸びる湾曲部20が形成する円弧の外径と変曲部251から伸びる湾曲部20が形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、変曲部231から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径より変曲部251から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径を大きくして、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びることも可能である。逆に、変曲部251から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径より変曲部231から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径を大きくして、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びることも可能である。そして、変曲部251から伸びる湾曲部20においても、図9に示すように、変曲部231同士を連結した連結部材75により棒状部材2を連結している。連結部材75による連結に際しては、連結部材75を、棒状部材2の長手方向を横切るように、各棒状部材2に当接して溶接してある(取り付けてある)。変曲部251から伸びる湾曲部20において用いる連結部材75は、変曲部231同士を連結した連結部材75と同様に、棒状部材2と異なる太さのものを用いることも可能である。
さらに、図9に示すように、変曲部251から湾曲部20が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために、さらに湾曲部20が変曲部251から伸びる湾曲部20の方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が変曲部252として形成されている。そして、変曲部251から伸びる湾曲部20より変曲部252から伸びる湾曲部(第三湾曲部)20が高い位置に向かう(棒状部材2の他方の端部27側に向かう)。つまり、変曲部252から伸びる湾曲部20も、変曲部251から伸びる湾曲部20と同様に、リング状の部材301から離れる方向に向かい、棒状部材2の他方の端部27側方向へ伸びている。変曲部252では、変曲部251から伸びる湾曲部20と変曲部252から伸びる湾曲部20とが円弧状に滑らかにつながって連続している。また、本例の仕立用支柱8では、図9に示すように、中央の湾曲部20(棒状部材2)と一方の外側の湾曲部20との距離と、中央の湾曲部20(棒状部材2)と他方の外側の湾曲部20との距離とを保持するために(仕立用支柱8を補強するために)連結部材75を適宜設けてある。本例では、連結部材75を変曲部231に設けた連結部材75を含め二箇所に設けているが、仕立用支柱8の長さや大きさにより二箇所以上に設けることも可能である。例えば、変曲部252から伸びる湾曲部20においても、変曲部251から伸びる湾曲部20と同様に、連結部材75を取り付けることも可能である。
また、本例では、例1及び例2と同様に、変曲部251における傾斜角度と同様に、変曲部251から伸びる湾曲部20の接線(方向)S3と変曲部252から伸びる湾曲部20の接線(方向)S4とでなす角度γをなしている。つまり、変曲部251から伸びる湾曲部20に対して変曲部252から伸びる湾曲部20も、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とでなす角度と同様に、図2に示すように、角度200°方向に伸びて円弧を形成することになる。そして、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)に変曲部252から湾曲部20が伸び、図9に示すように、直線部22の延長方向(棒状部材2の他方の端部27側方向)において、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びている。
このとき、本例では、例1及び例2と同様に、変曲部251から伸びる湾曲部20が形成する円弧の外径と変曲部252から伸びる湾曲部20が形成する外径は同じであるが、必ずしも同じである必要はない。例えば、変曲部251から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径より変曲部252から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径を大きくして、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びることも可能である。逆に、変曲部252から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径より変曲部251から伸びる湾曲部20の形成する円弧の外径を大きくして、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びることも可能である。
以上のように、本例においては、図9に示すように、変曲部251における傾斜角度と変曲部252における傾斜角度とが角度γで共通にしているが、必ずしも共通の角度である必要はない。ここで、傾斜角度は、例1及び例2と同様に、同じ棒状部材2の、変曲部231から伸びる湾曲部20における接線S1と変曲部251から伸びる湾曲部20における接線S2とを、変曲部251側へそれぞれ伸ばすことで形成される交点Zを中心とする、変曲部251側の角度(角度γ)である。また、本例においては、傾斜角度は、同じ棒状部材2の、変曲部251から伸びる湾曲部20における接線S3と変曲部252から伸びる湾曲部252における接線S4とを、変曲部252側にそれぞれ伸ばすことで形成される交点Zを中心とする、変曲部252側の角度(角度γ)である。そして、角度γは鋭角に限定されることなく鈍角であってもよい。そして、本例では、図9に示すように、湾曲部20が仕立用支柱8の上方側83(棒状部材2の他方の端部27)に到達することになる。
本例では、例1及び例2とは異なり、各棒状部材2を湾曲させた湾曲部20のみで渦巻き状の空間曲線28を形成しているが、例1及び例2と同様に、渦巻き状の空間曲線28の傾斜角度を変えるために、湾曲部20の途中から異なる傾斜角度の渦巻き状の空間曲線28を連結することで湾曲部20を形成することも可能である。ただし、必ずしも異なる傾斜角度の渦巻き状の空間曲線28を連結することに限定されず、連続して伸びている渦巻き状の空間曲線28の傾斜角度を異なるように曲げることで傾斜角度を変えることも可能である。本例においても、例1及び例2と同様に、変曲部251を境目に、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20との円弧をなして傾斜する角度が異なる構成とすることも可能である。その場合、変曲部231から伸びる湾曲部20の渦巻き状の空間曲線28と変曲部251から伸びる湾曲部20の渦巻き状の空間曲線28は傾斜する角度が異なることになる。
具体的には、例1及び例2と同様に、図2(b)に示すように、変曲部251を通り仕立用支柱9(棒状部材2の長手方向)を横断する方向の(に伸びる)ラインLに対して変曲部231から伸びる湾曲部20が角度αをなしており、ラインLに対して変曲部251から伸びる第二湾曲部20が角度βをなしている。この場合も、例1及び例2と同様に、変曲部231から伸びる湾曲部20への接線S1とラインLとでなす角度αとなり、変曲部251から伸びる湾曲部20への接線S2とラインLとでなす角度βとなっている。変曲部231から伸びる湾曲部20より変曲部251から伸びる湾曲部20の方がラインLに接近した角度で形成されており、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とは変曲部251を通り、仕立用支柱8の軸方向を横断する方向に対して伸びるラインLに対して第一湾曲部24より第二湾曲部26の方がラインLに対する角度が小さく形成されている(α>β)。
また、同様に、変曲部231から伸びる湾曲部20側より変曲部251から伸びる湾曲部20側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さく形成するために、傾斜角度である角度γを角度αと角度βに分割することで達成することも可能である。具体的には、図2(c)に示すように、変曲部231から伸びる湾曲部20における接線S1とラインLとの角度を角度αとし、変曲部251から伸びる湾曲部20における接線S2とラインLとの角度を角度βとする(α>β)。その結果、変曲部231から伸びる湾曲部20側より変曲部251から伸びる湾曲部20側の方がラインLに対して傾斜する角度が小さくなる。本例においては、変曲部231から伸びる湾曲部20と直線部22とでなす角度は220°であり、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とでなす角度は200°であり、変曲部251から伸びる湾曲部20と変曲部252から伸びる湾曲部20とでなす角度は200°である。ただし、変曲部231から伸びる湾曲部20と直線部22とでなす角度が、変曲部231から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とでなす角度、及び変曲部251から伸びる湾曲部20と変曲部251から伸びる湾曲部20とでなす角度り大きければ、本例での220°、200°に限定されることはない。
そして、本例においても、例1及び例2と同様に、仕立用支柱8を、図9に示すように正面から捉えると、複数の(三本の)棒状部材2からなる実質的な平面291の一方の面292側が変曲部231から伸びて変曲部251で実質的な平面291が反転して変曲部251から他方の面293側が伸びて、変曲部252で実質的な平面291が反転して変曲部252から一方の面292側が伸びている。つまり、仕立用支柱8を図9に示す正面から捉えると、一方の面292側が伸び、つぎに他方の面293側が伸びて再度一方の面292が伸びて一回転して捻れた状態になっている。また、本例においては、例1及び例2とは異なり、湾曲部20を湾曲させるに際しての中心は、束29の真中の棒状部材2を中心にして束29を囲む円弧を形成して伸びている。本例においては、束29を複数形成せずに一つであるため束29の位置によって規制されることなく、自由な位置とすることも可能になる。ただし、本例においては、各棒状部材2の他方の端部27が一点に収束して連結された位置が変曲部231より上方側に形成されることが必要になる。
つまり、仕立用支柱8は、例1及び例2とは異なり、複数の棒状部材2からなる、一つの束29で形成されており、湾曲部20である渦巻き状の空間曲線28は、複数の(三本の)棒状部材2からなる実質的に同一平面として直線部22を延長する方向に形成されることに限定されることはない。渦巻き状の空間曲線28は、複数の(三本の)棒状部材2からなる実質的に同一平面として、直線部22に対して傾斜して、捻れて一回転した状態で形成されることも可能である。このように、本例においても、仕立用支柱8を構成する棒状部材2が渦巻き状の空間曲線28を形成されているために、渦巻き状の空間曲線28に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
以上の構成の仕立用支柱8に蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。仕立用支柱8に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、植木鉢W内に仕立用支柱8を組み込む。組み込みに際しては、仕立用支柱8の下方側82を植木鉢W内に向けて組み込み、仕立用支柱8のリング状の部材301を植木鉢Wの内周面に当接させ、仕立用支柱8を植木鉢Wに対して直立した状態にする。その後、胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱8のリング状の部材301に載せるようにして植木鉢Wに組み込む(植え込む)。胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込んだ後に、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱8の湾曲部20である渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)。はわせる(巻き付ける)に際しては、仕立用支柱8(棒状部材2)の直線部22には胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせず(巻き付けず)、湾曲部20に沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱8(湾曲部20)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20との固定は、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20とを間隔をおいて、複数箇所にテープBを巻回することで行われている。本例においては、テープBを用いることで胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20とを重ね合わせてその上からテープBを巻回してテープBの端部をテープB上に接着剤で貼り付けることで固定している。ただし、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、テープBを用いることに限定されない。例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20との固定を行うことも可能である。本例においては、仕立用支柱8の三本の棒状部材2の内、中央の棒状部材2に胡蝶蘭Aを固定しているが、中央の棒状部材2に限定されることなく、両側(外側)の湾曲部20を形成している棒状部材2、2と胡蝶蘭Aの花茎A1とをテープBで巻回して固定することも可能である。また、必ずしも三本の棒状部材2の内、一本の棒状部材2に胡蝶蘭Aの花茎A1が固定されることに限定されず、二本、或いは三本の棒状部材に跨って胡蝶蘭Aの花茎A1が固定されることも可能である。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20と固定することにより、図10に示すように、仕立用支柱8に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱8の湾曲部20である渦巻き状の空間曲線28に沿って、渦巻き状に仕立用支柱8の上方側83に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)291に載る状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)291に沿う状態(三本の棒状部材2で形成される実質的な平面291に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。胡蝶蘭Aは三本の棒状部材2で形成される実質的な平面291の一方の面292側に限定されることになく適宜他方の面側293にも配置されることになる(本例においては、一方の面292側に胡蝶蘭Aの花茎A1が配置されている)。このようにして、三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)291に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱8の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱8の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱990に沿って渦巻き状に形成することができる。
以上では、直線部22に沿う方向(直線部22の延長方向に湾曲部20である渦巻き状の空間曲線28が形成された、図9に示す仕立用支柱8に胡蝶蘭Aの花茎A1を巻き付けた状態が示されているが、仕立用支柱8は、図9に示す形態に限定されることなく、種々の形態をとることが可能であり、例えば、図11に示す形態をとることも可能である。仕立用支柱8では、基本的に、複数の棒状部材2の他方の端部27である一点に収束して連結された位置が変曲部231より上方側に形成されていればよく、複数の棒状部材2の他方の端部27である一点に収束して連結された位置が直線部22に沿う方向(直線部22の延長方向)に形成されている必要はない。図11では、図示していない直線部22に対して湾曲部20が斜め方向に伸びて形成されているが、複数の棒状部材2の他方の端部27である一点に収束して連結された位置が変曲部231より上方側に形成されている。従って、渦巻き状の空間曲線28が直線部22に対して傾斜した状態で形成されている。図11では、植木鉢W内に仕立用支柱8が二本組み込まれており、仕立用支柱8、8の、図示しないリング状の部材301を重ね合わせて植木鉢W内に組み込んである。
そして、仕立用支柱8、8の、図示しないそれぞれの変曲部231から湾曲部20が、直線部22に対して傾斜した状態で、湾曲部20を形成する複数の(三本の)棒状部材2が並んだ状態で渦巻き状に伸び、複数の(三本の)棒状部材2が並んだ状態で渦巻き状に捻れることで、直線部22側の湾曲部20の複数の(三本の)棒状部材2が並んだ状態に対して、複数の(三本の)棒状部材2の他方の端部27側では複数の(三本の)棒状部材2が並んだ状態で少なくとも実質的な平面291が一回転した状態になっている。図10と同様に、図11においても胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。仕立用支柱8に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、図10の場合と同様に、仕立用支柱8の下方側82のリング状の部材301を植木鉢Wの内周面に当接させ、仕立用支柱8を植木鉢Wに対して直立した状態にして植木鉢W内に二つの仕立用支柱8、8を組み込む。そして、胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱8のリング状の部材301に載せ、胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込み、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱8の湾曲部20である渦巻き状の空間曲線28にはわせる(巻き付ける)。図10の場合と同様に、湾曲部20に沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱8(湾曲部20)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部20との固定は、図10の場合と同様にして行い、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)291に沿う状態(三本の棒状部材2で形成される実質的な平面291に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。図11においても、図10の場合と同様に、胡蝶蘭Aは渦巻き状に仕立用支柱8の上方側83に伸びた状態になり、胡蝶蘭Aは三本の棒状部材2で形成される実質的な平面291の一方の面292側に限定されることになく適宜他方の面側293にも配置されることになる(本例においては、一方の面292側に胡蝶蘭Aの花茎A1が配置されている)。このようにして、図11においても三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)291に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱8の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱8の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱990に沿って渦巻き状に形成することができる。
なお、以上においては、仕立用支柱8にリング状の部材301を取り付けて、植木鉢Wに組み込んでいるが、リング状の部材301がない仕立用支柱8を植木鉢Wに組み込んで、植木鉢Wの中へ入れる小石等、或いは、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の株(根)により、棒状部材2の一方の端部21側である直線部22を支持することで、植木鉢Wに対して仕立用支柱8を安定させることも可能である。このようにして、仕立用支柱8を植木鉢Wに対して安定させて、渦巻き状の空間曲線28に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
(例4)
図12には、仕立用支柱60が示されている。仕立用支柱60は、例1乃至例3とは異なり、円筒状の部材により形成されている。図12に示す仕立用支柱60は、一般の植木鉢と同じように粘土に類する材質で形成されているが、樹脂製の部材で形成することも可能である。仕立用支柱60を形成する円筒状の部材は、側面部601と底面部602とから形成されている。側面部601は円筒状の形状をなし、側面部601の一方の端部側には底面部602が設けられており、側面部601では、底面部602側に孔部603が形成されている。孔部603は、図12に示すように、楕円状に側面部601を貫通して形成されており、本例においては、孔部603は側面部601の周囲に沿って等間隔で三箇所に形成されているが、三箇所に限定されることなく三箇所より多くても少なくてもよく、また、等間隔で形成されることに限定されず、異なる間隔で形成されることも可能である。また、本例では、三箇所に形成された孔部603は、底面部602から等しい距離(高さ)にあるが、特に側面部601に形成された孔部603は全て底面部602から同じ高さに形成される必要はない。例えば、孔部603を側面部601の外周に沿って傾斜させて並べることで側面部601に形成することも可能である。なお、本例において孔部603は、楕円状の形状に形成されているが、特に、楕円状の形状(楕円形)に限定されることなく、植木鉢等を組み込める形状であれば、四角形等の形状にすることも可能である。
また、仕立用支柱60では、図12に示すように、小孔部604が複数形成されている。小孔部604は孔部603より小さく、孔部603と同様に、側面部601を貫通して形成されており、側面部601に円形状で形成されている。ただし、小孔部604は、側面部601を貫通して形成されていれば、円形状に限定されることなく楕円形、或いは四角形等の形状をとることも可能である。さらに、小孔部604は、図12に示すように、孔部603と側面部601の他方の端部605との間を、側面部601に沿って、例1乃至例3と同様に、渦巻き状になるように複数形成されている。
つまり、小孔部604の列は、孔部603と側面部601の他方の端部605との間を、側面部601に沿って、小孔部604の列を湾曲させた状態で形成されている。孔部603からは、例1及び例2における第一湾曲部24(例3における湾曲部20)に対応する小孔部604の列が形成されており、小孔部604の列を湾曲させるに際しては、側面部601に沿うことで湾曲させることが可能になる。その際、例1及び例2における第一湾曲部24(例3における湾曲部20)に対応する小孔部604の列は、孔部603(の、仕立用支柱60の軸方向に沿う、側面部601の他方の端部605側)より、孔部603の、仕立用支柱60の軸方向に対して鈍角方向、本例では、図2に示すように、角度δ方向に伸びて(本例では角度220°方向に伸びて)円弧を形成することになる。つまり、例1及び例2における第一湾曲部24に対応する小孔部604の列が孔部603から、図2(a)及び図12に示すように、孔部603の、仕立用支柱60の軸方向に沿って孔部603を横断する直線LL1に対して角度δ方向に伸び(本例においては、角度220°方向に伸び)、図12に示すように、仕立用支柱60の側面部601に沿って伸びることで円弧を形成している。円弧の形成に際しては、本例においては、小孔部604の列自体を湾曲させることなく、直線LL1に対して角度220°方向に伸びて形成されている。ただし、小孔部604の列自体を湾曲させながら、直線LL1に対して角度220°方向に伸びて形成することも可能である。この場合の円弧の形成に際しては、仕立用支柱60の側面部601に沿うことで円弧が形成されるとともに、小孔部604の列自体が真っ直ぐではなく曲線を形成することで円弧をなして、小孔部604の列を形成することになる。そして、図12に示すように、孔部603から例1及び例2における第一湾曲部24(例3における湾曲部20)に対応する小孔部604の列が伸び、渦巻き状の空間曲線28を形成するために、例1及び例2における第二湾曲部26(例3における湾曲部20)に対応する小孔部604の列が例1及び例2(及び例3)における第一湾曲部24(例3における湾曲部20)に対応する小孔部604の列が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が変曲部625として形成される。
変曲部625では、図12に示すように、孔部603側から形成された小孔部604の列より変曲部625から形成された小孔部604の列が高い位置に向かう(仕立用支柱60の、側面部601の他方の端部605側に向かう)。変曲部625では、例1乃至例3と同様に、孔部603側から形成された小孔部604の列と変曲部625から形成された小孔部604の列とが円弧状に滑らかにつながって連続している。また、本例では、例1乃至例3と同様に、孔部603側から形成された小孔部604の列の接線(方向)S5と変曲部625から形成された小孔部604の列の接線(方向)S6とでなす角度γをなしている。本例では、図12に示すように、小孔部604の列が孔部603側から形成され、変曲部625より角度γ方向に形成されて円弧を描くことになる。つまり、孔部603側から小孔部604の列が仕立用支柱60の側面部601に形成され、変曲部625より角度γ方向へ小孔部604の列が仕立用支柱60の側面部601に形成されることで、小孔部604の列が仕立用支柱60の円筒状の形状に沿うことになり円弧を描くことになる。そして、本例においては、変曲部625から形成された小孔部604の列が仕立用支柱60の、側面部601の他方の端部605に到達することで小孔部604の列が終了している。
なお、仕立用支柱60に形成された、小孔部604の列は、本例に示すように、変曲部625から形成された小孔部604の列が仕立用支柱60の、側面部601の他方の端部605に到達することで終端となる構成に限定されず、例えば、孔部603側から形成される小孔部604の列と直線LL1とでなす角度、及び角度γの大きさを変更することで仕立用支柱60の側面部601に複数の変曲部を形成して孔部603と側面部601の他方の端部605との間に小孔部604の列を形成することも可能である。
また、本例においても、例1乃至例3と同様に、角度γを角度αと角度βとに形成することが可能である。つまり、本例においても、図12及び図13(a)に示すように、変曲部625を通り仕立用支柱60の長手方向を横断する方向に伸びるラインLに対して孔部603側から形成された小孔部604の列が角度αをなし、ラインLに対して変曲部625から形成された小孔部604の列が角度βをなすことも可能である。本例の場合には、例1乃至例3とは異なり、孔部603側から形成された小孔部604の列への変曲部625からの接線S5とラインLとでなす角度を角度αとし、変曲部625から形成された小孔部604の列への変曲部625からの接線S6とラインLとでなす角度を角度βとすることで第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLから離れた角度で形成されている。その結果、仕立用支柱60の軸方向を横断するラインLに対して第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLへ傾斜する角度が大きく形成されることになる(α<β)。つまり、本例においては、図13(a)に示すように、例1乃至例3と異なり、変曲部625より第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列及び第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列へ接線を引いた際に、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の接線S5より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の接線S6の方がラインLへ傾斜する角度が大きく形成されている(図12)。
また、本例においては、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を大きく形成するために、図13(b)に示すように、傾斜角度である角度γを角度αと角度βに分割することで達成することも可能である。具体的には、図13(a)に示す接線S5、S6とは異なり、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とからのそれぞれの接線の交点がラインL上で一点で交わる、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列との対応する位置(対向する位置)より、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とにそれぞれの接線を設けている。そして、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S5と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S6とがラインLで交わる位置がZとなり、ラインLと第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S5とでなす角度が角度α、ラインLと第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S6とでなす角度が角度βとすることで(α<β)、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を大きくしている。以上のように、傾斜角度γを角度αと角度βに分割するに際して、図13おいて示したが、特にこれらの構成に限定されることなく、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を大きくできればよい。
なお、本例においても、孔部603側から形成された小孔部604の列への変曲部625からの接線S5とラインLとでなす角度を角度αとし、変曲部625から形成された小孔部604の列への変曲部625からの接線S6とラインLとでなす角度を角度βとすることで第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに接近した角度で形成することは可能である。その場合、仕立用支柱60の軸方向を横断するラインLに対して第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLへ傾斜する角度が小さく形成されることになる(α>β)。つまり、本例においても、図2(b)に示すように、例1乃至例3と同様に、変曲部625より第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列及び第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列へ接線を引いた際に、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の接線S5より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の接線S6の方がラインLへ傾斜する角度が小さく形成されることが可能になる。
また、本例においては、例1乃至例3と同様に、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さく形成するために、図2(c)に示すように、傾斜角度である角度γを角度αと角度βに分割することで達成することも可能である。具体的には、図2(b)に示す接線S1(S5)、S2(S6)とは異なり、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とからのそれぞれの接線の交点がラインL上で一点で交わる、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列との対応する位置(対向する位置)より、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とにそれぞれの接線を設けている。そして、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S5と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S6とがラインLで交わる位置がZとなり、ラインLと第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S5とでなす角度が角度α、ラインLと第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列の接線S6とでなす角度が角度βとすることで(α>β)、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さくしている。以上のように、傾斜角度γを角度αと角度βに分割するに際して、図2(b)、図2(c)を示したが、特にこれらの構成に限定されることなく、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側より第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列側の方がラインLに対して傾斜する角度を小さくできればよい。
本例においては、例1乃至例3と同様に、図2(a)に示すように、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と直線部LL1とでなす角度は220°であるが、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とでなす角度は、例1乃至例3における200°とは異なり、200°より大きな角度をなしている。そのため、本例においては、変曲部625以外の変曲部は形成させずに、変曲部625から形成された第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列が側面部601の他方の端部605に到達することで終端となっている。ただし、本例での、第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と直線LL1でなす角度(角度δ)、及び第一湾曲部24(湾曲部20)に対応する小孔部604の列と第二湾曲部26(湾曲部20)に対応する小孔部604の列とでなす角度(角度γ)に限定されることなく、角度δ、角度γの大きさは任意に設定することが可能である。
また、小孔部604は、孔部603と側面部601の他方の端部605との間を小孔部604同士が対向して二列で形成されている。本例では、孔部603が三箇所形成されているため、二列一組の小孔部604の列が三組形成されているが、孔部603の数が二つになれば、二列一組の小孔部604の列が二組形成されることになり、孔部104の数が四つになれば二列一組の小孔部604の列が四組形成されることになり、孔部603の数によって二列一組の小孔部604の列の数も決定されることになる。
仕立用支柱60では、図14に示すように、孔部603内に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込み、本例においては、仕立用支柱60に三つの孔部603が設けられているのでそれぞれの孔部603内に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込んである。本例においては、胡蝶蘭Aの株(根)が植木鉢Wに組み込まれ(植え込まれ)た状態で孔部603に組み込まれているが、胡蝶蘭Aの株(根)をそのまま孔部603に組み込むことも可能である。それぞれの胡蝶蘭Aから伸びる花茎A1は孔部603から仕立用支柱60の外側に伸ばして、仕立用支柱60の側面部601に沿わせることになる。胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱60の側面部601に沿わせるに際しては、それぞれの孔部603に最も近い二列一組の小孔部604の列の中央に花茎A1を沿わせる。そして、二列一組の小孔部604の列で、対向する二列の小孔部604同士に紐状の部材31を通し結び付けることで胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱60の側面部601に固定することになる。胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱60の側面部601への固定に際しては、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱60の側面部601と反対側に向けた状態で行い、胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱60の側面部601へ固定し終えたときには胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱60の外側に向く。胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱60の側面部601へ固定し終えると、胡蝶蘭Aの花茎A1が渦巻き状の形状(螺旋状の形状)をなして仕立用支柱60に巻き付く。その結果、仕立用支柱60の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)60に沿って渦巻き状に形成することができる。
(例5)
図14には、仕立用支柱70が示されている。仕立用支柱70は、例4と同様に、円筒状の部材により形成され、基本的な構成は例4の仕立用支柱60と同じである。仕立用支柱70の材質も、例4の仕立用支柱60と同じ粘土に類する材質で形成されているが、樹脂製の部材で形成することも可能である。仕立用支柱70は、基本的に仕立用支柱60と同様に、側面部601と底面部602とから形成されている。円筒状の形状の側面部601の一方の端部側には底面部602が設けられている。側面部601の側面部601では、仕立用支柱60と同様に、底面部602側に、底面部602から同じ距離(高さ)で楕円状に側面部601を貫通して孔部603が形成されている。孔部603は、本例においても例4と同様に、側面部601の周囲に沿って等間隔で三箇所に形成されているが、例3と同様に、等間隔で形成されることには限定されない。つまり、孔部603は、三箇所に形成されることに限定されず、三箇所より多く形成したり少なく形成したりすることが可能であり、さらに、全て底面部602から同じ距離(高さ)に形成される必要はなく、それぞれの孔部603が底面部603から任意の距離(高さ)に形成されることも可能である。
そして、本例では、例4と異なり、孔部603から伸びて囲い部606が形成されている。囲い部606は、図15に示すように、側面部601から突出した状態で形成されており、囲い部606の開口部607が仕立用支柱70の他方の端部605側(開口側)と同じに向くように形成されている。ただし、囲い部606の開口部607は仕立用支柱70の他方の端部605側(開口側)と同じに向く必要はなく、孔部603から側面部601の長手方向を横断する方向にを突出する囲み部606が形成されれば、仕立用支柱70の他方の端部605側(開口側)に対して傾斜して形成されることも可能である。囲い部606は、空洞の球状の部材を四分割した際の一片に似た形状をなし、その空洞の球状の部材を四分割した際の一片が孔部603の底面部602側を被うように形成されている。本例では、囲い部606は、孔部603を半分ほど被うように形成されているが、孔部603を1/3、或いは2/3程度被うように形成することも可能である。また、本例では、囲い部606は、空洞の球状の部材の一部で形成されているが、球状の部材の一部ではなく、立方体等の矩形形状で形成することも可能である。さらに、仕立用支柱70では、例4と同様に、側面部601を貫通して小孔部604が、孔部603と側面部601の他方の端部605との間を、小孔部604同士が対向して二列で側面部601に沿って、例1乃至例4と同様に、渦巻き状になるように複数形成されている。例4と同様に、孔部603の数によって二列一組の小孔部604の列の数も決定されることになる。
仕立用支柱70では、図16に示すように、囲い部606内に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込み、本例においては、仕立用支柱70に三つの囲い部606が設けられているのでそれぞれの囲い部606内に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込むことになる。図16では、説明の便宜のため一つ囲い部606に胡蝶蘭Aの株(根)側を組み込んだ状態が示してある。仕立用支柱70では、囲い部606内に胡蝶蘭Aの株(根)側を置くことで、胡蝶蘭Aの株(根)側を安定して保持することが可能になる。このように胡蝶蘭Aの株(根)側を囲い部606内に置くことで、胡蝶蘭Aから伸びる花茎A1は囲い部606から仕立用支柱70の外側に伸び、仕立用支柱60の側面部601に沿うことが可能になる。胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱70の側面部601に沿わせるに際しては、例4と同様に、それぞれの孔部603に最も近い二列一組の小孔部604の列の中央に花茎A1を沿わせる。そして、二列一組の小孔部604の列で、対向する二列の小孔部604同士に紐状の部材31を通し結び付けることで胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱70の側面部601に固定する。胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱70の側面部601への固定に際しては、例4と同様に、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱70の外側に向かせる。つまり、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱70の側面部601と反対側に向けて、胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱70の側面部601へ固定することになる。胡蝶蘭Aの花茎A1の仕立用支柱70の側面部601へ固定し終えると、胡蝶蘭Aの花茎A1が渦巻き状(螺旋状)の形状をなして仕立用支柱70に巻き付く。その結果、仕立用支柱70の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)70に沿って渦巻き状に形成することができる。
(例6)
図17には、本考案である仕立用支柱9が示されている。仕立用支柱9は帯状の部材91で形成されており、本例での帯状の部材91は樹脂製であるが、樹脂製に限定されることなく金属製とすることも可能である。帯状の部材91の長手方向を横断する幅方向の長さは特に限定されるものではないが、本例においては5cmとし、厚さは3mmとしているがこの大きさに限定されるものではない。特に、厚さについては、材質にもよるが、加工処理のし易さ等を考慮すると、0.5mmから1mm程度が好ましい。帯状の部材91には、図17に示すように、帯状の部材91を貫通する孔部95が多数形成されている。孔部95は、図17に示すように、帯状の部材91の、一方の端部923側から他方の端部927側まで、帯状の部材91の長手方向に沿って、帯状の部材91の長手方向に沿う中央寄りを二列に等間隔で形成されている。そして、帯状の部材91は、図17に示すように、渦巻き状の形状をなしており、帯状の部材91の一方の端部923には図示しない植木鉢へ組み込む挿入部94が接続されている。本例では、帯状の部材91と挿入部94とは別部材であるが、一体に形成することも可能である。また、本例では、帯状の部材91と挿入部94とを接着剤により接続しているが、それぞれの部材の材質によっては、例えば金属製の部材同士であれば溶接等により接続することも可能である。本例においては、仕立用支柱9は、図17に示すように、帯状の部材91と挿入部94との連結したものを二つ組み合わせて、挿入部94同士を対向させて配置することで形成されている。挿入部94は、平板状の部材であり、本例では先端が三角形状で尖っているが、必ずしも先端がこのような形状をとる必要はなく、挿入部94は全体として長方形の形状であればよい。
そして、挿入部94の端部である帯状の部材91の一方の端部(第一変曲部)923より帯状の部材91を湾曲させた状態になっている。帯状の部材91の一方の端部923からは第一湾曲部924が形成されており、第一湾曲部924を湾曲させるに際しては、(中心を)対向する挿入部94の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板911として帯状の部材91の他方の端部927側に向かって形成されている。その際、第一湾曲部924は挿入部94とつながった、帯状の部材91の一方の端部923より円弧を描くことになる。つまり、挿入部94に連続して、挿入部94の終端である帯状の部材の一方の端部923から挿入部94に対して鈍角方向に伸びて第一湾曲部924が円弧として形成される。図17に示すように、帯状の部材91の一方の端部923から第一湾曲部924が伸び、渦巻き状の平板911を形成するために第二湾曲部926が第一湾曲部924が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第二変曲部925として形成される。第二変曲部925では、図17に示すように、帯状の部材91の一方の端部92 3から伸びてきた第一湾曲部924より第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926が高い位置に向かう(帯状の部材91の一方の端部923から離れる方向に向かう)。つまり、第二湾曲部926は、第一変曲部923から離れるとともに、第二変曲部925からも離れる方向に向かって円弧として形成される。第二変曲部925では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926とが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924の接線(方向)と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926の接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしている。角度γは必ずしも鋭角である必要はなく、鈍角であってもよい。
さらに、図17に示すように、第二変曲部925から第二湾曲部926が伸び、渦巻き状の平板911を形成するために第三湾曲部926aが第二湾曲部926が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第三変曲部925aとして形成される。そして、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926より第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aが高い位置に向かう(帯状の部材91の他方の端部927側に向かう)。つまり、第三湾曲部926aは、第一変曲部923及び第二変曲部925から離れるとともに、第三変曲部925aからも離れる方向に向かって円弧として形成される。第三変曲部925aでは、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aとが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、第二変曲部925における傾斜角度と同様に、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926の接線(方向)と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aの接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしている。角度γは必ずしも鋭角である必要はなく、鈍角であってもよい。また、本例においては、第二変曲部925及び第三変曲部925aにおいて第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aの傾斜角度を鋭角γで共通にしているが、必ずしも共通の角度である必要はない。本例では、図17に示すように、第三湾曲部926aが仕立用支柱9の上方側93(帯状の部材91の他方の端部927側)に到達することになる。仕立用支柱9は、本例のように、第二変曲部925及び第三変曲部925aを形成し、第三湾曲部926aが帯状の部材91の他方の端部927まで伸びて終端する構成に限定されず、さらに、同様に、渦巻き状の平板911を伸ばして(形成して)変曲部及び湾曲部を形成することも可能である。
また、本例においては、第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aを湾曲させるに際して、中心を対向する挿入部94の面部同士の間の中央にして渦巻き状の平板911を形成しているが、挿入部94が接続された帯状の部材91をさらに追加する構成をとる場合には、中心を挿入部94同士を離して挿入部94同士で囲む形状の中心にして、第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aを湾曲させて渦巻き状の平板911を形成することになる。その際、帯状の部材91は湾曲部(第一湾曲部924、第二湾曲部926、第三湾曲部926a)により、帯状の部材91の、一方の端部923から他方の端部927側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。つまり、仕立用支柱9は、図17に示す正面方向から捉えると、正面方向に向いた一方の面(一方の平面部)928側から渦巻き状の平板911を形成して他方の面(他方の平面部)929側が正面方向を向き、渦巻き状の平板911を形成して再度一方の面(一方の平面部)928側が正面方向を向いている。
なお、本例でも、例1及び例2と同様に、図17に示すように、円筒状の部材15の側面部151に沿うように仕立用支柱9の渦巻き状の平板911を形成してあり、円筒状の部材15の側面部151に基本的には、第二変曲部925、第三変曲部925aが当接するようにして形成されている。つまり、第二変曲部925、第三変曲部925aは円筒状の部材15の側面部151の外周の円弧に沿って湾曲していることになる。図17に示すように仕立用支柱9を円筒状の部材15内に収まる形状にすることによって、仕立用支柱1をコンパクトな形状にまとめてある。そのため、仕立用支柱9に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで、これらの蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等も広がることなく、狭い領域にコンパクトにまとめることができる。本例においても、例1及び例2と同様に、仕立用支柱9をコンパクトな形でまとめるために図17に示す円筒状の部材15内に収まる形状をとっているが、図17に示す円筒状の部材15内に収まる形状に限定されることない。図17に示す円筒状の部材15内に収まらない形状であっても仕立用支柱9を構成する帯状の部材91が渦巻き状の平板911として形成されていればよく、渦巻き状の平板911に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
そして、本例でも、例1及び例2と同様に、各帯状の部材91の他方の端部927の位置は同じであり(同じ高さであり)、本例においては、図17に示すように、各帯状の部材91の他方の端部927を全て連結するリング状の部材3が取り付けられている(リング状の部材3を取り付けるに際しては、帯状の部材91が傾斜しているため、帯状の部材91の他方の端部927側を斜めに切断しリング状の部材3に取り付け易い形状としている)。ただし、本例でも、例1及び例2と同様に、各帯状の部材91の他方の端部927の位置は同じである(同じ高さである)必要はなく、それぞれ異なる位置であってもよく、その場合には、リング状の部材3を傾斜して取り付けることになる。また、その場合には、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けて終端が異なることになるため、見る人に終端が同じ場合とは違う印象を与えることができる。本例では、各帯状の部材91の他方の端部927とリング状の部材3との連結は接着剤で行われているが、特に接着剤に限定されることなく、帯状の部材91、リング状の部材3のそれぞれの材質によっては、例えば金属製の部材同士であれば溶接で行うことも可能である。
第二変曲部925においても、例2と同様に、第二変曲部925同士を連結部材7により連結している。本例で用いる連結部材7は、図7及び図3(b)に示すものと同じであり、支持部71と、支持部71の両端部側に設けられた連結部72とから構成されている。連結部材7では、連結部材7の中心部73より、棒状の部材である枝部(支持部)71が二方向に伸びている。本例でも、例2と同様に、枝部71、71は一直線状に形成されているが、特に一直線状に形成されることに限定されず、枝部71が第二変曲部925側に向かう方向に伸びることになる。そして、連結部材7では、真っ直ぐに伸びた支持部71の両端部側に、本例では樹脂製の連結部72が設けられており、連結部72同士は対向して支持部71に設けられている。連結部72は、例2と同様に、円弧形状をなしており、連結部72を第二変曲部25側に当接させると連結部72と第二変曲部25の帯状の部材91に当接することになる。仕立用支柱9に連結部材7を取り付けるに際しては、挿入部94同士の間(隙間)から仕立用支柱9内に連結部材7を組み込み、連結部材7の連結部72、72を仕立用支柱6内の第二変曲部25、25に当接させて接着剤で固定している。ただし、接着剤で固定することに限定されることなく、帯状の部材91、連結部材7それぞれの材質によっては溶接で行うことも可能である。本例での連結部材7では、二箇所の第二変曲部25を支持する構成であるが、一連の円の形状をなした部材を連結部材として用いることも可能である。以上のように、リング状の部材3、連結部材7を用いることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を仕立用支柱9を巻き付けることで、仕立用支柱9の強度を高めることができる。
以上の構成の仕立用支柱9に蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。図18に示すように、仕立用支柱9に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、植木鉢W内に仕立用支柱9を組み込む。組み込みに際しては、仕立用支柱9の下方側の挿入部94を植木鉢W内に向けて組み込み(埋め込み)、仕立用支柱9を植木鉢Wに対して直立した状態にする。直立した状態にするために植木鉢W内には、図示しない充填材、例えば樹脂製の小片が多数入っており、仕立用支柱9の下方側の挿入部94を充填材で保持することで仕立用支柱9を植木鉢W上で支持することになる。この状態で胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱9の挿入部94に隣接して植木鉢W内に組み込む(植え込む)。胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込んだ後に(植え込んだ後に)、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱9の第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aとで形成される渦巻き状の平板911にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911にはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱9の外側を向かせて(仕立用支柱9から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911の長手方向に沿わせる。また、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際しては、第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aに沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱9(渦巻き状の平板911)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱9に沿って渦巻き状に形成することができる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911との固定は、帯状の部材91の長手方向に沿う中央寄りを二列に等間隔で形成された孔部95同士の間に胡蝶蘭Aの花茎A1が載っており、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部26)911とを間隔をおいて、帯状の部材91の長手方向を横断する方向で対向する孔部95、95同士に紐Dを通して結び付けることで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部26)911との固定を行っている。ただし、このように紐Dを用いることに限定されず、テープを用いることで、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911に貼り付けることで固定することも可能である。また、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)との固定を行うことも可能である。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911と固定することにより、図18に示すように、仕立用支柱9に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱9の第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aである渦巻き状の平板911に沿って、渦巻き状に仕立用支柱9の上方側93に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は帯状の部材91に載った状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが帯状の部材91に沿う状態(帯状の部材91に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。そして、胡蝶蘭Aは帯状の部材91の他方の面929側に限定されることなく適宜一方の面928側にも配置されることも可能になる。本例においては、基本的には、帯状の部材91の他方の面929側に胡蝶蘭Aが配置されることで、仕立用支柱9の回りから胡蝶蘭Aの花A2を見易くなるが、一方の面928側に胡蝶蘭Aを配置することでも、渦巻き状に胡蝶蘭Aの花A2を配置することが可能になる。
このようにして、帯状の部材91に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱9の渦巻き状の平板911に沿って設けられ仕立用支柱9の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、本例では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924の接線(方向)と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926の接線(方向)とでなす角度γと、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926の接線(方向)と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aの接線(方向)とでなす角度γとが同じであるが、この二つの角度を変えることによって胡蝶蘭Aの花A2の並びの変化を楽しむことができ、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱9の渦巻き状の平板911に沿って設けられ仕立用支柱9の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
(例7)
図19には、例6に示す仕立用支柱9の変形である仕立用支柱90が示されている。仕立用支柱90は、例6と同様に、帯状の部材91で形成されており、本例での帯状の部材91は樹脂製であるが、樹脂製に限定されることなく金属製とすることも可能である。本例においても、帯状の部材91の長手方向を横断する幅方向の長さは特に限定されるものではないが、本例においても、例1と同様に、5cmとし、厚さは3mmとしているがこの大きさに限定されるものではない。特に、厚さについては、材質にもよるが、加工処理のし易さ等を考慮すると、0.5mmから1mm程度が好ましい。帯状の部材91は、例6と同様に、帯状の部材91を貫通する孔部95が多数形成されており、渦巻き状の形状をなし、帯状の部材91の一方の端部923には図示しない植木鉢へ組み込む挿入部94が接続されている。本例でも例6と同様に、帯状の部材91と挿入部94とは別部材であるが、一体に形成することも可能である。本例では、例6とは異なり、図19に示すように、仕立用支柱90は、帯状の部材91と挿入部94との連結したもの一つである。挿入部94は、例6と同様であり、先端が三角形状で尖った全体として長方形の形状をなしている。そして、例6と同様に、挿入部94の端部である帯状の部材91の一方の端部923より帯状の部材91を湾曲させた状態になっている。つまり、帯状の部材91の、一方の端部923から他方の端部927側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。具体的には、仕立用支柱9は、図19に示す正面方向から捉えると、正面方向に向いた一方の面(一方の平面部)928側から渦巻き状の平板911を形成して他方の面(他方の平面部)929側が正面方向を向き、渦巻き状の平板911を形成して再度一方の面(一方の平面部)928側が正面方向を向いている。
図19に示す渦巻き状の平板911を形成するに際しては、帯状の部材91の一方の端部923からは第一湾曲部924が形成されており、第一湾曲部924は挿入部94とつながった、帯状の部材91の一方の端部923より円弧を描き渦巻き状の平板911として形成されている。つまり、挿入部94に連続して、挿入部94の終端である帯状の部材の一方の端部(第一変曲部)923から挿入部94に対して鈍角方向に伸びて第一湾曲部924が円弧として形成される。例6と同様に、図19に示すように、帯状の部材91の一方の端部923から第一湾曲部924が伸び、渦巻き状の平板911を形成するために第二湾曲部926が第一湾曲部924が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第二変曲部925として形成される。第二変曲部925では、図19に示すように、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924より第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926が高い位置に向かう(帯状の部材91の一方の端部923から離れる方向に向かう)。第二変曲部925では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926とが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924の接線(方向)と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926の接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしている。角度γは必ずしも鋭角である必要はなく、鈍角であってもよい。
さらに、図19に示すように、第二変曲部925から第二湾曲部926が伸び、渦巻き状の平板911を形成するために第三湾曲部926aが第二湾曲部926が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり(反転し)、その切り替わる(反転する)位置が第三変曲部925aとして形成される。そして、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926より第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aが高い位置に向かう(帯状の部材91の他方の端部927側に向かう)。第三変曲部925aでは、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aとが円弧状に滑らかにつながっている。また、本例では、第二変曲部925における傾斜角度と同様に、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926の接線(方向)と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aの接線(方向)とでなす角度γは鋭角をなしている。角度γは必ずしも鋭角である必要はなく、鈍角であってもよい。また、本例においては、第二変曲部925及び第三変曲部925aにおいて第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aの傾斜角度を鋭角γで共通にしているが、必ずしも共通の角度である必要はない。本例では、図19に示すように、第三湾曲部926aが仕立用支柱90の上方側93(帯状の部材91の他方の端部927側)に到達することになる。仕立用支柱90は、本例のように、第二変曲部925及び第三変曲部925aを形成し、第三湾曲部926aが帯状の部材91の他方の端部927まで伸びて終端する構成に限定されず、さらに、同様に、渦巻き状の平板911を伸ばして(形成して)変曲部及び湾曲部を形成することも可能である。
本例においては、例6とは異なり、湾曲部(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)を湾曲させるに際しての中心は、挿入部94が一つであるため挿入部94、94同士の位置によって規制されることなく、自由な位置とすることになる。ただし、本例においては、帯状の部材91の他方の端部927が帯状の部材91の一方の端部923より上方側に形成されることになる。つまり、仕立用支柱90は、例6とは異なり、挿入部94が接続された帯状の部材91だけから形成されており(一つの、挿入部94が接続された帯状の部材91だけであり)、渦巻き状の平板911は、挿入部94を延長する方向に形成されることに限定されることはない。例えば、渦巻き状の平板911は、挿入部94に対して傾斜して、捻れて一回転した状態で形成されることも可能である。このように、本例においても、仕立用支柱90を構成する帯状の部材91が渦巻き状の平板911として形成されているために、渦巻き状の平板911に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
以上の構成の仕立用支柱90に蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。図20に示すように、仕立用支柱90に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、例6と同様に、植木鉢W内に仕立用支柱90を組み込む。組み込みに際しては、仕立用支柱90の下方側の挿入部94を植木鉢W内に向けて組み込み(埋め込み)、仕立用支柱90を植木鉢Wに対して直立した状態にする。直立した状態にするために植木鉢W内には、図示しない充填材、例えば樹脂製の小片が多数入っており、仕立用支柱90の下方側の挿入部94を充填材で保持することで仕立用支柱90を植木鉢W上で支持することになる。この状態で胡蝶蘭Aの株(根)を仕立用支柱90の挿入部94に隣接して植木鉢W内に組み込む(植え込む)。胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込んだ後に(植え込んだ後に)、胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱90の第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aとで形成される渦巻き状の平板911にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911にはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱90の外側を向かせて(仕立用支柱90から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911の長手方向に沿わせる。また、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際しては、第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aに沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱90(渦巻き状の平板911)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱90に沿って渦巻き状に形成することができる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911との固定は、例6と同様に、帯状の部材91の長手方向に沿う中央寄りを二列に等間隔で形成された孔部95同士の間に胡蝶蘭Aの花茎A1が載っており、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部26)911とを間隔をおいて、帯状の部材91の長手方向を横断する方向で対向する孔部95、95同士に紐Dを通して結び付けることで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部26)911との固定を行っている。ただし、このように紐Dを用いることに限定されず、テープを用いることで、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911に貼り付けることで固定することも可能である。また、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)との固定を行うことも可能である。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の平板(第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926a)911と固定することにより、図20に示すように、仕立用支柱90に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱90の第一湾曲部924、第二湾曲部926及び第三湾曲部926aである渦巻き状の平板911に沿って、渦巻き状に仕立用支柱9の上方側93に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は帯状の部材91に載った状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが帯状の部材91に沿う状態(帯状の部材91に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。そして、胡蝶蘭Aは帯状の部材91の他方の面929側に限定されることになく適宜一方の面928側にも配置されることも可能になる。本例においても、例6と同様に、基本的には、帯状の部材91の他方の面929側に胡蝶蘭Aが配置されることで、仕立用支柱90の回りから胡蝶蘭Aの花A2を見易くなるが、一方の面928側に胡蝶蘭Aを配置することでも、渦巻き状に胡蝶蘭Aの花A2を配置することが可能になる。
このようにして、帯状の部材91に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱90の渦巻き状の平板911に沿って設けられ仕立用支柱90の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、本例では、帯状の部材91の一方の端部923から伸びてきた第一湾曲部924の接線(方向)と第二変曲部925から伸びていく第二湾曲部926の接線(方向)とでなす角度γと、第二変曲部925から伸びてきた第二湾曲部926の接線(方向)と第三変曲部925aから伸びていく第三湾曲部926aの接線(方向)とでなす角度γとが同じであるが、この二つの角度を変えることによって胡蝶蘭Aの花A2の並びの変化を楽しむことができ、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱90の渦巻き状の平板911に沿って設けられ仕立用支柱90の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
(例8)
図21には、例6及び例7に示す仕立用支柱9、90の変形である仕立用支柱990が示されている。仕立用支柱990は、例6及び例7と同様に、帯状の部材921と挿入部941とで形成されており、本例での帯状の部材921は樹脂製であるが、樹脂製に限定されることなく金属製の部材、例えば鋼板とすることも可能である。本例での帯状の部材921では、厚さが0.5mmとしているが、特に0.5mmに限定されることなく、0.5mmから1mm程度が好ましい。材質によっては、厚さが3mm程度であっても加工処理し易ければ本例における帯状の部材921になる。また、本例での帯状の部材921は、例6及び例7とは異なり、帯状の部材921の、長手方向に沿う、一方の端部991側から他方の端部992側に向かって平板である平面部912、913が広がった形状をなしている。本例においては、一方の端部991から他方の端部992の、側部993、994を傾斜させることで一方の端部991から他方の端部992を広がるようにしている。側部993、994を傾斜させるに際しては、側部993、994を互いに傾斜させて形成することも可能であるし、側部993、994のいずれか一方を傾斜させて形成することも可能である。具体的には、本例では、図21に示すように、一方の端部991側では、一方の端部991に対する側部994の傾斜した角度であるβ1が129°、挿入部941の側部942に対する帯状の部材921の側部993の傾斜した角度であるβ2が229°になっている。ただし、特に、一方の端部991に対する側部994の傾斜した角度であるβ1が129°、挿入部941の側部942に対する帯状の部材921の側部993の傾斜した角度であるβ2が220°に限定されることはない。そして、他方の端部992に対する側部994を傾斜させた角度であるβ3は61°であり、他方の端部992に対する側部993を傾斜させた角度であるβ4は115°である。ただし、特に、他方の端部992に対する側部994を傾斜させた角度であるβ3が61°、他方の端部992に対する側部993を傾斜させた角度であるβ4が115°に限定されることなく、一方の端部991に対する側部994を傾斜させた角度が鋭角、一方の端部991に対する側部993を傾斜させた角度が鈍角であればよい。そして、β1、β2の角度が変われば、β3、β4の角度も変わることになる。
また、側部993、994では、図22(a)に示すように、帯状の部材921の長手方向に沿って、側部993、994の縁部993a、994a側が一方の平面部(一方の面)912側に折り返され、縁部993a、994a側が一方の平面部912に当接することで側部993、994側が円弧部993b、994bである円弧状の形状に形成されている。折り返しに際しては、側部993、994の縁部993a、994a側を、縁部993a、994aに対して平行に折り曲げることで、帯状の部材921の長手方向に沿って、円弧部993b、994bを形成している。従って、円弧部993b、994bが形成できるだけの折り曲げ(折り返し)量(折り曲げ長さ)を帯状の部材921の長手方向を横断する方向にとることになる。そして、円弧部993b、994bを形成することで、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の花茎A1等が帯状の部材921の側部993、994に接触しても傷付くことを防止することが可能になる。また、図21及び図22(a)では、側部993、994の縁部993a、994a側を同じ一方の平面部912側に折り曲げて円弧部993b、994bを形成しているが、必ずしも側部993、994の縁部993a、994a側を同じ一方の平面部912側に折り曲げて円弧部993b、994bを形成する必要はなく、図22(b)に示すように、側部993、994の縁部993a、994a側をそれぞれ異なる一方の平面部912側と、他方の平面部(一方の面)913側とに折り曲げて円弧部993b、994bを形成することも可能である。
帯状の部材921には、例6及び例7と同様に、帯状の部材921を貫通する孔部951、952が多数形成されている。本例においては、孔部951、952の配列が例6及び例7と異なっている。具体的には、図23に示すように、帯状の部材921の側部994に沿って孔部951が複数形成されている。側部994は、帯状の部材921を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、挿入部941側に向くことになる。そして、孔部951は、側部994に沿って、円弧部994bに隣接して平面部912、913を貫通して形成されている。他方の端部992から最初に形成された孔部951までの間隔がL1であり、それ以降に形成された孔部951、951同士の間隔はL2となっており、最初に形成された孔部951以降の孔部951、951同士の間隔L2で等しくなっている。L1とL2との関係では、少なくともL1<L2を満足する必要がある。本例では、L1は30mmであり、L2は72mmとしているが、特にこの数値に限定されることなく、L1はL2の1/2であればよい。孔部951は、図24(a)に示すように、側部994の縁部994a(円弧部994b)に当たらないように、帯状の部材921の長手方向に沿う、帯状の部材921の中央寄りに形成されている。具体的には、孔部951は、側部994からL6の間隔を保って形成されている(側部994から孔部951の中心までの距離をL6として孔部951が形成されている)。本例では、L6は13mmであるが、特に13mmに限定されることなく、帯状の部材921の大きさ、縁部994aの折り曲げ位置等に基づいて決定されることになる。
また、帯状の部材921の中央を帯状の部材921の長手方向に沿って、孔部952が複数形成されている。孔部952は、図23に示すように、帯状の部材921の長手方向を横断する方向に二つ並び、二つ並んだ孔部952、952は、他方の端部992の傾斜に沿って傾斜して形成されている。そして、二つ並んで形成された孔部952、952は、帯状の部材921の長手方向に沿って、間隔をあけて複数列形成されている。帯状の部材921の、他方の端部992から一方の端部991に向い孔部952、952同士の間隔が広がり、図24(a)に示すように、他方の端部992から最初に形成された孔部952、952までの間隔がL3であり、最初に形成された孔部952、952から、つぎに形成された孔部952、952までの間隔がL4であり、つぎに形成された孔部952、952から、そのつぎに形成された孔部952、952までの間隔もL4であり、それ以降の間隔はL5となっている。つまり、帯状の部材921の他方の端部992から孔部952までの間隔L3は最も狭く、帯状の部材921の他方の端部992から孔部952までの間隔より広い、帯状の部材921の他方の端部992側の少なくとも二組の孔部952、952同士の間隔L4が等しく、帯状の部材921の他方の端部992側の孔部952、952同士の間隔L4は、帯状の部材921の他方の端部992側の少なくとも二組の孔部952、952同士の間隔L4の内、帯状の部材921の一方の端部991側の、孔部952、952同士の間隔を形成する孔部952に隣接する、帯状の部材921の一方の端部991側に向かう孔部952、952同士の間隔L5の1/2であり、それ以降に形成された孔部952、952同士の間隔はL5となっており、孔部952、952同士の間隔L5で等しくなっている。本例においては、L3は20mmであり、L4は30mmであり、L5は60mmとしているが、特にこの数値に限定されることなく、L3よりL4が長く、L4よりL5が長ければよい(L3<L4<L5を満足すればよい)。
特に、本例においては、L4とL5とは、L4=L5/2の関係としている。蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の先端(A3参照)側では、一般的に、花茎(A1参照)に花(A2参照)はほとんどなく蕾(A4参照)だけの状態となっている。そのため、先端(A3参照)側の花茎(A1参照)では、花(A2参照)がある花茎(A1参照)側に比べ、固定する花茎(A1参照)の位置を自由に設定し易くなり、L4<L5であるL4=L5/2の関係に設定してある。二つ並んだ孔部952、952は、図24(a)に示すように、L7の間隔を保って形成されている(孔部952、952の中心間の距離をL7として孔部952、952が形成されている)。二つ並んだ孔部952、952は、帯状の部材921の中心線CLを挟んで形成されており、孔部952、952は中心線CLから等間隔の位置に形成されている。また、本例においては、L7は20mmであるが、特に20mmに限定されるものではない。つまり、L7の間隔の孔部952、952の間の、一般に、太さの外径が約4から7mmある花茎(A1参照)を孔部952、952に樹脂製の紐状の部材を通して帯状の部材921に当接させることで花茎(A1参照)を拘束することになる。そのため、孔部952、952の間の距離が短い状態で、孔部952、952に紐状の部材を通して結ぶと花茎(A1参照)を必要以上拘束することになり、花茎(A1参照)に負担をかけることになる。そして、本例においては、花茎(A1参照)に負担をかけないためにL7を20mmと設定している。
本例においては、孔部951、及び二つ並んで形成された孔部952、952は、図23に示すように、帯状の部材921の長手方向の長さの半分の位置まで形成されている。ただし、半分の位置まで形成されることに限定させず、例えば、帯状の部材921の長手方向の長さの2/3の長さの位置まで形成することも可能である。孔部951、及び二つ並んで形成された孔部952、952を帯状の部材921の長手方向のどの位置まで形成するかは、基本的には、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の長さ、蔓(茎)に花を付ける位置等を考慮して決定されることになる。また、本例においては、孔部951、952の大きさは同じであるが、特に同じ大きさである必要はなく、孔部951が孔部952より大きくすることも可能であり、逆に、孔部952が孔部951より大きくすることも可能である。本例においては、孔部951、952の大きさは外径5mmの円形である。ただし、特に外径5mmに限定させる必要もなく、また、形状についても円形である必要はなく、四角形等の多角形で形成することも可能である。なお、本例においては、図23に示すように、孔部951は、帯状の部材921の長手方向に、側部994に沿って、8個形成されており、孔部952、952は、帯状の部材921の長手方向に、二列に13個ずつ形成されている。
他方の端部992側には、図21に示すように、挿入部941が取り付けられている。挿入部941は、本例では、図21及び図24(b)に示すように、長方形の形状をなす板状の部材であり、例6及び例7の挿入部94とは異なり、先端は三角形状の尖った形状をなしていないが、例6及び例7と同様に、先端を三角形状の尖った形状としてなすことも可能である(先端が三角形状で尖った全体として長方形の形状をなすことも可能である)。挿入部941の側部942、943は、帯状の部材921の側部993、994と同様に、挿入部941の長手方向に沿って、長辺側である側部942、943の縁部942a、943a側が一方の平面部944側に折り返され、縁部942a、943a側が一方の平面部944に当接することで側部942、943側が円弧部942b、943bである円弧状の形状に形成されている。帯状の部材921と同様に、折り返しに際しては、側部942、943の縁部942a、943a側を、側部942、943に対して平行に折り曲げることで(折り返すことで)、挿入部941の長手方向に沿って(一方の端部946から他方の端部947に沿って)、円弧部942b、943bを形成している。挿入部941においても、帯状の部材921と同様に、円弧部942b、943bが形成できるだけの折り曲げ(折り返し)量である折り曲げ長さを挿入部941の、一方の端部946から他方の端部947に沿う方向を横断する方向にとることになる。以上のように、円弧部942b、943bを形成することで、挿入部941においても、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の花茎A1等が挿入部941の側部942、943に接触しても傷付くことを防止することが可能になる。
以上の構成の挿入部941を帯状の部材921に取り付けることになる。取り付けに際しては、図24(b)に示すように、挿入部941の、縁部942a、943aが折り返された一方の平面部944と反対側の他方の平面部945と、帯状の部材921の、縁部993a、994aが折り返された一方の平面部912と反対側の他方の平面部913とを連結することになる。つまり、連結を行い易くするために連結に際しては、挿入部941と帯状の部材921とを重ね合わせた際に、挿入部941、帯状の部材921のそれぞれの円弧部942b、943b、993b、994bが連結の際に重ならないように(円弧部942b、943b、993b、994bを避けて)、円弧部942b、943b、993b、994bがない他方の平面部913、945同士を重なり合わせることになる。そして、図24(b)に示すように、帯状の部材921の一方の端部991側と挿入部941の一方の端部946側とを重ね合わせて溶接することで帯状の部材921と挿入部941とを固定することになる。溶接は、本例においては、三箇所で行っており、具体的には、溶接点914を三箇所、帯状の部材921の他方の平面部913と挿入部941の他方の平面部945との重なり合った部分に設けて溶接を行っている。ただし、本例では溶接点914は三箇所であるが、四箇所以上とすることも可能である。また、溶接に際しては、挿入部941の側部942と帯状の部材921の側部994と間の角度であるβ1が129°、挿入部941の側部943と帯状の部材921の側部993と間の角度であるβ2が220°となる状態で溶接を行っている。本例においては、β1は129°としているが、挿入部941に対して帯状の部材921が鈍角方向に伸びればβ1は129°に限定されない。なお、溶接の代わりに溶接点914の位置に孔部を、帯状の部材921及び挿入部941にそれぞれ形成してボルトとナットとで帯状の部材921と挿入部941とを連結することも可能である。
また、帯状の部材921の円弧部993b、994bを、図22(b)に示すように形成した場合でも、同様に、帯状の部材921の他方の平面部913と挿入部941の他方の平面部945を重なり合わせることになる。この場合には、図22(c)に示すように、帯状の部材921の円弧部993bが挿入部941の他方の平面部945と重なり合わないようにずらして帯状の部材921と挿入部941とを当接して連結(溶接)することになる。図22(c)では、挿入部941の他方の平面部945を帯状の部材921の円弧部993bを避けて帯状の部材921の他方の平面部913に当接(接触)させている。そして、図24(b)と同様に、溶接点914を三箇所、帯状の部材921の他方の平面部913と挿入部941の他方の平面部945との重なり合った部分に設けて溶接を行うことになる。そして、図24(b)と同様に、溶接に際しては、挿入部941の側部942と帯状の部材921の側部994との間の角度であるβ1が129°、挿入部941の側部943と帯状の部材921の側部993と間の角度であるβ2が220°となる状態で溶接を行うことになる。
そして、例6及び例7と同様に、図25に示すように、帯状の部材921を湾曲させた状態にすることになる。つまり、帯状の部材921は、帯状の部材921の、一方の端部991から他方の端部992側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態になっている。本例においては、図25に示すように、帯状の部材921の、一方の端部991から他方の端部992の頂点992aまで、つまり、矢印Rで示す範囲は360°となっている。ただし、一方の端部991から他方の端部992が捻れて回転した状態である矢印Xで示す範囲は360°に限定されることなく、360°以上にし、例えば、二回転(矢印Xで示す範囲が720°)に近い状態にすることも可能であるし、360°以下にし、例えば、半回転、2/3回転(矢印Xで示す範囲が180°、240°)とすることも可能である。本例では、帯状の部材921が仮想上の円柱、或いは円錐に巻き付いたことになり、渦巻き状の形状(渦巻き状の空間曲線)を形成することになる。その結果、渦巻き状の形状の内側は、帯状の部材921の一方の平面部912で形成されることになり、渦巻き状の形状の外側は、帯状の部材921の他方の平面部913で形成されることになる。そして、図25に示すように、帯状の部材921の側部993側に形成された孔部951の列が挿入部941側に向くことになる。
本例において、渦巻き状の帯状の部材921を形成するに際しては、図26に示すように、帯状の部材921の一方の端部991(第一変曲部)からは第一湾曲部921aが形成されており、第一湾曲部921aは挿入部941とつながった、帯状の部材921の一方の端部991より円弧を描き渦巻き状に形成されている。つまり、挿入部941に連結された、帯状の部材921の一方の端部991側から挿入部941に対してβ1、β2の角度の方向に伸びて第一湾曲部921aが円弧として形成される。その結果、第一湾曲部921aの円弧は、図26に示すように、β5の角度(第一角度)の方向に伸びることになる。つまり、挿入部941の長手方向(側部942、943)の延長方向(矢印U方向)に対する横断方向に対して、第一湾曲部921aの円弧はβ5の角度の方向に伸びることになる。本例においては、β5の角度は52°であるが、特に52°に限定されることはなく、鋭角であればよい。以上のように、第一湾曲部921aの円弧は、β1、β2及びβ5の角度の方向に伸びることで、図27に示すように、第一湾曲部921aの円弧はΦD1(第一円周)の円周に沿って伸びることになる。つまり、第一湾曲部921aの円弧の一部がΦD1の円周に沿うことになり、点線で示された重複部E1がΦD1と第一湾曲部921aとが重なり合った部分となる。なお、本例においては、ΦD1はΦ21mmとしている。
そして、例6及び例7と同様に、本例では、挿入部941に連続して、挿入部941の一方の端部946である帯状の部材921の一方の端部991から帯状の部材921が挿入部941の側部993、994に対して鈍角方向(β5の角度の方向)に円弧で伸びて渦巻き状の平面部である第一湾曲部921aが形成される。図27に示す渦巻き状の帯状の部材921の中央の位置で、渦巻き状の帯状の部材921の伸びる方向が切り替わる(反転する)。本例では、変曲部(第二変曲部)920が帯状の部材921の、長手方向に沿う中央の位置に形成され、渦巻き状の帯状の部材921の、第一湾曲部921aと第二湾曲部921bと間に変曲部920が形成され、変曲部920を切り替わり(反転する)位置として、渦巻き状の帯状の部材921の一方の端部991から第一湾曲部921aが変曲部920まで形成され、変曲部920から渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992に向かい第二湾曲部921bが形成されている。
つまり、第一湾曲部921aの伸びてきた方向とは異なる方向に、帯状の部材921である渦巻き状の平面部が切り替わる(反転する)変曲部920が形成され、変曲部920から、第一湾曲部921aに連続して、変曲部920から離れる方向に向って帯状の部材921の他方の端部992まで円弧で伸びた渦巻き状の平面部である第二湾曲部921bが形成されている。渦巻き状の第二湾曲部921bは、図26に示すように、変曲部920よりβ6の角度(第二角度)の方向へ伸びることになる。つまり、挿入部941の長手方向(側部942、943)の延長方向(矢印U方向)に対する横断方向に対して、第二湾曲部921bの円弧はβ6の角度の方向に伸びることになる。そして、図27に示すように、第二湾曲部921bの円弧はΦD2(第二円周)の円周に沿って伸びることになる。つまり、第二湾曲部921bの円弧の一部がΦD2の円周に沿うことになり、点線で示された重複部E2がΦD2と第二湾曲部921bとが重なり合った部分となる。なお、本例においては、ΦD2はΦ25mmとしている。以上のようにして、渦巻き状の帯状の部材921では、第一湾曲部921aと第二湾曲部921bが連続して、円弧状に滑らかにつながっている。本例においては、β6の角度は50°であるが、特に50°に限定されることなく、鋭角であればよい。
以上のように、第二湾曲部921bは、β6の角度で渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992に向かう。そして、図26に示すように、渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992側では、第二湾曲部921bは、β6の角度からβ7の角度(第三角度)に変わり渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992に到達している。つまり、第二湾曲部921bは渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992へ向かいながら、β6の角度からβ7の角度に変化している。β6の角度からβ7の角度に変化に際しては、第二湾曲部921bの伸びる方向が切り替わることなく(反転することなく)、角度の大きさのみが変わっている。渦巻き状の帯状の部材921の第二湾曲部921bでは、β6の角度からβ7の角度へは連続して円弧状に滑らかに変化している。本例において、β6の角度からβ7の角度へ変わる傾斜部922は、図26及び図27に示すように、帯状の部材921の、長手方向に沿う、一方の端部991から5/6の位置(他方の端部992から1/6の位置)に形成されている。
この位置で、帯状の部材921の、他方の端部992から1/6の部分が、帯状の部材921の、一方の端部991から5/6の部分に対して、β7の角度で傾斜している。つまり、挿入部941の長手方向(側部942、943)の延長方向(矢印U方向)に対する横断方向に対して、第二湾曲部921bの円弧はβ7の角度の方向に伸びることになる。そして、β6の角度からβ7の角度に変化した第二湾曲部921bでは、図27に示すように、第二湾曲部921bの円弧はΦD3(第三円周)の円周に沿って伸びることになる。つまり、第二湾曲部921bの、β6の角度からβ7の角度の円弧の一部がΦD3の円周に沿うことになり、点線で示された重複部E3がΦD3と第二湾曲部921bとが重なり合った部分となる。なお、本例においては、ΦD3はΦ30mmとしている。以上のようにして、渦巻き状の帯状の部材921の第二湾曲部921bでは、β6の角度からβ7の角度へ変化しても、第二湾曲部921bが連続して、円弧状に滑らかにつながっている。本例においては、β7の角度は45°であるが、特に45°に限定されることなく、β6と同様に、鋭角であればよい。
以上のように、第一湾曲部921aに次いで第二湾曲部921bが形成され、帯状の部材921の、一方の端部991から他方の端部992に向かう方向において、β5、β6及びβ7と角度を変更し、帯状の部材921は渦巻き状(渦巻き状の空間曲線)に形成されている。本例においては、β5、β6及びβ7の順に角度の大きさが小さくなるように形成されているが、逆に、β5、β6及びβ7の順に角度の大きさを大きくなるように形成することも可能である。また、第一湾曲部921aの円弧はΦD1の円周に沿い、第二湾曲部921bの円弧の一部がΦD2の円周に沿い、β6の角度からβ7の角度に変化した第二湾曲部921bでは、第二湾曲部921bの円弧はΦD3の円周に沿って伸びることになる。本例においては、ΦD1、ΦD2及びΦD3の順に外径が大きくなるように形成されている。
つまり、本例に示す帯状の部材921では、図27に示すように、帯状の部材921の、一方の端部991側から他方の端部992側に向かい、ΦD1(Φ21mm)、ΦD2(Φ25mm)及びΦD3(Φ30mm)というように、径が大きくなっている。その結果、本例に示す帯状の部材921は、円錐に帯状の部材921の、一方の端部991から他方の端部992を巻き付けることで、渦巻き状の帯状の部材921を形成したことになる。ただし、渦巻き状の帯状の部材921の形成に際しては、本例に示す形態に限定されることはない。例えば、帯状の部材921の、一方の端部991側から他方の端部992側に向かい、ΦD1、ΦD2及びΦD3の径が小さく形態とすることも可能である。この場合には、本例と同様に、円錐に帯状の部材921を巻き付けることで渦巻き状を形成したことになるが、本例とは異なり、一方の端部991側が大きい径になり他方の端部992側が小さい径になり本例に示す渦巻き状の帯状の部材921とは反対の形態をとることになる。さらに、渦巻き状の帯状の部材921を形成する、ΦD1、ΦD2及びΦD3の径を全て同じにすることで、円柱に帯状の部材921の、一方の端部991から他方の端部992を巻き付けることで、渦巻き状の帯状の部材921を形成したことにすることも可能である。また、渦巻き状の帯状の部材921を形成する、ΦD1、ΦD2及びΦD3の径をそれぞれ異なる径とすることも可能である。その場合には、円錐、或いは円柱に巻き付けて、渦巻き状の帯状の部材921を形成するのではなく、ΦD1、ΦD2及びΦD3の径に対応する各円弧を個別に形成することで渦巻き状の帯状の部材921を形成することになる。例えば、ΦD1、ΦD2及びΦD3の径に対応する円柱を個別に用いて各円弧を形成することで渦巻き状の帯状の部材921を形成することも可能である。
なお、帯状の部材921を渦巻き状の形態にするための、β1、β2、β5、β6及びβ7の角度は、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するのに最も適した状態にするために、設定した角度であり、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等花の大きさ、花A2の大きさ、花A2、A2同士の間隔等により、本例で設定したβ1、β2、β5、β6及びβ7の角度とは異なる角度を設定することもあり得る。ただし、β5、β6及びβ7の角度については、鋭角の範囲内で設定されることになる。また、β1、β2の角度についても、同様に、本例でのβ1、β2の角度より大きくなったり、小さくなったりすることになる。また、帯状の部材921を渦巻き状の形態にするための、ΦD1、ΦD2及びΦD3についても、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するのに最も適した状態にするために、設定した径であり、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等花の大きさ、花A2の大きさ、花A2、A2同士の間隔、さらには仕立用支柱990を配置する場所の大きさ等により、本例で設定したΦD1、ΦD2及びΦD3とは異なる径を設定することもあり得る。
また、本例においては、ΦD1、ΦD2及びΦD3の中心は、図27に示すように、重なる位置に設けられており、ΦD1、ΦD2及びΦD3の中心O1、O2及びO3を結ぶ直線は中心線CLを形成することになり、挿入部941と平行に伸びることになる。中心線CLは、挿入部941に対して対向しているが、中心線CLは挿入部941と接近していてもよい。その場合、中心線CLと挿入部941とが重なる場合でもよく、中心線CLが挿入部941内に入り込むような場合でもよい。また、中心線CLは挿入部941から離れていてもよい。中心線CLを挿入部941からどの程度離すかは、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等花の大きさ、花A2の大きさ、花A2、A2同士の間隔、さらには仕立用支柱990を配置する場所等の大きさ等により決定することになる。また、本例においては、ΦD1、ΦD2及びΦD3が渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿って、異なる間隔となる位置としている。これは、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するのに最も適した状態にするためである。
ただし、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等によっては、ΦD1、ΦD2及びΦD3が渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿って、等間隔とした方が仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するのに最も適した状態になる場合もある。従って、仕立用支柱990に巻き付ける、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するのに最も適した状態にするためにΦD1、ΦD2及びΦD3が渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿って、異なる間隔とするか、等間隔とするかは適宜選択されることになる。以上のように、本例においても、仕立用支柱990を構成する帯状の部材921が渦巻き状に形成されているために、渦巻き状の帯状の部材921に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。
以上の構成の仕立用支柱990に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をはわせる(巻き付ける)ことになる。本例においては、図28及び図29に示すように、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)。仕立用支柱990に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、例6及び例7と同様に、基台である植木鉢W内に仕立用支柱990を組み込む。組み込みに際しては、図28に示すように、仕立用支柱990の挿入部941を植木鉢W内に向けて組み込み(埋め込み)、仕立用支柱990を植木鉢Wに対して直立した状態にする。そのために、植木鉢W内には、例6及び例7と同様に、図示しない充填材、本例では樹脂製の小片W1が多数入れることで、仕立用支柱990の下方側の挿入部941を充填材で保持し、仕立用支柱990を植木鉢Wに対して直立した状態にしている。そして、図29に示すように、植木鉢W内に仕立用支柱990の挿入部941に隣接して胡蝶蘭Aの株(根)を組み込む(植え込む)。
胡蝶蘭Aを植木鉢Wに組み込んだ後に(植え込んだ後に)、図28及び図29に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1を、例6及び例7と同様に、仕立用支柱990の第一湾曲部921a、第二湾曲部921bで形成される渦巻き状の平板である渦巻き状の帯状の部材921にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の平板である渦巻き状の帯状の部材921(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)にはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの花A2を、仕立用支柱990の外側を向かせて(仕立用支柱990から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921の長手方向に沿わせる。その際、胡蝶蘭Aの花茎A1は、図29に示すように、渦巻き状の帯状の部材921の中央の、帯状の部材921の長手方向に沿う、複数形成された、二つ並んだ孔部952、952の真ん中を通ることになる。以上のように、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際して、第一湾曲部921a、第二湾曲部921bに沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことになるので、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、図29に示すように、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱990(渦巻き状の帯状の部材921)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921との固定は、基本的には、例6及び例7と同様に行われる。図23に示すL3、L4及びL5の間隔で形成された、渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿う中央寄りを二列に等間隔で形成された孔部952、952同士の間に胡蝶蘭Aの花茎A1を配置して、孔部952、952に紐状の部材D1を通して胡蝶蘭Aの花茎A1を紐状の部材D1と渦巻き状の帯状の部材921とで挟み込むことで固定している(図30(a)参照)。本例においては、図30(a)に示すように、渦巻き状の帯状の部材921の、他方の平面部913側に配置された胡蝶蘭Aの花茎A1に対して、他方の平面部913側より紐状の部材D1の端部D11、D11を孔部952、952に挿入して紐状の部材D1により胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921上に保持し、図30(b)に示すように、渦巻き状の帯状の部材921の、一方の平面部912側で紐状の部材D1の端部D11、D11側同士を結びつけている。
このように端部D11、D11側同士を結ぶことで胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921上に保持した状態を維持することになる。そして、本例においては、渦巻き状の帯状の部材921の、他方の端部992側より他方の端部992からL3の間隔(距離)の最初の孔部952、952に紐状の部材D1を通し胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921に固定する。続いて、その紐状の部材D1を通した、孔部952、952からL4の間隔(距離)の孔部952、952に紐状の部材D1を通し胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921に固定し、さらに、L4の間隔(距離)の孔部952、952も紐状の部材D1により同様に行い、その後に続く、渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿う、L5の間隔(距離)の孔部952、952全てについて、同様に紐状の部材D1を通し胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921に固定する(図30(a)参照)。以上により、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921の長手方向に沿って保持した状態が実現される。
ただし、例6及び例7と同様に、紐状の部材D1を用いることに限定されず、テープを用いることで、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921に貼り付けることで固定することも可能である。その場合には、渦巻き状の帯状の部材921の中央の、帯状の部材921の長手方向に沿う、複数形成された、二つ並んだ孔部952、952を設ける必要はなくなる。そして、テープを用いた場合であっても、テープは、図30(a)に示すように、基本的には、紐状の部材D1が胡蝶蘭Aの花茎A1に設けられた位置と同じ位置に設けられる。つまり、テープを胡蝶蘭Aの花A2同士の間の花茎A1に貼付し、テープの両端側を渦巻き状の帯状の部材912の他方の平面部913に貼り付ける。紐状の部材D1と同様に、胡蝶蘭Aのの花茎A1の複数の箇所に同様にテープを貼り付ける。以上のようにして、テープと渦巻き状の帯状の部材912との間に胡蝶蘭Aの花茎A1を挟み込むことで、紐状の部材D1を用いた場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921上に保持した状態を維持することになる。さらに、例6及び例7と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921との固定を行うことも可能である。この場合も同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材921上に保持した状態を維持することになる。
つぎに、渦巻き状の帯状の部材921の側部994に沿って複数形成された孔部951全てに支柱Fを取り付ける。支柱Fは、図30及び図31に示すように、棒状の部材であり、本例においては円柱状の部材を用いているが、角柱状の部材であってもよい。また、支柱Fは、基本的に渦巻き状の帯状の部材921を支えることになるため、本例では、変形し難い金属製のを用いているが、金属製に限定されることなく硬質な樹脂製の部材を用いることも可能である。渦巻き状の帯状の部材921の側部994側の孔部951への支柱Fの取り付けに際しては、図31に示すように、支柱Fの一方の端部F1側を直角に折り曲げて孔部951へ挿入する(他方の平面部913側から一方の平面部912側へ向かって挿入する)。そして、一方の平面部912側から突出した一方の端部F1側へキャップGを取り付ける。本例においては、キャップGはハット状の形状のものを用いているが、特にハット状の形状のものに限定されることなく、一方の平面部912側から突出した端部F1側を被うことができれば形状は限定されない。以上のようにして、支柱Fの一方の端部F1側が渦巻き状の帯状の部材921に取り付けられることで、支柱Fの他方の端部F2側は、図31に示すように、挿入部941側に伸びて、植木鉢W内に入り込み、植木鉢W内の充填材、本例では多数の樹脂製の小片W1により他方の端部F2側が支持されている。本例では、渦巻き状の帯状の部材921の側部994側に8本の支柱Fが取り付けられることで、植木鉢W上で渦巻き状の帯状の部材921を支持することになる。つまり、複数の支柱Fを設けることで植木鉢W上の渦巻き状の帯状の部材921がその自重等により変形することを防止している。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の帯状の部材(第一湾曲部921a、第二湾曲部921b)921に固定することにより、図28及び図29に示すように、仕立用支柱990に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは仕立用支柱990の第一湾曲部921a、第二湾曲部921bである渦巻き状の帯状の部材921に沿って、渦巻き状に仕立用支柱990の上方側(渦巻き状の帯状の部材921の一方の端部991から他方の端部992)に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は、例6及び例7と同様に、渦巻き状の帯状の部材921に載った状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパルA21、アンダーセパルA24を含めたペダルA22が渦巻き状の帯状の部材921に沿う状態(渦巻き状の帯状の部材921に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパルA21、アンダーセパルA24を含めたペダルA22が平行に近い状態)で配置されることになる。このようにして、渦巻き状の帯状の部材921に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱990の渦巻き状の帯状の部材921に沿って設けられ仕立用支柱990の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱990に沿って渦巻き状に形成することができる。
また、本例においても、渦巻き状の帯状の部材921の一方の端部991から伸びてきた第一湾曲部921aにおけるβ5の角度、他方の端部992に向かう、第二湾曲部921bにおけるβ6、β7の角度を変えることによって胡蝶蘭Aの花A2の並びを変化させることができる。β5、β6及びβ7の角度を変えることで、渦巻き状の帯状の部材921に配置された胡蝶蘭Aの花A2の並びの形態を変化させることになり、見る人に同じ胡蝶蘭Aであっても異なった印象を与えることで花を見る楽しさを提供することができる。そして、胡蝶蘭Aの花A2が渦巻き状の帯状の部材921に配置されることで、β5、β6及びβ7の角度にかかわらず、胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱990の渦巻き状の帯状の部材921に沿うことになり、仕立用支柱990の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
なお、本例においては、渦巻き状の帯状の部材921は、第一湾曲部921a、第二湾曲部921bより構成されているが、特に、渦巻き状の帯状の部材921が、第一湾曲部921a、第二湾曲部921bのみにより構成されることに限定されない。例6及び例7と同様に、第三変曲部を形成し、第三変曲部より第三湾曲部が形成されることも可能である。その場合には、渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992より渦巻き状の平面部が円弧で伸びて、第二湾曲部921bの伸びてきた方向とは異なる方向に、帯状の部材921である渦巻き状の平面部が切り替わる(反転する)変曲部(第三変曲部)が形成され、変曲部(第三変曲部)から、第二湾曲部921bに円弧状になめらかに連続して、変曲部(第三変曲部)から離れる方向に向って帯状の部材921の円弧で伸びた渦巻き状の平面部である第三湾曲部が形成されていることになる。そして、渦巻き状の平面部である第三湾曲部は、挿入部941の長手方向(側部942、943)の延長方向(矢印U方向)に対する横断方向に対して、第二湾曲部921bの円弧はβ6の角度、或いはβ6の角度に近い角度の方向に伸びることになる(図26参照)。
また、第二変曲部における傾斜角度と同様に、第二変曲部から伸びてきた第二湾曲部921の接線(方向)と第三変曲部から伸びていく第三湾曲部の接線(方向)とでなす角度γは鋭角とすることも可能であるし、第二変曲部における傾斜角度と異なる角度とすることも可能である。また、例6及び例7と同様に、角度γは必ずしも鋭角である必要はなく、鈍角とすることも可能である。さらに、同様に、渦巻き状の平面部を伸ばして(形成して)変曲部及び湾曲部を形成することも可能である。以上のように第三湾曲部が形成された場合には、本例では、第二湾曲部921bに複数の孔部951が形成され、複数の孔部951に支柱Fを取り付けているが、第三湾曲部側に複数の孔部951を形成し、複数の孔部951に支柱Fを取り付けることになる。ただし、必ずしも渦巻き状の帯状の部材921の他方の端部992側に複数の孔部951を形成する必要はなく、第三湾曲部が形成された場合であっても、本例と同様に、第二湾曲部921b側に複数の孔部951を形成し、複数の孔部951に支柱Fを取り付けることも可能である。
そして、第三変曲部、第三湾曲部を形成した場合には、例6及び例7と同様に、挿入部941の端部側である帯状の部材921の一方の端部991より帯状の部材921を湾曲させた状態にすることも可能である。つまり、帯状の部材921の、一方の端部921から他方の端部992側に向かって少なくとも一回転して捻れた状態にすることも可能である。具体的には、図示していないが、仕立用支柱990は、例6及び例7と同様に、正面方向から捉えると、正面方向に向いた一方の平面部912側から渦巻き状の帯状の部材921を形成して他方の平面部913側が正面方向を向き、渦巻き状の渦巻き状の帯状の部材921を形成して再度一方の平面部912側が正面方向を向くことになる。ただし、必ずしも一回転させるだけ帯状の部材921を渦巻き状に形成する必要はない。
(例9)
以上の例1から例7までの仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの、植木鉢から伸びる花茎A1を湾曲させて、花茎A1の先端が下方に垂れ下がった状態で胡蝶蘭Aの花A2を咲かせた状態にし、その状態から胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3から花茎A1を持ち上げて仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に沿わせて胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状に形成することになる。つまり、図32(a)に示すように、植木鉢から伸びる胡蝶蘭Aの花茎A1を湾曲させて花茎A1の先端A3が下方に垂れ下がって胡蝶蘭Aの花A2が付いている状態にする。この状態が胡蝶蘭Aの観賞に際しての一般的な形態である。この状態から、図32(b)に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側を立ち上げて花茎A1を植木鉢Wに対して立たせた状態(直立させた状態)にする。そして、図32(b)に示す、植木鉢Wに対して立たせた状態の胡蝶蘭Aの花茎A1を仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に渦巻き状に巻き付けることになる。
このとき、図32(b)に示す、植木鉢Wに対して立たせた状態の胡蝶蘭Aの花茎A1に咲いた花A2は、図32(a)に示す、植木鉢から伸びる胡蝶蘭Aの花茎A1に咲いた花A2とは異なる状態になる。具体的には、図32(a)に示す、胡蝶蘭Aの花A2は、図33(a)に示すように、トップセパル(上がく片)A21が上になり、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、アンダーセパル(下がく片)A24の順になっている。これに対して、図32(b)に示す、胡蝶蘭Aの花A2は、図33(b)に示すように、アンダーセパル(下がく片)A24が上になり、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になっている。つまり、図32(a)に示す、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態が図32(b)に示す、胡蝶蘭Aの花A2の状態ということになる。このようにして、図32(b)に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1を植木鉢Wに対して立たせた状態で仕立用支柱6、60、9にはわせる(巻き付ける)状態について示す。
まず、仕立用支柱6に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ために、図34に示すように、図8に示す場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱6に対して外側を向かせて(仕立用支柱6から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28にはわせ(巻き付け)、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱6(渦巻き状の空間曲線28)の回りに咲かせた状態にすることになり、胡蝶蘭Aは仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28に沿って、渦巻き状に仕立用支柱6の上方側63に伸びた状態になる。そして、胡蝶蘭Aの花A2は、図34に示すように、図8に示す胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態である、仕立用支柱6の上方側63よりアンダーセパル(下がく片)A24、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になる。つまり、胡蝶蘭の花茎A1の先端側に向かってアンダーセパル(下がく片)、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパルトップセパル(上がく片)A21の順になる。そして、三本の棒状部材2で形成される実質的な平面(実質的に同一平面)283に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱6の渦巻き状の空間曲線28に沿って設けられ仕立用支柱6の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
また、仕立用支柱60に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ために、図35に示すように、図13に示す場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱60の側面部601に対して外側を向かせて(仕立用支柱60から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)仕立用支柱60の側面部601に沿って渦巻き状に形成された小孔部604に沿ってはわせ(巻き付け)、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱60の側面部601の回りに咲かせた状態にすることになり、胡蝶蘭Aは仕立用支柱6の側面部601に沿って、渦巻き状に仕立用支柱60の上方側(他方の端部605)に伸びた状態になる。そして、胡蝶蘭Aの花A2は、図35に示すように、図13に示す胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態である、仕立用支柱60の上方側(他方の端部605)よりアンダーセパル(下がく片)A24、リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になる。つまり、胡蝶蘭の花茎A1の先端側に向かってアンダーセパル(下がく片)、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパルトップセパル(上がく片)A21の順になる。そして、仕立用支柱60の側面部601に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱60の側面部601に渦巻き状に設けられ、仕立用支柱60の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
さらに、仕立用支柱9に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ために、図36に示すように、図17に示す場合と同様に、胡蝶蘭Aの花茎A1を胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱9に対して外側を向かせて(仕立用支柱9から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)仕立用支柱9の渦巻き状の平板911にはわせ(巻き付け)、胡蝶蘭Aの花A2を仕立用支柱9の回りに咲かせた状態にすることになり、胡蝶蘭Aは仕立用支柱9の渦巻き状の平板911に沿って、渦巻き状に仕立用支柱9の上方側(他方の端部927)に伸びた状態になる。そして、胡蝶蘭Aの花A2は、図36に示すように、図17に示す胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態である、仕立用支柱9の上方側(他方の端部927)よりアンダーセパル(下がく片)A24、リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になる。つまり、胡蝶蘭の花茎A1の先端側に向かってアンダーセパル(下がく片)、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパルトップセパル(上がく片)A21の順になる。そして、仕立用支柱9の渦巻き状の平板911に胡蝶蘭Aの花A2が配置されることで胡蝶蘭Aの花A2が仕立用支柱9に渦巻き状に設けられ、仕立用支柱9の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になる。
以上では、仕立用支柱6、60、9を用いて示したが、他の仕立用支柱1、70、8、90、990を用いた場合でも同じように、胡蝶蘭Aの花A2は、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態である、仕立用支柱1、70、8、90、990の上方側よりアンダーセパル(下がく片)A24、リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になる。つまり、胡蝶蘭の花茎A1の先端側に向かってアンダーセパル(下がく片)、以下リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパルトップセパル(上がく片)A21の順になる。このような胡蝶蘭Aの花A2の状態であっても、仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に巻き付けることで胡蝶蘭Aをコンパクトにまとめることができるとともに、仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることができる。ただし、以上のように、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態ではなく、胡蝶蘭Aの花A2が通常の観賞に適した状態である、図33(a)に示すように、トップセパル(上がく片)A21、リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、アンダーセパル(下がく片)A24の順となるように調整することも可能である。
以下では、仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に巻き付ける際にも胡蝶蘭Aの花A2が観賞に適した状態である、トップセパルA21が上になり、以下リップA23を含んだペダルA22、アンダーセパルA24の順となる(図33(a)参照)ように調整する工程を示す。
まず、図37(a)に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1に蕾A4が付き、その蕾A4がある程度の大きさになるまでは、胡蝶蘭Aの花茎A1の植木鉢W側を支持することになる。胡蝶蘭Aの花茎A1の植木鉢W側の支持は、胡蝶蘭Aの花茎A1に隣接して設けられた支え棒Cによって行われる。具体的には、胡蝶蘭Aの花茎A1の植木鉢W側を支え棒Cに紐状の部材32によって固定することになる。この状態で胡蝶蘭Aを生長させることで、胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側が伸び蕾A4が大きくなるに従い、胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側は、図37(a)に示すように、垂れ下がり胡蝶蘭Aの花茎A1全体が湾曲した形状になる。そして、胡蝶蘭Aの花茎A1が湾曲して蕾A4もある程度大きくなる。図37(a)に示すように、蕾A4の花茎A1側の底部A41から蕾A4の頂部A42までの長さL1が2cmに生長するものが一つでもあれば図37(b)に示す工程に移行する。その際、図37(a)では、花茎A1が湾曲した状態を示しているが、花茎A1が図37(a)に示すように湾曲しなくても蕾A4の内、少なくとも一つが蕾A4の花茎A1側の底部A41から蕾A4の頂部A42までの長さである、L1が2cmを超えたところで図37(b)に示す工程に移行する。
そして、花茎A1にある蕾A4の内、少なくとも一つがL1の長さで2cmを超えたところで、図37(b)に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側を立たせ、胡蝶蘭Aに隣接して植木鉢Wに設けられた支え棒Cに沿って伸ばす。そして、胡蝶蘭Aの花茎A1が支え棒Cに沿って伸びた状態を維持するために、さらに胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側を紐状の部材32によって支え棒Cに固定する。このように胡蝶蘭Aの花茎A1が植木鉢Wに対して真っ直ぐ伸びた状態(植木鉢Wに対して直立した状態)で胡蝶蘭Aの花A2を開花させる。この状態で開花させることで胡蝶蘭Aの花A2は、図37(c)に示すように、胡蝶蘭Aの花茎A1の先端A3側に向かってトップセパルA21が上になり、以下リップA23を含んだペダルA22、アンダーセパルA24の順になる。つまり、胡蝶蘭Aの花A2の、花茎A1の立ち上がる方向に対して咲くという性質(花茎A1の高い側にトップセパルA21がくるように咲く性質)を利用して胡蝶蘭Aの花A2を咲かせているため、従来の胡蝶蘭Aの花茎A1を湾曲させた状態で胡蝶蘭Aの花A2を咲かせた状態と同じになっている。
以上のように、図37(c)に示すように、胡蝶蘭Aの花A2が、一般の観賞に適した状態である、トップセパルA21が上になり、以下リップA23を含んだペダルA22、アンダーセパルA24の順で咲いた状態(図33(a)参照)で例1から例8に示す仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に巻き付ける。その巻き付けた状態が、既に説明した、図6、図8、図10、図11、図14、図16、図18、図20、及び図28に示す通りである。つまり、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状の形状(螺旋状の形状)にして仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990に巻き付けることになり、仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990の回りのどの方向からも胡蝶蘭Aの花A2を見ることが可能になるとともに、胡蝶蘭Aの花A2が、図33(a)に示すように、トップセパルA21、リップA23を含んだペダルA22、及びアンダーセパルA24の順になり、いわゆる、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態を調整したことになる。なお、本例では、植木鉢Wを用いているが、植木鉢W以外のプランター等の植物等を植え込むことができる容器である基台を用いることも可能であり、基台を用いることでも本例に示す、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態の調整を行うことが可能である。
なお、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2については、造花であるために、造花を造る際に、トップセパルA21、リップA23を含んだペダルA22、及びアンダーセパルA24の順とするか、アンダーセパルA24、リップA23を含んだペダルA22、トップセパル(上がく片)A21の順とするかは自由にでき、植物の胡蝶蘭Aと同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱990に沿って渦巻き状に形成することができる。
同様に、例1から例8においても、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2については、造花であるために、造花を造る際に、トップセパルA21、リップA23を含んだペダルA22、及びアンダーセパルA24の順とするか、アンダーセパルA24、リップA23を含んだペダルA22、トップセパル(上がく片)A21の順とするかは自由にでき、植物の胡蝶蘭Aと同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90に沿って渦巻き状に形成することができる。
(例10)
例1から例9までに示す仕立用支柱1、6、60、70、8、9、90、990は、胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状に巻き付ける構成をとっているが、必ずしもこのような胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状に巻き付け易い構成をとる必要はなく、例えば、図38に示すような仕立用支柱である円筒状の部材900を用いても胡蝶蘭Aの花茎A1を渦巻き状にはわす(巻き付ける)ことは可能である。円筒状の部材900は、円筒状の部材900の軸方向に沿って複数の樹脂製の枠体901が等間隔で並べられており、複数の枠体901の一方の端部側には樹脂製のリング状の部材902が連結されており、また、複数の枠体901の他方の端部側にもリング状の部材902が連結されている。複数の枠体901の他方の端部側に連結されたリング状の部材902は、図38に示すように、複数の枠体901の他方の端部から距離をおいて連結されており、複数の枠体901の他方の端部がリング状の部材902から突出した形成されている。この突出した、複数の枠体901の他方の端部側は、植木鉢Wに組み込むことになる。本例では、植木鉢Wを用いているが、植木鉢W以外のプランター等の植物等を植え込むことができる容器である基台を用いることも可能である。
そして、リング状の部材902、902同士の間には側面部910が形成されている。側面部910は、図38に示すように、リング状の部材902に対して45°に傾斜させた樹脂製の湾曲部材903を等間隔で配置し、さらに湾曲部材903に対して90°で交差する湾曲部材904を配置することで形成されている。湾曲部材903、904は、図38に示すように、リング状の部材902の外周方向に沿って湾曲しているため、湾曲部材903、904を枠体に連結し終えて側面部910が完成したときには、円筒状の形状をなす。本例では、枠体901の、一方の端部に連結したリング状の部材902と他方の端部側に連結したリング状の部材902の径の大きさは同じであるが、径の大きさが異なるリング状の部材を連結することも可能である。その場合には、仕立用支柱である円筒状の部材900は円錐台に近い形状をなすことになる。
以上の構成の円筒状の部材900に蔓(茎)に花を付ける植物、例えば、胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ことになる。図38に示すように、円筒状の部材900に胡蝶蘭Aをはわせる(巻き付ける)ためには、まず、胡蝶蘭Aの株(根)を植木鉢W内に組み込み(植え込み)、その後、植木鉢W内に円筒状の部材900を組み込む。円筒状の部材900の組み込みに際しては、円筒状の部材900の突出した枠体901を植木鉢W内に向けて組み込み(埋め込み)、円筒状の部材900を植木鉢Wに対して直立した状態にする。直立した状態にするために植木鉢W内には、図示しない充填材、例えば樹脂製の小片が多数入っており、円筒状の部材900の突出した枠体901を充填材で保持することで円筒状の部材900を植木鉢W上で支持することになる。そして、胡蝶蘭Aの花茎A1を円筒状の部材900の円筒状の部材900の側面部910を形成する、いずれかの湾曲部材903、904にはわせる(巻き付ける)。胡蝶蘭Aの花茎A1を円筒状の部材900の側面部910にはわせる(巻き付ける)に際しては、胡蝶蘭Aの花A2を円筒状の部材900の外側を向かせて(円筒状の部材900から外方方向に胡蝶蘭Aの花A2を向かせて)いずれかの湾曲部材903、904に沿わせる。また、胡蝶蘭Aの花茎A1をはわせる(巻き付ける)に際しては、いずれかの湾曲部材903、904に沿って胡蝶蘭Aの花茎A1をはわす(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭Aの花茎A1を曲げることが可能になり、それに対応して胡蝶蘭Aの花A2を円筒状の部材900の回りに渦巻き状に咲かせた状態にすることが可能になる。
胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904との固定は、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904とを間隔をおいて、図示しない紐を用いて胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904と結び付けることで胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904との固定を行っている。ただし、このように紐を用いることに限定されず、テープを用いることで、胡蝶蘭Aの花茎A1を湾曲部材903、904に貼り付けることで固定することも可能である。また、胡蝶蘭Aの花茎A1を傷付けない限り、例えば、接着剤を直接、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904との間に塗布することで胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904との固定を行うことも可能である。
以上のようにして、胡蝶蘭Aの花茎A1と湾曲部材903、904と固定することにより、図38に示すように、に胡蝶蘭Aをはわすこと(巻き付けること)になる。その結果、胡蝶蘭Aは円筒状の部材900の側面部910の湾曲部材903、904である渦巻き状の形状に沿って、渦巻き状に円筒状の部材900の上方側(枠体901の一方の端部)に伸びた状態になる。その際、胡蝶蘭の花A2は湾曲部材903、904に載った状態で配置されることになる。つまり、胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが湾曲部材903、904に沿う状態(湾曲部材903、904に対して胡蝶蘭Aの花びらであるトップセパル、アンダーセパルを含めたペダルが平行に近い状態)で配置されることになる。なお、本例においても、円筒状の部材900の側面部910の湾曲部材903、904が渦巻き状に形成されているために、渦巻き状に蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を巻き付けることで蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等をコンパクトにまとることができる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2の場合でも、同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱である円筒状の部材900に沿って渦巻き状に形成することができる。
さらに、本例においては、図37(c)に示すように、胡蝶蘭Aの花A2が、一般の観賞に適した状態である、トップセパルA21が上になり、以下リップA23を含んだペダルA22、アンダーセパルA24の順で咲いた状態(図33(a)参照)で、図38に示す円筒状の部材900に渦巻き状に巻き付けてある。ただし、胡蝶蘭Aの花A2を逆にした状態である、仕立用支柱1、70、8、90の上方側よりアンダーセパル(下がく片)A24、リップ(唇弁)A23を含んだペダル(花弁)A22、トップセパル(上がく片)A21の順になる状態で胡蝶蘭Aの花茎A1を円筒状の部材900に渦巻き状に巻き付けることも可能である。
なお、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭Aの花A2については、造花であるために、造花を造る際に、トップセパルA21、リップA23を含んだペダルA22、及びアンダーセパルA24の順とするか、アンダーセパルA24、リップA23を含んだペダルA22、トップセパル(上がく片)A21の順とするかは自由にでき、植物の胡蝶蘭Aと同様に、胡蝶蘭Aの花茎A2を仕立用支柱である円筒状の部材900に沿って渦巻き状に形成することができる。
1、6、60、70、8、9、90、990…仕立用支柱、11、61…側面、12、62、82、92…下方側、13、63、83、93…上方側
15…円筒状の部材、151…側面部
16…支持部材、161…リング部、162…支持部、163…フック部
2…棒状部材、20…湾曲部、21…一方の端部、22…直線部、23…第一変曲部、231…変曲部、24、924…第一湾曲部、25、925…第二変曲部、25a、925a…第三変曲部、251、252…変曲部、26…第二湾曲部、26a…第三湾曲部、27…他方の端部、28、281、282…渦巻き状の空間曲線、283…実質的な平面、284…一方の面(側)、285…他方の面(側)、29…束、291…実質的な平面、292…一方の面、293…他方の面
3、301、902…リング状の部材、31、32…紐状の部材
4、7、75…連結部材、41、71…枝部(支持部)、42、72…連結部、43、73…中心部
5…渦巻き状の部材、51…細片
601…側面部、602…底面部、603…孔部、604…小孔部、605…他方の端部、606…囲い部、607…開口部、625…変曲部
91、921…帯状の部材、920…変曲部、911…渦巻き状の平板、912…一方の平面部、913…他方の平面部、914…溶接点、922…傾斜部、923、991…一方の端部、927、992…他方の端部、992a…頂点、928…一方の面、929…他方の面、94、941…挿入部、942、943…側部、942a、943a…縁部、942b、943b…円弧部、944…一方の平面部、945…他方の平面部、946…一方の端部、947…他方の端部
95、951、952…孔部、993、994…側部、993a、994a…縁部、993b、994b…円弧部
900…円筒状の部材(仕立用支柱)、901…枠体、903、904…湾曲部材、910…側面部
A…胡蝶蘭、A1…花茎、A2…花、A21…トップセパル(上がく片)、A22…ペダル(花弁)、A23…リップ(唇弁)、A24…アンダーセパル(下がく片)、A3…先端、A4…蕾、A41…底部、A42…頂部
B…テープ、C…支え棒、D…紐、D1…紐状の部材、D11…端部
E1、E2、E3…重複部
F…支柱、F1…一方の端部、F2…他方の端部
G…キャップ
W…植木鉢、W1…樹脂製の小片
L…ライン
CL…中心線
S1、S2、S3、S4、S5、S6…接線
Z…交点
本考案は、鑑賞用の胡蝶蘭、及び仕立用支柱に関し、仕立用支柱については、特に、蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を観賞するためのものに関する。
本考案は、上記の事情に鑑みなされたものでありあらゆる方向から観賞することを可能にし、室内の大きさに拘わらず向きを考慮することな配置を可能にする鑑賞用の胡蝶蘭、及び仕立用支柱の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案に係る仕立用支柱は、基台に組み込む挿入部と、前記挿入部に連続し、植物又は造花の茎を沿わせる支柱本体と、を備え、前記支柱本体は、帯状の平板を螺旋状に湾曲させた形状を有し、下方から上方に延びることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記支柱本体は、前記挿入部と連続する部分において、前記挿入部と鈍角をなすことを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記支柱本体は、下方から上方に向かうにつれて幅が広くなることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記支柱本体は、下方から上方に向かう途中で螺旋の曲率半径が変更されることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記支柱本体は、下方から上方に向かう途中で螺旋のピッチが変更されることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記支柱本体は、長手方向に沿う両脇が折り返されることで円弧状の本体円弧部が形成されることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記挿入部は、長方形の形状を有し、長手方向に沿う両脇が折り返されることで円弧状の挿入円弧部が形成されることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記挿入部は、長方形の板状を有し、長手方向に沿う両脇が折り返されることで円弧状の挿入円弧部が形成されることを特徴とする。
また、本考案に係る仕立用支柱において、前記挿入部は、前記平板の下端を折り曲げることで形成されることを特徴とする。
また、本考案に係る鑑賞用の胡蝶蘭は、上記のいずれかの仕立用支柱と、前記支柱本体に茎を沿わせた胡蝶蘭又は造花と、を備えることを特徴とする。
あるいは、本考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材に接続された、基台に組み込む挿入部の面部側同士を対向させ、前記挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成されたことを特徴とする。
従って、上記考案によれば、仕立用支柱は、複数の、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、基台に組み込む挿入部の面部側同士を対向させ、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されている。つまり、各帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、挿入部同士を対向して配置することになる。各帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、対向する挿入部同士の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。例えば、第一湾曲部が伸びることで対向する挿入部同士の外側から囲み、複数の第一湾曲部が円弧をなして伸び、帯状の部材が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部は各帯状の部材に形成されることになる。この第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。そして、同様に、第二湾曲部が伸びることで対向する挿入部同士の外側から囲み、複数の第二湾曲部が円弧をなして伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して複数の帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平面部)が形成されることになる。このように、各帯状の部材で以上の第一湾曲部及び第二湾曲部が形成されることで、各帯状の部材ごとの渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部)))が形成されることになる。
また、考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部及び前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第二湾曲部が伸びてきた方向と、前記第二湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第三変曲部が形成され、前記第三変曲部から、前記第二湾曲部に連続して、前記第三変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第三湾曲部と、前記第三湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって伸びて、前記帯状の部材は、前記挿入部の状態に対して少なくとも一回転しながら、渦巻き状の形状として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、仕立用支柱は、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されており、さらに同様に、第二変曲部、第二湾曲部、第三変曲部、第三湾曲部と続き、帯状の部材は、挿入部の状態に対して少なくとも一回転しながら、渦巻き状の形状を形成している。つまり、帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、挿入部の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。第一湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第一湾曲部が円弧をなして伸び、第一湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部及び第二変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。そして、同様に、第二湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第二湾曲部が円弧をなして伸び、第二湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第三変曲部をなすことになる。そして、同様に、この第三変曲部からは第三湾曲部が第二湾曲部に連続して円弧として、第二変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部))が形成されることになる。
さらに、請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
さらに、考案は、上記構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、上記考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、考案は、上記構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル、以下リップを含んだペダル、アンダーセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、上記考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の小孔部の列)の回りに咲かせた状態にすることが可能になるとともに、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になり、観賞し易い状態を可能にする。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
さらに、考案は、帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲 部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、仕立用支柱は、挿入部を接続した帯状の部材を用いて、挿入部から連続して第一湾曲部が形成され、その第一湾曲部から連続して、第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わり、第二湾曲部が形成されることで渦巻き状の平板が形成されて、渦巻き状の形状を形成している。つまり、帯状の部材は、一方の端部側は挿入部が形成されており、帯状の部材の、挿入部の終端である第一変曲部からは第一湾曲部が形成されており、第一湾曲部は挿入部に対して鈍角方向に円弧として伸びて形成されている。第一湾曲部が円弧として伸びる方向は、帯状の部材の他方の端部側に向かうとともに、例えば、挿入部の外側から囲む円弧をなして伸びる方向となっている。第一湾曲部が伸びることで挿入部の外側から囲み、第一湾曲部が円弧をなして伸び、第一湾曲部が切り替わる(反転する)位置が第二変曲部をなすことになる。そして、第二変曲部からは第二湾曲部が第一湾曲部に連続して円弧として、第一変曲部から離れる方向である、帯状の部材の他方の端部側に伸びていく。というように変曲部、湾曲部の形成を繰り返して帯状の部材による渦巻き状の空間曲線(渦巻き状の平板(平面部))が形成されることになる。
また、考案は、上記構成に加え、基台に挿入する、長方形の形状に形成され、前記長方形の形状の両長辺側の縁部側が一方の平面部側に折り返され、前記縁部側が前記一方の平面部に当接することで前記長辺側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記長辺に沿って、前記長方形の形状の両短辺側まで伸びる、板状の部材である挿入部と、前記挿入部に連結された平面部の一方の端部から他方の端部の、長手方向に沿って、前記一方の端部から前記他方の端部まで伸びる側部を傾斜させることで前記平面部の、前記一方の端部側から前記他方の端部側に向かって広げて形成し、前記側部側の縁部側が前記平面部側に折り返され、前記縁部側が前記平面部に当接することで前記側部側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記側部に沿って、前記平面部の、一方の端部から他方の端部まで伸びる、板状の部材である帯状の部材と、を備え、前記帯状の部材では、前記平面部の他方の端部側では、前記平面部の中央を前記平面部の長手方向に沿って、前記平面部の中央を挟み込んで対向した、前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、前記平面部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部側の前記孔部の列の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部には、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、前記側部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部に形成された前記孔部に、前記挿入部側に伸びる支柱が組み込まれることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、仕立用支柱では、挿入部は基台に差し込めるように板状の部材であり、挿入部の縁部側に円弧部が形成されて、胡蝶蘭の花茎が挿入部に接触しても胡蝶蘭の花茎に傷つけることを防ぎ、挿入部に連結された帯状の部材は、帯状の部材の平面部の、一方の端部から他方の端部の、長手方向に沿って、帯状の部材の平面部の、一方の端部から他方の端部まで伸びる側部を傾斜させることで帯状の部材の平板である平面部の、一方の端部側から他方の端部側に向かって帯状の部材の平面部を広げて形成して、帯状の部材の平面部の面積を次第に大きくすることで帯状の部材の平面部自体を湾曲し易くすることで曲面を形成することになり、帯状の部材を渦巻き状に形成することと相俟って帯状の部材における湾曲形成を容易することを可能にする。また、帯状の部材の側部側の縁部側に円弧部が形成されて、胡蝶蘭の花茎が帯状の部材の側部側に接触しても胡蝶蘭の花茎に傷つけることを防ぎ、さらに、帯状の部材では、平面部の他方の端部側では、平面部の中央を平面部の長手方向に沿って、平面部の中央を挟み込んで対向した、平面部を貫通した孔部の列が形成されることで、胡蝶蘭の花茎を帯状の部材の渦巻き状に形成された渦巻き状の平面部に沿ってはわせる(巻き付ける)際に、孔部に紐状の部材を通し、胡蝶蘭の花茎を固定することを可能にする。また、帯状の部材の渦巻き状の平面部の長手方向に沿っての、渦巻き状の平面部の他方の端部側の孔部の列の間隔は、渦巻き状の平面部の一方の端部側に向かう孔部の列の間隔に比べ狭く形成されていることで、胡蝶蘭の花茎の先端側の花(蕾)の間隔に対応することになり(胡蝶蘭の花茎の先端では花同士の間隔が短くなるということに対応することになり)、渦巻き状の平面部の一方の端部側に比べ短い間隔で胡蝶蘭の花茎を紐状の部材により固定することが可能になる。さらに、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線(平面部)に形成した際に、挿入部側となる平面部の側部には、側部に沿って、円弧部に隣接して平面部を貫通した孔部の列が形成され、側部の長手方向に沿っての、平面部の他方の端部から最初の孔部の間隔は、平面部の一方の端部側に向かう孔部の列の間隔に比べ狭く形成されることで、孔部に組み込む支柱を用いた際に、渦巻き状の平面部の他方の端部側の支持を容易することが可能になる。また、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した後に、挿入部側となる平面部の側部に形成された孔部に支柱が組み込まれ、支柱が挿入部側に伸びて帯状の部材を支持することが可能になる。
さらに、考案は、上記構成に加え、前記帯状の部材の中央を前記帯状の部材の長手方向に沿って、前記帯状の部材の中央を挟み込んで対向した、前記帯状の部材を貫通した前記孔部の列では、前記帯状に部材の、他方の端部から一方の端部に向い前記孔部同士の間隔が広がり、前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔は最も狭く、前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔より広い、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔が等しく、前記帯状の部材の他方の端部側の前記孔部同士の間隔は、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔の1/2であり、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成され、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記帯状の部材の側部の、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記帯状の部材を貫通した孔部の列では、前記帯状の部材の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、最初の前記孔部からの前記孔部の列における前記孔部同士の間隔の1/2であり、最初の前記孔部から前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成されることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、帯状の部材の中央を帯状の部材の長手方向に沿って形成された、孔部の列では、帯状の部材の、他方の端部から一方の端部に向い孔部同士の間隔が広がることで、胡蝶蘭の花茎に付く花の間隔に孔部を合わせることが可能になり、帯状の部材の、他方の端部側の胡蝶蘭の花茎に付く花の間隔が狭い箇所でも胡蝶蘭の花茎の固定を可能にする。つまり、帯状の部材の他方の端部側では、他方の端部から孔部までの最も狭い間隔をなし、次いで、他方の端部から孔部までの間隔より広い、帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の孔部同士の間隔をなし、その二組の孔部同士の間隔に続く、さらに広い孔部同士の間隔が形成され、そのさらに広い孔部同士の間隔で続き、二組の孔部同士の間隔はさらに広い孔部同士の間隔の1/2をなすことで、より胡蝶蘭の花茎の花の間隔に対応することになり、孔部に紐状の部材を通して胡蝶蘭の花茎を固定し易くすることを可能にする。また、帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、挿入部側となる帯状の部材の側部に沿って孔部の列を形成し、帯状の部材の他方の端部から最初の孔部の間隔は、最初の孔部からの孔部の列における孔部同士の間隔の1/2にし、最初の孔部から帯状の部材の一方の端部側に向かう孔部同士の間隔を等しくすることで、孔部に支柱を組み込んだ際に、渦巻き状の空間曲線を形成した帯状の部材を支持し易くすることが可能になる。
また、考案は、上記構成に加え、前記挿入部と前記帯状の部材との連結に際しては、前記挿入部及び前記帯状の部材の、前記円弧部を避けて、前記挿入部の他方の平面部と前記帯状の部材の他方の平面部とを重なり合わせ、前記挿入部の一方の端部側と前記帯状の部材の一方の端部側と固定し、前記挿入部に対して前記帯状の部材が鈍角方向に伸びることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、挿入部と帯状の部材との連結では、挿入部、帯状の部材それぞれに形成された円弧部を避けて安定した連結(固定)を行い、連結(固定)に際しては、挿入部に対して帯状の部材が鈍角方向に伸ばすことで帯状の部材で渦巻き状の平面部を形成により、帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ渦巻き状が伸びた状態の実現を可能にする。
さらに、考案は、上記構成に加え、前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第一湾曲部の円弧がなす第一角度、前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第二湾曲部の円弧がなす第二角度、及び前記第二角度から伸びる前記第二湾曲部の円弧が前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対してなす第三角度が、前記第一角度、前記第二角度、及び前記第三角度の順に小さく形成され、前記第一湾曲部の円弧は第一円周に沿い、前記第二湾曲部の円弧の一部は第二円周に沿い、前記第二角度から前記第三角度に変化した前記第二湾曲部では、前記第二湾曲部の円弧は第三円周に沿い、前記第一円周、前記第二円周及び前記第三円周の順に外径が大きく形成されていることを特徴とする。
従って、上記考案によれば、帯状の部材の、第一湾曲部がなす角度(第一角度)、第二湾曲部がなす角度(第二角度、第三角度)を変えて、帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ向かい角度を小さくし、それぞれの角度での帯状の部材の部分での円弧が載る円周(第一円周、第二円周、及び第三円周)が帯状の部材の、一方の端部から他方の端部へ向かい外径が大きくなることで、帯状の部材にはわす(巻き付ける)蔓(茎)に花を付ける植物、或いは蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等を看る者に与える印象に工夫を凝らすことが可能になる。
また、考案は、上記構成に加え、前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記帯状の部材の側部に形成された前記孔部に組み込まれる前記支柱は、前記支柱の一方の端部側が渦巻き状の前記帯状の部材の孔部に取り付けられ、前記支柱の他方の端部側は、前記挿入部側に伸びて、前記基台内に入り込み、前記基台内で前記他方の端部側が支持され、前記基台上で前記帯状の部材を支持することを特徴する。
従って、上記考案によれば、帯状の部材を渦巻き状の平面部(空間曲線)に形成した際に、挿入部側となる帯状の部材の側部に形成された孔部に支柱が組み込まれ、支柱の一方の端部側が孔部に取り付けられ、支柱の他方の端部側は、基台である植木鉢等内に入り込むことで、渦巻き状の帯状の部材を支持し、帯状の部材がなす渦巻き状の状態を維持することが可能になる。
さらに、考案は、上記構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記前記帯状の部材を渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、上記考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状をなす帯状の部材)の回りに咲かせた状態にすることが可能になる。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。
また、考案は、上記構成に加え、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル、以下リップを含んだペダル、アンダーセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記前記帯状の部材を渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする。
従って、上記考案によれば、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱の渦巻き状の形状をなす帯状の部材(渦巻き状の平板)に沿ってはわせる(巻き付ける)ことにより、容易に渦巻き状に胡蝶蘭の花茎を曲げることが可能になり、胡蝶蘭の花を仕立用支柱(渦巻き状の形状の帯状の部材)の回りに咲かせた状態にすることが可能になるとともに、胡蝶蘭の花を、胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル(上がく片)が上になり、以下リップ(唇弁)を含んだペダル(花弁)、アンダーセパル(下がく片)の順になった状態にすることが可能になり、観賞し易い状態を可能にする。また、蔓(茎)に花を付ける植物を模した造花等の胡蝶蘭の花の場合でも、同様に、胡蝶蘭の花茎を仕立用支柱に沿って渦巻き状に形成することになる。

Claims (9)

  1. 帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、
    前記帯状の部材に接続された、基台に組み込む挿入部の面部側同士を対向させ、
    前記挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、
    前記第一湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、
    前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、
    前記第二湾曲部は、中心を前記挿入部の面部同士を離して前記挿入部の面部同士の間の中央を中心にして渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成されたことを特徴とする仕立用支柱。
  2. 帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、
    前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、
    前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、
    前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第一変曲部及び前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、
    前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第二湾曲部が伸びてきた方向と、前記第二湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第三変曲部が形成され、
    前記第三変曲部から、前記第二湾曲部に連続して、前記第三変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第三湾曲部と、
    前記第三湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって伸びて、
    前記帯状の部材は、前記挿入部の状態に対して少なくとも一回転しながら、渦巻き状の形状として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする仕立用支柱。
  3. 胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってアンダーセパル、以下リップを含んだペダル、トップセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の仕立用支柱。
  4. 胡蝶蘭の花茎の先端側に向かってトップセパル、以下リップを含んだペダル、アンダーセパルの順の前記胡蝶蘭の花が付いた前記胡蝶蘭の花茎を、前記帯状の部材の渦巻き状の平板に沿わせることで、前記胡蝶蘭の花茎を前記帯状の部材に渦巻き状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の仕立用支柱。
  5. 帯状の部材を湾曲させて、植物、或いは造花の茎を前記帯状の部材に沿わせることで前記植物、或いは前記造花を支持する仕立用支柱において、
    前記帯状の部材の一方の端部に接続された挿入部に連続して、前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部から前記挿入部に対して鈍角方向に伸びて円弧として形成された第一湾曲部と、
    前記第一湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記渦巻き状の平板が形成されて、前記第一湾曲部が伸びてきた方向と、前記第一湾曲部が伸びてきた方向とは異なる方向に切り替わる第二変曲部が形成され、
    前記第二変曲部から、前記第一湾曲部に連続して、前記第二変曲部から離れる方向に向って円弧として形成された第二湾曲部と、
    前記第二湾曲部は、渦巻き状の平板として前記帯状の部材の他方の端部側に向かって形成され、
    前記帯状の部材の他方の端部が前記挿入部の終端である前記帯状の部材の一方の端部より上方側に形成されていることを特徴とする仕立用支柱。
  6. 基台に挿入する、長方形の形状に形成され、前記長方形の形状の両長辺側の縁部側が一方の平面部側に折り返され、前記縁部側が前記一方の平面部に当接することで前記長辺側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記長辺に沿って、前記長方形の形状の両短辺側まで伸びる、板状の部材である挿入部と、
    前記挿入部に連結された平面部の一方の端部から他方の端部の、長手方向に沿って、前記一方の端部から前記他方の端部まで伸びる側部を傾斜させることで前記平面部の、前記一方の端部側から前記他方の端部側に向かって広げて形成し、
    前記側部側の縁部側が前記平面部側に折り返され、前記縁部側が前記平面部に当接することで前記側部側に円弧部が形成され、前記円弧部が前記側部に沿って、前記平面部の、一方の端部から他方の端部まで伸びる、板状の部材である帯状の部材と、を備え、
    前記帯状の部材では、前記平面部の他方の端部側では、前記平面部の中央を前記平面部の長手方向に沿って、前記平面部の中央を挟み込んで対向した、前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、前記平面部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部側の前記孔部の列の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、
    前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部には、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記平面部を貫通した孔部の列が形成され、
    前記側部の長手方向に沿っての、前記平面部の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、前記平面部の一方の端部側に向かう前記孔部の列の間隔に比べ狭く形成され、
    前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記平面部の側部に形成された前記孔部に、前記挿入部側に伸びる支柱が組み込まれることを特徴とする請求項2又は5に記載の仕立用支柱。
  7. 前記帯状の部材の中央を前記帯状の部材の長手方向に沿って、前記帯状の部材の中央を挟み込んで対向した、前記帯状の部材を貫通した前記孔部の列では、前記帯状に部材の、他方の端部から一方の端部に向い前記孔部同士の間隔が広がり、
    前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔は最も狭く、前記帯状の部材の他方の端部から前記孔部までの間隔より広い、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔が等しく、前記帯状の部材の他方の端部側の前記孔部同士の間隔は、前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔の1/2であり、
    前記帯状の部材の他方の端部側の少なくとも二組の前記孔部同士の間隔の内、前記帯状の部材の一方の端部側の、前記孔部同士の間隔を形成する前記孔部に隣接する、前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成され、
    前記帯状の部材を渦巻き状の空間曲線に形成した際に、前記挿入部側となる前記帯状の部材の側部の、前記側部に沿って、前記円弧部に隣接して前記帯状の部材を貫通した孔部の列では、前記帯状の部材の他方の端部から最初の前記孔部の間隔は、最初の前記孔部からの前記孔部の列における前記孔部同士の間隔の1/2であり、
    最初の前記孔部から前記帯状の部材の一方の端部側に向かう前記孔部同士の間隔は等しく形成されることを特徴とする請求項6に記載の仕立用支柱。
  8. 前記挿入部と前記帯状の部材との連結に際しては、前記挿入部及び前記帯状の部材の、前記円弧部を避けて、前記挿入部の他方の平面部と前記帯状の部材の他方の平面部とを重なり合わせ、前記挿入部の一方の端部側と前記帯状の部材の一方の端部側と固定し、前記挿入部に対して前記帯状の部材が鈍角方向に伸びることを特徴とする請求項7に記載の仕立用支柱。
  9. 前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第一湾曲部の円弧がなす第一角度、前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対して、前記第二湾曲部の円弧がなす第二角度、及び前記第二角度から伸びる前記第二湾曲部の円弧が前記挿入部の長手方向の延長方向に対する横断方向に対してなす第三角度が、前記第一角度、前記第二角度、及び前記第三角度の順に小さく形成され、
    前記第一湾曲部の円弧は第一円周に沿い、前記第二湾曲部の円弧の一部は第二円周に沿い、前記第二角度から前記第三角度に変化した前記第二湾曲部では、前記第二湾曲部の円弧は第三円周に沿い、前記第一円周、前記第二円周及び前記第三円周の順に外径が大きく形成されていることを特徴とする請求項8に記載の仕立用支柱。

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