JP3196475B2 - セラミック粉体の加圧成形方法 - Google Patents
セラミック粉体の加圧成形方法Info
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- JP3196475B2 JP3196475B2 JP00446494A JP446494A JP3196475B2 JP 3196475 B2 JP3196475 B2 JP 3196475B2 JP 00446494 A JP00446494 A JP 00446494A JP 446494 A JP446494 A JP 446494A JP 3196475 B2 JP3196475 B2 JP 3196475B2
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック粉体の加圧成
形方法に関するものである。
形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック粉体を乾式加圧成形を行う
際、微紛な粉体をそのまま使用した場合、流動性が悪く
成形型への均一な充填が困難となり成形時の圧力分布に
バラツキが生じ易い。そこで微紛な原料を使用して成形
体を成形する場合は、あらかじめ顆粒化して流動性を向
上させ使用される。
際、微紛な粉体をそのまま使用した場合、流動性が悪く
成形型への均一な充填が困難となり成形時の圧力分布に
バラツキが生じ易い。そこで微紛な原料を使用して成形
体を成形する場合は、あらかじめ顆粒化して流動性を向
上させ使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】セラミック粉体を顆粒
化する場合流動性の面では嵩密度が高く、硬いものが好
ましいが、成形する際、顆粒がつぶれにくいため、成形
体中に空孔が生じ焼結体中に欠陥を残し易くなるととも
に、成形体強度が劣りカケ、ワレ、ヒビ等の欠陥を生じ
易くなる。
化する場合流動性の面では嵩密度が高く、硬いものが好
ましいが、成形する際、顆粒がつぶれにくいため、成形
体中に空孔が生じ焼結体中に欠陥を残し易くなるととも
に、成形体強度が劣りカケ、ワレ、ヒビ等の欠陥を生じ
易くなる。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、セ
ラミック成形体の強度を向上させることを目的とするも
のである。
ラミック成形体の強度を向上させることを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、造粒粉の含水率を0.5〜1.5重量%に
調整し、加圧成形後成形体の含水率を0.2重量%以下
にするものである。
に本発明は、造粒粉の含水率を0.5〜1.5重量%に
調整し、加圧成形後成形体の含水率を0.2重量%以下
にするものである。
【0006】
【作用】この構成によると、造粒粉の含水率を0.5〜
1.5重量%にすることにより加圧成形時、造粒粉がつ
ぶれ易くなるとともに、水溶性バインダーの粘性も向上
するので、成形体中に空孔が生じにくくなり、また成形
後、成形体の含水率を0.2重量%以下にすることによ
り、粒子間の接着強度を向上させるので、成形体の強度
を向上させることができる。
1.5重量%にすることにより加圧成形時、造粒粉がつ
ぶれ易くなるとともに、水溶性バインダーの粘性も向上
するので、成形体中に空孔が生じにくくなり、また成形
後、成形体の含水率を0.2重量%以下にすることによ
り、粒子間の接着強度を向上させるので、成形体の強度
を向上させることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
【0008】まず、酸化亜鉛粉末に酸化ビスマス、酸化
コバルト、酸化マンガン、酸化アンチモン、酸化クロム
をそれぞれ0.5〜1.0mol%添加後十分混合し、結
合剤としてポリビニルアルコールを0.6重量%添加す
る。そしてスプレードライヤで含水率が0.2重量%に
なるように造粒した。その後霧吹きで純水を吹き付けな
がら混合し、含水率が0.5重量%、1.0重量%、
1.5重量%の3種類の造粒粉を作成した。これらの造
粒粉を、加圧成形機を用いて、成形圧力700kg/cm2
で一辺の長さ12.4mm、厚さ1mmの成形体を得た。そ
の後室温放置(室温20℃、湿度30%)あるいは20
0℃の乾燥機で30秒間脱水を行い、含水率を0.2重
量%以下にした。これらの成形体の曲げ強度を測定し、
図1に示した。図1を見ると明らかなように、造粒粉の
含水率を0.2重量%にし加圧成形をしたものは室温放
置を長時間行っても成形体の強度は向上しない。しかし
含水率を0.5重量%、1.0重量%にした造粒粉の場
合、放置時間が長くなるにつれて成形体強度が向上して
いることがわかる。
コバルト、酸化マンガン、酸化アンチモン、酸化クロム
をそれぞれ0.5〜1.0mol%添加後十分混合し、結
合剤としてポリビニルアルコールを0.6重量%添加す
る。そしてスプレードライヤで含水率が0.2重量%に
なるように造粒した。その後霧吹きで純水を吹き付けな
がら混合し、含水率が0.5重量%、1.0重量%、
1.5重量%の3種類の造粒粉を作成した。これらの造
粒粉を、加圧成形機を用いて、成形圧力700kg/cm2
で一辺の長さ12.4mm、厚さ1mmの成形体を得た。そ
の後室温放置(室温20℃、湿度30%)あるいは20
0℃の乾燥機で30秒間脱水を行い、含水率を0.2重
量%以下にした。これらの成形体の曲げ強度を測定し、
図1に示した。図1を見ると明らかなように、造粒粉の
含水率を0.2重量%にし加圧成形をしたものは室温放
置を長時間行っても成形体の強度は向上しない。しかし
含水率を0.5重量%、1.0重量%にした造粒粉の場
合、放置時間が長くなるにつれて成形体強度が向上して
いることがわかる。
【0009】また、乾燥機を使用した成形体の曲げ強度
は(表1)に示した。
は(表1)に示した。
【0010】
【表1】
【0011】(表1)から明らかなように造粒粉の含水
率を0.5〜1.5重量%にして、成形後、含水率を
0.2重量%以下にしたものは、最初から含水率を0.
2重量%にしたものよりも、曲げ強度、すなわち成形体
強度が優れている。
率を0.5〜1.5重量%にして、成形後、含水率を
0.2重量%以下にしたものは、最初から含水率を0.
2重量%にしたものよりも、曲げ強度、すなわち成形体
強度が優れている。
【0012】また、含水率0.2重量%の造粒粉で本発
明と同様の効果を得ようとするならば、約3倍以上の成
形圧力を必要とすることがわかる。
明と同様の効果を得ようとするならば、約3倍以上の成
形圧力を必要とすることがわかる。
【0013】成形体強度は造粒粉の含水率が高くなるに
つれて増大している。しかし、含水率が1.5重量%を
越えると、造粒粉の流動性及び成形性が著しく悪化す
る。
つれて増大している。しかし、含水率が1.5重量%を
越えると、造粒粉の流動性及び成形性が著しく悪化す
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によると、成形体圧力をあげるこ
となく、成形体密度と成形体強度を向上させることがで
きる。このため、成形体のサヤ詰め時及び搬送時の成形
体のワレやカケ等を防ぐことができる。また焼結後の焼
結体中の欠陥も防ぐことができる。
となく、成形体密度と成形体強度を向上させることがで
きる。このため、成形体のサヤ詰め時及び搬送時の成形
体のワレやカケ等を防ぐことができる。また焼結後の焼
結体中の欠陥も防ぐことができる。
【図1】成形体を室温放置した場合の成形体曲げ強度の
経時変化を示したグラフ
経時変化を示したグラフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 3/00 - 5/12 B28B 11/00 - 19/00
Claims (2)
- 【請求項1】 セラミック粉体に水溶液性のバインダー
を添加してスラリーを形成し、次に、このスラリーを造
粒し含水率が0.5〜1.5重量%の造粒粉を形成し、
この造粒粉を加圧して成形体を形成し、その後前記成形
体の含水率を0.2重量%以下に調整したセラミック粉
体の加圧成形方法。 - 【請求項2】 セラミック粉体に水溶液性のバインダー
を添加してスラリーを形成し、次にこのスラリーを造粒
し、造粒後の含水率調整により含水率が0.5〜1.5
重量%の造粒粉を形成し、この造粒粉を加圧して成形体
を形成し、その後前記成形体の含水率を0.2重量%以
下に調整したセラミック粉体の加圧成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00446494A JP3196475B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | セラミック粉体の加圧成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00446494A JP3196475B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | セラミック粉体の加圧成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205128A JPH07205128A (ja) | 1995-08-08 |
JP3196475B2 true JP3196475B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=11584861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00446494A Expired - Fee Related JP3196475B2 (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | セラミック粉体の加圧成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3196475B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP00446494A patent/JP3196475B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07205128A (ja) | 1995-08-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080608 Year of fee payment: 7 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090608 Year of fee payment: 8 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |