JP3195582B2 - 記録装置のアクチュエータ - Google Patents

記録装置のアクチュエータ

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JP3195582B2
JP3195582B2 JP22193198A JP22193198A JP3195582B2 JP 3195582 B2 JP3195582 B2 JP 3195582B2 JP 22193198 A JP22193198 A JP 22193198A JP 22193198 A JP22193198 A JP 22193198A JP 3195582 B2 JP3195582 B2 JP 3195582B2
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瑞明 鈴木
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陽子 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
装置などのヘッド部を保持するもので、簡単な構造で製
造精度が良く、製造コストを低減でき、かつ、ヘッド部
の位置決め精度が良好なサスペンションおよびサスペン
ションの製造方法、並びに記録装置のアクチュエータに
関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のハードディスク装置のサ
スペンションを示す斜視図である。従来のサスペンショ
ン900は、ボイスコイルモータ(VCM:図示省略)
を保持するキャリッジ(図示省略)に取り付けるマウン
トプレート901と、マウントプレート901に取り付
けたロードビーム902と、ロードビーム902の先端
に取り付けたフレクシュア903とから構成されてい
る。フレクシュア903の先端には、テーパフラット形
状のスライダ904が取り付けてある。また、スライダ
904の側面には、ヘッド部905が形成されている。
ロードビーム902は、スライダ904に負荷荷重を与
える。スライダ904は、メディア(図示省略)の回転
によるエアベアリング効果によって、ナノスペーシング
の隙間を持って浮上する。
【0003】図10は、図9に示したサスペンション9
00の製造工程概略を示すフローチャートである。ステ
ップS1001では、マウントプレート901、ロード
ビーム90およびフレクシュア903の成形を行う。ロ
ードビーム902は、打ち抜き成形した後、曲げ加工に
よりサイドレール921を形成する。マウントプレート
901は、鍛造成形してから予め熱処理を施しておく。
ステップS1002では、マウントプレート901、ロ
ードビーム902およびフレクシュア903をそれぞれ
接合する。これらの接合には、レーザビームによるスポ
ット溶接を用いる。溶接スポットの数と位置は、所望の
負荷荷重に基づき設定する。ステップS1003では、
マウントプレート901、ロードビーム902およびフ
レクシュア903に熱処理を施し、レーザ光による熱影
響を除去し、接合状態を安定化させる。ステップS10
04では、溶接組み立てしたサスペンション900の負
荷荷重および寸法の測定を行う。また、測定結果に基づ
いて調整を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサスペンション900では、マウントプレート90
1、ロードビーム902およびフレクシュア903を接
合組み立てした構成であるから、製造工程が複雑になり
自動化しにくいという問題点があった。また、製造精度
が低下し、製造コストが高くなるという問題点があっ
た。さらに、従来のサスペンション900では、ポジシ
ョナー(図示省略)からヘッド部5までに複数の部品、
即ちマウントプレート901、ロードビーム902およ
びフレクシュア903が介在するため、装置の振動や非
線形挙動によりヘッド部5の位置決め精度が低下すると
いう問題点があった。
【0005】そこで、この発明は、上記に鑑みてなされ
たものであって、簡単な構造で製造精度が良く、製造コ
ストを低減でき、かつ、ヘッド部の位置決め精度が良好
なサスペンションおよびサスペンションの製造方法、並
びに記録装置のアクチュエータを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係るサスペンションは、ロードビーム
とフレクシュアとを連続一体構造にすると共に、ロード
ビームの厚さとフレクシュアの厚さとを変えることで、
ロードビームとフレクシュアとのそれぞれに所定のバネ
定数を与えるようにしたものである。
【0007】ロードビームとフレクシュアとを連続一体
構造にし、ロードビームおよびフレクシュアの機能を、
厚みを変えて所定のバネ定数を与えることで実現するよ
うにした。このため、ロードビームとフレクシュアとの
溶接組み立て過程が不要であること、ロードビームのサ
イドレールなどを形成する必要がないこと、から製造が
簡単になり自動化しやすくなる。また、溶接せずに済む
ので熱影響がなく、組み立て工程がないため、サスペン
ションの製造精度が向上する。また、製造が簡単になる
ので、製造コストを低減できる。さらに、ポジショナー
からヘッド部の間の部品を少なくできるから、位置決め
精度が向上する。
【0008】また、請求項2に係るサスペンションは、
ロードビームとフレクシュアとを連続一体構造にすると
共に、固定部とロードビームとの間にロードビームを走
査方向に揺動する弾性ヒンジ部を設け、ロードビームの
厚さとフレクシュアの厚さとを変えることで、ロードビ
ームとフレクシュアとのそれぞれに所定のバネ定数を与
え、かつ、弾性ヒンジ部の厚さを調整することで当該弾
性ヒンジ部に低バネ定数を与えるようにしたものであ
る。
【0009】固定部とロードビームとの間に弾性ヒンジ
部を設け、この弾性ヒンジ部のバネ定数を低く設定すれ
ば、この弾性ヒンジ部を境にロードビームを揺動するこ
とができる。ロードビームの揺動は、別途設けたアクチ
ュエータにより行えば良い。このようにすれば固定部か
らロードビームおよびフレクシュアまでを一体かつ連続
にしたので、組み立て部分が少なくなり、製品精度が向
上する。また、固定部から一体に製造できるので、製造
工程を簡略化でき、製品コストを下げることができる。
【0010】また、請求項3に係るサスペンションの製
造方法は、形状が異なる板を積層して拡散接合すること
でロードビームとフレクシュアとを連続一体に形成する
と共に、フレクシュアの板枚数をロードビームの板枚数
よりも少なくすることで、フレクシュアのバネ定数が低
くなるようにしたものである。
【0011】ロードビームとフレクシュアとの厚さを、
板状体の枚数で調整するようにした。また、板状体を積
層して一体化する手法として、拡散接合を用いた。拡散
接合によれば板状体の接合界面で粒界移動が生じるか
ら、良好な接合を行うことができる。このようにすれ
ば、難接合材料や異種材料の接合が可能であるから、サ
スペンションの各種機能を持たせることができる。ま
た、積層接合工程が主であり組み立て工程が少ないの
で、製造工程が簡単になり自動化しやすくなる。
【0012】また、請求項4に係るサスペンションの製
造方法は、ロードビームとフレクシュアとを連続一体と
し、かつ、ロードビーム部分を深く、フレクシュア部分
を浅くした電着母型を有し、電解液中で電着母型と電鋳
金属との間に直流電流を流すことにより、ロードビーム
とフレクシュアとの厚さを変えて当該ロードビームおよ
びフレクシュアのそれぞれに所定のバネ定数を与えるよ
うにしたものである。
【0013】これは、サスペンションの製造を電鋳によ
り行うものである。電鋳には、電着母型と電鋳金属とを
電解液中に入れて直流電流を流すことにより行う。この
電着母型は、ロードビームおよびフレクシュアの型が彫
られており、ロードビーム部分を深く、フレクシュア部
分を浅くしている。このため、電鋳により製造したサス
ペンションは、ロードビームとフレクシュアとが一体連
続となり、さらに、ロードビームが厚く、フレクシュア
が薄くなる。このようにすれば、ロードビームとフレク
シュアとの間に、異なるバネ定数を与えることができ
る。また、電鋳により製造するので、組み立て工程を省
略できるから、製造工程が単純になる。また、ロードビ
ームとフレクシュアとが一体に成形されるので、製品精
度が向上する。
【0014】また、請求項5に係る記録装置のアクチュ
エータは、ロードビームとフレクシュアとを連続一体構
造にすると共に、固定部とロードビームとの間にロード
ビームを走査方向に揺動する弾性ヒンジ部を設け、ロー
ドビームの厚さとフレクシュアの厚さとを変えること
で、ロードビームとフレクシュアとのそれぞれに所定の
バネ定数を与え、かつ、弾性ヒンジ部の厚さを調整する
ことで当該弾性ヒンジ部に低バネ定数を与えることでサ
スペンションとし、さらに、圧電素子を備えた梁部を走
査方向に持つ駆動部を、ロードビームまたはロードビー
ムに連結する移動体に対向する位置に設け、梁部を振動
させてロードビームまたは移動体に接触させ、サスペン
ションを、弾性ヒンジ部から走査方向に揺動させるよう
にしたものである。
【0015】弾性ヒンジ部を境にしてロードビームを走
査方向に揺動させるが、この発明では、前記揺動を梁部
の作用により行うようにした。梁部には、圧電素子が設
けてあり、この圧電素子に高周波電流を流すことで梁部
を振動させることができる。梁部が振動すると、梁部の
先端がロードビームまたはロードビームに連結する移動
体に接触し、この接触による力でロードビームが揺動す
る。梁部を双方向に設けておけば、正逆方向に移動させ
ることができるから、サスペンションの走査が可能にな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。
【0017】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係るハードディスク装置のサスペンションを
示す組立図である。このサスペンション100は、ロー
ドビーム1とフレクシュア2とを連続一体とした構成で
ある。ロードビーム1とフレクシュア2との間にはくび
れ形状をしたウエスト3が設けてある。また、ロードビ
ーム1は厚くし、フレクシュア2は薄くする。ロードビ
ーム1とフレクシュア2との間に厚さの差を設けること
で、両者のバネ定数が異なるものになる。また、ロード
ビーム1およびフレクシュア2のそれぞれの厚さは、ロ
ードビーム1およびフレクシュア2それぞれの機能に基
づいて設定する。
【0018】フレクシュア2の先端には、テーパフラッ
ト形状のスライダ4が取り付けてある。また、スライダ
4の側面には、ヘッド部5が形成されている。ロードビ
ーム1とフレクシュア2の上面には、配線パターン6が
絶縁箔を介して形成されている。配線パターン6の端部
には、パッド7が形成され、このパッド7から配線8を
導出してヘッド部5と接続している。ロードビーム1
は、マウントプレート(図示省略)を介してキャリッジ
(図示省略)に取り付けられている。ロードビーム1
は、スライダ4に負荷荷重を与える。スライダ4は、メ
ディア(図示省略)の回転によるエアベアリング効果に
よって、ナノスペーシングの隙間を持って浮上する。
【0019】図2は、図1に示したサスペンション10
0を示す組立図である。このサスペンション100は、
形状が異なる複数の板状体50(符号51〜56・・・
n)を積層して形成される。ロードビーム側は、板状体
50の枚数を多くして厚くする。一方、フレクシュア側
は、板状体50の枚数を少なくして薄くする。板状体同
士は、拡散接合により一体化する。拡散接合とは、平滑
面を接触させて高温に保持し、接合界面における原子の
相互拡散により材料を接合する方法をいう。同図に示す
ように、板状体50を複数枚積層してこれらを高温に保
持すると、クリープ現象が生じて接合界面が形成され、
接合界面の空隙は焼結現象により収縮する。これと共
に、接合界面の結晶粒界が移動し、溶接がなされる。
【0020】なお、板状体50の間にインサート材を挿
入して接合するようにしてもよい。また、異種材料を積
層して拡散接合することで、サスペンション100に各
種の機能を持たせることができる。
【0021】また、サスペンション100は、電鋳によ
り製造してもよい。図3は、図1に示したサスペンショ
ン100を電鋳により製造する場合の説明図である。電
鋳は、電着母型201と電鋳金属202とを電解液中2
03に入れ、電着母型201および電鋳金属202の間
に直流電流を流すことにより行う。この電着母型201
には、サスペンション100の型が形成してある(図中
拡大部参照)。サスペンション型210は、ロードビー
ム部分211が深く、フレクシュア部分212が浅い。
このサスペンション型210は、フォトファブリケーシ
ョン技術により形成する。
【0022】図4は、その製造工程を示す概略説明図で
ある。まず、電着母型201’の表面に、サスペンショ
ン100のうちロードビーム1の形状を持つレジスト膜
251を形成する(図中(a))。レジスト膜251の
形成には、ロードビームパターンを持つフィルムを用い
る。つぎに、エッチングを行いロードビーム1の型(ロ
ードビーム部分211)を形成する(図中(b))。続
いて、一旦、レジスト膜251を剥離し(図中
(c))、サスペンション100のうちフレクシュア2
の形状を持つレジスト膜252を形成する(図中
(d))。レジスト膜252を形成したら、ロードビー
ム1の型(ロードビーム部分211)よりも浅くなるよ
うにエッチングを施す(図中(e))。これにより、フ
レクシュア2の型(フレクシュア部分212)を形成す
る。そして、レジスト膜252を剥離することで、サス
ペンション型210が出来上がる。
【0023】このようにして形成した電着母型201を
ヒータ加熱した電解液中203に入れ、電着母型201
を陰極とし、電鋳金属202を陽極として直流電流を流
す。すると、陽極側の電鋳金属202が溶けだし、陰極
側の電着母型201に析出する。この析出した金属を電
着母型201から取り外すと、ロードビーム1およびフ
レクシュア2が一体連続になったサスペンション100
が出来上がる。また、ロードビーム1を厚く、フレクシ
ュア2を薄くできるので、ロードビーム1とフレクシュ
ア2との間に、異なるバネ定数を与えることができる。
【0024】また、サスペンション100は、図示しな
いが、シリコンベースの半導体プロセスにより直接形成
することもできる。
【0025】図5は、このサスペンション100をハー
ドディスク装置のアクチュエータ500に用いた状態を
示す説明図である。回転軸501により回転支持したキ
ャリッジ502の先端に、サスペンション100を取り
付ける。キャリッジ502の他端には、VCM503が
設けられている。サスペンション先端のスライダ4は、
メディア504に対向する。スライダ4は、メディア5
04の回転によるエアベアリング効果により浮上する。
【0026】(実施の形態2)図6は、この発明の実施
の形態2に係るハードディスク装置のアクチュエータ6
00を示す概略構成図である。このハードディスク装置
のアクチュエータ600は、実施の形態1のサスペンシ
ョン100に弾性ヒンジ部9を設け、弾性ヒンジ部9を
固定部10と共に一体成形したものである。固定部10
は、ハードディスク装置のハウジング(図示省略)内に
固定するか、或はVCMのキャリッジ(図示省略)に取
付けるようにする。サスペンション100の製造方法
は、上記実施の形態1と略同様であるので説明を省略す
る。弾性ヒンジ部9のバネ定数は、当該弾性ヒンジ部9
の厚さにより調節する。符号17は、メディアである。
【0027】ロードビーム1の対向位置には、駆動部1
1が設けてある。駆動部11には、一端自由他端固定と
した梁部12が双方向に形成されている(図中拡大部参
照)。梁部12の形成方向は、ヘッド部5による走査方
向と略同じである。梁部12は、フォトファブリケーシ
ョン技術を用いて形成する。また、梁部12には、それ
ぞれ圧電素子13が展着してある。圧電素子13は、印
加された電圧に応じて変位を生じ、印加電圧の周波数に
より共振現象を生じさせ、加えられた圧力に応じて電圧
が発生する特性を示す材料である。圧電素子13には、
圧電定数の高い薄膜ジルコンチタン酸鉛を用いる。ま
た、チタン酸バリウム、ニオブ酸リチウムやジルコンチ
タン酸鉛などを用いても良い。また、圧電セラミックス
の代わりに、傾斜機能材料やリチウムナイオベートを用
いることもできる。
【0028】圧電素子13は、薄膜形成プロセスにより
形成する。また、梁部12に圧電素子13を接着するよ
うにしてもよい。圧電素子13は、電源14から電力の
供給を受ける。制御部15は、圧電素子13に印加する
電圧の周波数を制御する。図7に、梁部単位の動作原理
を示す。圧電素子13に特定周波数の駆動電圧を印加す
ることにより、圧電素子13が図中矢印A方向に伸縮す
る。この伸縮により、梁部12が図中矢印B方向に振動
する。梁部12が振動すると、梁部12の先端がロード
ビーム1に接触する。接触方向は、ロードビーム1に対
して垂直でなく、図中矢印Cの示す方向である。また、
サスペンション100は弾性ヒンジ部9にて固定されて
いるから、その横方向の力成分Chの反力によりサスペ
ンション100が揺動する。前記特定周波数は、梁部1
2の固有振動数に合致させるのが好ましい。共振周波数
近傍に設定すれば、梁部の最大振幅が得られるからであ
る。
【0029】駆動部11とVCM(図示省略)とを併用
する場合には、サスペンションをキャリッジ(図示省
略)に取り付ける。そして、VCMによりヘッド部5の
粗動を行い、駆動部11によりヘッド部5の微動を行
う。また、図8に示すように、サスペンション100に
移動体接触部16を形成し、この移動体接触部16に駆
動部11を対向配置するようにしてもよい。移動体接触
部16は、ロードビーム1と一体に形成する。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のサスペ
ンション(請求項1)によれば、ロードビームとフレク
シュアとを連続一体構造にし、ロードビームおよびフレ
クシュアの厚みを変えて所定のバネ定数を与えるように
したので、溶接組み立て過程が不要になるから製造が簡
単になり自動化しやすくなる。また、サスペンションの
製造精度が向上すると共に、製造が簡単になるから製造
コストを低減できる。さらに、ポジショナーからヘッド
部の間の部品を少なくできるから、位置決め精度が向上
する。
【0031】つぎに、この発明のサスペンション(請求
項2)によれば、ロードビームとフレクシュアとを連続
一体構造にしてすると共に両者の厚みを変えて所定のバ
ネ定数を得、さらに、固定部とロードビームとの間に弾
性ヒンジ部を設け、この弾性ヒンジ部のバネ定数を低く
設定した。このため、この弾性ヒンジ部を境にロードビ
ームを揺動することができる。また、一体連続構造にし
たので、組み立て部分が少なくなり、製品精度が向上す
る。さらに、製造工程を簡略化でき、製品コストを下げ
ることができる。
【0032】つぎに、この発明のサスペンションの製造
方法(請求項3)によれば、ロードビームとフレクシュ
アとの厚さを板状体の枚数で調整するようにし、拡散接
合により積層した板状体を一体化するようにした。この
ため、良好な接合を行うことができる。また、製造工程
が簡単になり自動化しやすくなる。
【0033】つぎに、この発明のサスペンションの製造
方法(請求項4)によれば、サスペンションの製造を電
鋳により行うようにしたので、組み立て工程を省略で
き、製造工程が単純になる。また、ロードビームとフレ
クシュアとが一体に成形されるので、製品精度が向上す
る。
【0034】つぎに、この発明の記録装置のアクチュエ
ータ(請求項5)によれば、梁部の作用により弾性ヒン
ジ部を境にしてロードビームを走査方向に揺動させるよ
うにしたので、フォローイング制御に適したアクチュエ
ータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るハードディスク
装置のサスペンションを示す組立図である。
【図2】図1に示したサスペンションを示す組立図であ
る。
【図3】図1に示したサスペンションを電鋳により製造
する場合の説明図である。
【図4】図1に示したサスペンションを電鋳により製造
する場合の製造工程を示す概略説明図である。
【図5】図1に示したサスペンションをハードディスク
装置のアクチュエータに用いた状態を示す説明図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態2に係るハードディスク
装置のアクチュエータを示す概略構成図である。
【図7】梁部単位の動作原理を示す説明図である。
【図8】図6に示したハードディスク装置のアクチュエ
ータの変形例を示す概略構成図である。
【図9】従来のハードディスク装置のサスペンションを
示す斜視図である。
【図10】図9に示したサスペンションの製造工程概略
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 サスペンション 1 ロードビーム 2 フレクシュア 3 ウエスト 4 スライダ 5 ヘッド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 陽子 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−234295(JP,A) 特開 昭63−148477(JP,A) 特開 平5−135529(JP,A) 特開 平4−291066(JP,A) 特開 平4−232293(JP,A) 実開 平3−40666(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/02 G11B 21/21

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードビームとフレクシュアとを連続一
    体構造にすると共に、固定部とロードビームとの間にロ
    ードビームを走査方向に揺動する弾性ヒンジ部を設け、
    ロードビームの厚さとフレクシュアの厚さとを変えるこ
    とで、ロードビームとフレクシュアとのそれぞれに所定
    のバネ定数を与え、かつ、弾性ヒンジ部の厚さを調整す
    ることで当該弾性ヒンジ部に低バネ定数を与えることで
    サスペンションとし、 さらに、圧電素子を備えた梁部を走査方向に持つ駆動部
    を、ロードビームまたはロードビームに連結する移動体
    に対向する位置に設け、 梁部を振動させてロードビームまたは移動体に接触さ
    せ、サスペンションを、弾性ヒンジ部から走査方向に揺
    動させるようにしたことを特徴とする記録装置のアクチ
    ュエータ。
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