JP3195544U

JP3195544U - 位牌型骨壺

Info

Publication number: JP3195544U
Application number: JP2014005454U
Authority: JP
Inventors: 弘俊道脇; 博鬼村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2014-10-14
Filing date: 2014-10-14
Publication date: 2015-01-29
Anticipated expiration: 2024-10-14

Abstract

【課題】死者の法名や戒名などを記した位牌を利用したコンパクトな骨壺を仏壇内に設け、遺骨を収めた墓所の墓石との両方を、一度に仏壇と墓を拝むことができる位牌型骨壺を提供する。【解決手段】仏壇に載置する骨壺であって、位牌本体１の一部に取出口２を形成し、該取出口２には着脱自在の蓋部３を設け、該取出口２の内部には、収納室４を形成し、該収納室４内に、ステンレス等の堅牢な素材で構成した箱体５を設け、該箱体５に、遺骨Ｘの一部を入れ、該箱体５を密封して構成した。【選択図】図１

Description

この考案は、位牌型骨壺に関するものである。

従来より骨壺は、蔵骨器と呼ばれ、死者の遺骨を収めて墓所の墓石の下の唐柩（カロウト）に収納したり、あるいは寺院の納骨堂や納骨室に安置されるものである。

しかし、遺骨を収納した墓所は、大抵は遠く離れた山の傾斜地にあり、お参りに行くにも、階段や坂道が多く、高齢の老人にとっては墓参りに行きたくても歩行困難であり、自宅の仏壇に向かって拝むのが精一杯であった。

さらに、台風や集中豪雨等の自然災害によって、これらの墓所や寺院等の施設において遺骨の入った骨壺は墓石ごと流され遺骨も紛失してしまうことが多々あった。

これを防止するために、堅牢な骨壺に位牌収納部を設けて位牌を収めることで骨壺と位牌を一体化し、災害にあっても骨壺とその持ち主を特定できるよう、また、地震等の衝撃に対し強い耐久性を持つものは存在した。例えば、特許文献１のように。

一方、位牌は、死者の祭祀のため、死者の戒名などを記した木の板をいうが、江戸時代より仏壇の中に祀るようになっている。それに対して、位牌自体を小型仏壇として設け、該小型仏壇に扉を設けて内部に骨壺を収納したものも存在する。例えば、特許文献２のように。

実用新案登録第３１３３１２９号公報特開２００４−１８７７６５号公報

さらには、墓を持たない人や墓はあるが遠方で墓参りに行けない人の一部には、ペンダントトップに遺骨の一部を入れて、常時、肌身離さず持ち歩く人もいる。そして自宅で故人の遺骨と一緒に過ごしたいとの要望があり、しかも、従来の味気ない分骨用の壺ではなく、手元供養や自宅納骨用としてガラス製、陶器製等の小型の骨壺が販売され、これに分骨して収納しているものも存在している。

そこで、この考案が解決しようとする課題は、死者の法名や戒名などを記した位牌を利用したコンパクトな骨壺を仏壇内に設け、遺骨を収めた墓所の墓石との両方を、一度に仏壇は墓を拝むことができる位牌型骨壺を開発・提供することにある。

この考案の位牌型骨壺は、
仏壇に載置する骨壺であって、
位牌本体の一部に取出口を形成し、
該取出口には着脱自在の蓋部を設け、
前記本体の内部には、収納室を形成し、
該収納室内に、ステンレス等の堅牢な素材で構成した箱体を設け、
該箱体に、遺骨の一部を入れ、該箱体を密封して構成した
ことを特徴とする。

この考案によると、位牌を利用したコンパクトな骨壺を仏壇内に設けることにより、位牌と骨壺とが一体に納まり、見た目には位牌であるが、本来は骨壺でもあり、見た目には従来通り仏壇の中に載置されても違和感がなく、また、仏壇内で他の仏具の邪魔にならず、即ち，位牌と骨壺が一体となっているため、場所を占有しない等の極めて有益なる効果を奏する。

この考案の一実施例を示す一部欠截正面図である。この考案の一実施例を示す一部欠截側面図である。

以下、この考案について詳細に説明する。尚、この考案においては、以下の記述に限定されるものではなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲においては適宜変更可能である。

先ず、この考案の一実施例を図面に基づいて詳述すると、仏壇に載置する骨壺であって、位牌本体（１）の一部に取出口（２）を形成し、該取出口（２）には着脱自在の蓋部（３）を設け、該取出口（２）の内部には、収納室（４）を形成し、該収納室（４）内に、ステンレス等の堅牢な素材で構成した箱体（５）を設け、該箱体（５）に、遺骨（Ｘ）の一部を入れ、該箱体（５）を密封して構成したことを特徴とする位牌型骨壺から構成される。

尚、位牌本体（１）の構成の一例を詳述すると、骨壺を収納する本体部分は、横１０ｃｍ、縦１５ｃｍ、奥行８ｃｍであり、内部の収納室（４）は、直径６ｃｍであり、収納室（４）内には高さ１４ｃｍの箱体（５）が収納されるよう構成している。

そして、位牌本体（１）には、分離可能な２０ｃｍ程度の高さ寸法を有する框と呼ばれる脚部や、やはり分離可能な２０ｃｍ程度の頭部を設けられており、該頭部は、取出口（２）を覆っており、位牌本体（１）とは着脱可能に形成している。

また、当然、位牌本体（１）の正面には、札板（Ｙ）を設けており、該札板（Ｙ）に法名や戒名の文字を入れるものである。

尚、位牌本体（１）内に形成した収納部（４）は、円筒状を示したが、この形状に限定されることなく、内部に箱体（５）のみ、或いは箱体（５）と共に、故人にとって思い出深い小物の品を入れてもよい。

この考案の位牌型骨壺の技術を確立し、実施することにより、産業上利用できるものである。

１位牌本体
２取出口
３蓋部
４収納室
５箱体
Ｘ遺骨
Ｙ札板

Claims

仏壇に載置する骨壺であって、
位牌本体（１）の一部に取出口（２）を形成し、
該取出口（２）には着脱自在の蓋部（３）を設け、
該取出口（２）の内部には、収納室（４）を形成し、
該収納室（４）内に、ステンレス等の堅牢な素材で構成した箱体（５）を設け、
該箱体（５）に、遺骨（Ｘ）の一部を入れ、該箱体（５）を密封して構成した
ことを特徴とする位牌型骨壺。