JP3195476B2 - ピックアップ剤 - Google Patents

ピックアップ剤

Info

Publication number
JP3195476B2
JP3195476B2 JP26366193A JP26366193A JP3195476B2 JP 3195476 B2 JP3195476 B2 JP 3195476B2 JP 26366193 A JP26366193 A JP 26366193A JP 26366193 A JP26366193 A JP 26366193A JP 3195476 B2 JP3195476 B2 JP 3195476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet paper
paper
salt
pickup agent
pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26366193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07116073A (ja
Inventor
広通 ▲高▼橋
武 江戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP26366193A priority Critical patent/JP3195476B2/ja
Publication of JPH07116073A publication Critical patent/JPH07116073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3195476B2 publication Critical patent/JP3195476B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Thin Papers (AREA)
  • Winding Of Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレットぺーパーや
ぺーパータオル等のロール状の紙製品の製造において、
巻芯(巻軸)に紙を巻き始める時に噴霧して使用される
ピックアップ剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているトイレットぺーパーロ
ールとしては、有芯トイレットぺーパーロールと無芯の
トイレットぺーパーロールがある。有芯トイレットぺー
パーロールは、紙製の筒芯に紙(トイレットぺーパー)
を緩く巻き付けて所望の長さと外径を有するように紙を
巻き取ることにより製造されている。また、無芯トイレ
ットぺーパーロールは細い巻芯(巻軸)に紙を緩く巻付
け、次いで固く巻き付けて所望の長さと外径を有する製
品とし、その後巻芯を抜いて製造されるか、有芯の筒芯
と同じ径の巻芯に紙を固く巻き付けて所望の長さと外径
を有する製品とし、その後巻芯を抜いて製造されてい
る。
【0003】有芯、無芯のいずれのトイレットぺーパー
ロールを製造する際にも、紙の巻き始めにはいわゆるピ
ックアップ剤が噴霧され、紙(トイレットぺーパー)
と、筒芯或いは巻芯を接着せる必要がある。
【0004】このピックアップ剤に要求される性能とし
ては、有芯トイレットぺーパーロールの場合、紙製の筒
芯と紙(トイレットぺーパー)との接着性が良好である
こと、トイレットぺーパーが最後まで無駄無く使用で
き、しかも筒芯から簡単にトイレットぺーパーが剥がれ
ることが挙げられる。また、無芯トイレットぺーパーロ
ールの場合、トイレットぺーパー間の接着性が良好であ
ること、孔の保型性が良いこと、良好な孔の保型性を保
ちつつ、トイレットぺーパーが最後まで無駄無く使用で
きることが挙げられる。
【0005】従来、トイレットぺーパーロール製造用の
ピックアップ剤としては、水、ポリビニルアルコール、
メチルセルロース、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接
着剤等が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のピックアップ剤は、有芯トイレットぺーパーロールの
場合に要求されるトイレットぺーパーが最後まで使え、
しかも筒芯から簡単にトイレットぺーパーが剥がれると
いう機能は不充分であり、また、無芯トイレットぺーパ
ーロールの場合に要求される孔の保型性が良いこと、良
好な孔の保型性を保ちつつ、トイレットぺーパーが最後
まで使えるという機能は不充分である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、ピロリドンカルボン酸も
しくはその塩及び/又は特定のベタインを含有するピッ
クアップ剤が有芯、無芯、何れのトイレットぺーパーロ
ールの製造においても充分な性能を示すことを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、ピロリドンカルボン酸
もしくはその塩及び/又は下記の式(1) で表されるベタ
インを1〜100重量%含有することを特徴とするピッ
クアップ剤を提供するものである。
【0009】
【化2】
【0010】本発明のピックアップ剤は、ピロリドンカ
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタインを1〜100重量%、好ましくは1〜70重
量%、更に好ましくは5〜50重量%含有する。また、
ピロリドンカルボン酸の塩としては、ナトリウム塩、カ
リウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
【0011】本発明のピックアップ剤には、多価アルコ
ール、アミノ酸もしくはその塩及び水溶性糖類から選ば
れる1種以上の保湿性を有する薬剤を併用することもで
きる。ここで、多価アルコールとしては、グリセリン、
ソルビトール及びポリビニルアルコールから選ばれる1
種又は2種以上が好ましい。アミノ酸もしくはその塩と
しては、グルタミン酸ナトリウムが好ましい。また、水
溶性糖類としては、グルコース、ガラクトース、フルク
トース、キシロース、アラビノース等の単糖類、マルト
ース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、ス
クロース等の二糖類等が挙げられる。更に廃糖蜜等を使
用することができる。
【0012】更に、本発明のピックアップ剤には、ピロ
リドンカルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1)
で表されるベタイン以外に、従来公知のピックアップ
剤、例えばメチルセルロース、アクリル系接着剤等を併
用することができる。
【0013】本発明のピックアップ剤は、ピロリドンカ
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタイン100重量%からなる固体状のものであって
も、或いはこれと必要に応じて配合されるその他の成分
とからなる固体状ものであっても、更にはこれらを水溶
液等とした液体状のものであってもよい。固体状のピッ
クアップ剤の場合、一般的には使用時に所望の濃度、例
えばピロリドンカルボン酸もしくはその塩及び/又は前
記式(1) で表されるベタインを5〜50重量%程度含有
する水溶液として用いられる。
【0014】任意成分を配合する場合は、ピロリドンカ
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタインは1〜70重量%、好ましくは5〜40重量
%、任意成分は総量で1〜80重量%、好ましくは5〜
60重量%、水は0〜98重量%配合される。この場
合、水の配合量が0重量%、即ち水を配合しない場合で
も、実際の使用時には水で希釈して用いるのが一般的で
ある。
【0015】また、本発明のピックアップ剤の形態は、
前記必須成分を含む水溶液等、液状であってもよく、こ
れをそのまま、或いは所望の濃度に希釈して使用するこ
とができる。
【0016】本発明のピックアップ剤の添加量は、トイ
レットぺーパーロールの製造に用いる機械の形式、噴霧
口の幅やその数等や、紙質等により異なり、適宜決め得
るものである。
【0017】本発明のピックアップ剤は、トイレットぺ
ーパーロールの製造に特に適したものであるが、それ以
外にもロール状の紙製品、例えばぺーパータオル等の製
造にも好適に使用される。
【0018】
【発明の効果】本発明のピックアップ剤によれば、有芯
トイレットぺーパーロールの場合はトイレットぺーパー
が最後まで使用でき、且つ筒芯からペーパーが簡単に剥
がれる製品が得られる。また、無芯トイレットぺーパー
ロールの場合、孔の保型性が良好で、しかも保型性を保
ちつつトイレットぺーパーが最後まで使用できる製品が
得られる。
【0019】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 図1に示す装置を用いて、無芯トイレットぺーパーロー
ルを製造した。図1中、1はトイレットぺーパー、2は
噴霧器、3は巻軸、4,4’はドラム、5はライディン
グロールである。
【0021】巻軸にトイレットぺーパーを供給し、トイ
レットぺーパーの巻き始めに表1,2に示すピックアッ
プ剤を10秒間噴霧した。その後も巻軸とドラムを回転
させ、所定の外径になるようトイレットぺーパーを巻付
けた。得られたトイレットぺーパーは巻軸をつけたまま
乾燥し、その後巻軸を抜いた。
【0022】このようにして外径118mm、長さ(1
ロールのペーパーの全長)130mの無芯トイレットぺ
ーパーロールを得た。
【0023】得られたトイレットぺーパーロールについ
て、接着性、保型性、剥離性を以下のようにして評価し
た。接着性、保型性については、上記製造途中で巻軸を
抜く際に巻軸とともにトイレットぺーパーが抜き取られ
て中心の形が崩れるかどうか、また、得られたトイレッ
トぺーパーロールをワンタッチ式トイレットぺーパーロ
ール固定器に固定し、ペーパーを巻き戻した際に最後ま
で中心の形を保っているかどうかにより評価した。ま
た、剥離性については、トイレットぺーパーロール固定
器にトイレットぺーパーロールを固定し、同じ力で引っ
張り、最後まで無駄無く使用できたかどうかを評価し
た。その結果を表1,2に示すが、表1,2中の記号は
以下の意味である。 (1) 接着性/保型性 ◎:巻軸を抜く際に中心の形が崩れず、且つ最後まで形
を保っている。また、使用中最後まで中心の形を保って
いる。 ○:中心の形をほぼ保ち、製造工程に影響が全く無い。
また、使用中もほぼ中心の形を保っている。 ×:巻軸を抜く際に中心の形がくずれる、或いは、最後
まで形を保つことができない。 (2) 剥離性 ◎:使用終了直前でも紙が容易に剥離し、最後まで無駄
無く使用できる。 ○:使用終了直前で、やや紙を剥離しにくくなるが、最
後まで問題なく使用できる。 ×:使用終了直前で、剥離困難になり、最後まで使用で
きない。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】無芯トイレットぺーパーロールを製造する装置
の要部の略図である。
【符号の説明】
1…トイレットぺーパー 2…噴霧器 3…巻軸 4,4’…ドラム 5…ライディングロール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 18/00 A47K 10/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピロリドンカルボン酸もしくはその塩及
    び/又は下記の式(1)で表されるベタインを1〜100
    重量%含有することを特徴とするピックアップ剤。 【化1】
  2. 【請求項2】 多価アルコール、アミノ酸もしくはその
    塩及び水溶性糖類から選ばれる1種以上を含有する請求
    項1記載のピックアップ剤。
  3. 【請求項3】 多価アルコールがグリセリン、ソルビト
    ール及びポリビニルアルコールから選ばれる1種又は2
    種以上であり、アミノ酸もしくはその塩がグルタミン酸
    ナトリウムである請求項2記載のピックアップ剤。
JP26366193A 1993-10-21 1993-10-21 ピックアップ剤 Expired - Fee Related JP3195476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26366193A JP3195476B2 (ja) 1993-10-21 1993-10-21 ピックアップ剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26366193A JP3195476B2 (ja) 1993-10-21 1993-10-21 ピックアップ剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07116073A JPH07116073A (ja) 1995-05-09
JP3195476B2 true JP3195476B2 (ja) 2001-08-06

Family

ID=17392578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26366193A Expired - Fee Related JP3195476B2 (ja) 1993-10-21 1993-10-21 ピックアップ剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3195476B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857641A (en) * 1997-06-03 1999-01-12 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Winding core having integral entangling mechanism
JP4629283B2 (ja) * 2001-08-31 2011-02-09 大王製紙株式会社 芯無しぺーパーロール及びその製造方法
JP5871452B2 (ja) * 2010-03-30 2016-03-01 ヘンケルジャパン株式会社 ロール状ペーパー用接着剤及びロール状ペーパー
JP6129896B2 (ja) * 2015-05-08 2017-05-17 ヘンケルジャパン株式会社 ロール状ペーパー用接着剤及びロール状ペーパー
JP6971173B2 (ja) * 2018-02-28 2021-11-24 日本製紙クレシア株式会社 トイレットロール

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07116073A (ja) 1995-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5722608A (en) Coreless roll of web material
CA2144001A1 (en) Apparatus and method for forming coreless paper roll products
JP3195476B2 (ja) ピックアップ剤
SE8008531L (sv) Anordning for insettning av upplindningshylsor
ATE177708T1 (de) Vorrichtung zum aufwickeln einer kontinuierlich zugeführten materialbahn auf eine anzahl von wickelkernen
CA2429693A1 (en) Method for winding a tissue web in a reel-up in a paper machine
DE2722622A1 (de) Rolle aus bahnfoermigem material
JPS582165A (ja) 材料のウエブのロ−ル並びにロ−ルを形成する方法および装置
DE3022572A1 (de) Flachdruckformen, verfahren zu ihrer herstellung und diffusionsuebertragungs- entwicklerloesung
JP2001261203A (ja) 芯無しシートロール、その製造方法および製造装置
JPH0435778A (ja) ノズルの清掃方法
JPH0725116Y2 (ja) トイレットペーパーロール
JP4629283B2 (ja) 芯無しぺーパーロール及びその製造方法
JPH0647357Y2 (ja) トイレットペーパーロール
JP3237495B2 (ja) 水崩壊性シート
JPH078411A (ja) 芯無し紙製シートロール及びその製造方法
DE1086999B (de) Fotografischer Abziehfilm
JP2005270284A (ja) ロール状ペーパー類およびそれに使用するシール糊
JPH06329310A (ja) トイレットペーパーロールの製造方法
JP2671250B2 (ja) トイレットペーパーロールの製造方法
JPH0324543Y2 (ja)
JPH0647356Y2 (ja) トイレットペーパーロール
JPH09124193A (ja) トイレットペーパーロール、トイレットペーパーロールの製造方法及び製造装置
EP1266851A3 (en) Web feed method and web feed apparatus
JPH0815966B2 (ja) ウエブ巻取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090601

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees