JP3195476B2 - ピックアップ剤 - Google Patents
ピックアップ剤Info
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Description
ぺーパータオル等のロール状の紙製品の製造において、
巻芯(巻軸)に紙を巻き始める時に噴霧して使用される
ピックアップ剤組成物に関する。
ールとしては、有芯トイレットぺーパーロールと無芯の
トイレットぺーパーロールがある。有芯トイレットぺー
パーロールは、紙製の筒芯に紙(トイレットぺーパー)
を緩く巻き付けて所望の長さと外径を有するように紙を
巻き取ることにより製造されている。また、無芯トイレ
ットぺーパーロールは細い巻芯(巻軸)に紙を緩く巻付
け、次いで固く巻き付けて所望の長さと外径を有する製
品とし、その後巻芯を抜いて製造されるか、有芯の筒芯
と同じ径の巻芯に紙を固く巻き付けて所望の長さと外径
を有する製品とし、その後巻芯を抜いて製造されてい
る。
ロールを製造する際にも、紙の巻き始めにはいわゆるピ
ックアップ剤が噴霧され、紙(トイレットぺーパー)
と、筒芯或いは巻芯を接着せる必要がある。
ては、有芯トイレットぺーパーロールの場合、紙製の筒
芯と紙(トイレットぺーパー)との接着性が良好である
こと、トイレットぺーパーが最後まで無駄無く使用で
き、しかも筒芯から簡単にトイレットぺーパーが剥がれ
ることが挙げられる。また、無芯トイレットぺーパーロ
ールの場合、トイレットぺーパー間の接着性が良好であ
ること、孔の保型性が良いこと、良好な孔の保型性を保
ちつつ、トイレットぺーパーが最後まで無駄無く使用で
きることが挙げられる。
ピックアップ剤としては、水、ポリビニルアルコール、
メチルセルロース、酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接
着剤等が使用されている。
のピックアップ剤は、有芯トイレットぺーパーロールの
場合に要求されるトイレットぺーパーが最後まで使え、
しかも筒芯から簡単にトイレットぺーパーが剥がれると
いう機能は不充分であり、また、無芯トイレットぺーパ
ーロールの場合に要求される孔の保型性が良いこと、良
好な孔の保型性を保ちつつ、トイレットぺーパーが最後
まで使えるという機能は不充分である。
解決すべく鋭意研究した結果、ピロリドンカルボン酸も
しくはその塩及び/又は特定のベタインを含有するピッ
クアップ剤が有芯、無芯、何れのトイレットぺーパーロ
ールの製造においても充分な性能を示すことを見出し、
本発明を完成するに至った。
もしくはその塩及び/又は下記の式(1) で表されるベタ
インを1〜100重量%含有することを特徴とするピッ
クアップ剤を提供するものである。
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタインを1〜100重量%、好ましくは1〜70重
量%、更に好ましくは5〜50重量%含有する。また、
ピロリドンカルボン酸の塩としては、ナトリウム塩、カ
リウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。
ール、アミノ酸もしくはその塩及び水溶性糖類から選ば
れる1種以上の保湿性を有する薬剤を併用することもで
きる。ここで、多価アルコールとしては、グリセリン、
ソルビトール及びポリビニルアルコールから選ばれる1
種又は2種以上が好ましい。アミノ酸もしくはその塩と
しては、グルタミン酸ナトリウムが好ましい。また、水
溶性糖類としては、グルコース、ガラクトース、フルク
トース、キシロース、アラビノース等の単糖類、マルト
ース、イソマルトース、セロビオース、ラクトース、ス
クロース等の二糖類等が挙げられる。更に廃糖蜜等を使
用することができる。
リドンカルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1)
で表されるベタイン以外に、従来公知のピックアップ
剤、例えばメチルセルロース、アクリル系接着剤等を併
用することができる。
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタイン100重量%からなる固体状のものであって
も、或いはこれと必要に応じて配合されるその他の成分
とからなる固体状ものであっても、更にはこれらを水溶
液等とした液体状のものであってもよい。固体状のピッ
クアップ剤の場合、一般的には使用時に所望の濃度、例
えばピロリドンカルボン酸もしくはその塩及び/又は前
記式(1) で表されるベタインを5〜50重量%程度含有
する水溶液として用いられる。
ルボン酸もしくはその塩及び/又は前記式(1) で表され
るベタインは1〜70重量%、好ましくは5〜40重量
%、任意成分は総量で1〜80重量%、好ましくは5〜
60重量%、水は0〜98重量%配合される。この場
合、水の配合量が0重量%、即ち水を配合しない場合で
も、実際の使用時には水で希釈して用いるのが一般的で
ある。
前記必須成分を含む水溶液等、液状であってもよく、こ
れをそのまま、或いは所望の濃度に希釈して使用するこ
とができる。
レットぺーパーロールの製造に用いる機械の形式、噴霧
口の幅やその数等や、紙質等により異なり、適宜決め得
るものである。
ーパーロールの製造に特に適したものであるが、それ以
外にもロール状の紙製品、例えばぺーパータオル等の製
造にも好適に使用される。
トイレットぺーパーロールの場合はトイレットぺーパー
が最後まで使用でき、且つ筒芯からペーパーが簡単に剥
がれる製品が得られる。また、無芯トイレットぺーパー
ロールの場合、孔の保型性が良好で、しかも保型性を保
ちつつトイレットぺーパーが最後まで使用できる製品が
得られる。
はこれらの実施例に限定されるものではない。
ルを製造した。図1中、1はトイレットぺーパー、2は
噴霧器、3は巻軸、4,4’はドラム、5はライディン
グロールである。
レットぺーパーの巻き始めに表1,2に示すピックアッ
プ剤を10秒間噴霧した。その後も巻軸とドラムを回転
させ、所定の外径になるようトイレットぺーパーを巻付
けた。得られたトイレットぺーパーは巻軸をつけたまま
乾燥し、その後巻軸を抜いた。
ロールのペーパーの全長)130mの無芯トイレットぺ
ーパーロールを得た。
て、接着性、保型性、剥離性を以下のようにして評価し
た。接着性、保型性については、上記製造途中で巻軸を
抜く際に巻軸とともにトイレットぺーパーが抜き取られ
て中心の形が崩れるかどうか、また、得られたトイレッ
トぺーパーロールをワンタッチ式トイレットぺーパーロ
ール固定器に固定し、ペーパーを巻き戻した際に最後ま
で中心の形を保っているかどうかにより評価した。ま
た、剥離性については、トイレットぺーパーロール固定
器にトイレットぺーパーロールを固定し、同じ力で引っ
張り、最後まで無駄無く使用できたかどうかを評価し
た。その結果を表1,2に示すが、表1,2中の記号は
以下の意味である。 (1) 接着性/保型性 ◎:巻軸を抜く際に中心の形が崩れず、且つ最後まで形
を保っている。また、使用中最後まで中心の形を保って
いる。 ○:中心の形をほぼ保ち、製造工程に影響が全く無い。
また、使用中もほぼ中心の形を保っている。 ×:巻軸を抜く際に中心の形がくずれる、或いは、最後
まで形を保つことができない。 (2) 剥離性 ◎:使用終了直前でも紙が容易に剥離し、最後まで無駄
無く使用できる。 ○:使用終了直前で、やや紙を剥離しにくくなるが、最
後まで問題なく使用できる。 ×:使用終了直前で、剥離困難になり、最後まで使用で
きない。
の要部の略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ピロリドンカルボン酸もしくはその塩及
び/又は下記の式(1)で表されるベタインを1〜100
重量%含有することを特徴とするピックアップ剤。 【化1】 - 【請求項2】 多価アルコール、アミノ酸もしくはその
塩及び水溶性糖類から選ばれる1種以上を含有する請求
項1記載のピックアップ剤。 - 【請求項3】 多価アルコールがグリセリン、ソルビト
ール及びポリビニルアルコールから選ばれる1種又は2
種以上であり、アミノ酸もしくはその塩がグルタミン酸
ナトリウムである請求項2記載のピックアップ剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26366193A JP3195476B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ピックアップ剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26366193A JP3195476B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ピックアップ剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07116073A JPH07116073A (ja) | 1995-05-09 |
JP3195476B2 true JP3195476B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17392578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26366193A Expired - Fee Related JP3195476B2 (ja) | 1993-10-21 | 1993-10-21 | ピックアップ剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3195476B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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JP4629283B2 (ja) * | 2001-08-31 | 2011-02-09 | 大王製紙株式会社 | 芯無しぺーパーロール及びその製造方法 |
JP5871452B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2016-03-01 | ヘンケルジャパン株式会社 | ロール状ペーパー用接着剤及びロール状ペーパー |
JP6129896B2 (ja) * | 2015-05-08 | 2017-05-17 | ヘンケルジャパン株式会社 | ロール状ペーパー用接着剤及びロール状ペーパー |
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-
1993
- 1993-10-21 JP JP26366193A patent/JP3195476B2/ja not_active Expired - Fee Related
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