JP3195146B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP3195146B2
JP3195146B2 JP31174193A JP31174193A JP3195146B2 JP 3195146 B2 JP3195146 B2 JP 3195146B2 JP 31174193 A JP31174193 A JP 31174193A JP 31174193 A JP31174193 A JP 31174193A JP 3195146 B2 JP3195146 B2 JP 3195146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路に係わ
り、特にCMOS回路を用いた半導体集積回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、各種汎用LSIの高集積化,バッ
テリ駆動のために、低消費電力化と共に電源Vccの低電
圧化が進められている。各世代毎に動作の内部電源Vcc
は低下する方向にある。具体的には1G,4Gビットの
DRAMでは、Vccが1.5〜1.0Vにまで低下す
る。また、電池駆動(バッテリ駆動)用LSIにおいて
も、Vccとして1.5V〜0.8V動作が要望されてい
る。
【0003】しかしながら、LSIにおいてはMOSト
ランジスタのしきい値電圧Vt が存在し、Vt 付近にV
ccが近づくと急激に動作スピード(ゲート遅延時間)が
低下してしまう問題がある。これを防止するために、し
きい値電圧Vt を小さくしてしまうと、スタンドバイ電
流が急激に増加する問題を招く。
【0004】図12に従来例として、メモリ内にある一
部の回路を示す。これは3段のインバータの例であり、
(a)は等価回路、(b)は具体的回路構成を示してい
る。スタンドバイ時には、ノードN1 とN3 が“L”レ
ベルとなり、ノードN2 とN4 が“H”レベルとなる。
このとき、前2段のインバータを見ると、トランジスタ
Q1 とQ4 を通してリーク電流Ileakが流れる。同様に
メモリ全体にこの状態が存在し、トランジスタのしきい
値を下げるとリーク電流が大幅に増加する。
【0005】これに対して本発明者らは、スタンドバイ
時リークが発生するOFFしているトランジスタのしき
い値をONしているものより高くするか、OFFしてい
るトランジスタの電源電位をVccは下げ、Vssは上げる
ことにより、スタンドバイ時のリーク電流を減らしアク
ティブ時は高速動作させる方式を提案した(特願平5−
3011号)。これは、メモリLSIはスタンドバイ時
にほとんどの内部回路ノード電位が“H”,“L”,
“1/2Vcc”等に決まっており、スタンドバイ時にト
ランジスタのON,OFFが決まっていることを利用し
たものである。
【0006】しかしながら、この方式においても、スタ
ンドバイ時に内部ノードの値、即ち“H”,“L”が決
まっていないメモリ以外の汎用LSIに適用することは
困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の半導
体集積回路においては、LSIの内部電源Vccを低電圧
化した場合、Vccがトランジスタのしきい値Vt に近付
いて動作速度が遅くなる問題があり、またしきい値Vt
を下げるとスタンドバイ電流が増大するという問題があ
った。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、LSI内部のノードの
“H”,“L”の値に拘りなく、内部電源を低電圧化し
た場合にも高速動作を保ち、且つスタンドバイ電流を低
く抑えることのできる半導体集積回路を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。即ち、本
発明(請求項1)は、pMOSトランジスタの1個以上
の組み合わせとnMOSトランジスタの1個以上の組み
合わせとを直列接続し、この接続ノードを出力とする第
1及び第2のCMOS回路を組とし、このCMOS回路
組をn段(n≧2)配置して論理回路を構成した半導体
集積回路であって、第i段目(i<n)の第1のCMO
S回路の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各
pMOSトランジスタのゲートに入力され、第i段目の
第2のCMOS回路の出力は次段の第1及び第2のCM
OS回路の各nMOSトランジスタのゲートに入力され
ることを特徴とする。
【0010】また、本発明(請求項2)は、pMOSト
ランジスタの1個以上の組み合わせとnMOSトランジ
スタの1個以上の組み合わせとを直列接続し、この接続
ノードを出力とし、pMOSトランジスタの1個以上の
組み合わせの一端を第1のVccとし、nMOSトランジ
スタの1個以上の組み合わせの一端を第1のVssとする
第1のCMOS回路と、第1のCMOS回路と同様の等
価回路を持ち、pMOSトランジスタの1個以上の組み
合わせの一端を第2のVccとし、nMOSトランジスタ
の1個以上の組み合わせの一端を第2のVssとする第2
のCMOS回路とを組とし、このCMOS回路組をn段
(n≧2)配置して論理回路を構成した半導体集積回路
であって、第i段目(i<n)の第1のCMOS回路の
出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各pMOS
トランジスタのゲートに入力され、第i段目の第2のC
MOS回路の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路
の各nMOSトランジスタのゲートに入力され、スタン
ドバイ時には、第1のVssの電位が第2のVssの電位よ
りも上げられ、第2のVccの電位が第1のVccの電位よ
りも下げられることを特徴とする。
【0011】また、本発明(請求項3)は、pMOSト
ランジスタの1個以上の組み合わせとnMOSトランジ
スタの1個以上の組み合わせとを直列接続し、この接続
ノードを出力とし、pMOSトランジスタの1個以上の
組み合わせの一端を第1のVccとし、nMOSトランジ
スタの1個以上の組み合わせの一端を第1のVssとする
第1のCMOS回路と、第1のCMOS回路と同様の等
価回路を持ち、pMOSトランジスタの1個以上の組み
合わせの一端を第2のVccとし、nMOSトランジスタ
の1個以上の組み合わせの一端を第2のVssとする第2
のCMOS回路とを組とし、このCMOS回路組をn段
(n≧2)配置して論理回路を構成した半導体集積回路
であって、第i段目(i<n)の第1のCMOS回路の
出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各pMOS
トランジスタのゲートに入力され、第i段目の第2のC
MOS回路の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路
の各nMOSトランジスタのゲートに入力され、かつ第
1のVssと第2のVccが接続されていることを特徴とす
る。
【0012】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものが上げられる。 (1) 出力の立上りでは第2のCMOS回路の方が第1の
CMOS回路より速く動作し、出力の立下がりでは第1
のCMOS回路の方が第2のCMOS回路より速く動作
すること。 (2) 第1及び第2のCMOS回路の組の第1段目におい
ては、第1のCMOS回路における各トランジスタのゲ
ート入力と第2のCMOS回路における各トランジスタ
のゲート入力とは共通であること。 (3) 第1及び第2のCMOS回路の組の第n段目の次
に、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタを直
列接続した第3のCMOS回路が設けられ、第n段目の
第1のCMOS回路の出力は第3のCMOS回路のpM
OSトランジスタのゲートに入力され、第n段目の第2
のCMOS回路の出力は第3のCMOS回路のnMOS
トランジスタのゲートに入力されること。 (4) 第1のCMOS回路におけるpMOSトランジスタ
の等価駆動能力がnMOSトランジスタの等価駆動能力
より低く、第2のCMOS回路におけるpMOSトラン
ジスタの等価駆動能力がnMOSトランジスタの等価駆
動能力より高いこと。 (5) 第1のCMOS回路の全トランジスタのチャネル幅
が第2のCMOS回路の全トランジスタのチャネル幅よ
り大きいこと。 (6) 第1と第2のCMOS回路の組を3段以上組合せた
回路を含むこと。 (7) CMOS回路を構成する各トランジスタとして、S
OI(silicon on Insulator)構造のトランジスタを用
いること。 (8) 請求項2において、第2のCMOS回路のpMOS
トランジスタのしきい値電圧は第1のCMOS回路のp
MOSトランジスタのそれよりも低く(マイナスの値が
小さい)、第1のCMOS回路のnMOSトランジスタ
のしきい値電圧は第2のCMOS回路のnMOSトラン
ジスタのそれよりも低い(プラスの値が小さい)こと。 (9) 請求項2において、第1のVssはトランジスタを介
して第2のVssにつながり、第2のVccはトランジスタ
を介して第1のVccにつながること。
【0013】
【作用】本発明(請求項1〜3)によれば、pMOSト
ランジスタの入力とnMOSトランジスタの入力の信号
が分かれているため、入力が“L”から“H”レベルに
変移する場合、nMOSトランジスタはOFFからON
に変移するため、OFF時からゲート電位がおよそしき
い値電圧に上がるまでゲートチャネル下の空乏層が拡が
り、反転領域に達するまでゲート容量は小さい。これに
対してpMOSトランジスタはONからOFFに変移す
るまで、入力信号が立ち上がり始めの、即ちゲート反転
している間のゲート容量が大きい。
【0014】結果としてnMOSトランジスタの入力の
方がpMOSトランジスタの入力の信号より立ち上がり
は速い。よって、低電圧時、Vccがしきい値に近く、し
きい値電圧依存性がスピードに対して大きい低電圧時に
は、nMOSトランジスタがpMOSトランジスタ動作
より前もって動作するため、nMOSトランジスタの入
力の0VからVt(しきい値電圧)までの無駄な時間を
低減することができ、結果としてスピードが向上する。
【0015】また、入力がVcc−Vt からVccに達する
までは、nMOSトランジスタは反転機能でゲート容量
は大きく、pMOSトランジスタは空乏状態になり、p
MOSトランジスタの方が立ち上がりは早くなり、慣通
電流を抑える方向に働き、それぞれのゲート電圧はVcc
にはほとんど同時に達するようになる。
【0016】逆に、入力が“H”から“L”レベルに下
がる場合、VccからVcc−Vt まではpMOS容量小,
nMOS容量大となり、Vt からVssまではnMOS容
量小,pMOS容量大となるために、入力が下がる時は
pMOSトランジスタの方の入力は始め早く、nMOS
トランジスタの入力より下がり、Vssに近づくと下がる
スピードは逆になる。
【0017】よってpMOSがOFFからONし始める
時間は減り、結果としてスピードは向上する。また、第
1のCMOS回路におけるpMOSトランジスタの等価
駆動能力がnMOSトランジスタの等価駆動能力より低
く、第2のCMOS回路におけるpMOSトランジスタ
の等価駆動能力がnMOSトランジスタの等価駆動能力
より高くなるように設定することにより、容量の差以上
にOFFからONする側のスピードは、OFFからON
する側のnMOS又はpMOSより早くなり、スピード
はさらに改善する。さらに、空乏時と反転時の容量差が
大きいほど効果があるため、SOI構造のトランジスタ
を用いることが有効である。
【0018】また、請求項2のように、pMOSトラン
ジスタを駆動する側のCMOS回路のVssとnMOSト
ランジスタを駆動する側のCMOS回路のVccをスタン
ドバイ時に上げ(下げ)すると、pMOS駆動する側の
CMOS回路内のnMOSトランジスタとnMOS駆動
する側のCMOS回路内のpMOSトランジスタのう
ち、OFFしているトランジスタは、ゲート・ソース電
圧差がトランジスタがOFFする方向に進む。これは、
回路内のノードの値に依存しない。よって、スタンドバ
イ時にVss(Vcc)を上げ(下げ)することにより、リ
ーク源となるこれらOFFしているトランジスタのリー
クを大幅に低減できる。
【0019】さらに、pMOS駆動側のnMOSトラン
ジスタとpMOS駆動側のpMOSトランジスタのしき
い値電圧を他より下げて高速化をはかり、スタンドバイ
時にはpMOS駆動側のVssを上げnMOS駆動側のV
ccを下げることにより、高速化とスタンドバイ時のリー
クの減少の両立がはかれる。
【0020】また、pMOS側とnMOS側に回路を分
けることを利用して、pMOS側のVssとnMOS側の
Vccを接続し動作させることにより、外部電圧が各世代
一定で下げられず、トランジスタの微細化で信頼性を高
めるため内部電源を下げる必要がある時、上記pMO
S,nMOS側のCMOS回路は同様に動作することを
利用して、内部降圧で無駄な電力を消費せずに内部降圧
できる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の第1の実施例に係わる半導体
集積回路を示す回路構成図である。これは、4段のCM
OSインバータを構成した例である。
【0022】従来のインバータは、nMOSトランジス
タとpMOSトランジスタの各1個から構成するが、本
実施例では1つのインバータを2分割し、例えばQp11,
Qn11 で構成する第1のインバータ(第1のCMOS回
路)1とQp13,Qn13 で構成する第2のインバータ(第
2のCMOS回路)2に分ける。但し、Qp11,Qn11,Q
p13,Qn13 のトータルのディメンジョンは、従来と同じ
になるようにでき、トータルのディメンジョン数は増加
させずに済む。この分割を2段目(Qp21,Qn21,Qp23,
Qn23 )と3段目(Qp31,Qn31,Qp33,Qn33 )と同様
に分けていく。但し、4段目はQp4とQn4の従来と同様
のインバータ構成とする。
【0023】次に、1段目のQp11,Qn11 とQp13,Qn1
3 の1組のうち第1のインバータ1の方の出力P1 は次
段の組のpMOS側のみ入力し、第2のインバータ2の
方の出力N1 は次段の同じ組のnMOS側にのみ入力
し、これを繰り返して論理回路を構成する。
【0024】本実施例は、このように各信号線を入力,
出力共にpMOS側用とnMOS側用の2本に分けて構
成する。但し、初段の1段目は1つの信号に対して1本
にすることができるし、最終段の4段目は、通常のロジ
ックで受けて(但し、入力は2種類だが)1つの信号に
対して1本の信号線に戻すこともできる。
【0025】このように組を作って論理回路群を構成し
て、論理回路群内は各信号2本を用いるし、群の入,出
力は1本に戻すことができ、本実施例と従来の方式を組
合せてもよい。
【0026】従来に比べ素子数は倍になるが、組内のト
ータルのチャネル幅は従来と同じにできる。なぜなら、
例えばP1 とN1 ,P2 とN2 ,P3 とN3 を接続する
と従来のCMOSインバータになるので、従来のチャネ
ル幅を単に分けているからである。
【0027】こうした場合の効果であるが、例えばノー
ドP1 とN1 に注目して見ると、pMOSの入力P1 と
nMOSの入力N1 の信号が分かれているため、入力が
“L”から“H”レベルに変移する場合、入力のnMO
SはOFFからONに変移するため、OFF時からゲー
ト電位がおよそしきい値電圧に上がるまでゲートチャネ
ル下の空乏層が拡がり、反転領域に達するまでゲート容
量は小さい。図3はこの様子を示しておりゲート・ソー
ス電圧が0VからVt まで容量は小さい。これに対し
て、pMOSはONからOFFまで変移するまで、入力
信号が立ち上がり始めの、即ちゲート反転している間の
ゲート容量が大きい。
【0028】結果としてnMOS入力の方がpMOS入
力の信号より立ち上がりは速い。これを図2のAに示
す、よって低電圧時、Vccがしきい値に近く、しきい値
電圧依存性がスピードに対して大きい低電圧時には、本
実施例はnMOSの入力がONし始める0VからVt
(しきい値電圧)までの無駄な時間を、本実施例によっ
て、pMOS動作より前もって動作するため、結果とし
てスピードは向上する。
【0029】また、入力がVcc−Vt からVccに達する
までは、(図2のBの所)でnMOSは反転状態でゲー
ト容量は大きく、pMOSは空乏状態になり、pMOS
の方が立ち上がりは速くなり、貫通電流を抑える方向に
働き、それぞれのゲート電圧はVccにはほとんど同時に
達するようになる。
【0030】逆に入力が“H”から“L”レベルに下が
る場合、VccからVcc−Vt まではpMOS容量小,n
MOS容量大となり、Vt からVssまではnMOS容量
小,pMOS容量大となるために、入力が下がる時pM
OSの方の入力は、始め速く、nMOSの方の入力より
下がり、(図2のC)Vssに近づくと下がるスピードは
逆になる。(図2のD)よって、pMOSがOFFから
ONし始める時間は減り、結果としてスピードは向上す
る。従って、本実施例を複数段組合せると各段毎に高速
化がはかれ、特に低電圧時に図4に示すように効果が見
込まれる。
【0031】また、本実施例はMOSの空乏時のゲート
容量が減るほど効果がある。図5(a)に示すようなS
OI(Silicon on Insulator)構造は、図5(b)に示
すように容量最大値Cmax /容量最小値Cmin の比が大
きい。このため、SOI構造を用いることにより、OF
FからONする側のスピードは、OFFからONする側
のnMOSトランジスタ又はpMOSトランジスタより
早くなり、スピードはさらに改善する。
【0032】なお、本実施例による高速化の原理を図6
を参照してさらに詳しく説明する。説明を簡単にするた
めにここでは、電源Vccを1.5V、nMOSトランジ
スタのしきい値Vt を1.0V、pMOSトランジスタ
のしきい値Vt を−1,0Vとする。
【0033】通常のインバータでは、図6(a)に示す
ように、ゲート入力が“L”レベルから“H”レベルに
変化する時、ゲート入力は0→(Vcc−Vt )→Vt →
Vccと変化する。そして、(Vcc−Vt )の時点でpM
OSトランジスタがONからOFFに変移し、Vt の時
点でnMOSトランジスタがOFFからONに変移す
る。このため、pMOSトランジスタがOFFしてから
nMOSトランジスタがONするまでの時間が無駄時間
となる。
【0034】これに対し、本実施例のようにゲート入力
を分割すると、図6(b)に示すように、nMOSトラ
ンジスタのゲート入力の立ち上がりは、0→Vtまでは
速くなり、Vt →Vccまでは遅くなる。一方、pMOS
トランジスタのゲート入力の立ち上がりは、0→(Vcc
−Vt )までは遅くなり、(Vcc−Vt )→Vccまでは
速くなる。このため、図6(a)に示したような無駄時
間が短くなり、さらにnMOSトランジスタのゲート入
力がVt に達する時間とpMOSトランジスタのゲート
入力が(Vcc−Vt )に達する時間を同じにすれば、無
駄時間をなくすこともできる。
【0035】ゲート入力が“H”レベルから“L”レベ
ルに変化する時も同様のことが成り立ち、これによりC
MOSインバータ動作の高速化をはかることが可能とな
るのである。
【0036】図7は、本発明の第2の実施例に係わる半
導体集積回路を示す回路構成図である。第1の実施例で
はインバータの例を示したが、この実施例ではその他の
論理回路NAND,NORに本発明を適用した場合を示
す。
【0037】従来と同じNANDゲート及びNORゲー
トをそれぞれ2分割し、それぞれの信号をpMOS入力
用とnMOS入力用の2種類用いて論理を構成する。こ
のように全てのロジックに本発明は適用できる。
【0038】具体的には、1つのNANDゲートを2分
割し、1段目をQp11,Qp12 とQn11,Qn12 からなる第
1のNANDゲート(第1のCMOS回路)3と、Qp1
3,Qp14 とQn13,Qn14 からなる第2のNANDゲート
(第2のCMOS回路)4に分ける。2段目はNORゲ
ートであるが同様に、Qp21,Qp22 とQn21,Qn22 から
なる第1のNORゲート(第1のCMOS回路)5と、
Qp23,Qp24 とQn23,Qn24 からなる第2のNORゲー
ト(第2のCMOS回路)6に分ける。そして、1段目
の第1のNANDゲートの出力を2段目のpMOSトラ
ンジスタQp21,Qp23 に入力し、第2のNANDゲート
の出力を2段目のnMOSトランジスタQn21,Qn23 に
入力する。
【0039】このような構成であっても、第1の実施例
と同様に高速動作がはかれると言う効果が得られる。つ
まり、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタか
らなるCMOS回路を用いた各種のロジックに適用する
ことができる。
【0040】図8は、本発明の第3の実施例に係わる半
導体集積回路を示す回路構成図である。この実施例が第
1の実施例と異なる点は、第1にpMOS駆動側のnM
OSトランジスタ(第1段目ではQn11 )のしきい値電
圧をnMOS駆動側のnMOSトランジスタ(第1段目
ではQn13 )のしきい値電圧より下げ、nMOS駆動側
のpMOSトランジスタ(第1段目ではQp13 )のしき
い値電圧をpMOS駆動側のpMOSトランジスタ(第
1段目ではQp11 )のしきい値電圧より下げたことにあ
る。
【0041】これにより、しきい値が下がった分さらに
本発明はスピードアップする。勿論しきい値が高い方も
第1の実施例と同じく空乏化の効果がある。さらに、し
きい値を下げて高速化した方の駆動能力は高まり、前記
のOFFからONする側のスピードがONからOFFす
る側のスピードが高まる方向と一致するためさらによ
い。
【0042】但し、単に前述のようにVt を下げると、
例えば図面に示すようにリーク電位L1 ,L3 ,L5 が
他のOFFしているトランジスタのリーク電流L2 ,L
4 ,L6 ,L7 よりVt が低い分大きくなってしまう。
これに対してpMOS駆動側のCMOS回路のVss側,
nMOS駆動側のCMOS回路Vcc側をトランジスタQ
p5,Qn5を介してVss,Vccに接続する。こうしておい
て、アクション時はONしておいて、リーク電流を緩く
して高速動作させ、スタンドバイ時にはトランジスタQ
p5,Qn5をOFFしておく、こうした場合、図面のノー
ドVss1 ,Vcc1 の電位はリーク電流によりVss1 はV
ssより上り、Vcc1 はVccより時間が経って下がって行
く。
【0043】よって、例えばリークトランジスタQn31
は、ソース即ちVss1 は上るにも拘らず、ノードN2 は
Qn23 がONしたままなので、その電位はVssにつなが
り、Vssに保たれるのでトランジスタのカットオフ特性
は改善する。
【0044】ONしているトランジスタQn21 を見る
と、ゲート・ソース電位はN1 の電位が下がって、Vcc
1 −Vssとなるが、その値がVt <Vcc2 −Vssである
限りノードの値を保持する。
【0045】これは、本実施例はノードの値がどのよう
な値であろうと、リーク電流は大幅に低減する。即ち、
汎用のLSI全般に適用できるわけである。つまり、本
実施例は、ノードの値が前もって分かっている場合に限
らず、広い範囲でLSIに適用できるわけである。な
お、この動作を図9に示しておく。
【0046】図10は、本発明の第4の実施例に係わる
半導体集積回路を示す回路構成図である。これは、第2
の実施例と同様に本発明をNANDやNOR等の他のロ
ジックに適用した例である。電源を4種作り(Vcc1 ,
Vcc2 ,Vss1 ,Vss2 )、図8と同じように動作させ
ることにより、高速,低リークが両立できる。
【0047】図11は、本発明の第5の実施例に係わる
半導体集積回路を示す回路構成図である。この実施例
は、pMOS側とnMOS側に回路を分けることを利用
し、pMOS側のVssとnMOS側のVccを接続して動
作させるものである。
【0048】このような構成であれば、pMOS,nM
OS側のCMOS回路は同様に動作することから、内部
降圧で無駄な電力を消費せずに内部降圧ができる。これ
は、外部電圧が各世代一定で下げられなくトランジスタ
の微細化で信頼性を高めるため、内部電源を下げる必要
がある時などに有効である。なお、本発明は上述した各
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で、種々変形して実施することができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、C
MOS回路を2分割して構成し、pMOS及びnMOS
の入力を独立させることにより、LSI内部のノードの
“H”,“L”の値に拘りなく、内部電源を低電圧化し
た場合にも高速動作を保ち、且つスタンドバイ電流を低
く抑えることのできる半導体集積回路を実現することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わる半導体集積回路を示す回
路構成図。
【図2】第1の実施例の動作原理を説明するための模式
図。
【図3】ゲート・ソース電圧とゲート容量との関係を示
す特性図。
【図4】本発明と従来例におけるVccとゲート遅延との
関係を示す特性図。
【図5】SOI構造及びゲート容量の変化を示す図。
【図6】第1の実施例における高速化の原理を説明する
ための図。
【図7】第2の実施例に係わる半導体集積回路を示す回
路構成図。
【図8】第3の実施例に係わる半導体集積回路を示す回
路構成図。
【図9】第3の実施例の動作を説明するための信号波形
図。
【図10】第4の実施例に係わる半導体集積回路を示す
回路構成図。
【図11】第5の実施例に係わる半導体集積回路を示す
回路構成図。
【図12】従来の3段のインバータの例を示す回路構成
図。
【符号の説明】
1…第1のインバータ(第1のCMOS回路) 2…第2のインバータ(第2のCMOS回路) 3…第1のNANDゲート(第1のCMOS回路) 4…第2のNANDゲート(第2のCMOS回路) 5…第1のNORゲート(第1のCMOS回路) 6…第2のNORゲート(第2のCMOS回路) Qp(Qp11,Qp14,〜,Qp33,Qp4, Qp5)…pMOS
トランジスタ Qn(Qn11,Qn14,〜,Qn33,Qn4, Qn5)…nMOS
トランジスタ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pMOSトランジスタの1個以上の組み合
    わせとnMOSトランジスタの1個以上の組み合わせと
    を直列接続し、この接続ノードを出力とする第1及び第
    2のCMOS回路を組とし、このCMOS回路組をn段
    (n≧2)配置して論理回路を構成した半導体集積回路
    であって、 第i段目(i<n)の第1のCMOS回路の出力は次段
    の第1及び第2のCMOS回路の各pMOSトランジス
    タのゲートに入力され、第i段目の第2のCMOS回路
    の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各nMO
    Sトランジスタのゲートに入力されることを特徴とする
    半導体集積回路。
  2. 【請求項2】pMOSトランジスタの1個以上の組み合
    わせとnMOSトランジスタの1個以上の組み合わせと
    を直列接続し、この接続ノードを出力とし、pMOSト
    ランジスタの1個以上の組み合わせの一端を第1のVcc
    とし、nMOSトランジスタの1個以上の組み合わせの
    一端を第1のVssとする第1のCMOS回路と、第1の
    CMOS回路と同様の等価回路を持ち、pMOSトラン
    ジスタの1個以上の組み合わせの一端を第2のVccと
    し、nMOSトランジスタの1個以上の組み合わせの一
    端を第2のVssとする第2のCMOS回路とを組とし、
    このCMOS回路組をn段(n≧2)配置して論理回路
    を構成した半導体集積回路であって、 第i段目(i<n)の第1のCMOS回路の出力は次段
    の第1及び第2のCMOS回路の各pMOSトランジス
    タのゲートに入力され、第i段目の第2のCMOS回路
    の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各nMO
    Sトランジスタのゲートに入力され、スタンドバイ時に
    は、第1のVssの電位が第2のVssの電位よりも上げら
    れ、第2のVccの電位が第1のVccの電位よりも下げら
    れることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】pMOSトランジスタの1個以上の組み合
    わせとnMOSトランジスタの1個以上の組み合わせと
    を直列接続し、この接続ノードを出力とし、pMOSト
    ランジスタの1個以上の組み合わせの一端を第1のVcc
    とし、nMOSトランジスタの1個以上の組み合わせの
    一端を第1のVssとする第1のCMOS回路と、第1の
    CMOS回路と同様の等価回路を持ち、pMOSトラン
    ジスタの1個以上の組み合わせの一端を第2のVccと
    し、nMOSトランジスタの1個以上の組み合わせの一
    端を第2のVssとする第2のCMOS回路とを組とし、
    このCMOS回路組をn段(n≧2)配置して論理回路
    を構成した半導体集積回路であって、 第i段目(i<n)の第1のCMOS回路の出力は次段
    の第1及び第2のCMOS回路の各pMOSトランジス
    タのゲートに入力され、第i段目の第2のCMOS回路
    の出力は次段の第1及び第2のCMOS回路の各nMO
    Sトランジスタのゲートに入力され、かつ第1のVssと
    第2のVccが接続されていることを特徴とする半導体集
    積回路。
  4. 【請求項4】第1及び第2のCMOS回路の組の第1段
    目においては、第1のCMOS回路における各トランジ
    スタのゲート入力と第2のCMOS回路における各トラ
    ンジスタのゲート入力とは共通であることを特徴とする
    請求項1,2又は3に記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】第1及び第2のCMOS回路の組の第n段
    目の次に、pMOSトランジスタとnMOSトランジス
    タを直列接続した第3のCMOS回路が設けられ、第n
    段目の第1のCMOS回路の出力は第3のCMOS回路
    のpMOSトランジスタのゲートに入力され、第n段目
    の第2のCMOS回路の出力は第3のCMOS回路のn
    MOSトランジスタのゲートに入力されることを特徴と
    する請求項1,2又は3に記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】第1のCMOS回路におけるpMOSトラ
    ンジスタの等価駆動能力がnMOSトランジスタの等価
    駆動能力より低く、第2のCMOS回路におけるpMO
    Sトランジスタの等価駆動能力がnMOSトランジスタ
    の等価駆動能力より高いことを特徴とする請求項1,2
    又は3に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】第2のCMOS回路のpMOSトランジス
    タのしきい値電圧は、第1のCMOS回路のpMOSト
    ランジスタのそれより低く(マイナスの値が小さい)、
    第1のCMOS回路のnMOSトランジスタのしきい値
    電圧は、第2のCMOS回路のnMOSトランジスタの
    それより低い(プラスの値が小さい)ことを特徴とする
    請求項2記載の半導体集積回路。
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