JP3195066U - ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】差分対に対して接地線を配置する必要がなくても、信号の完全性を保証でき、ケーブルの構造を簡略化し、製品コストをコントロールするに有利であるケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル100は、少なくとも1つの差分対10と、電源線30と、外側遮蔽層40と、外側遮蔽層40の外側に被覆された絶縁カバー層50とを備え、外側遮蔽層40は、差分対10と電源線30の外側に被覆され、差分対10のそれぞれは、1対の信号導体11と、信号導体11のそれぞれを被覆した絶縁体12と、絶縁体12と当該対の信号導体11の外側に被覆された第1の内遮蔽層13とを含み、電源線30は、電源導体31と、電源導体31を被覆する絶縁体32と、絶縁体32を被覆する第2の内遮蔽層33とを含み、第1及び第2の内遮蔽層13,33は、信号の接地が実現されるように接触し電気的に導通されている。【選択図】図1
Description
本考案は、ケーブルに関し、特に、高周波電気特性を有するケーブルに関する。
高精細(HD)技術の消費電子と表示領域での発展に伴って、HD機器を接続させるための高精細マルチメディアインターフェース技術のケーブルも高度化しつつある。また、中国実用新案公告第201160017Y号には、制御信号線と、いくつかの差分対と、アルミ箔層と、金属編み層と、外部カバーとを備え、1本ずつの差分対は、2本の差分信号線と、接地用裸線と、金属シールドテープとを含み、シールドテープは、差分信号線と接地用裸線とを内部に被覆し、アルミ箔層は、いくつかの差分対と制御信号線とを内部に被覆し、金属編み層は、アルミ箔層の外側に被覆され、外部カバーは、金属編み層の外側に被覆されるHDMI(登録商標)伝送ケーブル構造が開示されている。このケーブル構造は、製造工程が複雑で、コストコントロールが困難であった。
従って、上記の技術的課題を解決するために、新規なケーブルを設計する必要がある。
本考案は、構造が簡単なケーブルを提供することを目的とする。
本考案は、上記した目的を達成するために、以下のような技術方法を用いる。即ち、少なくとも1つの差分対と、電源線と、外側遮蔽層と、外側遮蔽層の外側に被覆された絶縁カバー層とを備えるケーブルであって、前記外側遮蔽層は、差分対と電源線の外側に被覆され、差分対のそれぞれは、1対の間隔を開けた信号導体と、信号導体のそれぞれを被覆した絶縁体と、絶縁体と当該対の信号導体の外側に被覆された第1の内遮蔽層とを含み、前記電源線は、電源導体と、電源導体を被覆する絶縁体と、絶縁体を被覆する第2の内遮蔽層とを含み、前記第1と第2の内遮蔽層が接触しかつ電気的に導通されることで、信号の接地が実現される。
本考案に係るケーブルにおいて、信号対は、信号の接地が実現されるように電源線の第1及び第2の内遮蔽層と接触し電気的に接続され、ケーブルは差分対に対して接地線を配置する必要がなくても信号の完全性を保証でき、ケーブルの構造を簡略化し、製品コストをコントロールするに有利である。
図1を参照すると、本考案の第1の実施形態に係るケーブル100は円形であり、USB2.0やUSB3.0等の信号を伝送するためのものであり、5対の差分対10と、3本の制御線20と、3本の電源線30と、外側遮蔽層40と、外側遮蔽層40の外側を被覆する絶縁カバー層50とを備え、電源線30はケーブル100の中央に位置している。
差分対10のそれぞれは、1対の間隔を開けた信号導体11と、信号導体11のそれぞれを被覆する絶縁体12と、絶縁体12を内部に被覆する第1の内遮蔽層13とを備え、信号導体11の規格は、30AWG(American Wire Gauge;米国ワイヤゲージ)であり、差分対10毎の2つの絶縁体12は独立に製造され、平行又は捻じった状態を呈している。絶縁体12は、ポリエチレン(PE)又はフッ化エチレン・プロピレン共重合体(FEP)の材質である。第1の内遮蔽層13は、アルミ箔マイラーであり、遮蔽及び導電機能を有し、その導電面は外側に向けて外側遮蔽層40と接触し電気的に導通されている。もちろん、第1の内遮蔽層13は、金属編みしたり、高分子導電材料からなったりしてもよい。
制御線20は、事前確保機能線又は検知信号を伝送するための検知線であり、制御線20のそれぞれは、制御導体21と、制御導体21を内部に被覆する絶縁体22とを備え、各制御線20は差分対10により隔離されている。
差分対10は、対称的に電源線30の外周に配列され、且つ電源線30に当接されており、3本の電源線30が捻じり、電源線30のそれぞれは、電源導体31と、電源導体31を被覆する絶縁体32とを備えている。電源導体31の規格は28AWGであり、信号導体11及び接地導体21よりも太く、3本の電源線30は共に第2の内遮蔽層33に被覆され、電源接地及び電流遮蔽の機能を与え、電源線30の電流の差分対10への干渉を低減し、ケーブル100の高周波伝送性能を向上させる。第2の内遮蔽層33は、金属編み層又はカバレッジが95%以上である金属巻線層であり、第1及び第2の内遮蔽層13、33は接触し電気的に導通され、差分対10自身及び各差分対10の間は、第1及び第2の内遮蔽層13、33によって信号の接地を実現し、本考案のケーブル100は差分対10に対して接地線を配置する必要がなくても、信号の完全性を保証でき、ケーブル100の構造を簡略化し、製品コストをコントロールするに有利である。
外側遮蔽層40は、金属編み、高分子導電材料又は導電面が内向きのアルミ箔マイラー、アルミ箔である。外側遮蔽層40は、差分対10と制御線20の外側に被覆され、差分対10の第1の内遮蔽層13と接触して電気的に導通され、第1及び第2の内遮蔽層13、33、外側遮蔽層40の三方間に電気的に接続され、差分対10の接地機能やケーブル10の遮蔽効果をさらに向上させる。
図2を参照すると、本考案の第2の実施形態に係るケーブル200は、当該ケーブル200における差分対10のそれぞれの絶縁体121が一体的になっていることが、第1の実施形態に係るケーブル100と異なり、差分対10それぞれを一体的に押出できることで、信号導体11のピッチのコントロールに有利であり、また製造が簡単になり、コストを削減させる。
図3を参照すると、本考案の第3の実施形態に係るケーブル300は、当該ケーブル300の電源線301を1本のみ配置し、電源導体311の規格が22AWGであることが、第1の実施形態に係るケーブル100と異なっている。
図4を参照すると、本考案の第4の実施形態に係るケーブル400は、当該ケーブル400における差分対10それぞれの絶縁体122が一体的になっていることが、第3の実施形態に係るケーブル300と異なっている。
図5を参照すると、本考案の第5の実施形態に係るケーブル500は、3本の制御線20が集中されて、2対の差分対10、第2の内遮蔽層33、及び外側遮蔽層40の間に位置していることが、第3の実施形態に係るケーブル300と異なっている。
例示の目的で、本考案の好ましい実施形態を開示したが、当業者であれば、添付した権利の範囲に記載した本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々の改良、追加及び取替えが可能である。
Claims (11)
- 少なくとも1つの差分対と、電源線と、外側遮蔽層と、外側遮蔽層の外側に被覆された絶縁カバー層とを備えるケーブルであって、
前記外側遮蔽層は、差分対と電源線の外側に被覆され、差分対のそれぞれは、1対の間隔を開けた信号導体と、信号導体のそれぞれを被覆した絶縁体と、絶縁体と当該対の信号導体の外側に被覆された第1の内遮蔽層とを含み、前記電源線は、電源導体と、電源導体を被覆する絶縁体と、絶縁体を被覆する第2の内遮蔽層とを含み、前記第1及び第2の内遮蔽層は、信号の接地が実現されるように接触し電気的に導通されていることを特徴とするケーブル。 - 前記第1又は第2の内遮蔽層と外側遮蔽層が接触し電気的に導通されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記第1の内遮蔽層は、金属編み、高分子導電材料又は導電面が外向きのアルミ箔マイラーであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記第2の内遮蔽層は、金属編み層又は金属巻線層であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記外側遮蔽層は、金属編み、高分子導電材料又は導電面が内向きのアルミ箔マイラー、アルミ箔であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記ケーブルは、少なくとも制御線をさらに含み、前記制御線は、事前確保機能線又は検知信号を伝送するための検知線であり、前記制御線は外側遮蔽層と差分対との間に挟まれており、制御線のそれぞれは、制御導体と、制御導体を内部に被覆する絶縁体とを備えることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記ケーブルは、対称的に電源線の外周に配列された複数の差分対を備え、前記信号導体の規格は30AWGであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記電源線は、捻じり合った複数の電源線を備え、これら電源線は同一の第2の内遮蔽層内に被覆され、前記電源導体の規格は28AWGであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記電源線を1本のみ配置し、電源導体の規格は22AWGであることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記ケーブルは円形であり、各差分対の絶縁体は一体的になっていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
- 前記ケーブルは、集中された複数の制御線をさらに含み、前記制御線は、事前確保機能線又は検知信号を伝送するための検知線であり、前記複数の制御線は、2対の差分対、第2の内遮蔽層、及び外側遮蔽層の間に位置しており、制御線のそれぞれは、制御導体と、制御導体を内部に被覆する絶縁体とを備えることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
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