JP3194843U - 管部材接続用のパッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性を低下させることなく、高温にも使用することができ、長期間の使用による欠損や着香を防ぐことができる管部材接続用のパッキンを提供する。【解決手段】管部材接続用のパッキン1は、管部材2,4同士の接続部6,8に形成された開口端部10,12に沿って環状に形成されると共にPPSU樹脂で形成されたベース本体14と、管部材の開口端部の外周側には、周方向に沿って環状に形成されたパッキン取付用凹部24,26が形成されており、ベース本体においてパッキン取付用凹部と対向する面に周方向に沿って環状に形成されてパッキン取付用凹部に嵌合可能に突出する環状突出部28,30と、環状突出部におけるパッキン取付用凹部と対向する側に周方向に沿って環状に形成された環状溝と、ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されて環状溝に着脱可能に取り付けられるOリングとを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、パッキンに係り、特に、食品や飲料、或いは医薬品等の製造設備で用いられる管部材同士の接続部に取り付けられる管部材接続用のパッキンに関する。
従来から、牛乳、ドレッシング、清涼飲料水、果汁等の飲料や流体食品、或いは、医薬品等を製造する設備で用いられる管部材として、ステンレス製の管部材や、例えば、特許文献1に記載されているPPSU(ポリフェニールサルフォン)樹脂製の管部材が使用されている。
このような管部材同士を接続する際には、管部材の端部に接続用のフェルール付きパイプやフェルール継手が取り付けられた後に、これらのフェルール付きパイプやフェルール継手同士が接続されるようになっているが、これらのフェルール付きパイプやフェルール継手同士の接続部には、液体の漏れを防止するために、管部材接続用のパッキン(「サニタリーパッキン」とも呼ぶ)が使用されている。
また、従来、このようなサニタリーパッキンとしては、例えば、ゴム製のパッキン単体が用いられたり、このようなゴム製のパッキンとフッ素樹脂製の部材とを組み合わせた複合体等が用いられたりしているが、管部材で扱われる流体物によっては、例えば、流体温度が100℃を超える場合もあるため、パッキンの使用温度の範囲が広がっており、パッキンの耐久性が課題となっている。
さらに、管部材で扱われる流体物に含まれる香料についても多様化しているため、これらの香料がパッキンに着香することについても課題となっている。
また、管部材のフェルール部にパッキンを装着し、クランプで締め付けて、長時間使用している場合には、管部材の内部にパッキンの一部がはみ出し、このはみ出した部分が、流体の圧力を受けることにより欠損し、管部材内の食品や医薬品等の流体物中に異物として混入し、製品の回収が必要になるという問題がある。
さらに、食品等の生産工程においては、食品に対する嗜好の多様化に伴って、食品の多品種少量生産化が進んでおり、製品の切り替え回数が増加するため、製品の生産切り替えによる管部材の洗浄回数も増すことになることに加えて、この管部材に用いられるゴム製パッキンの寿命の長期化も望めないため、通常では、例えば、半年あるいは1年に1回の交換が必要になるという問題がある。
また、市販のゴム製のサニタリーパッキンにおいては、常温(10℃程度)から高温(90℃程度)まで使用することできるが、加熱や冷却を頻繁に繰返すことにより、蒸気による雑菌を殺菌するために、100℃以上の温度の流体物に晒されることがある。特に、高温による使用では、ゴムの耐熱性の限界を超えて使用されることもあるため、10℃〜150℃まで使用可能なパッキンが必要となる。
さらに、サニタリーパッキンとしては、シリコン、EPDM、NBR等のゴム製単体のものや、ゴムとフッ素樹脂製の複合体が使用されているが、ゴム製単体のパッキンは、食品中の香りや食品の成分が浸透して含浸してしまうことがあり、他の成分との混合により、異物となったり、或いは異臭を発する要因になるという問題があるため、耐薬品性が優れ、洗浄による着香等に対して素早く脱香することができることも要求されている。
また、ゴム製のパッキン類は、パイプのフェルールとフェルール間に装着され、クランプ金具の締め付けによってパッキンが締め付けられ、優れたシール性を発揮している。
しかしながら、クランプ金具は長期間締め付けられているため、時間の経過と共にパッキンが疲労し、パイプの内側にパッキンの一部がはみ出してくることもあるため、流体中に固形物等が含まれていると、管部材の内側にはみ出しているゴムが、管路内の流体の流速によって物理的な負荷を受けて疲労し、部分的に欠損するおそれもあるため、このような欠損を起こすことなく使用することができるものが要求されている。
そこで、従来の管部材接続用のパッキンとして、例えば、特許文献2に記載されているように、これらの要求に応えるべく考案された配管用ガスケットについても知られている。
図8は、従来の管部材接続用のパッキンを介して管部材同士が接続された状態を示す概略断面図である。図8に示すように、この特許文献2に記載されている従来の配管用ガスケット501は、隣接する複数のステンレス製の管部材502,504同士の間に取り付けられてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂等の高耐性樹脂材で形成された基部506と、この基部506の外周に一体に設けられた係止部508と、合成ゴムで形成されて係止部508に嵌め込まれて係止されるフック部510を備えている。このフック部510は、一方の管部材504の端部に形成されるフランジ部512に係合するようになっており、合成ゴムで形成されたフック部510が高耐性樹脂材で形成された基部506の係止部508で部分的に被覆されている。
特許第4088873号 実用新案登録第3104291号
しかしながら、上述した特許文献2に記載されている従来の管部材接続用のパッキンにおいては、基部506や係止部508を形成するPTFE樹脂の表面が相当粗い平滑度であり、しかも表面硬度も比較的柔らかい硬度(例えば、ロックウェル硬度R75〜90程度)である。さらに、基部506や係止部508を形成するPTFE樹脂は、構造式の上では安定しているため、フック部510を形成する合成ゴムのようなものとの接着がし難く、表面処理が必要になる。したがって、パッキンを長期間使用すると、フック部510のシール性が低下し、フック部510を高温の条件下で使用することができず、欠損もしやすくなるという問題がある。
また、PTFE樹脂の分子構造は、ポーラス(網目構造)になっているため、管部材内の食品等の流体物の香料が樹脂層に侵入して着香の原因になるという問題もある。
そこで、本考案は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、シール性を低下させることなく、高温にも使用することができ、長期間の使用による欠損や着香を防ぐことができる管部材接続用のパッキンを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本考案は、互いに接続される管部材同士の接続部に取り付けられる管部材接続用のパッキンであって、管部材同士の接続部に形成された開口端部に沿って環状に形成されると共にPPSU樹脂で形成され、且つその内周側で上記管部材同士の管路を互いに連通させるベース本体と、上記管部材の開口端部の外周側には、周方向に沿って環状に形成された凹部が形成されており、上記ベース本体において上記管部材の開口端部の凹部と対向する面に周方向に沿って環状に形成されて上記凹部に嵌合可能に突出する環状突出部と、上記環状突出部における上記管部材の開口端部の凹部と対向する側に周方向に沿って環状に形成された環状溝部と、ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されて上記環状溝部に着脱可能に取り付けられるOリングと、を有することを特徴としている。
このように構成された本考案においては、管部材同士を互いに接続するために、管部材の接続部の開口端部同士の間に管部材接続用のパッキンを取り付ける際に、管部材接続用のパッキンのPPSU樹脂で形成されたベース本体から突出する環状突出部を管部材の開口端部の外周側の凹部内に挿入して嵌合させることにより、管部材接続用のパッキンの環状突出部の環状溝部に着脱可能に取り付けられたOリングが、管部材の開口端部の外周側の凹部の内面と弾性的に接触して両者の隙間を密封することができる。したがって、管部材同士を管部材接続用のパッキンを介して互いに接続した状態では、ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されているOリングと、このOリングを保持する環状溝部が形成された環状突出部とを組み合わせた簡易な構造によって、管部材の管路内の流体物が管部材の開口端部の外周側の凹部から外部へ漏出することを確実に防ぐことができる。また、Oリングが環状突出部の環状溝部に対して着脱可能に取り付けられることにより、管部材の用途や管部材の開口端部の凹部の形態に合わせた最適なОリングを適宜選択して、環状突出部の環状溝部にOリングを取り付けることができる。さらに、管部材同士の管路を互いに連通させて互いの管路内の流体物を通過させるベース本体が比較的剛性のあるPPSU樹脂で形成されていることにより、ベース本体が流体物によって欠損したり、着香されたりすることを防ぐことができるため、シール性能と耐久性を向上させることができる。したがって、経年変化による寿命が比較的短い安価なOリングを使用したとしても、環状突出部の環状溝部に対してOリングのみを着脱して適宜交換することにより、Oリングによる確実なシール性能を維持することができると共に、メンテナンスもしやすく、使い勝手がよい。また、Oリングのみを着脱して適宜交換することにより、管部材接続用のパッキンのシール性能を低下させることなく、比較的高温の条件下でも使用することができ、耐薬品性も向上させることができるため、長期間の使用によるOリングの欠損や着香を防ぐことができる。さらに、管部材接続用のパッキンにおけるOリング以外の部分に対する交換の頻度を減らすことができ、長期間使用することができるため、メンテナンスコストも低減させることができる。
本考案において、好ましくは、上記ベース本体は、上記管部材の開口端部と対向し且つ上記環状突出部よりも内周側に平坦部を備え、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起又は小溝が設けられている。
このように構成された本考案においては、ベース本体が、管部材の開口端部と対向し且つ環状突出部よりも内周側に平坦部を備えていると共に、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起又は小溝が設けられていることにより、環状突出部やOリングによるシール性能に加えて、ベース本体の平坦部の小突起又は小溝によっても、管部材内の流体物が管部材の開口端部の外周側の凹部から外部へ漏出すること防ぐことができる。したがって、管部材接続用のパッキン全体のシール性能を向上させることができる。
本考案において、好ましくは、上記ベース本体は、上記管部材の開口端部と対向し且つ上記環状突出部よりも内周側に平坦部を備え、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起及び小溝がそれぞれ設けられている。
このように構成された本考案においては、ベース本体が、管部材の開口端部と対向し且つ環状突出部よりも内周側に平坦部を備えていると共に、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起及び小溝が設けられていることにより、環状突出部やOリングによるシール性能に加えて、ベース本体の平坦部の小突起及び小溝によっても、管部材内の流体物が管部材の開口端部の外周側の凹部から外部へ漏出すること防ぐことができる。したがって、管部材接続用のパッキン全体のシール性能をさらに向上させることができる。
本考案の管部材接続用のパッキンによれば、シール性を低下させることなく、高温にも使用することができ、長期間の使用による欠損や着香を防ぐことができる。
本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンを介して管部材同士が接続された状態を示す概略断面図である。 本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンの平面図である。 本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンのベース本体に設けられた環状突出部、環状溝部及びOリングの部分を拡大した部分拡大断面図である。 本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキンの平面図である。 本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。 本考案の第3実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。 本考案の第4実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。 従来の管部材接続用のパッキンを介して管部材同士が接続された状態を示す概略断面図である。
つぎに、以下、添付図面を参照して、本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンについて説明する。
図1は本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンを介して管部材同士が接続された状態を示す概略断面図であり、図2は本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンの平面図であり、図3は本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンのベース本体に設けられた環状突出部、環状溝部及びOリングの部分を拡大した部分拡大断面図である。
まず、図1及び図2に示すように、本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキン1が適用される第1の管部材2と第2の管部材4は、牛乳、ドレッシング、清涼飲料水、果汁等の飲料や流体食品、或いは、医薬品等を製造する設備で用いられるPPSU(ポリフェニールサルフォン)樹脂製又はステンレス製の管部材である。
本実施形態の管部材接続用のパッキン1は、これらの第1の管部材2と第2の管部材4のそれぞれの接続部6,8を互いに接続するために用いられる、いわゆる、サニタリーパッキンであり、第1の管部材2及び第2の管部材4のそれぞれの接続部6,8に形成された開口端部10,12に沿って環状に形成されたベース本体14を備えている。このベース本体14は、PPSU(ポリフェニールサルフォン)樹脂で形成されており、ベース本体14の中央部には、各管部材2,4同士の管路16,18を互いに連通させる円形形状の流路断面を備えた開口20が形成されており、その中心Oが各管部材2,4の中心軸線A1上に位置している。
なお、本実施形態の管部材接続用のパッキン1が適用される各管部材2,4のそれぞれの接続部6,8としては、フェルール付きの管部材の接続部であってもよいし、フェルール付き継手の接続部であってもよい。また、フェルール付き継手としては、その両開口端部の間に形成される管路が直線状に形成された形態であってもよいし、一端の開口端部から他端の開口端部までの管路がその中心軸線に沿ってほぼ四分の一の円弧状に形成された、いわゆる、90°ベントタイプの形態であってもよいし、或いは、三方に開口端部を備えた、いわゆる、チーズタイプの形態であってもよい。
また、図1に示すように、ベース本体14は、開口20よりも径方向外側に平坦部22を備えており、パッキン1を管部材2,4同士の接続部6,8に取り付けた状態では、ベース本体14の平坦部22の上面と第1の管部材2の開口端部10の下端面10aとが対向して接触し、ベース本体14の平坦部22の下面と第2の管部材4の開口端部12の上端面12aとが対向して接触するになっている。
つぎに、図1〜図3に示すように、各管部材2,4の接続部6,8の開口端部10,12の外周側、より具体的には、第1の管部材2の接続部6の開口端部10の下端面10a及び第2の管部材4の接続部8の開口端部12の下端面12aのそれぞれには、周方向に沿って環状に形成されたパッキン取付用凹部24,26がそれぞれ形成されている。
一方、ベース本体14の平坦部22の径方向の中間部分には、各パッキン取付用凹部24,26のそれぞれに向かって嵌合可能に突出し且つ周方向に沿って環状に形成された環状突出部28,30が設けられている。
また、図1〜図3に示すように、ベース本体14の各環状突出部28,30には、各管部材2,4の開口端部10,12の各パッキン取付用凹部24,26と対向する側に周方向に沿って環状に形成された環状溝32,34がそれぞれ形成されている。
さらに、各環状溝32,34には、ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されたOリング36,38が着脱可能に取り付けられている。
さらに、図1に示すように、両管部材2,4の接続部6,8の外周側には、クランプ金具40が取り付けられており、本実施形態のパッキン1を両管部材2,4の接続部6,8に取り付けた状態では、各環状突出部28,30と各Oリング36,38が各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26内のそれぞれに挿入された状態で、クランプ金具40を締め付け可能となっている。
つぎに、図1〜図3を参照して、本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキンの作用について説明する。
管部材2,4同士を互いに接続するために、各管部材2,4の接続部6,8の開口端部10,12同士の間に管部材接続用のパッキン1を取り付ける際に、管部材接続用のパッキン1のPPSU(ポリフェニールサルフォン)樹脂で形成されたベース本体14から突出する環状突出部28,30を各管部材2,4の接続部6,8における各パッキン取付用凹部24,26内に挿入して嵌合させる。これにより、管部材接続用のパッキン1の環状突出部28,30の環状溝32,34に着脱可能に取り付けられたOリング36,38についても、各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26内のそれぞれに挿入された状態となる。
そして、両管部材2,4の接続部6,8の外周側をクランプ金具40で締め付けることにより、各Oリング36,38が、各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26の内面と弾性的に接触して互いの隙間が密封されるため、各管部材2,4内の流体物は各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26から外部へ漏出することを防ぐことができる。
上述した本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキン1によれば、各管部材2,4同士を管部材接続用のパッキン1を介して互いに接続した状態では、ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されているOリング36,38と、これらのOリング36,38を保持する環状溝32,34が形成された環状突出部28,30とを組み合わせた簡易な構造によって、各管部材2,4内の流体物が各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26から外部へ漏出することを確実に防ぐことができる。
また、各Oリング36,38が環状突出部28,30の環状溝32,34に対して着脱可能に取り付けられることにより、各管部材2,4の用途や各管部材2,4の接続部6,8の各パッキン取付用凹部24,26の形態に合わせた最適なОリングを適宜選択して、各環状突出部28,30の環状溝32,34に各Oリング36,38をそれぞれ取り付けることができる。
さらに、各管部材2,4同士の管路16,18を互いに連通させて互いの管路16,18内の流体物を通過させるベース本体14が比較的剛性のあるPPSU(ポリフェニールサルフォン)樹脂で形成されていることにより、ベース本体14が流体物によって欠損したり、着香されたりすることを防ぐことができるため、シール性能と耐久性を向上させることができる。したがって、経年変化による寿命が比較的短い安価なOリング36,38を使用したとしても、環状突出部28,30の環状溝32,34に対してOリング36,38のみを着脱して適宜交換することにより、Oリング36,38による確実なシール性能を維持することができると共に、メンテナンスもしやすく、使い勝手がよい。
また、Oリング36,38のみを着脱して適宜交換することにより、管部材接続用のパッキン1のシール性能を低下させることなく、比較的高温の条件下でも使用することができ、耐薬品性も向上させることができるため、長期間の使用によるOリング36,38の欠損や着香を防ぐことができる。
さらに、管部材接続用のパッキン1におけるOリング36,38以外の部分に対する交換の頻度を減らすことができ、長期間使用することができるため、メンテナンスコストも低減させることができる。
つぎに、図4及び図5を参照して、本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキンについて説明する。
図4は、本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキンの平面図であり、図5は、本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。
ここで、図4及び図5に示す本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキン100おいて、上述した本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキン1の部分と同一部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図4及び図5に示すように、本考案の第2実施形態による管部材接続用のパッキン100においては、ベース本体114の平坦部122の上面122a及び下面122bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小突起142,144が同心円状にそれぞれ設けられている点で、上述した本考案の第1実施形態による管部材接続用のパッキン1とは異なった構造となっている。
上述した本考案の第2本実施形態による管部材接続用のパッキン100によれば、ベース本体114の平坦部122の上面122a及び下面122bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小突起142,144が同心円状にそれぞれ設けられていることにより、各環状突出部28,30や各Oリング36,38によるシール性能に加えて、ベース本体114の平坦部122の小突起142,144によっても、管部材2,4の管路16,18内の流体物がベース本体114の開口120付近から管部材2,4の開口端部10,12の外周側の各パッキン取付用凹部24,26を通過して外部へ漏出すること防ぐことができる。したがって、管部材接続用のパッキン100全体のシール性能を向上させることができる。
つぎに、図6を参照して、本考案の第3実施形態による管部材接続用のパッキンについて説明する。
図6は、本考案の第3実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。
ここで、図6に示す本考案の第3実施形態による管部材接続用のパッキン200おいて、上述した本考案の第1実施形態及び第2実施形態による管部材接続用のパッキン1,100の部分と同一部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図6に示すように、本考案の第3実施形態による管部材接続用のパッキン200においては、ベース本体214の平坦部222の上面222a及び下面222bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小溝242,244が同心円状にそれぞれ設けられている点で、上述した本考案の第1実施形態及び第2実施形態による管部材接続用のパッキン1,100とは異なった構造となっている。
上述した本考案の第3本実施形態による管部材接続用のパッキン200によれば、ベース本体214の平坦部222の上面222a及び下面222bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小突起242,244が同心円状にそれぞれ設けられていることにより、各環状突出部28,30や各Oリング36,38によるシール性能に加えて、ベース本体214の平坦部222の小溝242,244によっても、管部材2,4の管路16,18内の流体物がベース本体214の開口220付近から管部材2,4の開口端部10,12の外周側の各パッキン取付用凹部24,26を通過して外部へ漏出すること防ぐことができる。したがって、管部材接続用のパッキン200全体のシール性能を向上させることができる。
つぎに、図7を参照して、本考案の第4実施形態による管部材接続用のパッキンについて説明する。
図7は、本考案の第4実施形態による管部材接続用のパッキンの縦断面図である。
ここで、図7に示す本考案の第4実施形態による管部材接続用のパッキン300おいて、上述した本考案の第1〜第3実施形態による管部材接続用のパッキン1,100,200の部分と同一部分については、同一の符号を付し、これらの説明については省略する。
図7に示すように、本考案の第4実施形態による管部材接続用のパッキン300においては、ベース本体314の平坦部322の上面222a及び下面222bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小突起142,144及び小溝242,244が同心円状にそれぞれ設けられている点で、上述した本考案の第1〜第3実施形態による管部材接続用のパッキン1,100,200とは異なった構造となっている。
上述した本考案の第4本実施形態による管部材接続用のパッキン300によれば、ベース本体214の平坦部222の上面222a及び下面222bのそれぞれにおける各環状突出部28,30よりも内周側に周方向に沿って環状に形成された小突起142,144及び小溝242,244が同心円状にそれぞれ設けられていることにより、各環状突出部28,30や各Oリング36,38によるシール性能に加えて、ベース本体314の平坦部322の小突起142,144及び小溝242,244によっても、管部材2,4の管路16,18内の流体物がベース本体214の開口320付近から管部材2,4の開口端部10,12の外周側の各パッキン取付用凹部24,26を通過して外部へ漏出すること防ぐことができる。したがって、管部材接続用のパッキン300全体のシール性能を向上させることができる。
なお、上述した本考案の第1〜第4実施形態による管部材接続用のパッキン1,100,200,300においては、PPSU樹脂製の各ベース本体14,114,214,314の肉厚を薄くして可撓性を増加させると共に、比較的太径のOリング36,38を環状溝32,34に装着することにより、管部材接続用のパッキン1,100,200,300全体のシール性能をさらに向上させることもできる。
1 管部材接続用のパッキン
2 第1の管部材
4 第2の管部材
6 第1の管部材の接続部
8 第2の管部材の接続部
10 第1の管部材の接続部の開口端部
10a 第1の管部材の接続部の開口端部の下端面
12 第2の管部材の接続部の開口端部
12a 第2の管部材の接続部の開口端部の上端面
14 ベース本体
16 第1の管部材の管路
18 第2の管部材の管路
20 ベース本体の開口
22 ベース本体の平坦部
24 パッキン取付用凹部
26 パッキン取付用凹部
28 環状突出部
30 環状突出部
32 環状溝(環状溝部)
34 環状溝(環状溝部)
36 Oリング
38 Oリング
40 クランプ金具
A1 第1の管部材、第2の管部材及びベース本体の中心軸線
O ベース本体の開口の中心

Claims (3)

  1. 互いに接続される管部材同士の接続部に取り付けられる管部材接続用のパッキンであって、
    管部材同士の接続部に形成された開口端部に沿って環状に形成されると共にPPSU樹脂で形成され、且つその内周側で上記管部材同士の管路を互いに連通させるベース本体と、
    上記管部材の開口端部の外周側には、周方向に沿って環状に形成された凹部が形成されており、上記ベース本体において上記管部材の開口端部の凹部と対向する面に周方向に沿って環状に形成されて上記凹部に嵌合可能に突出する環状突出部と、
    上記環状突出部における上記管部材の開口端部の凹部と対向する側に周方向に沿って環状に形成された環状溝部と、
    ゴム材料又はフッ素樹脂材料で環状に形成されて上記環状溝部に着脱可能に取り付けられるOリングと、
    を有することを特徴とする管部材接続用のパッキン。
  2. 上記ベース本体は、上記管部材の開口端部と対向し且つ上記環状突出部よりも内周側に平坦部を備え、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起又は小溝が設けられている請求項1記載の管部材接続用のパッキン。
  3. 上記ベース本体は、上記管部材の開口端部と対向し且つ上記環状突出部よりも内周側に平坦部を備え、この平坦部には、周方向に沿って環状に形成された小突起及び小溝がそれぞれ設けられている請求項1記載の管部材接続用のパッキン。
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