JP3194742U - 型崩れ防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】輸送時の衣服の型崩れや皺を防止するために、衣服をピン止めする必要がなく、汎用性に優れた型崩れ防止具を提供する。【解決手段】三つ折りにした腰のある矩形シート10の間に折り畳まれた衣服Fを挟み込んで固定する型崩れ防止具であって、矩形シートが衣服を載せる中央の載せ板1と、その両サイドに位置し、載せ板と折り目を介して連なる左右の押さえ板2、3とで構成され、左右の押さえ板は、載せ板の上に互いに交差して折り重なる大きさに形成され、さらに載せ板に衣服を載せ、その上から左右の押さえ板を上下に折り重ねた状態で押さえ付ける保持具20とを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、輸送中の衣服の型崩れを防止する防止具に関する。
多くの衣服は、箱に収納されて輸送されるが、輸送中に衣服が片寄ると、皺や型崩れが生じるので、厚紙等を芯にして衣服を折り畳み、その衣服と厚紙とをピン等で止めて箱に収納している。
また、折り畳みを好まないスーツ等にあっては、下記特許文献に開示された衣服用カバーを使用している。この衣服用カバーは、不織布で形成され、ハンガーに掛けられたスーツに上から被せ、下端部からはみ出るカバーの延長部分を内側に折り返してスーツとカバーとの間に挿入するようにしたものである。
実開平7−13274号公報
しかし、衣服を厚紙等にピン止めするには手間が掛かるから、作業性が悪いという問題がある。また、上記特許文献に記載の衣服用カバーは、スーツ専用のものであるから、汎用性に欠ける問題がある。
本考案は、これらの問題を解決せんとしたもので、三つ折りにした腰のある矩形シートの間に折り畳まれた衣服を挟み込んで固定する型崩れ防止具であって、前記矩形シートが衣服を載せる中央の載せ板と、その両サイドに位置し、前記載せ板と折り目を介して連なる左右の押さえ板とで構成され、前記左右の押さえ板は、前記載せ板の上に互いに交差して折り重なる大きさに形成され、さらに前記載せ板に前記衣服を載せ、その上から前記左右の押さえ板を上下に折り重ねた状態で押さえ付ける保持具とを備えている。
ここで使用するシートは、腰の強い段ボールシートが最適であるが、中芯の入った腰の強い軽量シートであれば、紙製でなくても良い。そして、段ボールシートを使用するときは、その中芯の波形を横断する方向に折り目を付け、その折り目を中心として内側に三つ折りにして、段ボールシートの本来の腰の強さを維持しておく。その際、中央の載せ板は、折り畳んだ衣服を載せる大きさとし、その両サイドの左右の押さえ板は、載せ板の上に互いに交差しながら折り重なる大きさとしておく。
こうして三つ折りにされた矩形シートの真ん中の載せ板に折り畳んだ衣服を載せ、その上から左右の押さえ板を上下に折り重ねて押さえ付けると、それらの間に挟まれた衣服の四隅は、左右の折り目に沿って上下に挟まれた状態になるから、衣服をピン止めにしなくても、載せ板に衣服を確実かつ簡単に固定することができる。
そして、保持具を使用して、折り畳まれた左右の押さえ板を載せ板に押し付けた状態に保持すると、型崩れ防止具による衣服の固定が完成する。その際に使用する保持具としては、押さえ板と載せ板とを上下に固定する粘着テープであっても良いし、三つ折り状態の矩形シートを輸送箱に収納し、その上から蓋を被せて梱包すれば、押さえ板が蓋に押し付けられて、載せ板との間に挟まれた衣服を固定する構成であっても良い。
輸送箱は、前記載せ板を収納する箱部分と、その上に被さる蓋とで構成され、その大きさは、中央の載せ板が収納でき、その上から左右の押さえ板を折り重ねて前記蓋を閉じると、その蓋が折り重なった左右の押さえ板を押し付ける大きさであれば良い。これにより、前述の粘着テープを使用しなくても、輸送箱の蓋を閉じて梱包するだけで、内部に収納された衣服を固定することができる。
本考案によれば、折り畳んだ衣服を載せ板に載せ、その上から左右の押さえ板を上下に折り重ねて保持具で上下に押さえ付ければ、載せ板と押さえ板との間に収納された衣服が強固に固定されるから、衣服の載せ板への固定作業が極めて簡単にできる。また、粘着テープ等の保持具でもって、押さえ板と載せ板とを押さえ付ければ、輸送中に振動が加わったり、乱暴に扱われたりしても、衣服がズレないから、型崩れや皺を生じさせない効果がある。
また、粘着テープに代えて、あるいは、それと併用して輸送箱に収納し、その上から蓋を閉じて梱包すれば、折り重なった左右の押さえ板が蓋によって押し付けられるから、衣服の型崩れ防止作業と梱包作業とが同時にできる効果がある。
型崩れ防止具を三つ折りにする前の矩形シートの展開図。 三つ折りにした型崩れ防止具の外観斜視図。 折り畳んで保持具で固定した状態の型崩れ防止具の外観斜視図。 三つ折りにした矩形シートを収納する衣料用輸送箱の説明図。 型崩れ防止具の、他の実施形態の外観斜視図。 図5の型崩れ防止具を折り畳んだ状態の外観斜視図。
以下、本考案の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、型崩れ防止具100を三つ折りにする前の矩形シート10の展開図を示し、図2は、その矩形シート10を三つ折りにし、型崩れ防止具100を形成した状態の外観斜視図を示す。これらの図において、矩形シート10は、段ボールシートで構成され、その中芯の波の稜線が左右方向Yに向くように配置している。この矩形シート10を左右方向Yと直交する方向の左右の折り目11、12で内側に三つ折りにする。これにより、折り畳まれる各シート片は、折り畳み方向の曲げに対して、段ボール本来の強度が保たれる。
型崩れ防止具100は、こうして三つ折りにされた矩形シート10と、それを三つ折り状態に保持する保持具20とを備えている。三つ折りにされた矩形シート10は、中央の載せ板1と、その両サイドに位置する左右の押さえ板2、3とで構成される。中央の載せ板1は、折り畳まれた衣服Fがそのまま収納できる大きさとし、左右の押さえ板2,3は、中央の載せ板1の上に互いに交差して折り重なる大きさとしている。具体的には、各押さえ板2、3の左右方向Yの長さを載せ板1の左右方向Yの長さの2/3程度に形成している。ただし、これは、一例に過ぎず、衣服Fの形状に応じて種々の大きさに形成される。例えば、後述する図5、図6のように、衣服Fの襟部分Cを露出させるときは、それに対応させて、襟部分Cに被さる押さえ板2を長くし、他方の押さえ板3の長さを襟部分Cに被らない長さに形成しておく。この場合でも、左右の押さえ板2、3は、互いに折り重なる長さにしておく必要はある。
保持具20は、例えば、図2、図3に示すように、粘着テープで構成することができる。この場合には、粘着テープを載せ板1の底と一方の押さえ板2(3)の最上面との間に渡して貼り付ける。また、この粘着テープに代えて、図4、図5のように、衣料用輸送箱30で保持具20を構成することもできる。この場合には、衣料用輸送箱30の箱部分31に載せ板1を収納し、その上から左右の押さえ板2、3を折り重ねて蓋32・・32を閉じると、その蓋32・・32が折り重なった左右の押さえ板2、3を押し付けて、載せ板1と左右の押さえ板2、3との間に挟まった衣服Fを固定する保持具20として作用する。したがって、衣料用輸送箱30は、載せ板1が収納でき、かつ、蓋32・・32を閉じれば、左右の押さえ板2、3を載せ板1に押し付けることのできる大きさに形成しておく。ただし、衣服Fが収納された三つ折りシート10を、複数段積み重ねて衣料用輸送箱30の箱部分31に収納し、その上から蓋32・・32を被せれば、それぞれの三つ折りシート10が蓋32・・32によって押し付けられる大きさであっても良い。
使用に際しては、まず折り畳まれた衣服Fを載せ板1に載せる。その際、衣服Fの四隅が折り目11、12に沿うように皺を伸ばしておく(図2参照)。そして、左右の押さえ板2、3を衣服Fの上に折り重ねていけば、載せ板1と押さえ板2,3との間のV字状の隙間に衣服Fの四隅が挟まれて固定される。その際、衣服Fが滑りやすい生地であるとか、薄手の衣服Fである場合には、例えば、図5に示すように、シート状の軟質ウレタンフォームUFとか不織布を載せ板1や左右の押さえ板2、3の内側に貼り付け、それらのシートUFを介して衣服Fを固定するようにしても良い。
続いて、最上位に位置する押さえ板2(3)の上面と載せ板1の底面との間に保持具20としての粘着テープを渡して固定すれば(図3参照)、その状態を保持することができるから、これで型崩れ防止具100への衣服Fの収納が完了する。また、この粘着テープの使用とともに、あるいは、この粘着テープを使用せずに、三つ折りにした矩形シート10を図4の衣料用輸送箱30の箱部分31に収納し、その上から蓋32・・32を被せて梱包することにより、折り畳まれた左右の押さえ板2、3を載せ板1に押し付けるようにしても良い。これにより、衣料用輸送箱30の蓋32・・32を閉じて梱包するだけで、衣服Fの固定と輸送箱30の梱包とを同時に行うことができる。
図5、図6は、襟部分Cのある衣服の型崩れ防止具100の一例を示したものである。これらの図において、一方の押さえ板2には、襟部分Cを露出させるための切り欠け4を設けている。そして、襟付きの衣服を載せ板1に載せるときは、その切り欠け4から襟部分Cが露出するように衣服を置く。その状態で左側の押さえ板2を衣服の上に重ね、続いて、右側の押さえ板3をその上に重ねて、保持具20としての粘着テープで押さえ板3と載せ板1の底面とを連結固定する。そうすれば、襟部分Cを露出させた状態で衣服を押さえることができるから、例えば、カッターシャツ等のように、型崩れを嫌う襟部分Cには、図6のように、押さえ板2、3による押さえを回避して、襟部分Cを保護することができる。また、押さえ板2、3の内側に厚手の軟質ウレタンフォームを貼り付けることにより、上下に折り重なった押さえ板2、3の厚みを襟部分Cの高さを超えるように調整して、襟部分Cを保護するようにしても良い。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は、これらに限定されず、他の実施形態も採用可能である。例えば、これまでの説明では、段ボールシートを使用したが、これに代えて、厚紙シートを使用し、そのシートの上縁と下縁とをL字型に折り曲げて、曲げに対する強度を強化したものであっても良い。
1 載せ板
2 左側押さえ板
3 右側押さえ板
4 切り欠け
10 矩形シート
11 折り目
12 折り目
20 保持具
30 衣料用輸送箱
31 箱部分
32 蓋
100 型崩れ防止具
F 衣服
C 襟部分

Claims (3)

  1. 三つ折りにした腰のある矩形シートの間に衣服を挟んで固定する型崩れ防止具であって、前記矩形シートが前記衣服を載せる中央の載せ板と、その両サイドに位置し、前記載せ板と折り目を介して連なる左右の押さえ板とで構成され、前記左右の押さえ板は、前記載せ板の上に互いに交差して折り重なる大きさに形成され、さらに前記載せ板に前記衣服を載せ、その上から前記左右の押さえ板を上下に折り重ねた状態で押さえ付ける保持具とを備えた型崩れ防止具。
  2. 前記左右の押さえ板の少なくとも一方の押さえ板には、前記衣服の襟部分を露出させる切り欠けが設けられている請求項1に記載の型崩れ防止具。
  3. 前記保持具が三つ折り状態の前記矩形シートを収納する衣料用輸送箱であって、該輸送箱は、前記載せ板を収納する箱部分と、その上に被さる蓋とで構成され、前記衣服を前記載せ板と前記左右の押さえ板との間に挟んだ状態で前記箱部分に収納して前記蓋を閉じると、該蓋が上下に折り重なった前記左右の押さえ板を押さえ付ける大きさに形成されている衣料用輸送箱を備えた請求項1又は2に記載の型崩れ防止具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108209448A (zh) * 2018-03-16 2018-06-29 杭州富阳腾飞科技有限公司 一种立式衣服收纳盒
CN111543838A (zh) * 2020-06-12 2020-08-18 黄山市永峰制衣有限公司 一种便携式衣架

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