JP3193912B2 - 粉体プレス装置および粉体プレス方法 - Google Patents

粉体プレス装置および粉体プレス方法

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JP3193912B2
JP3193912B2 JP31220399A JP31220399A JP3193912B2 JP 3193912 B2 JP3193912 B2 JP 3193912B2 JP 31220399 A JP31220399 A JP 31220399A JP 31220399 A JP31220399 A JP 31220399A JP 3193912 B2 JP3193912 B2 JP 3193912B2
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punch
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lubricant
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公一 小原
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Sumitomo Special Metals Co Ltd
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    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
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    • B30B15/06Platens or press rams
    • B30B15/065Press rams

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粉体プレス装置お
よび粉体プレス方法に関し、より特定的には、キャビテ
ィに充填した希土類磁性粉体を加圧して成形体を形成す
る、粉体プレス装置および粉体プレス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の希土類磁性粉体プレス
装置は、上下方向に延びる貫通孔を有するダイと、ダイ
の貫通孔に対して上側から挿入可能に構成された上パン
チと、ダイの貫通孔内にダイと相対移動可能に嵌装され
た下パンチとを備える。そして、下パンチによってダイ
の貫通孔内にキャビティを形成し、キャビティ内に希土
類磁性粉体を上方から落下させて充填した後、上パンチ
を貫通孔に挿入して希土類磁性粉体を上パンチおよび下
パンチによって加圧することで、成形体を形成する。
【0003】前記プレス装置では、通常、ダイの貫通孔
側面の焼き付きを防止しかつ成形体を貫通孔から抜き易
くするために潤滑剤(離型剤)が貫通孔側面に塗布され
る。この場合、例えば特開平3−291307号公報に
示すように、下パンチの側面にノズルを設けておき、ダ
イが下パンチに対して移動しているときに、ノズルから
貫通孔側面に潤滑剤を直接供給することによって装置の
稼働効率を向上させる技術が提案されている。
【0004】一方、例えば実開昭62−146597号
公報に示すように、ダイの貫通孔側面や上パンチの下面
に吸引口を設けておき、粉体の加圧成形時にキャビティ
内の空気等の気体を吸引(脱気)することによって成形
体内部に閉じこめられる気体の量を減少させるようにす
る技術が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の技術
(特開平3−291307号公報)では、ダイの貫通孔
側面におけるノズル近傍部位には潤滑剤を確実に塗布す
ることはできるものの、貫通孔側面全体に均一に塗布す
ることは困難である。このため、成形体を貫通孔から確
実に抜き出すことが難しくなる。一方、均一に塗布しよ
うとすれば多量の潤滑剤を供給する必要があり、成形体
に不必要に多くの潤滑剤を付着させてしまう。したがっ
て、成形体表面が脆くなり、割れ・剥離が生じる。ま
た、この技術を希土類磁性粉体プレス装置に用いると、
潤滑剤は有機化合物であるため、成形体の焼結後にカー
ボンが増加して希土類磁石の磁気特性を低下させること
がある。さらに、ストリップキャスト法によって製造さ
れた粉体からなる成形体は、粉体の粒度分布がシャープ
であるため、その強度が弱くなる。
【0006】また、前記従来のプレス装置では、キャビ
ティに希土類磁性粉体を上方から落下させて充填させて
いるため、粉体の充填ムラが生じ易く、特にダイの貫通
孔側面と下パンチとで構成される隅部においてその傾向
が顕著となる。さらに、粉体がストリップキャスト法に
よって製造された粉体であるとき、粉体の粒度分布がシ
ャープであるため、インゴット法による場合に比べて一
層流動性が悪い。そこで、後者の技術(実開昭62−1
46597号公報)を応用して、粉体をキャビティ内に
充填しているときにダイの貫通孔側面から吸引すること
が考えられる。
【0007】しかし、ダイの貫通孔側面に吸引口を設け
る場合、脱気は可能となるものの、吸引口を均一にかつ
多数設けることは困難である。また、ダイの貫通孔側面
から吸引しても、特にダイの貫通孔側面と下パンチとで
構成される隅部において粉体の充填ムラを改善すること
は困難である。したがって、成形体の品質および歩留ま
りが悪くなり、その結果、生産性も悪くなってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、成形体の品質お
よび歩留まりを向上させて生産性を向上させることがで
きる、粉体プレス装置および粉体プレス方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の粉体プレス装置は、粉体を加圧
して成形体を形成する粉体プレス装置であって、上下方
向に延びる貫通孔を有するダイ、それぞれ貫通孔内をダ
イに対して相対的に上下方向に移動でき、かつ貫通孔に
形成されるキャビティ内で粉体を加圧する第1および第
2パンチ、第1パンチの側面に設けられる供給口を有
し、かつ貫通孔内で潤滑剤を気体とともに供給口から貫
通孔側面に対して供給する供給手段、ならびに貫通孔側
面に付着した潤滑剤を吸着保持でき、かつ貫通孔内では
貫通孔側面に接触するように第1パンチの側面に設けら
れる吸着部材を備える。
【0009】請求項2に記載の粉体プレス装置は、粉体
を加圧して成形体を形成する粉体プレス装置であって、
上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、それぞれ貫通孔
内をダイに対して相対的に上下方向に移動でき、かつ貫
通孔に形成されるキャビティ内で粉体を加圧する第1お
よび第2パンチ、ならびに第1パンチの側面に設けられ
る供給口を有し、かつ貫通孔内で潤滑剤を気体とともに
供給口から貫通孔側面に対して供給する供給手段を備
え、第1パンチは角部を有するように断面多角形に形成
され、供給口は第1パンチの角部近傍に形成され、供給
手段は、潤滑剤を供給口まで供給するために第1パンチ
の内部を通り供給口に接続される潤滑剤供給路をさらに
含む。請求項3に記載の粉体プレス装置は、粉体を加圧
して成形体を形成する粉体プレス装置であって、上下方
向に延びる貫通孔を有するダイ、それぞれ貫通孔内をダ
イに対して相対的に上下方向に移動でき、かつ貫通孔に
形成されるキャビティ内で粉体を加圧する第1および第
2パンチ、第1パンチの側面に設けられる供給口を有
し、かつ貫通孔内で潤滑剤を気体とともに供給口から貫
通孔側面に対して供給する供給手段、ならびに第1パン
チ側面と貫通孔側面との隙間をシールできるように、第
1パンチ側面のうちキャビティからみて供給口より遠い
箇所に設けられるシール部を備える。
【0010】請求項4に記載の粉体プレス装置は、請求
項1ないし3のいずれかに記載の粉体プレス装置におい
て、第1パンチは下パンチであることを特徴とする。請
求項5に記載の粉体プレス装置は、請求項4に記載の粉
体プレス装置において、下パンチの上面が凹状に形成さ
れることを特徴とする。請求項6に記載の粉体プレス装
置は、請求項1ないし3のいずれかに記載の粉体プレス
装置において、粉体は希土類磁性粉体を含むことを特徴
とする。請求項7に記載の粉体プレス装置は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の粉体プレス装置において、
第1パンチおよび第2パンチのいずれか一方が下パンチ
であり、下パンチの側面に設けられる吸引口を有し、か
つキャビティ内に粉体が充填されているとき吸引口から
キャビティ内を減圧吸引する吸引手段をさらに含むこと
を特徴とする。
【0011】請求項8に記載の粉体プレス装置は、粉体
を加圧して成形体を形成する粉体プレス装置であって、
上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、それぞれ貫通孔
内をダイに対して相対的に上下方向に移動でき、かつ貫
通孔に形成されるキャビティ内で粉体を加圧する上パン
チおよび下パンチ、ならびに下パンチの側面に設けられ
る吸引口を有し、かつキャビティ内に粉体が充填されて
いるとき吸引口からキャビティ内を減圧吸引する吸引手
段を備え、下パンチは角部を有するように断面多角形に
形成され、吸引口は下パンチの角部近傍に形成され、吸
引手段は、下パンチの内部を通り吸引口に接続される吸
引路をさらに含む。
【0012】
【0013】請求項9に記載の粉体プレス方法は、ダイ
の上下方向に延びる貫通孔に形成されるキャビティ内で
第1パンチと第2パンチとによって粉体を加圧して成形
体を形成する粉体プレス方法であって、貫通孔内で潤滑
剤を気体とともに第1パンチの側面から貫通孔側面に対
して供給する潤滑剤供給工程、キャビティ内に粉体を充
填する粉体充填工程、およびキャビティ内に充填された
粉体を第1パンチと第2パンチとによって加圧して成形
体を形成する加圧成形工程を備え、第1パンチは角部を
有するように断面多角形に形成され、潤滑剤供給工程で
は、潤滑剤が第1パンチの内部から角部近傍を通って貫
通孔側面に供給される。
【0014】請求項10に記載の粉体プレス方法は、ダ
イの上下方向に延びる貫通孔に形成されるキャビティ内
で第1パンチと第2パンチとによって粉体を加圧して成
形体を形成する粉体プレス方法であって、貫通孔内で潤
滑剤を気体とともに第1パンチの側面から貫通孔側面に
対して供給する潤滑剤供給工程、キャビティ内に粉体を
充填する粉体充填工程、およびキャビティ内に充填され
た粉体を第1パンチと第2パンチとによって加圧して成
形体を形成する加圧成形工程を備え、潤滑剤供給工程で
は、第1パンチ側面と貫通孔側面との隙間をシールした
状態で貫通孔側面に潤滑剤が供給される。請求項11に
記載の粉体プレス方法は、請求項9または10に記載の
粉体プレス方法において、第1パンチは下パンチである
ことを特徴とする。請求項12に記載の粉体プレス方法
は、請求項11に記載の粉体プレス方法において、下パ
ンチの上面が凹状に形成されることを特徴とする。請求
項13に記載の粉体プレス方法は、請求項9または10
に記載の粉体プレス方法において、粉体は希土類磁性粉
体を含むことを特徴とする。
【0015】請求項14に記載の粉体プレス方法は、請
求項9または10に記載の粉体プレス方法において、第
1パンチおよび第2パンチのいずれか一方が下パンチで
あり、粉体充填工程では、キャビティ内を下パンチの側
面から減圧吸引しながら、キャビティ内に粉体を充填す
ることを特徴とする。請求項15に記載の粉体プレス方
法は、ダイの上下方向に延びる貫通孔に形成されるキャ
ビティ内で上パンチと下パンチとによって粉体を加圧し
て成形体を形成する粉体プレス方法であって、キャビテ
ィ内を下パンチ側面から減圧吸引しながら、キャビティ
内に粉体を充填する粉体充填工程、およびキャビティ内
に充填された粉体を上パンチと下パンチとによって加圧
して成形体を形成する加圧成形工程を備え、下パンチは
角部を有するように断面多角形に形成され、粉体充填工
程では、キャビティ内が角部近傍から減圧吸引される。
【0016】
【0017】請求項16に記載の粉体プレス装置は、粉
体を加圧して成形体を形成する粉体プレス装置であっ
て、上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、それぞれ貫
通孔内をダイに対して相対的に上下方向に移動でき、か
つ貫通孔に形成されるキャビティ内で粉体を加圧する第
1および第2パンチ、ならびに第1パンチの側面に設け
られる供給口を有し、かつ貫通孔内で潤滑剤を気体とと
もに供給口から貫通孔側面に対して供給する供給手段を
備え、第1パンチおよび第2パンチのいずれか一方が下
パンチであり、下パンチの側面に設けられる吸引口を有
し、かつキャビティ内に粉体が充填されているとき吸引
口からキャビティ内を減圧吸引する吸引手段をさらに含
む。請求項17に記載の粉体プレス方法は、ダイの上下
方向に延びる貫通孔に形成されるキャビティ内で第1パ
ンチと第2パンチとによって粉体を加圧して成形体を形
成する粉体プレス方法であって、貫通孔内で潤滑剤を気
体とともに第1パンチの側面から貫通孔側面に対して供
給する潤滑剤供給工程、キャビティ内に粉体を充填する
粉体充填工程、およびキャビティ内に充填された粉体を
第1パンチと第2パンチとによって加圧して成形体を形
成する加圧成形工程を備え、第1パンチおよび第2パン
チのいずれか一方が下パンチであり、粉体充填工程で
は、キャビティ内を下パンチの側面から減圧吸引しなが
ら、キャビティ内に粉体を充填する。請求項18に記載
の粉体プレス方法は、請求項17に記載の粉体プレス方
法において、貫通孔側面に付着した潤滑剤を延ばす工程
をさらに含むことを特徴とする。請求項19に記載の粉
体プレス方法は、請求項1に記載の粉体プレス装置を用
いたことを特徴とする。
【0018】
【0019】請求項1に記載の粉体プレス装置では、貫
通孔内で潤滑剤が気体とともに第1パンチの側面からダ
イの貫通孔側面に対してたとえば霧状に吐出される。こ
のため、ダイの貫通孔側面に容易にかつ均一に潤滑剤を
塗布することができ、潤滑剤の塗布量は比較的少量で済
む。その結果、成形体を貫通孔から確実に取り出すこと
ができる。また、成形体を焼結するとカーボンの少ない
磁石が得られ、磁石の磁気特性を向上させることができ
る。したがって、成形体の品質および歩留まりを向上さ
せて生産性を向上させることができる。請求項2、3お
よび16に記載の粉体プレス装置、請求項9、10、1
7および19に記載の粉体プレス方法についても同様で
ある。さらに、請求項1に記載の粉体プレス装置では、
貫通孔側面に付着した潤滑剤を延ばすことができるの
で、貫通孔側面により一層均一にムラなく潤滑剤を塗布
することができるとともに、塗布量をさらに少なくする
ことができる。請求項18および19に記載の粉体プレ
ス方法についても同様である。
【0020】また、第1パンチを断面多角形に形成する
と、その角部に対応する貫通孔の隅部は塗りムラが生じ
易くなるが、請求項2に記載の粉体プレス装置では、第
1パンチの角部近傍から潤滑剤を供給することによっ
て、貫通孔の隅部に対しても確実に潤滑剤を塗布するこ
とができる。したがって、第1パンチが断面多角形であ
っても、成形体をダイの貫通孔から確実に取り出すこと
ができ、より一層成形体の品質および歩留まりを向上さ
せて生産性を向上させることができる。また、金型の寿
命を長くすることができる。請求項9に記載の粉体プレ
ス方法についても同様である。
【0021】さらに、請求項3に記載の粉体プレス装置
では、第1パンチが下パンチであれば供給口の下方をシ
ールすることによって、潤滑剤は確実に上方に吐出され
る。その結果、下パンチ側面とダイの貫通孔側面との間
に挟まれた粉体を、潤滑剤と気体とによって上方に吹き
上げて除去することができ、下パンチ側面およびダイの
貫通孔側面の粉体による摩耗を低減させることができ
る。特に、粉体が研磨性の高い希土類磁性粉体を含む場
合に有効となる。また、塗布した潤滑剤が下側に流れ落
ちるのを防止することができる。一方、第1パンチが上
パンチであれば供給口の上方をシールすることによっ
て、潤滑剤は確実に下方に吐出され、塗布した潤滑剤が
上パンチと貫通孔側面との隙間からダイ上面等に漏れる
のを防止することができる。請求項10に記載の粉体プ
レス方法についても同様である。
【0022】上述のように、この発明では、ダイの貫通
孔側面に容易にかつ均一に潤滑剤を塗布することがで
き、潤滑剤の塗布量は比較的少量で済むので、請求項4
および11に記載するように第1パンチが下パンチとし
て構成される場合、下パンチの上面に潤滑剤が溜まるこ
とは殆どない。したがって、加圧時に粉体が固まりやす
く所望の成形体が得られる。請求項5および12に記載
するように下パンチの上面が凹状に形成されていても、
その上面に潤滑剤が溜まることは殆どなく同様の効果が
得られる。
【0023】さらに、この発明では、成形体に不必要に
多くの潤滑剤が付着するのを防止できるので、請求項6
および13に記載するように希土類磁性粉体を含む粉体
から成形体を形成し、その成形体を焼結したとしても、
カーボンの少ない希土類磁石が得られ、その結果、希土
類磁石の磁気特性を向上させることができる。請求項7
および8に記載の粉体プレス装置では、下パンチ側面か
らキャビティ内を減圧吸引しながらキャビティ内に粉体
を充填することによって、ダイの貫通孔側面と下パンチ
とで構成される隅部近傍にも粉体が確実に充填され、キ
ャビティ内での粉体の充填ムラを防止することができ
る。したがって、成形体の品質および歩留まりを向上さ
せて生産性を向上させることができる。請求項16に記
載の粉体プレス装置、請求項14、15および17に記
載の粉体プレス方法についても同様である。
【0024】また、下パンチを断面多角形にすれば、そ
の角部に対応する貫通孔の隅部は充填ムラが生じ易くな
るが、請求項8に記載の粉体プレス装置では、下パンチ
の角部近傍からキャビティ内を減圧吸引することによっ
て、そのような隅部に対しても粉体を確実に充填するこ
とができ、充填ムラの発生を確実に防止することができ
る。したがって、より一層成形体の品質および歩留まり
を向上させて生産性を向上させることができる。請求項
15に記載の粉体プレス方法についても同様である。
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
図面を参照して説明する。図1を参照して、この発明の
一実施形態の希土類磁性粉体プレス装置10は、上下方
向に延びる断面矩形状の貫通孔12を有するダイ14
と、ダイ14の貫通孔12に対して上側から挿入可能に
構成された上パンチ16と、ダイ14の貫通孔12内に
嵌装された下パンチ18とを備える。下パンチ18はプ
レス装置本体20に固定されている一方、ダイ14は、
図示しないモータまたはシリンダ等によって上下方向に
往復移動可能に構成され、これにより、下パンチ18は
ダイ14に対して上下方向に相対的に移動可能に構成さ
れる。そして、図1に示すようにダイ14が下パンチ1
8に対して上昇した状態では、下パンチ18によってダ
イ14の貫通孔12内にキャビティ22が形成される。
【0028】ダイ14の上面には、内部にたとえば希土
類磁性粉体からなる粉体24を収容したフィーダーボッ
クス26が設けられ、フィーダーボックス26には、水
平方向に延びるアーム28と、ダイ14の上面に接触す
るワイパ30とが取り付けられる。アーム28は、図示
しないモータまたはシリンダ等に接続されており、この
モータまたはシリンダ等によってフィーダーボックス2
6を図1の左右方向にダイ14の上面をスライドさせ
る。一方、ワイパ30は、フェルト30aとゴムプレー
ト30bとを含み、ゴムプレート30bは、フェルト3
0aを支持するためにフェルト30aの上側に取付固定
される。フィーダーボックス26がダイ14の上面をス
ライドしているとき、後述のように貫通孔12からダイ
14上面に吹き上げられた粉体24がフェルト30aに
よって拭き取られる。
【0029】フィーダーボックス26の粉体24はダイ
14の上面と接しており、フィーダーボックス26がキ
ャビティ22の上方に位置すると、キャビティ22内に
フィーダーボックス26の粉体24が落下して充填され
る。そして、キャビティ22内に充填された粉体24
は、貫通孔12(キャビティ22)に挿入された上パン
チ16と下パンチ18とによって加圧される。
【0030】図2および図3に示すように、下パンチ1
8は、ダイ14の貫通孔12に対応して、角部31を有
するように断面矩形状(多角形状)に形成され、下パン
チ本体32と蓋部材34とを含む。蓋部材34の上面す
なわち下パンチ18の上面には凹部36が形成される。
下パンチ18から成形体72(後述)を取りはずしやす
いように、凹部36はたとえば鏡面加工される。下パン
チ本体32の上面には切削加工によって環状部38が形
成され、環状部38の側面を貫通するように多数の供給
口すなわちノズル40が形成される。各ノズル40は、
ダイ14の貫通孔12側面全周に亘って潤滑剤を略均一
に供給できるように、環状部38の周方向と上下方向と
に並んで形成される。このようにして、下パンチ18の
側面上端部近傍の周方向には、下パンチ18の内部から
ダイ14の貫通孔12側面に対して潤滑剤を噴射供給す
ることが可能な多数のノズル40が設けられる。
【0031】下パンチ18の内部には、各ノズル40に
接続される潤滑剤供給路42が設けられる。図4に示す
ように、潤滑剤供給路42は、主供給路42aと副供給
路42b、42cとを含む。主供給路42aは、下パン
チ本体32側面の下端部から下パンチ本体32内部に入
り込んだ後に、下パンチ本体32の中心部にて上方に折
れ曲がって下パンチ本体32の上面にまで延びる略L字
状のパイプによって構成される。
【0032】副供給路42bおよび42cは、下パンチ
本体32の上面において、主供給路42aと各ノズル4
0との間にかつ水平方向に延びて形成される。すなわ
ち、副供給路42b、42cは、下パンチ本体32の上
面かつ環状部38の内側に切削加工によって設けられ
る。その結果、下パンチ本体32の上面には、三角柱状
の4つの案内部材44が形成される。副供給路42bは
中心部から4つの角部31に向かって延びるようにX字
状をなす一方、副供給路42cは環状部38の直ぐ内側
に設けられロ字状をなす。主供給路42aおよび副供給
路42bによって、潤滑剤供給路42が下パンチ18の
内部から角部31近傍の各ノズル40に向かうように構
成される。つまり、潤滑剤は最初に角部31近傍の各ノ
ズル40に供給され、その後に副供給路42cを介して
他の各ノズル40に供給される。
【0033】下パンチ本体32側面における各ノズル4
0の直ぐ下方には、下パンチ18側面とダイ14の貫通
孔12側面との隙間をシールする環状のシール部材46
が設けられる。シール部材46は、例えばニトリルゴム
やシール性が高いフェルト等からなる。また、下パンチ
本体32の上面には、環状の吸着部材48が、ノズル4
0を覆うように環状部38の外周に配置される。吸着部
材48は、フェルト等の繊維状のものからなり、ダイ1
4の貫通孔12側面に付着した潤滑剤の一部を吸着保持
することができ、貫通孔12内では貫通孔12側面に接
触するように設けられる。また、吸着部材48は、内側
から外側に潤滑剤を出すことはできるが、吸引時にはフ
ィルタとして作用するように構成される。このようにし
て、下パンチ18の側面に、シール部材46および吸着
部材48が形成される。
【0034】そして、環状部38の上側に、下パンチ1
8の上端部を構成する蓋部材34がたとえば銀ろう付け
によって形成される。潤滑剤供給路42の主供給路42
aの下端部(下パンチ18の下端部から突出している部
分)には、二股部材50を介して潤滑剤供給管52と吸
引管54とが接続される(なお、図1および図5では、
便宜上、潤滑剤供給管52と吸引管54とを上下に並べ
て記載しており、図2および図3とは異なっている)。
潤滑剤供給管52は、空気を潤滑剤供給路42側に圧送
する圧送ポンプ56に、また吸引管54は真空ポンプ5
8にそれぞれ接続される。
【0035】潤滑剤供給管52の供給経路には分岐管6
0が接続され、分岐管60は電磁弁62を介して潤滑剤
を溜めたタンク64に接続される。圧送ポンプ56は、
後述のようにキャビティ22内に粉体24が充填される
前においてダイ14が上下方向に移動するときに作動
し、圧送ポンプ56が作動しているときに、電磁弁62
が開状態とされてタンク64から潤滑剤を潤滑剤供給管
52内に滴下させる。そして、圧送ポンプ56によって
圧送される圧縮空気(0.7MPa程度の圧力)中に潤
滑剤を滴下することで、その潤滑剤を霧状にすることが
できる。霧状にされた潤滑剤は、潤滑剤供給路42を通
ってノズル40から貫通孔12側面に供給される。した
がって、ノズル40、潤滑剤供給路42、潤滑剤供給管
52、圧送ポンプ56、分岐管60、電磁弁62および
タンク64によって、潤滑剤を霧状にして供給する供給
手段が構成される。
【0036】なお、潤滑剤供給管52の二股部材50近
傍部には、電磁弁66が設けられ、電磁弁66は真空ポ
ンプ58の作動中に閉状態とされる。一方、吸引管54
には、圧送ポンプ56の作動中に閉状態とされる電磁弁
68と、電磁弁68よりも真空ポンプ58側に配置され
かつ真空ポンプ58が粉体24および潤滑剤を吸い込ま
ないようにするフィルタ70とが設けられる。そして、
真空ポンプ58は、後述のようにキャビティ22内に粉
体24が充填されているときに作動し、真空ポンプ58
が作動する(−0.1MPa程度の吸引)と、下パンチ
18に設けられるノズル40、潤滑剤供給路42および
吸着部材48を介してキャビティ22内が減圧吸引され
る。したがって、ノズル40、潤滑剤供給路42、吸引
管54および真空ポンプ58によって吸引手段が構成さ
れる。
【0037】上述のように、ノズル40は下パンチ18
側面に開口された吸引口としての役割をも有する。した
がって、多数の吸引口を下パンチ18の側面上部におい
て全周かつ略均一に設けることができる。また、潤滑剤
供給路42は、下パンチ18の内部を通りその吸引口に
接続された吸引路としての役割をも有する。さらに、吸
着部材48はその吸引口を覆うフィルタ部材としての役
割をも有する。
【0038】このように構成される希土類磁性粉体プレ
ス装置10の動作について、図5を参照して説明する。
最初は、前回のプレス動作を終了したときと同じ状態に
あり、図5(a)に示すように、ダイ14は下降端に位
置しているとともに、上パンチ16は上昇端に位置して
いる。そして、ダイ14が上昇し始める(図5(b)参
照)とともに、圧送ポンプ56が作動しかつ電磁弁62
および66が開状態となる。一方、真空ポンプ58は停
止しており、電磁弁68は閉状態となっている。このと
き、潤滑剤がタンク64から潤滑剤供給管52内の圧縮
空気中に滴下されて空気と混合されて霧状にされる。そ
して、潤滑剤は霧状にされた状態で下パンチ18の潤滑
剤供給路42を介して各ノズル40に供給され、各ノズ
ル40から吸着部材48を介して貫通孔12側面に噴射
供給される。
【0039】このとき、下パンチ18側面における各ノ
ズル40の直ぐ下方にはシール部材46が設けられてい
るので、潤滑剤は空気とともに上方に噴射され、下パン
チ18側面とダイ14の貫通孔12側面との間に挟まれ
た粉体24が上方に吹き上げられて除去され、下パンチ
18側面および貫通孔12側面が粉体24によって傷付
けられるのを防止することができる。特に、粉体24が
研磨性の高い希土類磁性粉体からなる場合に効果が大き
くなる。また、塗布した潤滑剤が下側に流れ落ちるのを
防止することができる。
【0040】また、潤滑剤供給路42は、主供給路42
aおよび副供給路42bによって下パンチ18の内部か
ら4つの角部31近傍の各ノズル40に向かうように構
成されているので、4つの角部31近傍のノズル40か
ら確実に潤滑剤が噴射され、4つの角部31に対応する
貫通孔12の4つの隅部に対しても潤滑剤を確実に塗布
することができる。
【0041】さらに、ノズル40から噴射された潤滑剤
の一部が吸着部材48に吸着され、吸着部材48は、吸
着した潤滑剤を既に塗布された潤滑剤とともにダイ14
の移動によって貫通孔12側面に均一に延ばして塗布
し、また、不要な潤滑剤を拭き取る。したがって、より
一層均一にムラなく潤滑剤を塗布できるとともに、潤滑
剤の塗布量をさらに少なくすることができる。ついで、
ダイ14は、上昇端に達すると直ぐに下降をし始める。
ダイ14が下降しているときも(図5(c)参照)、上
述と同様にして潤滑剤がノズル40から噴射されて貫通
孔12側面に塗布される。なお、吸着部材48に十分な
潤滑剤が保持されている場合には、ダイ14の下降時は
潤滑剤を噴射する必要はない。
【0042】つぎに、ダイ14が下降端に達すると、圧
送ポンプ56の作動が停止するとともに、電磁弁62お
よび66が閉状態となる。その後、図5(d)に示すよ
うに、フィーダーボックス26が貫通孔12側にスライ
ドする。このとき、ダイ14上面に吹き上げられた粉体
24がワイパ30のフェルト30aによって拭き取られ
る。そして、フィーダーボックス26は貫通孔12の真
上に位置したときにスライドを停止する(図5(e)参
照)。その後、ダイ14が上昇し始め、貫通孔12上部
にキャビティ22が形成され、フィーダーボックス26
内の粉体24がキャビティ22内に落下する(図5
(f)参照)。
【0043】一方、ダイ14の上昇と略同時に真空ポン
プ58が作動するとともに、電磁弁68が開状態とな
り、真空ポンプ58によってキャビティ22内がノズル
40、潤滑剤供給路42および吸着部材48を介して減
圧吸引される。このとき、シール部材46によって吸引
時の負圧を下パンチ18の上方に確実に発生させること
ができ、吸引効果が高められる。そして、吸引口として
の各ノズル40が下パンチ18の上部に設けられている
ので、下パンチ18の側面とダイ14の貫通孔12側面
との間における粉噛み発生領域を小さくすることができ
る。
【0044】また、下パンチ18に設けられた各ノズル
40からキャビティ22内が減圧吸引されることによっ
て、ダイ14の貫通孔12側面と下パンチ18とで構成
される隅部近傍にも粉体24が確実に充填される。特
に、4つの角部31近傍の各ノズル40からキャビティ
22内が減圧吸引されることによって、4つの角部31
に対応する貫通孔12の4つの隅部にも確実に粉体24
が充填される。流動性が悪い希土類磁性粉体の場合、そ
の結果はより大きい。したがって、キャビティ22内で
の粉体24の充填ムラを防止することができる。
【0045】さらに、粉体24が下パンチ18内すなわ
ち潤滑剤供給路42に吸い込まれないように、フィルタ
部材としての吸着部材48でフィルタ処理を施すことに
よって、ノズル40の目詰まりを防止することができ
る。粉体24が万一吸い込まれたとしても、吸引管54
に設けたフィルタ70により粉体24の真空ポンプ58
への吸い込みは確実に防止される。また、フィルタ70
により潤滑剤の真空ポンプ58への吸い込みも防止され
る。
【0046】ついで、ダイ14が上昇端に達すると、真
空ポンプ58の作動が停止する。また、フィーダーボッ
クス26がキャビティ22上から退避し(図5(g)参
照)、このとき、フィーダーボックス26の下面で粉体
24がすりきられる。そして、図5(h)に示すよう
に、上パンチ16が下降して貫通孔12(キャビティ2
2)に挿入され、キャビティ22内の粉体24を下パン
チ18とともに約100MPaの加圧力で加圧すること
で、成形体72を形成する。この成形過程において、再
び真空ポンプ58を作動させ、粉体24中に残存してい
る空気等の気体の吸引(脱気)を行う。つづいて、加圧
成形が終了すると、真空ポンプ58の作動が停止すると
ともに、電磁弁68が閉状態となる。そして、上パンチ
16が上昇するとともに、ダイ14が下降して成形体7
2が取り出される(図5(i)参照)。このとき、貫通
孔12側面全体に潤滑剤が均一に塗布されているので、
成形体72を確実にかつスムーズに取り出すことができ
る。
【0047】一例として、粉体24を50回プレスし、
50個の成形体72を得たが、角部31の充填ムラおよ
び割れ・剥離はなかった。また、塗布量が比較的少量で
も潤滑剤を均一に塗布することができ、下パンチ18上
面の凹部36に潤滑剤が溜まることは殆どない。その結
果、加圧時に粉体24が固まりやすく所望の成形体72
が得られる。特に、凹部36が鏡面加工されかつたとえ
曲面状に形成されている場合であっても、加圧時に凹部
36上で粉体24が移動でき、所望の成形体72が得ら
れる。また、成形体72に不必要に多くの潤滑剤が付着
するのを防止することができる。したがって、その後、
成形体72を焼結したとしても、カーボンが増加して希
土類磁石の磁気特性が低下するということはない。さら
に、ダイ14、上パンチ16および下パンチ18等の金
型の寿命を長くすることができる。
【0048】さらに、キャビティ22内での粉体24の
充填ムラを防ぐことができるので、粉体24が流動性の
悪い希土類磁性粉体からなる場合であっても成形体72
を良好に生成できる。したがって、上述の実施形態で
は、下パンチ18の側面の各ノズル40から霧状にした
潤滑剤を噴射供給するとともに、キャビティ22内に粉
体24を充填するときに、各ノズル40からキャビティ
22内を減圧吸引することによって、成形体72の品質
および歩留まりを向上させて生産性を向上させることが
できる。
【0049】なお、粉体24としては、以下のようなス
トリップキャスト法によって製造されたものを用いた。
具体的には、まず、たとえば、米国特許第5,383,
978号に示されるような、31Nd−1B−68Fe
(wt%)なる組成の合金を、Ar雰囲気の下、高周波
溶解にて溶解物とし、ついで、得られた溶解物を135
0℃に保持した後、単ロール上で急冷する。このときの
冷却条件は、ロール周速約1m/秒、冷却速度500℃
/秒、過冷度200℃とした。このようにして、急冷凝
固させることにより、平均厚さ0.3mmのフレーク状
合金鋳塊を得た。また、上記合金の組成のうち、Feの
一部をCoで置換することは可能であり、その他出願人
が米国特許第4,770,723号に示した組成のもの
も使用できる。
【0050】得られた合金を水素吸蔵させて脆化させた
のちフェザーミルによって大きさ5mm程度のフレーク
状に粗粉砕した。ついで、上記処理によって粗粉砕され
た合金をジェットミルで平均粒径3.5μmに微粉砕し
た後、潤滑剤として石油系溶剤で希釈した脂肪酸エステ
ルを合金粉末の2.0wt%(重量%)添加・混合し、
粉体24を得た。この粉体24を1.6Tの磁界中で配
向させ、147MPaの圧力で加圧成形し、幅10m
m、高さ10mm、長さ20mmの成形体を得た。この
成形体をAr雰囲気で1050℃にて1時間焼結した。
ついで、Ar雰囲気中で600℃にて1時間時効処理
し、焼結磁石を得た。この磁石の磁気特性は、保磁力1
074kA/m、残留磁束密度1.39T、最大エネル
ギー積375kJ/m3であった。
【0051】潤滑剤には、脂肪酸エステルを溶剤で希釈
したものが用いられる。脂肪酸エステルとしては、具体
的には、カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、ラウリ
ン酸メチル、ラウリル酸メチルなどが挙げられる。溶剤
としては、イソパラフィンに代表される石油系溶剤やナ
フテン系溶剤などを用いることができ、脂肪酸エステ
ル:溶剤を1:20〜1:1の重量比で混合したものが
用いられる。脂肪酸としてアラキジン酸が1.0wt%
以下で含まれていてもよい。
【0052】このようにストリップキャスト法で粉体2
4を製造した場合であっても、この発明によれば、粉体
24の充填ムラをなくすことができ、かつカーボンの影
響を少なくできるので、磁気特性の高い磁石が得られ
る。なお、上述の実施形態では、ノズル40、潤滑剤供
給路42および吸着部材48を、それぞれ、吸引口、吸
引路およびフィルタ部材と兼用するようにしたが、それ
ぞれ別個に設けるようにしてもよい。この場合、吸着部
材48は各ノズル40とは別の箇所に設けられてもよ
い。また、上述の実施形態では、キャビティ22内の粉
体24を加圧中に脱気を行うようにしたが、この脱気は
必ずしも必要でない。
【0053】さらに、上述の実施形態のように、この発
明の潤滑剤の塗布方法と粉体充填時の吸引方法とをとも
に採用する必要はなく、いずれか一方を採用するだけで
も成形体72の品質および歩留まりを向上させて生産性
を向上させることができる。潤滑剤の塗布方法のみを採
用する(粉体充填時に吸引を行わない)場合は、潤滑剤
供給管52のみを二股部材50を介さずに潤滑剤供給路
42の主供給路42aの下端部に接続しておき、例えば
以下のようにプレス装置を動作させればよい。すなわ
ち、図6に示すように、まず、前回のプレス動作を終了
したときと同じ状態(図6(a)参照)からダイ14を
上昇させ((図6(b)参照)、ダイ14の上昇中に、
上述の実施形態と同様に、各ノズル40から潤滑剤を貫
通孔12側面に噴射供給する。その後、ダイ14が上昇
端に達すると、ダイ14を下降させないでフィーダーボ
ックス26を貫通孔12側にスライドさせる(図6
(c)参照)。なお、ダイ14が上昇端に達したときに
は、既に貫通孔12内にキャビティ22が形成されてい
る。つづいて、フィーダーボックス26が貫通孔12の
真上に位置したときにスライドを停止させ、キャビティ
22内にフィーダーボックス26内の粉体24を落下さ
せる(図6(d)参照)。ついで、フィーダーボックス
26をキャビティ22上から退避させ(図6(e)参
照)、上パンチ16を下降させて 上パンチ16と下パ
ンチ18とによってキャビティ22内の粉体24を加圧
する(図6(f)参照)。そして、上パンチ16を上昇
させるとともに、ダイ14を下降させて成形体72を取
り出す(図6(g)参照)。したがって、この方法によ
れば、サイクル速度を上述の実施形態よりも速くするこ
とができる。
【0054】加えて、上述の実施形態では、下パンチ1
8の断面を矩形状にしたが、他の多角形状であってもよ
く、円形であってもこの発明を適用することができる。
また、図7に示すように、下パンチ18a上面の凹部3
6aの深さが大きいものであれば、その上面に潤滑剤が
より一層溜まり易くなるが、この発明の潤滑剤の塗布方
法を用いれば、このような形状であっても潤滑剤が溜ま
ることはなく殆どなく、その効果をさらに高めることが
できる。
【0055】なお、上述の実施形態では、下パンチ18
を固定しダイ14を上下方向に移動可能にした場合につ
いて述べたが、これに限定されず、ダイ14を固定して
下パンチ18を上下方向に移動可能にしてもよい。ま
た、ノズルや潤滑剤供給路等の潤滑剤の供給手段は上パ
ンチ16側に構成されてもよい。このとき、上パンチ1
6側面のうち各ノズルの直ぐ上方がシール部材によって
シールされ、これによって、潤滑剤は確実に下方に吐出
され、塗布した潤滑剤が上パンチと貫通孔側面との隙間
からダイ上面等に漏れるのを防止することができる。
【0056】さらに、シール部材46は、下パンチ18
に一体的に形成されてもよい。潤滑剤は気体とともに供
給されるのであれば、霧状以外の態様で供給されてもよ
い。また、この発明は、希土類磁性粉体以外の粉体を加
圧する場合、たとえばフェライト粉末の乾式プレスにも
適用できる。さらに、キャビティ22の浅いものについ
ては、ダイ14を停止させた状態で貫通孔12内で潤滑
剤を気体とともにノズル40から貫通孔12側面に供給
するようにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】この発明によれば、第1パンチの側面か
らダイの貫通孔に対して潤滑剤を気体とともに供給する
ことによって、潤滑剤をダイの貫通孔側面に均一に塗布
することができる。したがって、成形体の品質および歩
留まりを向上させて生産性を向上させることができる。
また、キャビティ内を下パンチ側面から減圧吸引しなが
ら、キャビティ内に粉体を充填することによって、キャ
ビティ内での粉体の充填ムラを防止することができ、成
形体の品質および歩留まりを向上させて生産性を向上さ
せることができる。さらに、潤滑剤を保持した潤滑剤保
持手段をダイの貫通孔側面に接触させて潤滑剤を貫通孔
側面に供給することによって、潤滑剤をダイの貫通孔側
面に均一に塗布することができる。したがって、成形体
の品質および歩留まりを向上させて生産性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の希土類磁性粉体プレス
装置を示す概略図である。
【図2】下パンチを示す斜視図である。
【図3】下パンチの内部構成を示す分解斜視図である。
【図4】下パンチの環状部を水平方向に沿って切断した
断面図である。
【図5】希土類磁性粉体プレス装置の作動順序を示す説
明図である。
【図6】粉体充填時に吸引を行わない場合の希土類磁性
粉体プレス装置の作動順序を示す説明図である。
【図7】下パンチの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 希土類磁性粉体プレス装置 12 貫通孔 14 ダイ 16 上パンチ 18 下パンチ 22 キャビティ 24 粉体 31 角部 36 凹部 38 環状部材 40 ノズル 42 潤滑剤供給路 46 シール部材 48 吸着部材 50 分岐管 52 潤滑剤供給管 54 吸引管 56 圧送ポンプ 58 真空ポンプ 62、66、68 電磁弁 64 タンク 72 成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−156307(JP,A) 特開 平7−124231(JP,A) 特開 昭56−14098(JP,A) 特開 平3−291307(JP,A) 特開 平8−10993(JP,A) 特開 平2−117799(JP,A) 実開 昭62−105795(JP,U) 実公 昭37−21508(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 11/00 B30B 11/02 B30B 11/08 B22F 3/035

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を加圧して成形体を形成する粉体プ
    レス装置であって、 上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、 それぞれ前記貫通孔内を前記ダイに対して相対的に上下
    方向に移動でき、かつ前記貫通孔に形成されるキャビテ
    ィ内で前記粉体を加圧する第1および第2パンチ、 前記第1パンチの側面に設けられる供給口を有し、かつ
    前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記供給口から前
    記貫通孔側面に対して供給する供給手段、ならびに前記
    貫通孔側面に付着した潤滑剤を吸着保持でき、かつ前記
    貫通孔内では前記貫通孔側面に接触するように前記第1
    パンチの側面に設けられる吸着部材を備える、粉体プレ
    ス装置。
  2. 【請求項2】 粉体を加圧して成形体を形成する粉体プ
    レス装置であって、 上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、 それぞれ前記貫通孔内を前記ダイに対して相対的に上下
    方向に移動でき、かつ前記貫通孔に形成されるキャビテ
    ィ内で前記粉体を加圧する第1および第2パンチ、なら
    びに前記第1パンチの側面に設けられる供給口を有し、
    かつ前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記供給口か
    ら前記貫通孔側面に対して供給する供給手段を備え、 前記第1パンチは角部を有するように断面多角形に形成
    され、 前記供給口は前記第1パンチの角部近傍に形成され、 前記供給手段は、前記潤滑剤を前記供給口まで供給する
    ために前記第1パンチの内部を通り前記供給口に接続さ
    れる潤滑剤供給路をさらに含む、粉体プレス装置。
  3. 【請求項3】 粉体を加圧して成形体を形成する粉体プ
    レス装置であって、 上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、 それぞれ前記貫通孔内を前記ダイに対して相対的に上下
    方向に移動でき、かつ前記貫通孔に形成されるキャビテ
    ィ内で前記粉体を加圧する第1および第2パンチ、 前記第1パンチの側面に設けられる供給口を有し、かつ
    前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記供給口から前
    記貫通孔側面に対して供給する供給手段、ならびに前記
    第1パンチ側面と前記貫通孔側面との隙間をシールでき
    るように、前記第1パンチ側面のうち前記キャビティか
    らみて前記供給口より遠い箇所に設けられるシール部を
    備える、粉体プレス装置。
  4. 【請求項4】 前記第1パンチは下パンチである、請求
    項1ないし3のいずれかに記載の粉体プレス装置。
  5. 【請求項5】 前記下パンチの上面が凹状に形成され
    る、請求項4に記載の粉体プレス装置。
  6. 【請求項6】 前記粉体は希土類磁性粉体を含む、請求
    項1ないし3のいずれかに記載の粉体プレス装置。
  7. 【請求項7】 前記第1パンチおよび前記第2パンチの
    いずれか一方が下パンチであり、 前記下パンチの側面に設けられる吸引口を有し、かつ前
    記キャビティ内に前記粉体が充填されているとき前記吸
    引口から前記キャビティ内を減圧吸引する吸引手段をさ
    らに含む、請求項1ないし3のいずれかに記載の粉体プ
    レス装置。
  8. 【請求項8】 粉体を加圧して成形体を形成する粉体プ
    レス装置であって、 上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、 それぞれ前記貫通孔内を前記ダイに対して相対的に上下
    方向に移動でき、かつ前記貫通孔に形成されるキャビテ
    ィ内で前記粉体を加圧する上パンチおよび下パンチ、な
    らびに前記下パンチの側面に設けられる吸引口を有し、
    かつ前記キャビティ内に前記粉体が充填されているとき
    前記吸引口から前記キャビティ内を減圧吸引する吸引手
    段を備え、 前記下パンチは角部を有するように断面多角形に形成さ
    れ、 前記吸引口は前記下パンチの角部近傍に形成され、 前記吸引手段は、前記下パンチの内部を通り前記吸引口
    に接続される吸引路をさらに含む、粉体プレス装置。
  9. 【請求項9】 ダイの上下方向に延びる貫通孔に形成さ
    れるキャビティ内で第1パンチと第2パンチとによって
    粉体を加圧して成形体を形成する粉体プレス方法であっ
    て、 前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記第1パンチの
    側面から前記貫通孔側面に対して供給する潤滑剤供給工
    程、 前記キャビティ内に前記粉体を充填する粉体充填工程、
    および前記キャビティ内に充填された前記粉体を前記第
    1パンチと前記第2パンチとによって加圧して前記成形
    体を形成する加圧成形工程を備え、 前記第1パンチは角部を有するように断面多角形に形成
    され、 前記潤滑剤供給工程では、前記潤滑剤が前記第1パンチ
    の内部から前記角部近傍を通って前記貫通孔側面に供給
    される、粉体プレス方法。
  10. 【請求項10】 ダイの上下方向に延びる貫通孔に形成
    されるキャビティ内で第1パンチと第2パンチとによっ
    て粉体を加圧して成形体を形成する粉体プレス方法であ
    って、 前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記第1パンチの
    側面から前記貫通孔側面に対して供給する潤滑剤供給工
    程、 前記キャビティ内に前記粉体を充填する粉体充填工程、
    および前記キャビティ内に充填された前記粉体を前記第
    1パンチと前記第2パンチとによって加圧して前記成形
    体を形成する加圧成形工程を備え、 前記潤滑剤供給工程では、前記第1パンチ側面と前記貫
    通孔側面との隙間をシールした状態で前記貫通孔側面に
    前記潤滑剤が供給される、粉体プレス方法。
  11. 【請求項11】 前記第1パンチは下パンチである、請
    求項9または10に記載の粉体プレス方法。
  12. 【請求項12】 前記下パンチの上面が凹状に形成され
    る、請求項11に記載の粉体プレス方法。
  13. 【請求項13】 前記粉体は希土類磁性粉体を含む、請
    求項9または10に記載の粉体プレス方法。
  14. 【請求項14】 前記第1パンチおよび前記第2パンチ
    のいずれか一方が下パンチであり、 前記粉体充填工程では、前記キャビティ内を前記下パン
    チの側面から減圧吸引しながら、前記キャビティ内に前
    記粉体を充填する、請求項9または10に記載の粉体プ
    レス方法。
  15. 【請求項15】 ダイの上下方向に延びる貫通孔に形成
    されるキャビティ内で上パンチと下パンチとによって粉
    体を加圧して成形体を形成する粉体プレス方法であっ
    て、 前記キャビティ内を前記下パンチ側面から減圧吸引しな
    がら、前記キャビティ内に前記粉体を充填する粉体充填
    工程、および前記キャビティ内に充填された前記粉体を
    前記上パンチと前記下パンチとによって加圧して前記成
    形体を形成する加圧成形工程を備え、 前記下パンチは角部を有するように断面多角形に形成さ
    れ、 前記粉体充填工程では、前記キャビティ内が前記角部近
    傍から減圧吸引される、粉体プレス方法。
  16. 【請求項16】 粉体を加圧して成形体を形成する粉体
    プレス装置であって、 上下方向に延びる貫通孔を有するダイ、 それぞれ前記貫通孔内を前記ダイに対して相対的に上下
    方向に移動でき、かつ前記貫通孔に形成されるキャビテ
    ィ内で前記粉体を加圧する第1および第2パンチ、なら
    びに前記第1パンチの側面に設けられる供給口を有し、
    かつ前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記供給口か
    ら前記貫通孔側面に対して供給する供給手段を備え、 前記第1パンチおよび前記第2パンチのいずれか一方が
    下パンチであり、 前記下パンチの側面に設けられる吸引口を有し、かつ前
    記キャビティ内に前記粉体が充填されているとき前記吸
    引口から前記キャビティ内を減圧吸引する吸引手段をさ
    らに含む、粉体プレス装置。
  17. 【請求項17】 ダイの上下方向に延びる貫通孔に形成
    されるキャビティ内で第1パンチと第2パンチとによっ
    て粉体を加圧して成形体を形成する粉体プレス方法であ
    って、 前記貫通孔内で潤滑剤を気体とともに前記第1パンチの
    側面から前記貫通孔側面に対して供給する潤滑剤供給工
    程、 前記キャビティ内に前記粉体を充填する粉体充填工程、
    および前記キャビティ内に充填された前記粉体を前記第
    1パンチと前記第2パンチとによって加圧して前記成形
    体を形成する加圧成形工程を備え、 前記第1パンチおよび前記第2パンチのいずれか一方が
    下パンチであり、 前記粉体充填工程では、前記キャビティ内を前記下パン
    チの側面から減圧吸引しながら、前記キャビティ内に前
    記粉体を充填する、粉体プレス方法。
  18. 【請求項18】 前記貫通孔側面に付着した潤滑剤を延
    ばす工程をさらに含む、請求項17に記載の粉体プレス
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の粉体プレス装置を用
    いた、粉体プレス方法。
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