JP3193159U - 色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置 - Google Patents

色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】金属材料又は基板によって生じる光反射を有効に除去することができる、色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置を提供する。
【解決手段】電極構造57,58は、金属導電材料からなる導電層571,581と、パネル構造の基材の色を調和すると共に導電層による光反射を除去するように電極構造が応用されるパネル構造の基材の色に応じて材料を調整して導電層に形成された色度調和層572,582と、を含む。このような電極構造によれば、タッチパネルの厚さを有効に低減できること、表示品質を向上できること、高光透過性、高金属導電率及び高耐食能力を有すること、及び高温塩浴の環境下でも耐食性を示すことなどの効果を奏することができる。
【選択図】図5

Description

本考案は、色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置に関し、特に色度調和層を使用することで光反射防止機能を有する電極構造及びこの電極構造を備えるタッチパネル装置に関する。
環境保護の意識が高まるにつれて、省エネと二酸化炭素排出量の削減の呼び声がますます高まる中で、バックライト光源なしに周囲の環境光で使用できると共に低消費電力量などの特性を有する反射型液晶ディスプレー(Reflective LCD)の発展が注目されている。従来のフラットパネル表示装置(Flat panel display)と比べれば、反射型液晶ディスプレーの成長性がより一層期待されている。
反射型液晶ディスプレーは、低消耗電力、バックライト光源を使用する必要がないなどの特性を有するため、携帯電子機器に適用される。また、金属電極式タッチパネルを反射型液晶ディスプレーに応用する場合、従来のITO(インジウムスズ酸化物)タッチパネルが可撓性を有しないこと及びコストが高いなどの欠点を克服することができる。ここで、金属電極式タッチパネルを反射型液晶ディスプレーに応用できる携帯電子機器として、例えば電子ブック、電子ペーパー(electronic paper)、曲面腕時計、電子ラベルなどのフレキシブル性を有する電子機器であってもよい。
タッチパネルにおいて、金属導線を電極として使用する場合、金属の電極が外部光線を反射する際に金属による光反射が起こりやすく、更に電極自体の金属色とスクリーンの表示色とのコントラストや色差によって、ディスプレーを見る際に、光反射による干渉のせいで、表示画面からの金属による光反射が目に照射されてしまう。そのため、長時間ディスプレーを見ると、人は眼に視覚疲労を覚えやすくなる。
金属電極導線(金属メッシュ)を使用する従来技術のパネルにおいて、パネルにおける金属電極導線などの金属導線によって生じる光反射を除去するために、アンチグレアフィルム(anti―glare film)を別途形成する必要がある。光反射はパネルの表示品質を低下させる要因となる。
従来技術のパネルにおいて、アンチグレアフィルムを使用すると、タッチパネルの厚さが厚くなるだけではなく、光透射区域の光透過性にも影響を与える。また、光学レベルのプラスチック基板自体も光反射を引き起こす。光反射によって人は眼に視覚疲労を覚えやすくなる。プラスチック基板による光反射と金属導線による光反射を合流させると、人の眼は金属導線による干渉現象を一層捉えやすくなる。
図1は、従来技術において、基板と電極構造をタッチ表示装置に応用する場合の断面構造を模式的に示す図である。
図1に示すように、基板10とこの基板10の上表面と下表面に設けられる電極構造101、102とを含んでなるタッチパネルでタッチ表示装置を構成する場合、電極構造101の上方に光学接着剤(optically clear adhesive)11が設けられ、光学接着剤11の上に金属材料によって生じる光反射を除去するためのアンチグレアフィルム12が貼付され、アンチグレアフィルム12の上に光学接着剤13が貼付され、光学接着剤13の上に上方基板14が貼付される。また、基板10は光学接着剤15を介して表示モジュール16に貼付される。表示モジュール16は液晶層を含むようにしてもよい。また、表示モジュール16は、電子インク(E−ink)材料を充填した表示モジュールであってもよい。
アンチグレアフィルムを使用することで金属材料によって生じる光反射を除去する従来技術は、光反射を有効に除去することができないばかりか、パネルの厚さが厚くなったり、形成された金属の導電率及び耐食能力を低下させたりするなどの欠点が存在する。
本考案は、タッチパネルにおいて金属電極導線を電極構造として使用する場合の金属材料によって光反射を引き起こしたり金属材料が目視されたりするなどの従来技術の欠点を有効に改善することを課題とする。本考案の目的は、電極構造が色度調和層を有することによって金属材料又は基板によって生じる光反射を有効に除去することができると共に、タッチパネル装置における基材に応じて色度調和を行うことによって光反射を引き起こしたり金属材料が目視されたりするなどの欠点を有効に改善することができる、色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置を提供することにある。
本考案に係る色度調和層を有する電極構造は、金属導電材料からなる導電層と、パネル構造の基材の色を調和すると共に前記導電層による光反射を除去するように電極構造が応用される前記パネル構造の基材の色に応じて材料を調整して前記導電層に形成された色度調和層と、を含む。
実施例において、色度調和層は、フェノール樹脂(Phenolic resin)の重量百分率が25%〜50%であり、感光化合物の重量百分率が1%〜5%であり、有機着色高分子染料の重量百分率が1%〜20%であり、溶剤の重量百分率が40%〜70%であるような方式によって前記フェノール樹脂、前記感光化合物、前記有機着色高分子染料及び前記溶剤を混合した第1の混合物の重量百分率が60〜99%であり、無機着色染料の重量百分率が1%〜40%であるような方式によって前記第1の混合物及び前記無機着色染料を混合して成る。
他の実施例において、色度調和層は、銀白色の金属を導電層の上に直接塗布して、粗化表面を有するように加工して形成されたものである。銀白色の金属は、銀、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム、モリブデン、タングステン、銅からなる群から選ばれる1種又は2種以上の金属若しくはそれらの組み合わせの合金である。
本考案に係るタッチパネル装置は、色度調和層を有する電極構造を備える。タッチパネル装置は、反射型パネル及び基板を含む。反射型パネル及び基板は光学接着剤を介して接続する。基板の少なくとも一つの表面には一つ又は複数の電極構造が形成される。電極構造は、金属導電材料で製作した導電層と、色度調和層と、を含む。
本考案に係る色度調和層を有する電極構造によれば、タッチパネルの厚さを有効に低減できること、表示品質を向上できること、高光透過性、高金属導電率及び高耐食能力を有すること、及び高温塩浴の環境下でも耐食性を示すことなどの効果を奏することができる。
従来技術のタッチ表示装置の断面構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の一つの実施例を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造の他の実施例を模式的に示す図である。 本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。
本考案が所定の目的を達成するために採用する技術、方法及び効果を更に理解することができるように、以下、本考案について図面を参照しながら詳細に説明する。これにより、本考案の目的、特徴及び特性を深く且つ具体的に理解することができる。但し、図面及び付随する資料は、本考案の参考及び説明のために提供するものに過ぎず、本考案を制限するものではない。
本考案は、色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置を提供する。タッチパネル装置は、光反射をバックライトとする、例えば高コントラストに着目する電子ペーパーなどの反射型パネルを有する電子機器に適用される。この種類の反射型パネルにおいて基材の色は通常淡い色調である。タッチパネルにおいて、金属導線をタッチ回路として使用してもよい。
一つの実施例において、タッチパネルのパネル構造において、電極構造は金属導電材料で製作したものである。一つの実施例に係る電極構造において、金属による光反射を抑制すると共にパネル構造の基材の色を調和するために、金属導電層の上に色度調和層が形成される。色度調和層の主な用途としては、金属による光反射を防ぐように金属導電層を遮ると共に、視覚に干渉を与えるのを防ぐように基材の色を調和するのに用いられる。一つの実施例において、色度調和層は、パネル構造全体の光透過性及び電極構造の金属導電率を保つことができる。
本考案に係るタッチパネル装置において、タッチパネルの電極構造の主体として、金属導電材料で金属導電層を形成する。タッチパネルは、例えばフレキシブル性を有する反射型パネルであってもよい。反射型パネルは、周囲環境の光源によって表示効果を奏するため、環境光が金属導電層で反射されることによって生成した光反射を除去する必要がある。この対策としては、金属導電層の上に色度調和層を形成することである。
一つの実施例において、タッチパネルの電極構造において、色度調和層は、金属による光反射を除去できること、耐食性を有すること、タッチパネルにおける金属電極による光反射を低減できること、環境の高温高湿から金属電極を保護できること、及び反射型液晶ディスプレーの表示品質を向上できることなどの効果を奏することができる淡い色調の白色化層であってもよい。表示基材が白色である例えば電子ペーパーなどの反射型液晶ディスプレーの場合、色度調和層によって反射型液晶ディスプレーの表示品質を向上できる。
色度調和層の形成方式としては、金属電極構造の上に色度調和層の形成材料を塗布、スパッタリング、又は蒸着するようにしてもよい。
一つの実施例において、フェノール樹脂の重量百分率が25%〜50%であり、感光化合物の重量百分率が1%〜5%であり、有機着色高分子染料の重量百分率が1%〜20%であり、溶剤の重量百分率が40%〜70%であるような方式によって前記フェノール樹脂、前記感光化合物、前記有機着色高分子染料及び前記溶剤を混合することによって第1の混合物を形成する。前記溶剤は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA:propylene glycol methyl ether acetate)であってもよい。フェノール樹脂、前記感光化合物、前記有機着色高分子染料及び前記溶剤を混合することによって形成した第1の混合物の重量百分率が60〜99%であり、無機着色染料の重量百分率が1%〜40%であるような方式によって前記第1の混合物及び前記無機着色染料を混合することによって色度調和層を形成する。無機着色染料は、例えばSiO、TiO、又は炭酸カルシウムなどのミクロンレベルの白色系粉末であってもよい。
他の実施例において、フェノール樹脂の重量百分率が5%〜45%であり、感光化合物の重量百分率が1%〜15%であり、有機着色高分子染料の重量百分率が1%〜20%であり、溶剤の重量百分率が45%〜90%であるような方式によって前記フェノール樹脂、前記感光化合物、前記有機着色高分子染料及び前記溶剤を混合することによって第1の混合物を形成する。前記溶剤は、プロポキシエチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル又はそれらの混合物からなる群から選ばれる少なくとも1つであってもよい。前記フェノール樹脂、前記感光化合物、前記有機着色高分子染料及び前記溶剤を混合することによって形成した第1の混合物の重量百分率が60〜99%であり、無機着色染料の重量百分率が1%〜40%であるような方式によって前記第1の混合物及び前記無機着色染料を混合することによって色度調和層を形成する。無機着色染料は、例えばSiO、TiO、又は炭酸カルシウムなどのミクロンレベルの白色系粉末であってもよい。
他の実施例において、白色化を達成するために、色度調和層は、銀白色の金属を金属電極構造の上に直接に塗布して、粗化表面を有するように加工して形成されたものであってもい。銀白色の金属は、例えば銀、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム、モリブデン、タングステン、銅などの金属からなる群から選ばれる1種又は2種以上の金属若しくはそれらの組み合わせの合金であってもよい。また、銀白色の金属は銅ニッケル合金であってもよい。
電極構造において、金属導電層の上に形成された色度調和層は、金属電極層全体の上に所定の厚さで形成されるようにしてもよく、断面が水玉状となるように金属電極層の上に形成されるようにしてもよく、それ自体が粒状表面を有するように金属電極層の上に形成されるようにしてもよい。
図2は、本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。
図2に示すように、タッチパネル装置は、反射型パネル203と、基板2と、反射型パネル203と基板2を結合するための光学接着剤24と、基板2の両側にそれぞれ設けられる電極構造21a、21bと、を含む。一つの実施例において、基板2は、光透過性を有する材料で構成されており、電極構造21a、21bと一緒にタッチパネルのパネル構造を構成する。
光学接着剤23を介してタッチパネルの上にカバー板201が貼付され、光学接着剤24を介して反射型パネル203が貼付されることによって、タッチパネル装置が形成される。
光学的なニーズに応じて、光学接着剤23、24の光透過率(%)は、T>90%、L>90、a<0.1、b<0.8のようにしてもよい。光学接着剤の材料は、例えばアクリル又はアクリル酸(acrylic acid)樹脂などであってもよいが、特に制限されていない。
外部光源(例えば環境光など)は上方(図2における破線で示す光経路)からタッチパネル装置に光を照射してカバー板201と光学接着剤23を通して電極構造21aに照射される。金属電極である電極構造21aで光を反射することによって第1の光反射205を生成する。また、外部光源は図2における破線で示す光経路に沿って上方からタッチパネル装置に光を照射すると、光はカバー板201、光学接着剤23、基板2及び光学接着剤24を通して反射型パネル203に照射される。反射型パネル203で光を反射することによって、第2の光反射206を生成する。そのため、肉眼で第1の光反射205と第2の光反射206を同時に見るようになっている。
この実施例において、第1の光反射205は、電極構造21aで反射された(即ち、金属により反射された)光反射であるため、光反射の色度と反射型パネル203の基材自体の色(例えば、電子ペーパーの基材の色は通常白色である)とのコントラストや色差を生じるため、人の眼は金属電極の配線を一層捉えやすくなる。
ユーザーから金属導線電極を使用するタッチパネル装置における金属による光反射が見えるのを防ぐために、金属導線電極の上に色度調和層を形成することによって、金属で外部光源を反射するのを防ぐと共に、パネル構造の基材による光反射を調和することができる。
図3Aは、本考案に係る色度調和層を有する電極構造を模式的に示す図である。図3Aに示すように、電極構造は、基板31と、金属導線で形成された導電層32と、導電層32の表面に塗布、スパッタリング若しくは蒸着で形成された色度調和層33と、を含む。
また、図3Bに示す実施例において、色度調和層34は所定の厚さで導電層32全体を被覆するため、金属による光反射を有効に低減すると共に、耐食能力を向上することができる。
図3Cに示す実施例において、色度調和層35は断面が水玉状となるように導電層32の上に形成されるため、各視角において金属による光反射を有効に低減すると共に、耐食能力を向上することができる。また、色度調和層35は導電層32全体を被覆する。
図3Dに示す実施例において、色度調和層36は粒状の表面となるように導電層32の上に形成されるため、金属による光反射をより有効に低減すると共に、耐食能力をより向上することができる。また、色度調和層36は導電層32全体を被覆する。
図3Eに示す実施例において、色度調和層37はそれ自体が粒状表面を有する導電層32の上に形成されるため、金属による光反射を有効に低減すると共に、耐食能力を向上することができる。また、色度調和層37は導電層32全体を被覆する。
上述した各実施例において、基板31はタッチパネル装置における電極構造の基材として機能する。基板31の材料は、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、ポリエチレンナフタレート(Polyethylene Naphthalate、PEN)、環状オレフィン共重合体(cyclic olefin copolymer、COC)、液晶高分子(Liquid Crystal Polymer,LCP)、ポリイミド(polyimide、PI)、ポリエーテルイミド(polyether imide、PEI)若しくはポリフェニルスルホン(polyphenylsulfone、PPSU)からなる群から選ばれる1種又は2種以上の材料若しくはそれらの組み合わせの材料であってもよい。基板31の上に形成された金属導電層32の材料は、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、金、銀、ステンレス、タングステン、クロム若しくはチタンからなる群から選ばれる1種又は2種以上の金属若しくはそれらの組み合わせの合金であってもよい。色度調和層33、34、35、36、37は淡い色調を有する材料で形成される白色化層であってもよい。例えば淡い色調を有する塗料又は銀白色の金属で金属電極構造の表面に直接塗布することによって色度調和層を形成する。銀白色の金属を使用する場合、粗化表面を有するように銀白色の金属を加工することによって色度調和層を形成するようにしてもよい。光学的なニーズに応じて、色度調和層は、L<90、a±2、b±2、反射率が30よりも小さいというようにしてもよい。
図4は、本考案に係る色度調和層を有する電極構造の製造工程を示す図である。
図4Aに示すように、基板4を用意する。図4Bに示すように、基板41の上に導電層42を形成する。図4Cに示すように、導電層42の上に、淡い色調を有する材料で白化層である色度調和層43を形成する。色度調和層43の初期状態を形成する方式は、例えばスクリーン印刷、スクレーパー、バーコート又はスピンコートの方式で導電層42の上に材料を塗布するようにしてもよい。
また、電極構造のニーズに応じて、色度調和層43をパターニングするようにしてもよい。具体的に言えば、露出すべき導電層42に沿ってエッチングする。例を挙げて言えば、図4Dに示すように、金属導線電極の向き方向に沿って塗布材料をパターニングするようにしてもよい。パターニングする方法としては、例えばフォトマスクによる露光、現像、エッチングの方法、レーザービームによる彫刻の方法、又は、先ず金属導体表面に親水化処理を施して、疎水性のPET表面ではなく金属導体表面に、選択的に水性塗料を付着させる方法が挙げられるが、これに限定されない。これにより、簡単な工程で、金属導体にのみ被覆された色度調和層43’を形成することができる。
図4Eに示すように、電極とならない層をエッチングすることによって、基板41の上に、パターニングした導電層42’及びこの導電層42’に対応する色度調和層43’を形成する。
図5は、本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。
図5に示すように、タッチパネル装置は、底部に位置する反射型パネル51と、光学接着剤53を介して接合するタッチパネルと、を含む。タッチパネルは、基板55と、基板55の上に形成される電極構造57、58と、を含む。
この実施例において、基板55の上に少なくとも電極構造57、58が設けられる。また、電極構造は、図3A〜図3Eに示す実施例のように設計してもよい。
電極構造57における導電層571の上に色度調和層572が形成される。電極構造58における導電層581の上に色度調和層582が形成される。色度調和層572と色度調和層582は、互いに異なるものであってもよく、反射型パネル51の基材の色に応じてそれらの色をそれぞれ設計してもよい。例えば、電子ペーパーの基材が白色である場合、電子ペーパーの基材の色と一致したり近づけたりするように色度調和層572、582の色度を調整してもよい。これにより、外部光源から光が照射されると、色度が同様である光反射を生成することができる。例を挙げて説明すると、金属電極58で反射されて生成された第1の光反射505及び反射型パネル51で反射されて生成された第2の光反射506は、色度調和層572、582を介して色度が近づく。これにより、液晶ディスプレーの画面の色差で金属導体の存在を視認しやすくなることによって視覚的に不快な光反射が引き起こされることを効果的に回避できる。
実施例において、好ましくは、導電層571、581の厚さは0.001μm〜15μmであり、色度調和層572、582の厚さは0.005μm〜15μmである。また、好ましくは、導電層571、581と色度調和層572、582の幅は1μm〜30μmである。また、好ましくは、金属導線の線幅は1μm〜30μmである。
図6は、本考案に係る色度調和層を有する電極構造の他の実施例を模式的に示す図である。
図6に示すように、金属導電層の上に形成される色度調和層は複数層であってもよい。例を挙げて説明すると、図6に示すように、基板61の上に導電層63が形成され、導電層63の上に第1の色度調和層65が形成され、第1の色度調和層65の上に第2の色度調和層66が形成されるようにしてもよい。これにより、電極構造の耐食能力及び環境適応性を向上することができる。更に、第1の色度調和層65及び第2の色度調和層66によって電極全体の色度及び光反射防止機能を向上することができる。
第1の色度調和層65の材料は前の実施例に説明した材料であってもよい。この実施例において、第2の色度調和層66の材料は淡い色調の酸化物、淡い色調の高分子、銀白色の金属又はそれらの混合物であってもよい。銀白色の金属は、例えば銀、ニッケル、クロム、チタン、アルミニウム、モリブデン、タングステン、銅などの金属若しくはそれらの組み合わせの合金(例えば銅ニッケル合金など)であってもよい。淡い色調の酸化物は、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム若しくはそれらの混合物であってもよい。淡い色調の高分子は例えば有機ケイ素などであってもよい。第2の色度調和層66を構成するための混合物としては、淡い色調の高分子の割合が10%〜90%であり、淡い色調の酸化物における銀白色の金属の割合が10%〜90%であるようにしてもよい。好ましくは、第2の色度調和層66の厚さは0.001μm〜1μmである。第2の色度調和層66の反射率は1%〜50%であり、好ましくは30%よりも小さい。好ましくは、第1の色度調和層65と第2の色度調和層66による全体反射率は30%よりも小さい。
色度調和層の特性は、L(輝度)、a(赤緑)及びb(黄青)からなる色度座標値で示すことができる。例を挙げて説明すると、電子ペーパーのスクリーンがバックライトを点灯せずに純白色の背景を呈する場合、その反射率が30%よりも小さく、輝度が90よりも小さく、色度座標の赤緑軸(a/−a axis)が2〜−2であり、黄青軸(b/−b axis)が2〜−2である。基材の色がより白色を呈する電子ペーパーである場合、輝度が90%よりも小さい色度調和層(即ち、白色化層)を有する。
タッチパネルにおいて、金属電極での銅の金属によって、黄色に偏る金属反射を肉眼で視認しやすい。そのため、第1の色度調和層65により、反射率>50%、L>90%、a<0.1、b>2となるように例えば銅からなる金属電極自体の金属を調整することによって、スクリーンの純白色の背景色に近くなり、これにより、スクリーンとのコントラストや色差を低減することができる。第1の色度調和層65と第2の色度調和層66を構成するための材料自体の色度は、材料の厚さに応じて変更することができる。第2の色度調和層66は、スクリーンの純白色や白色の背景色に近いように第1の色度調和層65を調整することができる。また、第2の色度調和層66は、反射防止、干渉防止、干渉縞防止、耐摩耗、引っかき傷防止などの特性を有する。
図7A及び図7Bは、本考案に係る色度調和層を有する電極構造の他の実施例をそれぞれ模式的に示す図である。図7Aに示すように、基板71の上に電極構造73が形成される。図7Bに示すように、基板71の上に電極構造74が形成される。電極構造73と電極構造74の構成は互いに異なっている。
図7Aに示すように、電極構造73と基板71との間に接着層731が設けられる。接着層731により導電層732と基板71との間の接着性を向上し、これにより、基板71の湾曲による電極構造73の脱落という問題を低減することができる。導電層732の上には色度調和層733が設けられる。
接着層732の材料は、高分子材料、酸化物材料、金属材料若しくは複合材料からなる群から選ばれる1つであってもよい。高分子材料は、例えばアクリル酸(acrylic acid)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、ポリエーテルイミド(polyether imide、PEI)、ポリフェニルスルホン(polyphenylsulfone、PPSU)、ポリイミド(polyimide、PI)、ポリエチレンジオキシチオンフェン(PEDOT)、ポリアニリン(polyaniline、PANI)、ポリピロール(polypyrrole、PPY)若しくはそれらの複合材料であってもよい。酸化物は例えば非晶質(amorphous)型又は多結晶(polycrystalline)型の酸化物の薄膜又は粉末であってもよい。酸化物材料は、例えば酸化チタン、酸化タンタル、酸化ケイ素、酸化アルミニウム若しくはそれらの複合材料であってもよい。金属材料は、例えば銅、銀、アルミニウム、モリブデン、ニッケル、クロム、タングステン、チタン、シリコン、亜鉛、錫、鉄又はそれらの合金若しくは複合材料であってもよい。接着層の材料は、高分子材料、酸化物材料、金属材料若しくは複合材料からなる群から選ばれる2種又は3種の組み合わせであってもよい。例えば、接着層の材料は、金属材料と酸化物材料の組み合わせの複合材料であってもよく、高分子材料と金属材料の組み合わせの複合材料であってもよく、金属材料と酸化物材料と高分子材料の組み合わせの複合材料であってもよい。複合材料としては、高分子材料の比率が10%〜90%であり、酸化物の比率が10%〜90%であり、金属材料の比率が10%〜90%であるようにしてもよい。酸化物は、例えば酸化チタンの厚さが900nmであり、酸化ケイ素の厚さが100nmであるような多層構造であってもよい。好ましくは、接着層732の厚さが0.001μm〜1μmであり、反射率が1%〜50%である(より好ましくは30%よりも低い)。
図7Bに示すように、電極構造74において、導電層741と色度調和層742の上に粗化層743が設けられる。粗化層743は、金属による光反射を抑制することによって、肉眼での不可視性の効果を向上することができる。粗化層743は、例えば化学エッチング(例えば硫酸、マンガン酸などを使用する)、機械的・物理的除去(例えば圧延(rolling mill)、イオンビーム、コロナ処理など)若しくはプラズマ除去(例えば大気プラズマなど)などの方式によって形成されるようにしてもよい。粗化層743の材料は、下方に接着される色度調和層742の材料と同様であってもよい。
電極構造74における粗化層743は、エッチングなどの加工方式で形成されてもよく、材料を電解、スパッタリング若しくは堆積することによって形成されてもよい。
UVテープ又は有機シリコン樹脂硬化層などの材料を別途塗布することによって粗化層743を形成する場合、粗化層743の材料は下方に位置する色度調和層742の材料と異なるようにしてもよい。粗化層743の粗さ(中心線平均粗さRa)は、Raが0.001μm〜0.2μmであり、好ましくはRaが0.02μm〜0.1μmである。
図8は、本考案に係る色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置を模式的に示す図である。図8に示す実施例において、電極構造の上に粗化層が形成される。
図8に示すタッチパネル装置は、反射型パネル81、基板83及び上方に位置するカバー板85を含む。光学接着剤801により反射型パネル81と基板83を接着する。光学接着剤802により基板83とカバー板85を接着する。基板83の上に電極構造87が形成される。電極構造87における導電層872は金属導線で形成される。金属による光反射を防ぐと共に反射型パネル81の基材の色を調和するために、導電層872の上に色度調和層873が形成される。電極構造87の下方は接着層871を介して基板83に接着される。
入射する入射光を増加させると共に金属による光反射を防ぐために、色度調和層873の上に粗化層874を形成する。光学接着剤802により目視での粗化層874の粗さのヘイズ値(Haze、即ち曇り度)を低下させることができる。また、光学接着剤802により電極構造87の表面粗さを平面化させることによって、純白色や白色の背景色に近いように色度調和層873の色を反射型パネル81の基材の色により近づけることができる。
本考案に係る例えば電子ブック、電子ペーパー、曲面腕時計又は電子ラベルなどのタッチパネル装置において、電極構造の上に色度調和層が形成されるため、電極構造における金属導体による光反射を防ぐと共に、パネルの基材の色を調和することによって目視快適性を向上することができる。更に、本考案によれば、高光透過性、高金属導電率及び高耐食能力を有すること、及び高温塩浴の環境下でも耐食性を示すことなどの効果を奏することができる。
上述したものは本考案の好ましい一例に過ぎず、本考案の実用新案登録請求の範囲を限定するものではない。本考案の明細書及び図面内容に基づいてなされた均等な変更および付加は、いずれも本考案の実用新案登録請求の範囲内に含まれるものとする。
2、10、14、31、41、55、61、71、83 基板
11、13、15、23、24、53、801、802 光学接着剤
12 アンチグレアフィルム
16 表示モジュール
21a、21b、57、58、73、74、87、101、102 電極構造
32、42、42’、63、571、581、732、741、872 導電層
33、34、35、36、37、43、43’、572、582、733、742、873 色度調和層
51、81、203 反射型パネル
65 第1の色度調和層
66 第2の色度調和層
85、201 カバー板
205、505 第1の光反射
206、506 第2の光反射
731、871 接着層
743、874 粗化層

Claims (9)

  1. 金属導電材料からなる導電層と、
    パネル構造の基材の色を調和すると共に前記導電層による光反射を除去するように電極構造が応用される前記パネル構造の基材の色に応じて材料を調整して前記導電層に形成された色度調和層と、
    を含むことを特徴とする色度調和層を有する電極構造。
  2. 前記パネル構造における基板に前記金属導電材料で形成された金属導線電極が設けられることを特徴とする請求項1に記載の色度調和層を有する電極構造。
  3. 前記色度調和層は、前記金属導線電極の向き方向に沿って前記材料をパターニングして形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の色度調和層を有する電極構造。
  4. 前記色度調和層は前記導電層の表面の上に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の色度調和層を有する電極構造。
  5. 前記色度調和層は、前記導電層全体を被覆するように前記導電層に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の色度調和層を有する電極構造。
  6. 前記電極構造の表面に粗化層が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の色度調和層を有する電極構造。
  7. 色度調和層を有する電極構造を備えるタッチパネル装置であって、
    反射型パネルと、
    光学接着剤を介して前記反射型パネルに結合されており、少なくとも一つの表面に一つ又は複数の電極構造が形成された基板と、
    を含み、
    前記電極構造は、
    金属導電材料からなる導電層と、
    前記反射型パネルの基材の色を調和すると共に前記導電層による光反射を除去するように前記反射型パネルの基材の色に応じて材料を調整して前記導電層に形成された色度調和層と、
    を含むことを特徴とするタッチパネル装置。
  8. 前記反射型パネルにおける基板に前記金属導電材料で形成された金属導線電極が設けられることを特徴とする請求項7に記載のタッチパネル装置。
  9. 前記タッチパネル装置は、電子ブック、電子ペーパー、曲面腕時計又は電子ラベルであることを特徴とする請求項7に記載のタッチパネル装置。
JP2014003632U 2014-07-08 色度調和層を有する電極構造及びタッチパネル装置 Active JP3193159U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170019706A (ko) * 2015-08-12 2017-02-22 주식회사 엘지화학 전도성 구조체, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 디스플레이 패널
KR20170020053A (ko) * 2015-08-13 2017-02-22 주식회사 엘지화학 전도성 구조체 및 이의 제조방법
JP2018513501A (ja) * 2015-04-24 2018-05-24 エルジー イノテック カンパニー リミテッド タッチウィンドウ

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