JP3193018U - 消臭組成物錠剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】消臭効果を奏することが知られている柿抽出物と緑茶抽出物との混合物の苦みや渋みを低減することで、より摂取しやすい消臭組成物を提供する。さらには、目的とする解消したい臭いに併せて使い分けることができ、噛み砕いても摂取しやすい消臭組成物を提供する。【解決手段】柿抽出物と、緑茶抽出物と、トレハロースと、香料とを含有し、厚さ3.5〜5.5mm、直径7〜11mmの略円筒状であることを特徴とする消臭組成物錠剤1。【選択図】図1
Description
本考案は、柿抽出物や緑茶抽出物等を含有する消臭組成物錠剤に関する。
家庭や職場などの日常生活はもちろん、公共の乗り物やエレベーター等の人との距離が近い空間などで、口臭や体臭、加齢臭等の臭いについてもエチケットの一つとしてその対策が求められるような場面がある。この臭いの対策として、柿やお茶に含まれる成分が注目されてきている。
例えば、特許文献1は、柿果実等の抽出物と、緑茶の水溶性抽出物とを主成分とする消臭剤に関する技術である。この文献においても指摘されているように、柿抽出物、緑茶抽出液は消臭効果を奏することは従来から広く知られ、利用されてきた。また、特許文献2にも特許文献1と同様に柿を原料とする物質と、緑茶に豊富に含まれる成分であるカテキンとを混合した消臭組成物が開示されているように、柿由来の物質と、緑茶由来の物質とを混合した消臭組成物が知られている。
特許文献1や特許文献2に開示されるように、柿由来物質と、緑茶由来物質とを組み合わせることで消臭効果を奏することが知られている。しかしながら、これらの重要な有効成分としてはタンニンやカテキンが考えられるが、これらはいずれも渋みや苦味等を感じさせるものであり、経口摂取時に抵抗を感じる場合があった。しかし、口臭や体臭、加齢臭は直ちにその臭いを無くしたい場合があり、より手軽に摂取しやすい消臭組成物が求められている。
本考案者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の考案が上記目的に合致することを見出し、本考案に至った。すなわち、本考案は、以下の考案に係るものである。
本考案は、柿抽出物と、緑茶抽出物と、トレハロースと、香料とを含有し、厚さ3.5〜5.5mm、直径7〜11mmの略円筒状であることを特徴とする消臭組成物錠剤に関するものである。このような構成とすることで、柿抽出物と緑茶抽出物との相乗効果による消臭効果を奏することができ、さらに渋みや苦みを抑え経口摂取しやすい香味を有し、飲み込んだり、噛み砕いたりしやすいものとなる。
本考案の消臭組成物錠剤は、柿抽出物を含有する。この柿抽出物とは、タンニンを含む柿の果実から抽出されたものである。特にタンニンが含有されやすいように、この柿抽出物は、渋柿の未熟な果実を粉砕、圧搾して得られた汁液を発酵・熟成させて得られる液体である、いわゆる柿渋を用いることが好ましい。本考案においては、この柿抽出物を抽出液の液状のまま、あるいは有効成分が残留するように乾燥し粉末化させたものを使用することができる。柿抽出物に含まれるタンニン(柿タンニン)は、かなり強い渋味を有するが、優れた消臭効果を有していることが知られている。
本考案の消臭組成物錠剤は、緑茶抽出物を含有する。緑茶抽出物とは、カテキンを含む緑茶の茶葉から抽出されたものである。この抽出物は、例えば茶葉から水や熱水、溶媒(含水エタノール、エタノール、含水メタノール、メタノール、アセトン、酢酸エチル又はグリセリン水溶液)等により抽出することで得られる液体や、その液体を濃縮したり、さらに粉末化したものなどを用いることができる。緑茶抽出物に含有されるカテキンは、殺菌作用や消臭作用を奏し、柿抽出物と併せて使用することで、優れた消臭作用を奏する。
本考案の消臭組成物錠剤は、トレハロースを含有する。トレハロースは、二つのα−グルコースが1,1−グリコシド結合してできた二糖類である。トレハロースは、種々の製造方法で調製されているが、本考案においてはいずれの製造方法により得られたものを使用しても良い。トレハロースを含有させることで、本考案の素錠組成物の柿抽出物や緑茶抽出物の苦みや渋みなどを低減する効果や、組成物錠剤全体としての品質の安定性を向上させることができる。
本考案の消臭組成物錠剤は、香料を含有する。この香料としては、香料として食品に添加することができる成分を適宜選択して用いてよい。本考案が消臭を目的とするものであることからも、香料としては爽涼感を奏する香料が好ましく、グレープフルーツのような柑橘系のものや、ペパーミントのような香草系のもの、メントールのような冷感を感じさせるものなどが好適に用いられ、これらのいずれかを単独あるいは適宜組み合わせて使用することができる。
本考案の消臭組成物錠剤は、さらに、追加成分として、有効成分や、賦形剤、結合剤、崩壊剤、流動剤等を含有し得る。特に、結晶セルロースやステアリン酸カルシウム、ビタミンD、デンプンを追加で含有することで、錠剤としての成形性や、成型後の形状の安定性を向上させることができる。さらには、このような成分を追加して混合成形した状態であれば、噛み砕きやすい硬さとすることができるため、口臭の防止効果を得たい際に即効性が高い。
本考案の消臭組成物錠剤における各成分の含有量については、消臭組成物錠剤における柿抽出物含有量が15〜40重量%、緑茶抽出物含有量が0.1〜1.0重量%、トレハロース含有量が15〜40重量%、香料含有量が1〜10重量%であることが好ましい。このような範囲内で含有量を調整して得られる消臭組成物は、消臭効果、摂取しやすい呈味性等に非常に優れている。このような含有量で製造するとき、残部としては前述したような追加成分等を加えることができる。
本考案の消臭組成物錠剤は、厚さ3.5〜5.5mm、直径7〜11mmの略円筒状を有する。このような形状の錠剤は、非常に飲み込みやすい一方で、噛み砕いて摂取したい場合にも噛みやすい大きさであり、かつ、一錠あたりの有効成分含有量のバランス調整に適している。この大きさとして、その厚さは4.0〜5.0mmであることが好ましく、その直径は8.5〜9.5mmであることが好ましい。このような形状への成形は、消臭組成物錠剤に含有される各成分を混練し、打錠成型等の成型方法により成型することで達成することができる。
また、消臭組成物錠剤としてのその他の物性として、質量、硬度、水分含量、崩壊度等を制御することが好ましい。例えば、質量を250〜350mg、硬度を3.0kg以上、水分含量を10.0%以下、崩壊度を30分以内となるように調製した消臭組成物錠剤は、摂取しやすさ、保存期間、摂取時の有効成分の人体内への取り込み等の観点から優れたものとなる。また、このような要件を満たすことで、より、口臭、体臭、便臭等、使用者が求める目的で使い分けやすくなる。すなわち、直ちに口臭低減等を目的とする場合は、噛み砕いて摂取することができ、この際も使用者はその渋み等を感じることなく摂取できる。
本考案の消臭組成物錠剤は、柿抽出物と、茶抽出物とによる消臭効果に加えて、錠剤化していることで経口摂取しやすく、かつ、噛み砕いた場合もトレハロースや結晶セルロース等により渋みが低減されており、さらに香料による香味が生じることから継続して摂取しやすい。また、噛み砕くことにも、飲み込むことにも適している形状、物性としていることから、摂取する目的とする臭いにあわせた摂取を行うことができる。
以下、本考案の実施の形態について具体例等を示して詳細に説明する。本考案の第一の実施の形態である消臭組成物錠剤の斜視図を図1に示す。
[消臭組成物錠剤の成形]
一錠あたりの消臭組成物錠剤重量300mgにおける各成分量が、次のような量となるように原料を混練し打錠成型することで消臭組成物錠剤1を成型した。
「消臭組成物:各成分量(1錠(約300mg)あたり)」
柿抽出物 75mg、緑茶抽出物 0.5mg、トレハロース 75mg、結晶セルロース 18mg、香料(グレープフルーツ) 6mg、香料(ペパーミント) 2mg、香料(メントール) 1mg、ステアリン酸カルシウム 4.5mg、ビタミンD 1mg、デンプン 117mg
一錠あたりの消臭組成物錠剤重量300mgにおける各成分量が、次のような量となるように原料を混練し打錠成型することで消臭組成物錠剤1を成型した。
「消臭組成物:各成分量(1錠(約300mg)あたり)」
柿抽出物 75mg、緑茶抽出物 0.5mg、トレハロース 75mg、結晶セルロース 18mg、香料(グレープフルーツ) 6mg、香料(ペパーミント) 2mg、香料(メントール) 1mg、ステアリン酸カルシウム 4.5mg、ビタミンD 1mg、デンプン 117mg
実施形態1に係る消臭組成物錠剤1は、厚さ4.3mm(図1中h)、直径9mm(図1中d)の円筒状として成型した。この消臭組成物錠剤1を、消臭組成物錠剤(A)として、以下の試験例1,2の試験をおこなった。
[試験例1:口臭低減効果]
40〜79歳の健康な男女11名(男性6名、女性5名)に、前述の消臭組成物錠剤(A)を投与して、口臭低減効果を調べた。
被験者群:40〜79歳の男女の健康な男女 被験者数11名(男性6名、女性5名)
投与方法:2錠を摂取した後に、以下の試験項目に関する評価を行った。
試験項目:ジメチルサルファイド
結果:摂取後120分においてジメチルサルファイド抑制効果が見られた。ジメチルサルファイドは、にんにく不快臭の主たる原因と言われていることから、本考案の消臭組成物錠剤(A)を摂取することでにんにく不快臭抑制に有効な可能性があると考えられる。
40〜79歳の健康な男女11名(男性6名、女性5名)に、前述の消臭組成物錠剤(A)を投与して、口臭低減効果を調べた。
被験者群:40〜79歳の男女の健康な男女 被験者数11名(男性6名、女性5名)
投与方法:2錠を摂取した後に、以下の試験項目に関する評価を行った。
試験項目:ジメチルサルファイド
結果:摂取後120分においてジメチルサルファイド抑制効果が見られた。ジメチルサルファイドは、にんにく不快臭の主たる原因と言われていることから、本考案の消臭組成物錠剤(A)を摂取することでにんにく不快臭抑制に有効な可能性があると考えられる。
[試験例2:便臭軽減効果]
40〜79歳の健康な男女14名(男性7名、女性7名)に、前述の消臭組成物錠剤(A)を投与して、便臭低減効果を調べた。
被験者群:40〜79歳の男女の健康な男女 被験者数14名(男性7名、女性7名)
投与方法:一日あたり2錠(摂取時間は被験者の任意の時間とした。)を1週間継続して摂取した。
試験項目:硫化水素、メチルメルカプタンの分析
結果:本考案の消臭組成物錠剤(A)の投与前後について、14名中何人臭いが改善したかを算出した改善率は、メチルメルカプタンと硫化水素において改善が見られた。このことから特に、硫化物に対して効果があると考えられる。なお、この錠剤は、柿抽出物のタンニンや、緑茶抽出物のカテキンの渋みや苦味等をほぼ感じることがなく、被験者が抵抗なく継続して1週間摂取しやすいものであった。
40〜79歳の健康な男女14名(男性7名、女性7名)に、前述の消臭組成物錠剤(A)を投与して、便臭低減効果を調べた。
被験者群:40〜79歳の男女の健康な男女 被験者数14名(男性7名、女性7名)
投与方法:一日あたり2錠(摂取時間は被験者の任意の時間とした。)を1週間継続して摂取した。
試験項目:硫化水素、メチルメルカプタンの分析
結果:本考案の消臭組成物錠剤(A)の投与前後について、14名中何人臭いが改善したかを算出した改善率は、メチルメルカプタンと硫化水素において改善が見られた。このことから特に、硫化物に対して効果があると考えられる。なお、この錠剤は、柿抽出物のタンニンや、緑茶抽出物のカテキンの渋みや苦味等をほぼ感じることがなく、被験者が抵抗なく継続して1週間摂取しやすいものであった。
1 消臭組成物錠剤
Claims (3)
- 柿抽出物と、緑茶抽出物と、トレハロースと、香料とを含有し、厚さ3.5〜5.5mm、直径7〜11mmの略円筒状であることを特徴とする消臭組成物錠剤。
- 前記消臭組成物錠剤における、柿抽出物含有量が15〜40重量%、緑茶抽出物含有量が0.1〜1.0重量%、トレハロース含有量が15〜40重量%、香料含有量が1〜10重量%である請求項1記載の消臭組成物錠剤。
- 前記消臭組成物錠剤が、さらに、結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、ビタミンD、デンプンからなる群から選択される少なくとも1以上の物質を含有する請求項1または2記載の消臭組成物錠剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014003469U JP3193018U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 消臭組成物錠剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003469U JP3193018U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 消臭組成物錠剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3193018U true JP3193018U (ja) | 2014-09-11 |
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Family Applications (1)
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JP2014003469U Active JP3193018U (ja) | 2014-07-01 | 2014-07-01 | 消臭組成物錠剤 |
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JP (1) | JP3193018U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200097909A (ko) * | 2019-02-11 | 2020-08-20 | 이돈복 | 악취제거와 소독살균을 위한 조성물 |
WO2022092522A1 (ko) * | 2020-10-31 | 2022-05-05 | 주식회사 에코월드팜 | 구취 개선용 구강조성물 |
-
2014
- 2014-07-01 JP JP2014003469U patent/JP3193018U/ja active Active
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