JP3192897U - タイヤリフター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ローラ3とローラ6とを対向して設け、一方のローラ3が他方の固定位置の前記ローラ6の方向に進退自在に移動するタイヤリフターにおいて、ハンドル18を備えた減速ギア装置13に連結したネジ軸17をローラ3の枢軸支持部の上側に固設したスライダーナット14に螺合してネジ対偶を形成して設けた。ハンドル18の回転をネジ軸17に減速伝達し、ローラ3に固定されたスライダーナット14を水平方向に移動させてローラ3を拡狭移動することでローラ3とローラ6の間隔を変化させ、その間隔に載置されたタイヤの高さと位置を微調整する。
【選択図】図1
Description
図9のタイヤリフターは、堅牢で複雑であり、図10のタイヤリフターは「持ち上げる」「降ろす」の機能のみで、その動作も段階的に昇降する作動である。
図10における矢印Aは、作業者の反復作業の負荷方向、BCEFは移動の方向を示し、Dはローラの回転を示している。
タイヤ交換作業では、ホイールナットの孔の位置を合わせるために、完全一致の微調整が必要で、従来のタイヤリフターは調整が大まか過ぎた構成である。
タイヤリフターは、タイヤのホイールナットを所定の位置に微調整できれば、より簡易に着脱作業をすることができる。
使い易さからは、さらに軽量化やデザイン性が求められている。
ただ、その2本のローラを駆動するための構造がそれぞれ異なる機構や組み合わせで公開されている。
A:2本のローラを駆動する構造を簡易に軽量にすること。
B:2本のローラの開閉の幅の微調整ができること。
C:微調整の作業が、作業個所を見ながら調整できかつ、その作業が安定して誰でも微調整作業ができる構造にすること。
である。
ネジ軸の回転により、ナットが段階的ではなくスムーズに移動し、正確に孔位置を合わせるような微調整ができるように、ネジ対偶のスライダー機構を案出し、ネジ軸の回転を、減速ギア装置を介して手動のハンドルで軽く行えるようにし、かつハンドルを装置の端部に形成することで作業をしやすいものとして達成した。
開発当初は、ネジ軸をハンドルで直接回す構造としたが、重いタイヤを調整するには大きな力が必要で作業性が低下し、そのため力を込めるとタイヤを含めてタイヤリフターが動いてしまうことがあり、力を出すためにハンドルを長くしたくても地面に手が当たってしまうので制限があり、またネジピッチの変更も限度があった。
そこでネジ軸からハンドルの間でギアを付けて減速する構造を案出し、これによって製品化へ調整するための設計の自由度が「ネジピッチ」「ギア比」「ハンドル長さ」と広がり、何度かの試作を経て本考案に至ったものである。
スライダーナット(14)のネジ対偶による移動をローラ(3)に反映するものである。
ローラ(3)は、スライダーナット(14)でネジ軸(17)に連結している。
前記ガイド(10)(11)からなる枠は、ローラ(3)の枢軸支持部の上端部に非接触で設けられ、枠の横側に設けたハンドル(18)の回転は減速ギア装置(13)で減速してネジ軸(17)に伝達される。
横側にある手動のハンドル(18)を回して、その回転を減速ギアで低速に変換しながら、ネジ軸(17)を減速正逆回転させることでローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記ローラ(3)を前記ローラ(6)の方向に対して進退自在にし、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)との間隔を拡狭に変化させることでそこに載置されたタイヤの高さと位置を微調整することができる。
キャスター(1)(2)を両下端に備えたローラ(3)と、キャスター(4)(5)を両下端に備えたローラ(6)とを平行に対向して設け、一方のローラ(3)が他方の固定位置のローラ(6)の方向に進退自在に移動するタイヤリフターであるので、タイヤリフター自体が全方向に移動できる。
キャスター(1)(2)(4)(5)は、回転軸式で取り付けられ、タイヤを載置した場合にも全方向に移動できる。
載置されたタイヤは、左右のローラ(3)(6)でその場で回すことができる。
ローラ(3)が他方の固定位置のローラ(6)の方向に進退自在に移動する構成は、ハンドル(18)を回してネジ軸(17)を回転させると左右にスライド移動できる構造であり、タイヤの大きさに合わせて2本のローラ(3)(6)の間隔を拡狭に調節できる。
又、比較的軽量な荷物や、鍵の掛かった自転車などの移動器具としての使い方もできる。
A:ローラが他方の固定位置のローラの方向に進退自在に移動する構成は、段階的に行うのではなく、スライド式でどの地点にでも位置させることができるので、孔位置合わせのために高さの微調整ができる。
B:ハンドルの回転力を、ネジ軸に伝達するときに、減速して行うので、ハンドル側の負荷は極めて小さく、逆に回転数が多くなる構成である。
ハンドル回転数が多くなることは、1回転における移動調整が微量であることになり、あえてハンドルをたくさん回す設定にしたことにより、微細な調整が可能になっている。
大型タイヤや重いタイヤでも高さの微調整をするために軽い力で操作できる。
C:ハンドルは、タイヤリフターの横側に設けており、高さ具合を視認しながら、手でハンドルを回して微調整ができるので、作業の適正、効率化ができる。
D:本考案の構造によって、タイヤリフターの「上げる」「下げる」「保持する」という機能を集約でき、従来製品にはなかった上下させて保持し「高さを微調整する」という孔位置合致の一連の作業がスムーズにできる。
E:従来製品に比べて、構造が視認でき、「軽く」「安く」「故障の少ない」製品にすることができる。
変化の動力は、ハンドル(18)の手動回転で、この回転方向は正逆にできてローラ(3)とローラ(6)との拡狭の選択ができる。
ハンドル(18)の手動回転によるローラ(3)(6)の間隔の変化で、そこに載置されたタイヤの高さと位置を微調整する。
実施例は、あくまで構成の基本を具体化したものであり、全体の寸法や、ローラの太さや色、ネジ軸を支承する枠の形状など、デザインなどの変更は、本考案に含まれる設計変更であり、考案自体はこの実施例に限定されるものではない。
図の実施例は、キャスター(1)(2)を両下端に備えたローラ(3)と、キャスター(4)(5)を両下端に備えたローラ(6)とを平行に対向して設け、一方のローラ(3)が他方の固定位置の前記ローラ(6)の方向に進退自在に移動するタイヤリフターである。
キャスター(1)(2)(4)(5)は、全方向に移動できる回転軸タイプのものである。
前記ローラ(6)の枢軸支持部は、後述する細長い長方形状の枠に取り付けられるので、枠幅より若干長い寸法で延設される。
実施例において枢軸支持部は、角柱状のブロックである。
ローラ(3)の枢軸支持部の上部には、後述するスライダーナット(14)が固設されている。
ローラ(6)の枢軸支持部は、平行なガイド(10)(11)が形成する前記枠の端に、その下端と略直角の角度で固定して設けられる。
枠は、平行な枠長辺のガイド(10)と枠長辺のガイド(11)と、ガイド短枠(12)とガイド短枠(20)からなる金属板枠である。
細長い長方形状の枠の端部には、ガイド短枠(12)が固定され、他の端部にはガイド短枠(20)が設けられている。
ガイド短枠(20)は減速ギア装置(13)の固定具にもなっている。
ネジ軸(17)は、ハンドル(18)を備えた減速ギア装置(13)の駆動軸に連結されている。
ハンドル(18)を回転すると、その回転は減速ギア装置(13)で減速されてネジ軸(17)に伝達される。
ネジ軸(17)は、同じ位置で自転する。
前記減速ギア装置(13)は、ハンドル(18)の回転をネジ軸(17)に減速して伝達するが、手動によるハンドルの回転に対してネジ軸(17)を半分以下の回転に減速する構成にすると、作業の慎重性や孔位置合わせには好ましい。
減速比は、ハンドル回転に対しネジ軸回転を半分以下にするという数値に限定するものではないが、作業者の実感として、ハンドル(18)が軽い回転で、慎重に孔位置を合わせる感覚はローラ(3)の移動速度が遅速に感じる方が好ましい。
実施例では、
ギア比:ハンドル2.5回転=ネジ軸1回転,
ネジ軸ネジピッチ:2mm.
で設計している。
この構成では、ハンドルを10回転回すとネジ軸(17)は4回転して、ローラ幅は8mm移動する。
実施例ではハンドル長さは、70mmとしている。
ハンドルの寸法や減速比率は、これに限定されるものではないが、作業性と調整の容易性を両立するためには、ハンドルの長さも多種選択できる。
減速ギア装置(13)は、ギアの減速機構を、雨水や衝撃に強い耐久ボックスである減速ギアボックス(19)で囲繞したものである。
ネジ軸(17)とスライダーナット(14)はネジ面を対偶素として互いに接触しているので、ネジ軸(17)の回転運動をスライダーナット(14)の前後移動運動に変換する。
この前後移動の構成により、「ネジ回転による幅の調整」が微細に可能になったのである。
前記スライダーナット(14)の移動幅は、本体の横幅の略半分程度になる。
枠に固定される中間軸受(16)の位置は、枠の略中間地点で、この地点までローラ(3)狭めても、自立できる位置に定めている。
タイヤリフターにおいて、作業に合わせてハンドル(18)の回転のみで、高さの「調整ができる構造」が達成できた。
前記ガイド(10)(11)からなる枠は、ローラ(3)とはネジ軸(17)を介してスライダーナット(14)につながり、スライダーナット(14)が固定された枢軸支持部を介してつながっているのみである。
ハンドル(18)の回転は減速ギア装置(13)で減速してネジ軸(17)に伝達され、ハンドル(18)でネジ軸(17)を減速正逆回転させることでローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記ローラ(3)を前記ローラ(6)の方向に対して進退自在に移動させる。
この移動は、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)との間隔を拡狭に変化させることであり、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)の間に載置されたタイヤの高さと位置をその拡狭の間隔で微調整することができる。
減速ギア装置(13)を介在させることで、ハンドル(18)の回転が非常に軽くなり、大幅には昇降しないので、繊細に微細に高さを調整できる。
図4は、ローラ(3)が、ほとんど大きく開いた状態を示している。
図中の矢印は、Bは 閉じる方向(タイヤを上昇させる方向)の意味、Cは 開く方向(タイヤを下げる方向)の意味である。
タイヤ交換作業において、車体をジャッキで持ち上げて、タイヤリフターをセットし、少し降ろしてタイヤをリフターにセットすると、タイヤは自転するので作業し易い位置に回して止めて、取り外し等の作業ができる。
タイヤを外した後も、タイヤリフターは搬送キャスターでもあるのでタイヤの運搬は手間がかからず、そのまま移動できる。
又、タイヤを回転自在に持ち上げるのでタイヤの洗浄やタイヤ光沢剤の塗布などのメンテナンスなどにも利用できる。
2 キャスター
3 ローラ
30 (ローラの)枢軸
4 キャスター
5 キャスター
6 ローラ
60 (ローラの)枢軸
10 ガイド(枠長辺)
11 ガイド(枠長辺)
12 ガイド短枠
13 減速ギア装置
14 スライダーナット
15 端部軸受
16 中間軸受
17 ネジ軸
18 ハンドル
19 減速ギアボックス
20 ガイド短枠
B 閉じる方向(タイヤを上昇させる方向)
C 開く方向(タイヤを下げる方向)
スライダーナット(14)のネジ対偶による移動をローラ(3)に反映するものである。
ローラ(3)は、スライダーナット(14)でネジ軸(17)に連結している。
前記ガイド(10)及びガイド(11)からなる枠は、ローラ(3)の枢軸支持部の上端部に非接触で設けられ、枠の横側に設けたハンドル(18)の回転は減速ギア装置(13)で減速してネジ軸(17)に伝達される。
横側にある手動のハンドル(18)を回して、その回転を減速ギアで低速に変換しながら、ネジ軸(17)を減速正逆回転させることでローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記ローラ(3)を前記ローラ(6)の方向に対して進退自在にし、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)との間隔を拡狭に変化させることでそこに載置されたタイヤの高さと位置を微調整することができる。
スライダーナット(14)のネジ対偶による移動を一方のローラ(3)に反映するものである。
一方のローラ(3)は、スライダーナット(14)でネジ軸(17)に連結している。
前記一方のガイド(10)及び他方のガイド(11)からなる枠は、一方のローラ(3)の枢軸支持部の上端部に非接触で設けられ、枠の横側に設けたハンドル(18)の回転は減速ギア装置(13)で減速してネジ軸(17)に伝達される。
横側にある手動のハンドル(18)を回して、その回転を減速ギアで低速に変換しながら、ネジ軸(17)を減速正逆回転させることで一方のローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記一方のローラ(3)を前記他方のローラ(6)の方向に対して進退自在にし、前記一方のローラ(3)と前記他方のローラ(6)との間隔を拡狭に変化させることでそこに載置されたタイヤの高さと位置を微調整することができる。
Claims (4)
- ローラ(3)とローラ(6)とを平行に対向して設け、一方のローラ(3)が他方の固定位置の前記ローラ(6)の方向に進退自在に移動するタイヤリフターにおいて、ハンドル(18)を備えた減速ギア装置(13)に連結したネジ軸(17)をローラ(3)の枢軸支持部の上側に固設したスライダーナット(14)に螺合してネジ対偶を形成して設け、前記ハンドル(18)の手動回転によってネジ軸(17)を減速正逆回転させてローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記ローラ(3)を前記ローラ(6)の方向に対して進退自在に移動させて、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)との間隔を変化させてローラ(3)とローラ(6)の間に載置されたタイヤの高さと位置を微調整することを特徴とするタイヤリフター。
- キャスター(1)(2)を有するローラ(3)と、キャスター(4)(5)を有するローラ(6)とを平行に対向して設け、前記ローラ(3)が前記ローラ(6)の方向に進退自在に移動するタイヤリフターにおいて、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)は枢軸とそれを支承する延設された枢軸支持部からなり、ローラ(6)の枢軸支持部の上端部に直角に固定された平行なガイド(10)(11)からなる枠を中空間隙を於いて設け、その中空間隙の内部に中間軸受(16)を設けかつ端部に端部軸受(15)を設け、その中間軸受(16)と端部軸受(15)に回転自在に支承され、かつハンドル(18)を備えた減速ギア装置(13)に連結したネジ軸(17)をローラ(3)の枢軸支持部の上側に固設したスライダーナット(14)に螺合してネジ対偶を形成して設け、前記ガイド(10)(11)からなる枠はローラ(3)の枢軸支持部の上端部に非接触で設けられ、枠の横側に設けたハンドル(18)の回転は減速ギア装置(13)で減速してネジ軸(17)に伝達され、ハンドル(18)でネジ軸(17)を減速正逆回転させることでローラ(3)に固定されたスライダーナット(14)を水平方向に移動させて前記ローラ(3)を前記ローラ(6)の方向に対して進退自在にし、前記ローラ(3)と前記ローラ(6)との間隔を拡狭に変化させることでそこに載置されたタイヤの高さと位置を微調整することを特徴とするタイヤリフター。
- 前記減速ギア装置(13)は、ハンドル(18)の回転をネジ軸(17)に減速して伝達するもので、手動によるハンドルの回転に対してネジ軸(17)を半分以下の回転に減速する構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のタイヤリフター。
- 前記スライダーナット(14)は、平行なガイド(10)(11)からなる枠が形成する中空間隙の略中間に固設された中間軸受(16)と端部軸受(15)に回転自在に支承されたネジ軸(17)に螺合して、中間軸受(16)と端部軸受(15)の間を移動することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のタイヤリフター。
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Cited By (4)
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CN108263983A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-07-10 | 嘉兴明锐科技股份有限公司 | 一种手动式拖车用轮胎举升器 |
CN108275613A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-07-13 | 嘉兴明锐科技股份有限公司 | 一种拖车用自动轮胎举升器 |
JP2019055752A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-11 | 稔 三好 | タイヤ交換補助具 |
-
2014
- 2014-02-27 JP JP2014001025U patent/JP3192897U/ja not_active Expired - Lifetime
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