JP3192785U - 水素ガス検知板 - Google Patents

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【課題】水素原子による還元にて着色する酸化物系金属薄膜の着色特性を利用して、水素ガス漏洩を監視、検知する水素ガス検知板を提供する。【解決手段】基板1、酸化物系金属薄膜2、及び触媒金属薄膜3を備える。触媒金属薄膜3は、水素ガスを吸着して水素原子に解離する。酸化物系金属薄膜2は、水素原子による還元にて着色する。【選択図】図1

Description

本考案は、水素原子による還元にて着色するガスクロミック金属薄膜の着色特性を利用して、水素ガス漏洩の監視及び検知する水素ガス検知板及びシートに関する。
ガラス、鉄鋼、化学物資、燃料電池又は半導体等の製造工場においては、半導体等の製造工程で水素ガスを使用し、又は製造工程において水素ガスが発生することがある。水素ガスは、酸素雰囲気で爆発する危険性を有し、取扱いに注意する必要があり、水素ガス漏洩を監視、検知する必要がある。
また、水素ガスを燃料とする燃料電池、燃料電池自動車も同様に、水素ガスによる爆発の危険性を有する。
水素ガスを検知する技術として、特許文献1は、固体電解質、触媒電極、参考電極、電位計等でなる水素センサを開示する。触媒電極は、水素ガスを水素原子(プロント)及び電子に解離する。水素ガスセンサは、触媒電極及び参考電極の間の電子差を電位計で測定することで、水素ガスを検知する。
特開2007−278876号公報
しかし、特許文献1では、水素ガスを検出するために、電位計等を必要とし、水素センサが複雑となる。
本考案は、水素原子による還元にて着色する酸化物系金属薄膜の着色特性を利用して、水素ガス検知センサを視認(目視)することで、水素ガス漏洩の監視及び判別(検知)をするこのできる水素ガス検知板及びシートを提供することにある。
本考案に係る請求項1は、基板と、前記基板の表面上に形成され、水素原子による還元にて着色する酸化物系金属薄膜と、前記酸化物系金属薄膜の表面上に担持され、水素ガスを吸着して前記水素原子に解離する触媒金属薄膜と、を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板及びシートである。
本考案に係る請求項2は、前記酸化物系金属薄膜は、前記水素原子による還元にて着色し、及び前記着色後の空気雰囲気にて前記還元前に戻らない不可逆性の酸化物系金属でなることを特徴とする請求項1に記載の水素ガス検知板及びシートである。
本考案に係る請求項3は、前記酸化物系金属は、酸化モリブデンであることを特徴とする請求項2に記載の水素ガス検知板及びシートである。
本考案に係る請求項4は、金属基板と、前記金属基板の表面上に形成される酸化モリブデン薄膜と、前記酸化モリブデン薄膜の表面上に担持されるパラジウム薄膜と、を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板及びシートである。
本考案に係る請求項1は、水素ガス雰囲気において、触媒金属薄膜は、水素ガスを吸着して、水素ガスを水素原子及び電子に解離し、水素原子を酸化物系金属薄膜に拡散する。酸化物系金属薄膜は、水素原子を吸蔵し、水素原子による還元にて着色する(還元反応)。これより、水素ガス検知板及びシートは、水素ガス雰囲気において、酸化物系金属薄膜が着色する。
そして、水素ガス漏洩を監視する者は、水素ガス漏洩を監視する領域に水素ガス検知板及びシートを配置し、酸化物系金属薄膜の着色を視認(目視)することで、水素ガス漏洩を検知(判別)でき、水素ガス検知センサを簡素化できる。また、水素ガス検知板及びシートを監視者(人体)等に装着することで、監視者周囲の水素ガス漏洩も判別(検知)できる。
本考案に係る請求項1において、基板は、鉄、アルミニウム等の金属基板、ガラス基板、セラミックス基板等でなる。酸化物系金属薄膜は、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化タンタル、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化クロム、酸化ジルコニア、酸化ハフニウム、酸化イットリウム等の金属酸化物でなる。触媒金属薄膜は、白金、パラジウム、ニッケル、レニウム、ロジウム、イリジウム、ルテニウム等でなる。
本考案に係る請求項2は、請求項1の効果に加えて、酸化物系金属薄膜は、不可逆性の金属酸化物でなるので、着色後(水素原子による還元後)に空気雰囲気に曝しても、還元前に戻らず着色したままとなる。
これにより、過去の水素ガス漏洩の痕跡を確認でき、水素ガス漏洩の事実を証拠として残すことができる。
本考案に係る請求項3は、請求項2の効果に加えて、酸化モリブデン薄膜は、水素原子による還元にて着色し、この着色にて水素ガス漏洩を判別できる。
本考案に係る請求項4は、水素ガス雰囲気において、パラジウム薄膜は、水素ガスを吸着して、水素ガスを水素原子及び電子に解離し、水素原子を酸化モリブデン薄膜に拡散する。酸化モリブデン薄膜は、水素原子を吸着し、水素原子による還元にて着色する(還元反応)。これにより、水素ガス検知板及びシートは、水素ガス雰囲気において、酸化モリブデン薄膜を着色する。
そして、水素ガス漏洩を監視する者は、水素ガスを監視する領域に水素ガス検知センサを配置し、酸化モリブデン薄膜の着色を視認(目視)することで、水素ガス漏洩を検知(判別)できる。また、水素ガス検知板及びシートを監視者(人体)等に装着することで、監視者周囲の水素ガス漏洩も判別(検知)できる。
酸化モリブデン薄膜は、不可逆性の金属酸化物でなるので、着色後(水素原子による還元後)に空気雰囲気に曝しても、還元前に戻らず着色のままである。
これにより、過去の水素ガス漏洩の痕跡を確認でき、水素ガス漏洩の事実を証拠としても残すことができる。
水素ガス検知板及びシートを示す図であって、(a)は斜視図、(b)は図1(a)のA−A矢視図である。 可逆性・水素ガス検知板及びシートを示す図(水素ガス非漏洩)であって、(a)は斜視図、(b)は図2(a)のB−B矢視図である。 可逆性・水素ガス検知板及びシートを示す図(水素ガス漏洩)であって、(a)は斜視図、(b)は図3(a)のC−C矢視図である。 不可逆性・水素ガス検知板及びシートを示す図(着色前の水素ガス非漏洩)であって、(a)は斜視図、(b)は図4(a)のD−D矢視図である。 不可逆性・水素ガス検知板及びシートを示す図(水素ガス漏洩)であって、(a)は斜視図、(b)は図5(a)のE―E矢視図である。 不可逆性・水素ガス検知板及びシートを示す図(着色後の水素ガス非漏洩)であって、(a)は斜視図、(b)は図6(a)のF−F矢視図である。
本考案に係る水素ガス検知板及びシートについて、図1乃至図6を参照して説明する。
図1及び図2において、水素ガス検知板及びシートXは、基板1、酸化物系金属薄膜2及び触媒金属薄膜3を備えてなる。
基板2は、アルミニウム又は鉄等の金属、ガラス、セラミックでなる。また、基板2は、アルミニウム又は鉄等の金属テープ又は金属シート、化学樹脂シート又化学樹脂テープ、セラミックシートで構成できる。
酸化物系金属薄膜2は、水素原子による還元にて着色する(還元反応)。酸化物系金属薄膜2は、基板2の表面上に形成される。
酸化系金属薄膜2は、金属酸化物でなる。
金属酸化物としては、酸化モリブデン(WoO)、酸化タングステン(WO)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO)、酸化バナジウム(VO)、酸化クロム(CrO)、酸化ジルコニア(ZrO)、酸化ハウニウム(HfO)、酸化イットリウム(YO)である。
酸化物系金属薄膜2は、例えば、酸素雰囲気において、金属酸化物における酸化前の金属(金属モリブテン、金属タングステン、金属タンタル、金属チタン、金属バナジウム、金属クロム、金属ジルコニア、金属ハウニウム、金属イットリウム)をスパッタリングして、基板2の表面上に堆積(担持)する。
触媒金属薄膜3は、酸化物系金属薄膜2の表面上に担持(堆積)され、水素ガス(H:水素分子)を吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H:プロント)及び電子に解離する。
触媒金属薄膜3としては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、レニウム(Re)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)である。
触媒金属薄膜3の担持(堆積)は、高周波スパッタリング法、直流スパッタリング法、分子線エキピシタ法又は真空蒸着法、ゾルゲル法で実行でき、例えば、透明薄膜として酸化物系金属薄膜2の表面上に密着させる。
水素ガス検知板及びシートXは、酸化モリブデン(WoO)、酸化タングステン(WO)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO)、酸化バナジウム(VO)、酸化クロム(CrO)、酸化ジルコニア(ZrO)、酸化ハウニウム(HfO)、酸化イットリウム(YO)から任意の一の酸化物系金属薄膜2(金属酸化物)を選択し、及び白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケル(Ni)、レニウム(Re)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)から任意の一の触媒金属薄膜3を選択し、選択した酸化物系金属薄膜2及び触媒金属薄膜3にて構成する。
水素ガス検知板及びシートXは、水素ガス漏洩を判別(検知)する領域に配置される。水素ガス検知板及びシートXは、水素ガス(H)に曝されると、触媒金属薄膜3は水素ガス(H)を吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H)及び電子に解離する。水素原子(H)は触媒金属薄膜2から酸化物系金属薄膜2に拡散される。酸化物系金属薄膜2は水素原子(H)を吸蔵して、水素原子(H)による還元にて着色する(還元反応)。
水素ガス漏洩を監視する者は、水素ガス検知板及びシートXにおいて、酸化物系金属薄膜2の着色を視認(目視)することで、水素ガス漏洩を判別できる。
このように、水素ガス検知板及びシートXは、水素原子(H)による還元にて着色する酸化物系金属薄膜2の着色特性(水素還元の前後で変色する特性)にて水素ガス非漏洩又は水素ガス漏洩を検知する。
また、水素ガス検知板及びシートXにおいて、金属テープ又は金属シート)、可塑性化学樹脂シート又は化学樹脂テープ、セラミックシートにて基板2を構成することで、人体の腕等に沿って基板2を曲げて人体に装着でき、人体周囲の水素ガス漏洩を判別できる。その他、水素ガス漏洩を監視、判別(検知)する機器にも基板2を曲げることで、水素ガス漏洩に適用した位置に水素ガス検知板及びシートXを装着できる。
水素ガス検知板及びシートXでは、酸化物系金属薄膜2の金属酸化物に応じて、可逆性・水素ガス検知板及びシートX1、又は不可逆・水素ガス検知板及びシートX2を構成できる。
<可逆性・水素ガス検知板及びシートX1>
可逆性・水素ガス検知板及びシートX1(以下、「水素ガス検知板及びシートX1」という)は、図2に示すように、例えば、ガラス基板1A、酸化タングステン薄膜2A、及び白金薄膜3Aを備える。
酸化タングステン薄膜2Aは、可逆性の金属酸化物であって、水素原子(H)による還元にて薄緑色から濃青色に着色する(還元反応)。酸化タングステン薄膜2Aは、着色後の空気雰囲気(酸素)による酸化にて濃青色から薄緑色になり還元前に戻る(酸化反応)。
このように、可逆性・水素ガス検知板及びシートXは、酸化還元反応する金属酸化物を酸化物系金属薄膜2とする。
酸化タングステン薄膜2Aは、アルゴン及び酸素の減圧酸化雰囲気において、金属タングステンをスパッタリング(例えば、高周波マグネトロンスパッタリング法)して、ガス基板1Aの表面上に堆積(担持)する。
白金薄膜3Aは、触媒金属薄膜を構成し、水素ガス(H)を吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H)及び電子に解離する。
白金薄膜3Aは、各種のスパッタリング法、真空蒸着法にて、例えば、膜厚:30nm〜50nmの透明膜として酸化タングステン薄膜2Aの表面上に密着させる。
次に、水素ガス検知板及びシートX1による、水素ガス(H)漏洩の監視、検知(判別)について、図2及び図3を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、図2は、ガス監視領域Yに水素ガス(H)が漏洩していない空気雰囲気(以下、「水素ガス非漏洩」という)であり、図3は、ガス監視領域Yに水素ガス(H)が漏洩する水素ガス雰囲気(以下、「水素ガス漏洩」という)である。また、ガス監視領域Yとは、水素ガス漏洩で爆発の危険性のある領域である。
図2において、水素ガス漏洩を監視する者(以下、「監視者」という)は、ガス監視領域Yに水素ガス検知板及びシートX1を配置する。
水素ガス検知板及びシートX1は、図2に示すように、空気雰囲気である水素ガス非漏洩のガス監視領域Yに配置されるので、酸化タングステン薄膜2Aは着色することなく、薄緑色(還元前の色)のままである。
監視者は、水素ガス検知板及びシートX1の色を視認(目視)し、酸化タングステン薄膜2Aが薄緑色であると、水素ガス非漏洩と判別できる。
図3の水素ガス漏洩において、水素ガス(H)は、ガス監視領域Yに充満する。水素ガス検知板及びシートX1は、水素ガス(H)に曝される。これにより、白金薄膜3A(触媒金属薄膜)は水素ガス(H)吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H:プロント)及び電子に解離する。水素原子(H)は、白金薄膜3Aから酸化タングステン薄膜2A(酸化物系金属薄膜)に拡散される。
酸化タングステン薄膜2Aは、水素原子(H)を吸蔵して、水素原子(H)による還元にて薄緑色から濃青色に着色する(還元反応)。
これにより、監視者は、酸化タングステン薄膜2Aの濃青色を視認(目視)することで、水素ガス漏洩を判別(確認)できる。
水素ガス検知板及びシートX1は、濃青色の着色後、水素ガス非漏洩の空気雰囲気に曝されると、酸化タングステン薄膜2Aは酸素を吸蔵して、酸素による酸化にて還元前に戻る(酸化反応)。
水素ガス検知板及びシートX1において、酸化タングステン薄膜2Aは、酸化反応にて濃青色から薄緑色になる。
可逆性・水素ガス検知板及びシートX1では、酸化タングステン薄膜2Aの酸化還元反応によって、薄緑色又は濃青色になるので、水素ガス漏洩を繰り返し検知できる。
<不可逆性・水素ガス検知板及びシートX2>
不可逆性・水素ガス検知板及びシートX2(以下、「水素ガス検知板及びシートX2」という)は、図4に示すように、鉄基板1B、酸化モリブデン薄膜2B、及びパラジウム薄膜3Bを備える。
酸化モリブデン薄膜2Bは、不可逆性の金属酸化物であって、水素原子(H)による還元にて金属色から濃紺色に着色する(還元反応)。酸化モリブデン薄膜2Bは、着色後の空気雰囲気において、酸素により酸化することなく、空気雰囲気中にて還元前に戻らない(酸化反応しない)。
これにより、水素ガス検知板及びシートX2において、酸化モリブデン薄膜2Bは、着色後の濃紺色のままである。
酸化モリブデン薄膜2Bは、減圧酸化雰囲気において、金属モリブデンをスパッタリングして、鉄基板2Bの表面上に堆積(担持)する。
パラジウム薄膜3Bは、触媒金属薄膜を構成し、水素ガス(H)を吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H)及び電子に解離する。
パラジウム薄膜3Bは、各種のスパッタリング法、真空蒸着法等にて、透明膜として鉄基板1Bの表面上に密着させる。
次に、水素ガス検知板及びシートX2における、水素ガス(H)漏洩の監視、判別(検知)について、図4乃至図6を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、図5及び図7は、水素ガス非漏洩であり、図6は水素ガス漏洩である。
図4において、監督者は、ガス監視領域Yに水素ガス検知板及びシートX2を配置する。水素ガス検知板及びシートX2は、図4に示すように、空気雰囲気である水素ガス非漏洩のガス監視領域Yに配置されるので、酸化モリブデン薄膜2Bは着色することなく、金属色のままである。
監視者は、水素ガス検知板及びシートX2の色を視認(目視)し、酸化モリブデン薄膜2Bが金属色であると、水素ガス非漏洩と判別できる。
図5の水素ガス漏洩において、水素ガス(H)は、ガス管理領域Yに充満する。水素ガス検知板及びシートX2は、水素ガス(H)に曝される。これにより、パラジウム薄膜3B(触媒金属薄膜)は、水素ガス(H)を吸着して、水素ガス(H)を水素原子(H)及び電子に解離する。水素原子(H)は、パラジウム薄膜3Bから酸化モリブデン薄膜2B(酸化物系金属薄膜)に拡散される。
酸化モリブデン薄膜2Bは、水素原子(H)を吸蔵して、水素原子(H)による還元にて金属色から濃紺色に着色する(還元反応)。
これにより、監視者は、酸化モリブデン薄膜2Bの濃紺色を視認(目視)するこで、水素ガス漏洩を判別(検知)できる。
水素ガス検知板及びシートX2は、図6に示すように、濃紺色の着色後、水素ガス非漏洩の空気雰囲気に曝されると、酸素により酸化(酸化反応)することなく、濃紺色のままで還元前に戻らない。
これにより、監視者は、過去の水素ガス漏洩の痕跡を確認でき、水素ガス漏洩の事実を証拠として残すことができる。
水素ガス検知板及びシートXでは、酸化モリブデン(WoO)、酸化タングステン(WO)、酸化タンタル(TaO)、酸化チタン(TiO)、酸化バナジウム(VO)、酸化クロム(CrO)、酸化ジルコニア(ZrO)、酸化ハウニウム(HfO)、酸化イットリウム(YO)から任意の一の酸化物系金属薄膜2(金属酸化物)を選択することで、可逆性・水素ガス検知板及びシートX1又は不不可逆性・水素ガス検知板及びシートX2を構成できる。
本考案は、水素ガス漏洩を検知するのに最適である。
X,X1,X2 水素ガス検知板及びシート
1 基板
1A ガラス基板
1B 鉄基板
2 酸化物系金属薄膜
2A 酸化タングステン薄膜
2B 酸化モリブデン薄膜
3 触媒金属薄膜
3A 白金薄膜
3B パラジウム薄膜
本考案に係る請求項1は、基板と、前記基板の表面上に形成され、水素原子による還元にて着色する酸化物系金属薄膜と、前記酸化物系金属薄膜の表面上に担持され、水素ガスを吸着して前記水素原子に解離する触媒金属薄膜と、を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板である。
本考案に係る請求項2は、前記酸化物系金属薄膜は、前記水素原子による還元にて着色し、及び前記着色後の空気雰囲気にて前記還元前に戻らない不可逆性の金属酸化物でなることを特徴とする請求項1に記載の水素ガス検知板である。
本考案に係る請求項3は、前記酸化物系金属は、酸化モリブデンであることを特徴とする請求項2に記載の水素ガス検知板である。
本考案に係る請求項4は、金属基板と、前記金属基板の表面上に形成される酸化モリブデン薄膜と、前記酸化モリブデン薄膜の表面上に担持されるパラジウム薄膜と、を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板である。

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の表面上に形成され、水素原子による還元にて着色する酸化物系金属薄膜と、
    前記酸化物系金属薄膜の表面上に担持され、水素ガスを吸着して前記水素元素に解離する触媒金属薄膜と、
    を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板及びシート。
  2. 前記酸化物系金属薄膜は、
    前記水素原子による還元にて着色し、及び前記着色後の空気雰囲気にて前記還元前に戻らない不可逆性の金属酸化物でなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス検知板及びシート。
  3. 前記金属酸化物は、
    酸化モリブデンである
    ことを特徴とする請求項2に記載の水素ガス検知板及びシート。
  4. 金属基板と、
    前記金属基板の表面上に形成される酸化モリブデン薄膜と、
    前記酸化モリブデン薄膜の表面上に担持されるパラジウム薄膜と、
    を備えてなることを特徴とする水素ガス検知板及びシート。
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