JP3192190U - 揺れを抑制した組立式テーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の支柱を利用しつつ揺れ(振動)を抑制可能とするテーブルを提供する。
【解決手段】筒状の支柱21と、その上端部に固定される天板1,10と、支柱21の下端部に固定される底板3,3Aから構成される組立式のテーブルであって、支柱の外側には、支柱よりも径方向寸法の大きな筒状の補助支柱22を嵌着し、その上,下両端部を天板及び底板に当接させることにより、天板及び底板との接触面を大きくするようにした。
【選択図】図5

Description

本考案は、支柱並びにその上,下両端部にワンタッチで着脱可能に固定される天板及び底板を備えた組立式のテーブルに係り、特に、使用時における揺れ(振動)を抑制することを可能としたテーブルに関する。
従来から、着脱自在の脚あるいは支柱を備えたテーブルが知られており、前記テーブルにおける脚あるいは支柱の取付構造には数々の工夫がなされている。本件出願人は、先に、家具の脚取付構造について、不使用時には、家具本体からその脚部を簡単に取外せて、家具の保管・移動に便利であり、使用時には、極めて簡単かつ強固に脚部を取付けられるようにした、テーブル等の家具の脚取付構造に関する技術を提案している(特許文献1)。特許文献1記載の技術は、テーブル等の家具の脚部を、底板等の家具本体に着脱自在に取付ける為の構造であって、家具本体に固定させる基盤に、有底短筒状の嵌合突起を下向きに突設した固定部と、脚部の上端に設けられて、前記嵌合突起を緊密に挿嵌させる嵌合孔を備える被固定部とから成り、前記嵌合突起の底面には、筒の径方向に伸びるスリットを設けると共に、底面の上面は、前記スリットの両側端からそれぞれ筒周方向に上向きに緩やかに傾斜する斜面に形成し、前記嵌合孔の底部には、前記スリットに挿嵌させ得る形状を備えて、その上端に前記斜面に当接させる掛止部を設けた掛止部材を突設し、前記掛止部を前記スリットに挿通させたうえ、前記脚部をその軸周りに回動させると、前記掛止部が前記斜面を次第に締付けて、前記固定部と被固定部とが強固に係合される構成となっている。
また、本件出願人は、特許文献1記載の技術を利用して、支柱と天板及び底板とを迅速・容易に組立てあるいは分解可能としたテーブルを創作している(特許文献2)。以下、特許文献2記載のテーブルの構成について、図10ないし図12を参照しながら説明する。
図10にテーブル100の斜視図を示す。テーブル100は、円筒状の支柱2と、その上端部に固定された天板1と、前記支柱2の下端部に固定された底板3から構成される。前記天板1及び底板3の裏面側には、図12に示すように、固定部6が固着されている。前記固定部6は、図11,12に示すように、所定厚さの基盤61と、前記基盤61の中央において裏面側に凹んだ有底短筒状の嵌合突起62と、前記嵌合突起62の底面63中央部に穿孔された横長な挿通穴64から構成される。なお、前記嵌合突起62の底面63は、前記挿通穴64を挟んでそれぞれ相反する方向、即ち、図11に示す矢印Y1,Y2の方向にそれぞれ緩やかに捩れて傾斜しながら下降する螺旋面S1,S1となっている。
また、底板3の中央には、図12(b)で示すように、裏面側と連通する透孔31が、支柱2よりも僅かに大きな径寸法で穿孔され、この透孔31には底板3の裏面側に固定した基盤61の嵌合突起62が、僅かに底板3の表面(上面)側に突出する状態で臨んでいる。
なお、天板1の裏面に螺子等により固着される基盤61は、図11に示す如く平面形状が矩形状となっており、一方、底板3の裏面に溶接等により固着される基盤61は、図11には示していないが平面形状が円形状となっている。
一方、円筒管からなる支柱2の上,下の各端部には、図11,12で示すように、回動部7が形成されている。前記回動部7は、図11,12で示すように、支柱2の各端部から所定寸法だけ内側に入った位置において、内周面に対して直角に橋絡状に固着した所定厚さの渡し板71と、前記支柱2の各端部と渡し板71との間において形成され、基盤61の嵌合突起62が嵌合する嵌合穴72と、前記渡し板71の中央に立設したT字状のロック棒73から構成される。
なお、前記ロック棒73は、前記嵌合突起62の底面63に穿孔した横長な挿通穴64に挿通される水平な係止棒731と、前記係止棒731の中央に垂直に固着した垂直棒732とによってT字状に構成され、前記垂直棒732の根元が前記渡し板71の中央部に固着されている。
そして、支柱2の上端部へ天板1を取付けるに当っては、前記天板1の裏面側に固着した基盤61の嵌合突起62を、支柱2の上端部に設けた嵌合穴72に挿嵌すると同時に、ロック棒73の係止棒731を、嵌合突起62の底面63に穿孔した横長な挿通穴64に挿通して螺旋面S1側へ突出させる。この状態で支柱2を締まる方向に回動させると、係止棒731は螺旋面S1に沿って摺動し、螺子の締め付け原理を利用して当該螺旋面S1に対して次第に締め付けられる結果、支柱2と天板1とが強固に結合・固定される(図12(a)参照)。
一方、支柱2の下端部へ底板3を取付けるに当っては、支柱2の下端部を底板3の中央に穿孔した透孔31に挿入することにより、前記底板3の裏面側に固着され、かつ、前記透孔31に臨む基盤61の嵌合突起62を、前記支柱2の下端部に設けた嵌合穴72に挿嵌すると同時に、ロック棒73の係止棒731を、嵌合突起62の底面63に穿孔した横長な挿通穴64に挿通して螺旋面S1側へ突出させる。この状態で支柱2を締まる方向に回動させると、係止棒731は螺旋面S1に沿って摺動し、螺子の締め付け原理を利用して当該螺旋面S1に対して次第に締め付けられる結果、支柱2と底板3とが強固に結合・固定される(図12(b)参照)。
なお、従来のテーブル100においては、その用途に応じて、例えば図13に示すように、同じ大きさの天板1に対して高さ(長さ)の異なる支柱2Aや大きさの異なる底板3Aを使用することが可能となっており、また、天板1も円形状のものだけではなく、図14に示すような矩形状の天板1Aを使用することが可能となっている。
特許第3474265号公報 意匠登録第1310628号公報
然るに、従来のテーブルにおいては、次のような問題点があった。即ち、従来のテーブルにおいては、前述したように、用途に応じて同じ大きさの天板に対して高さ(長さ)の異なる支柱、あるいは、大きさの異なる底板を使用したり、天板も円形状のものだけではなく矩形状のものを使用したりすることが可能であるが、例えば、円形状の天板と高い(長い)支柱と小径な底板とを組合せてテーブルを構成した場合、スッキリとした外観となる反面、バランスが悪く不安定で、揺れ(振動)が発生しやすいという問題があった。
また、天板の形状を矩形状とした場合、円形状の天板と比べて面積が大きくなる分、重量が増えて更に不安定さが増すため、角部に手を付くとテーブルが転倒するおそれがあるとともに、角部に水等の入ったコップを置いた際には、揺れ(振動)に伴って波打ちが生じ、場合によってはコップ内の水等が外に零れるおそれがあった。
テーブルの不安定さをなくすためには、支柱と天板及び底板との接触面を大きくすることが最も手っ取り早いが、接触面を大きくするためには支柱を太くする必要がある。従来のテーブルにおいては、支柱を底板に固定する際に、支柱の下端部を、底板の中央に穿孔した前記支柱よりも僅かに径大な透孔に挿入するとともに、前記底板の裏面側に固着され、かつ、前記透孔に臨む基盤の嵌合突起を、前記支柱の下端部に設けた嵌合穴に挿嵌するようにしているので、支柱の太さを既存の支柱よりも太いものに変更する場合には、変更後の支柱の太さに合わせた透孔及び嵌合突起を備えた底板を別に用意しなければならず、また、既存の支柱をそのまま利用することができない(即ち、既存の支柱が不要になる)という問題もあった。
本考案は前記種々の問題点に鑑み、既存の支柱を利用しつつ揺れ(振動)の抑制を可能とした組立式テーブルの提供を目的とする。
前記の課題を解決するために、本考案は、筒状の支柱と、その上端部に固定される天板と、前記支柱の下端部に固定される底板から構成され、前記天板及び底板の裏面側には固定部を固着するとともに、前記支柱の上,下両端部には回動部を設け、前記固定部の嵌合突起を前記回動部の嵌合穴に挿嵌すると同時に、前記回動部のロック棒を前記嵌合突起の底面に穿孔した横長な挿通穴に挿通して上方へ突出させ、この状態で前記支柱を締まる方向へ回動させることにより、前記挿通穴を挟んでそれぞれ相反する方向に緩やかに捩れて傾斜する嵌合突起底面の螺旋面に対して前記ロック棒を螺子の締め付け原理を利用して次第に締め付け、前記支柱と天板及び底板とを強固に結合・固定することにより組立てられるテーブルにおいて、前記支柱の外側に、当該支柱よりも径方向寸法の大きな筒状の補助支柱を嵌着し、その上,下両端部に天板及び底板を当接させるようにした。
また、前記補助支柱の上,下両端部の内周には、支柱を挿通可能な内径寸法を有する所定厚さの支持リングを固着するとともに、前記補助支柱の長さ寸法は支柱よりも若干短くするとよい。
更に、矩形状の天板の裏面側には、その中央部に固着された固定部から天板の角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材を配設するようにしてもよいし、前記固定部を囲繞するように矩形状の板材からなる補強材を配設するとともに、前記矩形状の補強材から天板の各辺部、あるいは、角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材を延設するようにしてもよい。また、前記天板の裏面側には、前記固定部及び補強材の形状と合致する凹部を凹設し、当該凹部に固定部及び補強材を埋め込み、固着するようにしてもよい。
本考案の支柱構造によれば、支柱の外側に、これよりも径大な補助支柱を嵌着するという簡単な構成により、支柱と天板及び底板との接触面を増大させることができるので、既存の支柱を無駄にすることなく有効に利用して揺れ(振動)を抑制し、テーブルの安定性を向上させることが可能となる。
また、補助支柱の上,下両端部の内周に、支柱を挿通可能な内径寸法を有する支持リングを固着することにより、補助支柱を支柱の外側に嵌着した際のセンター出しが容易に行い得るとともに、天板を支柱に取付けるまでの間に補助支柱が径方向へ移動して、支柱に対し偏心状態となるのを防ぐことができる。しかも、経年の使用により支柱が多少変形しているようなことがあっても、支持リングの内周と支柱との間には若干の隙間が設けられているので、容易に補助支柱を嵌着することができる。
更に、補助支柱の長さ寸法を支柱の長さ寸法より若干短くすることで、補助支柱を支柱の外側に嵌着した時に、下端部は底板の表面に当接し、上端部は支柱の上端部と高さ位置が揃う状態となり、この後、支柱の上端部に天板を固定すると、補助支柱の上端部も同時に天板の裏面側に設けた固定部と当接する結果、天板及び底板と確実に当接して支持することができる。
更に、矩形状の天板の裏面側に各種補強材を配することにより、天板の角部における揺れ(振動)を抑制することが可能となり、前記支柱と天板及び底板との接触面の増大とも相まって、テーブル全体の揺れ(振動)を抑制して、安定性の向上を図ることができる。また、固定部及び補強材を、天板の裏面に凹設した凹部に埋め込んで固着することで、前記天板の裏面に凹凸(出っ張り)が生じるのを防ぐとともに、固定部や補強材を目立たなくすることができる。
本考案に係るテーブルを示す斜視図である。 本考案に係るテーブルを構成する主支柱に外嵌される補助支柱を示す斜視図である。 テーブルを構成する主支柱の外側に補助支柱を嵌着する状態を示す斜視図である。 主支柱の外側に補助支柱を嵌着した後、天板を取付ける状態を示す斜視図である。 支柱に天板及び底板を固定した状態を示す要部断面図である。 本考案に係るテーブルの他の実施形態を示す斜視図である。 他の実施形態のテーブルを構成する天板を裏返した状態を示す平面図である。 同じく、天板の他の実施形態を示す平面図である。 同じく、天板の更に他の実施形態を示す平面図である。 従来の支柱を使用したテーブルの斜視図である。 固定部と回動部とを分解して示す斜視図である。 従来の支柱に天板及び底板を固定した状態を示す要部断面図である。 従来のテーブルの他の実施形態を示す斜視図である。 従来のテーブルの更に他の実施形態を示す斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図1ないし図9を参照しながら具体的に説明する。なお、本考案において、天板及び底板の裏面側に固着される固定部の構造及び支柱の上,下両端部に設けられる回動部の構造については従来技術と同様であるため説明を省略する。また、本考案において、図10ないし図14で示す従来技術と同一の構成部材については同一の符号を使用して説明する。
図1は本考案に係るテーブルの斜視図である。図2は本発明に係るテーブルを構成する主支柱に外嵌される補助支柱を示す斜視図である。図3は本発明に係るテーブルを構成する主支柱に補助支柱を外嵌する状態を示す斜視図である。図4は主支柱に補助支柱を外嵌した後、天板を取付ける状態を示す斜視図である。図5は支柱に天板及び底板を固定した状態を示す要部断面図である。図6は本考案に係るテーブルの他の実施形態を示す斜視図である。図7は他の実施形態のテーブルを構成する天板を裏返した状態を示す平面図である。図8は同じく天板の他の実施形態を示す平面図である。図9は同じく天板の更に他の実施形態を示す平面図である。
図1に本考案に係るテーブル100Aを示す。テーブル100Aは、円形状の天板1と、支柱20と、底板3,3Aからなる。本考案に係るテーブル100Aにおいて、支柱20は、上,下両端部の内周面にそれぞれ回動部7を付設し、天板1及び底板3の裏面に設けた固定部6に固定される主支柱21と、当該主支柱21の外側に嵌着される補助支柱22からなる二重構造となっている。なお、前記主支柱21としては、従来技術における支柱2,2Aを利用することができる。即ち、本考案に係るテーブル100Aの支柱20は、従来技術における支柱2,2Aの外側に、補助支柱22を嵌着することにより構成できる。
図2に補助支柱22を示す。補助支柱22は主支柱21よりも径大な円筒状であり、その上,下両端部の内周には、主支柱21を挿通可能な内径寸法を有する所定厚さの支持リング22aが固着されている。前記支持リング22aは、金属製として補助支柱22の端部内周に溶接するようにしてもよいし、樹脂製として補助支柱22の端部内周に打込むようにしてもよい。この場合、支持リング22aを樹脂製とした方が補助支柱22の重量を軽減することができる。
また、前記補助支柱22の長さ寸法は、主支柱21の長さ寸法よりも若干短く設定されている。これは、主支柱21の下端部が、底板3,3Aに設けた透孔31内に所定寸法だけ挿入した状態で固定部6に固定されるのに対し、補助支柱22は前記主支柱21よりも径大で透孔31内に挿入されないため、前記透孔31内へ挿入される寸法の分だけ主支柱21よりも短くされているものであり、主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着した際に、補助支柱22の下端部が底板3,3Aの上面(表面)と当接し、かつ、上端部が主支柱21の上端部と同じ高さ位置で揃うようになっている。
なお、補助支柱22には、主支柱21に径方向へ貫通する状態で設けた小穴21a(図3参照)と合致する位置に、前記小穴21aと同様に径方向へ貫通する状態で小穴22bが穿孔されている。また、補助支柱22は、前述のように主支柱21として従来技術における支柱2,2Aが利用できることに伴い、各支柱2,2Aの長さ寸法に対応するものを用意する。
図3ないし図5にテーブル100Aを組立てる状態を示す。テーブル100Aを組立てるに当っては、まず、主支柱21を底板3,3Aに取付ける。即ち、主支柱21の下端部を、底板3,3Aの中央に穿孔した透孔31に挿入することにより、前記底板3,3Aの裏面側に固着され、かつ、透孔31に臨む基盤61の嵌合突起62を、前記主支柱21の嵌合穴72に挿嵌すると同時に、ロック棒73の係止棒731を、嵌合突起62の底面63に穿孔した横長な挿通穴64に挿通して螺旋面S1側へ突出させる。この状態で主支柱21を締まる方向に回動させると、係止棒731は螺旋面S1に沿って摺動し、螺子の締め付け原理を利用して当該螺旋面S1に対して次第に締め付けられる結果、主支柱21と底板3,3Aとが強固に結合・固定される(図5(b)参照)。
つづいて、前記のようにして底板3,3Aに固定した主支柱21の外側に、図3に示す如く補助支柱22を嵌着し、二重構造の支柱20を構成する。即ち、補助支柱22を主支柱21の上方から、当該主支柱21の外側に支持リング22aを介して嵌着し、下端部を底板3,3Aの上面(表面)に当接させる。この際、支持リング22aの内径寸法は、主支柱21を挿通可能な大きさとなっているため、補助支柱22を主支柱21に対して円滑に嵌着することができる。また、主支柱21と支持リング22aの内周との間には若干の隙間が生じているだけであるため、補助支柱22のセンター出しが容易に行い得、補助支柱22が主支柱21に対して偏心状態で嵌着されるのを抑制することができるとともに、天板1を主支柱21の上端部に取付けるまでの間に補助支柱22が径方向へ移動して、主支柱21に対し偏心状態となるのを抑制することができる。なお、主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着するに当たり、前記主支柱21に穿孔した小穴21aの位置と、補助支柱22に穿孔した小穴22bの位置とを、予め合致させた状態としておくとよい。
前記のように主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着して二重構造の支柱20を構成した後、図4に示す如く前記支柱20を構成する主支柱21の上端部に円形状の天板1を固定する。即ち、前記天板1の裏面側に固着した基盤61の嵌合突起62を、主支柱21の上端部の嵌合穴72に挿嵌すると同時に、ロック棒73の係止棒731を、嵌合突起62の底面63に穿孔した横長な挿通穴64に挿通して螺旋面S1側へ突出させる。この状態で天板1を締まる方向に回動させると、係止棒731は螺旋面S1に沿って摺動し、螺子の締め付け原理を利用して当該螺旋面S1に対して次第に締め付けられる結果、主支柱21と天板1とが強固に結合・固定される(図5(a)参照)。この際、補助支柱22の上端部は主支柱21の上端部と高さ位置が揃うようになっているので、前記補助支柱22の上端部も主支柱21と同様に天板1の裏面(固定部6)に当接する。
なお、主支柱21の上端部に天板1を取付けるに当たり、前記天板1を締まる方向に回動させることにより主支柱21の外側に嵌着した補助支柱22が、当該主支柱21の周りを回動し、前記主支柱21及び補助支柱22に穿孔した各小穴21a,22bの位置がズレるのを防ぐために、予め前記各小穴21a,22bの位置を合致させた状態で、前記各小穴21a,22bに跨るようにしてドライバーや細い棒等を差し込んでおくようにしてもよい。
以上のように、主支柱21の下端部に底板3,3Aを固定するとともに、前記主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着して二重構造の支柱20を構成し、この後、前記支柱20を構成する主支柱21の上端部に天板1を固定することにより、図1に示すテーブル100Aが構成される。
なお、テーブル100Aを組立てるに当っては、前記とは逆に、天板1を裏返した状態で、主支柱21の上端部を前記天板1に固定するとともに、前記主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着して二重構造の支柱20を構成し、この後、前記支柱20を構成する主支柱21の下端部に底板3,3Aを固定するようにしてもよい。
以上のように組立てられた本考案のテーブル100Aにおいては、従来技術における支柱2,2Aとしても使用される主支柱21の外側に、これよりも径大な補助支柱22を嵌着するという簡単な構成により、支柱20と天板1及び底板3,3Aとの接触面を増大させることができるので、既存の支柱を無駄にすることなく有効に利用して揺れ(振動)を抑制し、テーブル100Aの安定性を向上させることが可能となる。
また、補助支柱22の上,下両端部の内周には、主支柱21を挿通可能な内径寸法を有する支持リング22aが固着されているので、補助支柱22を主支柱21の外側に嵌着した際のセンター出しが容易に行い得るとともに、天板1を主支柱21に取付けるまでの間に補助支柱22が径方向へ移動して、主支柱21に対し偏心状態となるのを防ぐことができる。しかも、経年の使用により主支柱21が多少変形しているようなことがあっても、支持リング22aの内周と主支柱21との間には若干の隙間が設けられているので、容易に補助支柱22を嵌着することができる。
更に、補助支柱22の長さ寸法は、主支柱21の長さ寸法より若干短くしてあるので、主支柱21の外側に嵌着した時に、下端部は底板3,3Aの表面に当接し、上端部は主支柱21の上端部と高さ位置が揃う状態となり、この後、主支柱21の上端部に天板1を固定すると、補助支柱22の上端部も同時に天板1の裏面に設けた固定部6と当接する結果、天板1及び底板3,3Aと確実に当接して支持することができる。
なお、支柱20から天板1及び底板3,3Aを取外す場合は、例えば図1に示す状態で、前記支柱20を構成する主支柱21及び補助支柱22の各小穴21a,22bの位置を予め合致させ、かつ、前記各小穴21a,22bに跨るようにしてドライバーや細い棒等を挿入して、前記補助支柱22が主支柱21に対して空転するのを防ぐとともに、天板1を緩む方向へ回動させる。これにより天板1側において係止棒731と螺旋面S1との締め付けが解除されるとともに、前記係止棒731が横長な挿通穴64と合致する位置まで回動すると、支柱20(主支柱21)と基盤61とのロック状態が解除される結果、前記天板1を支柱20から容易に取外すことができる。
つづいて、各支柱21,22の小穴21a,22bに跨るようにして挿入されているドライバーや細い棒等を一旦抜取るとともに、主支柱21の外側から補助支柱22を取外す。この後、主支柱21の小穴21aに再度ドライバーや細い棒等を挿入するとともに、底板3,3Aを押え付けた状態で主支柱21を緩む方向へ回動させることにより、底板3,3A側においても主支柱21と基盤61とのロック状態が解除される結果、前記底板3,3Aを主支柱21から容易に取外すことができる。
図6に本考案に係るテーブルの他の実施形態を示す。図6に示すテーブル100Aは、円形状の天板1を使用する代わりに矩形状の天板10を使用するようにしたものであり、その組立て等に関しては、前述した円形状の天板1を使用した場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。前記円形状の天板1を使用した場合と異なるのは、前記矩形状の天板10の角部に水等の入ったコップを置いた時に、揺れ(振動)に伴って波打ちが発生するのを防ぐための対策を講じるようにした点にある。
図7ないし図9に前記対策を講じた矩形状の天板10を示す。即ち、図7に示す天板10においては、その裏面に固定される固定部6の各辺部から天板10の角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材11が配設されている。
図8に示す天板10においては、その裏面に固定される固定部6を囲繞するように矩形状の板材からなる補強材12を配設するとともに、前記矩形状の補強材12の各辺部から天板10の各辺部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材11が延設されている。
図9に示す天板10においては、その裏面に固定される固定部6を囲繞するように矩形状の板材からなる補強材12を配設するとともに、前記矩形状の補強材12の各辺部から天板10の角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材11が延設されている。
なお、前記固定部6及び各補強材11,12は、天板10の裏面に当該固定部6及び各補強材11,12と合致する形状で凹設した凹部13に埋め込まれ、ねじ等を用いて固定されている。
このように、本考案に係るテーブル100Aに使用される矩形状の天板10においては、当該天板10の裏面に各種補強材11,12を配することにより、天板10の角部における揺れ(振動)を抑制することが可能となり、前記支柱20と天板10及び底板3との接触面の増大とも相まって、テーブル100A全体の揺れ(振動)を抑制して、安定性の向上を図ることができる。
また、固定部6及び補強材11,12を、天板10の裏面に凹設した凹部13に埋め込んで固定することにより、天板10の裏面に凹凸(出っ張り)が生じるのを防ぐとともに、固定部6及び補強材11,12を目立たなくすることができる。
ここで、本考案に係るテーブル100Aの製品仕様の一例を示す。まず、円形状の天板1は例えば直径900mm、矩形状の天板10は例えば900mm四方としている。また、従来技術における支柱2,2Aでもある主支柱21の外径寸法は例えば60.5mm、長さは例えば955mm(支柱2に相当)または655mm(支柱2Aに相当)としている。更に、主支柱21の外側に嵌着される補助支柱22の内径寸法は例えば73.1mm、外径寸法は例えば76.3mm、長さは例えば951mm(955mmの主支柱21(支柱2)に対応)または651mm(655mmの主支柱21(支柱2A)に対応)とし、補助支柱22の端部内周面に固着される支持リング22aの内径寸法は例えば62.3mm、外径寸法は例えば73.1mm、長さは例えば40mmとしている。また、底板3,3Aの直径は例えば640mm(底板3に相当)または500mm(底板3Aに相当)としている。
前記の例で示すテーブル100Aにおいては、主支柱21の外側に補助支柱22を嵌着して二重構造の支柱20を構成することにより、従来技術における支柱2,2Aでもある主支柱21の外形寸法に比べ前記支柱20の外径寸法を約16mm太くすることができるので、その分だけ天板1,10及び底板3,3Aとの接触面が増大し、テーブル100Aの安定性を向上させることができる。なお、前記の数値はあくまでも一例であり、この数値に限定されるものではない。
なお、本考案において、補助支柱の形状は円筒状に限定することなく、多角形状であってもよい。この場合、上,下両端部の内周に固着される支持リングの形状は、補助支柱と内接する円形状であってもよいし、外周側を補助支柱と同様の多角形状とし、内周側を主支柱と同じ円形状とするようにしてもよい。
また、天板及び底板に設けられる固定部の構造は、図11に示す構造に限らず、本件出願人が先に出願した特開2010−178771号公報、特開2012−165854号公報及び特開2013−256997号公報に記載された構造を採用するようにしてもよく、更に、主支柱の上,下両端部に設けられる回動部の構造は、図11,12に示す構造に限らず、本件出願人が先に出願した特開2014−88901号に記載された構造、あるいは、出願公開前の特願2014−85133号に記載された構造を採用するようにしてもよい。
100A テーブル
1,10 天板
11,12 補強材
13 凹部
20 支柱
21 主支柱
22 補助支柱
22a 支持リング
3,3A 底板
31 透孔
6 固定部
61 基盤
62 嵌合突起
63 底面
64 挿通穴
7 回動部
71 渡し板
72 嵌合穴
73 ロック棒
731 係止棒
732 垂直棒
S1 螺旋面

Claims (6)

  1. 筒状の支柱と、その上端部に固定される天板と、前記支柱の下端部に固定される底板から構成され、
    前記天板及び底板の裏面側には固定部を固着するとともに、
    前記支柱の上,下両端部には回動部を設け、
    前記固定部の嵌合突起を前記回動部の嵌合穴に挿嵌すると同時に、前記回動部のロック棒を前記嵌合突起の底面に穿孔した横長な挿通穴に挿通して上方へ突出させ、この状態で前記支柱を締まる方向へ回動させることにより、前記挿通穴を挟んでそれぞれ相反する方向に緩やかに捩れて傾斜する嵌合突起底面の螺旋面に対して前記ロック棒を螺子の締め付け原理を利用して次第に締め付け、前記支柱と天板及び底板とを強固に結合・固定することにより組立てられるテーブルにおいて、
    前記支柱の外側に、当該支柱よりも径方向寸法の大きな筒状の補助支柱を嵌着し、その上,下両端部に天板及び底板を当接させるようにしたことを特徴とするテーブル。
  2. 前記補助支柱の上,下両端部の内周には、支柱を挿通可能な内径寸法を有する所定厚さの支持リングを固着するとともに、前記補助支柱の長さ寸法は支柱よりも若干短くしたことを特徴とする請求項1記載のテーブル。
  3. 前記天板が矩形状であって、その裏面側には、中央部に固着された固定部から天板の角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材を配設するようにしたことを特徴とする請求項1記載のテーブル。
  4. 前記天板が矩形状であって、その裏面側には、中央部に固着された固定部を囲繞するように矩形状の板材からなる補強材を配設するとともに、前記矩形状の補強材から天板の各辺部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材を延設するようにしたことを特徴とする請求項1記載のテーブル。
  5. 前記天板が矩形状であって、その裏面側には、中央部に固着された固定部を囲繞するように矩形状の板材からなる補強材を配設するとともに、前記矩形状の補強材から天板の角部へ向けて細長な帯状の板材からなる補強材を延設するようにしたことを特徴とする請求項1記載のテーブル。
  6. 前記天板の裏面側には、前記固定部及び補強材の形状と合致する凹部を凹設し、当該凹部に固定部及び補強材を埋め込み、固着するようにしたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のテーブル。
JP2014002644U 2014-05-22 揺れを抑制した組立式テーブル Expired - Lifetime JP3192190U (ja)

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