JPS601671Y2 - 衝立て - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内を仕切る間仕切り等として使用する衝立て
に関するもので、分解可能としてコンパクトに梱包でき
るようにするとともに、その分解・組立てを簡単に行な
えるようにすることを目的としたものである。

一般にこの種の衝立ては種々のものが提案されているが
、その大部分は分解不可能であり、梱包が大型化して輸
送にコストがかかる問題があった。

また一部には分解可能となった衝立でか見られるが、こ
れらはいずれのものもその分解・組立てに時間がかかる
欠点があった。

そのうえこれらの衝立ては複数のものを一体に連結しよ
うと思っても連結することができず、人がされったりす
ると隣接した衝立でか簡単に離れてしまい、見苦しくな
ってきれいに間仕切りすることができないという欠点も
あった。

本考案はこのような従来の欠点を解消したものである。

そのための構成として、所定の間隔をおいて立設した中
空でかつ多面体の支柱と、この支柱の上下部に横架した
ポールと、このポール同志間に架設したスクリーンとを
備え、上記支柱の相対向する面および他の面にはそれぞ
れの上端から切欠溝を設けるとともに、上方のポールの
両端には先端に係止部を有する軸体を設け、この軸体を
前記支柱の上端からこの支柱の相対向する面の切欠溝に
嵌合させてその軸体係止部を支柱内面に係止させるとと
もに、下方のポールはその両端を支柱の下部に設けた凹
孔へ嵌挿して着脱自在としたものである。

以下本考案の実施例を図面に従って説明する。

図において、１はアルミニウムの引抜き加工等によって
形成した中空の支柱で、四面角状に形戒してあり、その
下端に設けた突部２を支持台３の透孔４に着脱自在に嵌
着して一体化しである。

この支柱１はその上端三面に切欠溝５，５ａ、５ｂが形
成してあり、この切欠溝５，５ａ、５ｂを設けた支柱１
の三面下部には凹孔６，６ａ、６ｂが形成しである。

７，８は上記支柱１の上下部に横架したポールで、その
上方のポール７の両端には端部に係止部９ａを有するネ
ジ軸体９を取付け、その係止部９ａとポール端部との間
にローレットナツト１０を設けである。

そしてこのポール７はその両端のネジ軸体９を支柱１の
相対向する面に設けた切欠溝５に嵌合させ、その後ロー
レットナツト１０を支柱１側に締付けてこの支柱１に架
設しである。

また下方のポール８はその両端に軸１１を突設し、この
軸１１を凹孔６に嵌合させて支柱１同志間に横架しであ
る。

１２は上記上下のポール７．８間に張設したスクリーン
で、防炎処理した布等の可撓性材料で形成してあり、両
端に設けた筒状部１２ａを前記両ポール７．８に圧入し
てこのポール７．８と着脱自在に一体化しである。

上記構成において、この衝立ては上ポール７のローレッ
トナツト１０を矢印Ａのようにゆるめればこのローレッ
トナツト１０が矢印Ｃのように支柱１から離れ、上ポー
ル７と支柱１との締結が解除される。

そしてこの上ポール７をそのまま上方に持ち上げれば支
柱１からこの上ポール７を外すことができる。

次にこの支柱１を左右に押し広げればその凹孔６から下
ポール８が外れ、そのままこの支柱１を持ち上げて支持
台３を押えつけておけば、支持台３、支柱１、上下ポー
ル７．８をばらばらに分解することができる。

したがってこの衝立ては極めて小さく梱包することがで
きる。

この時、本実施例のものではスクリーン１２を可撓性の
材料で形成しているので、スクリーン１２を上下ポール
７．８に巻きつけて小さなものとしておくことができ、
さらにコンパクトなものとすることができる利点がある
。

またこの衝立ては支持台３の透孔４に支柱１を嵌合させ
、その後下部凹孔６に下ポール８を嵌合し、次に上ポー
ル７のネジ軸体９を切欠溝５に嵌合してそのままローレ
ットナツト１０を締付ければ第１図のように組立てるこ
とができる。

このとき、上ポール８はそのネジ軸体９を支柱１の上方
から切欠溝５に落し込んでローレットナツト１０を締付
けるだけでこの支柱１に取付けることができ、ネジ軸体
９を透孔に差し込んだ後その内側からナツトを締付ける
ような面倒な作業を必要としない。

したがって組立てはもちろん、分解も短時間のうちに行
なうことができる。

しかも上記上ポール７はローレットナツト１０を締付け
ることによって支柱１に固定するようにしているので両
支社をがたつくことなく強固に連結することができ、ス
クリーン１２の離脱等がなくなる利点もある。

そのうえこの実施例の衝立ては、第６図、第７図に示す
ように、支柱１に形成した切欠溝５と凹孔６の他のもの
にもう一組のスクリーン付きの上下ポール７．８を嵌着
してその端部にもう一つの支柱１を取付ければ複数の衝
立てを連結したようになり、衝立での一つに触れてもこ
の衝立でか離れて見苦しくなるようなことがないととも
に、一つの支柱を二つの衝立てで兼用するようになるの
でその分安価なものとすることができる。

第８図は上ポール７の取付構成の他の実施例を示し、９
′は先端に係止部９ａ’を有する軸体で、上ポール７の
両端にスライド自在に設けである。

そしてこの軸体９′はスプリング１４によってその係止
部９ａ’がポール端部に圧接する如く附勢してあり、こ
のポール端部と係止部９ａ’との間に支柱１を挟み込ん
で連結するようになっている。

これによれば軸体９′を外向きに引張ってそのまま支柱
１の切欠溝５に嵌合させ、その後この軸体９′を離せば
上ポール７を支柱１に取付けることができ、その着脱が
ワンタッチで行なえる利点がある。

なお上記実施例ではスクリーン１２に可撓性のものを用
いたが、これはベニヤ板等の剛性体を用いてもよい。

この場合はスクリーンの上下両端にコ字状金具を取付け
、このコ字状金具を上下ポール７．８に嵌合させて取付
ける。

以上実施例の説明で明らかなように本考案の衝立てによ
れば、全体を分解してコンパクトに梱包することができ
るので、簡単に搬送することができるとともに、その分
解・組立ても簡単かつ迅速にでき、透孔に軸を通すよう
な面倒な作業をしなくてもよい等、その実用的価値は大
なるものある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における衝立での斜視図、第
２図は分解斜視図、第３図は第１図の１部を示す拡大斜
視図、第４図は第２図の■部を示す拡大斜視図、第５図
は第３図のａ−ａ線断面図、第６図は複数の衝立を連結
した時の斜視図、第７図はその要部の拡大斜視図、第８
図は他の実施例を示す断面図である。 １・・・・・・支柱、５，５ａｔ５ｂ・・・・・・切欠
溝、６゜６ａ、６ｂ・・・・・・凹孔、７，８・・・・
・・ポール、９゜９′・・・・・・軸体、９ａ、９ａ’
・・・・・・係止部、１０・・・・・・ナツト、１２・
・・・・・スクリーン。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）所定の間隙をおいて立設した中空で、かつ多角面
   体の支柱と、この支柱の上下部に横架するポールとこの
   上下のポール同志間に架設したスクリーンとを備え、上
   記支柱の相対向する面および他の面にはそれぞれその上
   端から切欠溝を設けるとともに、上方のポールの両端に
   は先端に係止部を有する軸体を設け、この軸体を前記支
   柱の上端からこの支柱の相対向する面の切欠溝に嵌合さ
   せてその軸体係止部を支柱内面に係止させるとともに、
   下方のポールはその両端を支柱の下部に設けた凹孔へ嵌
   挿して着脱自在とした衝立て。
2. （２）上記軸体はネジ軸とするとともに軸体係止部とポ
   ール端部との間にナツトを設けて、このナツトを軸体係
   止部側に締付けていくようにした実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の衝立て。
3. （３） 上記軸体はポールの軸線方向にスライド自在
   とするとともに、その係止部がポール端部に圧接する如
   く附勢した実用新案登録請求の範囲第１項記載の衝立て
   。
4. （４）上記スクリーンは可撓性の材料で形成した実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の衝立て。