JP3192169U - コーナー貼付用生活雑貨 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1〜3はこれらの出願の一部である。
特許文献2には、壁面に対して棚を取付けるための加工処理を必要としない「コーナー棚」が開示されている。
特許文献3には、室内のコーナー部の空間を有効に利用し、壁面へ簡単に取付けることができる「コーナー用棚」が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の「コーナー用のつっぱり棒」は、壁面から落ちにくくするための摩擦部材と、壁面に対して圧力をかける伸縮部と、伸縮部を操作するためのハンドル部とを有し、構造が複雑である。そのため、製造の手間とコストがかかる。また、取付ける際に、摩擦部材を壁面にぴったり合わせないと、つっぱり棒が壁面から落下するので、目視で確認しながらの慎重な取付作業を要する。
特許文献2に記載の「コーナー棚」は、付勢部材と係止部材と摩擦部材とから構成されており、付勢部材の付勢力で摩擦部材をコーナー凹部の各壁面に押し付けて係止させることにより、棚をコーナー凹部に取付けることができる。そして、付勢部材の中間部に物品を載せると、係止部材に貼り付けられた摩擦部材と壁面の間に生ずる摩擦力が抗力として働き、棚の落下が抑止され、棚の付勢部材の中間部で物品を保持できる。このように特許文献2の「コーナー棚」は複雑で独特の構造を有しているので、製造の手間とコストがかかる。また、特許文献2の技術は、棚以外の物品(例:ボックス、フック、時計など)に利用するには適さない。
特許文献3に記載の「コーナー用棚」は、棚板の裏面に止め具と付勢手段を設け、止め具の先端にある固着手段を付勢力で壁面に向かって突出させることにより、壁面に固定するものである。特許文献1・2と同様やはり構造が複雑であって、棚以外の物品一般に特許文献3の技術を利用することは適さない。また、固着手段として吸盤あるいは針を用いるが、針を使う場合、針を壁面に突き刺すので壁面が傷つくという致命的な欠点がある。
隣接した壁面が形成する部屋のコーナー部に貼り付けられる生活雑貨であって、
該コーナー部を構成する壁面に剥離容易に貼着される壁保護シートと、
該壁保護シートに貼着する剥離自在及び再貼付自在な貼付面を有する雑貨本体とからなることを特徴とする。
これにより、壁面に孔を空けてビス留め等する必要が無いので、マンションの鉄筋コンクリート壁や浴室のタイル壁等にも雑貨を取付けることができ、壁面が傷つかない。また、壁面に壁保護シートを貼り、これに雑貨本体の2つの側面を当接させるだけでコーナー部に固定できるので、誰でも容易に取付けができる。さらに、雑貨本体の貼付面は壁保護シートの表面に対して剥離自在及び再貼付自在に接着できるので、取外したり取付けたりが何度でもできる。他のコーナー貼付用生活雑貨に取り替えることもできる。
壁保護シートの一方の面は粘着剤によって壁面に貼着され、他方の面は平滑面であるとともに、
前記雑貨本体の貼付面には前記平滑面に吸着するミクロ吸盤が形成されていることを特徴とする。
ミクロ吸盤(登録商標)は、吸盤の役割を果たす微小な陥没穴であって、軽く押圧するだけで対象物に吸着させることができる。貼付面にはこのミクロ吸盤が多数形成されているので、壁保護シートの平滑面に押し付けるだけで確実に貼付できる。また、ミクロ吸盤は接着剤などを用いていないので、貼付面を平滑な被貼付面から簡単に剥がすことができる。そのうえ、ミクロ吸盤の吸着力はほとんど低下しないので、貼付面を平滑面に吸着したり剥がしたりが何度でもできる。
壁保護シートの一方の面は粘着剤によって剥離自在及び再貼付自在に壁面に貼着され、他方の面は面ファスナーが設けられているとともに、
前記雑貨本体の貼付面は前記面ファスナーに相対する面ファスナーを有することを特徴とする。
面ファスナーは剥離と再貼付が自在にできるので、生活雑貨の取付けや取外しが何度でもできる。
雑貨本体には、物品を収容するボックス、物品を載せる棚、物品を吊り下げるフック、時計に代表される単品で機能する雑貨を含むことを特徴とする。
このように、各種の生活雑貨をコーナー部に簡単に取付けることができるので、従来活用されることの少なかったコーナー部を有効に利用できる。
生活雑貨の取付けと取外しが容易であり、且つ何度でもできるので、部屋の模様替えなどに応じて取付け箇所を変更できる。
本考案のコーナー貼付用生活雑貨(以下、「生活雑貨」)は、雑貨本体と本体取付シートPと壁保護シートQとから構成される。
なお、裏面に粘着剤が貼付され、表面に極めて多数のミクロ吸盤が形成されたシートが市販されているので、これを本体取付シートPとして利用すればよい。
本考案の生活雑貨を販売する際は、雑貨本体に本体取付シートPが剥離不可の状態で貼着済みであることが通常である。そこで、以下の説明では、雑貨本体と本体取付シートPとを一体とみなし、ミクロ吸盤面P2を「(雑貨本体の)貼付面」という。
ミクロ吸盤は平滑な被貼付面に吸着させたり、剥がしたりが自在にできるので、雑貨本体をコーナー部の壁面Wに取付け・取外しが自由にできる。また生活雑貨を除去するときは、不要となった壁保護シートQも壁面Wから容易に剥離できる。そのため、生活雑貨を除去するときに、壁面を傷つけたり汚したりすることがない。なお、壁保護シートQは、使い捨てでもよいが、粘着面Q1が剥離可能且つ再貼付可能であれば、繰り返して使うことができる。
ミクロ吸盤は、ガラス、金属、木質材など多くの素材に貼ることができるが、素材(例:コンクリート)によっては下地処理が必要となることがある。しかし、壁保護シートQを貼ることによって、壁面Wに下地処理を施すことを省略できる。また、平滑な面であるならば、ミクロ吸盤を押し付けたときに微小な陥没穴内部の空気が抜けるので、確実に吸盤作用が得られる。
本考案の生活雑貨は、コーナー部に貼付できることを条件に、多種多様なものが考えられる。以下、雑貨本体が物品を内部に収容するタイプ(実施例1)、物品を上部に載せるタイプ(実施例2)、物品を下側に吊り下げるタイプ(実施例3)、単品で機能するタイプ(実施例4)について説明する。
下記のいずれの実施例においても、雑貨本体は本体取付シートPが固着しており、コーナー部の壁Wに当接する貼付面にはミクロ吸盤が形成されている。
この実施例の生活雑貨1は、図2(a)に示すように壁保護シートQと雑貨本体2とから構成され、雑貨本体2は内部に物品を収容できる容器である。
貼付面3のほぼ全体は本体取付シートPによってが覆われているので、貼付面3の表面にはミクロ吸盤が多数形成されている。
まず、壁保護シートQの粘着面Q1を覆っている剥離紙(図示せず)を剥がし、壁面Wの適当な箇所に貼り付ける。なお、図2(a)では、2枚の壁保護シートQをそれぞれの壁面Wに貼り付けているが、1枚の壁保護シートQを2つの壁面Wにまたがるように貼ってもよい。
雑貨本体2の貼付面3を壁保護シートQの平滑な被貼付面4に押し付けると貼付面3のミクロ吸盤が被貼付面4に吸着する。これにより生ずる吸着力によって、雑貨本体2は落下することなく壁面Wに貼り付けられる。
貼付面3の形状や大きさは特に限定しない。ただし、雑貨本体2がコーナー部から落下しないような壁面Wへの保持力を考慮した形状及び大きさとする。
また、ゴミ箱として紙くずなどを入れてもよい。
事務机などは部屋のコーナー部に近い箇所に置かれることが多い。足元に近い床の上にゴミ箱を置くと、椅子を引いたときなどひっくり返って中のゴミが散乱しがちである。本実施例のようにコーナー部の都合のよい高さにゴミ箱があると便利である。
また、雑貨本体は、引き出しなどによって内部が複数のスペースに分かれていてもよく、ヒンジで開け閉めできる扉が付いていてもよい。
なお、壁保護シートQの形状を雑貨本体2の貼付面3と同一にするのが通常であるため、生活雑貨1を販売する時は、雑貨本体2と壁保護シートQを同梱することが適当である。
この実施例の生活雑貨6は、図4(a)に示すように壁保護シートQと雑貨本体7とから構成され、雑貨本体7は上面に物品を載置できる棚である。
雑貨本体7は、棚板部が平面視直角二等辺三角形状であって、直角を挟む縁辺のそれぞれから垂下した側面部を有する。この側面部の壁面Wに当接する側に本体取付シートPが固着されており、ミクロ吸盤を多数備えた貼付面8を形成している。
貼付面8の面積と形状は、雑貨本体7の重さや棚に載せる物品の種類などを考慮して決めればよい。
壁面Wに貼られた壁保護シートQの平滑な被貼付面9に、貼付面8を押し付けるだけで雑貨本体7は、コーナー部の壁Wに取付けられる。
また、棚板部は直角二等辺三角形状に限らず台形状、正方形状、扇形状など何でもよい。
同じコーナー部に、適当な間隔をおいて複数の棚を設けてもよい。その場合、棚ごとに壁保護シートQを用意するのではなく、コーナー部の上下の広い範囲にわたって1枚の壁保護シートQを粘着させ、このシートQの上下に複数の棚を取付けてもよい。
実施例2は、物品を載置できる生活雑貨であって、他にもバリエーションが考えられる。例えば、図5に示す雑貨本体7Bもそのひとつである。雑貨本体7Bは、棚の厚みを大きくとり、壁面Wに当接しない縁辺部に任意個数の切り込み10を設けて、これをフック代わりに使用できる。つまり、フック付き棚とでもいうべきものである。例えば、キッチンのコーナー部に取付ければ、おたまや杓文字といった調理器具11を吊り下げることができる。
この実施例の生活雑貨12は、図6(a)に示すように壁保護シートQと雑貨本体13とから構成され、雑貨本体13は物品を吊り下げられる1個以上のフックを備えた吊り下げフックである。
雑貨本体13は、横長の帯状をしており、両端部13a、13bには上端部から楔型の切り込み14が入っている。この切り込み14をフックとして利用できる。雑貨本体13の長手方向の中央部Cを内角が90度になるように折り曲げ、貼付面15を平滑な被添付面16に貼り付ける。
両端部13a、13bのフック14には、重さや大きさの点で可能であれば、吊り下げる物品に制限はない。図6(b)の使用例では、ビニール袋(例:スーパーマーケットなどで配られるレジ袋)17が吊り下げられている。
また、雑貨本体13を厚紙などで作ると、任意の角度で簡単に折り曲げできるので、コーナー凹部の角度が直角以外であっても取付けることができる。
さらに、図6の端部13aと13bを互いに平行になるように折り曲げると、それぞれに形成された切り込み14に1本の横棒(図示せず)を渡すことができる。この横棒に布巾を掛けたり、ハンガーを掛けたりができる。
この実施例の生活雑貨18は、図7(a)に示すように壁保護シートQと雑貨本体19とから構成され、雑貨本体19は時計である。
上記の3つの実施例の生活雑貨は、他の物品を内部に収容したり、上に載せたり、吊り下げたりするものであった。しかし、本考案の生活雑貨は、この実施例の時計のように、単品で機能するものでもよい。時計や一輪挿しなどをコーナー部に取付けると、生活を彩る室内のアクセントとなる。
壁面Wに貼られた壁保護シートQの平滑な被添付面21に、貼付面20を押し付けるだけで雑貨本体19は、コーナー部の壁Wに取付けられる。
時計の形状は2つの壁面Wに接着するように、互いに直角な貼付面20を有するならば特に制限はない。時計の盤面は図7(b)に示すような矩形以外にも、三角形でも円形でも何でもよい。
上記の実施の形態では、コーナー部の壁面への貼付手段としてミクロ吸盤を利用していた。しかし、本考案で重要なのは、ビスなどを用いて壁面に加工処理を加えることなく、壁面に貼り付けるという簡単な操作によってコーナー部に取付けできることにある。したがって、ミクロ吸盤以外を貼付手段として利用してもかまわない。例えば、図8に示すように壁保護シートQ‘の雑貨本体に接する側は、平滑面ではなく面ファスナーQ2‘を備えてもよい。この場合、雑貨本体に固着する本体取付シートP‘の貼付面は、壁保護シートの面ファスナーQ2‘に相対する面ファスナーP2‘を備える。つまり、貼付手段として面ファスナーを利用することにより、雑貨本体をコーナー部に取付けたり、コーナー部から取外したりができる。
2:(実施例1の)雑貨本体
3:(実施例1の)貼付面
4:(実施例1の)被貼付面
6:(実施例2の)生活雑貨
7:(実施例2の)雑貨本体
8:(実施例2の)貼付面
9:(実施例2の)被貼付面
12:(実施例3の)生活雑貨
13:(実施例3の)雑貨本体
15:(実施例3の)貼付面
16:(実施例3の)被貼付面
18:(実施例4の)生活雑貨
19:(実施例4の)雑貨本体
20:(実施例4の)貼付面
21:(実施例4の)被貼付面
W:コーナー部の壁面
P:本体取付シート
Q:壁保護シート
Claims (4)
- 隣接した壁面が形成する部屋のコーナー部に貼り付けられる生活雑貨であって、
該コーナー部を構成する壁面に剥離容易に貼着される壁保護シートと、
該壁保護シートに貼着する剥離自在及び再貼付自在な貼付面を有する雑貨本体とからなることを特徴とするコーナー貼付用生活雑貨。 - 前記壁保護シートの一方の面は粘着剤によって壁面に貼着され、他方の面は平滑面であるとともに、
前記雑貨本体の貼付面には前記平滑面に吸着するミクロ吸盤が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコーナー貼付用生活雑貨。 - 前記壁保護シートの一方の面は粘着剤によって剥離自在及び再貼付自在に壁面に貼着され、他方の面は面ファスナーが設けられているとともに、
前記雑貨本体の貼付面は前記面ファスナーに相対する面ファスナーを有することを特徴とする請求項1に記載のコーナー貼付用生活雑貨。 - 前記雑貨本体には、物品を収容するボックス、物品を載せる棚、物品を吊り下げるフック、時計に代表される単品で機能する雑貨を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のコーナー貼付用生活雑貨。
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Cited By (1)
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JPWO2018220667A1 (ja) * | 2017-05-29 | 2020-04-09 | 株式会社ナム | 壁面利用ホルダー装置 |
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2014
- 2014-05-20 JP JP2014002607U patent/JP3192169U/ja not_active Expired - Lifetime
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