JP3192038B2 - プリンタの印字制御方法および装置 - Google Patents

プリンタの印字制御方法および装置

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JP3192038B2
JP3192038B2 JP21410293A JP21410293A JP3192038B2 JP 3192038 B2 JP3192038 B2 JP 3192038B2 JP 21410293 A JP21410293 A JP 21410293A JP 21410293 A JP21410293 A JP 21410293A JP 3192038 B2 JP3192038 B2 JP 3192038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリアルプリンタに係
り、とくに印字ヘッドを往復動させながら印字を行うプ
リンタの印字ヘッド送り制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印字ヘッドを印字行に沿って走行させな
がら印字を行うシリアルプリンタでは、複数行を印字す
る場合は印字ヘッドを往復方向に走行させ、双方向とも
に印字を行うようにして印字速度を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、プリンタの印
字ヘッドは、たとえば48ドットなどの所定規格で製作
されており、所定の寸法となっているのに対し、印字す
べき文字は印字ヘッドの高さ方向の寸法を超える場合が
しばしばある。このような場合に、印字ヘッドを往復動
させながら印字を行うと、一つの文字につき部分ごとに
逆向きの2方向からの印字が行われることになる。
【0004】これは、シリアルプリンタの特性である、
印字方向が異なると印字位置が少しずれることを考慮し
たとき不具合である。すなわち、ドットプリンタにして
もインクジェットプリンタにしても印字指令が与えられ
てから実際に印字動作が行われるまでに要する時間に印
字ヘッドが走行するから、印字すべき位置に正確に印字
するには印字すべき位置のやや手前で印字指令を与える
位置補正を行っている。
【0005】しかし、この印字指令を与えるタイミング
を正しく設定することは難しく、一文字につき往復動と
もに印字を行って1文字を完成すると、文字が部分毎に
ずれて印字され、印字品質が劣化することになり易い。
【0006】このような事態は、グラフィック文字、ビ
ットイメージ、縦拡大文字の印字およびカラー印字の場
合にも生じる。
【0007】本発明は上述の点を考慮してなされたもの
で、印字ヘッドの高さ方向の寸法を超えるような文字な
どを少ない印字ヘッドの往復動回数でかつ良好な印字品
質で印字し得る印字ヘッドの送り制御方法および装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、印字ヘッドの送り方向を反転させながら、複
数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタの
印字制御方法において、前記印字データを前記印字ヘッ
ドの高さ方向寸法により分割して少なくとも2以上のパ
スを設定し、これらパスから前記印字データにおける第
n行の文字の最下部が含まれている最下方のパスを見出
し、前記印字データにおける第n行の文字について、前
記最下方のパスまでは同一方向に前記印字ヘッドを移動
させて印字を行うとともに、前記最下方のパス及びこれ
より上に位置するパスに第n+1行以降の文字の頂部が
あるが、この頂部に対応する最下部がないときは、前記
印字ヘッドの移動方向を、前記最下方のパスを印字する
際の前記印字ヘッドの移動方向と同一方向に保ったまま
前記最下方のパスの次のパスの印字を続け、前記最下方
のパス及びこれより上に位置するパスに第n+1行以降
の文字の頂部があるが、この頂部に対応する最下部もあ
るとき、及び、前記最下方のパス及びこれより上に位置
するパスに第n+1行以降の文字の頂部がないときは、
前記印字ヘッドの移動方向を、前記最下方のパスを印字
する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転して前記最下
方のパスの次のパスの印字を行う、ように前記印字ヘッ
ドを制御しながら、前記nを1から順次増加させて前記
印字データの最後の行まで印字を行う、ことを特徴とす
る。また、印字ヘッドの送り方向を反転させながら、複
数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタの
印字制御方法において、前記印字データの第n行の文字
の頂部から、前記印字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて
1又は複数のパスを設定し、これらパスから前記第n行
の文字の最下部が含まれている最下方のパスを見出し、
前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第n
+1行以降の文字の頂部があるときは、第n行の文字の
最下部と第n+1行以降の文字の頂部との上下位置関係
を調べ、第n行の文字の最下部よりも第n+1行以降の
文字の頂部が下に位置する場合には、前記印字データに
おける第n行の文字について、最下部まで同一方向に前
記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前記印
字データにおける第n+1行の文字の頂部から前記印字
ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設
定して、前記印字ヘッドの移動方向を、前記第n行の文
字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転して
印字を行い、第n行の文字の最下部よりも第n+1行以
降の文字の頂部が下に位置しない場合には、第n+1行
以降の文字の最下部が前記最下方のパス及びこれより上
に位置するパスに含まれているかどうかを判断し、第n
+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及びこれ
より上に位置するパスに含まれている場合には、前記印
字データにおける第n行の文字と前記最下方のパス及び
これより上に位置するパスに最下部が含まれている行の
文字について、同一方向に前記印字ヘッドを移動させて
印字を行い、さらにその次の行の文字の頂部から前記印
字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを
設定して、前記印字ヘッドの移動方向を、第n行の文字
を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転させて
印字を行い、第n+1行以降の文字の最下部が前記最下
方のパス及びこれより上に位置するパスに含まれていな
い場合には、前記印字データにおける第n行の文字及び
第n+1行の文字について、最下方のパスまで同一方向
に前記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前
記最下方のパスより下に含まれる第n+1行の文字につ
いて、前記印字ヘッドの移動方向を、前記第n行の文字
を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と同一方向に
移動させて印字を行い、前記最下方のパス及びこれより
上に位置するパスに第n+1行目以降の文字の頂部がな
いときは、前記印字データにおける第n行の文字につい
て、最下部まで同一方向に前記印字ヘッドを移動させて
印字を行うとともに、前記印字データにおける第n+1
行の文字の頂部から前記印字ヘッドの高さ方向寸法に基
づいて1又は複数のパスを設定するとともに、前記印字
ヘッドの移動方向を、前記第n行の文字を印字する際の
前記印字ヘッドの移動方向と反転して印字を行う、よう
に前記印字ヘッドを制御しながら、前記nを1から順次
増加させて前記印字データの最後の行まで印字を行う、
ことを特徴とする。一方、本発明は、印字ヘッドの送り
方向を反転させながら、複数行の文字行を含む印字デー
タの印字を行うプリンタにおける印字制御装置におい
て、前記印字データを前記印字ヘッドの高さ方向寸法に
より分割して少なくとも2以上のパスを設定するパス設
定手段と、前記パス設定手段により設定された前記パス
内に、前記印字データにおける第n行の文字の最下部が
含まれているかを調べる判定手段と、前記印字データに
おける第n行の文字について、前記最下方のパスまでは
同一方向に前記印字ヘッドを移動させて印字を行う、第
1の制御手段と、前記最下方のパス及びこれより上に位
置するパスに第n+1行以降の文字の頂部があるが、こ
の頂部に対応する最下部がないときは、前記印字ヘッド
の移動方向を、前記最下方のパスを印字する際の前記印
字ヘッドの移動方向と同一方向に保ったまま前記最下方
のパスの次のパスの印字を続ける、第2の制御手段と、
前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第n
+1行以降の文字の頂部があるが、この頂部に対応する
最下部もあるとき、及び、前記最下方のパス及びこれよ
り上に位置するパスに第n+1行以降の文字の頂部がな
いときは、前記印字ヘッドの移動方向を、前記最下方の
パスの文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と
反転して前記最下方のパスの次のパスの印字を行う、第
3の制御手段と、前記nを1から順次増加させて前記印
字データの最後の行まで印字を行うように制御する、第
4の制御手段と、をそなえたことを特徴とする。また、
印字ヘッドの送り方向を反転させながら、複数行の文字
行を含む印字データの印字を行うプリンタにおける印字
制御装置において、前記印字データの第n行について、
前記印字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数の
パスを設定するパス設定手段と、前記パス設定手段によ
り設定された前記パスの中から、第n行の文字の最下部
が含まれている最下方のパスを特定する、特定手段と、
前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第n
+1行以降の文字の頂部があるときは、第n行の文字の
最下部と第n+1行以降の文字の頂部との上下位置関係
を調べ、第n行の文字の最下部よりも第n+1行以降の
文字の頂部が下に位置する場合には、前記印字データに
おける第n行の文字について、最下部まで同一方向に前
記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前記印
字データにおける第n+1行の文字の頂部から前記印字
ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設
定して、前記印字ヘッドの移動方向を、前記第n行の文
字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転して
印字を行い、第n行の文字の最下部よりも第n+1行以
降の文字の頂部が下に位置しない場合には、第n+1行
以降の文字の最下部が前記最下方のパス及びこれより上
に位置するパスに含まれているかどうかを判断し、第n
+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及びこれ
より上に位置するパスに含まれている場合には、前記印
字データにおける第n行の文字と前記最下方のパス及び
これより上に位置するパスに最下部が含まれている行の
文字について、同一方向に前記印字ヘッドを移動させて
印字を行い、さらにその次の行の文字の頂部から前記印
字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを
設定して、前記印字ヘッドの移動方向を、第n行の文字
を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転させて
印字を行い、第n+1行以降の文字の最下部が前記最下
方のパス及びこれより上に位置するパスに含まれていな
い場合には、前記印字データにおける第n行の文字及び
第n+1行の文字について、最下方のパスまで同一方向
に前記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前
記最下方のパスより下に含まれる第n+1行の文字につ
いて、前記印字ヘッドの移動方向を、前記第n行の文字
を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と同一方向に
移動させて印字を行う、第1の制御手段と、前記最下方
のパス及びこれより上に位置するパスに第n+1行目以
降の文字の頂部がないときは、前記印字データにおける
第n行の文字について、最下部まで同一方向に前記印字
ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前記印字デー
タにおける第n+1行の文字の頂部から前記印字ヘッド
の高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設定する
とともに、前記印字ヘッドの移動方向を、前記第n行の
文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転し
て印字を行う、第2の制御手段と、前記nを1から順次
増加させて前記印字データの最後の行まで印字を行うよ
うに制御する、第3の制御手段と、をそなえたことを特
徴とする。
【0009】
【作用】判定手段が印字データをスキャンして、印字す
べき行に含まれる文字の高さ方向の分布値が印字ヘッド
の高さ寸法に対していかなる関係にあるかを調べる。判
定の結果に応じて、制御手段が印字すべき行に含まれる
文字の高さ方向の分布値が印字ヘッドの高さ寸法より高
ければ、当該文字に関しては同一方向からの印字を繰り
返し行い、印字ヘッドの高さ寸法以下であれば印字方向
を反転して印字を行う。
【0010】文字の最下部で見て異なる行であるが文字
が印字すべき行に重なっている場合も、同一方向からの
印字を行い、当該文字が途切れてから印字方向の反転を
行う。
【0011】イメージについても文字と同様に取り扱
う。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の印字ヘッド送り動作の一例
を示したものである。同図において、中央の文字「A」
および「B」は、各文字の大きさが異なるとともに、印
刷紙面における異なる行に印字される。例えば「A」は
第m行に印字され、「B」は第n行に印字される。そし
て、「A」の頂部をPmt、そのベースラインとも呼ば
れる最下部をPmbと呼ぶ。同様に「B」の頂部をPn
t、最下部をPnbと呼ぶ。
【0013】このような文字を印字するための印字ヘッ
ドは、その高さ方向の寸法がHであり、「A」の高さ全
体を一度に印字することはできないが、「B」は印字ヘ
ッドの高さ方向の寸法よりも小さい縦寸法のものである
から印字ヘッドを一度移動するだけで印字できる。
【0014】このように第m行と第n行とに跨る文字を
印字する場合、印字ヘッドを一方向に繰り返し移動させ
ながら印字を行う必要がある。この印字を本発明の第1
の方法によるイメージ分割に従って行うと、図1の左側
に示すように、まず第m行の「A」および第n行の
「B」を含めて全体イメージをスキャンして印字ヘッド
の高さ方向の寸法Hで均等分割する。この第1の分割で
は、まず印字ヘッドを順方向Fに送って「A」の上部の
大部分を印字する。そして、印字ヘッドを逆方向Rに送
って当初位置に戻した上で、再び順方向Fに送り2度目
の印字を行う。これにより「A」の残りの部分と「B」
の上半分が印字される。続いて印字ヘッドを逆方向Rに
送って当初位置に戻した上で、再び順方向Fに送り3度
目の印字を行う。つまり、この分割方法では、印字ヘッ
ドの順方向Fへの移動3回で印字を行うわけで、この場
合、印字ヘッドは往復合わせて5回移動を繰り返す。
【0015】他方、本発明の第2の分割方法によると、
図1の右側に示したように「B」の頂部Pntを分割点
として分割を行い、印字ヘッドの合計移動回数を4回に
減らすことができる。この分割方法は、「A」の頂部P
mtから始める分割は第1の手法と同様であるが、次の
分割を「B」の頂部Pntまでで止める点が異なる。そ
して、その次の3つ目の分割を「B」の頂部Pntから
始める。「B」はその高さ方向の寸法が印字ヘッドの高
さ方向の寸法よりも小さく、印字ヘッドが1回移動すれ
ば印字完了するので印字ヘッドの戻し動作が不要であ
る。
【0016】このため、印字ヘッドは順方向Fに2回、
逆方向Rに1回移動しながら印字を行うことになり、こ
の間の印字ヘッド戻し動作が1回少ない分だけ、図1の
場合よりも印字速度を向上できる。
【0017】図2の場合は、文字「A」および「B」の
高さ方向の寸法がともに印字ヘッドの高さ寸法Hよりも
大きいから、印字は2回づつに分けて行う必要がある。
これを図2の左側に示したように、本発明の第1の分割
方法で印字を行うと、「A」は2回目に印字終了し、
「B」は2回目から4回目までの3回の印字を必要とす
る。そして、2回目の印字では「A」と「B」とに跨っ
て印字を行うため、「A」と「B」とが連続的に印字さ
れ、印字方向を変更できないから、印字ヘッドの戻し動
作を折込みながら印字ヘッドを往復動させなければなら
ず、往復合計で7回印字ヘッドを移動させる必要があ
る。
【0018】これを本発明の第2の分割方法により行う
と、図2の右側に示すように、分割点を「B」の頂部P
ntに設定して分割した場合、往復合計でも6回の印字
ヘッド移動で済む。すなわち「A」の上側大半を順方向
Fの印字ヘッド移動で印字して逆方向Rに印字ヘッドを
戻し、2回目の順方向Fの印字ヘッド送りで「A」の残
りの部分の印字を完了する。
【0019】次いで、印字ヘッドを2回目に逆送りする
ときに「B」のほぼ上半分を印字する。そして、3回目
の順方向Fへの印字ヘッド送り動作で印字ヘッドを右側
位置に戻した上で、3回目の逆方向Rへの印字ヘッド送
りにより「B」のほぼ下半分を印字する。これにより合
計6回の印字ヘッド送りで「A」および「B」の印字が
終了する。
【0020】図3は、図1および図2の場合と異なり、
本発明の第1の分割方法によるよりも第2の分割方法に
よる場合の方が、印字ヘッドの往復回数が多くなる。
【0021】すなわち、「A」の高さ方向の寸法が印字
ヘッドの高さHよりも小さく、印字ヘッドの高さHの範
囲内に「B」の上部も含まれる。そして、「B」の残り
の部分は、もう1回印字ヘッドを順方向Fに送ることに
より印字完了する。したがって、印字ヘッドを1回だけ
順方向Fに送りながら印字を行うと、「A」全体および
「B」の一部が印字され、逆方向Rに送った後にもう1
回印字ヘッドを順方向Fに送ると、両文字の印字が完了
する。この場合、印字ヘッドの送り回数は順、逆合計3
回である。
【0022】これに対して図3の右側に示す本発明の第
2の分割方法によると、「A」全体と「B」の頂部Pn
tまでの範囲の印字を印字ヘッドの順方向Fへの送り動
作で行い、「B」の頂部から印字ヘッドの逆方向Rへの
送り動作で印字するようにすると、逆方向Rへの送り動
作を2回行わなければ「B」全体の印字ができないか
ら、途中の順方向Fへの印字ヘッド戻しを加えると合計
4回の印字ヘッド送りが必要になる。
【0023】また、図4に示すように、文字「A」と
「B」とがベースラインで見て異なる印字行に属するが
印字ヘッドの移動方向から見て重なっている場合があ
る。この場合、たとえば文字「A」の最下部Pmbより
も文字「B」の頂部Pntが上の位置になる点が図1な
いし図3の場合と異なり、本発明の第1のイメージ分割
方法と第2のそれとが同一になる例である。この場合
も、図1ないし図3の場合に準じて同様に印字ヘッドの
送り制御が行われる。
【0024】上記図1ないし図4による説明から分かる
ように、本発明の第1および第2のイメージ分割方法は
それぞれ長所を有するものであり、適宜選択することに
なる。
【0025】図5は、本発明に係る印字ヘッド送り制御
装置の構成を示すブロック線図である。この装置は、例
えばコンピュータなどからの印字データが与えられて印
字ヘッドの往復送り制御、および紙の送り制御を行うも
のである。
【0026】同図における一点鎖線で囲まれた部分が、
実際はCPUにより行われる信号処理をブロック化して
示したものである。コンピュータなどからの印字データ
は、CPUのI/Oポート1を介して入力バッファ2に
蓄えられる。次いでコード解析部3に与えられて印字す
べき文字が読み取られ、読み取り結果が入力チャネル4
を介して行バッファ5Aないし5Cのいづれか空いたも
の、およびフォーマットレジスタ7に与えられる。
【0027】行バッファ5Aないし5Cはいづれも属性
バッファ6Aないし6Cを持っており、属性バッファ6
Aないし6Cにはフォーマットレジスタ7から現在設定
されている文字寸法等のフォーマットデータが与えらえ
る。このフォーマットレジスタ7は、電源投入時の初期
設定で、不揮撥性メモリー8からフォーマットデータが
コピーされ、コンピュータからの文字寸法等の変更指令
はコード解析部3で解析され、フォーマットREG7内
の値が変更される。
【0028】行バッファ5および属性バッファ6に蓄え
られた内容は、出力チャネル9に読み出されてパス切り
分け部10に与えられる。このパス切り分け部10は、
上述の図1ないし図3を用いて説明したイメージのパス
切り分けを行い、他方フォントROM13から文字フォ
ントを読み出し、イメージバッファ11とキャリッジ制
御手段14、更には紙送り制御手段17に、印字のため
の信号を与える。イメージバッファ11は、その出力を
I/Oポート12を介して印字ヘッド15に与える。ま
た、キャリッジ制御手段14は、キャリッジ16を制御
して印字ヘッドの往復動を行い、紙送り制御手段17
は、イメージパスに対応する紙送りを行う。
【0029】図6は、図5に示した制御装置の全体的な
動作内容を示したフローチャートである。電源が投入さ
れると、この装置ではステップS0において、装置各部
の初期化が行われる。
【0030】これにより、入力バッファ2、これから書
き込みが行われる行バッファ5および属性バッファ6、
フォーマットレジスタ7、パス切り分け部10およびイ
メージバッファ11などが初期状態となる。そして、ス
テップS1で印字紙を印字先頭位置に給紙し、印字文字
の高さ方向の基準線となるベースラインをゼロとする設
定を行う。
【0031】そしてコンピュータよりI/Oポート1を
介して入力バッファ2に送られて来ている印字データを
解析し、デリミタであるCR,LF,FFコードまでの
1行分の印字データを複数ある行バッファ5の1つに取
り込む処理に入るために、ステップS2で入力チャンネ
ル4が空き行バッファ5を捜し、格納する行バッファ5
を特定する。
【0032】データを格納する行バッファ5が特定され
れば、ステップS5により入力バッファ2からデータを
読み出し、ステップS6によりコード解析部3が文字コ
ードか否かを調べる。そして、文字コードであればステ
ップS7によりステップS2で特定された行バッファ5
にデータを格納し、更にステップS8により行バッファ
5に格納した文字の頂部Pmtと最下部Pmbをフォー
マットレジスタ7内の現在設定文字寸法値を参照して求
め、属性バッファ6に格納し、ステップS5に戻って次
のデータを読み出す。
【0033】ステップS6で文字コード以外であると判
断された場合は、ステップS9で該コードがデリミタで
あるCR(キャリッジ・リターン),LF(ライン・フ
ィード),FF(フォーム・フィード)コードであるか
再度判断する。デリミタでなければ、例えば文字寸法等
のフォーマット値変更命令であればステップS17でそ
の処理を実行して、ステップS5に戻り次のデータを読
み出す。ステップS9でデリミタと判断された場合は、
属性バッファ6に格納した文字頂部Pmtの最大値及び
最下部Pmbの最小値を検索して行の高さを求め、行の
ベースラインとともに属性バッファ6の所定領域に格納
する。更に、デリミタが紙送り命令であるLFコードで
ある場合は、ベースラインをステップAS12で更新
し、ステップS2に戻り、またステップS13でキャリ
ッジリターン命令であるCRコードであると判断された
場合は、そのままステップS2に戻り次行のデータ取り
込み処理に戻る。
【0034】ステップS2に戻った段階で行バッファ5
に空きが無くなると、全行バッファ5に格納したデータ
についてキャリッジ往復動が最も少なくて印字できるパ
ス切り分け(分割)をステップS3で調べ、切り分け結
果に応じてステップS4にて印字処理を実行し、全行バ
ッファ5が空になった状態でステップS2に戻り、以上
説明した動作を再度繰り返す。
【0035】なお、ステップS13でデリミタが改頁命
令であるFFコードと判断された場合は、空き行バッフ
ァ5の有り無しに係わらず、ステップS14で今までに
格納されているデータだけでパス切り分けを行い、それ
に基づきステップS15で印字を実行した後、ステップ
S16で用紙を排出する。そして、次の用紙を印字先頭
位置まで給紙しベースラインを0とするステップS1に
戻る。
【0036】ステップS3、ステップS14のパス切り
分けの詳細は、図7および図8を用い次に説明する。
【0037】図7および図8は、本発明の第1および第
2のイメージ分割方法による、図5の装置の分割動作の
内容を示したもので、図6のフローチャートにおけるス
テップS3およびS14の内容である。
【0038】まず図7では、ステップS101でパス切
り分け部10による分割パス数総数をTpas 1=0と設
定する。次いでステップS102で1行当たりのパスの
数をpass=0と設定する。
【0039】そして、ステップS103で第m行の文字
イメージを印字ヘッドの高さ寸法Hで1回分割する。こ
れにより分割パス数が1となるから、ステップS104
でパス数をpass=pass +1とする。この分割の結果、文
字イメージのパスの幅つまり印字ヘッドの高さ方向の寸
法Hの幅の中に、第m行の文字の最下部Pmb(図1な
いし図3参照)があるかを調べる。なければステップS
103に戻ってもう一度第m行の文字イメージを印字ヘ
ッドの高さ寸法Hで分割する。そしてステップS104
によりpass=pass +1とする。これにより文字イメージ
の分割パス数は1増えて2となる。続いてステップS1
05により、この2度めの分割が行われたパスの中に第
m行の文字の最下部Pmbがあるかを調べる。
【0040】有れば、ステップS106で分割されたパ
ス又は上に位置するパスの中で、次の第n(ここで、m
<n)行以降が図4に示す位置関係にあるか、つまり文
字頂部PntがPmbより上に位置するか否かが調べら
れる。上に位置すれば、第n行と第m行が重なっている
わけであり、続けて印字ヘッドの同一方向移動を行って
印字を行う必要がある。そして、更に、ステップS11
1で第n行の文字の頂部Pntに対する最下部Pnbが
全て最下部Pmbより同じか上に位置するかが調べられ
る。
【0041】同じ位置もしくは上に位置すればn行に続
く次の行では、原則的に印字ヘッドは逆方向の印字を行
うことになる。しかし、スペースを隔ててn行に続く次
の行の文字頂部Pntが含まれる場合は、その含まれ方
により印字ヘッドの移動制御を変える必要があるから、
次の行の文字につきステップS107で調べる。
【0042】すなわち、ステップS107で調べた結
果、図1,2に示す様に分割されたパスの中に次の行の
文字頂部Pntが含まれている場合、ステップS112
の処理に移り、図3に示す位置関係つまり分割されたパ
スの中に同じ文字の頂部Pntに対する最下部Pnbが
全て含まれているかを調べる。
【0043】ステップS112で調べた結果、含まれて
いればステップS108で、Tpas1=Tpas 1+pass
×2−1なる演算を行ってステップS109に移り、次
に処理すべき第n行のイメージの先頭へ分割ポインタを
移動する。また、含まれていなければまだ文字の切れ目
に達していないのであるから、ステップS113により
Tpas 1=Tpas 1+pass×2なる演算を行ってステッ
プS114に移り、分割ポインタは第m行を基準とした
値を続けて使用する。
【0044】このような動作を最後の行バッファまでス
テップS102に戻って行う(ステップS110)。
【0045】次に図8の動作内容を説明する。まずステ
ップS201でパス切り分け部10による切り分けパス
数総数をTpas 2=0と設定する。次いでステップS2
02で当初の1行当たりのパス数につきpass=0と設定
する。
【0046】そして、ステップS203で、第m行の文
字イメージを印字ヘッドの高さ寸法Hで1回分割する。
これにより分割数が1となるから、ステップS204で
パス数をpass=pass +1とする。この分割の結果、文字
イメージのパスの幅、つまり印字ヘッドの高さ方向の寸
法Hの幅の中に、第m行の文字の最下部Pmbがあるか
を調べる。
【0047】なければステップS203に戻ってもう一
度第m行の文字イメージをHで分割する。そしてステッ
プS204によりpass=pass +1とする。これにより文
字イメージの分割数は1増えて2となる。続いてステッ
プS205により、この2度めの分割が行われたパスの
中に第m行の文字の最下部Pmbが有るかが調べられ
る。
【0048】有ればステップS206で、分割されたパ
ス又は上に位置するパスの中に次の第n(ここで、m<
n)行以降が図4に示す位置関係にあるか、つまり文字
頂部PntがPmbより上に位置するか否かが調べられ
る。
【0049】上に位置すれば、印字ヘッドの同一方向ス
トロークにより続けて印字を行う必要がある。そして、
ステップS220で上にある第n行の文字の頂部Pnt
に対する最下部Pnbが全て最下部Pmbと同じ位置か
より上に位置するかが調べられる。
【0050】そして、同じ位置か上に位置すればステッ
プS207で、第n行の文字の頂部Pntが含まれてい
るかが調べられる。含まれていれば、ステップS208
で第m行の文字最下部Pmbよりも第n行の文字頂部P
ntが全て下に位置するかが調べられる。
【0051】下でなければ、ステップS209で、上に
ある全ての頂部Pntに対する最下部Pnbは全て最下
部Pmbより上か同じ位置に位置するかが調べられる。
上に位置しなければステップS212で、最下部Pnb
はパスを超えて下にあるかが調べられる。最下部Pnb
がパス内にあれば、ステップS213で第m行の文字の
最下部Pmbと第n行の文字の最下部Pnbとが入れ換
えられる。パスを超えて下にあれば、ステップS214
でTpas 2=Tpas 2+pass×2なる演算を行ってステ
ップS215に移り、分割ポインタを続ける。これを行
バッファが最後のものになるまで続ける(ステップS2
16)。
【0052】一方、ステップS207に戻ると、分割さ
れたパスの中に頂部Pntが含まれていなければ、ステ
ップS217ないしステップS219による処理が行わ
れる。すなわちステップS217で、第m行の文字の最
下部Pmbでパスを分割し直し、ステップS218でT
pas 2=Tpas 2+pass×2−1なる演算を行い、ステ
ップS219で次の第n行のイメージの先頭へ分割ポイ
ンタを移動してステップS216に移る。
【0053】ステップS208での判断により、第m行
の文字の最下部Pmbより頂部Pntが全て下であれ
ば、ステップS210で、この頂部Pntに対する最下
部Pnbは全てパス内かが調べられる。
【0054】全てパス内にあると、ステップS211に
より最下部Pmbと最下部Pnbとが入れ換えられる。
この入れ換えられた最下部Pnbを用いてステップS2
06以降の動作が再び行われる。
【0055】これに対して、ステップS210で頂部P
ntに対する最下部Pnbが全てパス内にないと判断さ
れると、ステップS217ないしステップS219によ
る処理に移行する。
【0056】ステップS209で、上にある全ての頂部
Pntに対する最下部Pnbが全て最下部Pmbより上
か同じ位置に位置すると判断されたときも、ステップS
217ないしステップS219による処理が行われる。
【0057】上述のステップS220で、上にある第n
行の文字の全ての頂部Pntに対する全ての最下部Pn
bが第m行の文字の最下部Pmbより上に位置しないと
判断されたときは、ステップS221により最下部Pn
bがパスを越えて下にあるかが調べられ、下に有ればス
テップS214のTpas 2=Tpas 2+pass×2なる演
算、およびステップS215以降の処理を行う。
【0058】ステップS221で、第n行の文字の最下
部Pnbがパスを越えて下にないと判断されたときは、
ステップS222により第m行の最下部Pmbと第n行
の最下部Pnbとが入れ替えられてステップS206に
戻る。
【0059】図7,図8の方法でTpas 1およびTpas
2が計算され、これを比較し、少ないパス数の分割方法
を選択し、これにより印字を行なう。
【0060】
【発明の効果】本発明は上述のように、印字の高さ方向
を検索し、少ないパス数で印字できる分割方法を選択
し、印字ヘッドの高さ方向の寸法を超える文字を印字す
る際はその文字が続く限り印字ヘッドを同一方向に移動
させながら印字を行うから、一つの文字が途中でずれを
生じるようなことがなく、印字品質の良好な印字を行
い、少ないヘッドの往復運動で印字を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字ヘッド送り動作の一例を示した説
明図。
【図2】本発明の印字ヘッド送り動作の他の例を示した
説明図。
【図3】本発明の印字ヘッド送り動作のさらに他の例を
示した説明図。
【図4】本発明の印字ヘッド送り動作のさらに他の例を
示した説明図。
【図5】本発明に係る印字ヘッド送り制御装置の構成を
示すブロック線図。
【図6】図5に示した制御装置の動作内容を示したフロ
ーチャート。
【図7】本発明の第1のイメージ分割方法による、図5
の装置の分割動作の内容を示したフローチャート。
【図8】本発明の第2のイメージ分割方法による、図5
の装置の分割動作の内容を示したフローチャート。
【符号の説明】
1,12 I/Oポート 2 入力バッファ 3 コード解析部 4 入力チャネル 5 行バッファ 6 属性バッファ 7 フォーマットレジスタ 8 不揮発性メモリー 9 出力チャネル 10 パス切り分け部 11 イメージバッファ 13フォントROM 14 キャリッジ制御手段 15 印字ヘッド 16 キャリッジ H 印字ヘッド高さ寸法 F 順方向 R 逆方向 Pmt 第m行の文字の頂部 Pmb 第m行の文字の最下部 Pnt 第n行の文字の頂部 Pnb 第n行の文字の最下部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−233275(JP,A) 特開 平2−2051(JP,A) 特開 昭61−57348(JP,A) 特開 昭57−74171(JP,A) 特開 平5−318868(JP,A) 特開 平5−169648(JP,A) 特開 平5−96806(JP,A) 特開 平3−124473(JP,A) 特開 平6−340121(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/18 B41J 2/51

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドの送り方向を反転させながら
    複数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタ
    の印字制御方法において、前記 印字データを前記印字ヘッドの高さ方向寸法により
    分割して少なくとも2以上のパスを設定し、 これらパスから前記印字データにおける第行の文字の
    最下部が含まれている最下方のパスを見出し、 前記印字データにおける第行の文字について、前記最
    下方のパスまでは同一方向に前記印字ヘッドを移動させ
    て印字を行うとともに、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるが、この頂部に対応する
    最下部がないときは、前記印字ヘッドの移動方向を、前
    最下方のパスを印字する際の前記印字ヘッドの移動方
    向と同一方向に保ったまま前記最下方のパスの次のパス
    の印字を続け、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるが、この頂部に対応する
    最下部もあるとき、及び、前記最下方のパス及びこれよ
    り上に位置するパスに第n+1行以降の文字の頂部がな
    いときは、前記印字ヘッドの移動方向を、前記最下方の
    パスを印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転し
    前記最下方のパスの次のパスの印字を行う、 ように前記印字ヘッドを制御しながら、前記nを1から
    順次増加させて前記印字データの最後の行まで印字を行
    う、ことを特徴とするプリンタの印字制御方法。
  2. 【請求項2】印字ヘッドの送り方向を反転させながら
    複数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタ
    の印字制御方法において、前記 印字データの第n行の文字の頂部から、前記印字ヘ
    ッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設定
    し、 これらパスから前記第n行の文字の最下部が含まれてい
    る最下方のパスを見出し、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるときは、第行の文字の
    最下部と第n+1行以降の文字の頂部との上下位置関係
    を調べ、 第行の文字の最下部よりも第n+1行以降の文字の頂
    部が下に位置する場合には、前記印字データにおける第
    行の文字について、最下部まで同一方向に前記印字ヘ
    ッドを移動させて印字を行うとともに、前記印字データ
    における第n+1行の文字の頂部から前記印字ヘッドの
    高さ 方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設定して、
    前記印字ヘッドの移動方向を、前記第行の文字を印字
    する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転して印字を行
    い、 第行の文字の最下部よりも第n+1行以降の文字の頂
    部が下に位置しない場合には、第n+1行以降の文字の
    最下部が前記最下方のパス及 びこれより上に位置するパ
    スに含まれているかどうかを判断し、 第n+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及び
    これ より上に位置するパスに含まれている場合には、前
    記印字デー タにおける第n行の文字と前記最下方のパス
    及びこれより上に 位置するパスに最下部が含まれている
    行の文字について、同一 方向に前記印字ヘッドを移動さ
    せて印字を行い、さらにその次 の行の文字の頂部から前
    記印字ヘッドの高さ方向寸法に基づい て1又は複数のパ
    スを設定して、前記印字ヘッドの移動方向を 、第n行の
    文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反 転さ
    せて印字を行い、 第n+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及び
    これ より上に位置するパスに含まれていない場合には、
    前記印字デ ータにおける第n行の文字及び第n+1行の
    文字について、最 下方のパスまで同一方向に前記印字ヘ
    ッドを移動させて印字を 行うとともに、前記最下方のパ
    スより下に含まれる第n+1行 の文字について、前記印
    字ヘッドの移動方向を、前記第n行の 文字を印字する際
    の前記印字ヘッドの移動方向と同一方向に移 動させて印
    字を行い、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行目以降の文字の頂部がないときは、前記印字デー
    タにおける第行の文字について、最下部まで同一方向
    に前記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前
    記印字データにおける第n+1行の文字の頂部から前記
    印字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパス
    を設定するとともに、前記印字ヘッドの移動方向を、前
    記第行の文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方
    向と反転して印字を行う、 ように前記印字ヘッドを制御しながら、前記nを1から
    順次増加させて前記印字データの最後の行まで印字を行
    う、ことを特徴とするプリンタの印字制御方法。
  3. 【請求項3】印字ヘッドの送り方向を反転させながら
    複数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタ
    における印字制御装置において、前記 印字データを前記印字ヘッドの高さ方向寸法により
    分割して少なくとも2以上のパスを設定するパス設定
    段と、 前記パス設定手段により設定された前記パス内に、前記
    印字データにおける第行の文字の最下部が含まれてい
    るかを調べる判定手段と、 前記印字データにおける第行の文字について、前記最
    下方のパスまでは同一方向に前記印字ヘッドを移動させ
    て印字を行う、第1の制御手段と、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるが、この頂部に対応する
    最下部がないときは、前記印字ヘッドの移動方向を、前
    最下方のパスを印字する際の前記印字ヘッドの移動方
    向と同一方向に保ったまま前記最下方のパスの次のパス
    の印字を続ける、第2の制御手段と、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるが、この頂部に対応する
    最下部もあるとき、及び、前記最下方のパス及びこれよ
    り上に位置するパスに第n+1行以降の文字の頂部がな
    いときは、前記印字ヘッドの移動方向を、前記最下方の
    パスの文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と
    反転して前記最下方のパスの次のパスの印字を行う、第
    3の制御手段と、前記nを1から順次増加させて前記印字データの最後の
    行まで印字を行うように制御する、第4の制御手段と、 をそなえたことを特徴とするプリンタの印字制御装置。
  4. 【請求項4】印字ヘッドの送り方向を反転させながら
    複数行の文字行を含む印字データの印字を行うプリンタ
    における印字制御装置において、前記 印字データの第n行について、前記印字ヘッドの高
    さ方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設定するパス
    設定手段と、 前記パス設定手段により設定された前記パスの中から
    行の文字の最下部が含まれている最下方のパスを特
    定する、特定手段と、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行以降の文字の頂部があるときは、第行の文字の
    最下部と第n+1行以降の文字の頂部との上下位置関係
    を調べ、 第行の文字の最下部よりも第n+1行以降の文字の頂
    部が下に位置する場合には、前記印字データにおける第
    行の文字について、最下部まで同一方向に前記印字ヘ
    ッドを移動させて印字を行うとともに、前記印字データ
    における第n+1行の文字の頂部から前記印字ヘッドの
    高さ 方向寸法に基づいて1又は複数のパスを設定して、
    前記印字ヘッドの移動方向を、前記第行の文字を印字
    する際の前記印字ヘッドの移動方向と反転して印字を行
    い、 第行の文字の最下部よりも第n+1行以降の文字の頂
    部が下に位置しない場合には、第n+1行以降の文字の
    最下部が前記最下方のパス及 びこれより上に位置するパ
    スに含まれているかどうかを判断し、 第n+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及び
    これ より上に位置するパスに含まれている場合には、前
    記印字デー タにおける第n行の文字と前記最下方のパス
    及びこれより上に 位置するパスに最下部が含まれている
    行の文字について、同一 方向に前記印字ヘッドを移動さ
    せて印字を行い、さらにその次 の行の文字の頂部から前
    記印字ヘッドの高さ方向寸法に基づい て1又は複数のパ
    スを設定して、前記印字ヘッドの移動方向を 、第n行の
    文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方向と反 転さ
    せて印字を行い、 第n+1行以降の文字の最下部が前記最下方のパス及び
    これ より上に位置するパスに含まれていない場合には、
    前記印字デ ータにおける第n行の文字及び第n+1行の
    文字について、最 下方のパスまで同一方向に前記印字ヘ
    ッドを移動させて印字を 行うとともに、前記最下方のパ
    スより下に含まれる第n+1行 の文字について、前記印
    字ヘッドの移動方向を、前記第n行の 文字を印字する際
    の前記印字ヘッドの移動方向と同一方向に移 動させて印
    字を行う、 第1の制御手段と、 前記最下方のパス及びこれより上に位置するパスに第
    +1行目以降の文字の頂部がないときは、前記印字デー
    タにおける第行の文字について、最下部まで同一方向
    に前記印字ヘッドを移動させて印字を行うとともに、前
    記印字データにおける第n+1行の文字の頂部から前記
    印字ヘッドの高さ方向寸法に基づいて1又は複数のパス
    を設定するとともに、前記印字ヘッドの移動方向を、前
    記第行の文字を印字する際の前記印字ヘッドの移動方
    向と反転して印字を行う、第2の制御手段と、前記nを1から順次増加させて前記印字データの最後の
    行まで印字を行うように制御する、第3の制御手段と、 をそなえたことを特徴とするプリンタの印字制御装置。
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