JP2003050971A - フォント選択プログラム、画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

フォント選択プログラム、画像処理装置及び画像形成装置

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JP2003050971A
JP2003050971A JP2001239582A JP2001239582A JP2003050971A JP 2003050971 A JP2003050971 A JP 2003050971A JP 2001239582 A JP2001239582 A JP 2001239582A JP 2001239582 A JP2001239582 A JP 2001239582A JP 2003050971 A JP2003050971 A JP 2003050971A
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JP2001239582A
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Junji Takahashi
純二 高橋
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み込み文字に近似した近似フォントの選択
を簡便な方法で迅速に行えるようにする。 【解決手段】 画像処理装置であるパソコン2のHDD
に、少なくとも読み込み文字サイズ判別手段23として
の機能と、イメージデータ作成手段25としての機能
と、近似フォント選択手段26としての機能とを実現さ
せるためのフォント選択プログラムと、複数の内蔵フォ
ントのデータとを格納しておく。パソコン2は、このフ
ォント選択プログラムを実行することで、複数の内蔵フ
ォントを用いて作成された複数のイメージデータと読み
込み文字のイメージデータとをそれぞれパターン比較し
て相違点を検出し、相違点が最も少ないものを近似フォ
ントとして選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置が内
蔵する複数の内蔵フォントの中から近似フォントを選択
するためのフォント選択プログラム、近似フォントを用
いて読み込み文字に対応した画像データを作成する画像
処理装置、及び、近似フォントを用いて作成された画像
データに基づいて文字画像を印刷する画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータを用いた情報処
理システムや印刷装置等を用いて、イメージデータとし
て読み込まれた読み込み文字に対応した文字画像を印刷
する場合、読み込まれたイメージデータをそのまま画像
として印刷すると、読み込み解像度に応じた画質の劣化
が否めない。このような画質の劣化は、特に、読み込み
文字の文字サイズが小さい場合、例えば、10ポイント
以下の小さな文字を読み込んだ場合に顕著なものとな
る。
【0003】そこで、このような小さな読み込み文字に
対応した画像を印刷する場合には、イメージデータとし
て読み込まれた読み込み文字を、パーソナルコンピュー
タや印刷装置等が内蔵する近似フォントで置き換え、こ
の近似フォントを用いて読み込み文字に対応した画像を
印刷することが望ましい。このように読み込み文字を近
似フォントに置き換えて文字画像の印刷を行うようにす
れば、10ポイント以下の文字でもきれいに印刷するこ
とができるので、例えば名刺等を作成するような場合に
は特に有効である。
【0004】読み込み文字を近似フォントに置き換える
方法としては、例えば、特開平8−123904号公報
にて開示される方法や、特開平8−123905号公報
にて開示される方法等が提案されている。
【0005】特開平8−123904号公報にて開示さ
れる方法は、読み込み文字の文字形状の特徴点を抽出し
て、この特徴点と画像形成装置が内蔵する内蔵フォント
の特徴点との類似度を基準にして、読み込み文字に近似
した近似フォントを選択できるようにしている。
【0006】また、特開平8−123905号公報で
は、読み込み文字の特徴点をベクトルに変換した上で、
この特徴点のベクトル成分と内蔵フォントの特徴点のベ
クトル成分との類似度を基準にして、読み込み文字に近
似した近似フォントを選択できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような方法では、近似フォントの選択に煩雑な処理が必
要で処理時間が長時間化する傾向にあるといった問題が
ある。
【0008】一方で、パーソナルコンピュータや印刷装
置等に内蔵されている内蔵フォントの種類は、数種類に
とどまっているものが一般的であり、これら数種類の内
蔵フォントの中から読み込み文字に適合した近似フォン
トを選択して使用しているものが一般的である。このよ
うに数種類の内蔵フォントの中から読み込み文字に近似
した近似フォントを選択する上では、それほど厳密な判
別は必要なく、むしろ簡便な方法で迅速に近似フォント
の選択を行える方法が望まれる。
【0009】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、読み込み文字に近似した近
似フォントの選択を簡便な方法で迅速に行えるようにし
たフォント選択プログラム、近似フォントの選択を簡便
且つ迅速に行って、この近似フォントを用いて読み込み
文字に対応した画像データを作成する画像処理装置、及
び、この近似フォントを用いて作成された画像データに
基づいて文字画像を印刷する画像形成装置を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像処理装置が内蔵する複数の内蔵フォントの中か
ら、イメージデータとして前記画像処理装置に読み込ま
れた読み込み文字に最も近似した近似フォントを選択す
るフォント選択プログラムであって、前記画像処理装置
に、前記読み込み文字のサイズを判別する機能と、前記
複数の内蔵フォントを用いて、前記読み込み文字と同一
文字のイメージデータを、前記読み込み文字と略同一の
サイズでそれぞれ作成する機能と、前記複数の内蔵フォ
ントを用いて作成された複数のイメージデータを、前記
読み込み文字のイメージデータとそれぞれパターン比較
してそれぞれの相違点を検出し、前記読み込み文字のイ
メージデータとの相違点が最も少ないイメージデータの
内蔵フォントを、前記読み込み文字に対応した画像デー
タを作成するための近似フォントとして選択する機能と
を実現させることを特徴とするものである。
【0011】この請求項1に係るフォント選択プログラ
ムに基づいて画像処理装置を動作させれば、画像処理装
置が、読み込み文字のサイズを判別し、複数の内蔵フォ
ントを用いて読み込み文字と同一文字のイメージデータ
を読み込み文字と略同一のサイズでそれぞれ作成し、複
数の内蔵フォントを用いて作成された複数のイメージデ
ータを読み込み文字のイメージデータとそれぞれパター
ン比較してそれぞれの相違点を検出し、読み込み文字の
イメージデータとの相違点が最も少ないイメージデータ
の内蔵フォントを、読み込み文字に対応した画像データ
を作成するための近似フォントとして選択することにな
り、簡便なイメージデータのパターン比較で近似フォン
トの選択が迅速に行われることになる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のフォント選択プログラムにおいて、前記画像処
理装置に、前記内蔵フォントを用いて作成されたイメー
ジデータと前記読み込み文字のイメージデータとの相違
点を、排他的論理和を用いて検出する機能を実現させる
ことを特徴とするものである。
【0013】この請求項2に係るフォント選択プログラ
ムに基づいて画像処理装置を動作させれば、画像処理装
置が、複数の内蔵フォントを用いて作成された複数のイ
メージデータと読み込み文字のイメージデータとの相違
点を、排他的論理和を用いて検出することになり、近似
フォントの選択がより簡便且つ迅速に行われることにな
る。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載のフォント選択プログラムにおいて、前記
画像処理装置に、前記内蔵フォントを用いて作成された
イメージデータの前記読み込み文字のイメージデータに
対する相対位置をシフトさせながら、それぞれの位置に
おいて、前記内蔵フォントを用いて作成されたイメージ
データと前記読み込み文字のイメージデータとのパター
ン比較を行う機能を実現させることを特徴とするもので
ある。
【0015】この請求項3に係るフォント選択プログラ
ムに基づいて画像処理装置を動作させれば、画像処理装
置が、複数の内蔵フォントを用いて作成された複数のイ
メージデータと読み込み文字のイメージデータとのパタ
ーン比較を行う際に、内蔵フォントを用いて作成された
各イメージデータの読み込み文字のイメージデータに対
する相対位置をシフトさせながら、それぞれの位置にお
いてパターン比較を行うことになり、近似フォントの選
択がより高精度に行われることになる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3の何れかに記載のフォント選択プログラムにおい
て、前記画像処理装置に、複数の文字列単位で読み込ま
れた前記読み込み文字を各文字列毎にブロック化する機
能と、前記近似フォントの選択を前記ブロック化された
文字列毎に行う機能とを実現させることを特徴とするも
のである。
【0017】この請求項4に係るフォント選択プログラ
ムに基づいて画像処理装置を動作させれば、画像処理装
置が、読み込み文字を複数の文字列単位で読み込み、読
み込んだ複数の文字列を各文字列毎にブロック化し、こ
のブロック化された核文字列毎に近似フォントの選択を
行うことになり、近似フォントの選択がより高精度に行
われることになる。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、複数の内
蔵フォントのうちでイメージデータとして読み込まれた
読み込み文字に最も近似した近似フォントを用いて前記
読み込み文字に対応した画像データを作成する画像処理
装置であって、前記読み込み文字のサイズを判別するサ
イズ判別手段と、前記複数の内蔵フォントを用いて、前
記読み込み文字と同一文字のイメージデータを、前記サ
イズ判別手段により判別された読み込み文字のサイズと
略同一のサイズでそれぞれ作成するイメージデータ作成
手段と、前記イメージデータ作成手段により作成された
複数のイメージデータを、前記読み込み文字のイメージ
データとそれぞれパターン比較してそれぞれの相違点を
検出し、前記読み込み文字のイメージデータとの相違点
が最も少ないイメージデータの内蔵フォントを、前記読
み込み文字に対応した画像データを作成するための近似
フォントとして選択する近似フォント選択手段とを備え
ることを特徴とするものである。
【0019】この請求項5に係る画像処理装置では、読
み込み文字がイメージデータとして読み込まれると、サ
イズ判別手段によって、この読み込み文字のサイズが判
別され、イメージデータ作成手段によって、複数の内蔵
フォントを用いた読み込み文字と同一文字のイメージデ
ータが、サイズ判別手段により判別された読み込み文字
のサイズと略同一のサイズでそれぞれ作成される。そし
て、これらイメージデータ作成手段により作成された複
数のイメージデータと読み込み文字のイメージデータと
が、近似フォント選択手段によりそれぞれパターン比較
され、イメージデータ作成手段により作成された複数の
イメージデータのうち、読み込み文字のイメージデータ
との相違点が最も少ないイメージデータの内蔵フォント
が近似フォントとして選択されることになる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の画像処理装置において、前記近似フォント選択
手段が、前記イメージデータ作成手段により作成された
各イメージデータと前記読み込み文字のイメージデータ
との相違点を、排他的論理和を用いて検出することを特
徴とするものである。
【0021】この請求項6に係る画像処理装置では、イ
メージデータ作成手段により作成された各イメージデー
タと読み込み文字のイメージデータとの相違点が、近似
フォント選択手段によって排他的論理和を用いて検出さ
れ、それに基づいて近似フォントが選択されることにな
る。
【0022】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
又は6に記載の画像処理装置において、前記近似フォン
ト選択手段が、前記イメージデータ作成手段により作成
された各イメージデータの前記読み込み文字のイメージ
データに対する相対位置をシフトさせながら、それぞれ
の位置において、前記イメージデータ作成手段により作
成された各イメージデータと前記読み込み文字のイメー
ジデータとのパターン比較を行うことを特徴とするもの
である。
【0023】この請求項7に係る画像処理装置では、近
似フォント選択手段によって、イメージデータ作成手段
により作成された各イメージデータの読み込み文字のイ
メージデータに対する相対位置をシフトさせながら、そ
れぞれの位置においてパターン比較が行われ、それに基
づいて近似フォントが選択されることになる。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
乃至7の何れかに記載の画像処理装置において、複数の
文字列単位で読み込まれた前記読み込み文字を各文字列
毎にブロック化するブロック化手段を更に備え、前記近
似フォント選択手段が、前記近似フォントの選択を前記
ブロック化手段によりブロック化された文字列毎に行う
ことをを特徴とするものである。
【0025】この請求項8に係る画像処理装置では、複
数の文字列単位で読み込まれた読み込み文字が、ブロッ
ク化手段によって各文字列毎にブロック化されることに
なる。そして、近似フォント選択手段によって、イメー
ジデータ作成手段により作成された複数のイメージデー
タと読み込み文字のイメージデータとのパターン比較
が、ブロック化手段によりブロック化された文字列毎に
行われ、それに基づいて近似フォントが選択されること
になる。
【0026】また、請求項9に記載の発明は、原稿の文
字をイメージデータとして読み込むスキャナ部と、複数
の内蔵フォントのうちで前記スキャナ部によりイメージ
データとして読み込まれた読み込み文字に最も近似した
近似フォントを用いて前記読み込み文字に対応した画像
データを作成する画像処理部と、前記画像処理部により
作成された画像データに基づいて、前記読み込み文字に
対応した文字画像を印刷用紙に印刷する印刷処理部とを
備える画像形成装置であって、前記画像処理部が、前記
読み込み文字のサイズを判別するサイズ判別手段と、前
記複数の内蔵フォントを用いて、前記読み込み文字と同
一文字のイメージデータを、前記サイズ判別手段により
判別された読み込み文字のサイズと略同一のサイズでそ
れぞれ作成するイメージデータ作成手段と、前記イメー
ジデータ作成手段により作成された複数のイメージデー
タを、前記読み込み文字のイメージデータとそれぞれパ
ターン比較してそれぞれの相違点を検出し、前記読み込
み文字のイメージデータとの相違点が最も少ないイメー
ジデータの内蔵フォントを、前記読み込み文字に対応し
た画像データを作成するための近似フォントとして選択
する近似フォント選択手段とを有することを特徴とする
ものである。
【0027】この請求項9に係る画像形成装置では、ス
キャナ部によって読み込み文字がイメージデータとして
読み込まれると、画像処理部のサイズ判別手段によっ
て、この読み込み文字のサイズが判別され、イメージデ
ータ作成手段によって、複数の内蔵フォントを用いた読
み込み文字と同一文字のイメージデータが、サイズ判別
手段により判別された読み込み文字のサイズと略同一の
サイズでそれぞれ作成される。そして、これらイメージ
データ作成手段により作成された複数のイメージデータ
と読み込み文字のイメージデータとが、近似フォント選
択手段によりそれぞれパターン比較され、イメージデー
タ作成手段により作成された複数のイメージデータのう
ち、読み込み文字のイメージデータとの相違点が最も少
ないイメージデータの内蔵フォントが近似フォントとし
て選択されることになる。そして、この近似フォントを
用いて画像処理部により作成された画像データに基づい
て、印刷処理部により読み込み文字に対応した文字画像
が印刷用紙に印刷されることになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0029】本発明は、例えば、図1に示すようなパー
ソナルコンピュータ(以下、パソコンと略記する。)2
を用いた情報処理システム1において、スキャナ装置3
により読み込まれた読み込み文字を、パソコン2により
近似フォントに置き換えてこの読み込み文字に対応した
画像を形成し、このパソコン2で形成した読み込み文字
に対応した画像を表示装置4に表示したり、印刷装置5
により印刷したりする場合に有効に適用可能である。こ
の情報処理システム1においては、パソコン2が本発明
を適用した画像処理装置として機能する。
【0030】図1に示す情報処理システム1において、
スキャナ装置3は、原稿台に載置された原稿をイメージ
センサによりスキャンして、イメージデータとして読み
込むものである。このスキャナ装置3は、画像形成装置
としてのパソコン2に接続されており、このスキャナ装
置3により読み込まれた原稿のイメージデータは、パソ
コン2に供給されることになる。
【0031】表示装置4は、例えばCRT(Cathode Ra
y Tube)やLCD(Liquid CrystalDisplay)等よりな
り、パソコン2に接続されて、パソコン2から供給され
る画像データや表示制御信号に基づいて、例えば、パソ
コン2で形成した読み込み文字に対応した画像を表示す
る。
【0032】印刷装置5は、例えば製版機能を有する孔
版印刷機やインクジェットプリンタ、レーザプリンタ等
よりなり、パソコン2に接続されて、パソコン2から供
給される画像データや印刷制御信号に基づいて、例え
ば、パソコン2で形成した読み込み文字に対応した画像
を印刷用紙に印刷する。
【0033】パソコン2は、当該パソコン2全体の動作
を司るCPU(Central ProcessingUnit)11と、CP
U11による演算処理のワークエリアとして利用される
RAM(Random Access Memory)12と、当該パソコン
3の基本動作を制御するための制御プログラムが格納さ
れたROM(Read Only Memory)13と、各種アプリケ
ーションプログラムや各種のデータが格納されるHDD
(Hard Disc Drive)14とを備えている。そして、こ
のパソコン2では、当該パソコン2に本発明を適用した
画像形成装置としての機能を実現させるためのフォント
選択プログラムや複数の内蔵フォントのデータが、例え
ば、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の通
信ネットワークを介して予め取得され、HDD14に格
納されるようになっている。
【0034】また、パソコン2は、スキャナ装置3に接
続されてこのスキャナ装置3より読み込まれた原稿のイ
メージデータを取得する読み込みI/F制御部15と、
表示装置4に接続されてこの表示装置4に画像データや
表示制御信号を供給する表示I/F制御部16と、印刷
装置5に接続されてこの印刷装置5に画像データや印刷
制御信号を供給する印刷I/F制御部17とを備えてい
る。そして、パソコン2は、以上の各部が内部バス18
を介して相互に接続された構造となっている。
【0035】以上のように構成されるパソコン2では、
CPU11がHDD14からフォント選択プログラムを
読み出し、RAM12をワークエリアとして利用してこ
のフォント選択プログラムを実行することによって、図
2に示すような各種機能が実現されることになる。すな
わち、パソコン2は、CPU11によりフォント選択プ
ログラムが実行されることで、ブロック化手段21とし
ての機能と、ブロック内文字分離手段22としての機能
と、読み込み文字認識手段23としての機能と、読み込
み文字サイズ判別手段24としての機能と、イメージデ
ータ作成手段25としての機能と、近似フォント選択手
段26としての機能と、画像データ作成手段27として
の機能とをそれぞれ有することになる。
【0036】ブロック化手段21は、スキャナ装置3に
より読み込まれ、読み込みI/F制御部15を介してパ
ソコン2内に取得された原稿のイメージデータを文字列
毎にブロック化する。すなわち、スキャナ装置3により
例えば名刺を作成するための原稿を読み込んだ場合、読
み込まれたイメージデータは、図3に示すように、複数
の文字列が互いに空間的に離間して配置された状態とな
っていることが多い。そして、各文字列を構成する読み
込み文字同士は、通常、互いに同一のフォントで作成さ
れた同一サイズの文字となっている。ブロック化手段2
1は、これら読み込み文字の集合である複数の文字列毎
に、原稿のイメージデータをブロック化する。なお、こ
こで読み込み文字とは、スキャナ装置3によりイメージ
データとしてパソコン2内に読み込まれた文字をいう。
【0037】ブロック内文字分離手段22は、ブロック
化手段21によりブロック化された各文字列内の複数の
読み込み文字を、各読み込み文字毎に分離する。具体的
な例を挙げると、例えば、ブロック化手段21により
「理想太郎」という文字列が1つのブロックとしてブロ
ック化された場合、ブロック内文字分離手段23は、図
4に示すように、このブロックを「理」,「想」,
「太」,「郎」という各読み込み文字のイメージデータ
に分離する。
【0038】読み込み文字認識手段23は、ブロック内
文字分離手段22により分離された各読み込み文字を、
既存のOCR(Optical Character Reader)技術を用い
てそれぞれ文字認識する。具体的には、読み込み文字認
識手段23は、例えば、各読み込み文字のイメージデー
タをそれぞれベクトル量に変換し、変換したベクトル量
を、各文字カテゴリ単位で構成された内蔵データベース
とそれぞれ照合し、類似点が多いものを当該読み込み文
字として認識する。この読み込み文字認識手段23によ
り文字認識された各読み込み文字は、JISコード等の
コードデータと対応付けられて、例えばRAM12等に
一時的に格納されることになる。
【0039】読み込み文字サイズ判別手段24は、読み
込み文字認識手段23により文字認識された各読み込み
文字のサイズを判別する。この読み込み文字のサイズ判
別は、例えば、予めサイズが分かっている任意の内蔵フ
ォントをHDD14から読み出してRAM12に展開
し、読み込み文字の外枠サイズを、このRAM12に展
開された内蔵フォントのサイズと比較することで行われ
る。なお、ブロック内の各読み込み文字は、上述したよ
うに、通常は互いに同一サイズの文字となっているの
で、読み込み文字サイズ判別手段24は、各ブロックの
中から代表的な読み込み文字を1文字選択し、この選択
された読み込み文字のサイズを判別するようにしてもよ
い。
【0040】イメージデータ作成手段25は、HDD1
4に格納された数種類の内蔵フォントを用いて、読み込
み文字認識手段23により文字認識された読み込み文字
と同一文字のイメージデータを、読み込み文字サイズ判
別手段24により判別された読み込み文字のサイズと略
同一のサイズでそれぞれ作成する。すなわち、文字認識
された読み込み文字は、上述したように、JISコード
等のコードデータと対応付けられてRAM12等に一時
的に格納されている。一方、数種類の内蔵フォントのデ
ータは、通常、ベクトルデータとしてHDD14にそれ
ぞれ格納されている。イメージデータ作成手段25は、
読み込み文字に対応したコードデータをもとにして、読
み込み文字と同一文字のベクトルデータを各内蔵フォン
ト毎にそれぞれ抽出し、これらのベクトルデータを読み
込み文字と略同一サイズのビットマップデータ等のイメ
ージデータにそれぞれ変換して、RAM12等に展開す
る。
【0041】近似フォント選択手段26は、イメージデ
ータ作成手段25により数種類の内蔵フォントを用いて
作成された数種類のイメージデータを、読み込み文字の
イメージデータとそれぞれパターン比較してそれぞれの
相違点を検出し、読み込み文字のイメージデータとの相
違点が最も少ないイメージデータの内蔵フォントを、読
み込み文字に対応した画像を形成するための近似フォン
トとして選択する。
【0042】具体的には、例えば、HDD14に4種類
の内蔵フォント(内蔵フォント〜内蔵フォント)が
格納されており、イメージデータ作成手段25によって
4種類のイメージデータが作成されてRAM12等に展
開されている場合、近似フォント選択手段26は、ま
ず、図5(a)に示すように、読み込み文字のイメージ
データの中でフォントによる形状差異が最も現れやすい
箇所を特徴部分として抽出すると共に、図5(b)乃至
図5(e)に示すように、内蔵フォント〜内蔵フォン
トを用いてそれぞれ作成された各イメージデータ毎
に、読み込み文字のイメージデータの特徴部分に対応し
た箇所を、各イメージデータにおける特徴部分としてそ
れぞれ抽出する。そして、イメージデータ作成手段25
は、内蔵フォント〜内蔵フォントを用いてそれぞれ
作成された各イメージデータ毎に、特徴部分として抽出
された箇所を、読み込み文字のイメージデータの特徴部
分とそれぞれパターン比較して、それぞれの相違点を検
出し、その検出結果に基づいて内蔵フォント〜内蔵フ
ォントの中から近似フォントを決定する。
【0043】内蔵フォントを用いて作成された各イメー
ジデータの特徴部分と、読み込み文字のイメージデータ
の特徴部分との相違点の検出は、例えば排他的論理和を
用いた演算処理により行われる。排他的論理和を用いた
演算処理では、パターン比較されたイメージデータ間に
おいて同一のデータは「0」として出力され、異なるデ
ータは「1」として出力されることになる。したがっ
て、内蔵フォントを用いて作成された各イメージデータ
の特徴部分と、読み込み文字のイメージデータの特徴部
分とをそれぞれパターン比較し、排他的論理和を用いた
演算処理の結果、データ「1」が最も少ないイメージデ
ータのフォントを近似フォントとして選択すれば、読み
込み文字に最も近似した内蔵フォントを近似フォントと
して適切且つ簡便に選択することができる。
【0044】具体的な例を挙げると、図5(b)乃至図
5(e)に示した各イメージデータの特徴部分と、図5
(a)に示した読み込み文字のイメージデータの特徴部
分とをパターン比較して排他的論理和を用いた演算処理
によりそれぞれ相違点の検出を行うと、図6(a)乃至
図6(d)に示すように、各イメージデータ毎に読み込
み文字に対する相違点がデータ「1」として検出される
ことになる。なお、図6(a)乃至図6(d)中、黒い
ドットで示されている点が相違点であり、データ「1」
となっている部分である。
【0045】ここで挙げた例では、読み込み文字のイメ
ージデータに対する相違点が最も少ないのは、内蔵フォ
ントを用いて作成されたイメージデータである。した
がって、内蔵フォントが、読み込み文字に最も近似し
た近似フォントとして選択されることになる。
【0046】ところで、内蔵フォントを用いて作成され
た各イメージデータと、読み込み文字のイメージデータ
とをそれぞれパターン比較する際、各イメージデータの
文字周辺の余白の取り方によっては、正確なパターン比
較が行われない場合も想定される。このような場合に
は、図7(a)及び図7(b)に示すように、内蔵フォ
ントを用いて作成された各イメージデータの読み込み文
字のイメージデータに対する相対位置を、左右及び上下
にそれぞれシフトさせながら、各位置において、内蔵フ
ォントを用いて作成された各イメージデータと読み込み
文字のイメージデータとのパターン比較を行うことが望
ましい。そして、各イメージデータ毎に読み込み文字の
イメージデータに対する相違点として最も少ない値を求
め、それに基づいて近似フォントを決定することが望ま
しい。
【0047】このような方法で近似フォントの選択を行
うようにすれば、内蔵フォントを用いて作成された各イ
メージデータと読み込み文字のイメージデータとの相違
点をより精度良く検出して、近似フォントの選択をより
適切に行うことができる。この場合、シフト量及びパタ
ーン比較の回数を増やすほど相違点の検出精度が向上す
ることになるが、その一方で、シフト量及びパターン比
較の回数をあまり増やすと、処理時間の長時間化を招く
ことになる。したがって、シフト量及びパターン比較の
回数は、要求される検出精度と処理時間とを総合的に勘
案して、最適な値に設定することが望ましい。
【0048】近似フォント選択手段26は、以上のよう
な近似フォントの選択を、ブロック化手段21によりブ
ロック化された文字列毎に行う。すなわち、ブロック化
手段21によりブロック化された文字列を構成する読み
込み文字は、上述したように、通常は互いに同一サイズ
の文字となっているので、近似フォント選択手段26
は、ブロック内の各読み込み文字に適合した近似フォン
トをそれぞれ選択し、そのブロック内において最も多く
選択されたフォントを、そのブロックに適合した近似フ
ォントとして決定する。このようにブロック毎に多数決
によって近似フォントの選択を行うようにすれば、ブロ
ック内の特定の読み込み文字において近似フォントの選
択を誤った場合でも、その誤りを吸収してより適切に近
似フォントの選択を行うことが可能となる。
【0049】なお、ブロック化手段26によりブロック
化された文字列の中に特殊記号や英数文字等がある場合
には、これらの文字は他の文字と異なるフォントが用い
られている場合があるので、これらの文字については独
立に近似フォントの選択を行うようにしてもよい。
【0050】また、ブロック化された文字列を構成する
全ての読み込み文字について近似フォントの選択を行わ
なくても要求される精度が得られる場合には、ブロック
内のいくつかの読み込み文字についてのみ近似フォント
の選択を行い、これらの結果の多数決によってそのブロ
ックに適合した近似フォントを決定するようにしてもよ
い。この場合には、処理時間の短縮を図ることが可能と
なる。
【0051】画像データ作成手段27は、近似フォント
選択手段26により選択された近似フォントを用いて、
原稿の文字列に対応した文字画像を例えば表示装置4に
表示したり、印刷装置5により印刷用紙に印刷したりす
るための画像データを作成する。原稿の文字列に対応し
た文字画像を表示装置4に表示させる場合には、この画
像データ作成手段27により作成された画像データが、
表示装置4の動作を制御するための表示制御信号と共
に、表示I/F制御部16を介して表示装置4に供給さ
れることになる。また、原稿の文字列に対応した文字画
像を印刷装置5により印刷用紙に印刷する場合には、こ
の画像データ作成手段27により作成された画像データ
が、印刷装置5の動作を制御するための印刷制御信号と
共に、印刷I/F制御部17を介して印刷装置5に供給
されることになる。
【0052】ここで、以上のように構成される情報処理
システム1における処理の流れについて、原稿の文字列
に対応した文字画像を印刷装置5により印刷用紙に印刷
する場合を例に挙げて、図8のフローチャートを参照し
て具体的に説明する。
【0053】原稿の文字列に対応した文字画像を印刷用
紙に印刷する場合は、まず、ステップS1において、原
稿の複数の文字列がそれぞれスキャナ装置3によりイメ
ージデータとして読み込まれ、これら複数の文字列のイ
メージデータが、パソコン2の読み込みI/F制御部1
5を介してパソコン2内に取り込まれる。
【0054】印刷対象の複数の文字列がイメージデータ
としてパソコン2内に取り込まれると、パソコン2のC
PU11は、HDD14からフォント選択プログラムを
読み出して、RAM12をワークエリアとして利用し
て、このフォント選択プログラムを実行する。これによ
り、パソコン2において、以下の各処理が行われること
になる。
【0055】すなわち、フォント選択プログラムが実行
されることによって、パソコン2がブロック化手段21
として機能することになり、ステップS2において、パ
ソコン2内に取り込まれた原稿のイメージデータが、各
文字列毎にブロック化される。
【0056】次に、パソコン2がブロック内文字分離手
段22として機能し、ステップS3において、m番目の
ブロックを構成する複数の読み込み文字が、各読み込み
文字毎に分離される。
【0057】次に、パソコン2が読み込み文字認識手段
23として機能し、ステップS4において、m番目のブ
ロック内におけるn番目の読み込み文字が文字認識さ
れ、JISコード等のコードデータに対応付けられてR
AM12等に一時的に格納される。
【0058】次に、パソコン2が読み込み文字サイズ判
別手段24として機能し、ステップS5において、文字
認識されたn番目の読み込み文字の文字サイズが判別さ
れる。
【0059】次に、パソコン2がイメージデータ作成手
段25として機能し、ステップS6において、m番目の
ブロック内のn番目の読み込み文字と同一文字のイメー
ジデータが、この読み込み文字と略同一のサイズで、H
DD14に格納された複数の内蔵フォントを用いてそれ
ぞれ作成される。
【0060】次に、パソコン2が近似フォント選択手段
26として機能し、ステップS7において、複数の内蔵
フォントを用いて作成されたイメージデータとn番目の
読み込み文字のイメージデータとがそれぞれパターン比
較され、排他的論理和を用いた演算処理によりそれぞれ
の相違点が検出される。そして、ステップS8におい
て、読み込み文字のイメージデータとの相違点が最も少
ないイメージデータのフォントが、その読み込み文字に
最も近似した近似フォントとして認識される。
【0061】n番目の読み込み文字に最も近似した近似
フォントが認識されると、次に、ステップS9におい
て、m番目のブロック内における全ての読み込み文字に
ついて近似フォントの認識が終了したかどうかが判断さ
れる。そして、m番目のブロック内における全ての読み
込み文字についての近似フォントの認識が終了していな
い場合には、ステップS10においてnの値がデクリメ
ントされ、ステップS4に戻って、n−1番目の読み込
み文字についてステップS4以降の処理が繰り返し行わ
れることになる。
【0062】一方、ステップS9においてm番目のブロ
ック内における全ての読み込み文字について近似フォン
トの認識が終了したと判断されたときは、次に、ステッ
プS11において、m番目のブロック内において近似フ
ォントとして最も多く認識されたフォントが、そのブロ
ックに適合した近似フォントとして選択される。
【0063】m番目のブロックに適合した近似フォント
が選択されると、次に、ステップS12において、読み
込まれた原稿の全てのブロックについて、近似フォント
の選択が終了したかどうかが判断される。そして、全て
のブロックについての近似フォントの選択が終了してい
ない場合には、ステップS13においてmの値がデクリ
メントされ、ステップS3に戻って、m−1番目のブロ
ックについてステップS3以降の処理が繰り返し行われ
ることになる。
【0064】一方、ステップS12において全てのブロ
ックについての近似フォントの選択が終了したと判断さ
れたときは、パソコン2が画像データ作成手段27とし
て機能し、ステップS14において、各ブロック毎に選
択された近似フォントを用いて原稿の文字列に対応した
画像データが作成される。この画像データは、印刷制御
信号と共に印刷I/F制御部17を介して印刷装置5に
供給される。そして、ステップS15において、印刷装
置5により印刷制御信号に応じて画像データの印刷処理
が行われ、原稿の文字列に対応した文字画像が印刷用紙
に印刷されて、一連の処理が終了することになる。
【0065】なお、以上は、原稿の文字列に対応した文
字画像を印刷装置5により印刷用紙に印刷する場合を例
に挙げて説明したが、原稿の文字列に対応した文字画像
を表示装置4に表示する場合も、ステップS14までは
同様の処理が行われる。そして、ステップS14におい
て作成された画像データが、表示制御信号と共に表示I
/F制御部16を介して表示装置4に供給され、ステッ
プS15において、表示装置4により表示制御信号に応
じて画像データの表示処理が行われることで、原稿の文
字列に対応した文字画像が表示されることになる。
【0066】以上説明したように、情報処理システム1
では、本発明を適用した画像処理装置としてのパソコン
2においてフォント選択プログラムが実行されること
で、イメージデータのパターン比較による簡便且つ適切
な近似フォントの選択が行われ、この近似フォントを用
いて読み込み文字に対応した画像データが作成されるこ
とになる。そして、原稿の文字列に対応した文字画像が
印刷装置5により印刷用紙に印刷され、或いは、原稿の
文字列に対応した文字画像が表示装置4に表示されるこ
とになる。したがって、この情報処理システム1では、
読み込み文字に対応した文字画像の印刷や表示を簡便且
つ適切に行うことができる。
【0067】なお、以上は、情報処理システム1を構成
するパソコン2に本発明を適用した例について説明した
が、本発明は、以上の例に限定されるものではなく、複
数のフォントを内蔵し、これらの内蔵フォントの中から
使用するフォントの選択を行うあらゆる装置に対して広
く適用可能である。
【0068】具体的には、例えば図9に示すように、ス
キャナ部31と印刷処理部32と制御部33とを備えた
デジタル型孔版印刷装置(画像形成装置)30に対して
も、本発明は有効に適用可能である。
【0069】この図9に示すデジタル型孔版印刷装置3
0において、スキャナ部31は、上述した情報処理シス
テム1におけるスキャナ装置3に相当するものであり、
また、印刷処理部32は、上述した情報処理システム1
における印刷装置5に相当するものである。また、制御
部33は、上述した情報処理システム1におけるパソコ
ン2に相当し、画像処理部として機能するものである。
そして、このデジタル型孔版印刷装置30は、これらの
各部が統合されて一体の画像形成装置として構成された
ものである。
【0070】スキャナ部31は、原稿載置台に載置され
た原稿を、原稿送り手段によって所定の読み込み位置に
設置し、この読み込み位置に設置された原稿の画像をイ
メージセンサによりスキャンしてイメージデータとして
読み込む構造となっている。このスキャナ部31により
読み込まれた原稿のイメージデータは、制御部33に供
給されることになる。
【0071】印刷処理部32は、制御部33から印刷制
御信号と共に供給される画像データに応じて孔版原紙を
製版する製版機構と、この製版機構にて製版された孔版
原紙を用いて原稿の画像を印刷用紙に印刷する印刷機構
と、この印刷機構に印刷用紙を供給する給紙機構と、印
刷機構において印刷された印刷用紙を排紙する排紙機構
と、使用済みの孔版原紙を破棄する排版機構とを備えて
構成される。
【0072】制御部33は、デジタル型孔版印刷装置3
0全体の動作を制御するためのものであり、特に、本発
明を適用したデジタル型孔版印刷装置30においては、
この制御部33の内部メモリに、上述したフォント選択
プログラムや複数の内蔵フォントのデータが格納されて
いる。そして、この制御部33は、内部メモリに格納さ
れたフォント選択プログラムが実行されることで、上述
した情報処理システム1におけるパソコン2と同様に、
ブロック化手段21としての機能と、ブロック内文字分
離手段22としての機能と、読み込み文字認識手段23
としての機能と、読み込み文字サイズ判別手段24とし
ての機能と、イメージデータ作成手段25としての機能
と、近似フォント選択手段26としての機能と、画像デ
ータ作成手段27としての機能とが実現されることにな
る。
【0073】以上のように構成されるデジタル型孔版印
刷装置30では、制御部33においてフォント選択プロ
グラムが実行され、この制御部33が、ブロック化手段
21、ブロック内文字分離手段22、読み込み文字認識
手段23、読み込み文字サイズ判別手段24、イメージ
データ作成手段25、近似フォント選択手段26、画像
データ作成手段27としてそれぞれ機能することで、イ
メージデータのパターン比較による簡便且つ適切な近似
フォントの選択が行われ、この近似フォントを用いて読
み込み文字に対応した画像データが作成されることにな
る。そして、この制御部33により作成された画像デー
タと印刷制御信号とが印刷処理部32に供給され、印刷
処理部32において、この画像データ及び印刷制御信号
に応じて製版・印刷処理が行われることで、スキャナ部
31により読み取られた原稿の文字列に対応した文字画
像が印刷用紙に印刷されることになる。したがって、こ
のデジタル型孔版印刷装置30では、上述した情報処理
システム1と同様に、読み込み文字に対応した文字画像
の印刷を簡便且つ適切に行うことができる。
【0074】
【発明の効果】本発明に係るフォント選択プログラムに
基づいて画像処理装置を動作させるようにすれば、この
画像処理装置に、読み込み文字のイメージデータと内蔵
フォントを用いて作成されたイメージデータとのパター
ン比較により、読み込み文字に最も近似した近似フォン
トの選択を行わせることができる。したがって、このフ
ォント選択プログラムに基づいて動作する画像処理装置
は、近似フォントの選択を簡便且つ迅速に行って、読み
込み文字に対応した画像データの作成を適切に行うこと
ができる。
【0075】また、本発明に係る画像処理装置は、読み
込み文字のイメージデータと内蔵フォントを用いて作成
されたイメージデータとのパターン比較により、読み込
み文字に最も近似した近似フォントの選択を行うことが
できるので、近似フォントの選択を簡便且つ迅速に行っ
て、読み込み文字に対応した画像データの作成を適切に
行うことができる。
【0076】また、本発明に係る画像形成装置は、読み
込み文字に対応した画像データを作成する画像処理部
が、読み込み文字のイメージデータと内蔵フォントを用
いて作成されたイメージデータとのパターン比較によ
り、読み込み文字に最も近似した近似フォントの選択を
簡便且つ迅速に行うことができるので、この近似フォン
トを用いて作成された画像データに基づく文字画像の印
刷を迅速且つ適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パソコンを用いた情報処理システムの概略構成
を示すブロック図である。
【図2】前記パソコンにおいてフォント選択プログラム
が実行されることで実現される各機能を示す機能ブロッ
ク図である。
【図3】前記情報処理システムのスキャナ装置により読
み込まれた原稿のイメージデータを文字列毎にブロック
化した様子を示す図である。
【図4】前記ブロック化された文字列を各読み込み文字
毎に分離した様子を示す図である。
【図5】複数の内蔵フォントを用いて作成された各イメ
ージデータと読み込み文字のイメージデータとをそれぞ
れパターン比較する具体的な例を示す図であり、(a)
は読み込み文字のイメージデータの特徴部分を示し、
(b)は内蔵フォントを用いて作成されたイメージデ
ータの特徴部分を示し、(c)は内蔵フォントを用い
て作成されたイメージデータの特徴部分を示し、(d)
は内蔵フォントを用いて作成されたイメージデータの
特徴部分を示し、(e)は内蔵フォントを用いて作成
されたイメージデータの特徴部分を示している。
【図6】複数の内蔵フォントを用いて作成された各イメ
ージデータの特徴部分と読み込み文字のイメージデータ
の特徴部分とをパターン比較し、排他的論理和を用いた
演算処理によりそれぞれの相違点の検出した結果を示す
図であり、(a)は読み込み文字のイメージデータの特
徴部分と内蔵フォントを用いて作成されたイメージデ
ータの特徴部分との相違点を示し、(b)は読み込み文
字のイメージデータの特徴部分と内蔵フォントを用い
て作成されたイメージデータの特徴部分との相違点を示
し、(c)は読み込み文字のイメージデータの特徴部分
と内蔵フォントを用いて作成されたイメージデータの
特徴部分との相違点を示し、(d)は読み込み文字のイ
メージデータの特徴部分と内蔵フォントを用いて作成
されたイメージデータの特徴部分との相違点を示してい
る。
【図7】読み込み文字のイメージデータに対する内蔵フ
ォントを用いて作成されたイメージデータの相対位置を
シフトさせる様子を示す図であり、(a)は内蔵フォン
トを用いて作成されたイメージデータを左右に1ビット
分シフトさせる様子を示し、(b)は内蔵フォントを用
いて作成されたイメージデータを上下に1ビット分シフ
トさせる様子を示している。
【図8】前記情報処理システムにおいて原稿の文字列に
対応した文字画像を印刷装置により印刷用紙に印刷する
処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明を適用したデジタル型孔版印刷装置の概
略構成を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 情報処理システム 2 パソコン 3 スキャナ装置 4 表示装置 5 印刷装置 11 CPU 12 RAM 14 HDD 21 ブロック化手段 22 ブロック内文字分離手段 23 読み込み文字認識手段 24 読み込み文字サイズ判別手段 25 イメージデータ作成手段 26 近似フォント選択手段 27 印刷データ作成手段 30 デジタル型孔版印刷装置 31 スキャナ部 32 印刷処理部 33 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置が内蔵する複数の内蔵フォ
    ントの中から、イメージデータとして前記画像処理装置
    に読み込まれた読み込み文字に最も近似した近似フォン
    トを選択するフォント選択プログラムであって、 前記画像処理装置に、 前記読み込み文字のサイズを判別する機能と、 前記複数の内蔵フォントを用いて、前記読み込み文字と
    同一文字のイメージデータを、前記読み込み文字と略同
    一のサイズでそれぞれ作成する機能と、 前記複数の内蔵フォントを用いて作成された複数のイメ
    ージデータを、前記読み込み文字のイメージデータとそ
    れぞれパターン比較してそれぞれの相違点を検出し、前
    記読み込み文字のイメージデータとの相違点が最も少な
    いイメージデータの内蔵フォントを、前記読み込み文字
    に対応した画像データを作成するための近似フォントと
    して選択する機能とを実現させることを特徴とするフォ
    ント選択プログラム。
  2. 【請求項2】 前記画像処理装置に、前記内蔵フォント
    を用いて作成されたイメージデータと前記読み込み文字
    のイメージデータとの相違点を、排他的論理和を用いて
    検出する機能を実現させることを特徴とする請求項1に
    記載のフォント選択プログラム。
  3. 【請求項3】 前記画像処理装置に、前記内蔵フォント
    を用いて作成されたイメージデータの前記読み込み文字
    のイメージデータに対する相対位置をシフトさせなが
    ら、それぞれの位置において、前記内蔵フォントを用い
    て作成されたイメージデータと前記読み込み文字のイメ
    ージデータとのパターン比較を行う機能を実現させるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のフォント選択プ
    ログラム。
  4. 【請求項4】 前記画像処理装置に、複数の文字列単位
    で読み込まれた前記読み込み文字を各文字列毎にブロッ
    ク化する機能と、前記近似フォントの選択を前記ブロッ
    ク化された文字列毎に行う機能とを実現させることを特
    徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のフォント選択
    プログラム。
  5. 【請求項5】 複数の内蔵フォントのうちでイメージデ
    ータとして読み込まれた読み込み文字に最も近似した近
    似フォントを用いて前記読み込み文字に対応した画像デ
    ータを作成する画像処理装置であって、 前記読み込み文字のサイズを判別するサイズ判別手段
    と、 前記複数の内蔵フォントを用いて、前記読み込み文字と
    同一文字のイメージデータを、前記サイズ判別手段によ
    り判別された読み込み文字のサイズと略同一のサイズで
    それぞれ作成するイメージデータ作成手段と、 前記イメージデータ作成手段により作成された複数のイ
    メージデータを、前記読み込み文字のイメージデータと
    それぞれパターン比較してそれぞれの相違点を検出し、
    前記読み込み文字のイメージデータとの相違点が最も少
    ないイメージデータの内蔵フォントを、前記読み込み文
    字に対応した画像データを作成するための近似フォント
    として選択する近似フォント選択手段とを備えることを
    特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記近似フォント選択手段が、前記イメ
    ージデータ作成手段により作成された各イメージデータ
    と前記読み込み文字のイメージデータとの相違点を、排
    他的論理和を用いて検出することを特徴とする請求項5
    に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記近似フォント選択手段が、前記イメ
    ージデータ作成手段により作成された各イメージデータ
    の前記読み込み文字のイメージデータに対する相対位置
    をシフトさせながら、それぞれの位置において、前記イ
    メージデータ作成手段により作成された各イメージデー
    タと前記読み込み文字のイメージデータとのパターン比
    較を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】 複数の文字列単位で読み込まれた前記読
    み込み文字を各文字列毎にブロック化するブロック化手
    段を更に備え、 前記近似フォント選択手段が、前記近似フォントの選択
    を前記ブロック化手段によりブロック化された文字列毎
    に行うことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 原稿の文字をイメージデータとして読み
    込むスキャナ部と、 複数の内蔵フォントのうちで前記スキャナ部によりイメ
    ージデータとして読み込まれた読み込み文字に最も近似
    した近似フォントを用いて前記読み込み文字に対応した
    画像データを作成する画像処理部と、 前記画像処理部により作成された画像データに基づい
    て、前記読み込み文字に対応した文字画像を印刷用紙に
    印刷する印刷処理部とを備え、 前記画像処理部が、 前記読み込み文字のサイズを判別するサイズ判別手段
    と、 前記複数の内蔵フォントを用いて、前記読み込み文字と
    同一文字のイメージデータを、前記サイズ判別手段によ
    り判別された読み込み文字のサイズと略同一のサイズで
    それぞれ作成するイメージデータ作成手段と、 前記イメージデータ作成手段により作成された複数のイ
    メージデータを、前記読み込み文字のイメージデータと
    それぞれパターン比較してそれぞれの相違点を検出し、
    前記読み込み文字のイメージデータとの相違点が最も少
    ないイメージデータの内蔵フォントを、前記読み込み文
    字に対応した画像データを作成するための近似フォント
    として選択する近似フォント選択手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
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