JP3191712U - 車椅子への移乗介助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】下半身障害者がベットより車椅子、もしくは車椅子よりベットに移乗即ち乗り移る場合、介助者に肉体的な大きな負担をかけることなく円滑に障害者を所望する位置に移乗させることが出来る介助者用の移乗介助具を提供する。
【解決手段】手の力と足の支える力のみでは立つことのできない障害者のために、回転テーブル2上に部材12によって支柱13を固設し、該支柱13に伸縮可能に構成した支柱14を設けそこに軸16によって軸承されたレバー17によって回転できる円盤15を、絞り込んだり緩めたりして支柱18を軸16の周で回転を固定したり動かしたりすることのできるよう螺子式で構成し、且つ支柱18には上面にクッション材を取り付けて構成した体重支承部材20を上部に設けた、伸縮が自在に調整できる支柱19を設けて成る体重支承補助装置を設ける。該体重支承補助装置はこの構成に限定するものではない。
【選択図】図1
【解決手段】手の力と足の支える力のみでは立つことのできない障害者のために、回転テーブル2上に部材12によって支柱13を固設し、該支柱13に伸縮可能に構成した支柱14を設けそこに軸16によって軸承されたレバー17によって回転できる円盤15を、絞り込んだり緩めたりして支柱18を軸16の周で回転を固定したり動かしたりすることのできるよう螺子式で構成し、且つ支柱18には上面にクッション材を取り付けて構成した体重支承部材20を上部に設けた、伸縮が自在に調整できる支柱19を設けて成る体重支承補助装置を設ける。該体重支承補助装置はこの構成に限定するものではない。
【選択図】図1
Description
本考案は下肢障害による歩行困難者が車椅子による生活を余儀なくされている状況において、障害者がベットから車椅子への移乗(乗り移り)また車椅子からベットへの移乗(乗り移り)を望んだ時、移乗を介助する移乗介助者に出来うる限り介助時における肉体的負担を軽減させることを目的に考案したものであり、下肢障害者のベットから車椅子への移乗(乗り移り)、又車椅子からベットへの移乗(乗り移り)時における移乗(乗り移り)介助具に関するものである。
従来下半身の機能に何らかの要因によって障害を有した下肢障害者がベットから車椅子に移乗したいと望んだ時、又は車椅子からベットに移乗したいと望んだ時、介助者は障害者の身体を抱きかかえ乗り移りさせるか、図6に示すような障害者を吊り下げて乗り移らせるリフトを使用するか、又はベットと車椅子間に滑り台のようなシュートを橋渡ししてその上に尻をついて滑らせる等の手段によって移乗させていた。
しかし抱きかかえて移乗させる方法は介助者にとって大変な重労働であり、大きな肉体的負担となって時として介助者に椎間板ヘルニアを発症させる一因ともなり、腰を庇いながらの勤務となっていた。また体重の重い人は場合によって一人では介添え出来ない場合もあり二人掛かりという場合もあった。またリフト等の吊り具を用いる方法は装置の固定方法や装置自体の場所に大きな面積を有し、又その器具の装着に時間を要したりして満足のいくものでなかった。またシュート方式は時として段差の問題やその取り付けにおける不安定さなどによって、要介助者が床などに滑り落ちやすいという問題があった。
上記に記述するごとく従来の下肢身体障害者を介助者がベットから車椅子に移乗させる場合や、車椅子からベットに移乗させる場合大変な重労働を強いられたり、又リフトなどの吊り器具を用いて移乗させる場合も時間と労力を要していた。本考案においてはその介助者の重労働を著しく軽減し容易に障害者の移乗作業が出来うるようにしようとするものである。
介助者が一番大変な移乗時の作業は要介助者の向きを変えて車椅子又はベットに座りやすい方向に体の位置を向かせることである。そこで障害者の身体の向きを容易に変えることのできる手段があれば介助者の負担は大きく軽減されることになる。
本考案においてはその目的を達成するために下半身身体障害者がベットと車椅子間において乗り移りする場合即ち移乗時において、身体の向きを容易に変換出来うる介助器具を提供することにある。
而して本考案において用いられる介助器具の特徴は、ベット又は車椅子より本考案の介助器具の回転テーブルの上に足を下ろし、左右にある手すりを持ち腕に少し力を入れて介助者の助けを借りてテーブルに立ちあがり、手すりと足で身体を支える。その後該回転テーブルを介助者の手によってしかるべき角度まで回動し障害者を車椅子又はベットの所望する位置に位置ずけする。その後回転テーブルを固定し、介助者は障害者を車椅子又はベット等の所望する位置に移乗させる。
又十分に手すりと足のみの支え力で身体を支えることが出来ない障害者については、腕と胸によって体重を支える補助治具に前かがみになりながら体重を預けながら所望する角度まで回転テーブルを回動させる。その後介助者は回転テーブルを回転しないよう固定し障害者の身体の移乗作業に入る。介助者は障害者の腕の力や体の支え力をうまく応用して障害者のベットからの車椅子への移乗、又車椅子からベットへの移乗を過酷な肉体的労力を用いることなく執り行うことが出来る。また障害者の身長差による回転テーブルと障害者の足裏との間隔の調整はスペーサー等によって調整する。
本考案において用いられる装置の一実施例をあげて図面と共に説明する。
図に従って説明する。図1は本考案とそれを使用した仮想障害者のベットに腰かけた状態30と介助者によって立ち上がらせて補助治具に身体を預けた状態31との関係を示した本考案の側面図である。図2は本考案の上面図である。図3は本考案に設けられた回転テーブルの回転を止めるストッパーの拡大図面である。図4は障害者の足と回転テーブルの高さを調節するスペーサーの構成を示す一例の図面である。図5は図4のA方向からの矢視図である。図6は障害者をリフトで吊るして移乗させる時の吊り下げ状態を示す説明図である。
本考案はベットと車椅子との間において障害者をその間のどちらかに移乗させる時、ベットの近傍に本考案の移乗介助具を置いて使用するものであって、その構成は機台1に回転自在に固設した回転テーブル2と該回転テーブル2をリング状の空間4内に設けた球5を介して支承する支承板3と、該回転テーブル2上に設けた手すり21,22と図3に回転テーブル2の回転を固定するストッパー装置の一例を示したストッパー装置11とによって構成される。またストッパー装置11はブラケット6に貫通した軸8によってレバー7を軸承させ、該レバー7はばね10によって常に回転テーブル2を摩擦係数の大きい部材9を介して押さえつけるよう構成されている。このストッパーの構成は一例であって必ずしもこの方法によるものでなくてもよい。
又手の力と足の支える力のみでは立つことのできない障害者のために、回転テーブル2上に部材12によって支柱13を固設し、該支柱13に伸縮可能に構成した支柱14を設けそこに軸16によって軸承されたレバー17によって回転できる円盤15を、絞り込んだり緩めたりして支柱18を軸16の周で回転を固定したり動かしたりすることのできるよう螺子式で構成し、且つ支柱18には上面にクッション材を取り付けて構成した体重支承部材20を上部に設けた、伸縮が自在に調整できる支柱19を設けて成る体重支承補助装置を設ける。該体重支承補助装置はこの構成に限定するものではない。
また図4、図5に一例を示すごとく身長差によって障害者の足裏と回転テーブル2との間に隙間がある場合、適宜締結ボルト51,52によってスペーサー50を設ける。これは一例であり機台1上の回転テーブル2と支承板3などの回転部分を構成する機能部分の上面を上下出来るようにジャッキ等によって構成することも出来る。
本考案は以上の機構によって構成されたものであり、その考案の目的は図1においてベット40に坐している障害者30を回転テーブル2に障害者の手や腕の力と少しの脚力と介助者の介助によって静止状態で手すり21,22を持った状態で、あるいは力のない障害者は補助装置の体重支承部20によって、いずれもそのままの状態で立たせる。図1は因みに補助装置の体重支承部材20によりかかって立っている状態を表現しているものである。手と腕と少しの脚力で立てる場合いは補助装置の体重支承部材は不要である。次にその状態で移乗介助具の機台の位置に立つ障害者の横約90度から背面180度の間に寄せた車椅子に対して、背中の部分が車椅子に重なるまで回転テーブル2を介助者によって回転させる。その時介助者は回転を止めているストッパー装置11のレバー7の一端を足で踏みこみ回転を止めている部材9を回転テーブル2より引き離し、所望する角度まで回転させて障害者の後ろに車椅子が来るように合わせる。その状態は丁度図1のベット40の部分に車椅子が配置された状態となる。
しかる後介助者は回転を固定するレバー7の踏みこみを外し回転テーブル2を固定させて障害者を介助しつつ車椅子に座らせる。その時障害者は手すり21,22につかまりつつ介助者の手を借りつつゆっくりと車椅子に腰かける。
この方法によって全く足の立たない人や両足を失った障害者の人々は用いることが出来ないが車椅子の約75%の人々はこの方法によって移乗が可能となる。
本考案のベットと車いすとの間の乗り移り即ち移乗動作は従来の方法に比べて介助の重労働の作業からの解放をもたらすだけでなく、介護者が障害者に接する部分が少なくなり異性間の障害者と介助者における羞恥心部分も少なくなる。又本移乗介助具は軽量に制作することが可能であって場所もリフト方式などに比べて狭い面積に収まり、また落下などの起きる問題もなくなりその効果は大きなものである。
本移乗介助具は各家庭の中の障害者一人ひとりにも設けることが出来ると共に介護センターや病院のリハビリ室、整形病棟等にも利用できその利便性は大きいものがある。
1 機台
2 回転テーブル
3 支承板
4 リング状空間
5 球
6 ブラケット
7 レバー
8 軸
9 部材
10 ばね
11 ストッパー装置
12 部材
13 支柱
14 支柱
15 円盤
16 軸
17 レバー
18 支柱
19 支柱
20 体重支承部材
21 手すり
22 手すり
30 坐した障害者
31 立ち上がった障害者
40 ベット
50 スペーサー
51 締結ボルト
52 締結ボル
60 移乗用リフト装置
2 回転テーブル
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30 坐した障害者
31 立ち上がった障害者
40 ベット
50 スペーサー
51 締結ボルト
52 締結ボル
60 移乗用リフト装置
Claims (3)
- 機台上に上面に手すりを設けた回転テーブルと、該回転テーブルの回動を制御するストッパー機構と、該回転テーブルの外周部分にかかる片荷重を支承する片荷重支承機構とによって構成される移乗用介助具。
- 回転テーブルの中心に高さ、角度を任意に調整出来うるよう構成された体重支承補助具を設けてよりなる請求項1の移乗用介助具。
- 回転テーブルの上面に回転テーブルの上面の高さを自由に調整出来うる高さ調整装置を設けたことにより構成される請求項1の移乗用介助具。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3191712U true JP3191712U (ja) | 2014-07-10 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110394811A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-01 | 齐鲁工业大学 | 一种抱举式智能移乘机器人 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110394811A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-11-01 | 齐鲁工业大学 | 一种抱举式智能移乘机器人 |
CN110394811B (zh) * | 2019-07-29 | 2024-04-26 | 齐鲁工业大学 | 一种抱举式智能移乘机器人 |
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