JP3191596U - パッケージ構造 - Google Patents

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潔 小田島
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【課題】製品の大きさに対し、最小限の面積のブリスタを使用し、しかも開封と分別が容易なパッケージ構造を提供する。【解決手段】パッケージ構造はブリスタ1と台紙3とからなる。ブリスタ1は製品を収納する収納部10と、これを塞ぐ蓋体20とからなる。収納部10の両側部に翼部が形成され、台紙3の挿入口31にそれぞれ差し込んで、ステプラーや粘着テープなどでブリスタ1と台紙3とを固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、製品を透明な樹脂などで製品形状に沿った形成された収納体にはめ込んで、これを台紙などの平面体に固定して店頭などに陳列するためのパッケージ構造に関する。
近年、製品のパッケージは、製品を保護する目的もあり、PET(polyethylene terephthalate)などの透明で肉薄な樹脂で、製品を覆うように形成された収納体(以下「ブリスタ」を用いる)に嵌め込むようにして収納し、その収納面を台紙などの平面体で覆い、ブリスタと台紙とを何らかの手段で固定するものが主流となっている。
固定手段としては、ブリスタと台紙とを熱圧着などにより直接に接着する圧着式や、ブリスタの周縁部に折り曲げて、溝を形成し、その折り曲げ溝に台紙を差し込んで、その差込部分をステプラーや粘着テープなどで固定するスライド式が多い。
しかしながら、圧着式はブリスタの大きさを最小限にできるものの、開封する際に、ブリスタに台紙から剥がれた紙の一部が残ってしまう。近年環境問題から分別しやすい製品を求められるようになってきており、この圧着式はこの需要にそぐわないことになる。
一方、スライド式においては、台紙よりも大きい面積のブリスタが必要であり、特に製品の大きさが台紙に比し小さければ小さいほど、無駄な面積のブリスタが使われることになる。これは、所詮「捨てられる運命にあるブリスタ」と考えると、経済的にも資源保護の観点からも無駄が多いことになる。
そこで本考案は、この課題を解決するために、製品の大きさに対し、最小限の面積のブリスタを使用し、しかも開封と分別が容易なパッケージ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本考案は、製品を収納する収納体を、台紙などの平面体に取り付けるパッケージ構造であって、前記収納体が収納部と蓋体とからなり、前記収納部及び/又は蓋体に少なくとも一つの翼部を形成し、前記平面体に挿入口を形成し、前記翼部を前記挿入口に挿入し、前記翼部と前記平面体とを固定する手段を設けるようにした。
ここで、例えば、この収納体はPET樹脂の透明な薄材で形成され、平面体は比較的な厚手の紙で形成された台紙であり、この台紙に挿入口として幅小のスリットを形成し、翼部をこのスリットに差し込んで、翼部と台紙とをステプラーや粘着テープなどで固定することにより、蓋体が収納部を塞いだ状態で製品をパッケージすることができる。
さらに、本考案では、前記パッケージ構造において、前記翼部を前記収納部の両側部に形成し、前記平面体に2つの挿入口を形成し、前記蓋体が前記収納部の入り口に僅かに嵌るような凸面に形成され、前記蓋体の両側幅が、前記翼部を前記蓋体側へ折り曲げた際に前記翼部の根元部分が前記蓋体に押し出さないようにした。
これによって、両側に張り出した2つの翼部を折り曲げるようにして、それぞれ片方の挿入口に差し込む際に、翼部が収納部に嵌合した蓋体を押し出すことなく、スムーズに挿入でき、翼部と平面体とを固定することにより、容易に確実にパッケージできる。
請求項1の製品を収納する収納体を、台紙などの平面体に取り付けるパッケージ構造であって、前記収納体が収納部と蓋体とからなり、前記収納部及び/又は蓋体に少なくとも一つの翼部を形成し、前記平面体に挿入口を形成し、前記翼部を前記挿入口に挿入し、前記翼部と前記平面体とを固定する手段を設けたパッケージ構造とすることにより、収納体の大きさを最小限にとどめ、しかも開封と分別が容易に出来る。
さらに、本考案では、前記パッケージ構造において、前記翼部を前記収納部の両側部に形成し、前記平面体に2つの挿入口を形成し、前記蓋体が前記収納部の入り口に僅かに嵌るような凸面に形成され、前記蓋体の両側幅が、前記翼部を前記蓋体側へ折り曲げた際に前記翼部の根元部分が前記蓋体に押し出さないようにしたことにより、翼部を容易に挿入口へ差し込み、確実な包装作業が容易に行える。
本考案の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。ここで図1は本考案に係る一実施形態のパッケージ構造のブリスタと台紙の全体形状を説明する斜視図、図2はパッケージ構造を閉じた状態を説明する斜視図、図3は図2のA−A断面図、図4は展開したブリスタの平面、図5はブリスタを図4のB−B線で切断した切断面を説明する模式図である。尚、本説明において、ブリスタは0.2mm程度の厚みしかないため、各図面におけるブリスタは、便宜上、ハッチングすることなく線で表現している。
図1に示すように、本実施形態のパッケージは、収納体であるブリスタ1と、平面体である台紙3とからなり、図2及び図3に示すように、製品4をブリスタ1に収納して、これを台紙3に装着して固定することによりパッケージを閉じた状態となる。
図1、図4及び図5に示すように、ブリスタ1は、製品4を入れるために、その形状に沿い、且つそれより僅かに大きな形に形成された収納部10と、これを塞ぐ蓋体20とからなり、収納部10の開口部11に僅かに嵌るような凸面部21が形成されミシン目12で蓋体20を折り返すようにして収納部10を塞ぐ。
収納部10の両側部には、外側へ張り出すように翼部13が形成され、後述するように台紙3の挿入口31にそれぞれ差し込んで固定する。また、翼部13の根元部分にはクビレ部14が形成され、翼部13を挿入口31に差し込んで、ステプラーや粘着テープなどで固定するまでの間、脱落しないように仮止めできる。
台紙3には、ブリスタ1の翼部13を差し込む挿入口31が2つ形成され、その長辺の長さはクビレ部14とほぼ同じである。また、その中間位置には除き窓33が形成され、パッケージをした状態で、裏側から製品4の裏面の状態を確認できるように設けられている。
次に、実際のパッケージの手順を説明する。
まず、製品4を収納部10にしっかりと嵌め込む。次にミシン目12でブリスタ1を折り返して、蓋体20の凸面部21を収納部10の開口部11にはめ込む。
両方の翼部13を蓋体20側へ撓ませる。翼部13の付け根に当たるクビレ部14付近まで大きく撓むものの、クビレ部14は蓋体20の両側面の幅より僅かに広い位置に有り、撓んだ翼部13は蓋体20には当接せず、その結果、凸面部21を開口部11から押し出すことを防止でき、収納部10を蓋体20で閉じたい状態で、翼部13を挿入口31に挿入できる。その後、クビレ部14で仮止めされたブリスタは、最終的な固定手段であるステプラーや粘着テープにより固定される。
本考案のパッケージ構造は、ブリスタの大きさを収納する製品の大きさに対して最小限とすることができ、しかも開封と分別が容易であることから、省資源という面で効果的な構造である。
また、熱圧着のように専用の包装機械やそれを動かす動力などを必要としないため、特に設備投資などの必要がなく、小規模の製造でも導入に適している。
尚、本考案は以上のような実施形態に限定されるものではない。本考案の実用新案登録出願請求の範囲に記載した事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を奏するものは本考案の技術的範囲に属する。
上記実施形態では、平面体を台紙としての紙を使用していたが、樹脂や木材などでも良い。また、収納体は最も一般的なPET樹脂の透明なものを使用していたが、樹脂はこれに限らないだけでなく、樹脂だけでなく、紙材などパッケージの必要性により任意である。
本考案のパッケージ構造は、多くの日用品などのパッケージに利用できるため、本考案の効果であるパッケージ材の少量化と分別により省資源に大きく貢献するものである。
本考案に係る一実施形態のパッケージ構造のブリスタと台紙の全体形状を説明する斜視図 パッケージ構造を閉じた状態を説明する斜視図 図2のA−A断面図 展開したブリスタの平面 ブリスタを図4のB−B線で切断した切断面を説明する模式図
1…ブリスタ、3…台紙、4…製品、10…収納部、11…開口部、13…翼部、20…蓋体、21…凸面部、31…挿入口。

Claims (2)

  1. 製品を収納する収納体を、台紙などの平面体に取り付けるパッケージ構造であって、前記収納体が収納部と蓋体とからなり、前記収納部及び/又は蓋体に少なくとも一つの翼部を形成し、前記平面体に挿入口を形成し、前記翼部を前記挿入口に挿入し、前記翼部と前記平面体とを固定する手段を設けたことを特徴とするパッケージ構造。
  2. 前記パッケージ構造において、前記翼部を前記収納部の両側部に形成し、前記平面体に2つの挿入口を形成し、前記蓋体が前記収納部の開口部に僅かに嵌るような凸面部が形成され、前記蓋体の両側幅が、前記翼部を前記蓋体側へ撓ませた際に前記翼部の根元部分が前記蓋体に押し出さないことを特徴とする請求項1記載のパッケージ構造。
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