JP3191497B2 - スピーカ - Google Patents

スピーカ

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JP3191497B2 JP15509793A JP15509793A JP3191497B2 JP 3191497 B2 JP3191497 B2 JP 3191497B2 JP 15509793 A JP15509793 A JP 15509793A JP 15509793 A JP15509793 A JP 15509793A JP 3191497 B2 JP3191497 B2 JP 3191497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種音響機器に使用され
るスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年スピーカは省スペースの見地より薄
形化が要求されたり、省人化のための組み立て自動化に
適した構造が待望されている。
【0003】以下に従来のスピーカについて図面を用い
て説明する。図4は従来のスピーカの構造を断面で示す
ものであり、図4において21は鉄からなるセンターポ
ールを有する下部プレート、22はマグネット、23は
鉄からなる上部プレートであり、これらを積層して結合
し磁気回路24を構成している。この磁気回路24に形
成された磁気ギャップ25にボイスコイルボビン26に
巻回されたボイスコイル27が綿布等を樹脂コート成形
して柔軟性を持たせたダンパー28によりその中心部を
支持されてはめ込まれている。29は振動板でその内周
部はボイスコイルボビン26に嵌合され接着されてい
る。ダンパー28及び振動板29の外周部は鉄板等の金
属あるいは樹脂からなるフレーム30の周縁部に接着さ
れ固定されている。
【0004】31は綿糸を芯線にして銅箔糸を編組し
た、いわゆる金糸線と呼ばれるもので、ボイスコイルボ
ビン26上でボイスコイル27の巻線の始終端部にそれ
ぞれ半田付け又は溶接等により電気的に接続されてボイ
スコイルボビン26に堅固に固定されている。この一対
の金糸線31がボイスコイルボビン26に固定される位
置は、ダンパー28及び振動板29とボイスコイルボビ
ン26との接合部の中間に位置し、この位置で固定され
た2本の金糸線31は振動板29とダンパー28の間に
形成される空間部を放射状にスピーカの周辺部に向かっ
て引き出され、フレーム30に取り付けられたターミナ
ル32に半田付け等により接続される。
【0005】以上のように構成された従来のスピーカの
動作について以下に説明する。まず、ターミナル32に
電気信号が印加されると金糸線31を介して磁気ギャッ
プ25の中にはめ込まれたボイスコイル27に作用して
駆動力が発生し、ボイスコイルボビン26を介してこれ
に固定されている振動板29及びダンパー28及び金糸
線31をボイスコイルボビン26の長さ方向に振動させ
る。振動板29とダンパー28はボイスコイルボビン2
6及びフレーム30により接着剤等で固定されているた
めにボイスコイルボビン26の振幅が大きくなってもボ
イスコイルボビン26と同期して上下振動を行う。しか
しその中間の空間部に引き出された金糸線31はいわゆ
る両端を固定したロープとして作用し、入力される信号
の周波数により振動の状態が変化するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では前述のごとく金糸線31の振動に伴なう動作
状態が入力信号の状態によって変化するため、特にスピ
ーカの最低共振周波数付近の低周波数の成分を多く含ん
だ信号が大きな入力信号でスピーカに印加された場合、
金糸線31はボイスコイルボビン26の大振幅にあおら
れて、いわゆる縄飛び運動を行い、振動板29やダンパ
ー28の振動方向とは無関係な方向、あるいは逆方向に
振動することがあるという課題を有していた。従って、
このような場合には金糸線31はその近傍に振動板29
やダンパー28が配設されているため、振動であおられ
た金糸線31がこれらの振動板29やダンパー28に衝
突し、いわゆる金糸線当たりを発生させてスピーカの動
作面で不良となり、この金糸線31の引き回し処理の方
法は大きな課題となっていた。
【0007】このような問題が発生する要因としては、
スピーカの金糸線31はできるだけ細く、しかもしなや
かさを必要としていることにある。すなわち、スピーカ
の振動をできるだけハイファイ的に歪みなく再生するた
めには、上記の性質が金糸線31に要求される訳である
が、その結果としてしなやかさと細さのゆえに金糸線3
1が縄飛び運動をし易くさせており、上記の不良に結び
付く結果となっている。
【0008】これを解決するために従来行われている方
法としては、1つに金糸線31を振動板29及びダンパ
ー28より距離的に大きく離す方法があるが、その方法
では結果として振動板29とダンパー28を離した分だ
けスピーカの全高が大きくなり、スピーカの薄形化に対
しての阻害要因となるものであった。また、全高を大き
くさせないための方法の1つとして金糸線31をダンパ
ー28を構成する綿布等に一緒に織り込んだり、あるい
は縫い込んだりしたタイプのスピーカも従来より存在し
ている。
【0009】しかしながら、そのようなダンパー28に
織り込んだり縫い込んだ金糸線31というものは本来の
金糸線31に要求されるしなやかさとスムーズな振幅動
作を妨げるものであり、高入力が印加されるとボイスコ
イルボビン26とダンパー28の接合部で織り込んだ金
糸線31が金属疲労で破断し、故障の原因となっていた
ため信頼性がなく、また大きな入力で使用するスピーカ
には不向きであるという課題を有したものであった。
【0010】このように従来の構成では金糸線31から
の振動板29およびダンパー28への各距離を小さくし
てスピーカを薄形化し、かつ柔軟性としなやかさに富ん
だ金糸線31により大入力信号で使えるスピーカができ
ないという問題点を有していた。
【0011】本発明はこのような従来の問題点を解決す
るもので、振動板とダンパーの距離を小さくして薄形化
を実現し、かつ柔軟でしなやかな動作のできる金糸線を
有するスピーカを提供することを目的とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスピーカは、ボイスコイルから引き出されて
ターミナルに接続される金糸線をテルペンフェノール樹
脂からなる発泡型ホットメルトのシール材で被覆すると
共に、このシール材で被覆された金糸線の一部をダンパ
ーの表面に密着固定させる構成としたものである。
【0013】
【作用】この構成によって金糸線は柔軟性のあるシール
材により被覆されてダンパー上に固定されているため、
振動板とダンパーの距離を小さくしても金糸線が振動板
に当たることはなく、かつ金糸線はシール材のクッショ
ン性によりその動作においてしなやかさを失うことなく
動作し、従って大入力信号印加時においても断線するこ
となく動作させることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるスピーカにつ
いて図面を参照しながら説明する。図1は同実施例にお
けるスピーカの構造を断面で示すものであり、図1にお
いて1は鉄からなるセンターポールを有する下部プレー
ト、2はマグネット、3は鉄からなる上部プレートであ
り、これらを積層して結合し磁気回路4を構成してい
る。
【0015】この磁気回路4に形成された磁気ギャップ
5にボイスコイルボビン6に巻回されたボイスコイル7
が綿布等を樹脂コート成形して柔軟性を持たせたダンパ
ー8によりその中心部を支持されている。9は振動板で
その内周部はボイスコイルボビン6に嵌合され接着され
ている。ダンパー8及び振動板9の外周部は鉄板等の金
属あるいは樹脂からなるフレーム10の周縁部に接着さ
れ固定されている。
【0016】11は金糸線でありボイスコイルボビン6
上でボイスコイル7の巻線の始終端部にそれぞれ半田付
け又は溶接等により電気的に接続されてボイスコイルボ
ビン6に堅固に固定されている。さらにこの一対の金糸
線11は、金糸線11を同軸状に包み込むようにしてテ
ルペンフェノール樹脂からなる発泡型ホットメルトを塗
布して発泡させた1液発泡のシール材12により被覆さ
れており、電線の絶縁被覆のごとく、金糸線11を包ん
だ構成にしている。さらにこのシール材12はその外周
の一部をダンパー8の表面に密着固定させる構造とし、
金糸線11のもう一方の端部はフレーム10に取り付け
られたターミナル13に接続されている。
【0017】このテルペンフェノール樹脂からなるシー
ル材12は金糸線11及びダンパー8に塗布すると、ダ
ンパー8上で金糸線11を柔軟性を持たせながら密着固
定するのに優れた発泡性と接着効果を発揮するという優
れた性質がある。すなわちテルペンフェノール樹脂を塗
布機の容器内で窒素ガスを封入した状態で200℃に加
温し発泡させながらノズルより塗布位置に噴出させるこ
とにより自然発泡させることができ、かつ発泡完了後も
柔軟性に富み、かつ布材等との接着性も良好である。
【0018】上記図1のように構成された本発明のスピ
ーカについて図2、図3を用いてその詳細な要部構成と
動作を説明する。図2において11は金糸線であり、こ
れを同軸状に覆うようにテルペンフェノール樹脂からな
る発泡型ホットメルト12aを塗布する。また、このよ
うにして塗布する際には、金糸線11はダンパー8の上
面に近接して配置しておき、金糸線11の上からノズル
にて上記発泡型ホットメルト12aを塗布すれば自然発
泡によりシール材12が形成されて金糸線11の周囲を
覆うとともにダンパー8にも上記発泡型ホットメルト1
2aが付着して金糸線11をシール材12で被覆してダ
ンパー8に固着させることができ、この状態を図3に示
している。
【0019】このような本実施例のスピーカに信号を印
加してボイスコイルボビン6が大振幅をしても、金糸線
11はダンパー8と共に連動して振動し、かつ金糸線1
1もシール材12も柔軟性に富み、しなやかに屈曲させ
ることが可能であるため、振動板9とダンパー8の間の
距離を小さく設定しても金糸線11が振動板9にあたる
ことなく正常に動作させることが可能となり、金糸線あ
たりの防止という点で優れた効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によるスピーカは、
金糸線を同軸状に包み込むようにしてシール材で覆い、
かつそのシール材をダンパー上面に密着固定させている
ため大入力においても金糸線の縄飛び現象による金糸線
あたりを防止でき、かつ金糸線縫い込みダンパーのよう
にダンパーの柔軟性を阻害したり、機械疲労による金糸
線の断線も発生しないため薄形構成で大入力が印加でき
る優れたスピーカを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピーカの構成を示
す断面図
【図2】同実施例の詳細を示す要部斜視図
【図3】同実施例の詳細を示す要部斜視図
【図4】従来のスピーカの構成を示す断面図
【符号の説明】
1 下部プレート 2 マグネット 3 上部プレート 4 磁気回路 5 磁気ギャップ 6 ボイスコイルボビン 7 ボイスコイル 8 ダンパー 9 振動板 10 フレーム 11 金糸線 12 シール材 12a テルペンフェノール樹脂からなる発泡型ホット
メルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 9/04 103 H04R 1/06 310 H04R 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ギャップを有する磁気回路の上面に
    フレームを結合し、このフレームの周縁に上記磁気ギャ
    ップにはまり込むボイスコイルを中心に結合した振動板
    の外周部を結合し、上記ボイスコイルから引き出された
    一対の金糸線をテルペンフェノール樹脂からなる発泡型
    ホットメルトのシール材にて被覆して上記フレームに結
    合されたターミナルに接続すると共に、このシール材で
    被覆された金糸線の一部を上記ボイスコイルを支持する
    ダンパーの表面に密着固定させたスピーカ。
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