JP3191297B2 - 撮像装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、撮像用光電変換手段を具備する撮像装置に
関する。

［従来の技術］ 上記電子カメラの従来例、例えば、撮像素子による画
像信号をスチル・ビデオ・フロッピーと呼ばれる磁気デ
ィスクに記録する電子スチル・カメラでは、本来の撮影
（即ち、記録）の直前に所定期間及び所定絞り値で撮像
素子を露光し、その出力をローパス・フィルタを介して
積分回路に供給し、１画面分の積分値、又は画面中央の
所定エリアからの積分値を測定し、その測定結果に基づ
いて、撮影レンズ・ユニットの絞り及びシャッタ速度を
設定し、この設定された露出条件で本来の撮影を行な
い、磁気ディスクに記録するようにしていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、このような構成では、露出測定のためのロー
パス・フィルタ及び積分回路が必要になり、また、ディ
ジタル制御が昨今普通であることを考えると、A/D変換
器も露出測定系のどこかに必要になり、コスト低減の妨
げになる。

本発明は、このような課題を解決する撮像装置を提示
することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明に係る撮像装置は、撮像用光電変換手段と、前
記撮像用光電変換手段の露光量を第１の変化率で変化さ
せて、前記撮像用光電変換手段による画像信号の所定サ
ンプル点の積分値が第１の所定範囲内に入った後に、前
記撮像用光電変換手段の露光量を前記第１の変化率より
も小さい変化率で変化させて、前記撮像用光電変換手段
による画像信号の所定サンプル点の積分値が前記第１の
所定範囲よりも小さい範囲である第２の所定範囲内に入
った状態で露出制御を完了するように制御を行う演算制
御手段とを有することを特徴とする。

［実施例］ 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第１図は電子スチル・カメラに適用した本発明の一実
施例の構成ブロック図を示す。２図の撮影画像の記録動
作を説明する。10はズーム機能を有する撮影レンズ・ユ
ニットであり、内部に、絞り及びシャッタを具備する。
12は光学像を電気信号に変換する固体撮像素子、14は、
撮像素子12の出力信号をビデオ信号に変換する撮像処理
回路、16はA/D変換器、18は少なくとも１画面分のビデ
オ・データを記憶可能なメモリ、20はメモリ18の書き込
み及び読み出しを制御するメモリ制御回路、22はD/A変
換器、24はD/A変換器22から出力されるアナログ・ビデ
オ信号を記録用の信号に変換する記録処理回路、26は磁
気ヘッド、28は記録媒体である磁気ディスク、30は磁気
ディスク28を回転するスピンドル・モータ、32はスピン
ドル・モータ32を駆動するモータ駆動回路、34は、磁気
ヘッド26を磁気ディスク28の指定半径位置、即ち指定ト
ラックに送るヘッド駆動回路である。

36は撮影レンズ・ユニット10のズーイング・レンズ及
びフォーカシング・レンズを駆動するレンズ駆動回路、
38は撮影レンズ・ユニット10の絞りを駆動する絞り駆動
回路、40は撮影レンズ・ユニット10のシャッタを駆動す
るシャッタ駆動回路、42はマイクロコンピュータからな
り、所定の演算を行なうと共に全体を制御する演算制御
回路、44は演算制御回路42に所定の指示を入力するキ
ー、スイッチなどからなる操作装置、46は動作状態等を
表示する表示装置である。

理解を容易にするために、先ず第１図の撮影画像の記
録動作を簡単に説明する。撮影レンズ・ユニット10によ
る光学像は、撮像素子12により電気信号に変換され、撮
像素子12の出力信号は撮像処理回路14によりビデオ信号
に変換される。撮像処理回路14の出力はA/D変換器16に
よりディジタル化され、メモリ制御回路20を介してメモ
リ18に一旦記憶される。メモリ18に記憶されたビデオ信
号は読み出されてメモリ制御回路18を介してD/A変換器2
2に印加され、アナログ・ビデオ信号に戻される。記録
処理回路24はD/A変換器22の出力信号を記録処理して、
記録用の信号に変換する。記録処理回路24の出力は磁気
ヘッド26により磁気ディスク28に記録される。

なお、磁気ディスク28はモータ駆動回路32により駆動
されるスピンドル・モータ30により所定速度で回転し、
磁気ヘッド26は、ヘッド駆動回路34により磁気ディスク
28の指定トラックに送られる。

第２図は本実施例における露出制御のフローチャート
を示す。第２図を参照して露出制御動作を説明する。先
ず、絞りを所定値（例えば、開放値）にし、シャッタを
一定時間開いて撮像素子12を露光する。その時の撮像素
子12の出力を、撮像処理回路14、A/D変換器16及びメモ
リ制御回路20を介してメモリ18に記憶する（S1）。次
に、第３図（ａ）〜（ｆ）に示すようなサンプル・パタ
ーンの何れかで、メモリ18から画像データを読み出し、
メモリ制御回路20を介して演算制御回路42に供給する
（S2）。第３図（ａ）は全画面均一のサンプル・パター
ン、同（ｂ）は中央重点のサンプル・パターン、同
（ｃ）は斜め方向のサンプル・パターン、同（ｄ）は縦
横方向のサンプル・パターン、同（ｅ）は周辺重点のサ
ンプル・パターン、同（ｆ）は水平上方のサンプル・パ
ターンを示す。重み付けはサンプル点の密度で行なう。

演算制御回路42は次に、メモリ18からのサンプル・デ
ータを積分し（S3）、積分値が一定レベル範囲、例えば
白100％に対して65％±10％以内であれば（S4）、露出
制御が完了したことを表示装置46により表示して終了し
（S8）、一定レベル範囲外である場合には（S4）、その
一定レベル範囲より大きいか小さいかを調べ（S5）、小
さいときには、絞りをｎステップ開けるか、又はシャッ
タの開放時間をntμｓだけ長くし（S6）、S1に戻る。ま
た、一定レベル範囲より大きいときには（S5）、逆に、
絞りをｎステップ閉じるか、又はシャッタの開放時間を
ntμｓだけ短くし（S7）、S1に戻る。

S1〜S7のルーチンにより、適切な露光量の得られる絞
り値及びシャッタ時間が設定され、最終的に、露出制御
の完了が表示されて（S8）、終了する。

第４図は露出制御の別の動作フローチャートを示す。
これは、２分法に基づき、露出制御の完了するまでの時
間の短縮を目的としている。先ず、ｎステップの絞り値
変更又はntμｓのシャッタ時間の変更により、演算制御
回路42での積分値が第１のレベル以内（例えば、白100
％に対して65％±20％以内）に入れば（S12）、その積
分値が第２のレベル以内（65％±10％以内）か否かを調
べ（S13）、以内でなければ、以内になるまで、絞り値
を１ステップずつ変更するか、又はシャッタ時間をｔμ
ｓずつ変更する（S14）。第２のレベル以内に入れば、
露出制御が完了したことを表示して終了する（S15）。

機械式のシャッタで説明したが、勿論、電子式シャッ
タの場合にも、本発明を適用することができる。また、
絞り又はシャッタの何れかで露出制御を行なうかのよう
に説明したが、所謂絞り優先方式のように、絞りを優先
的に決めた後にシャッタ時間を決めてもよいし、その
他、シャッタ優先方式又はプログラム制御方式などの、
銀塩フィルム・カメラで使用される種々の露出制御方式
にも適用できることはいうまでもない。

また、磁気ディスクを記録媒体とする電子スチル・カ
メラを例に説明したが、固体メモリ装置を記録媒体とす
る電子カメラに適用でき、更には、ビデオ・カメラやTV
カメラの露出制御にも適用できる。メモリ18に相当する
容量のメモリを具備しない装置では、第３図のパターン
のサンプルを抽出するゲート回路を設ければよい。

［発明の効果］ 以上の説明から容易に理解できるように、本発明によ
れば、比較的簡単な回路構成で、しかも迅速に露出制御
を行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成ブロック図、第２図は
露出制御のフローチャート、第３図はサンプル・パター
ンを示す図、第４図は別の露出制御フローチャートであ
る。 10:撮影レンズ・ユニット、12:固体撮像素子、14:撮像
処理回路、16:A/D変換器、18:メモリ、20:メモリ制御回
路、22:D/A変換器、24:記録処理回路、26:磁気ヘッド、
28:磁気ディスク、30:スピンドル・モータ、32:モータ
駆動回路、34:ヘッド駆動回路、36:レンズ駆動回路、3
8:絞り駆動回路、40:シャッタ駆動回路、42:演算制御回
路、44:操作装置、46:表示装置

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】撮像用光電変換手段と、 前記撮像用光電変換手段の露光量を第１の変化率で変化
   させて、前記撮像用光電変換手段による画像信号の所定
   サンプル点の積分値が第１の所定範囲内に入った後に、
   前記撮像用光電変換手段の露光量を前記第１の変化率よ
   りも小さい変化率で変化させて、前記撮像用光電変換手
   段による画像信号の所定サンプル点の積分値が前記第１
   の所定範囲よりも小さい範囲である第２の所定範囲内に
   入った状態で露出制御を完了するように制御を行う演算
   制御手段 とを有することを特徴とする撮像装置。