JP3190626B2 - 平面表示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器 - Google Patents
平面表示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に設けら
れるLCD等の平面表示装置を保持する保持構造に係
り、特に、防振と電磁波ノイズの遮蔽を図れる平面表示
装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器に関する。
れるLCD等の平面表示装置を保持する保持構造に係
り、特に、防振と電磁波ノイズの遮蔽を図れる平面表示
装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来における平面表示装置の保
持構造を示す側断面図である。LCD等の平面表示装置
の保持構造を示す図である。電子機器の筐体40には、
開口部41に平面表示装置42が設けられ、各種表示が
なされる。この平面表示装置42には、4つの角部等複
数箇所に取付片42a及び取付け穴が設けられており、
開口部41周辺には対応して取付け用のボス44が設け
られ、ネジ45を用いて取付けられている。
持構造を示す側断面図である。LCD等の平面表示装置
の保持構造を示す図である。電子機器の筐体40には、
開口部41に平面表示装置42が設けられ、各種表示が
なされる。この平面表示装置42には、4つの角部等複
数箇所に取付片42a及び取付け穴が設けられており、
開口部41周辺には対応して取付け用のボス44が設け
られ、ネジ45を用いて取付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記保持構造では、平
面表示装置42に対する振動が考慮されていない。ま
た、筐体1の開口部41を介して内部の高周波回路、お
よび平面表示装置42に入出射される電磁波ノイズの遮
蔽対策が施されていない。振動を防止するには、ボス4
4を防振ゴムなど特殊な部品を用いねばならない。
面表示装置42に対する振動が考慮されていない。ま
た、筐体1の開口部41を介して内部の高周波回路、お
よび平面表示装置42に入出射される電磁波ノイズの遮
蔽対策が施されていない。振動を防止するには、ボス4
4を防振ゴムなど特殊な部品を用いねばならない。
【0004】また、電磁波ノイズの遮蔽のためには、平
面表示装置42の裏面及び側面に、この平面表示装置4
2を覆う如く遮蔽板46を設けねばならない。特に、電
子機器が携帯型である場合には、これら防振及び電磁波
ノイズの遮蔽対策を施す必要があり、ネジ等を含めて部
品点数が多くなりコスト高となり、また組み立て及び保
守に手間がかかった。同時に重量化して軽量化を図れな
かった。
面表示装置42の裏面及び側面に、この平面表示装置4
2を覆う如く遮蔽板46を設けねばならない。特に、電
子機器が携帯型である場合には、これら防振及び電磁波
ノイズの遮蔽対策を施す必要があり、ネジ等を含めて部
品点数が多くなりコスト高となり、また組み立て及び保
守に手間がかかった。同時に重量化して軽量化を図れな
かった。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、簡単な構成で平面表示装置を防振で
き、また、電磁波ノイズを遮蔽することができる平面表
示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器を提供す
ることを目的としている。
れたものであり、簡単な構成で平面表示装置を防振で
き、また、電磁波ノイズを遮蔽することができる平面表
示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の平面表示装置の保持構造は、請求項1記載
のように、平面状に形成され画像表示する平面表示装置
3を筐体1の開口部2に固定保持するための保持構造に
おいて、導電性材質が用いられ、前記平面表示装置の外
形に対応する幅および長さを有して前記平面表示装置の
裏面に面接触する背面板8aと、前記背面板の各辺から
折曲形成され、前記平面表示装置の側面に付勢接触して
該平面表示装置を挟持保持するバネ性のある保持片8b
とからなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体の
開口部に取付けられる保持板8とを備え、前記保持片8
bは、前記背面板の各辺から折曲形成され所定間隔を有
する複数のバネ片8cと、前記複数のバネ片8cのうち
遮蔽しようとする電磁波ノイズの波長に対応する所要間
隔部分の前記バネ片が前記筐体にアース接続するよう突
出形成されたアース用バネ片8dとされたことを特徴と
する。
め、本発明の平面表示装置の保持構造は、請求項1記載
のように、平面状に形成され画像表示する平面表示装置
3を筐体1の開口部2に固定保持するための保持構造に
おいて、導電性材質が用いられ、前記平面表示装置の外
形に対応する幅および長さを有して前記平面表示装置の
裏面に面接触する背面板8aと、前記背面板の各辺から
折曲形成され、前記平面表示装置の側面に付勢接触して
該平面表示装置を挟持保持するバネ性のある保持片8b
とからなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体の
開口部に取付けられる保持板8とを備え、前記保持片8
bは、前記背面板の各辺から折曲形成され所定間隔を有
する複数のバネ片8cと、前記複数のバネ片8cのうち
遮蔽しようとする電磁波ノイズの波長に対応する所要間
隔部分の前記バネ片が前記筐体にアース接続するよう突
出形成されたアース用バネ片8dとされたことを特徴と
する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】本発明の電子機器は、請求項2記載のよう
に、内部に高周波回路を備えた携帯型の電子機器であ
り、平面表示装置3が配置される筐体1の開口部2部分
での電磁波ノイズの遮蔽が必要な電子機器において、電
磁波ノイズを遮蔽する材質あるいは筐体内面に遮蔽用塗
料が塗布された筐体1と、前記開口部に配置される平面
表示装置3と、導電性材質が用いられ前記平面表示装置
の外形に対応する幅および長さを有して該平面表示装置
の裏面に面接触する背面板8aと、前記背面板の各辺か
ら折曲形成され前記平面表示装置の側面に付勢接触して
該平面表示装置を挟持保持するバネ性を有する保持片8
bとからなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体
の開口部に取付けられ同時に該筐体に前記保持片8bで
接触してアース接続される保持板8と、を備えたことを
特徴とする。
に、内部に高周波回路を備えた携帯型の電子機器であ
り、平面表示装置3が配置される筐体1の開口部2部分
での電磁波ノイズの遮蔽が必要な電子機器において、電
磁波ノイズを遮蔽する材質あるいは筐体内面に遮蔽用塗
料が塗布された筐体1と、前記開口部に配置される平面
表示装置3と、導電性材質が用いられ前記平面表示装置
の外形に対応する幅および長さを有して該平面表示装置
の裏面に面接触する背面板8aと、前記背面板の各辺か
ら折曲形成され前記平面表示装置の側面に付勢接触して
該平面表示装置を挟持保持するバネ性を有する保持片8
bとからなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体
の開口部に取付けられ同時に該筐体に前記保持片8bで
接触してアース接続される保持板8と、を備えたことを
特徴とする。
【0012】また、請求項3記載のように、前記保持片
は、前記背面板の各辺から折曲形成され所定間隔を有す
る複数のバネ片8cと、電磁波ノイズを遮蔽しようとす
る波長に対応する所要間隔部分の前記バネ片が前記筐体
に接触するよう突出形成されアース接続されるアース用
バネ片8dで構成することができる。
は、前記背面板の各辺から折曲形成され所定間隔を有す
る複数のバネ片8cと、電磁波ノイズを遮蔽しようとす
る波長に対応する所要間隔部分の前記バネ片が前記筐体
に接触するよう突出形成されアース接続されるアース用
バネ片8dで構成することができる。
【0013】また、請求項4記載のように、前記背面板
の裏面8acには、前記平面表示装置が発する熱を放熱
させる放熱手段15を設けてもよい。
の裏面8acには、前記平面表示装置が発する熱を放熱
させる放熱手段15を設けてもよい。
【0014】上記構成によれば、平面表示装置3は、保
持板8に収容され筐体1の開口部2に取付けられる。保
持板8は、平面表示装置3の裏面3bに接する背面板8
aと、側面3cに付勢接触するバネ片8cで構成されて
おり、平面表示装置3を防振し、かつ、開口部2からの
電磁波ノイズの入出射を遮蔽する。筐体1は、内面1a
に導電塗料が塗布され、バネ片8cの一部は内面1aに
接する突出されたアース用バネ片8dとされ、保持板8
をアース接続している。
持板8に収容され筐体1の開口部2に取付けられる。保
持板8は、平面表示装置3の裏面3bに接する背面板8
aと、側面3cに付勢接触するバネ片8cで構成されて
おり、平面表示装置3を防振し、かつ、開口部2からの
電磁波ノイズの入出射を遮蔽する。筐体1は、内面1a
に導電塗料が塗布され、バネ片8cの一部は内面1aに
接する突出されたアース用バネ片8dとされ、保持板8
をアース接続している。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の平面表示装置の
保持構造を示す側断面図である。電子機器筐体1の開口
部2には、LCD等の平面表示装置3が設けられる。開
口部2の縁部2aには、筐体1内部の防塵、防滴及び、
LCD3の表示面3a部分との接触箇所での衝撃吸収
(防振)用にゴムパッキンなどの弾性体5が設けられて
いる。
保持構造を示す側断面図である。電子機器筐体1の開口
部2には、LCD等の平面表示装置3が設けられる。開
口部2の縁部2aには、筐体1内部の防塵、防滴及び、
LCD3の表示面3a部分との接触箇所での衝撃吸収
(防振)用にゴムパッキンなどの弾性体5が設けられて
いる。
【0016】開口部2の側部には、複数の取付け部6が
設けられる。図示の例では、筐体1内面1aから立設さ
れた複数個のボス6で構成されている。このボス6に
は、LCD3を保持する保持板8が固定される。
設けられる。図示の例では、筐体1内面1aから立設さ
れた複数個のボス6で構成されている。このボス6に
は、LCD3を保持する保持板8が固定される。
【0017】図2は、保持板8を示す斜視図である。以
下、一般的なLCD3に設けられている取付片(前記平
面表示装置42の取付片42a)を使用しないで、LC
D3を保持する手段を説明する。図示のように、保持板
8は、導電性及びバネ性を有する平板状の板体が用いら
れ、型抜きおよび折曲で形成されて内部にLCD3を収
容する。保持板8は、LCD3の外形(長さ及び幅)に
対応しやや大径に形成された背面板8aと、背面板8a
からLCD3の側部に折曲された保持片8bで構成され
る。
下、一般的なLCD3に設けられている取付片(前記平
面表示装置42の取付片42a)を使用しないで、LC
D3を保持する手段を説明する。図示のように、保持板
8は、導電性及びバネ性を有する平板状の板体が用いら
れ、型抜きおよび折曲で形成されて内部にLCD3を収
容する。保持板8は、LCD3の外形(長さ及び幅)に
対応しやや大径に形成された背面板8aと、背面板8a
からLCD3の側部に折曲された保持片8bで構成され
る。
【0018】背面板8aは、LCD3が平面4角形状で
ある場合には、対応して4角状に形成され、保持片8b
は、4つの各辺からLCD3の側部方向に突出形成され
ている。また、背面板8aの4隅には、それぞれ非折曲
部分がそのまま延出された取付片9が設けられ、取付け
穴が開口されている。なお、背面板8aの一部には、L
CD3のコネクタ導出用の開口部8aaが形成されてい
る。
ある場合には、対応して4角状に形成され、保持片8b
は、4つの各辺からLCD3の側部方向に突出形成され
ている。また、背面板8aの4隅には、それぞれ非折曲
部分がそのまま延出された取付片9が設けられ、取付け
穴が開口されている。なお、背面板8aの一部には、L
CD3のコネクタ導出用の開口部8aaが形成されてい
る。
【0019】この背面板8aの内面8abには、LCD
3の裏面3bが密接される。保持片8bは、図3の拡大
側面図に示す如く、所定間隔(ピッチ)を隔てて設けら
れる複数のバネ片8cで構成されている。
3の裏面3bが密接される。保持片8bは、図3の拡大
側面図に示す如く、所定間隔(ピッチ)を隔てて設けら
れる複数のバネ片8cで構成されている。
【0020】背面板8aの端面は、LCD3の側面3c
よりやや外側位置とされ、この端面から各バネ片8cの
基端部8caが折曲されている。各バネ片8cは、基端
部8caからLCD3の側面3c方向に、この側面3c
に接触部8cbが当接すべく所定角度傾斜して折曲され
た後、自由端8cc部分は外方に向け所定角度で折曲さ
れている。
よりやや外側位置とされ、この端面から各バネ片8cの
基端部8caが折曲されている。各バネ片8cは、基端
部8caからLCD3の側面3c方向に、この側面3c
に接触部8cbが当接すべく所定角度傾斜して折曲され
た後、自由端8cc部分は外方に向け所定角度で折曲さ
れている。
【0021】そして、バネ片8cは、並んだ複数のうち
所定個単位で自由端8cc部分がより長く形成されてお
り(アース用バネ片8dとして図中に記載)、筐体1の
内面1aに所定の付勢力を有して接触するよう構成され
ている。筐体1は、プラスチック等合成樹脂で型成形さ
れたもので、この内面1aには、予め導電塗料が塗布さ
れており、保持板8は筐体1に電気的にアース接続され
る。ここで、各バネ片8d同士のピッチは、電磁波ノイ
ズを遮蔽するための一般条件、必要シールド効果RdB
=20log (λ/2d),〔(λ/2)>ピッチd>材
料厚t〕を満たすものとされている。
所定個単位で自由端8cc部分がより長く形成されてお
り(アース用バネ片8dとして図中に記載)、筐体1の
内面1aに所定の付勢力を有して接触するよう構成され
ている。筐体1は、プラスチック等合成樹脂で型成形さ
れたもので、この内面1aには、予め導電塗料が塗布さ
れており、保持板8は筐体1に電気的にアース接続され
る。ここで、各バネ片8d同士のピッチは、電磁波ノイ
ズを遮蔽するための一般条件、必要シールド効果RdB
=20log (λ/2d),〔(λ/2)>ピッチd>材
料厚t〕を満たすものとされている。
【0022】このλは、筐体1内部に収容される高周波
回路から出射される電磁波ノイズの波長、及び平面表示
装置3から出射される電磁波ノイズの波長、さらには、
外部から筐体1内部に入射させたくない(遮蔽したい)
電磁波ノイズの波長を示す。
回路から出射される電磁波ノイズの波長、及び平面表示
装置3から出射される電磁波ノイズの波長、さらには、
外部から筐体1内部に入射させたくない(遮蔽したい)
電磁波ノイズの波長を示す。
【0023】保持板8は、LCD3を収容した状態で保
持片8b(各バネ片8c)がLCD3の側面3cを挟持
保持する。そして、この保持板8は、LCD3を収容し
た状態で筐体1に取付けられる。図1に示すように、ボ
ス6に保持板8の取付片9を位置させ、ネジ11を用い
て保持板8を取付ける。このボス6は、筐体1と一体成
形時に突出形成されたものである。
持片8b(各バネ片8c)がLCD3の側面3cを挟持
保持する。そして、この保持板8は、LCD3を収容し
た状態で筐体1に取付けられる。図1に示すように、ボ
ス6に保持板8の取付片9を位置させ、ネジ11を用い
て保持板8を取付ける。このボス6は、筐体1と一体成
形時に突出形成されたものである。
【0024】上記構成によれば、LCD3を収容した保
持板8を筐体1に取り付けるだけで簡単に組立できる。
この組立時、取付片9の個数に対応した(例えば4個)
のネジ11を用いるだけで組み立てることができる。ま
た、組立後にLCD3の交換等保守時にも、ネジ11を
外すだけでLCD3を取り出すことができる。
持板8を筐体1に取り付けるだけで簡単に組立できる。
この組立時、取付片9の個数に対応した(例えば4個)
のネジ11を用いるだけで組み立てることができる。ま
た、組立後にLCD3の交換等保守時にも、ネジ11を
外すだけでLCD3を取り出すことができる。
【0025】そして、組み立てた状態において、LCD
3は、この保持板8によって防振及び電磁波ノイズが遮
蔽される。即ち、LCD3は、側面3cが保持板8の保
持片8b(各バネ片8c)によって挟持された構成であ
るため、LCD3(筐体1)に対して振動が加えられた
場合であっても、このバネ片8cがこの振動を吸収して
LCD3の損傷を防ぐことができる。
3は、この保持板8によって防振及び電磁波ノイズが遮
蔽される。即ち、LCD3は、側面3cが保持板8の保
持片8b(各バネ片8c)によって挟持された構成であ
るため、LCD3(筐体1)に対して振動が加えられた
場合であっても、このバネ片8cがこの振動を吸収して
LCD3の損傷を防ぐことができる。
【0026】バネ片8cは、所定の付勢力でLCD3の
側面3cに接触し、LCD3を挟持保持する構成であ
り、平面表示装置3の面方向への振動を吸収する。ま
た、アース用バネ片8dが筐体1の内面1aに弾性接触
する構成であり、平面表示装置3の厚さ方向への振動も
吸収可能である。なお、保持板8と取付片9との間にバ
ネ材を介挿させる構成とすれば、この厚さ方向への振動
吸収力をより高めることができる。上記保持板8は、特
に、経年変化で筐体1が撓んだ場合において、LCD3
に加わる応力を吸収することができる。
側面3cに接触し、LCD3を挟持保持する構成であ
り、平面表示装置3の面方向への振動を吸収する。ま
た、アース用バネ片8dが筐体1の内面1aに弾性接触
する構成であり、平面表示装置3の厚さ方向への振動も
吸収可能である。なお、保持板8と取付片9との間にバ
ネ材を介挿させる構成とすれば、この厚さ方向への振動
吸収力をより高めることができる。上記保持板8は、特
に、経年変化で筐体1が撓んだ場合において、LCD3
に加わる応力を吸収することができる。
【0027】また、電子機器の筐体1内部には、所定波
長の電磁波ノイズを外部に出射する回路が搭載されるこ
とがある。また、外部からの所定波長の電磁波ノイズの
入射を防止しなければならない回路が搭載されることが
ある。
長の電磁波ノイズを外部に出射する回路が搭載されるこ
とがある。また、外部からの所定波長の電磁波ノイズの
入射を防止しなければならない回路が搭載されることが
ある。
【0028】図4に示す電子機器は、このような高周波
回路を備えた携帯型の測定器(光パルス試験器、ネット
ワークアナライザ、電界測定器等)である。この試験器
20は、高周波回路、及び筐体1全体を所定の周波数の
電磁波ノイズに対し遮蔽する構造とされている。即ち、
筐体1は、内面1a(図1参照)に導電塗料が塗布され
ている。筐体1の略中央位置に開口された開口部2の側
部には、スイッチ等の操作部21が設けられる。筐体1
は両側部を両手で把持でき、また、筐体1両側に設けら
れたピン(不図示)にそれぞれベルトを掛け、首から吊
り下げて測定できるようになっている。
回路を備えた携帯型の測定器(光パルス試験器、ネット
ワークアナライザ、電界測定器等)である。この試験器
20は、高周波回路、及び筐体1全体を所定の周波数の
電磁波ノイズに対し遮蔽する構造とされている。即ち、
筐体1は、内面1a(図1参照)に導電塗料が塗布され
ている。筐体1の略中央位置に開口された開口部2の側
部には、スイッチ等の操作部21が設けられる。筐体1
は両側部を両手で把持でき、また、筐体1両側に設けら
れたピン(不図示)にそれぞれベルトを掛け、首から吊
り下げて測定できるようになっている。
【0029】開口部2に設けられたLCD3は、測定用
の各種表示及び高機能化された操作のために筐体1の大
きさに対し比較的大きな面積を占めている。この試験器
20においても、LCD3は、前記保持板8で保持され
る。これにより、開口部2部分を介しての電磁波ノイズ
の入出射は、保持板8により遮蔽することができ、ま
た、LCD3を振動から保護できるようになっている。
の各種表示及び高機能化された操作のために筐体1の大
きさに対し比較的大きな面積を占めている。この試験器
20においても、LCD3は、前記保持板8で保持され
る。これにより、開口部2部分を介しての電磁波ノイズ
の入出射は、保持板8により遮蔽することができ、ま
た、LCD3を振動から保護できるようになっている。
【0030】保持板8は、LCD3の裏面3b全体、及
び側面2cに対しては、所定のピッチ,必要シールド効
果RdB=20log (λ/2d),〔(λ/2)>ピッ
チd>材料厚t〕毎にバネ片8cが突出形成されている
ため、筐体1内部の回路に対する電磁波ノイズの入出射
を遮蔽することができる。
び側面2cに対しては、所定のピッチ,必要シールド効
果RdB=20log (λ/2d),〔(λ/2)>ピッ
チd>材料厚t〕毎にバネ片8cが突出形成されている
ため、筐体1内部の回路に対する電磁波ノイズの入出射
を遮蔽することができる。
【0031】また、上記保持板8は、背面板8aの内面
8abがLCD3の裏面3bに密接(面接触)された構
成であり、この背面板8aの裏面8acにはLCD3の
放熱手段15(図1中一点鎖線で記載)を設けることが
できる。例えば、熱伝導性の良好な放熱フィンや、放熱
ファンを設けることができ、LCD3で発生した熱を放
熱させることができる。なお、この放熱手段は、筐体1
内部の回路素子に接続されているものと共用することも
できる。この場合、保持板8の背面板3aが設けられた
範囲内で適切な箇所に放熱手段を接続すればよい。
8abがLCD3の裏面3bに密接(面接触)された構
成であり、この背面板8aの裏面8acにはLCD3の
放熱手段15(図1中一点鎖線で記載)を設けることが
できる。例えば、熱伝導性の良好な放熱フィンや、放熱
ファンを設けることができ、LCD3で発生した熱を放
熱させることができる。なお、この放熱手段は、筐体1
内部の回路素子に接続されているものと共用することも
できる。この場合、保持板8の背面板3aが設けられた
範囲内で適切な箇所に放熱手段を接続すればよい。
【0032】ところで、上記構成の保持板8は、LCD
3全体を収容し、バネ片8cがLCD3の側面3cを挟
持保持する構成であるため、LCD3側には、固定片及
び固定穴を形成する必要がない。無論、汎用されている
取付片及び取付け穴が設けられたLCD3(図2に記載
されたLCD)であっても同様に収容保持できる。
3全体を収容し、バネ片8cがLCD3の側面3cを挟
持保持する構成であるため、LCD3側には、固定片及
び固定穴を形成する必要がない。無論、汎用されている
取付片及び取付け穴が設けられたLCD3(図2に記載
されたLCD)であっても同様に収容保持できる。
【0033】上記実施形態では、保持板8の保持片8b
が複数のバネ片8cで構成された例を説明したが、保持
片8bは、背面板8aの各辺でそれぞれ連続状の(各バ
ネ片8c同士の隙間がない)構成としてもよく、LCD
3の側面3cを保持して、上記同様に防振と、側部の電
磁波ノイズ遮蔽の作用を有する。また、上記実施携帯で
は、平面表示装置3としてLCDを例に説明したが、こ
れに限らず、プラズマディスプレイ(PDP)や、エレ
クトロルミネッセンス素子(EL)や、蛍光表示管(V
FD)など、他の平面状の表示器を用いた場合において
も、同様に、上記防振及び電磁波ノイズの遮蔽の作用を
得ることができる。
が複数のバネ片8cで構成された例を説明したが、保持
片8bは、背面板8aの各辺でそれぞれ連続状の(各バ
ネ片8c同士の隙間がない)構成としてもよく、LCD
3の側面3cを保持して、上記同様に防振と、側部の電
磁波ノイズ遮蔽の作用を有する。また、上記実施携帯で
は、平面表示装置3としてLCDを例に説明したが、こ
れに限らず、プラズマディスプレイ(PDP)や、エレ
クトロルミネッセンス素子(EL)や、蛍光表示管(V
FD)など、他の平面状の表示器を用いた場合において
も、同様に、上記防振及び電磁波ノイズの遮蔽の作用を
得ることができる。
【0034】また、平面表示装置3の防振のみが必要
で、電磁波ノイズの遮蔽を必要としない電子機器におい
ては、前記保持板8は、背面板8aが全面に形成されて
いなくともよい。また、保持片8bは平面表示装置3を
挟持保持するバネ性を有するのみでよく、前述したよう
なバネ片8cのピッチ配列、及び前記アース用バネ片8
dを設ける必要はない。
で、電磁波ノイズの遮蔽を必要としない電子機器におい
ては、前記保持板8は、背面板8aが全面に形成されて
いなくともよい。また、保持片8bは平面表示装置3を
挟持保持するバネ性を有するのみでよく、前述したよう
なバネ片8cのピッチ配列、及び前記アース用バネ片8
dを設ける必要はない。
【0035】また、上記説明では筐体1内面1aに導電
塗料を塗布し筐体1を電磁波ノイズを遮蔽する構成とし
たが、筐体1の材質が電磁波ノイズの遮蔽特性を有する
金属材で成形する構成としてもよい。さらに、保持板8
は、アース用バネ片8dでアース接続する構成とした
が、これのみに限らずさらに所要箇所から導電線を用い
て筐体1にアース接続する構成としてもよい。
塗料を塗布し筐体1を電磁波ノイズを遮蔽する構成とし
たが、筐体1の材質が電磁波ノイズの遮蔽特性を有する
金属材で成形する構成としてもよい。さらに、保持板8
は、アース用バネ片8dでアース接続する構成とした
が、これのみに限らずさらに所要箇所から導電線を用い
て筐体1にアース接続する構成としてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の平面表示装置の保持構造によれ
ば、保持板は、防振状態で平面表示装置を収容して筐体
の開口部に固定保持するが、この保持板は、背面板と保
持片で平面表示装置を覆うため、開口部を介しての電磁
波ノイズの入出射を遮蔽することができ、特に、保持片
の一部をアース用バネ片として突出しているため、簡単
に筐体にアース接続でき電磁波ノイズの入出射を遮蔽で
きる。また、保持板の背面板には平面表示装置の裏面が
面接触しているため、裏面に放熱手段を設けるだけの簡
単な構成で放熱させることもできるようになる。
ば、保持板は、防振状態で平面表示装置を収容して筐体
の開口部に固定保持するが、この保持板は、背面板と保
持片で平面表示装置を覆うため、開口部を介しての電磁
波ノイズの入出射を遮蔽することができ、特に、保持片
の一部をアース用バネ片として突出しているため、簡単
に筐体にアース接続でき電磁波ノイズの入出射を遮蔽で
きる。また、保持板の背面板には平面表示装置の裏面が
面接触しているため、裏面に放熱手段を設けるだけの簡
単な構成で放熱させることもできるようになる。
【0037】特に、大型の平面表示装置が設けられ、筐
体の外径に対して開口部が大径な携帯型の電子機器にお
いても、平面表示装置は、上記保持板のみで防振及び電
磁波ノイズを遮蔽して固定保持できるため、小型軽量化
を達成することができるようになる。
体の外径に対して開口部が大径な携帯型の電子機器にお
いても、平面表示装置は、上記保持板のみで防振及び電
磁波ノイズを遮蔽して固定保持できるため、小型軽量化
を達成することができるようになる。
【図1】本発明の平面表示装置の保持構造の実施の形態
を示す側断面図。
を示す側断面図。
【図2】保持板を示す斜視図。
【図3】保持板の部分拡大側面図。
【図4】本発明が適用される電子機器を示す平面図。
【図5】従来の平面表示装置の保持構造を示す側断面
図。
図。
1…筐体、1a…筐体内面、2…開口部、3…平面表示
装置、6…ボス、8…保持板、8a…背面板、8ac…
裏面、8b…保持片、8c…バネ片、8d…アース用バ
ネ片、9…取付片、11…ネジ、15…放熱手段。
装置、6…ボス、8…保持板、8a…背面板、8ac…
裏面、8b…保持片、8c…バネ片、8d…アース用バ
ネ片、9…取付片、11…ネジ、15…放熱手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−50247(JP,A) 特開 平3−283232(JP,A) 特開 平4−40488(JP,A) 実開 平4−28686(JP,U) 実開 平4−16484(JP,U) 実開 平2−95381(JP,U) 実開 平4−11583(JP,U) 実開 昭59−20273(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/00
Claims (4)
- 【請求項1】 平面状に形成され画像表示する平面表示
装置(3)を筐体(1)の開口部(2)に固定保持する
ための保持構造において、 導電性材質が用いられ、前記平面表示装置の外形に対応
する幅および長さを有して前記平面表示装置の裏面に面
接触する背面板(8a)と、前記背面板の各辺から折曲
形成され、前記平面表示装置の側面に付勢接触して該平
面表示装置を挟持保持するバネ性のある保持片(8b)
とからなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体の
開口部に取付けられる保持板(8)とを備え、 前記保持片は、前記背面板の各辺から折曲形成され所定
間隔を有する複数のバネ片(8c)と、 前記複数のバネ片のうち遮蔽しようとする電磁波ノイズ
の波長に対応する所要間隔部分の前記バネ片が前記筐体
にアース接続するよう突出形成されたアース用バネ片
(8d)とされたことを特徴とする 平面表示装置の保持
構造。 - 【請求項2】 内部に高周波回路を備えた携帯型の電子
機器であり、平面表示装置(3)が配置される筐体
(1)の開口部(2)部分での電磁波ノイズの遮蔽が必
要な電子機器において、 電磁波ノイズを遮蔽する材質あるいは筐体内面に遮蔽用
塗料が塗布された筐体(1)と、 前記開口部に配置される平面表示装置(3)と、 導電性材質が用いられ前記平面表示装置の外形に対応す
る幅および長さを有して該平面表示装置の裏面に面接触
する背面板(8a)と、前記背面板の各辺から折曲形成
され前記平面表示装置の側面に付勢接触して該平面表示
装置を挟持保持するバネ性を有する保持片(8b)とか
らなり、前記平面表示装置を収容した状態で筐体の開口
部に取付けられ同時に該筐体に前記保持片で接触してア
ース接続される保持板(8)と、 を備えたことを特徴とする電子機器。 - 【請求項3】 前記保持片は、前記背面板の各辺から折
曲形成され所定間隔を有する複数のバネ片(8c)と、 遮蔽しようとする電磁波ノイズの波長に対応する所要間
隔部分の前記バネ片が前記筐体に接触するよう突出形成
されアース接続されるアース用バネ片(8d)で構成さ
れている請求項2記載の電子機器。 - 【請求項4】 前記背面板の裏面(8ac)には、前記
平面表示装置が発する熱を放熱させる放熱手段(15)
が設けられた請求項2記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27762498A JP3190626B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 平面表示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27762498A JP3190626B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 平面表示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000112368A JP2000112368A (ja) | 2000-04-21 |
JP3190626B2 true JP3190626B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=17586028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27762498A Expired - Fee Related JP3190626B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 平面表示装置の保持構造及び該構造を備えた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190626B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102127788B1 (ko) | 2016-08-30 | 2020-06-30 | 차이나 타바코 윈난 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 | 담배꽁초 자동배출장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4576555B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2010-11-10 | カシオ計算機株式会社 | 表示パネルの収納保持構造 |
JP4613684B2 (ja) * | 2005-05-12 | 2011-01-19 | パナソニック株式会社 | 電磁調理器 |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27762498A patent/JP3190626B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102127788B1 (ko) | 2016-08-30 | 2020-06-30 | 차이나 타바코 윈난 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 | 담배꽁초 자동배출장치 |
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JP2000112368A (ja) | 2000-04-21 |
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