JP3190500U - 人体左右均等急速持ち上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドに横たわっている人体の頭部,肩部,腰部等の各部を均等に安全に、かつ急速に持ち上げる人体左右均等急速持ち上げ装置を提供する。
【解決手段】ベッド2に横たわっている人体1の頭部1a,肩部1b,腰部1cに第1のベルト4,第2のベルト5,第3のベルト6を挿入しその左右端に支持ベルト9,10を着脱可能に連結し支持ベルト9,10をベッド2側に出入可能に形成されている巻き取り機構部に連結し、その巻き取りローラ機構部14により急速に自動持ち上げを左右均等に行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、ベッドに横たわっている人体の各部を単独又は同時に左右均等に、かつ急速に持ち上げる人体左右均等急速持ち上げ装置に関する。
ベッドに横たわっている人体を持ち上げることの出来る装置としては数多くあるが、人体の各部を左右均等に、かつ安全で急速に夫々独立に又は全体として持ち上げる装置としては見当らない。但し、人体を持ち上げる装置としての公知技術としては、例えば「特許文献1」,「特許文献2」,「特許文献3」等がある。
特開2000−210346号(図1) 特開平10−248886号(図1) 特開2001−486号(図1)
「特許文献1」の「特開2000−210346号」の「人体用リフター」はベッドシーツを交換するために人体を持ち上げるもので人体の下方に可撓帯状の吊り具を設け、この吊り具の端部を巻き取って人体を持ち上げるものであり、人体を左右均等に安全。かつ急速に持ち上げるものではなく、本考案とは相異するものである。
「特許文献2」の「特開平10−248886号」の「人体腰部持ち上げ装置」は、腰部を保持部材で保持し、この保持部材の左右端を上昇させるものであり、人体全体を夫々持ち上げるものではなく、安全で、かつ急速な持ち上げをするものでなく、本考案とは相異するものである。
「特許文献3」の「特開2001−486号」の「人体持ち上げ時段差にしたベッド及び取り外し可の人体持ち上げ装置」はベッドに横架している人体の腰や背中のあたりに凹部を設けて横から座板を入れて人体を持ち上げるものであり、装置構造としては本考案とはかなり相違するものである。
以上のように、従来開示されている公知技術は本考案とは相違するものであり、本考案は、頭部,肩部,腰部の人体の各部をその下面からベルトにより保持し、このベルトの左右を均等に、安全、かつ急速に自動的に持ち上げるものであり、人体の各部を夫々単独に又は一緒に持ち上げることが出来る特徴を有する人体左右均等急速持ち上げ装置を提供することを目的とするものである。なお、本考案と近似する公知技術は本願の出願人の調査では見当らない。
本考案は、以上の目的を達成するために考案されたものであり、請求項1の考案は、ベッド上に横たわる人体の各部を左右均等に、かつ急速に持ち上げるための持ち上げ装置であって、該装置は、人体の各部を下面から支えると共に左右に伸延するベルトと、該ベルトに着脱可能に連結する支持ベルトと、該支持ベルトを巻き取って人体を持ち上げるための巻き取り機構部とからなり、該巻き取り機構部は、前記ベッドの下面にキャスタにより出入自在に形成されている下部枠体と該下部枠体の一端から立ち上がる垂直枠体と該垂直枠体の上部から前記下部枠体と平行に伸延する上部枠体とからなる枠体と、前記上部枠体に配置され前記支持ベルトを案内するローラ群と、前記垂直枠体に配置され前記支持ベルトを巻き取って急速移動させる前記巻き取りローラ機構部とからなり、該巻き取りローラ機構部は、垂直に立ち上がってモータにより駆動されるねじ棒と、該ねじ棒に螺着するナット体と該ナット体に下端を固定して立ち上がる筒体と、この上端に前記支持ベルトを巻き取る左右のローラとを有する巻き取り部とからなり、前記左右のローラに巻き取られる前記支持ベルトはその末端を前記垂直枠体に固定されることを特徴とする。
また、請求項2の考案は、人体各部の一部である頭部は、ベッド上に配置されている枕に支持され、前記頭部用のベルトは頭部を単独又は枕ごと持ち上げるものからなることを特徴とする。
また、請求項3の考案は、人体の一部である頭部及び肩部は前記ベルト上に配置される一体形状の保持シートに支持され、前記ベルトは保持シートごと前記頭部や肩部を持ち上げるものからなることを特徴とする。
本考案の請求項1の人体左右均等急速持ち上げ装置によれば、頭部,肩部,腰部等の人体の各部は夫々下面よりベルトにより支持され、このベルトの左右が支持ベルトにより夫々着脱可能に連結され、支持ベルトが枠体に設けられているローラ群を介して巻き取りローラ機構部により左右均等に、かつ安全で急速に巻き取られるものであり、これにより人体の各部が夫々単独又は同時に安全に急速に持ち上げされ、ベッドのシーツの交換や用便関係の各手段の動作や床ずれ防止等が容易に行われる効果を上げることが出来る。
また、請求項2の人体左右均等急速持ち上げ装置によれば、頭部のみでなく、頭部を保持している枕ごと持ち上げることも出来、頭部を安全に、かつ心地よく持ち上げることが出来る。
また、請求項3の人体左右均等急速持ち上げ装置によれば、頭部と肩部の全体を保持する保持シートを用いることにより人体の上部側全体を安全に持ち上げることが出来る。
本考案の全体構造の概要を示す側面図。 本考案の全体構造の概要を示す正面図。 巻き取りローラ機構部の巻き取り部の構造と動作を示す側面図。 巻き取り部による巻き取り動作の急速化を説明するための説明用拡大側面図。 頭部を枕ごと持ち上げる場合のベルトの支持状態を示す部分側面図。 保持シートを用いて頭部や肩部を持ち上げる場合のベルトの支持状態を示す部分側面図。
以下、本考案の人体左右均等急速持ち上げ装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1及び図2に示すように、人体1は所定位置に固定されているベッド2の上面にシーツ(図略)等を介して横たわるように形成されている。人体1の頭部1aにはその下面でベッド2上に枕3が通常設けられている。
人体1は各部が形成されているが人体1をベッド2から持ち上げるには通常頭部1aと肩部1bと腰部1cが便利である。勿論それ以外の部分も持ち上げ可能であるが、本実施例では頭部1a,肩部1b,腰部1cを人体1の持ち上げの部位とした。しかしながら、勿論これに限定するものではない。
なお、図2に示すように本考案の人体左右均等急速持ち上げ装置は、例えば頭部1aや肩部1bを持ち上げるものと腰部を持ち上げるものと別々でもよいが点線で示す横材7により連結され一体的構造になるものでもよい。
図1及び図2に示すように、持ち上げの必要である頭部1a,肩部1b,腰部1cには夫々第1のベルト4,第2のベルト5,第3のベルト6が夫々頭部1a,肩部1b,腰部1cの下面を介して左右に伸延して配置され、その端部には接合用金具(図略)が設けられている。
第1のベルト4は通常は図1及び図2に示すように頭部1aの下面に接して配置されるが図5に示すように枕3に連結され、枕3と頭部1aとを同時に持ち上げるように配置される場合もある。
また、図6に示すように、頭部1aと肩部1bの全体の下面に接する1枚の保持シート8に第1のベルト4や第2のベルト1bを連結し、頭部1aと肩部1bを同時に持ち上げるものも設けられている。
図1及び図2に示すように、第1のベルト4と第2のベルト5及び第6のベルト1cには夫々支持ベルト9,10が接合用金具11を介して着脱可能に連結されている。
次に、巻き取り機構部を説明する。この巻き取り機構部は、枠体12とローラ群13と巻き取りローラ機構部14とからなる。
枠体12は地面15に平行に配置される下部枠体12aとこれから立設する垂直枠体12bと垂直枠体12bの頂部に固定され地面15と水平に配置される上部枠体12c等とからなる。下部枠体12aの下面側にはキャスタ16が設けられている。このため枠体12は移動可能の機構からなり、図1及び図2に示すように必要時において人体1が横たわっているベッド2の所定位置に挿入されて使用可能の状態になる。勿論不要時にはベッド2側から離れることが出来る。
ローラ群13は、図1に示すように上部枠体12cに配置されるローラ13a,13b,13c,13dとローラ13e,13f等とからなり、支持ベルト9,10の図1に示す左側のものはローラ13a,13b,13c,13dに案内されローラ13dより巻き取りローラ機構部14内に案内される。
一方、図1に示す右側の支持ベルト9,10はローラ13e及び13fに案内されて巻き取りローラ機構部14内に案内される。
次に、巻き取りローラ機構部14の構造を図1により説明する。
巻き取りローラ機構部14は、モータ17とねじ棒18と巻き取り部19等とから構成され、左右の支持ベルト9,10を巻き取って人体1を急速に持ち上げる構造のものからなり、その各部を以下に説明する。
モータ17は下部枠体12a上に固定されねじ棒18はモータ17により駆動され垂直枠体12b内に垂直に配置される。巻き取り部19は、ねじ棒18に螺合して上下動するナット体20と、ナット体20に下端を固定されて立ち上がる筒体21と、筒体21の上部に配置される左右のローラ22,23とからなる。
左右のローラ22,23のローラ22は図1における図の右側の支持ベルト9,10を巻き取るものであり、ローラ23は図1の左側の支持ベルト9,10を巻き取るためのものである。この左右のローラ22,23に巻き取られた支持ベルト9,10はその端部を垂直枠体12bの上端側に固定される。
以上により、巻き取り部19が上下することにより支持ベルト9,10は巻き取られることになる。
図3は巻き取り部19による支持ベルト9,10の巻き取り動作を説明するための図である。
図の実線の状態では左右のローラ22,23は上端にあり、支持ベルト9,10の巻き取りは行われていない。
モータ17によりねじ棒が回転すると、これに伴ってナット体20が図の点線で示すように下降し、これにより、左右のローラ22,23も下降する。また、支持ベルト9,10は巻き取られることになる。逆にねじ棒18を回転することによりナット体20が上昇し、左右のローラ22,23も上昇し、支持ベルト9,10の巻き取りがなくなり、結果として人体1はベッド上に横たわる元の姿勢になる。
図4は本考案の人体左右均等急速持ち上げ装置による人体1の持ち上げの急速化を説明するための説明図である。
前記の説明により左右のローラ22,23がAの位置からBの位置まで寸法aだけ下降したとすると、支持ベルト9,10はその一端が垂直枠体12bに固定されているため2aだけ巻き取られることになる。即ち、急速の巻き取りが行われることになる。
以上の動作は円滑に行われるため安全な持ち上げ作業を行うことが出来る。
本考案の人体左右均等急速持ち上げ装置の構造は、以上の説明のものからなるが、この説明内容に限定するものではなく、同一技術的範疇のものが適用されることは勿論である。
本考案は、各種のベッドに対する適用可能であり、また、別の用途にも適用可能であり、その利用範囲は極めて広い。
1 人体
1a 頭部
1b 肩部
1c 腰部
2 ベッド
3 枕
4 第1のベルト
5 第2のベルト
6 第3のベルト
7 横材
8 保持シート
9 支持ベルト
10 支持ベルト
11 接合用金具
12 枠体
12a 下部枠体
12b 垂直枠体
12c 上部枠体
13 ローラ群
14 巻き取りローラ機構部
15 地面
16 キャスタ
17 モータ
18 ねじ棒
19 巻き取り部
20 ナット体
21 筒体
22 左右のローラ
23 左右のローラ

Claims (3)

  1. ベッド上に横たわる人体の各部を左右均等に、かつ急速に持ち上げるための持ち上げ装置であって、該装置は、人体の各部を下面から支えると共に左右に伸延するベルトと、該ベルトに着脱可能に連結する支持ベルトと、該支持ベルトを巻き取って人体を持ち上げるための巻き取り機構部とからなり、該巻き取り機構部は、前記ベッドの下面にキャスタにより出入自在に形成されている下部枠体と該下部枠体の一端から立ち上がる垂直枠体と該垂直枠体の上部から前記下部枠体と平行に伸延する上部枠体とからなる枠体と、前記上部枠体に配置され前記支持ベルトを案内するローラ群と、前記垂直枠体に配置され前記支持ベルトを巻き取って急速移動させる前記巻き取りローラ機構部とからなり、該巻き取りローラ機構部は、垂直に立ち上がってモータにより駆動されるねじ棒と、該ねじ棒に螺着するナット体と該ナット体に下端を固定して立ち上がる筒体と、この上端に前記支持ベルトを巻き取る左右のローラとを有する巻き取り部とからなり、前記左右のローラに巻き取られる前記支持ベルトはその末端を前記垂直枠体に固定されることを特徴とする人体左右均等急速持ち上げ装置。
  2. 人体各部の一部である頭部は、ベッド上に配置されている枕に支持され、前記頭部用のベルトは頭部を単独又は枕ごと持ち上げるものからなることを特徴とする請求項1に記載の人体左右均等急速持ち上げ装置。
  3. 人体の一部である頭部及び肩部は前記ベルト上に配置される一体形状の保持シートに支持され、前記ベルトは保持シートごと前記頭部や肩部を持ち上げるものからなることを特徴とする請求項1に記載の人体左右均等急速持ち上げ装置。
JP2014001085U 2014-02-14 人体左右均等急速持ち上げ装置 Expired - Lifetime JP3190500U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108724213A (zh) * 2018-06-13 2018-11-02 哈尔滨工业大学(威海) 一种移乘机器人
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