JP3189757B2 - ファクシミリアダプタ - Google Patents

ファクシミリアダプタ

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JP3189757B2
JP3189757B2 JP26258097A JP26258097A JP3189757B2 JP 3189757 B2 JP3189757 B2 JP 3189757B2 JP 26258097 A JP26258097 A JP 26258097A JP 26258097 A JP26258097 A JP 26258097A JP 3189757 B2 JP3189757 B2 JP 3189757B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
を通信ネットワークに接続するためのファクシミリ(F
AX)アダプタに関し、特に、ファクシミリ装置からの
イメージ情報をISDNやLANなどの通信ネットワー
クに送信するFAXアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置を通信ネットワ
ークの1つであるLANネットワークに接続するための
FAXアダプタとして特開平7−162627号公報に
記載されたアダプタがある。このFAXアダプタは、フ
ァクシミリ装置と通信を行うための回線インタフェース
部及び回線プロトコル制御部と、ファクシミリ装置から
受信したイメージ情報を格納する蓄積部と、蓄積部に格
納されたイメージ情報をLANネットワークに送信する
ためのLANプロトコル制御部及びLANインタフェー
ス部とを有する。
【0003】この従来のFAXアダプタの回線インタフ
ェース部は、局交換機からの回線あるいはPBXからの
回線に接続され、回線プロトコル制御部内のFAXモデ
ムがその局交換機あるいはPBXから給電されながら回
線接続制御およびファクシミリ通信を実行するようにな
っている。回線プロトコル制御部により受信したイメー
ジ情報は、蓄積部に蓄積された後、LANネットワーク
を経由して他のファクシミリ装置に送信される。また、
逆にLANネットワークからのイメージ情報は、一旦蓄
積部に蓄積された後、回線プロトコル制御部の制御によ
り局交換機あるいはPBXを介してファクシミリ装置に
転送される。このように、従来のFAXアダプタは、1
つあるいは複数のファクシミリ装置とLANネットワー
クとの間の通信を可能とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のFAXアダプタは、ファクシミリ装置に直結される
のではなく、局の交換機やPBXを介してファクシミリ
装置と接続している。なぜなら、ファクシミリ通信中は
ファクシミリ装置内及びファクシミリアダプタ内のFA
Xモデム(回線プロトコル制御部にあるモデム)が、局
交換機やPBXからの給電によって回線接続動作及びフ
ァクシミリ通信動作を実行しなければならないからであ
る。もし、局交換機やPBXからの給電がなくなると、
ファクシミリ装置およびFAXアダプタ内部のFAXモ
デムが動作しなくなり、ファクシミリ通信によるイメー
ジ情報の伝送が不可能となる。局交換機が回線交換機の
場合、FAXモデムは、48Vの給電によって動作し、
給電が無くなるとあるいは給電電力が低下すると動作し
なくなる。
【0005】したがって、従来はファクシミリ装置とF
AXアダプタとの間のファクシミリ通信が、局交換機や
PBXを経由することによって行われなければならず、
ファクシミリ装置を局交換機やPBXを経由しないでF
AXアダプタからLANネットワークに接続することは
できない。
【0006】しかし、ファクシミリ装置を局交換機やP
BXを経由しないで直接にアダプタに接続するようにし
て通信ネットワークにファクシミリイメージ情報を送信
する要求がある。なぜなら、局交換機を経由すると、回
線使用料金がかかり、またPBXを経由するときには、
PBXが設置されていなければならない問題があったか
らである。
【0007】一方、従来からファクシミリ装置をISD
NネットワークやLANネットワークなどの異なる種類
の通信ネットワークに選択的に接続できるようにするF
AXアダプタの要求もある。なぜなら、従来、ISDN
インタフェースを有するG4ファクシミリ装置があり、
このファクシミリ装置はISDNネットワークに接続で
きるが、LANネットワークには接続できないからであ
る。また、前述した特開平7−162627号公報に記
載されたファクシミリアダプタでは、LANネットワー
クとしか通信できない。
【0008】本発明の第1の目的は、ファクシミリイメ
ージ情報を受信して通信ネットワークに送信するときに
PBXや局交換機を介さなくてもファクシミリイメージ
情報を送信可能とするFAXアダプタを提供することに
ある。
【0009】本発明の第2の目的は、ファクシミリ装置
あるいはファクシミリ通信機能を有する機器と通信ネッ
トワークとの間でPBXや局交換機により給電されなく
てもファクシミリイメージ情報を送受信可能とするFA
Xアダプタを提供することにある。
【0010】本発明の第3の目的は、給電されるかされ
ないかによらずファクシミリイメージ情報を受信し通信
ネットワークに送信できるFAXアダプタを提供するこ
とにある。
【0011】本発明の第4の目的は、ファクシミリ装置
またはファクシミリ装置以外の給電を行う回線や給電を
行う端末を、異なる種類の通信ネットワークに選択的に
接続できるようにするFAXアダプタを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のファクシミリア
ダプタは、端末側接続線からファクシミリイメージ情報
を受信してそれを通信ネットワークに送信するファクシ
ミリアダプタであって、端末側接続線(図1の100ま
たは図3の101)を介して通信端末とファクシミリ通
信を実行し前記ファクシミリイメージ情報を受信して前
記通信ネットワークに送信する送受信手段(図1の5、
6または図3の33、6)と、端末接続線を経由するフ
ァクシミリ通信時に端末側接続線から給電がない場合
に、その端末側接続線から通信端末に給電する給電用電
源(図1または図3の4)と、その給電用電源からの給
電の有無を切り替える切替手段(図1の3または図3の
31)とを含むものである。
【0013】この構成によって、第1から第3の目的が
達成される。
【0014】給電の有無を切り替える切替手段は、前記
端末接続線からの給電の有無を検出する給電検出回路
と、この給電検出回路による給電無しの検出によって前
記給電用電源からの給電出力を端末接続線に供給するた
めの手段とを含むことにより、給電の供給を自動化され
る。
【0015】第1から第3の目的を達成する本発明によ
る他のファクシミリアダプタは、ファクシミリ通信を行
う端末装置からファクシミリイメージ情報を受信してそ
れを通信ネットワークに送信するファクシミリアダプタ
であって、前記端末装置に直結され、前記端末装置から
前記ファクシミリイメージ情報を受信し前記通信ネット
ワークに送信する送受信手段(図1及び図6の5、6)
と、直結した前記端末装置に給電する給電手段(図1及
び図6の3、4)とを含む。
【0016】第4の目的は、送受信手段が、複数の通信
ネットワークに接続するインタフェースを有することに
より達成される。この場合、FAXモデムで端末側接続
線からのファクシミリイメージ情報を復調し、復調され
たイメージ情報を複数の通信ネットワークで扱い易いデ
ータ、例えばビットマップデータやGIF、TIFファ
イルに変換するのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は本発明のFAXアダプタを使用した
通信系の第1の実施の形態を示すブロック図である。図
において、FAXアダプタ2は、ファクシミリ装置1に
接続する接続ライン100(端末側接続線)と、局交換
機またはPBXの回線200と、ISDNネットワーク
13およびLANネットワーク14とを収容する。接続
ライン100は、2線式で、FAXアダプタ2の入力側
のスイッチ15に直結する。
【0019】通常、スイッチ15は、局交換機やPBX
の回線200に接続されており、ファクシミリ装置1が
回線200に対して通信できるようになっている。も
し、特定情報検出回路16がファクシミリ装置1からダ
イヤル前の特定情報、たとえば、「#」ボタンの情報を
検出すると切り替わる。
【0020】FAXアダプタ2は、スイッチ15と特定
情報検出回路16の他に、電源4から給電するか否かを
切り替える給電切替回路3と、G3FAXモデム7及び
PB(プッシュボタン)信号検出部9を有するモデムイ
ンタフェース5と、ISDNインタフェース10及びL
ANインタフェース12とを有しどちらか一方のインタ
フェースを選択するネットワークインタフェース6とを
有する。
【0021】給電切替回路3は、スイッチ15の他方の
端子に接続され、接続ライン100が給電されていない
場合、すなわちファクシミリ装置1が直結している場合
に、電源4の給電出力をモデムインタフェース5のG3
FAXモデム7とスイッチ15を介して接続ライン10
0に供給する。
【0022】接続ライン100が給電されている場合、
給電切替回路3は、電源4の給電出力を遮断または給電
出力を停止し、接続ライン100からの給電電力をその
ままG3FAXモデム7に供給する。
【0023】接続ライン100から給電されていない場
合に電源4の給電出力で給電することにより、ファクシ
ミリ装置1とFAXアダプタ2とを交換機やPBXを介
さないで直結したときに両方のモデムに給電され、モデ
ムがファクシミリ通信を停止することが防止される。
【0024】電源4からの給電出力電圧は、接続ライン
100が公衆電話網から給電されているときと同じ48
Vに設定される。
【0025】モデムインタフェース5のPB信号検出部
9は、通信開始時に接続ライン100から送信先を指定
するPB信号情報を検出し、番号情報に変換してISD
Nインタフェース10またはLANインタフェース12
に送信先情報として送出する。
【0026】G3FAXモデム7は、ファクシミリ装置
1とITU勧告T.30に規定されるG3ファクシミリ
通信を実行する。G3FAXモデム7は、ファクシミリ
装置1から送信され接続ライン100から受信されるフ
ァクシミリイメージ情報を復調し、必要に応じて復号化
して画素毎にディジタル信号によって表されたビットマ
ップイメージ情報に戻す。また、G3FAXモデム7
は、そのビットマップイメージ情報をデータバッファメ
モリ8に出力し、ページ毎に記憶させる。また、G3F
AXモデム7は、データバッファメモリ8から、ISD
Nネットワーク13またはLANネットワーク14から
受信したビットマップイメージ情報をページ毎に読み出
し、変調して接続ライン100に出力する。
【0027】ここで、G3FAXモデム7がデータバッ
ファメモリ8に格納するイメージ情報は、ビットマップ
情報以外にTIFやGIFなどのファイル情報であって
も良い。この場合、TIFやGIFファイル情報を形成
するためのファイル変換回路がG3FAXモデム7とデ
ータバッファメモリ8との間に必要となる。また、デー
タバッファメモリ8の記憶容量は、たとえば4Mbit
で、文字原稿を数ページ以上記憶可能である。
【0028】G3FAXモデム7がビットマップイメー
ジ情報やTIF、GIFファイル情報を発生することに
より、ISDNおよびLANネットワーク側でイメージ
情報の扱いが容易となる。G3FAXモデム7が発生す
るイメージ情報は、通信ネットワーク側で扱い易いある
いは処理し易い形態のイメージ情報であれば良い。
【0029】ネットワークインタフェース6のスイッチ
11A、11Bは連動する。スイッチ11A、11B
は、ISDNインタフェース10かLANインタフェー
ス12を選択するもので、使用するネットワークがIS
DNかLANかに応じて手動によりまたは自動的に切り
替えられる。
【0030】ISDNインタフェース10は、データバ
ッファメモリ8から1ページ毎のビットマップイメージ
情報(またはTIFファイル情報、GIFファイル情
報)を読み出し、ISDNネットワーク13に64kb
it/sのBチャネルデータとして送信する。また、I
SDNネットワークのBチャネルから受信した64kb
it/sのビットマップイメージ情報(またはTIFフ
ァイル情報、GIFファイル情報)をスイッチ11Aを
介してデータバッファメモリ8に1ページ毎に格納す
る。ここで、ISDNネットワーク13として、たとえ
ば日本電信電話株式会社(NTT)のINS64ネット
がある。
【0031】一方、LANインタフェース12は、デー
タバッファメモリ8から1ページ毎のビットマップイメ
ージ情報(またはTIFファイル情報、GIFファイル
情報)を読み出し、予め決められたLANプロトコルに
基づいてLANネットワーク14にLANデータとして
送信する。また、LANネットワーク14から受信した
LANデータのビットマップイメージ情報(またはTI
Fファイル情報、GIFファイル情報)をスイッチ11
Aを介してデータバッファメモリ8に1ページ毎に格納
する。
【0032】以上のように、FAXアダプタ2の特徴
は、接続ライン100から給電されるか否かによって給
電切替回路3が電源4の給電出力の供給を切り替えるこ
と、ファクシミリ装置1を直結しているときにモデムイ
ンタフェース5がファクシミリ通信プロトコルを実行し
イメージ情報を通信ネットワーク側が扱い易いおよび処
理し易い形態のイメージ情報に復調すること、およびフ
ァクシミリ装置1を通常の回線200かISDNかLA
Nのどれかに接続できることにある。
【0033】次に、ファクシミリ装置1からISDNネ
ットワーク13に対してイメージデータを送信するとき
の動作について説明する。
【0034】最初、ネットワークインタフェース6のス
イッチ11A、11Bは、ISDNインタフェース10
側に接続される。ファクシミリ装置1は、FAXアダプ
タ2を指定するため、「#」を押下する。「#」の特定
情報は、スイッチ15を経由して特定情報検出回路16
で検出され、これによってスイッチ15が切り替わる。
このとき、給電切替回路3は、すでに電源4からの給電
を開始しているものとする。スイッチ15が無瞬断スイ
ッチで有れば、ファクシミリ装置1への電源供給が途切
れることがない。
【0035】ファクシミリ装置1からは特定情報「#」
に続けて送信宛先を指定する番号が供給される。この番
号は、プッシュボタン(PB)信号として接続ライン1
00からPB信号検出部で検出され、番号情報に変換さ
れる。番号情報は、ISDNインタフェース10のDチ
ャネルに送信され、送信宛先情報としてISDNネット
ワーク13に送信される。
【0036】次に、G3FAXモデム7とファクシミリ
装置1は、給電切替回路3から給電されながら互いにG
3ファクシミリ通信プロトコルを実行し、ファクシミリ
装置1からのイメージ情報をG3FAXモデム7がビッ
トマップイメージ情報に復調し、またはTIF、GIF
ファイル情報に変換し、データバッファメモリ8に出力
する。
【0037】さらに、ISDNインタフェース10は、
データバッファメモリ8からビットマップイメージ情報
(またはTIFファイル情報、GIFファイル情報)を
読み出し1ページ毎にパケット化して、ISDNネット
ワーク13に64kbit/sのBチャネルデータとし
て送信する。
【0038】一方、ISDNネットワーク13からのイ
メージ情報の受信時には、FAXアダプタ2は送信時と
は逆の経路でファクシミリ装置1にイメージ情報を送信
する。この場合、G3FAXモデム7は、データバッフ
ァメモリ8からのイメージ情報をファクシミリ符号化し
変調してファクシミリ装置1の送出する。
【0039】ファクシミリ装置1からLANネットワー
ク14に対してイメージデータを送信するときの動作に
ついても同様である。
【0040】以上のように、ファクシミリ装置1からの
ダイヤル番号の先頭に特定情報があるときには、スイッ
チ15を切り替えてISDNまたはLANネットワーク
13、14にイメージ情報を送信し、特定情報がないと
きには、スイッチ15が切り替わらないので、回線20
0にイメージ情報を送信する。したがって、局交換機や
PBXの回線を含めた複数種類の通信ネットワークと通
信することが可能となる。
【0041】また、スイッチ15が切り替わったときに
は、回線20からの給電が無くなるが、電源4によっ
て、ファクシミリ装置1およびG3FAXモデム7に給
電されるので、給電が途切れること無くイメージ情報の
通信が行われる。
【0042】さらにG3FAXモデム7がビットマップ
イメージ情報やTIF、GIFファイル情報を発生する
ことにより、データバッファメモリ8に格納されるイメ
ージ情報は、ISDNおよびLANネットワーク側で共
通に扱えるイメージ情報となる。
【0043】図1において、ファクシミリ装置1は、フ
ァクシミリ通信プロトコルを実行するものであれば、な
んでも良い。例えば、FAXモデム付きのパーソナルコ
ンピュータでも良い。また、ファクシミリ通信を行うボ
タン電話装置でも良い。ボタン電話装置は接続ライン1
00に給電を行うので、この場合には、給電切替回路3
は、電源4の給電を停止する。さもないと、ボタン電話
装置からの給電と電源4からの給電がぶつかるからであ
る。
【0044】また、ネットワークインタフェース6は、
アナログネットワークに接続するためのアナログインタ
フェースでも良い。この場合、アナログインタフェース
は、データバッファメモリ8のデータをアナログ信号に
変換して送信する。
【0045】図2は本発明のFAXアダプタを使用した
通信系の第2の実施の形態を示すブロック図である。図
において、図1との相違は、ファクシミリ装置20はデ
ィジタル化されたイメージ情報をISDNのBチャネル
(64kbit/s)で送信するISDNファクシミリ
装置であること、ファクシミリ装置20との接続ライン
101がISDN通信で規定される4線であること、ア
ダプタ30のモデムインタフェース33がG3FAXモ
デム及びG4FAXモデムを有することである。ネット
ワークインタフェース6は図1と同じである。
【0046】通常、スイッチ25は、接続ライン101
をISDNネットワーク13に接続する。特定情報検出
回路26は、ファクシミリ装置20の接続ライン101
のDチャネルからダイヤル前の特定情報、たとえば、
「#」ボタンの情報を検出し、スイッチ25を切り替え
る。
【0047】給電切替回路31は、接続ライン101に
重畳回路によって給電(ファントム給電)を行い、また
モデムインタフェース33のG3FAXモデム37及び
G4FAXモデム38に給電を行う。
【0048】モデムインタフェース33は、ファクシミ
リ装置20がISDNを使ってITUで勧告されたG3
およびG4のどちらかのファクシミリ通信プロトコルで
イメージ情報を送信したとき、そのG3またはG4のイ
メージ情報をそれぞれのプロトコルにあわせて通信ネッ
トワーク側で取扱い易い形態のディジタルイメージ情報
に変換する。その構成は、接続ライン101を介してフ
ァクシミリ装置20とISDN通信を行い、ディジタル
化されたイメージ情報がG3かG4かを判定するISD
Nインタフェースと、G3と判定されたG3イメージ情
報をアナログ信号に変換するディジタル・アナログ変換
回路36と、G3FAXモデム37と、G4と判定され
たG4イメージ情報を受信するG4FAXモデム38
と、各モデムからのビットマップイメージ情報(または
TIF、GIFファイル情報)をページ毎に格納するデ
ータバッファメモリ39とを有するものである。
【0049】ISDNインタフェース35は、接続ライ
ン101からBチャネルで受信されたイメージ情報の種
別を判定し、それがG3イメージ情報の場合には、ディ
ジタル・アナログ変換回路36に出力し、G4イメージ
情報に場合にはG4FAXモデム38に出力する。この
ように分ける理由は、G3とG4の通信プロトコルが異
なるからである。
【0050】ファクシミリ装置20はアナログG3イメ
ージ情報をISDNのBチャネルで送信するときに64
kbit/sにディジタル変換するので、ディジタル・
アナログ変換回路36は、これを元のアナログG3イメ
ージ情報に戻す。
【0051】G3FAXモデム37は、G3通信プロト
コルによってG3イメージ情報を受信し復調し必要に応
じて復号化し、画素毎にディジタル信号によって表され
たビットマップイメージ情報に戻す。また、G3FAX
モデム37は、そのビットマップイメージ情報をデータ
バッファメモリ39に出力し、ページ毎に記憶させる。
【0052】一方、G4FAXモデム38は、G4通信
プロトコルによってG4イメージ情報を受信し復調し、
画素毎にディジタル信号によって表されたビットマップ
イメージ情報をデータバッファメモリ39にページ毎に
格納する。
【0053】データバッファメモリ39に格納されたG
3またはG4イメージ情報は、ネットワークインタフェ
ース6のISDNインタフェース10またはLANイン
タフェース12により読み出され、それぞれのネットワ
ークに送信される。
【0054】このように図2のFAXアダプタ30によ
れば、ファクシミリ装置20と直結し、ISDNネット
ワーク13から給電されなくなっても、給電切替回路3
1によってファクシミリ装置20及びG3FAXモデム
37とG4FAXモデム38に給電を行うので、無給電
によって通信が中断することが無い。
【0055】また、ファクシミリ装置20がG3および
G4のどちらの通信プロトコルによってイメージ情報を
ISDNで送信しても、ネットワークで扱い易い共通の
ディジタルイメージ情報(ビットマップイメージ情報、
TIF、GIFファイル情報)に変換される。したがっ
て、ISDNおよびLANのどちらの通信ネットワーク
にもイメージ情報を送信できる。
【0056】給電切替回路31は、もし接続ライン10
1から給電される場合には、電源4からの給電出力を停
止し、給電電力の衝突を防止する。
【0057】次に、図1及び図2の給電切替回路3及び
31と電源4の詳細構成について説明する。
【0058】図3から図5は、給電切替回路3及び31
の詳細構成を示す回路図である。各図において、給電切
替回路3及び31の間の違いは、信号線R、Lが給電切
替回路3の場合には、2線の接続ライン100にそのま
ま接続されるが、給電切替回路31の場合には、4線の
接続ライン101に重畳トランスを介して接続されてい
ること、さらに、ライン401、402に載る信号が給
電切替回路3の場合には、電源及び信号(イメージ情
報)が重畳されたものであるが、給電切替回路31の場
合には、電源のみで信号成分がないことである。回路部
分の構成は共通である。
【0059】最初、図3について説明する。図におい
て、信号線Rとライン401、信号線Lとライン402
は、それぞれ直結している。給電用の電源4は、スイッ
チ300を介して信号線RとLの間に接続される。した
がって、スイッチ300は、給電の有無を切り替える。
【0060】電源4は、図では電池を示しているが、電
池以外の給電手段、たとえば、商用交流電源を直流変換
するAC/DCコンバータであっても良い。また、電源
4に保安ための電流制限回路を接続しても良い。スイッ
チ300は、連動式の機械スイッチでも各信号線に個別
のスイッチでも良い。
【0061】図4は別な給電切替回路3及び31と電源
4の詳細構成を示す回路図である。図において、スイッ
チ回路301は、スイッチ300をリレー302で切り
替えるものである。リレー301は、給電検出回路30
3によって駆動されスイッチ300を切り替える。
【0062】給電検出回路303は、信号線R、Lの電
位差を検出する比較回路で、電位差が十分であるときに
は給電有りと判断し、リレー302を制御して電源4が
接続されないようにし、また、電位差が所定電圧以下の
場合、スイッチ300を動作させて電源4が接続される
ようにする。したがって、図1の接続ライン100、図
3の接続ライン101からの給電の状態を検出して自動
的に給電を行うか否かを設定する。
【0063】給電検出回路303は、シュミットトリガ
ー型コンパレータを使用できるが、それ以外に、オペア
ンプ、ADコンバータなどの回路で構成しても良い。ま
たスイッチ回路301は、リレー駆動による機械式スイ
ッチの代わりに、トランジスタを使用しても良い。
【0064】図5は別な給電切替回路3及び31と電源
4の別な詳細構成を示す回路図である。図5において、
図4との相違は、給電検出回路303の入力側に信号線
R、L上の電位極性を整流検出する整流回路304が接
続されている点である。これにより図1及び図3の接続
ライン100、101に対する給電の有無を給電電圧の
極性を意識しないで、給電の有無を検出できる。
【0065】図5では整流回路を使用しているが、整流
回路を使用せず信号線R、Lの出力をADコンバータに
よってディジタル信号に変換し、絶対値に変換した後、
閾値と比較して給電の有無を検出しても良い。
【0066】本発明は以上説明した実施の形態だけに限
定されるものではない。例えば、図1では、FAXアダ
プタ2は、局交換機やPBXに接続する回線100を収
容していたが、図6の第3の実施の形態に示すように、
回線への接続を無くしても良い。図6において、FAX
アダプタ2’は、ファクシミリ装置1に直結している。
【0067】この実施の形態によれば、ファクシミリ装
置1からのイメージ情報を一旦データバッファメモリ8
に格納してISDNまたはLANネットワーク13、1
4に送信することが可能となる。
【0068】また、FAXアダプタの端末入力側のスイ
ッチ15は、図7に示す位置にあっても良い。この場合
には、給電切替回路3に、図4から図5に示す給電検出
回路を有するものを使用する。これによって、スイッチ
15が閉じている間、給電切替回路3は、給電状態を検
出して電源4からの給電を停止する。この結果、接続ラ
イン100で電源4の出力が回線200からの給電とか
ち合うのが防止される。
【0069】さらに、本発明のFAXアダプタは、端末
側接続線である図1の接続ライン100や図3のISD
N用の接続ライン101に、局交換機やPBXを経由し
て複数のファクシミリ装置と接続できるようにしても良
い。この場合、接続ラインには、給電されるので、給電
切替回路3、31は、電源4からの供給を停止する。局
交換機を経由すると、通話料金がかってしまうが、ファ
クシミリ装置からISDNおよびLANネットワークの
どちらにもイメージ情報を送信できる利点は得られる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のファクシ
ミリアダプタは、通信端末から端末接続線を経由するフ
ァクシミリ通信時に端末側接続線から給電がない場合
に、その端末側接続線から接続する通信端末に給電する
給電用電源と、その給電用電源からの給電の有無を切り
替える切替手段を有するので、端末側接続線に給電が無
くなっても給電用電源から給電され、ファクシミリ通信
を続行することができる。
【0071】したがって、ファクシミリ装置を直結して
も問題なく通信可能となる。
【0072】また、端末側接続線に別のラインから給電
される場合には、切替手段が給電用電源からの給電を停
止するので、給電電圧がかち合うことがない。
【0073】さらに、本発明のファクシミリアダプタの
送受信手段が、FAXモデムで端末側接続線からのファ
クシミリイメージ情報を復調し、復調されたイメージ情
報を複数の通信ネットワークで扱い易いデータ、例えば
ビットマップデータやGIF、TIFファイルに変換す
ることにより、ファクシミリアダプタは、複数の通信ネ
ットワークに接続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリアダプタを使用した通信
系の第1の実施の形態を示す図ロック図である。
【図2】本発明のファクシミリアダプタを使用した通信
系の第2の実施の形態を示す図ロック図である。
【図3】図1及び図2の給電切替回路及び電源の詳細回
路図である。
【図4】図1及び図2の給電切替回路及び電源の他の例
を示す詳細回路図である。
【図5】図1及び図2の給電切替回路及び電源のさらに
他の例を示す詳細回路図である。
【図6】本発明のファクシミリアダプタを使用した通信
系の第3の実施の形態を示す図ロック図である。
【図7】本発明のファクシミリアダプタを使用した通信
系の第4の実施の形態を示す図ロック図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 FAXアダプタ 3 給電切替回路 4 電源 5 モデムインタフェース 6 ネットワークインタフェース 7 G3FAXモデム 8 データバッファメモリ 9 PB信号検出部 10 ISDNインタフェース 12 LANインタフェース 13 ISDNネットワーク 14 LANネットワーク 15 スイッチ 16 特定情報検出回路 200 回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末側接続線からファクシミリイメージ
    情報を受信してそれを通信ネットワークに送信するファ
    クシミリアダプタにおいて、前記端末側接続線を介して
    通信端末とファクシミリ通信を実行し前記ファクシミリ
    イメージ情報を受信して前記通信ネットワークに送信す
    る送受信手段と、前記端末側接続線が給電されていない
    場合に、前記端末接続線を経由する前記ファクシミリ
    通信時に前記端末側接続線に対して給電する給電用電源
    と、前記給電用電源からの給電の有無を切り替える切替
    手段とを含むファクシミリアダプタであって、 前記切替手段は、前記端末側接続線からの給電の有無を
    検出する給電検出回路と、前記給電検出回路による給電
    無しの検出によって前記給電用電源からの給電出力を前
    記端末側接続線に供給するための手段とを含むことを特
    徴とする ファクシミリアダプタ。
  2. 【請求項2】 前記給電検出回路は、前記端末接続線
    の給電電圧が所定電圧以下のときに給電無しを検出する
    ことを特徴とする請求項に記載されたファクシミリア
    ダプタ。
  3. 【請求項3】 端末側接続線からファクシミリイメージ
    情報を受信してそれを通信ネットワークに送信するファ
    クシミリアダプタにおいて、前記端末側接続線を介して
    通信端末とファクシミリ通信を実行し前記ファクシミリ
    イメージ情報を受信して前記通信ネットワークに送信す
    る送受信手段と、前記端末側接続線が給電されていない
    場合に、前記端末側接続線を経由する前記ファクシミリ
    通信時に前記端末側接続線に対して給電する給電用電源
    と、前記給電用電源からの給電の有無を切り替える切替
    手段とを含むファクシミリアダプタであって、 前記送受信手段は、前記切替手段により前記給電用電源
    から給電され、前記端末側接続線を介してファクシミリ
    通信を実行し前記ファクシミリイメージ情報を復調する
    FAXモデム手段と、前記通信ネットワークに応じた通
    信プロトコルを実行して前記FAXモデム手段で復調さ
    れたイメージ情報を前記通信ネットワークに送信するネ
    ットワークインタフェースとを含むことを特徴とする
    ァクシミリアダプタ。
  4. 【請求項4】 前記FAXモデム手段は、前記ファクシ
    ミリ通信としてG3またはG4ファクシミリ通信プロト
    コルを実行することを特徴とする請求項に記載された
    ファクシミリアダプタ。
  5. 【請求項5】 前記FAXモデム手段は、前記端末側接
    続線を介してファクシミリ通信を実行し前記ファクシミ
    リイメージ情報を復調し、復調されたイメージ情報を前
    記通信ネットワークで扱い易いデータに変換する手段
    と、前記データを一時的に格納するメモリとを含む請求
    に記載されたファクシミリアダプタ。
  6. 【請求項6】 端末側接続線からファクシミリイメー
    ジ情報を受信してそれを通信ネットワークに送信するフ
    ァクシミリアダプタにおいて、前記端末側接続線を介し
    て通信端末とファクシミリ通信を実行し前記ファクシミ
    リイメージ情報を受信して前記通信ネットワークに送信
    する送受信手段と、前記端末側接続線が給電されていな
    い場合に、前記端末側接続線を経由する前記ファクシミ
    リ通信時に前記端末側接続線に対して給電する給電用電
    源と、前記給電用電源からの給電の有無を切り替える切
    替手段とを含むファクシミリアダプタであって、 前記端末接続線を、局交換機に接続する回線に接続す
    る回線接続手段と、前記端末側接続線から特定の情報を
    検出する手段とをさらに有し、前記特定の情報が検出さ
    れたときに前記回線接続手段を解放し前記送受信手段が
    前記通信端末から前記イメージ情報を受信することを特
    徴とするファクシミリアダプタ。
  7. 【請求項7】 前記端末接続線を、局交換機に接続す
    る回線に接続する回線接続手段と、前記端末側接続線か
    ら特定の情報を検出する手段とをさらに有し、前記特定
    の情報が検出されたときに前記回線接続手段を解放し前
    記送受信手段が前記通信端末から前記イメージ情報を受
    信することを特徴とする請求項1、2又は3記載のファ
    クシミリアダプタ。
  8. 【請求項8】 前記通信ネットワークは、ISDN(サ
    ービス統合ディジタル網)ネットワークであることを特
    徴とする請求項1から7のいずれか1に記載されたファ
    クシミリアダプタ。
  9. 【請求項9】 前記通信ネットワークは、LAN(ロー
    カルエリア)ネットワークであることを特徴とする請求
    1から7のいずれか1に記載されたファクシミリアダ
    プタ。
  10. 【請求項10】 ファクシミリ通信を行う端末装置か
    らファクシミリイメージ 情報を受信してそれを通信ネッ
    トワークに送信するファクシミリアダプタにおいて、前
    記端末装置に直結され、前記端末装置から前記ファクシ
    ミリイメージ情報を受信し前記通信ネットワークに送信
    する送受信手段と、直結した前記端末装置に給電する給
    電手段とを含むファクシミリアダプタであって、 前記送受信手段は、前記給電手段から給電され、前記フ
    ァクシミリ装置とファクシミリ通信を実行し前記ファク
    シミリイメージ情報を受信するFAXモデム手段と、前
    記通信ネットワークに応じた通信プロトコルを実行して
    前記FAXモデム手段からのイメージ情報を前記通信ネ
    ットワークに送信するネットワークインタフェースとを
    含むことを特徴とするファクシミリアダプタ。
  11. 【請求項11】 端末側接続線からファクシミリイメー
    ジ情報を受信してそれを通信ネットワークに送信するフ
    ァクシミリアダプタにおいて、給電用電源と、前記端末
    接続線に接続する通信端末に対する前記給電用電源から
    の給電の有無を切り替える給電切替手段と、前記通信端
    末に内蔵するモデムとファクシミリ通信を行い前記ファ
    クシミリイメージ情報を受信して送信用イメージ情報を
    発生するモデムインタフェースと、前記通信ネットワー
    クに前記モデムインタフェースからの前記送信用イメー
    ジ情報を送信するするためのネットワークインタフェー
    スとを含むファクシミリアダプタ。
  12. 【請求項12】 前記ネットワークインタフェースは、
    異なる種類の通信ネットワークに選択的に接続される各
    通信ネットワークに対応した複数のインタフェースを含
    むことを特徴とする請求項11に記載されたファクシミ
    リアダプタ。
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