JP3188645B2 - フィンドコイル式熱交換器の製造方法及びそれに用いられるアルミニウムプレートフィン - Google Patents

フィンドコイル式熱交換器の製造方法及びそれに用いられるアルミニウムプレートフィン

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、フィンドコイル式熱交換器の製
造方法及びそれに用いられるアルミニウムプレートフィ
ンに係り、特に、アルミニウムプレートフィンに対して
伝熱管を拡管固着せしめる際に、フィンピッチ乱れの発
生が効果的に防止され得るフィンドコイル式熱交換器の
製造方法とそれに有利に用いられるアルミニウムプレー
トフィンに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、家庭用エアコンや自動車用エア
コン、パッケージエアコン等の空調機器や冷蔵庫等に
は、蒸発器又は凝縮器として作動する熱交換器が用いら
れている。そして、そのような熱交換器の一種として、
例えば、家庭用ルームエアコンや業務用パッケージエア
コン等において一般的に使用されるフィンドコイル式熱
交換器(プレートフィンチューブ熱交換器)がある。こ
れは、良く知られているように、先ず、アルミニウム製
の板材に対して、所定のプレス加工を施して、プレート
フィン本体に複数の組付孔が形成されると共に、かかる
複数の組付孔の周囲に、円筒状のフィンカラーが、該プ
レートフィン本体の同一面側から一体的に延び出して設
けられ、更に、該フィンカラーの先端部位に、径方向外
方に向かって屈曲乃至は湾曲せしめられてなるフレア部
が設けられたアルミニウムプレートフィンを複数成形
し、そして、それら複数のアルミニウムプレートフィン
を、前記複数の組付孔がそれぞれ対応し、且つフィンカ
ラーが同じ側に位置するように積み重ねた後、各組付孔
内に、別途作製した伝熱管を挿通せしめ、その後、かか
る伝熱管を各アルミニウムプレートフィンに拡管固着す
ることによって、得られるものである。
【0003】ところで、近年では、そのような工程に従
ってフィンドコイル式熱交換器を作製する際に、材料コ
ストの低下等を図る上で、アルミニウムプレートフィン
の成形方式として、薄肉で硬い素材を使用するドローレ
ス方式が多く採用されるようになってきている。このた
め、かくして得られるフィンドコイル式熱交換器にあっ
ては、複数のアルミニウムプレートフィンが、薄肉で硬
い素材から構成されることとなり、それによって、コス
トダウンは勿論、伝熱管の緊迫力の増大による熱交換効
率の向上等が期待されるのであるが、実際には、各アル
ミニウムプレートフィンに対する伝熱管の拡管固着時
に、アルミニウムプレートフィン同士がくっつく、所謂
フィンピッチ乱れ(アベック現象)が生じ、それによっ
て、外観が損なわれるばかりでなく、水滴が溜まり易く
なって、フィンの間を通過する空気の通風抵抗が著しく
増加し、その結果、当初の期待に反して、熱交換効率が
低下してしまうことが、往々にしてあったのである。
【0004】しかも、かかるフィンドコイル式熱交換器
においては、最近、フィン表面積の増大による熱交換効
率の向上を目的として、アルミニウムプレートフィンの
間隔、即ちフィンピッチが狭小化される傾向にあるので
あるが、これによっても、上述の如きフィンピッチの乱
れが容易に発生せしめられることとなるため、意図され
る程の熱交換効率の向上効果が、充分に享受され得なか
ったのである。
【0005】なお、特開平1−169299号公報に
は、そのようなフィンピッチ乱れの発生の防止対策とし
て、所定の表面調整を行なうことにより、表面平均粗さ
とプレス油との接触角とが特定の範囲の値となるように
調整されたアルミニウムプレートフィン材を用いて、ア
ルミニウムプレートフィンを成形することが、開示され
ている。また、そこには、フィンピッチ乱れの発生原因
として、拡管による伝熱管の管径の増加に伴って生ず
る、該伝熱管の管軸方向長さの収縮(短縮)により、互
いに積み重ねられる複数のアルミニウムプレートフィン
同士の接触抵抗(接触圧)が増大せしめられることが、
挙げられており、そして、上述の如き対策を講じること
によって、アルミニウムプレートフィンの表面の摩擦抵
抗が低下せしめられて、そのような接触抵抗が低減せし
められ、その結果として、フィンピッチ乱れが防止され
ることが、明らかにされている。
【0006】しかしながら、上記の公報に開示の対策を
採用する場合、アルミニウムプレートフィンを与える素
材に対して所定の表面調整を行なう工程とその設備が、
アルミニウムプレートフィンを成形するための工程と設
備に対して新たに加えられることとなるため、そのよう
なフィンピッチ乱れの防止対策においては、アルミニウ
ムプレートフィンの成形時、ひいてはフィンドコイル式
熱交換器の製造時における作業上及び経済上の負担が増
加させられるといった大きな問題が内在していたのであ
る。
【0007】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、作業上及び経済上の負担増を招くことなく、伝
熱管の拡管固着時に、フィンピッチ乱れの発生が有利に
防止され得るフィンドコイル式熱交換器の製造方法と、
それに有利に用いられるアルミニウムプレートフィンを
提供することにある。
【0008】
【解決手段】そして、本発明者等は、かかる課題を解決
するために、先ず、複数のアルミニウムプレートフィン
が上下に配置されると共に、該プレートフィンの各組付
孔内に、伝熱管が一体的に組み付けられてなる、従来の
フィンドコイル式熱交換器におけるフィンピッチ乱れの
発生状況を観察したところ、図7の(a)からも明らか
なように、伝熱管16の上部部分、即ち、複数のプレー
トフィン34に対する伝熱管16の拡管固着時における
拡管開始部分に配置されるプレートフィン34は、すべ
て、フィンカラー18のプレートフィン本体12からの
立ち上がり角度、即ちフィンカラー18の根元角度:α
が鈍角化しているのに対して、図7の(b)に示される
如く、伝熱管16の管軸方向中間部分に配置されるプレ
ートフィン34にあっては、フィンカラー18の根元角
度:αが鈍角化しているものと鋭角化しているものとが
混在して、フィンピッチ乱れが集中的に発生しており、
また、図7の(c)に示されるように、拡管終了部分た
る、伝熱管16の下部部分に配置されるプレートフィン
34においては、フィンピッチ乱れは見られないもの
の、フィンカラー18の根元角度:αが、すべて鋭角化
していることが、確認された。これは、以下の如き理由
によるものと考えられる。
【0009】すなわち、複数のプレートフィン34を上
下に積み重ねて、各組付孔14内に伝熱管16を挿通せ
しめた状態で、該伝熱管16を拡管すると、伝熱管16
の外径と共に、各組付孔14の内径も拡げられることと
なるが、このとき、かかるプレートフィン34が、通
常、0.10〜0.12mm程度の非常に薄い板材から
構成されているために、伝熱管16の外径の変化が、各
プレートフィン34において、各組付孔14の内径の変
化、即ち面内の変形だけでは吸収出来ずに、フィンカラ
ー18の根元角度:αの変化といった、面外への変形が
生ぜしめられることとなる。そして、そのような面外へ
の変形が生ずる場合、フィンカラー18の根元角度:α
は鈍角化する方が安定であることから、各プレートフィ
ン34は、フィンカラー18の根元角度:αが大きくな
るように変形しようとする。
【0010】一方、前記公報に開示される如く、伝熱管
16の拡管時には、伝熱管16の管径が増加せしめられ
るのに伴って、その管軸方向長さが不可避的に収縮(短
縮)せしめられる。そして、この伝熱管16の管軸方向
の収縮は、伝熱管16全体に伝達され、拡管が未だ行な
われていない部分においても生ぜしめられることとな
る。このため、そのような伝熱管16の未拡管部分に配
置されるプレートフィン34のフィンカラー18にあっ
ては、伝熱管16の収縮量に相当する圧縮変形を受け、
それによって、かかる圧縮変形に対する反発力たる圧縮
反力が生じる。そして、その結果、かかるフィンカラー
18のフレア部20と、その直下に位置するプレートフ
ィン34のプレートフィン本体12との間の当接部位に
おける接触圧が増大せしめられる。しかも、伝熱管16
の未拡管部分における管軸方向の収縮量は、伝熱管16
の拡管の進行に伴って大きくなることから、かかる未拡
管部分に配置されるプレートフィン34のフィンカラー
18の圧縮変形量とその圧縮反力、更にはそれらのプレ
ートフィン34同士の当接部位における接触圧も、伝熱
管16の拡管の進行に伴って、著しく増大せしめられる
こととなる。
【0011】それ故、互いに積み重ねられた複数のプレ
ートフィン34にあっては、伝熱管16の拡管により一
番最初に変形せしめられる、最上部に位置するもの以
外、すべてのものが、フィンカラー18において圧縮反
力を生じ、それによって、プレートフィン34同士の互
いの当接部位における接触圧が増大せしめられた状態
で、しかも、配置位置が、拡管の進行方向後方側たる下
方になるに従って、それら圧縮反力と接触圧とがより増
大せしめられた状態で、伝熱管16の拡管により、前述
の如き面内の変形と面外の変形とが惹起せしめられるの
である。
【0012】従って、伝熱管12の拡管時において、初
期に拡管される部分たる、伝熱管16の上部部分に配置
せしめられるプレートフィン34にあっては、フィンカ
ラー18の圧縮変形量も、その圧縮反力も小さく、プレ
ートフィン34同士の互いの当接部位における接触圧も
小さいため、そのような接触圧に逆らって、フィンカラ
ー18の根元角度:αが鈍角化する、安定な方向に変形
せしめられるのであるが、拡管がある程度進行した部分
たる、伝熱管16の軸方向中間部分に配置せしめられる
プレートフィン34においては、フィンカラー18の圧
縮変形量が大きくなって、その圧縮反力も増大され、そ
れによって、前記接触圧もある程度増大せしめられた状
態とされていることから、プレートフィン34の一部の
ものが、そのような接触圧に逆らいきれなくなって、フ
ィンカラー18の根元角度:αが鋭角化する方向に変形
せしめられ、以て伝熱管16の軸方向中間部分におい
て、フィンカラー18の根元角度:αが鋭角化する方向
と鈍角化する方向にそれぞれ変形せしめられたプレート
フィン34が混在せしめられることとなり、その結果と
して、フィンピッチ乱れが集中的に発生するのである。
そして、拡管が更に進行した、その終了部分たる、伝熱
管12の下部部分に配置せしめられるプレートフィン3
4にあっては、フィンカラー18の圧縮変形量とその圧
縮反力が極めて大きくなり、それに伴って、前記接触圧
も著しく増大せしめられた状態とされ、そのために、す
べてのものが、そのような接触圧に逆らえずに、フィン
カラー18の根元角度:αが鋭角化する方向に変形せし
められることとなるのである。
【0013】要するに、従来のフィンドコイル式熱交換
器におけるフィンピッチ乱れの発生状況の観察結果か
ら、フィンピッチ乱れは、伝熱管16の拡管の進行時に
おいて、未拡管部分に配置せしめられるプレートフィン
34のフィンカラー18に生ぜしめられる圧縮変形及び
圧縮反力に起因して、プレートフィン34同士の当接部
位の接触圧が、ある程度増大せしめられた状態で、伝熱
管16の拡管による変形作用を受けることによって発生
するものであると、考察されたのである。
【0014】そこで、本発明者等は、そのような未拡管
部分のアルミニウムプレートフィン34のフィンカラー
18において生ぜしめられる圧縮変形及び圧縮反力、更
にはそれに起因する、プレートフィン34同士の当接部
位における接触圧の増大を、伝熱管16の拡管時に、解
消乃至は緩和せしめることによって、フィンピッチ乱れ
の発生を防止することを着想し、そして、その具体的な
実現手段について更に検討を進めた結果、本発明を完成
するに至ったのである。
【0015】なお、前記伝熱管16の拡管終了部分に相
当する部位に配置せしめられるアルミニウムプレートフ
ィン34の如く、プレートフィン34における圧縮変形
及び圧縮反力をより大きく為して、プレートフィン34
同士の当接部位における接触圧を著しく増大せしめるこ
とによって、フィンピッチ乱れを防止することも考えら
れるが、その場合にあっては、伝熱管16の拡管操作に
先立って、積み重ねられた複数のプレートフィン34に
対して予備圧縮を加える等の余分な工程が必要となり、
現実的ではない。
【0016】本発明は、このような経緯を経て完成され
たものであって、その要旨とするところは、プレートフ
ィン本体に複数形成された組付孔の周囲に、円筒状のフ
ィンカラーが、それぞれ該プレートフィン本体の同一面
側から一体的に延び出して設けられると共に、各フィン
カラーの先端部位に、径方向外方に向かって屈曲乃至は
湾曲せしめられてなるフレア部が設けられたアルミニウ
ムプレートフィンの複数を用いて、前記複数の組付孔が
それぞれ対応し且つフィンカラーが同じ側に位置するよ
うに、それら複数のアルミニウムプレートフィンを積み
重ねた後、かかる複数の組付孔内に、伝熱管を前記フィ
ンカラーと同軸的に挿通せしめ、その後、該伝熱管内に
プラグを押し込んで、該伝熱管の管軸方向に移動させ
て、該伝熱管を拡管せしめることにより、該複数のアル
ミニウムプレートフィンに対して該伝熱管を一体的に組
み付けて、フィンドコイル式熱交換器を製造するに際し
て、前記プレートフィン本体の前記組付孔周辺部位を、
前記フィンカラー形成側とは反対側の方向に向かって、
該組付孔の径より次第に大径となる、傾斜面乃至は湾曲
面形態を有するテーパー部としたアルミニウムプレート
フィンを用い、それらの複数を互いに積み重ねると共
に、それら互いに積み重ねられる一方のものにおける該
プレートフィン本体のテーパー部と、他方のものにおけ
る前記フィンカラーのフレア部とが当接するように配置
せしめ、更に、前記フィンカラーに対して同軸的に挿通
せしめられた伝熱管内に、該フィンカラーの前記フレア
部形成側より、或いはかかるフレア部形成側とは反対側
より、前記プラグを押し込んで、該伝熱管の軸方向に移
動せしめるようにしたフィンドコイル式熱交換器の製造
方法にあるのである。
【0017】つまり、本発明に従うフィンドコイル式熱
交換器の製造方法にあっては、プレートフィン本体の組
付孔周辺部位を、フィンカラー形成側とは反対側の方向
に向かって、該組付孔の径より次第に大径となる傾斜状
乃至は湾曲状のテーパー部として構成した、特別な形状
を有する複数のアルミニウムプレートフィンを、該テー
パー部とフィンカラーのフレア部とにおいて互いに当接
せしめた状態で、積み重ね、その後、各フィンカラーに
挿通せしめられた伝熱管内に、該フィンカラーのフレア
部形成側、換言すれば前記テーパー部の小径側から、或
いはそれとは反対側から、プラグを押し込んで、該伝熱
管の軸方向に移動させることにより、該伝熱管を拡管せ
しめるようにしたところに、従来手法には見られない大
きな特徴を有しているのである。
【0018】それ故、そのような本発明手法によれば、
伝熱管において、プラグが到達して、拡管が行なわれて
いる最中の部分に配置せしめられているアルミニウムプ
レートフィンが、該プラグの通過移動に伴って、該プレ
ートフィンのテーパー部における、それに積み重ねられ
る別のアルミニウムプレートフィンのフレア部との当接
位置を変化させつつ、プラグの移動方向前方側若しくは
後方側に向かって傾けられ、そして、プラグの通過後
に、伝熱管の管軸方向に垂直な方向に延び出す、プラグ
の到達前と同様な状態に復帰せしめられるのであるが、
その際、隣接するアルミニウムプレートフィンのテーパ
ー部とフレア部との間の傾斜当接形態に従って、或い
は、そのような拡管最中の部分に配置されるアルミニウ
ムプレートフィンの復帰移動に伴って、該プレートフィ
ンのテーパー部乃至はフレア部が、それに積み重ねられ
る別のアルミニウムプレートフィンのフレア部乃至はテ
ーパー部から離隔するような挙動を示すことによって、
該フレア部が形成されたフィンカラーにおいて生じてい
る圧縮変形及び圧縮反力、更にはそれに起因する該フレ
ア部と前記テーパー部との間の接触圧の増大が、それぞ
れ、有利に解消乃至は緩和され得るのである。
【0019】しかも、かかる本発明手法においては、前
述の如く、複数のアルミニウムプレートフィンを互いに
積み重ねるに際して、それら積み重ねられる一方のもの
のプレートフィン本体のテーパー部と他方のもののフィ
ンカラーのフレア部とが互いに当接するように配置せし
め、また、各組付孔内に挿通せしめられた伝熱管を拡管
せしめる際に、フィンカラーのフレア部形成側若しくは
その反対側からプラグを押し込んで、それを伝熱管の管
軸方向に移動せしめるようにする以外、従来と同様な製
造工程が採用されており、また、そのようなテーパー部
も、単に、アルミニウムプレートフィンのプレス成形時
に使用される成形金型の形状を考慮(変更)するだけ
で、該プレートフィンを成形すると同時に、プレートフ
ィン本体に対して極めて容易に形成され得るところか
ら、本発明手法に従って、実際にフィンドコイル式熱交
換器を製造する際に、一般的なフィンドコイル式熱交換
器の製造工程やその設備に対して、新たな工程や特別な
設備等を付加されるようなことが、全くないのである。
【0020】従って、本発明に係るフィンドコイル式熱
交換器の製造方法によれば、新たな工程や設備等の付加
に伴う作業上及び経済上の負担の増加を招くことなく、
アルミニウムプレートフィンに対する伝熱管の拡管固着
時に、フィンピッチ乱れの発生が有利に防止され得るの
であり、その結果として、良好な外観を有し、しかも優
れた熱交換効率を発揮するフィンドコイル式熱交換器
が、極めて有利に製造され得ることとなるのである。
【0021】また、そのように、本発明手法において
は、フィンピッチ乱れの発生が効果的に防止され得ると
ころから、フィンピッチの狭小化が有利に図られ得、そ
れによって、製造されるフィンドコイル式熱交換器の熱
交換効率の向上が更に一層有利に達成され得るのであ
る。
【0022】なお、かかる本発明に従うフィンドコイル
式熱交換器の製造方法の好ましい態様によれば、前記複
数のアルミニウムプレートフィンが互いに積み重ねられ
る際に、それら積み重ねられる一方のものの前記プレー
トフィン本体のテーパー部と他方のものの前記フィンカ
ラーのフレア部との当接点における法線と、前記フィン
カラーの中心軸との為す角が、0度を越え、且つ45度
以下となるように、該テーパー部が構成されたアルミニ
ウムプレートフィンが用いられ、それによって、伝熱管
の拡管時において、プラグの通過後に、アルミニウムプ
レートフィンが所定配置状態に復帰移動せしめられるに
伴って、そのようなフィンカラーにおいて生ずる圧縮変
形及び圧縮反力、更にはそれに起因する該フレア部と前
記テーパー部との間の接触圧の増大が、それぞれ、より
有利に抑制され得、以てフィンピッチ乱れの発生が、更
に一層確実に防止され得ることとなるのである。
【0023】そして、本発明にあっては、前述の如きフ
ィンドコイル式熱交換器の製造方法に用いられるアルミ
ニウムプレートフィンにおいて、プレートフィン本体に
複数形成された組付孔の周囲に、円筒状のフィンカラー
を、それぞれ該プレートフィン本体の同一面側から一体
的に延び出すように設けると共に、該フィンカラーの先
端部位に、径方向外方に向かって屈曲乃至は湾曲せしめ
られてなるフレア部を設け、更に、前記プレートフィン
本体の前記組付孔の周辺部位を、前記フィンカラー形成
側とは反対側の方向に向かって、該組付孔の径より次第
に大径となる、傾斜面乃至は湾曲面形態を有するテーパ
ー部として構成したことをも、その特徴とするところで
ある。
【0024】そのような本発明に従うアルミニウムプレ
ートフィンにあっては、プレートフィン本体の組付孔の
周辺部位が、フィンカラー形成側とは反対側の方向に向
かって、該組付孔の径より次第に大径となる、傾斜面乃
至は湾曲面形態を有するテーパー部として構成されてい
ることから、フィンドコイル式熱交換器を作製するに際
して、前述の如き特徴的な製造方法が有利に採用され得
るのであり、それによって、作業上及び経済上の問題を
何等招くことなく、フィンピッチ乱れの発生が有利に防
止され得てなるフィンドコイル式熱交換器を有利に作製
することが出来、以てそのようなフィンドコイル式熱交
換器に対して、優れた外観と高度な熱交換効率とを効果
的に付与せしめることが出来るのである。
【0025】加えて、かかるアルミニウムプレートフィ
ンにおいては、プレートフィン本体の組付孔の周辺部位
が、上述の如き構造を有するテーパー部として構成され
ていることによって、組付孔に対して伝熱管を挿通せし
める際に、かかるテーパー部の傾斜面乃至は湾曲面が、
伝熱管を組付孔内に案内する案内面として機能せしめら
れ得、以て伝熱管が、従来通りに、フィンカラーのフレ
ア部形成側から良好に挿通され得ることは勿論、その反
対側からも良好に且つ確実に挿通され得るのであり、そ
の結果として、伝熱管の組付孔内に対する挿通性が効果
的に向上され得るといった利点が得られることとなるの
である。
【0026】
【発明の実施の形態】ところで、図1には、本発明手法
に従ってフィンドコイル式熱交換器を製造する際に、好
適に用いられるアルミニウムプレートフィンの一例が、
概略的に示されている。かかる図1からも明らかなよう
に、アルミニウムプレートフィン10は、アルミニウム
合金製の薄肉の板材がプレス成形されて、構成されてい
る。そして、このプレートフィン10にあっては、略平
板形状を呈するプレートフィン本体12を有しており、
該プレートフィン本体12には、それを厚さ方向に貫通
する組付孔14が複数形成されている。また、各組付孔
14の周囲には、所定の高さと、後述する伝熱管16の
外径よりも僅かに大きな内径とを有する円筒状のフィン
カラー18が、プレートフィン本体12の同一面側から
垂直方向に一体的に延び出して、それぞれ形成されてい
る。更に、このフィンカラー18においては、その先端
部位が、径方向外方に向かって反り返るように湾曲せし
められてなるフレア部20として、構成されている。
【0027】また、かかるプレートフィン10にあって
は、特に、プレートフィン本体12の組付孔14の周辺
部位において、フィンカラー18のフレア部20に対し
て、フィンカラー18の軸方向に対向する部位が、該組
付孔14を取り囲むテーパー部22として、それぞれ、
構成されている。更に、このテーパー部22は、プレー
トフィン本体12からフィンカラー18が延び出す方向
とは反対側に向かって、前記組付孔14の径より次第に
大径となる傾斜面形態を有するテーパー形状をもって、
成っている。
【0028】なお、そのようなプレートフィン10にお
けるプレートフィン本体12のテーパー部22の傾きの
程度は、特に限定されるものではないが、有利には、図
2に示される如く、複数のプレートフィン10を、各組
付孔14がそれぞれ対応するように、上下に積み重ねた
際に、互いに当接するテーパー部22とフィンカラー1
8のフレア部20との当接点における法線:mと、フィ
ンカラー18の中心軸:nとの為す角:βが、0度を越
え、且つ45度以下となるような範囲とされていること
が望ましい。そして、このようなプレートフィン10に
おけるテーパー部22とフィンカラー18のフレア部2
0との当接点にて構成される円における法線の集合する
面が、フィンカラー18(伝熱管)の中心軸を中心軸と
する円錐形状乃至は漏斗形状を呈することとなるのであ
る。
【0029】何故なら、前述の如く、プレートフィン1
0にあっては、プレートフィン本体12において、各組
付孔14の周辺部位が、上述の如き傾斜面形態を有する
テーパー部22とされていることによって、それら各組
付孔14内に挿通せしめられた伝熱管16を拡管固着せ
しめる際に、拡管に伴う伝熱管16の軸方向長さの収縮
によって生ぜしめられるフィンカラー18の圧縮変形や
その圧縮反力、更にはそれらに起因する、プレートフィ
ン10同士の当接部位たるテーパー部22とフレア部2
0との間の接触圧の増大が、有利に解消乃至は緩和され
得るようになっているのであるが、かかるテーパー部2
2の傾きの程度が、上述の如き範囲外である場合には、
そのような効果が充分に享受され得なくなるからであ
る。
【0030】そして、かくの如き構造とされたアルミニ
ウムプレートフィン10が複数用いられ、有利には、図
2乃至図4に示される如くして、目的とするフィンドコ
イル式熱交換器が製造されることとなるのである。
【0031】すなわち、先ず、図2に示される如く、複
数の組付孔14がそれぞれ対応せしめられ、且つ各フィ
ンカラー18が同じ側に位置するように、複数のプレー
トフィン10を上下方向に積み重ねる。より詳細には、
各プレートフィン10を、フィンカラー18が上方に延
び出し、且つプレートフィン本体12のテーパー部22
が下方に向かって傾斜するような向きで、それぞれ配置
せしめ、そして、そのような配置状態下で、複数のプレ
ートフィン10を、各フィンカラー18のフレア部20
とプレートフィン本体12のテーパー部22とにおい
て、互いに当接するようにして、積み重ねるのである。
これにより、上下方向に積み重ねられた複数のプレート
フィン10の各組付孔14の形成位置に、該組付孔14
の周囲に各々形成されたフィンカラー18からなる、上
下方向に延びる挿通孔26を、それぞれ形成せしめるの
である。
【0032】次いで、図3に示されるように、上述の如
き積重状態下において、複数のプレートフィン10に設
けられた挿通孔26内に、その下部開口部側から、別途
成形された、ヘアピン銅管からなる伝熱管16を挿通せ
しめる。その際、伝熱管16は、該挿通孔26内におい
て、該挿通孔26を構成する各フィンカラー18と同軸
的に配置せしめられることとなる。
【0033】その後、図4に示されるように、伝熱管1
6の各開口部側から、その内径よりも所定寸法大きな外
径を有するプラグ28を押し込み、更に、伝熱管16の
管軸方向にそって下方(図4中、矢印方向)に移動させ
て、該伝熱管16を拡管せしめ、それによって、複数の
プレートフィン10に対して伝熱管16を一体的に組み
付け、以て目的とするフィンドコイル式熱交換器を得る
のである。
【0034】そして、そのようにして、伝熱管16が拡
管せしめられる場合には、管径の増大に伴って、伝熱管
16の管軸方向長さが収縮せしめられ、それによって、
伝熱管16の未だ拡管されていない部分に配置されるプ
レートフィン10が、フィンカラー18において、伝熱
管16の収縮量に応じた圧縮変形を受けて、圧縮反力が
生ぜしめられることとなるのであるが、伝熱管16内の
プラグ28の通過移動によって、その移動方向前方側
に、一旦、傾けられたプレートフィン10が、プラグ2
8の通過後に、該プラグ28の到来前と同様な状態に復
帰せしめられる際に、かかるプレートフィン10の復帰
移動に伴って、テーパー部22が、それに当接せしめら
れる、別のプレートフィン10のフレア部20から離隔
するような挙動を示し、それによって、該フレア部20
が形成されたフィンカラー18において生じている圧縮
変形及び圧縮反力が、有利に解消乃至は緩和され得るの
であり、以てそれら互いに当接するフレア部20とテー
パー部22との間の接触圧の増大が、効果的に抑制され
得ることとなるのである。
【0035】従って、このようなフィンドコイル式熱交
換器の製造手法によれば、互いに積み重ねられるプレー
トフィン10同士の接触圧が小さい状態で、それらのプ
レートフィン10に対して、伝熱管16の拡管による変
形作用が惹起され得、それによって、フィンピッチ乱れ
の発生が効果的に防止され得るのである。そして、その
結果として、優れた外観と熱交換効率とを有するフィン
ドコイル式熱交換器が、極めて有利に製造され得ること
となるのである。
【0036】しかも、かかる製造手法においては、上述
の如く、使用されるプレートフィン10の形状や、かか
るプレートフィン10の複数のものの配置形態を工夫す
るだけで、上述の如き優れた特徴が発揮され得るように
なっていることから、フィンドコイル式熱交換器を実際
に製造する際に、該熱交換器の一般的な製造工程や製造
設備に対して、特別な工程や設備を何等付加せしめるよ
うなことが皆無ならしめられ得、以てその作業性や経済
性を悪化せしめることも、効果的に回避され得るのであ
る。
【0037】また、上述の如き手法にあっては、プレー
トフィン本体12の各組付孔14の周辺部位がテーパー
部22として構成されてなるプレートフィン10の複数
が、各組付孔14がそれぞれ対応せしめられ、且つ各フ
ィンカラー18が同じ側に位置する状態で、上下方向に
積み重ねられるようになっていることから、各組付孔1
4内に対して、伝熱管16をフィンカラー18と同軸的
に挿通せしめる際に、フィンカラー18のフレア部20
と前記テーパー部22とが、共に、伝熱管16の組付孔
14内への案内部として良好に機能せしめられ得て、伝
熱管16が、該フレア部20側及びテーパー部22側の
何れの側からも、組付孔14内に良好に挿通せしめられ
得るのであり、それによって、組付孔14内への伝熱管
16の挿通方向の制限が有利に皆無ならしめられ得て、
組付孔14内への伝熱管16の挿通性が効果的に高めら
れ得るのである。
【0038】ところで、前記した製造手法では、プレー
トフィン本体12のテーパー部22が、傾斜面形態をも
って構成されたアルミニウムプレートフィン10が複数
用いられていたが、かかるテーパー部22を、湾曲面形
態をもって構成することも可能である。
【0039】すなわち、図5に示される如く、テーパー
部22が、フィンカラー18の軸方向において、該フィ
ンカラー18のフレア部20が設けられる側とは反対側
に向かって、組付孔14の径より次第に大径となる湾曲
面形態をもって構成されたアルミニウムプレートフィン
30を用いても、良いのである。なお、かかる湾曲面形
態のテーパー部22は、通常、フレア部20の曲率半径
よりも大なる曲率半径にて形成されている。
【0040】そして、そのような構造を有するプレート
フィン30を用いる場合にあっても、前記した手法と同
様にして、フィンドコイル式熱交換器を製造することに
より、伝熱管16の拡管の進行に伴って、フィンカラー
18において生ぜしめられる圧縮変形及び圧縮反力が効
果的に解消乃至は緩和され得るのであり、それによっ
て、プレートフィン30同士の接触圧の増大が有利に抑
制され得、その結果として、伝熱管16の拡管時におけ
るフィンピッチ乱れの発生が効果的に防止され得るので
ある。しかも、かかる場合においても、前記プレートフ
ィン10を用いる場合と同様に、そのような優れた効果
を得るに際して、作業上及び経済上の負担が増加せしめ
られるようなことも有利に回避され得るのである。
【0041】なお、かかるアルミニウムプレートフィン
30においても、テーパー部22の傾きの程度が、何等
限定されるものではないが、前述の如き理由から、前記
プレートフィン10と同様に、複数のプレートフィン3
0を上下に積み重ねた際に、互いに当接するテーパー部
22とフィンカラー18のフレア部20との当接点にお
ける法線と、フィンカラー18の中心軸との為す角が、
0度を越え、且つ45度以下となるような範囲とされて
いることが、望ましい。
【0042】また、例示のアルミニウムプレートフィン
10、30におけるテーパー部22は、何れも、一つの
傾斜角度または曲率半径にて構成されているが、本発明
が、そのような形態のテーパー部に限定されるものでは
なく、二つ或いはそれ以上の傾斜角度や曲率半径をもっ
て、そのようなテーパー部22が構成されていても何等
差支えないのである。
【0043】そして、上述の製造手法においては、図4
に示される如く、プラグ28が、フィンカラー18のフ
レア部20形成側より、伝熱管16内に押し込まれて、
拡管を行なうようになっているが、これとは逆に、図6
の(a)や(b)に示される如く、フィンカラー18の
フレア部20形成側とは反対側より、プラグ28を伝熱
管16内に押し込み、所定の拡管を行なうようにして
も、本発明の目的は有利に達成され得るのである。な
お、図6の(a)は図1に示されるプレートフィン10
を用いた場合を示し、また図6の(b)は図5に示され
るプレートフィン30を用いた場合を示している。
【0044】そして、また、これまでに詳述してきた手
法においては、図3及び図4に示される如き、ヘアピン
銅管からなる伝熱管16が用いられて、フィンドコイル
式熱交換器が製造されるようになっていたが、かかる伝
熱管16は、その構造が特に限定されるものではなく、
図示される如きヘアピン銅管の他、フィンドコイル式熱
交換器を与える伝熱管16として、従来から用いられる
ものが、何れも使用され得るものである。
【0045】さらに、前記せる製造手法にあっては、用
いられるアルミニウムプレートフィン(10、30)の
プレートフィン本体12における組付孔14の周辺部位
において、フィンカラー18のフレア部20との対向部
位が、傾斜面乃至は湾曲面形状を呈するテーパー部22
として、構成されていたが、プレートフィン本体12に
おける各組付孔14の周辺部位において、少なくとも、
積み重ねられる別のアルミニウムプレートフィン(1
0、30)のフレア部20との当接部位がテーパー部2
2として構成されていれば、その構成部位の範囲が、特
に限定されるものではない。
【0046】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0047】先ず、厚さが0.10mmのドローレス及
びDOF(Dry Oil Fin Die) 用アルミニウムプレートフ
ィン素材と、従来より公知の水ガラス系親水性表面処理
材とを用い、該プレートフィン素材に対して、常法に従
って親水性表面処理を行なって、該素材の表面に水ガラ
ス系親水性皮膜を形成した。
【0048】次いで、図1に示される如く、プレートフ
ィン本体12に、フィンカラー18のフレア部20の形
成側とは反対側に向かって、組付孔14の径より次第に
大径となるテーパー部22が設けられてなるアルミニウ
ムプレートフィン10が形成され得るように改良され
た、9.52mmφのドローレス金型〔日高精機(株)
製〕の修正型を準備した。なお、かかる修正型は、特
に、各組付孔14がそれぞれ対応せしめられるように複
数のプレートフィン10を積み重ねた際に、互いに当接
するテーパー部22とフィンカラー18のフレア部20
との当接点における法線と、フィンカラー18の中心軸
との為す角の大きさ(図2においてβにて示される角
度)が5度、10度、20度となるように、テーパー部
22の傾きがそれぞれ調整された、3種類のプレートフ
ィン10を成形し得る構造とした。
【0049】そして、かかる修正型を用い、上述の如く
して得られた、表面に親水性皮膜が形成されてなるアル
ミニウムプレートフィン素材をプレス加工して、高さ:
1.6mmのフィンカラーを有すると共に、傾きの大き
さが各々異なるテーパー部を有する、3種類の、1列8
段のリブ付きアルミニウムプレートフィンを、それぞれ
複数作製した。
【0050】その後、この得られた3種類のプレートフ
ィンを、それぞれ240枚ずつ用い、図4に示される如
く、それらを、各フィンカラーが上方に向かって延び出
し、且つ各フィンカラーのフレア部とプレートフィン本
体のテーパー部とが当接するようにして、上下方向に積
み重ねる一方、各組付孔内に、テーパー部側から上方に
向かって、伝熱管(9.52mmφの内面溝付ヘアピン
銅管)をフィンカラーと同軸的に挿通せしめた。そし
て、その後、各伝熱管内に、フィンカラーのフレア部形
成側から9.25mmφのプラグをそれぞれ押し込ん
で、フィンカラーの延び出し方向とは逆方向たる、伝熱
管の管軸方向下方に移動させることにより、複数のプレ
ートフィンに対して該伝熱管を各々拡管固着せしめて、
各プレートフィンのテーパー部の傾きの大きさが互いに
異なる3種類のフィンドコイル式熱交換器を作製した。
かくして得られた3種類のフィンドコイル式熱交換器の
うち、テーパー部の傾きの程度を示す、テーパー部と前
記フレア部との当接点における法線と、フィンカラーの
中心軸との為す角が5度であるプレートフィンの複数を
用いて作製されたものを、実施例1とし、また、テーパ
ー部の傾きの程度を示す、前記角度が10度であるプレ
ートフィンの複数を用いて作製されたものを、実施例2
とし、更に、かかる角度が20度であるプレートフィン
の複数を用いて作製されたものを、実施例3とした。
【0051】そして、それら3種類のフィンドコイル式
熱交換器(実施例1〜3)を、それぞれ5台ずつ作製
し、各フィンドコイル式熱交換器において、フィンピッ
チ乱れが発生した台数を、種類別に調べた。その結果
を、下記表1に示した。
【0052】また、比較のために、前記実施例1〜3の
フィンドコイル式熱交換器を得る際に準備された、表面
に水ガラス系親水性皮膜が形成されてなるアルミニウム
プレートフィン素材と、一般的な9.52mmφのドロ
ーレス金型〔日高精機(株)製〕とを用いて、テーパー
部(22)が何等設けられておらず、従来と同様な形状
を有するアルミニウムプレートフィンを複数作製した
後、この得られたプレートフィンを240枚用いて、従
来手法に従って、フィンドコイル式熱交換器を作製し
た。
【0053】すなわち、先ず、それら複数のプレートフ
ィンを、各フィンカラーが下方に向かって延び出すよう
にして、上下方向に積み重ねる一方、各組付孔内に、フ
ィンカラーのフレア部側から上方に向かって、伝熱管
(9.52mmφの内面溝付ヘアピン銅管)をフィンカ
ラーと同軸的に挿通せしめ、その後、前記実施例1〜3
とは異なって、各伝熱管内に、フィンカラーのフレア部
形成側とは反対の側から、9.25mmφのプラグをそ
れぞれ押し込んで、該フィンカラーの延び出し方向と同
一方向たる、伝熱管の管軸方向下方に移動させて、複数
のプレートフィンに対して該伝熱管を各々拡管固着せし
め、以て目的とするフィンドコイル式熱交換器を作製し
た。そして、これを比較例1とした。
【0054】また、これとは別に、前述の如くして得ら
れた、テーパー部(22)が設けられていないプレート
フィンの240枚を用い、それらを、各フィンカラーが
上方に向かって延び出すようにして、上下方向に積み重
ねる一方、各組付孔内に、フィンカラーのフレア部側と
は反対の側から上方に向かって、伝熱管(9.52mm
φの内面溝付ヘアピン銅管)をフィンカラーと同軸的に
挿通せしめた後、前記実施例1〜3と同様に、各伝熱管
内に、フィンカラーのフレア部形成側から9.25mm
φのプラグをそれぞれ押し込んで、該フィンカラーの延
び出し方向とは逆の方向たる、伝熱管の管軸方向下方に
移動させて、複数のプレートフィンに対して該伝熱管を
各々拡管固着せしめ、以て目的とするフィンドコイル式
熱交換器を作製した。そして、これを比較例2とした。
【0055】而して、それら2種類のフィンドコイル式
熱交換器(比較例1、2)を、それぞれ5台ずつ作製
し、各フィンドコイル式熱交換器において、フィンピッ
チ乱れが発生した台数を、その種類別に調べた。その結
果を、下記表1に示した。
【0056】
【表1】
【0057】かかる表1に示されるように、従来手法に
従って作製された比較例1のフィンドコイル式熱交換器
にあっては、作製されたものすべてにおいてフィンピッ
チ乱れが発生しており、また、本発明手法とは、アルミ
ニウムプレートフィンの配置方向(フィンカラーの延び
出し方向)に対する伝熱管の拡管方向(プラグの移動方
向)が同じであるものの、形状が異なるアルミニウムプ
レートフィンを用いる方法により製造された比較例2の
フィンドコイル式熱交換器においては、比較例1のもの
よりは少ないものの、フィンピッチ乱れが明らかに発生
している。これに対して、本発明手法に従って製造され
た実施例1〜3のフィンドコイル式熱交換器にあって
は、フィンピッチ乱れが全く発生していない。これは、
本発明手法を採用することによって、フィンピッチ乱れ
の発生が極めて効果的に防止され得ることを、如実に示
しているのである。
【0058】また、上記と同様にして成形して得られ
た、テーパー部22とフィンカラー18のフレア部20
との当接点における法線とフィンカラー18の中心軸と
の為す角度:βの大きさが0度、2度、5度、10度、
または20度となるような傾きのテーパー部22を有す
る5種類のプレートフィン10の各240枚を用い、そ
れぞれ、それらを、図6(a)に示されるように、各フ
ィンカラーが下方に向かって延び出すようにして、上下
方向に積み重ねる一方、各組付孔内に、フィンカラーの
フレア部側から上方に向かって、伝熱管(9.52mm
φの内面溝付ヘアピン銅管)をフィンカラーと同軸的に
挿通せしめ、その後、各伝熱管内に、フィンカラーのフ
レア部形成側とは反対の側から〔図6(a)において上
から下へ〕、9.25mmφのプラグをそれぞれ押し込
んで、該フィンカラーの延び出し方向と同一方向たる、
伝熱管の管軸方向下方に移動させて、複数のプレートフ
ィンに対して該伝熱管を各々拡管固着せしめ、以て目的
とする各種のフィンドコイル式熱交換器をそれぞれ作製
した。
【0059】次いで、その得られた各種のフィンドコイ
ル式熱交換器を、それぞれ5台ずつ作製し、各フィンド
コイル式熱交換器において、フィンピッチ乱れが発生し
た台数を、種類別に調べ、その結果を下記表2に示し
た。
【0060】
【表2】
【0061】かかる表2の結果より明らかな如く、本発
明に従って、プレートフィンの組付孔の周りにテーパー
部22を設けて、その法線とフィンカラー中心軸との為
す角度:βを0度よりも大きな所定の値とすることによ
って、フィンピッチ乱れを発生させることなく、目的と
するフィンドコイル式熱交換器を有利に製造することが
出来るのである。
【0062】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従うフィンドコイル式熱交換器の製造方法によれ
ば、新たな工程や設備等の付加に伴う作業上及び経済上
の負担の増加を招くことなく、アルミニウムプレートフ
ィンに対する伝熱管の拡管固着時に、フィンピッチ乱れ
の発生が有利に防止され得るのであり、その結果とし
て、良好な外観を有し、しかも優れた熱交換効率を発揮
するフィンドコイル式熱交換器が、極めて有利に製造さ
れ得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ってフィンドコイル式熱交換器を製
造する際に用いられるアルミニウムプレートフィンの一
例を示す要部拡大断面説明図である。
【図2】本発明に従うフィンドコイル式熱交換器の製造
方法における一工程を示す説明図であって、図1に示さ
れるアルミニウムプレートフィンを上下方向に積み重ね
た状態を示している。
【図3】本発明に従うフィンドコイル式熱交換器の製造
方法における別の工程を示す説明図であって、互いに積
み重ねられたアルミニウムプレートフィンの各組付孔内
に、伝熱管を挿通せしめた状態を示している。
【図4】本発明に従うフィンドコイル式熱交換器の製造
方法における更に別の工程を示す説明図であって、アル
ミニウムプレートフィンの各組付孔内に挿通せしめられ
た伝熱管を拡管せしめるために、該伝熱管内にプラグを
押し込んだ状態を示している。
【図5】本発明に従ってフィンドコイル式熱交換器を製
造する際に用いられるアルミニウムプレートフィンの別
の例を示す、図1に対応する図である。
【図6】本発明に従ってフィンドコイル式熱交換器を製
造する他の方法を示す図4に対応する部分説明図であっ
て、(a)は図1に示されるアルミニウムプレートフィ
ンを用いた場合を示し、また(b)は図5に示されるア
ルミニウムプレートフィンを用いた場合を示している。
【図7】従来のフィンドコイル式熱交換器において、配
置位置が互いに異なるアルミニウムプレートフィンのそ
れぞれの並び状態を示す要部拡大断面説明図であって、
(a)はフィンピッチが正常である状態を表し、また
(b)はフィンピッチ乱れが生じている状態を表してお
り、更に(c)はフィンピッチは正常であるものの、各
アルミニウムプレートフィンの変形方向に異常が発生し
ている状態を表している。
【符号の説明】
10、30、34 アルミニウムプレートフィン 12 プレートフィン本体 14 組付孔 16 伝熱管 18 フィンカラ
ー 20 フレア部 22 テーパー部 26 挿通孔 28 プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹島 義雄 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−169299(JP,A) 実開 昭50−3164(JP,U) 実開 昭57−145174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/32 B21D 53/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレートフィン本体に複数形成された組
    付孔の周囲に、円筒状のフィンカラーが、それぞれ該プ
    レートフィン本体の同一面側から一体的に延び出して設
    けられると共に、各フィンカラーの先端部位に、径方向
    外方に向かって反り返るように湾曲して延びるフレア部
    が設けられたアルミニウムプレートフィンの複数を用い
    て、前記複数の組付孔がそれぞれ対応し且つフィンカラ
    ーが同じ側に位置するように、それら複数のアルミニウ
    ムプレートフィンを積み重ねた後、かかる複数の組付孔
    内に、伝熱管を前記フィンカラーと同軸的に挿通せし
    め、その後、該伝熱管内にプラグを押し込んで、該伝熱
    管の管軸方向に移動させて、該伝熱管を拡管せしめるこ
    とにより、該複数のアルミニウムプレートフィンに対し
    て該伝熱管を一体的に組み付けて、フィンドコイル式熱
    交換器を製造するに際して、 前記プレートフィン本体の前記組付孔周辺部位を、前記
    フィンカラー形成側とは反対側の方向に向かって、該組
    付孔の径より次第に大径となる、傾斜面乃至は湾曲面形
    態を有するテーパー部としたアルミニウムプレートフィ
    ンを用い、それらの複数を互いに積み重ねると共に、そ
    れら互いに積み重ねられる一方のものにおける該プレー
    トフィン本体のテーパー部と、他方のものにおける前記
    フィンカラーのフレア部とが、該フレア部の湾曲面にお
    いて該テーパー部に対して当接するように配置せしめ、
    更に、前記フィンカラーに対して同軸的に挿通せしめら
    れた伝熱管内に、前記プラグを押し込んで、該伝熱管の
    軸方向に移動せしめるようにすることを特徴とするフィ
    ンドコイル式熱交換器の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記複数のアルミニウムプレートフィン
    が互いに積み重ねられる際に、それら積み重ねられる一
    方のものの前記プレートフィン本体のテーパー部と他方
    のものの前記フィンカラーのフレア部との当接点におけ
    る法線と、前記フィンカラーの中心軸との為す角が、0
    度を越え、且つ45度以下となるように、該テーパー部
    が構成されたアルミニウムプレートフィンを用いること
    を特徴とする請求項1に記載のフィンドコイル式熱交換
    器の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記プラグが、前記フィンカラーに対し
    て同軸的に挿通せしめられた伝熱管内に、該フィンカラ
    ーの前記フレア部形成側より押し込まれることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のフィンドコイル式
    熱交換器の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記プラグが、前記フィンカラーに対し
    て同軸的に挿通せしめられた伝熱管内に、該フィンカラ
    ーの前記フレア部形成側とは反対側より押し込まれるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィン
    ドコイル式熱交換器の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    方法に従ってフィンドコイル式熱交換器を製造するため
    に用いられるアルミニウムプレートフィンにして、 プレートフィン本体に複数形成された組付孔の周囲に、
    円筒状のフィンカラーを、それぞれ該プレートフィン本
    体の同一面側から一体的に延び出すように設けると共
    に、該フィンカラーの先端部位に、径方向外方に向かっ
    反り返るように湾曲して延びるフレア部を設け、更
    に、前記プレートフィン本体の前記組付孔の周辺部位
    を、前記フィンカラー形成側とは反対側の方向に向かっ
    て、該組付孔の径より次第に大径となる、傾斜面乃至は
    湾曲面形態を有するテーパー部として構成し、該テーパ
    ー部に対して前記フレア部の湾曲面が当接せしめられる
    ようにしたことを特徴とするアルミニウムプレートフィ
    ン。
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