JP3188306U - 履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】長時間使用することを可能にした履物を提供する。
【解決手段】履物は、足を覆うアッパー10と、そのアッパー10の地面側に設けられたソール20を備える。ソール20は、つま先から踵に亘り接地面27が地面側に凸の略円弧状である。この履物は、ソール20の前後方向の中央部24に重心Gが位置する。これにより、この履物の使用者は、歩行運動の際、着地時から立脚時、蹴脚時への体重移動を容易に行うことが可能である。また、使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動の姿勢が美しく、立脚時の姿勢が安定したものとなる。したがって、この履物は、使用者が長時間使用することのできるものである。
【選択図】図4
【解決手段】履物は、足を覆うアッパー10と、そのアッパー10の地面側に設けられたソール20を備える。ソール20は、つま先から踵に亘り接地面27が地面側に凸の略円弧状である。この履物は、ソール20の前後方向の中央部24に重心Gが位置する。これにより、この履物の使用者は、歩行運動の際、着地時から立脚時、蹴脚時への体重移動を容易に行うことが可能である。また、使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動の姿勢が美しく、立脚時の姿勢が安定したものとなる。したがって、この履物は、使用者が長時間使用することのできるものである。
【選択図】図4
Description
本考案は、履物に関する。
従来より、履物のソールの形状を側面から見て地面側に凸の円弧状としたものが知られている。この履物を履いた使用者は、バランスを取りながら歩くことにより、バランス運動と歩行運動を同時に行うことが可能である。
特許文献1に記載の履物は、つま先部分が斜め上方へ折れ曲がった形状である。そのため、ソールは、つま先部分よりも踵側に位置する部分の肉厚が厚く形成され、その部分が側面から見て地面側に凸の円弧状となっている。これにより、この履物は、使用者が履物を履いたときの不安定さを増している。
特許文献1に記載の履物は、つま先部分が斜め上方へ折れ曲がった形状である。そのため、ソールは、つま先部分よりも踵側に位置する部分の肉厚が厚く形成され、その部分が側面から見て地面側に凸の円弧状となっている。これにより、この履物は、使用者が履物を履いたときの不安定さを増している。
しかしながら、特許文献1に記載の履物は、ソールのうち、肉厚が厚く形成された個所が、つま先部分よりも踵側に位置しているので、履物の重心が踵寄りとなる。そのため、この履物を履いた使用者は、体のバランスを維持することが困難となり、立脚時および歩行運動時の姿勢が悪くなることが懸念される。
また、履物の重心が踵寄りであることで、歩行運動における着地時から蹴脚時への体重移動が困難になると、長時間の歩行運動に支障をきたすことが懸念される。このように、使用者の姿勢が悪くなり、また、歩行運動を行う時間が短くなると、脚の筋肉の引き締め、及びダイエット効果が十分に得られなくなる。
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、長時間使用することを可能にした履物を提供することを目的とする。
また、履物の重心が踵寄りであることで、歩行運動における着地時から蹴脚時への体重移動が困難になると、長時間の歩行運動に支障をきたすことが懸念される。このように、使用者の姿勢が悪くなり、また、歩行運動を行う時間が短くなると、脚の筋肉の引き締め、及びダイエット効果が十分に得られなくなる。
本考案は上記問題に鑑みてなされたものであり、長時間使用することを可能にした履物を提供することを目的とする。
請求項1に係る考案によると、履物は、足を覆うアッパーと、そのアッパーの地面側に設けられたソールとを備える。ソールは、つま先から踵に亘り接地面が地面側に凸の略円弧状である。この履物は、ソールの前後方向の中央部に重心が位置する。
この構成により、履物を履いた使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動を美しい姿勢で行うことが可能になる。また、立脚時の姿勢も美しく、安定したものとなる。
さらに、使用者は、歩行運動における着地時から蹴脚時への体重移動を容易に行えるので、バランスを取りながら歩行運動を快適に長時間行うことが可能になる。使用者は歩行運動を行うとき、ソールのつま先部、中央部、及び踵部の高低差により、体重を上下移動するための負荷を得る。したがって、この履物を使用した使用者は、筋肉の活動量を増加し、脂肪燃焼及びダイエット効果を高め、太りにくく美しいスタイルを作ることができる。
この構成により、履物を履いた使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動を美しい姿勢で行うことが可能になる。また、立脚時の姿勢も美しく、安定したものとなる。
さらに、使用者は、歩行運動における着地時から蹴脚時への体重移動を容易に行えるので、バランスを取りながら歩行運動を快適に長時間行うことが可能になる。使用者は歩行運動を行うとき、ソールのつま先部、中央部、及び踵部の高低差により、体重を上下移動するための負荷を得る。したがって、この履物を使用した使用者は、筋肉の活動量を増加し、脂肪燃焼及びダイエット効果を高め、太りにくく美しいスタイルを作ることができる。
請求項2に係る考案によると、履物を水平な地面に置いた状態で、ソールの接地面における重心位置とソールのつま先側の端部とを結ぶ直線と、地面とのなす角をθ1とする。また、ソールの接地面における重心位置とソールの踵側の端部とを結ぶ直線と、地面とのなす角をθ2とする。このとき、θ1>θ2である。
これにより、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。そのため、使用者は、平坦地を歩いていても、坂道を登るような負荷が得られるので、大臀筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋および下腿三頭筋等の下半身の筋肉と、腹直筋、腸腰筋および背筋等の上半身の一部の筋肉の活動量を、通常の靴を履いて歩く時よりも、15%から50%増加させることが可能になる。したがって、この履物1は、筋肉が活動するためのエネルギーとなる脂肪の消費量を増加させ、脂肪燃焼を促すことができる。
これにより、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。そのため、使用者は、平坦地を歩いていても、坂道を登るような負荷が得られるので、大臀筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋および下腿三頭筋等の下半身の筋肉と、腹直筋、腸腰筋および背筋等の上半身の一部の筋肉の活動量を、通常の靴を履いて歩く時よりも、15%から50%増加させることが可能になる。したがって、この履物1は、筋肉が活動するためのエネルギーとなる脂肪の消費量を増加させ、脂肪燃焼を促すことができる。
請求項3に係る考案によると、θ1は25°から15°であり、θ2は20°から10°である。
このように角度を設定することで、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を適度に強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。したがって、この履物は、使用者が長時間の歩行運動を行っても疲れない安定性と、その歩行運動の際の負荷の増加を両立することができる。
このように角度を設定することで、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を適度に強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。したがって、この履物は、使用者が長時間の歩行運動を行っても疲れない安定性と、その歩行運動の際の負荷の増加を両立することができる。
請求項4に係る考案によると、ソールは、肉厚の厚い中央部と、その中央部よりも肉厚の薄いつま先部および踵部とを有する。つま先部の弾性係数をE1、中央部の弾性係数をE2、踵部の弾性係数をE3とする。このとき、E1>E2>E3である。
つまり、ソールは、つま先部が硬め、中央部が中間、踵部が柔らかめに形成される。これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面を強く蹴りだすことが可能になる。
つまり、ソールは、つま先部が硬め、中央部が中間、踵部が柔らかめに形成される。これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面を強く蹴りだすことが可能になる。
請求項5に係る考案によると、ソールは、使用者の足裏に接する面に突起を有する。
これにより、この履物は、歩行運動と共に使用者の足つぼを刺激し、足の血行促進効果をもたらす。そのため、この履物を履く使用者は、脂肪燃焼によるダイエット効果と共に、足の血行促進効果により健康を維持することができる。
これにより、この履物は、歩行運動と共に使用者の足つぼを刺激し、足の血行促進効果をもたらす。そのため、この履物を履く使用者は、脂肪燃焼によるダイエット効果と共に、足の血行促進効果により健康を維持することができる。
以下、本考案による実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態を図1〜図9に示す。本実施形態の履物1は、バランスを取りながら歩くことにより、ダイエットを行うことが可能な靴である。
履物1は、使用者の足を覆うアッパー10、及び、そのアッパー10の地面側に設けられるソール20を備える。アッパー10は、全体が合成繊維によって構成され、トゥキャップ11、履き口12、はとめライン13及びヒールキャップ14等に本革又は合成皮革が縫い合わされている。はとめ15に通されたレース16の締め付け調整により、アッパー10を使用者の足にフィットさせることが可能である。
(第1実施形態)
本考案の第1実施形態を図1〜図9に示す。本実施形態の履物1は、バランスを取りながら歩くことにより、ダイエットを行うことが可能な靴である。
履物1は、使用者の足を覆うアッパー10、及び、そのアッパー10の地面側に設けられるソール20を備える。アッパー10は、全体が合成繊維によって構成され、トゥキャップ11、履き口12、はとめライン13及びヒールキャップ14等に本革又は合成皮革が縫い合わされている。はとめ15に通されたレース16の締め付け調整により、アッパー10を使用者の足にフィットさせることが可能である。
図4、図5及び図8に示すように、ソール20は、アッパー10の地面側に設けられ、船底のような形状を呈する。ソール20は、ミッドソール21、アウトソール22及びインソール23等から構成される。
ミッドソール21は、例えばエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)などを含む合成樹脂から形成される。ミッドソール21は、肉厚が厚い中央部24と、その中央部24よりも肉厚が薄いつま先部25および踵部26とを有する。なお、図4及び図5では、つま先部25、中央部24及び踵部26の境界を概念的に破線で示しているが、これらは一体に成形される。
ミッドソール21は、つま先から中央部24に向かい肉厚が次第に厚くなり、中央部24から踵に向かい肉厚が次第に薄くなるようにラウンドしている。そのため、ソール20は、つま先部25から踵部26に亘り接地面27が地面側に凸の略円弧状に形成される。
ミッドソール21は、例えばエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)などを含む合成樹脂から形成される。ミッドソール21は、肉厚が厚い中央部24と、その中央部24よりも肉厚が薄いつま先部25および踵部26とを有する。なお、図4及び図5では、つま先部25、中央部24及び踵部26の境界を概念的に破線で示しているが、これらは一体に成形される。
ミッドソール21は、つま先から中央部24に向かい肉厚が次第に厚くなり、中央部24から踵に向かい肉厚が次第に薄くなるようにラウンドしている。そのため、ソール20は、つま先部25から踵部26に亘り接地面27が地面側に凸の略円弧状に形成される。
アウトソール22は、例えば合成ゴム等から板状に形成され、ミッドソール21の地面側に設けられる。図6に示すように、アウトソール22は凹凸による滑り止めを有する。
ミッドソール21とアウトソール22は、例えば一方を一次成形した後、他方を二次成形することで一体に形成される。また、アウトソール22とミッドソール21とは、接着により貼り合せてもよい。
ミッドソール21とアウトソール22は、例えば一方を一次成形した後、他方を二次成形することで一体に形成される。また、アウトソール22とミッドソール21とは、接着により貼り合せてもよい。
図4及び図5に示すように、履物1を水平な地面30に置いた状態で、ソール20の前後方向の中央部24が地面30に当接する。つまり、この履物1は、ソール20の前後方向の中央に重心位置Gがある。
これにより、履物1を使用する使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動を美しい姿勢で行うことが可能になる。また、使用者は、歩行運動の際、踵部26による着地からつま先部25による蹴脚への体重移動を容易に行えるので、バランスを取りながら歩行運動を長時間快適に行うことが可能になる。
さらに、使用者は、立脚時の姿勢も美しく、安定したものとなる。
これにより、履物1を使用する使用者は、体のバランスを容易に維持できるので、歩行運動を美しい姿勢で行うことが可能になる。また、使用者は、歩行運動の際、踵部26による着地からつま先部25による蹴脚への体重移動を容易に行えるので、バランスを取りながら歩行運動を長時間快適に行うことが可能になる。
さらに、使用者は、立脚時の姿勢も美しく、安定したものとなる。
ここで、ソール20の接地面27における重心位置Gとソール20のつま先側の端部251とを結ぶ直線L1と、地面30とのなす角をθ1とする。θ1は、25°から15°であり、好ましくは22°から12°、即ち20°前後である。θ1を25°よりも大きくすると、蹴脚時に重心位置Gが地面から高くなり、使用者の足にかかる負荷が強くなりすぎるので、長時間の歩行運動が困難になる。θ1を15°よりも小さくすると、蹴脚時に重心位置Gが低くなり、使用者の足にかかる負荷が弱くなりすぎるので、歩行運動による脂肪燃焼効果が低減する。
また、ソール20の接地面27における重心位置Gとソール20の踵側の端部261とを結ぶ直線L2と、地面30とのなす角をθ2とする。θ2は、20°から10°であり、好ましくは17°から13°、即ち15°前後である。θ2を20°よりも大きくすると、着地時に重心位置が地面から高くなり、不安定になると共に、着地時から蹴脚時への体重移動が困難になる。θ2を10°よりも小さくすると、歩行運動による脂肪燃焼効果が低減する。
ソール20は、重心位置Gよりもつま先側の曲率半径が、重心位置Gよりも踵側の曲率半径よりも小さい。これにより、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を強め、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減すると共に、着地時から蹴脚時への体重移動を容易に行うことが可能になる。
ソール20は、つま先部25が硬め、中央部24が中間の硬さ、踵部26が柔らかめに形成される。ここで、ソール20のつま先部25の弾性係数をE1とし、中央部24の弾性係数をE2とし、踵部26の弾性係数をE3とする。このとき、ソール20の各部の弾性係数は、E1>E2>E3である。
これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面30を強く蹴りだすことが可能になる。したがって、使用者は、歩行運動を長時間行うと共に、脂肪燃焼量を増加させることできる。
なお、つま先部25、中央部24及び踵部26は、例えば樹脂多色成形、又は、複数部品の接合などにより形成することが可能である。
これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面30を強く蹴りだすことが可能になる。したがって、使用者は、歩行運動を長時間行うと共に、脂肪燃焼量を増加させることできる。
なお、つま先部25、中央部24及び踵部26は、例えば樹脂多色成形、又は、複数部品の接合などにより形成することが可能である。
図2及び図3に示すように、ソール20の接地面27は、前後方向のどの位置においても、左右方向にラウンドすることなく、略水平である。これにより、使用者が歩行運動する際、又は立脚時において、体が左右によろめくことが防がれる。
図8に示すように、インソール23は、例えばウレタン樹脂などから形成され、ミッドソール21の地面と反対側の面28の上に設置される。インソール23は、使用者の足裏に接する面に足つぼ用の突起29を有する。この突起29は、足裏の左右それぞれの反射区に対応するように設けられている。即ち、左足用のインソール23の突起29の位置と、右足用のインソール23の突起29の位置とは異なる。このインソール23に設けられた突起29は、歩行運動と共に使用者の足つぼを刺激し、足の血行促進効果をもたらす。
第1実施形態の履物1を使用して歩行運動を行う様子を図9に示す。図9(A)は着地時の状態であり、(B)は立脚時の状態であり、(C)は蹴脚時の状態である。
図9(A)に示すように、着地時は、ソール20の接地面27と地面30とのなす角θ3が比較的小さいので、重心位置Gと地面30との距離D1が近くなる。また、踵部26の曲率半径は比較的大きいので、接地面27に作用する単位面積あたりの荷重が小さくなる。そのため、使用者の足にかかる負荷を低減ことが可能である。
図9(B)の矢印R1,R2に示すように、立脚時は、履物1が重心位置Gを中心に安定して回転するので、使用者が体重移動を滑らかに行うことが可能である。
図9(A)に示すように、着地時は、ソール20の接地面27と地面30とのなす角θ3が比較的小さいので、重心位置Gと地面30との距離D1が近くなる。また、踵部26の曲率半径は比較的大きいので、接地面27に作用する単位面積あたりの荷重が小さくなる。そのため、使用者の足にかかる負荷を低減ことが可能である。
図9(B)の矢印R1,R2に示すように、立脚時は、履物1が重心位置Gを中心に安定して回転するので、使用者が体重移動を滑らかに行うことが可能である。
図9(C)に示すように、蹴脚時は、ソール20の接地面27と地面30とのなす角θ4が比較的大きいので、重心位置Gと地面30との距離D2が遠くなる。そのため、重心位置Gを地面30から高く持ち上げることになり、使用者の足にかかる負荷を適度に強くすることが可能である。これにより、使用者は、大臀筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋および下腿三頭筋等の下半身の筋肉と、腹直筋、腸腰筋および背筋等の上半身の一部の筋肉の活動量を増加させることが可能になる。
したがって、この履物1は、使用者の足に過度に負担をかけることなく、安定した長時間の歩行運動を、上述した下半身の筋肉と上半身の一部の筋肉を十分に使って行うことが可能になるので、使用者の脂肪消費量を増加させることができる。
したがって、この履物1は、使用者の足に過度に負担をかけることなく、安定した長時間の歩行運動を、上述した下半身の筋肉と上半身の一部の筋肉を十分に使って行うことが可能になるので、使用者の脂肪消費量を増加させることができる。
(第1実施形態の作用効果)
第1実施形態の履物1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、履物1は、ソール20の前後方向の中央部24に重心位置Gを有する。
これにより、この履物1を使用する使用者は、体のバランスを容易に維持することができるので、歩行運動を長時間快適に行うことが可能になる。また、使用者は、歩行運動及び立脚時に、安定した美しい姿勢を維持することが可能である。したがって、使用者は、筋肉の活動量を増加し、脂肪燃焼及びダイエット効果を高め、太りにくく美しいスタイルを作ることができる。
第1実施形態の履物1は、次の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、履物1は、ソール20の前後方向の中央部24に重心位置Gを有する。
これにより、この履物1を使用する使用者は、体のバランスを容易に維持することができるので、歩行運動を長時間快適に行うことが可能になる。また、使用者は、歩行運動及び立脚時に、安定した美しい姿勢を維持することが可能である。したがって、使用者は、筋肉の活動量を増加し、脂肪燃焼及びダイエット効果を高め、太りにくく美しいスタイルを作ることができる。
(2)第1実施形態では、ソール20のつま先側の端部251と重心位置Gとを結ぶ直線L1と地面30とのなす角θ1は、ソール20の踵側の端部261と重心位置Gとを結ぶ直線L2と地面30とのなす角θ2よりも大きい。
これにより、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。そのため、使用者は、平坦地を歩いていても、坂道を登るような負荷が得られるので、大臀筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋および下腿三頭筋等の下半身の筋肉と、腹直筋、腸腰筋および背筋等の上半身の一部の筋肉の活動量を、通常の靴を履いて歩く時よりも、15%から50%増加させることが可能になる。したがって、この履物1は、筋肉が活動するためのエネルギーとなる脂肪の消費量を増加させ、脂肪燃焼を促すことができる。
これにより、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。そのため、使用者は、平坦地を歩いていても、坂道を登るような負荷が得られるので、大臀筋、中殿筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋および下腿三頭筋等の下半身の筋肉と、腹直筋、腸腰筋および背筋等の上半身の一部の筋肉の活動量を、通常の靴を履いて歩く時よりも、15%から50%増加させることが可能になる。したがって、この履物1は、筋肉が活動するためのエネルギーとなる脂肪の消費量を増加させ、脂肪燃焼を促すことができる。
(3)第1実施形態では、上記の角度θ1は25°から15°であり、角度θ2は20°から10°である。
これらの角度θ1、θ2の設定により、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を適度に強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。したがって、この履物1は、使用者が歩行運動を行う際の負荷の増加と、その歩行運動を長時間行うことのできる安定性を両立することができる。
これらの角度θ1、θ2の設定により、蹴脚時に使用者の足にかかる負荷を適度に強くすると共に、着地時に使用者の足にかかる負荷を低減することが可能である。したがって、この履物1は、使用者が歩行運動を行う際の負荷の増加と、その歩行運動を長時間行うことのできる安定性を両立することができる。
(4)第1実施形態では、ソール20のつま先部25の弾性係数E1と、中央部24の弾性係数E2と、踵部26の弾性係数E3との関係は、E1>E2>E3である。
これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面30を強く蹴りだすことが可能になる。したがって、使用者は、歩行運動を長時間行うことが可能になる。ここで、脂肪燃焼は、歩行運動の有酸素運動による酸素摂取量の増加により促される。したがって、使用者は、長時間の有酸素運動により、脂肪燃焼によるダイエット効果が得られる。
これにより、使用者は、着地時に足の負担が軽減されると共に、蹴脚時に地面30を強く蹴りだすことが可能になる。したがって、使用者は、歩行運動を長時間行うことが可能になる。ここで、脂肪燃焼は、歩行運動の有酸素運動による酸素摂取量の増加により促される。したがって、使用者は、長時間の有酸素運動により、脂肪燃焼によるダイエット効果が得られる。
(5)第1実施形態では、インソール23は、使用者の足裏に接する面に突起29を有する。
これにより、この履物1は、歩行運動と共に使用者の足つぼを刺激し、足の血行促進効果をもたらす。そのため、この履物1を履く使用者は、脂肪燃焼によるダイエット効果と共に、足の血行促進効果により、健康を維持することができる。
また、インソール23の突起29はウレタン樹脂から形成されており、比較的柔らかいので、長時間の歩行運動によっても、足裏に適度な刺激を与え続けることができる。
これにより、この履物1は、歩行運動と共に使用者の足つぼを刺激し、足の血行促進効果をもたらす。そのため、この履物1を履く使用者は、脂肪燃焼によるダイエット効果と共に、足の血行促進効果により、健康を維持することができる。
また、インソール23の突起29はウレタン樹脂から形成されており、比較的柔らかいので、長時間の歩行運動によっても、足裏に適度な刺激を与え続けることができる。
(第2、第3実施形態)
本考案の第2実施形態を図10に示し、第3実施形態を図11に示す。これらの実施形態において上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の履物2は、アッパー18が使用者の下腿部または膝上までを覆うロングブーツである。
第3実施形態の履物3は、アッパー19が使用者の踝またはその上までを覆うハーフブーツ又はショートブーツである。
したがって、これらの履物2,3は、アッパー18,19により使用者の足首を保護することが可能である。
本考案の第2実施形態を図10に示し、第3実施形態を図11に示す。これらの実施形態において上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の履物2は、アッパー18が使用者の下腿部または膝上までを覆うロングブーツである。
第3実施形態の履物3は、アッパー19が使用者の踝またはその上までを覆うハーフブーツ又はショートブーツである。
したがって、これらの履物2,3は、アッパー18,19により使用者の足首を保護することが可能である。
これらの履物2,3は、第1実施形態と実質的に同一のソール20を備える。また、これらの履物2,3は、重心位置Gがソール20の前後方向の中央となるように調整される。したがって、第2、第3実施形態は、第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
(1)上述した実施形態では、屋外の歩行運動に使用することの可能な履物について説明した。これに対し、他の実施形態では、履物は、走行運動またはストレッチ運動に使用してもよく、また、屋内で使用することも可能である。
(2)上述した実施形態では、レース付きの靴、ロングブーツ、ハーフブーツ又はショートブーツとしての履物について説明した。これに対し、他の実施形態では、履物は、レースの無い靴、またはサンダルなど、種々のものとすることが可能である。
(3)上述した実施形態では、ソールは、左右方向にラウンドしないように構成した。これに対し、他の実施形態では、ソールは、前後方向および左右方向にもラウンドするように構成してもよい。これにより、バランス運動の効果を高めることができる。
このように、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
(1)上述した実施形態では、屋外の歩行運動に使用することの可能な履物について説明した。これに対し、他の実施形態では、履物は、走行運動またはストレッチ運動に使用してもよく、また、屋内で使用することも可能である。
(2)上述した実施形態では、レース付きの靴、ロングブーツ、ハーフブーツ又はショートブーツとしての履物について説明した。これに対し、他の実施形態では、履物は、レースの無い靴、またはサンダルなど、種々のものとすることが可能である。
(3)上述した実施形態では、ソールは、左右方向にラウンドしないように構成した。これに対し、他の実施形態では、ソールは、前後方向および左右方向にもラウンドするように構成してもよい。これにより、バランス運動の効果を高めることができる。
このように、本考案は、上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1,2,3・・・履物
10,18,19・・・アッパー
20 ・・・ソール
24 ・・・中央部
27 ・・・接地面
G ・・・重心位置
10,18,19・・・アッパー
20 ・・・ソール
24 ・・・中央部
27 ・・・接地面
G ・・・重心位置
Claims (5)
- 使用者の足を覆うアッパーと、
前記アッパーの地面側に設けられ、つま先から踵に亘り接地面が地面側に凸の略円弧状のソールと、を備え、
前記ソールの前後方向の中央部に重心が位置することを特徴とする履物。 - 前記履物を水平な地面に置いた状態で、
前記ソールの前記接地面における重心位置と前記ソールのつま先側の端部とを結ぶ直線と、地面とのなす角をθ1とし、
前記ソールの前記接地面における重心位置と前記ソールの踵側の端部とを結ぶ直線と、前記地面とのなす角をθ2とすると、
θ1>θ2であることを特徴とする請求項1に記載の履物。 - 前記θ1は、25°から15°であり、
前記θ2は、20°から10°であることを特徴とする請求項2に記載の履物。 - 前記ソールは、肉厚の厚い前記中央部と、その中央部よりも肉厚の薄いつま先部および踵部とを有し、
前記つま先部の弾性係数をE1、前記中央部の弾性係数をE2、前記踵部の弾性係数をE3とすると、
E1>E2>E3であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の履物。 - 前記ソールは、前記使用者の足裏に接する面に足つぼ用の突起を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の履物。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3188306U true JP3188306U (ja) | 2014-01-16 |
Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019524419A (ja) * | 2016-08-29 | 2019-09-05 | リニ,モニーク | 治療用のインソール及びフットウェア |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019524419A (ja) * | 2016-08-29 | 2019-09-05 | リニ,モニーク | 治療用のインソール及びフットウェア |
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