JP3187900U - ケーブルの保持用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種ケーブルの敷設の際の保持に用い、ケーブルを確実に保持でき、かつ過度の屈曲を生じさせないケーブルの保持用具を提供する。
【解決手段】ケーブル5の保持用具が線状部材1により形成され、所定長延び、かつ内部にケーブルが挿通可能な螺旋状ハンガー部2と、螺旋状ハンガー部の中央部に取り付けられた固定部6を有する保持部材7とを備え、螺旋状ハンガー部は、固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ挿通されるケーブルの加重による弾性変形が可能であり、さらに螺旋状ハンガー部の全長をケーブルが挿通する状態では、ケーブルは螺旋状ハンガー部内を摺動不能であり、螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通されたケーブルより離脱した状態では、ケーブルが螺旋状ハンガー部内を摺動可能とした。
【選択図】図1

Description

本考案は、各種ケーブルの敷設の際の保持に用いられるケーブルの保持用具に関する。具体的には、架空配電線路の工事において、配電線路とは別に設ける電線路に使用するケーブル(具体的には、仮送電用ケーブル)の電柱の上方への吊り上げ、および吊り上げたケーブルの電柱への支持に用いられるケーブルの保持用具に関する。
架空配電線路において、架空配電線の取替え、柱上変圧器の取替え等の工事は、需要家が停電状態にならないように送電を維持した状態にて行われる。このため、工事する電線路とは別に、並列に電線路を設けるいわゆる仮送電工法が一般的に用いられる。そして、仮送電工法では、仮送電するための仮送電用ケーブル(高圧バイパスケーブル)の敷設が必要となる。
また、仮送電工法において用いられる仮送電用ケーブルとしては、一般送電用ケーブルに比べて可撓性を有するケーブルが使用される。このため、仮送電用ケーブルを電柱の上方までクレーン等で吊り上げる際、吊り上げ方法、吊り上げ状況、仮送電用ケーブルの状態により、吊り上げ部において仮送電用ケーブルが過度に屈曲し、仮送電用ケーブルに損傷を与える場合があった。
また、吊り上げた仮送電用ケーブルをロープ等を使用して電柱に仮支持させる方法が用いられているが、ロープにより仮支持した部分において、仮送電用ケーブルに過度の屈曲が生じ、仮送電用ケーブルに損傷を与える場合があった。
さらに、仮送電工法で工事を行う場合、仮送電用ケーブルを電柱の上方まで吊り上げたり、電柱の上部に仮支持するため、ケーブルの保持用具はケーブルに確実に取り付られることが必要である。
従来より、ケーブル吊り上げ具からケーブルが脱落しないようにして、作業者が、誤って高所からケーブルを落下させる危険性を大幅に減少させるものとして、特開2008−295168公報(特許文献1)がある。
この発明は変形自在な線状体からなるケーブル吊り上げ具であって、前記線状体によって輪形状に形成されたケーブル接続部と、前記ケーブル接続部から延出した第1分岐部及び第2分岐部とを設け、前記第1分岐部にはケーブル吊り上げ用の紐状体を貫通させ接続するための環状接続体を装着し、前記第2分岐部には、吊り上げたケーブルを所定位置に保持するために、固定用部材に対して連結固定するための連結体を装着したものが開示されている。
また、ケーブルを吊り上げる工具ではないが、特許第4584855号公報(特許文献2)には、光ケーブル、或いは、メタルケーブルにおいて、余長ケーブルを過度に屈曲が生じないように収納することができる余長ケーブル把持具が提案されている。
このケーブル余長把持システムにおける余長ケーブル把持具の構成は、図8〜図11に示されているように、配線ケーブル支持用の支持線または電柱支持部材に固定するハンガーが備えられたケーブル支持プレートに、円形状または楕円形状に巻き丸めた余長部分を抱持して所定の地上高さを保って架空に保持するケーブル収納フックと、ケーブル接続余長を巻き取り半径300mm以上で巻き込んだ余長部分を、前記ケーブル収納フックで抱持してケーブル支持プレートに支持するとともに、該余長部分の円周の二点を支持固定するケーブル支持アームを備えたものであり、前記余長ケーブル把持具にケーブル支持アームを設けて、余長部分を巻き付けた場合には、この余長部分は、最小曲率半径の300mmの寸法が容易に確保できて、ケーブル心線の曲げ劣化をなくすことができるものが開示されている。
特開2008−295168公報 特許第4584855号公報
上記特許文献1の吊り上げ具では、吊り上げ時において、ケーブル接続部をケーブル外周に巻き付け、その輪の内側を前記ケーブル接続部の一端を挿通させることで、ケーブル接続部とケーブルが固定されるので、固定部においてケーブルに過度の屈曲が生じる可能性が高く、ケーブルに損傷を与える可能性が高い。さらに、ケーブル接続部による固定部のケーブルへの取り付け位置、又は、固定部からのケーブルの長さの調節をする場合、ケーブルが吊り上げ具から脱落しないように、吊り上げ具によりケーブルを強く締め付け固定し、脱落を防止するようになっているので、ケーブルを吊り上げ具からずらして調整することが難しいという問題もあった。
また、特許文献2は、余長ケーブルを過度に屈曲が生じないように収納することができるようになっているが、ケーブルが落下しないように防止するものではなく、ケーブルに引っ張り力が掛かると余丁部分が滑って繰り出すものであり、かつ、本考案のように重量のある仮送電用ケーブル等のケーブルに対応できるものではない。
本考案の目的は、上記問題点に鑑み、ケーブルにケーブルの保持用具を取り付ければ、ケーブルを上方に吊り上げたり、また、吊り上げたケーブルを仮支持する際に、ケーブルがケーブルの保持用具から脱落することがなく、また、上記作業においてケーブルに過度の屈曲が生じることなく、屈曲に起因する損傷を与えることがなく、さらに、ケーブルの保持用具のケーブルにおける配置位置をケーブルを摺動させることにより変更可能なケーブルの保持用具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1)ケーブルの吊り上げに用いられるケーブルの保持用具であって、
前記ケーブルの保持用具は、線状部材により形成され、所定長延び、かつ内部に前記ケーブルが挿通可能な螺旋状ハンガー部と、前記螺旋状ハンガー部の中央部に取り付けられた固定部を有する保持部材とを備え、
前記螺旋状ハンガー部は、前記固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ、挿通される前記ケーブルの加重による弾性変形が可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部の全長を前記ケーブルが挿通する状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動不能であり、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブルより離脱した状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動可能であることを特徴とするケーブルの保持用具。
(2)前記螺旋状ハンガー部は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていくことにより、挿通された前記ケーブルより離脱可能である上記(1)に記載のケーブルの保持用具。
(3)前記螺旋状ハンガー部は、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体である上記(1)または(2)に記載のケーブルの保持用具
(4)前記螺旋状ハンガー部のピッチは、前記螺旋状ハンガー部の内径の3倍以上である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のケーブルの保持用具
(5)前記螺旋状ハンガー部の内径は、使用される前記ケーブルの外径とほぼ等しいもしくは若干大きいものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のケーブルの保持用具
(6)前記螺旋状ハンガー部は、短いコイル体を左右に大きく引き延ばし、かつ、円弧状に湾曲させた形態となっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のケーブルの保持用具
(7)前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部の中心軸に対する前記線状部材の捩れ角が40度以上である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のケーブルの保持用具
(8)前記線状部材は、ばね性を有する金属鋼材線により形成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のケーブルの保持用具
(9)前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備えている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
(10)前記合成樹脂層は、前記線状部材の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えている上記(9)に記載のケーブルの保持用具。
(11)前記螺旋状ハンガー部は、前記一端部および前記他端部に設けられ、端部押し広げ時に用いられる把持部を備えている上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
(12)前記把持部は、前記線状部材の両端部に設けられたリング状部である上記(11)に記載のケーブルの保持用具。
(13)前記保持部材は、前記固定部を形成する固定用金具と、前記固定用金具に連結され、前記螺旋状ハンガー部を吊り上げる吊り上げ部材とを備えている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
(14) 前記吊り上げ部材は、前記固定用金具に連結するキャッチリングと、前記キャッチリングを吊り上げるスイベルジョイントと、前記スイベルジョイントに取り付けられる吊り上げロープや電柱に仮支持するための支持ロープを繋ぐ1又は複数のナスカンとを備えている上記(13)に記載のケーブルの保持用具。
(15) ケーブルの吊り上げに用いられるケーブルの保持用具であって、
前記ケーブルの保持用具は、線状部材により形成され、所定長延び、かつ内部に前記ケーブルが挿通可能な螺旋状ハンガー部と、前記螺旋状ハンガー部の中央部に取り付けられた固定部を有する保持部材とを備え、
前記螺旋状ハンガー部は、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体であり、前記固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ、挿通される前記ケーブルの加重による弾性変形が可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部の全長を前記ケーブルが挿通する状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動不能であり、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブルより離脱した状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていくことにより、挿通された前記ケーブルより離脱可能であるケーブルの保持用具。
(16) 前記螺旋状ハンガー部のピッチは、前記螺旋状ハンガー部の内径の3倍以上である上記(15)に記載のケーブルの保持用具。
(17) 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部の中心軸に対する前記線状部材の捩れ角が40度以上である上記(15)または(16)に記載のケーブルの保持用具。
(18) 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備え、かつ、前記合成樹脂層は、前記線状部材の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えている上記(15)ないし(17)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
(19) 前記螺旋状ハンガー部は、前記一端部および前記他端部に設けられ、端部押し広げ時に用いられる把持部を備えている上記(15)ないし(18)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
(20) 前記保持部材は、前記固定部を形成する固定用金具と、前記固定用金具に連結され、前記螺旋状ハンガー部を吊り上げる吊り上げ部材とを備えている上記(15)ないし(19)のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
本考案のケーブルの保持用具は、螺旋状ハンガー部と保持部材とを備え、前記螺旋状ハンガー部は、前記固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ、挿通される前記ケーブルの加重による弾性変形が可能であるので、前記ケーブルの保持用具を取り付けたケーブルは、保持部材を介して上方に吊り上げたり、また、吊り上げたケーブルを電柱等に仮支持する際に、前記ケーブルが円弧状に湾曲した形になり、過度に屈曲させられることがなく、前記ケーブルに劣化や損傷を与えることがない。
さらに、前記螺旋状ハンガー部の全長を前記ケーブルが挿通する状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動不能としたので、螺旋状ハンガー部から前記ケーブルが脱落することがなく確実に保持できる。また、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブルより離脱した状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動可能としたので、ケーブルを摺動させ、前記ケーブルと前記ケーブルの保持用具との位置関係を自在に調節することができる。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていこくとにより、前記ケーブルより離脱可能であるから、長尺のケーブルのいずれの位置に前記螺旋状ハンガー部が取り付けられていても、前記ケーブルと前記ケーブルの保持用具との位置関係を自在に調節でき、また、前記ケーブルから前記ケーブルの保持用具を取り外すことができる。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部が、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体であり、具体的には、前記螺旋状ハンガー部のピッチが、前記螺旋状ハンガー部の内径の3倍以上とピッチを広くしたので、前記ケーブルを前記螺旋状ハンガー部内に挿通した状態にすることができる。また、前記ケーブルを前記螺旋状ハンガー部と分離することができる。
また、前記螺旋状ハンガー部の内径は、使用される前記ケーブルの外径とほぼ等しいもの、もしくは、若干大きいものとしたので、前記螺旋状ハンガー部内に前記ケーブルを挿通した状態にすると、前記螺旋状ハンガー部に対し前記ケーブルが摺動することができず、前記ケーブルをケーブルの保持用具で吊り上げても前記螺旋状ハンガー部からケーブルが落下することがない。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部が、短いコイル体を左右に大きく引き延ばし、かつ、円弧状に湾曲させた形態であること。また、前記螺旋状ハンガー部が前記線状部材により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部の中心軸に対する前記線状部材の捩れ角が40度以上であること。前記線状部材が、ばね性を有する金属鋼材線により形成されていることから、前記ケーブルから前記螺旋状ハンガー部を、又は、前記螺旋状ハンガー部から前記ケーブルを、容易に着脱することができる。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部が前記線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備え、前記合成樹脂層は、前記線状部材の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えているので、前記螺旋状ハンガー部内に挿通した状態にある前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部から抜け落ちることがなく、確実に保持される。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部に把持部を備えているので、前記ケーブルに前記螺旋状ハンガー部を取り付けたり、または、前記螺旋状ハンガー部に前記ケーブルを巻き付けるように取り付ける際に便利である。また、前記把持部はリング状部となっているので、指を嵌め入れたり、或いは、把持することにより前記ケーブルと前記螺旋状ハンガー部との着脱作業が容易にできる。
本考案のケーブルの保持用具は、前記保持部材が、前記螺旋状ハンガー部を吊り上げる吊り上げ部材を備えているので、前記ケーブルを電柱の上などに吊り上げる作業が容易にでき、さらに、前記吊り上げ部材は、固定用金具に連結するキャッチリングと、前記キャッチリングを吊り上げるスイベルジョイントと、前記スイベルジョイントに取り付けられる吊り上げロープや電柱に仮支持するための支持ロープを繋ぐ1又は複数のナスカンとを備えているので、吊り上げロープにより前記ケーブルを吊り上げたり、支持ロープにより吊り上げた状態で電柱に仮支持することが容易にできる。
図1は、本考案のケーブルの保持用具の正面図である。 図2は、本考案のケーブルの保持用具のハンガー部の平面図である。 図3は、本考案のケーブルの保持用具のハンガー部の正面図である。 図4は、本考案のケーブルの保持用具のハンガー部のA−A断面図である。 図5は、本考案のケーブルの保持用具の使用状態を示す参考図である。 図6は、本考案のケーブルの保持用具の異なる使用状態を示す参考図である。
本考案のケーブルの保持用具について、図に示す実施例を用いて説明する。
図1〜図4は、ケーブルの保持用具の一実施例で、1は、ばね性を有する金属製線状部材であり、2は、1本の前記線状部材1を図4に示すように外径がrの仮送電用ケーブル等のケーブル5を挿通可能な大きさの内径Rを存して螺旋状に形成した螺旋状ハンガー部である。
前記螺旋状ハンガー部2の内径Rは、使用される前記ケーブル5の外径rとほぼ等しいものとするか、或いは、若干大きいものとなっている。
6は、螺旋状に形成した前記螺旋状ハンガー部2の中央部に取り付けられた固定部であり、7は、前記固定部6を形成する固定金具6’と、前記固定金具6’に連結され前記螺旋状ハンガー部2を吊り上げる吊り上げ部材8とからなる保持部材である。
本考案のケーブルの保持用具は、前記螺旋状ハンガー部2と、前記保持部材7とから構成されている。
前記螺旋状ハンガー部2は、前記固定部6をほぼ中心として一端側および他端側を、ほぼ同じ方向に湾曲して形成したもので、この螺旋状ハンガー部2は、前記線状部材1を所定のピッチをもって円筒体に巻き付けるように螺旋状に形成し、その後、螺旋状に巻いた前記線状部材1を、長手方向に円弧を描くように曲げ加工したもの。或いは、前記線状部材1を螺旋状に巻くように形成しながら、同時に螺旋状に巻かれて行く前記線状部材1を円弧を描くように曲げ加工したものである。
上記のように形成した前記螺旋状ハンガー2は、挿通される前記ケーブル5の加重により弾性変形が可能としたので、前記螺旋状ハンガー2に前記ケーブル5を挿通してない無負荷のときは、前記螺旋状ハンガー2の正面から見た幅は約600mmとなっているが、前記螺旋状ハンガー部2の全長に前記ケーブル5を挿通した状態としたとき、前記螺旋状ハンガー2の幅は約400mmと内側に縮小し、挿通された前記ケーブル5は、図5に示すように、円弧状に湾曲し、しかも、前記螺旋状ハンガー2の両端から垂れ下がる部分は、円弧状に湾曲した前記螺旋状ハンガー2のほぼ接線方向になり、前記ケーブル5が過度に屈曲することがなく、前記螺旋状ハンガー2に保持された状態で、吊り上げられ電柱等に仮支持できるようになっている。
さらに、前記螺旋状ハンガー部2の全長を前記ケーブル5が挿通した状態では、前記ケーブル5は、前記螺旋状ハンガー部内を摺動することは不能であって、前記螺旋状ハンガー部2に装着される前記ケーブル5の荷重が不均等になったり、前記ケーブル5が一方に引っ張られても、前記螺旋状ハンガー部2から抜け落ちることはない。
そして、前記螺旋状ハンガー2は、弾性変形性(好ましくは、ばね性)を有する鋼材線、例えば、ばね用ステンレス鋼線、高強度ばね用鋼線、オイルテンパー線などが好適に使用されるので、前記螺旋状ハンガー2の端部側より押し広げていこくとができ、前記螺旋状ハンガー部2の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブル5より離脱した状態となったとき、すなわち、図5に示す2点鎖線で示した前記ケーブル5の状態になったとき、前記螺旋状ハンガー部内を自在に摺動でき、前記螺旋状ハンガー部の2つないし3つの螺旋部を前記ケーブルが挿通した状態では、かなり力を加えないと前記螺旋状ハンガー部内を摺動できないようになっている。
そして、前記螺旋状ハンガー部2に挿通した状態にある前記ケーブル5を、上記したように前記螺旋状ハンガー2の両端部側より押し広げて行き、前記ケーブルを前記螺旋状ハンガー部の全部の螺旋部から離脱させることにより、前記ケーブルと前記螺旋状ハンガー部2とを取り外すことができるようになっている。
前記螺旋状ハンガー部2は、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体で、具体的には、前記螺旋状ハンガー部2の螺旋のピッチPが、前記螺旋状ハンガー部2の内径の3倍以上であり、約5倍の大きさが好ましく、また、前記線状部材1により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部2の中心軸に対する前記線状部材1の捩れ角が40度以上で、約65度とするのが好ましく、このような条件で前記螺旋状ハンガー部2を形成すると、短いコイル体を左右に大きく引き延ばし、かつ、円弧状に湾曲させた形状となる。
前記螺旋状ハンガー部2の線状部材1の螺旋の内径Rを、前記ケーブル5の外径r=2.7cmよりやや大きい内径R=2.9cmとし、螺旋のピッチPは前記ケーブル5の外径rの約5倍の略14cmとし、さらに、前記螺旋部の内径Rに対し前記ピッチPを大幅に大きくし、これに伴い螺旋の捩れ角θも約65度と大きくした螺旋形状としたので、前記螺旋状ハンガー部2の螺旋と螺旋との間に、外径rの前記ケーブル5を嵌め入れるように前記螺旋状ハンガー部2を前記ケーブル5に取り付け、或いは、外径rの前記ケーブル5を前記螺旋状ハンガー部2に巻き付けるように、前記ケーブル5を前記螺旋状ハンガー部2の螺旋と螺旋の間に嵌め入れるように取り付けることができるようになっている。
また、前記螺旋状ハンガー部2を、螺旋部の内径Rに対し前記ピッチPを大幅に大きくし、螺旋の捩れ角θも大きくした螺旋形状としたので、前記ケーブル5を前記螺旋状ハンガー部2の螺旋と螺旋の間から取り外すこともできるようになっている。
本考案のケーブルの保持用具の螺旋状ハンガー部2は、線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備えている。このため、線状部材の外面は、実質的に露出しないものとなっており、仮送電用ケーブル等のケーブル5の表面に損傷を与えないものとなっており、また、前記線状部材1のさび等を発生も防止する。
そして、合成樹脂層は、線状部材1の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えていることが好ましい。このようにすることにより、前記ケーブル5との間に、大きな滑り摩擦力が働き、前記ケーブル5が一層前記螺旋状ハンガー部2から滑りを生じ難く、前記螺旋状ハンガー部2で前記ケーブル5を確実に保持でき、脱落することがない。
合成樹脂層の形成材料としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピ)、塩化ビニル、オレフィン系エラストマー(ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、アミド系エラストマー(ポリアミドエラストマー)、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレンブチレン−スチレンコポリマー)、ポリウレタン、ウレタン系エラストマーなどのエラストマーなどが使用できる。
また、前記螺旋状ハンガー部2の前記一端部および前記他端部には、前記一端部および前記他端部をリング状に曲げたリング状部が把持部3として設けられ、前記螺旋状ハンガー部2の端部を押し広げたり、前記ケーブル5に前記螺旋状ハンガー部2を着脱する際に、指を嵌め入れたり、把持することにより作業をし易くするために設けられている。
そして、前記螺旋状ハンガー部2の前記線状部材1の両端部が線状のまま突出していると、その先端で作業者に怪我をさせたり、前記ケーブル5に傷付けたりすることがあるが、前記把持部3はリング状になっているので、これを防止する役目もするものである。
本考案のケーブルの保持用具の前記保持部材7は、図1及び図5に示すように、前記固定部6を形成する固定用金具6’と、前記固定用金具6’に連結され、前記螺旋状ハンガー部2を吊り上げる吊り上げ部材8とからなり、前記固定金具6’は、前記螺旋状ハンガー部2のほぼ中央の螺旋部4に固定され、この固定用金具6’は、板状の金属板をU字状に形成し、背後の金属板を前面の金属板より上方に突出するように大きく形成し、その突出した部分に後述するキャッチリング9を嵌め入れる2つの取付孔14が設けられている。
そして、前記固定用金具6’は、前記ハンガー部2の中央の螺旋部4に引っ掛けるように嵌め、ボルト13とナットで締付け固定できるようになっている。
前記固定用金具6’を取り付ける螺旋部4は、前記ケーブル5を嵌め入れる螺旋部の内径Rより、螺旋部の上方への膨らみを大きくするようにその径を大きくしたものである。
上記径を大きくした螺旋部4に、前記固定用金具6’が取り付けられているので、前記ケーブル5を前記螺旋状ハンガー部2に着脱する際、前記固定用金具6’が邪魔にならず、また、前記ケーブル5をスライドし移動する際に、前記固定用金具6’に接触しないようになっている。
前記吊り上げ部材8は、図1及び図5に示すように、前記固定用金具6’に連結する楕円形のキャッチリング9と、前記キャッチリング9を吊り上げるスイベルジョイント10と、前記スイベルジョイント10に取り付けられる吊り上げロープ又は電柱に仮支持するための支持ロープ等を繋ぐナスカン11とからなり、前記吊り上げ部材8の前記ナスカン11は、図5に示すようにナスカン自体を支持ワイヤー12に引っ掛け、前記螺旋状ハンガー部2を取付けた前記ケーブル5を吊り下げたり、前記ナスカン11に前記螺旋状ハンガー部2を吊り上げるための吊り上げロープ(図示せず。)を繋ぎ、起重機で電柱の上部に前記ケーブル5を吊り上げたり、また、前記吊り上げたケーブル5を、前記ナスカン11に電柱に仮支持するための支持ロープ(図示せず。)を繋ぎ、前記螺旋状ハンガー部2を取付けた前記ケーブル5を電柱に仮支持できるようにしたものである。
よって通常は、起重機などによる吊り上げ用の前記吊り上げ部材8と、電柱に仮支持するための仮支持用の前記吊り上げ部材8の2つが、前記固定用金具6’の2つの取付孔14にそれぞれ結合されている。
また、図6に示すように、前記吊り上げ部材8のスイベルジョイント10には、前記ケーブル5に取付けた前記螺旋状ハンガー部2を、3個同時に吊り上げることができるように、前記キャッチリング9が3個結合され、3相の配電線路の工事をする際に、同時に3本の前記ケーブル5を吊り上げて作業ができるようになっている。
本考案は上記構成としたので、前記螺旋状ハンガー部2は、弾性変形性を有する鋼材線が使用され、そして、前記螺旋状ハンガー部2は、固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲した形状、具体的には、円弧状となっており、かつ、上述したような弾性変形性を持たせたので、前記螺旋状ハンガー部2を取り付けた前記ケーブル5を吊り上げる際に、前記ケーブル5を円弧状の形で吊り上げることができ、また、前記ハンガー部の両端において前記ケーブルが垂れ下がるが、ほとんど屈曲することがなく、吊り上げ作業においてケーブルが過度に屈曲することがなく、ケーブルに劣化や損傷を与えることがない。
また、前記螺旋状ハンガー部2の線状部材1の螺旋の形状に加え、前記線状部材1の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えたポリエチレン樹脂をコーティングしたので、前記ケーブル5との間に、大きな滑り摩擦力が働き、前記ケーブル5が一層前記螺旋状ハンガー部2から滑りを生じ難く、前記螺旋状ハンガー部2で前記ケーブル5を確実に保持でき、脱落することがない。
また、前記螺旋状ハンガー部2は、線状部材1の螺旋のピッチPを広く、螺旋の捩れ角θを大きい、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体であり、また、前記螺旋状ハンガー部2が、ばね性を有する金属鋼材線により形成され弾力性があり、前記螺旋状ハンガー部2の形状が円弧状に湾曲しているので、前記螺旋状ハンガー部2を前記ケーブル5に取り付け、又は逆に、前記螺旋状のハンガー部2に前記ケーブル5を巻き付けるようにして嵌め入れて取り付けることが容易にできる。
そして、前記螺旋状ハンガー部2の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部2の一端部および他端部を、挿通された前記ケーブル5より離脱した状態にすれば、前記ケーブル5は、前記螺旋状ハンガー部内をスライドさせることができ、ケーブル5に対する螺旋状ハンガー部の取り付け位置の変更、又は螺旋状ハンガー部2からのケーブルの長さの調節ができる。
また、前記螺旋状ハンガー部2と前記ケーブル5を離脱する場合は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていくことにより離脱でき、前記螺旋状ハンガー部2と前記仮送電用ケーブル5の着脱作業も容易にできる。
前記螺旋状ハンガー部2と前記仮送電用ケーブル5の着脱作業においては、前記螺旋状ハンガー部2の両端に把持部3が設けられているので、作業を行う際前記把持部3に指を掛けたり把持して作業を行うことができ、作業効率を高めることができる。
さらに、本考案は上記構成としたので、前記螺旋状ハンガー部2を前記ケーブル5に取り付け、前記固定用金具6’に吊り上げ部材8を結合し、前記ナスカン11に吊り上げロープを繋ぎ起重機により電柱の上まで吊り上げ、他方のナスカン11を支持ワイヤ12に引っかけて前記ケーブル5を所定の位置まで吊り上げ固定して作業を行い、または、他方のナスカン11に支持ロープを取り付け、支持ロープにより前記螺旋状ハンガー部2を取り付けた前記ケーブル5を、電柱に仮支持する作業が容易にできる。
また、前記吊り上げ部材のスイベルジョイント10に、3個のキャッチリング9を取り付けることができるので、各キャッチリング9に前記固定用金具6’を介して前記螺旋状ハンガー部を3個同時に取付けることができ、3本の前記ケーブルを同時に吊り上げることができるので、3相の配電線路の工事をする際に効率よく作業を行うことができる。
さらに、前記螺旋状ハンガー部2は、前記固定部6をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲した形状であり、弾力性もあることから、前記螺旋状ハンガー部2を前記ケーブル5に取り付けた状態で、長尺のケーブルを渦巻き状に丸めて、収納袋等に納めることができ、作業現場への持ち運び、及び、工事現場での収納袋からの取り出しが容易にでき便利である。
1 線状部材
2 ハンガー部
3 把持部
4 固定用金具を取り付ける螺旋部
5 ケーブル
6 固定部
6’ 固定用金具
7 保持部材
8 吊り上げ部材
9 キャッチリング
10 スイベルジョイント
11 ナスカン
12 支持ワイヤー
13 ボルト
14 取付孔

Claims (20)

  1. ケーブルの吊り上げに用いられるケーブルの保持用具であって、
    前記ケーブルの保持用具は、線状部材により形成され、所定長延び、かつ内部に前記ケーブルが挿通可能な螺旋状ハンガー部と、前記螺旋状ハンガー部の中央部に取り付けられた固定部を有する保持部材とを備え、
    前記螺旋状ハンガー部は、前記固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ、挿通される前記ケーブルの加重による弾性変形が可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部の全長を前記ケーブルが挿通する状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動不能であり、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブルより離脱した状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動可能であることを特徴とするケーブルの保持用具。
  2. 前記螺旋状ハンガー部は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていくことにより、挿通された前記ケーブルより離脱可能である請求項1に記載のケーブルの保持用具。
  3. 前記螺旋状ハンガー部は、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体である請求項1または2に記載のケーブルの保持用具。
  4. 前記螺旋状ハンガー部のピッチは、前記螺旋状ハンガー部の内径の3倍以上である請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  5. 前記螺旋状ハンガー部の内径は、使用される前記ケーブルの外径とほぼ等しいもしくは若干大きいものである請求項1ないし4のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  6. 前記螺旋状ハンガー部は、短いコイル体を左右に大きく引き延ばし、かつ、円弧状に湾曲させた形態となっている請求項1ないし5のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  7. 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部の中心軸に対する前記線状部材の捩れ角が40度以上である請求項1ないし6のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  8. 前記線状部材は、ばね性を有する金属鋼材線により形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  9. 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備えている請求項1ないし8のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  10. 前記合成樹脂層は、前記線状部材の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えている請求項9に記載のケーブルの保持用具。
  11. 前記螺旋状ハンガー部は、前記一端部および前記他端部に設けられ、端部押し広げ時に用いられる把持部を備えている請求項1ないし10のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  12. 前記把持部は、前記線状部材の両端部に設けられたリング状部である請求項11に記載のケーブルの保持用具。
  13. 前記保持部材は、前記固定部を形成する固定用金具と、前記固定用金具に連結され、前記螺旋状ハンガー部を吊り上げる吊り上げ部材とを備えている請求項1ないし12のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  14. 前記吊り上げ部材は、前記固定用金具に連結するキャッチリングと、前記キャッチリングを吊り上げるスイベルジョイントと、前記スイベルジョイントに取り付けられる吊り上げロープや電柱に仮支持するための支持ロープを繋ぐ1又は複数のナスカンとを備えている請求項13に記載のケーブルの保持用具。
  15. ケーブルの吊り上げに用いられるケーブルの保持用具であって、
    前記ケーブルの保持用具は、線状部材により形成され、所定長延び、かつ内部に前記ケーブルが挿通可能な螺旋状ハンガー部と、前記螺旋状ハンガー部の中央部に取り付けられた固定部を有する保持部材とを備え、
    前記螺旋状ハンガー部は、金属製線状部材により形成され、隣り合う線状部材間が離間した緩やかなコイル体であり、前記固定部をほぼ中心として一端側および他端側がほぼ同じ方向に湾曲し、かつ、挿通される前記ケーブルの加重による弾性変形が可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部の全長を前記ケーブルが挿通する状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動不能であり、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部を押し広げ、前記螺旋状ハンガー部の一端部および他端部が、挿通された前記ケーブルより離脱した状態では、前記ケーブルは、前記螺旋状ハンガー部内を摺動可能であり、さらに、前記螺旋状ハンガー部は、前記螺旋状ハンガー部を端部側より押し広げていくことにより、挿通された前記ケーブルより離脱可能であることを特徴とするケーブルの保持用具。
  16. 前記螺旋状ハンガー部のピッチは、前記螺旋状ハンガー部の内径の3倍以上である請求項15に記載のケーブルの保持用具。
  17. 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材により螺旋状に形成され、前記螺旋状ハンガー部の中心軸に対する前記線状部材の捩れ角が40度以上である請求項15または16に記載のケーブルの保持用具。
  18. 前記螺旋状ハンガー部は、前記線状部材の外面に被覆された合成樹脂層を備え、かつ、前記合成樹脂層は、前記線状部材の外面よりも高い摩擦抵抗を有する難滑性表面を備えている請求項15ないし17のいずれかに載のケーブルの保持用具。
  19. 前記螺旋状ハンガー部は、前記一端部および前記他端部に設けられ、端部押し広げ時に用いられる把持部を備えている請求項15ないし18のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
  20. 前記保持部材は、前記固定部を形成する固定用金具と、前記固定用金具に連結され、前記螺旋状ハンガー部を吊り上げる吊り上げ部材とを備えている請求項15ないし19のいずれかに記載のケーブルの保持用具。
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