JP3187753U - アンカーおよびそれを用いた獣害防止柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】適度な硬さの土壌まで、深さを選んで打ち込むことが可能で、どのような土壌であっても、しっかりと土壌内に固定され、また、非常に硬い層に打ち込んでしまい、抜けなくなるといったこともないアンカーと、このアンカーを用いた獣害防止柵を提供する。
【解決手段】アンカー本体1と、ケーブルを備えたアンカーであって、アンカー本体は、その側面投影形状が略三角形であり、この略三角形のひとつの頂点近傍に設けられたケーブルを通すための開口であるケーブル取付け穴14と、ひとつの頂点と対向する略三角形の一辺近傍に、この一辺に略平行に設けられた棒状体を挿入するための一端のみが開口した穴である打設棒挿入穴11とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、地中に埋め込んで固定するアンカー、およびそれを用いたフェンス、特に獣害防止柵に関するものである。
猪や鹿等の大型獣による農作物への被害は深刻であり、これを防止するために獣害防止柵が設けられている。農作物への被害防止だけではなく、道路や鉄道の線路にこれらの動物が飛び出してくるのを防ぐ目的にも獣害防止柵が用いられている。
獣害防止柵は、所定の間隔をおいて設置された支柱間にネットを張ることで形成される。さらに、ネットの下を大型獣がくぐり抜けることを防止するため、ネットの下部はアンカーピンで地面に固定されている。
しかし、猪等の大型獣は強い力でネットの下部を持ち上げたり、ネットの下の地面を掘った上でネットの下部を持ち上げたりすることで、図10に示すように、アンカーピンが抜けてしまい、大型獣が容易に柵をくぐり抜けてしまうといった問題があった。
あるいは、ネットの下の地面を大型獣が深く掘り進み、トンネルを形成して、柵の向こう側に抜け出てしまうこともあった。
これらの問題を解決するための獣害防止柵が提案されている。提案されている獣害防止柵は、図11に示すように、ネットをフェンスの側方に延設することで、穴を掘ることを防止する構成である。フェンスの側方に延設されたネットは、アンカーピンを地中に打ち込むことで固定されている。
このような構成にすることで、大型獣が穴を掘ろうとしても、自らがネットの上にいるため穴を掘ることができない。
また、フェンスの側方に延設されたネットを地中に埋め込むことで、大型獣による穴掘りを一層防止できる構成も提案されている(例えば、特許文献1。)。
特開2001−245546号公報
上述のように、ネットをフェンスの側方に延設、あるいはそのネットを地中に埋め込むことで、大型獣が穴を掘ることを防止することが可能となり、獣害防止柵の反対側への侵入を防ぐことができる。
しかし、大型獣が別のルートを通るといった、なんらかの方法で獣害防止柵の反対側へ侵入した場合、獣害防止柵の反対側からは、図12に示すように、容易に獣害防止柵を壊すことができる。そして、壊れた個所を通って、自由に大型獣が出入りすることが可能となり、畑が荒らされるといった被害が生じることになる。
また、獣害防止柵はかなり広範囲に渡って設置されるため、いろいろな土壌部分でネットの固定を行う必要がある。例えば、表面付近が柔らかい土壌の場所もあり、あるいは、ある深さから岩などの硬い部分がある場所もある。アンカーピンを地中に打ち込むんでネットを固定する場合、表面付近が柔らかい土壌では、アンカーピンの固定が不十分になってしまう。一方、途中から硬い層になっている土壌では、アンカーピンの先の一部のみが硬い部分に打ちこまれた状態になり、それ以上は打ちこめなくなるケースもある。最悪の場合には、その状態でアンカーピンを抜くことができなくなるケースもある。
本考案に係るアンカー本体と、ケーブルを備えたアンカーは、上記アンカー本体の側面投影形状が略三角形であり、この略三角形のひとつの頂点近傍に設けられた上記ケーブルを通すための開口であるケーブル取付け穴と、上記一つの頂点と対向する略三角形の一辺近傍に、この一辺に略平行に設けられた棒状体を挿入するための一端のみが開口した穴である打設棒挿入穴とを有することを特徴とする。
また、本考案に係るアンカー本体と、ケーブルを備えたアンカーは、上記ひとつの頂点を挟んだ上記略三角形の2辺の上記一つの頂点よりに対応する上記アンカー本体の幅は、他のアンカー本体の幅よりも狭いことを特徴とする。
本考案に係る獣害防止柵は、上記の複数のアンカーと、地中に埋設された上記アンカー本体に通された上記ケーブルによりその下部が固定された網部と、当該網部の側部を支持する支柱とを有することを特徴とする。
また、本考案に係る獣害防止柵は、上記複数のアンカーのすべてのアンカー本体に1本の上記ケーブルに通し、上記1本のケーブルは地面に沿って張られたことを特徴とする。
また、本考案に係る獣害防止柵は、上記網部が、地面上に置かれた穴掘り防止部を有し、当該穴掘り防止部を上記アンカーにより地面に固定したことを特徴とする。
さらに、本考案に係る獣害防止柵は、上記網部の上部が剛性の高い材質で形成され、
上記網部の下部が上部に比較して屈曲性の高い材質で形成されていることを特徴とする。
本考案に係るアンカーは前記のごとく構成されているので、適度な硬さの土壌まで、深さを選んで打ち込むことができるので、どのような土壌であっても、しっかりと土壌内に固定される。また、非常に硬い層に打ち込んでしまい、なんとかして抜かなくてはいけない、といった状況になることもない。なぜならば、本考案に係るアンカーは、従来の長いピン状のアンカーとは異なり、長さが短いため、硬い層に打ち込んでも地上部分にアンカーが露出することはないので、その位置で固定すれば良いからである。
また、本考案に係る獣害防止柵は前記のごとく構成されているので、獣害防止柵のいずれの側からも大型獣の侵入を防止することができると同時に、獣害防止柵を大型獣によって破壊されることもない。
本考案に係るアンカー本体の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図および(d)背面図である。 本考案に係るアンカーを地面に打設する方法を説明する図である。 本考案に係るアンカーを地面に打設する方法を説明する図である。 本考案に係るアンカーを地面に打設する方法を説明する図である。 本考案に係るアンカーを地面に打設する方法を説明する図である。 本考案に係るアンカーを地面に打設する方法を説明する図である。 本考案に係る鳥獣防止柵の斜視図である。 本考案の実施の形態2に係る一連のアンカー打設方法を説明する図である。 本考案の実施の形態2に係る鳥獣防止柵の斜視図である。 従来の鳥獣防止柵の課題を説明するための図である。 従来の別の鳥獣防止柵の構成を説明するための図である。 従来の別の鳥獣防止柵の課題を説明するための図である。
実施の形態1.
以下に、本考案の実施の形態に係るアンカーについて、図を用いて説明する。尚、以下の実施の形態は、本考案の一例であって、特に本考案をこの一例に限定するものではない。例えば、本考案品およびその構成部品に関して材質や寸法等を開示するが、これらは本考案の良好な一例を示すにすぎない。
まず、図1を用いて、本考案の実施の形態に係るアンカーを構成するアンカー本体について説明する。図1は、アンカー本体の(a)上面図、(b)側面図、(c)正面図および(d)背面図である。
アンカー本体1は、例えば、金属や樹脂で構成されている。このアンカー本体1を上から見ると、図1(a)に示すように竹筒のような形状をしている。また、側面の投影形状は、図1(b)に示すように略三角形である。この略三角形のひとつの頂点付近に開口が設けられている。この開口は、後述するケーブル2をこの開口に通してアンカー本体1に取り付けるためのケーブル取付け穴14である。
このケーブル取付け穴14の近傍にある頂点と対向する略三角形の一辺近傍に、この一辺に略平行に、棒状体を挿入するための一端のみが開口した穴である打設棒挿入穴11が設けられている。この打設棒挿入穴11には、後述する打設棒3が挿入できる。
略三角形形状の上部付近は、ケーブル取付け穴14を挟んで傾斜13、および14があるが、この傾斜13および14の上部付近は、正面図(図1(c))および背面図(図1(d))に示すように、他の部分よりも細くなっている。
また、略三角形形状の右側の頂点である先端部15は、図1(a)および(b)に示すように細く突き出た形状になっている。
次に、アンカー全体の構成とアンカーを地面に打設する方法を図2から図6を用いて説明する。
アンカーはアンカー本体1とケーブル2からなり、図2に示すように、ケーブル2をケーブル取付け穴14に通すことで、アンカー本体1に取り付けている。ケーブル2の他端には輪っかが設けられている。
また、打設棒3を打設棒挿入穴11に挿入することができる。図2は、打設棒3を打設棒挿入穴11に挿入し、アンカー本体1を地面に浅く差し込んだ状態である。
アンカー本体1の先端部15は細く突き出た形状であるので、地面に小さな力で差し込むことができる。
そして、図3に示すように、ハンマーを用いて、打設棒の上端を強くただくことで、アンカーを地中深くに打ち込む。
なお、打ち込む際には、ハンマーの他にスライドハンマーやジャッキハンマーといった工具を用いれば、より楽にアンカーを地中に打ち込むことができる。
打ち込んでいく際に、ある程度硬い土壌に打ち込めたかどうかは感覚的に判断できるので、硬い地層に打ち込めたと判断できれば、そこで打ち込みを止めても良いし、さらに深く打ち込んでも良い。
次に、図4に示すように、打設棒3を抜き取る。
そして、図5に示すように、ケーブル2を矢印方向に引っ張る。この際に直接ケーブル2を手で持って引っ張っても良いが、図5に示すように輪っかに打設棒3を通して、これを両手で持って引っ張れば、より楽にケーブル2を引っ張ることができる。あるいは、ジャッキを用いて引っ張っても良い。
ケーブル2を上方に引っ張ると、その力はアンカー本体1のケーブル取付け穴14に作用する。ケーブル取付け穴14は略三角形の頂点付近に位置し、すなわち、アンカー本体1の中心よりずれた端部にあるため、アンカー本体1には回転トルクが生じる。図5においては、反時計回りの回転トルクが生じる。
この反時計回りの回転トルクにより、図6に示すように、アンカー本体1は反時計回りに回転する。アンカー本体1の傾斜12および13の上部を細くしているのは、この回転がスムースに行うようにするためである。ケーブル2を引っ張る方向とアンカー本体1がほぼ正対したところで回転トルクはゼロとなり、アンカー本体1の回転は止まる。このようにアンカー本体1を回転させることで、アンカー本体1の上側の断面積が大きくなり、上方へ引っ張り上げる際の土壌との接触抵抗が断面積に比例して大きくできる。そのため、アンカー本体1の土壌中での固定が確実なものとなる。
なお、アンカー1本体の土壌中の固定がしっかりしたものであるかに関しては、感覚的にも判断できるが、バネばかりのような計器を用いて、定量的に評価することも可能である。より強固な固定が求められる用途においては、このように計器を用いて適正な打設が行えたかどうかを判断すれば良い。
次に、このアンカーを用いたフェンスについて説明する。ここでは、鳥獣防止柵を例に取り、図7を用いて説明する。
獣害防止用柵は、2本の支柱21とその間に設けられる上部ネット22、および下部ネット23から構成される。上部ネット22は比較的太い鋼線で形成されたネットであり、他方、下部ネット23は細い鋼線で形成されたネットである。
上部ネット22には、縦の鋼線に山折り加工を施したベンダーリブ22aを設けても良い。ベンダーリブ22aにより、横方向の折れ曲りに対する剛性を向上させている。この構造により、通常の構造に比較して25%程度も支柱間距離を長くすることが可能である。
大型獣がこのフェンスに衝突する際には、比較的柔軟な下部ネット23に衝突するため、衝突後は下部ネット23は元の形状に戻り、ネットの屈曲等の変形が生じにくい構成となっている。
すなわち、剛性が高い上部ネット22で柵全体の強度を得ることができるため、支柱間距離を長くすることができる。一方、下部ネット23としてより剛性が弱く、柔軟なネットを用いることで、大型獣の衝突による破損を防止している。
また、下部ネット23は、その下方が2本の支柱21の下端から側方に地上に沿って延伸した下部ネット延伸部23aを有する構成になっている。これは、大型獣がネットの下に穴を掘ってフェンスの向こう側に入ることを防ぐためである。
そして、この下部ネット延伸部23aの複数個所を、地中に打設した複数のアンカー本体1に取り付けられたケーブル2とそれぞれ結束する。例えば、結束個所を所定間隔で設けることで、下部ネット延伸部23a全体をしっかりと固定することができる。
なお、結束方法は、下部ネット延伸部23aのネットをケーブル2の輪っかに通しても良いし、輪っかに結束ワイヤーを通して、下部ネット延伸部23aのネットに結束ワイヤをくくり付ける等してもよい。
また、図7においては、アンカー本体1はすべてほぼ同一の深さに打設しているが、土壌の状況によっては、アンカー本体1それぞれを適切な深さに打設しても良い。
なお、図7においては、下部ネット延伸部23aを設けた鳥獣防止柵について説明したが、下部ネット延伸部23aを設けない鳥獣防止柵に、上記アンカーを用いても強固な下部ネット23の固定が可能である。また、鳥獣防止柵以外のフェンスに用いることも有効である。
本考案に係るアンカーは、上記のように構成されているため、適度な硬さの土壌まで、深さを選んで打ち込むことができるので、どのような土壌であっても、しっかりと土壌内に固定される。また、非常に硬い層に打ち込んでしまった場合には、従来の長いピン状のアンカーと異なり、その位置で固定できるという優れた特長を有している。
また、打設する際に強固な打設棒を用いるので、電動ハンマーや電動ブレーカーといった動力工具を用いることも可能であり、作業が迅速かつ確実に行える。ケーブルを上方に引っ張る際にもプーラ等を用いたり、梃子の応用で引っ張ることができるので、作業が容易になる。
そして、このアンカーを用いて固定したフェンスは、ネットの下部がしっかりと地面に固定される。
特に鳥獣防止柵の場合、広範囲に渡って設置されるため、また設置場所が山林等であるため、様々な土壌にアンカーを打設することが必要になる。本考案に係るアンカーの場合、打設深さを自由に変えることができるので、適切な硬さの土壌までアンカーを打ち込むことで、様々な土壌に対応可能である。
また、鳥獣防止柵の場合、広範囲に渡って設置されるため、極めて数多くのアンカーを打設する必要があるが、本考案に係るアンカーは動力工具を用いて打設できるため、作業を迅速かつ確実に進めることができる。
さらに、本考案に係るアンカーは地中に垂直に打設するだけではなく、角度を付けて斜めに地中に埋め込むことができる。鳥獣防止柵の場合、下部ネットの複数場所を固定するアンカーそれぞれの打ち込み角度を変えることで、下部ネットを異なる角度から地面に向けて引っ張り固定することができる。これにより、大型獣が強い力でどの角度にネットを持ち上げようとしても、それに耐えることが可能である。すなわち、様々な角度の力に対しても、十分に安定にネットを地面に固定できる。
実施の形態2.
以下に、本考案の実施の形態に係るアンカーについて、図を用いて説明する。尚、以下の実施の形態2においても、本考案の一例であって、特に本考案をこの一例に限定するものではない。例えば、本考案品およびその構成部品に関して材質や寸法等を開示するが、これらは本考案の良好な一例を示すにすぎない。
図8を用いて、複数のアンカーの構成及び打設方法について説明する。
まず、アンカーの構成であるが、アンカー本体に関しては、実施の形態1で開示したアンカー本体1と同様の構成である。また、実施の形態1においては、アンカー本体ごとに1本のケーブル2を取付けて使用したが、本実施の形態においては、1本の長いケーブル4を複数のアンカー1のケーブル取付け穴14に通して使用する。
次に、複数のアンカーを一直線上に打設する打設方法を説明する。
まず複数のアンカー本体1のケーブル取付け穴14に順次、1本の長いケーブル4を通す。
そして、ケーブル4の一番端にあるアンカー本体1を地中に打設する。例えば、図8において、一番右側のアンカー1が初めに地中に打設される。打設する深さは、打設する場所ごとの土壌の状態によって最適な深さを選択する。例えば、アンカー本体1を地面から打設していき、ある程度硬い層に入るまで打設してやる。そして、このアンカー本体1から地面上に出ているケーブル4の両方を持ち上げて、アンカー本体1を地中内で回転させることで、1個のアンカーの打設工程が完了する。
同様に、右から2番目のアンカー本体1の打設工程を行う。土壌の状態が同じであれば、同じ程度の深さまで打設してやれば良い。あるいは、土壌の状態が異なり、柔らかい表面層が歩く続く土壌の場合には、より深くまで打設する。
このようにして、アンカー1を右から順に地中に打設する打設工程を行っていく。そして、すべてのアンカー本体1の打設工程が完了した後に、ケーブル4の両端を引っ張ることで、ケーブル4を地面上に一直線に強く張ることができる。最後に、ケーブル4の両端をどこかに固定してやれば良い。例えば、フェンスの支柱に結んで固定しても良いし、ネットのどこかに強固に結び付けても良い。
図8で示した一連のアンカー構成を獣害防止柵に適用した例を図9に示す。
図9においては、獣害防止柵の下部ネット延伸部23aの前端部を図8で示した一連のアンカーで固定しているが、もちろん、下部ネット延伸部23aの後端部(下部ネット23の下端)を同様に固定しても良い。
なお、ケーブル4と下部ネット延伸部23aとの結束方法としては、針金等を用いて結束しても良いし、専用の結束具を用いても良い。ケーブル4と下部ネット延伸部23aとがしっかりと結束され、経年的に緩み等が生じない方法であれば、どのような結束方法であっても良い。
本考案の実施の形態2に係るアンカーは、上記のように構成されているため、実施の形態1で説明した多くの特長に加えて、以下の特長も有する。
まず、ケーブルを地面に沿ってピンと張ることができる。そして、アンカー本体それぞれが一定の強さで土壌内に固定されているため、ひとつのアンカー本体だけが、土壌内で浮き上がり、地面上でのケーブルの張力を弱めるおそれが少ない。
また、従来のピン状のアンカーの場合、降雨等の影響により、アンカーが打ち込まれた場所の土壌が浸食されて無くなり、アンカーが浮き上がって、ネット下部から外れてしまうといった不具合が生じていた。しかし、本実施の形態に係るアンカーは、そもそも土壌の硬い位置まで打ち込まれているので、アンカー部分の土壌まで浸食されるようなことは無く、万が一そのようなことが起こっても、連続してケーブルに繋がっているため、浮き上がることは無い。
この一連のアンカー構成を獣害防止柵に適用した場合、柵の下端全体を地面にピッタリと固定することができるという大きなメリットが生じる。少しでも浮き上がった個所があると、動物はその個所に興味を持ち、そこに穴を掘ったり、そこを持ち上げようとしたりする。そのため、その一か所から柵全体に浮き上がりが生じることがあり、柵の下端全体を地面にピッタリと固定できることは、獣害防止柵にとって極めて大きなメリットである。
1 アンカー本体
2 ケーブル
3 打設棒
11 打設棒挿入穴
12、13 傾斜
14 ケーブル取付け穴
15 先端部
21 支柱
22 上部ネット
22a ベンダーリブ
23 下部ネット
23a 下部ネット延伸部
GL 地面

Claims (6)

  1. アンカー本体と、ケーブルとを備えたアンカーであって、
    上記アンカー本体は、
    その側面投影形状が略三角形であり、
    この略三角形のひとつの頂点近傍に設けられた上記ケーブルを通すための開口であるケーブル取付け穴と、
    上記ひとつの頂点と対向する略三角形の一辺近傍に、この一辺に略平行に設けられた棒状体を挿入するための一端のみが開口した穴である打設棒挿入穴と、
    を有し、
    上記ケーブル取付け穴に上記ケーブルを通した
    ことを特徴とするアンカー。
  2. 上記ひとつの頂点を挟んだ上記略三角形の2辺の上記ひとつの頂点近傍のアンカー本体の幅は、他のアンカー本体の幅よりも狭い
    ことを特徴とする請求項1記載のアンカー。
  3. 請求項1または2に記載の複数のアンカーと、
    地中に埋設された上記アンカー本体に通された上記ケーブルによりその下部が固定された網部と、
    当該網部の側部を支持する支柱と、
    を有することを特徴とする獣害防止柵。
  4. 上記複数のアンカーのすべてのアンカー本体に1本の上記ケーブルに通し、
    上記1本のケーブルは地面に沿って張られた
    ことを有することを特徴とする請求項3に記載の獣害防止柵。
  5. 上記網部は、地面上に置かれた穴掘り防止部である下部ネット延伸部を有し、
    当該下部ネット延伸部を上記ケーブルにより地面に固定した
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の獣害防止柵。
  6. 上記網部の上部は剛性の高い材質で形成され、
    上記網部の下部は上部に比較して屈曲性の高い材質で形成されている
    ことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の獣害防止柵。

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