JP3187553B2 - 医療用バッグ - Google Patents
医療用バッグInfo
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- JP3187553B2 JP3187553B2 JP25550292A JP25550292A JP3187553B2 JP 3187553 B2 JP3187553 B2 JP 3187553B2 JP 25550292 A JP25550292 A JP 25550292A JP 25550292 A JP25550292 A JP 25550292A JP 3187553 B2 JP3187553 B2 JP 3187553B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- additive
- polyolefin resin
- ultraviolet
- medical bag
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、血液バッグ、薬液バッ
グ、培養バッグ等の医療用バッグに関するもので、紫外
線の透過波長を調整し、紫外線照射処理を効率良く行う
ことの可能な医療用バッグを提供するものである。
グ、培養バッグ等の医療用バッグに関するもので、紫外
線の透過波長を調整し、紫外線照射処理を効率良く行う
ことの可能な医療用バッグを提供するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】輸液時の
副作用（発熱、ＧＶＨＤ等）の防止のため、フィルター
を使った白血球除去や、放射線や紫外線を照射して、白
血球の不活化が行なわれている。紫外線（ＵＶ）の照射
は、取扱いが容易なこと、安全性が高いことから盛んに
行なわれているが、従来のオレフィンバッグでは、余分
なＵＶまで透過してしまうという欠点があった。紫外線
は、ＵＶ−Ａ（３２０〜４００ｎｍ）、ＵＶ−Ｂ（３２
０〜２９０ｎｍ）、ＵＶ−Ｃ（２９０ｎｍ以下）に分類
されるが、血小板等の有効細胞に影響を与えず、白血球
等を不活性化させるには、２９０ｎｍ以上のＵＶが良い
とされている。特にＵＶ−Ｂ（３２０〜２９０ｎｍ）
は、有効とされている。そこで本発明者は以上の課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達し
た。
副作用（発熱、ＧＶＨＤ等）の防止のため、フィルター
を使った白血球除去や、放射線や紫外線を照射して、白
血球の不活化が行なわれている。紫外線（ＵＶ）の照射
は、取扱いが容易なこと、安全性が高いことから盛んに
行なわれているが、従来のオレフィンバッグでは、余分
なＵＶまで透過してしまうという欠点があった。紫外線
は、ＵＶ−Ａ（３２０〜４００ｎｍ）、ＵＶ−Ｂ（３２
０〜２９０ｎｍ）、ＵＶ−Ｃ（２９０ｎｍ以下）に分類
されるが、血小板等の有効細胞に影響を与えず、白血球
等を不活性化させるには、２９０ｎｍ以上のＵＶが良い
とされている。特にＵＶ−Ｂ（３２０〜２９０ｎｍ）
は、有効とされている。そこで本発明者は以上の課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果次の発明に到達し
た。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン系樹脂に添加剤として、紫外線吸収剤または熱安定剤
の中から選ばれる少くとも１種類以上の添加剤を添加
し、 前記添加剤の添加量が前記ポリオレフィン系樹脂１
００重量％に対して０．０１から１重量％であり、 紫外
線の２９０ｍｍ以下の波長領域を不透過に調整したポリ
オレフィン系樹脂からなる医療用バッグを提供する。
ン系樹脂に添加剤として、紫外線吸収剤または熱安定剤
の中から選ばれる少くとも１種類以上の添加剤を添加
し、 前記添加剤の添加量が前記ポリオレフィン系樹脂１
００重量％に対して０．０１から１重量％であり、 紫外
線の２９０ｍｍ以下の波長領域を不透過に調整したポリ
オレフィン系樹脂からなる医療用バッグを提供する。
【０００４】
【実施例】本発明に使用されるポリオレフィン系樹脂と
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性エラスト
マー（例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ン共重合体（ＳＥＢＳ）、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体（ＳＢＳ）、スチレン−イソプレン−スチ
レン共重合体（ＳＩＳ）、ＳＢＳとＳＩＳの水素添加
物、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸エス
テル等）の単独またはこれらの混合物が使用される。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性エラスト
マー（例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレ
ン共重合体（ＳＥＢＳ）、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体（ＳＢＳ）、スチレン−イソプレン−スチ
レン共重合体（ＳＩＳ）、ＳＢＳとＳＩＳの水素添加
物、エチレン−酢酸ビニル、エチレン−アクリル酸エス
テル等）の単独またはこれらの混合物が使用される。
【０００５】紫外線の透過波長を調整する添加剤とし
て、熱安定剤（例えばβ−ジケトン、商品名、ＤＫ−
１）、紫外線吸収剤（例えば、サリシレ−ト糸（商品
名、Ｖｉｏｓｏｒｂ７０）、ヒドロキシベンゾエート系
（商品名、Ｖｉｏｓｏｒｂ８０）、ベンゾフェノン系
（商品名、Ｖｉｏｓｏｒｂ１３０）、酸化防止剤が単独
またはこれらの混合物が使用される。紫外線の透過波長
は、これら添加剤の添加量と組み合わせにより自由に設
定することができる。
て、熱安定剤（例えばβ−ジケトン、商品名、ＤＫ−
１）、紫外線吸収剤（例えば、サリシレ−ト糸（商品
名、Ｖｉｏｓｏｒｂ７０）、ヒドロキシベンゾエート系
（商品名、Ｖｉｏｓｏｒｂ８０）、ベンゾフェノン系
（商品名、Ｖｉｏｓｏｒｂ１３０）、酸化防止剤が単独
またはこれらの混合物が使用される。紫外線の透過波長
は、これら添加剤の添加量と組み合わせにより自由に設
定することができる。
【０００６】本発明は、前記ポリオレフィン系樹脂に熱
安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤の中から選ばれる少
くとも１種類以上の添加剤が０．０１から１重量％添加
される。
安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤の中から選ばれる少
くとも１種類以上の添加剤が０．０１から１重量％添加
される。
【０００７】実施例１ スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体（Ｓ
ＥＢＳ）６０重量％、ポリプロピレン２０重量％、ポリ
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
熱安定剤としてβ−ジケトンを０．０２重量％添加して
ブレンドし、厚さ２５０μｍのシートを成形し医療用バ
ッグを形成した。これに紫外線を照射して紫外線の透過
波長領域を測定した。その結果を表１に示す。表１の結
果より本実施例の医療用バッグではＵＶ−Ｂ、ＵＶ−Ｃ
の紫外線を遮断でき、選択的にＵＶ−Ａの紫外線を透過
させることができた。
ＥＢＳ）６０重量％、ポリプロピレン２０重量％、ポリ
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
熱安定剤としてβ−ジケトンを０．０２重量％添加して
ブレンドし、厚さ２５０μｍのシートを成形し医療用バ
ッグを形成した。これに紫外線を照射して紫外線の透過
波長領域を測定した。その結果を表１に示す。表１の結
果より本実施例の医療用バッグではＵＶ−Ｂ、ＵＶ−Ｃ
の紫外線を遮断でき、選択的にＵＶ−Ａの紫外線を透過
させることができた。
【０００８】
【表１】
【０００９】実施例２ ＳＥＢＳ６０重量％、ポリプロピレン２０重量％、ポリ
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
ヒドロキシベンゾエート系の紫外線吸収剤（商品名、Ｖ
ｉｏｓｏｒｂ８０）を１重量％添加してブレンドし、厚
さ２５０μｍのシートを成形し医療用バッグを形成し
た。これに紫外線を照射して紫外線の透過波長領域を測
定した。表１の結果より、ＵＶ−Ｃの紫外線を遮断で
き、ＵＶ−Ａ、ＵＶ−Ｂの紫外線を透過させることがで
きた。
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
ヒドロキシベンゾエート系の紫外線吸収剤（商品名、Ｖ
ｉｏｓｏｒｂ８０）を１重量％添加してブレンドし、厚
さ２５０μｍのシートを成形し医療用バッグを形成し
た。これに紫外線を照射して紫外線の透過波長領域を測
定した。表１の結果より、ＵＶ−Ｃの紫外線を遮断で
き、ＵＶ−Ａ、ＵＶ−Ｂの紫外線を透過させることがで
きた。
【００１０】実施例３ ＳＥＢＳ６０重量％、ポリプロピレン２０重量％、ポリ
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤（商品名、Ｖｉｏｓｏ
ｒｂ１３０）を０．１重量％添加してブレンドし、実施
１、２と同様に医療用バッグを形成し紫外線の透過波長
領域を測定した。表１の結果より、ＵＶ−Ｂ、ＵＶ−Ｃ
を遮断することができた。
エチレン２０重量％からなるポリオレフィン系樹脂に、
ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤（商品名、Ｖｉｏｓｏ
ｒｂ１３０）を０．１重量％添加してブレンドし、実施
１、２と同様に医療用バッグを形成し紫外線の透過波長
領域を測定した。表１の結果より、ＵＶ−Ｂ、ＵＶ−Ｃ
を遮断することができた。
【００１１】比較例 ＳＥＢＳ６０重量％、ポリプロピレン２０重量％、ポリ
エチレン２０重量％をブレンドレして実施例１と同様に
医療用バッグを形成し紫外線の透過波長領域を測定し
た。表１の結果より、ＵＶ−Ｃの紫外線を遮断すること
ができなかった。
エチレン２０重量％をブレンドレして実施例１と同様に
医療用バッグを形成し紫外線の透過波長領域を測定し
た。表１の結果より、ＵＶ−Ｃの紫外線を遮断すること
ができなかった。
【００１２】本発明の医療用バッグを構成するポリオレ
フィン系樹脂、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤並
びにこれらの配合組成は前記したものに限定されるもの
ではなく、要するに紫外線の２９０ｎｍ以下の波長領域
を不透過にすることのできる構成材料並びに配合組成で
あれば何でも良い。
フィン系樹脂、熱安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤並
びにこれらの配合組成は前記したものに限定されるもの
ではなく、要するに紫外線の２９０ｎｍ以下の波長領域
を不透過にすることのできる構成材料並びに配合組成で
あれば何でも良い。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、（１）少
くともＵＶ−Ｃを完全に不透過とし、これらの添加剤並
びに配合組成を適宜調整することにより、使用目的に応
じたＵＶ−Ａ透過タイプ、ＵＶ−Ｂ透過タイプの医療用
バッグを選択することができる。（２）細胞に悪影響を
与えるＵＶ−Ｃを完全に遮断できるのでＵＶ−Ｂ、ＵＶ
−Ａの照射時間を長くすることができ、例えば白血球等
の不活性化を効率良く行うことができる。（３）薬液バ
ッグに使用した場合は、薬剤の光分解を抑制することが
期待できる。
くともＵＶ−Ｃを完全に不透過とし、これらの添加剤並
びに配合組成を適宜調整することにより、使用目的に応
じたＵＶ−Ａ透過タイプ、ＵＶ−Ｂ透過タイプの医療用
バッグを選択することができる。（２）細胞に悪影響を
与えるＵＶ−Ｃを完全に遮断できるのでＵＶ−Ｂ、ＵＶ
−Ａの照射時間を長くすることができ、例えば白血球等
の不活性化を効率良く行うことができる。（３）薬液バ
ッグに使用した場合は、薬剤の光分解を抑制することが
期待できる。
Claims (1)
- 【請求項１】ポリオレフィン系樹脂に添加剤として、紫
外線吸収剤または熱安定剤の中から選ばれる少くとも１
種類以上の添加剤を添加し、 前記添加剤の添加量が前記ポリオレフィン系樹脂１００
重量％に対して０．０１から１重量％であり、 紫外線の２９０ｍｍ以下の波長領域を不透過に調整し
た、 ことを特徴とするポリオレフィン系樹脂からなる医
療用バッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25550292A JP3187553B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 医療用バッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25550292A JP3187553B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 医療用バッグ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0678968A JPH0678968A (ja) | 1994-03-22 |
| JP3187553B2 true JP3187553B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=17279645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25550292A Expired - Fee Related JP3187553B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 医療用バッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3187553B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4477330B2 (ja) * | 2003-09-17 | 2010-06-09 | 株式会社Ｍｉｃ | タトー調衣料 |
| CN111544296B (zh) * | 2020-06-18 | 2024-03-12 | 四川省人民医院 | 一种血液制品光能保藏袋 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP25550292A patent/JP3187553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0678968A (ja) | 1994-03-22 |
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Legal Events
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