JP3187452U - バランスウエイト並列体 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の車輪のウエイトバランスに関し、複数のウエイトがホイールのリム部に列設して貼着されていても、そのウエイトの全てを一度に剥ぎ取り可能にしたバランスウエイト並列体を提供する。
【解決手段】複数の矩形状のウエイト1が一つの隣接方向に並列され、長尺の帯状の剥離テープ3上に粘着剤層2を介して設けられ、ウエイト1と剥離テープ3との間には、単数または複数の剥ぎ取り用シート4が前記粘着剤層2に保持されるように、ウエイト1の隣接方向に配設されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、自動車の車輪のウエイトバランスを取るために、ホイールのリム部に貼着して使用するバランスウエイト並列体に関する。
自動車のホイールは、アクスルシャフトを中心に円運動するが、ホイールバランスが狂っていると回転速度が高まるにつれて振動が発生する。そこで、バランサーによる検査にてホイールの軽い部分を検出し、この部分に、必要な重量のバランスウエイトを装着することによりホイールバランスをとっている。
従来においては、前記バランスウエイトは、ウエイトに鉄やステンレスなどの金属部材からなるクリップの一端が固設(例えば、埋め込まれて)されてなり、ウエイトをリムフランジの窪みに添え、ウエイトとクリップにてリムフランジの端部を挟み込むようにし、例えば、ハンマー等で打ち込んで装着するクリップ式のバランスウエイトが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
ウエイトは鉛部材で形成されることが多かったが、最近は、環境保護(鉛害の防止)の観点から鉛部材以外の材料、例えば、鉄、銅、金属とゴムの配合体および金属と樹脂の配合体、等の材料に代える傾向にある。前記クリップ式のバランスウエイトは、ウエイトとクリップにてリムフランジの端部を挟み込むようにして、ハンマーで打ち込んで取り付けるため、リムを傷付け易いという不都合がある。特にアルミ製のリムは材質が柔らかく、傷の付着によりホイール全体の美観を害する。また、そのバランスウエイト取り付けの作業性も悪い、等の課題がある。
このような課題を解決するものとして、従来、横長矩形のバランスウエイト本体の表面および裏面に、これを10グラムずつや5グラムずつにそれぞれ区画する切断用の縦溝を設け、これの背面全体にセパレータを持つ粘着テープを貼着したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。これによれば、セパレータを剥がし、必要とする重量分のバランスウエイト片を切断用の縦溝部分で切り離し、粘着剤を介してリムに固定することができる。この場合には、バランスウエイトの取り付け作業が比較的簡単になり、リムを傷めるおそれはない。
また、バランスウエイト本体が一枚の鉛板で形成されているため、例えば、20グラムのバランスウエイトが必要な場合には、5グラムずつに区画された縦溝の4個目の縦溝で切断し、粘着剤にてホイールのリム部に貼着して使用する。従って、この20グラムのバランスウエイトは、切断用の縦溝が設けられているが、全体が一体となっているため、交換したり再調整したりする際にホイールのリム部から剥がすのに、一端から剥がすと全てが剥がせるので便利となる。しかし、この貼着式のバランスウエイトは、一枚の鉛板で形成されているため、使用時には切断用の縦溝より特殊な切断具、例えば、特殊な鋏(例えば、特許文献6参照)を用いて切断しなければならないという課題がある。
そこで、この課題を解決するものとして、図7に示すように、例えば小形の矩形板状で所定重量(例えば、5g、10g)のウエイト11を粘着剤12を介して剥離紙(剥離テープ)13に複数個列設(並列)しておき、使用時に剥離紙13から必要数を剥がして、図8に示すようにタイヤ14を取り付けているリム部15に粘着剤12で貼着するものが提案されている(例えば、特許文献4および5参照)。これによれば、ウエイトは1個ずつが分離されており、これが列設されているので、使用時には切断する作業は不要となり単に必要数を剥がして貼着するだけである。従って、バランスウエイトの取り付け作業が極めて簡単になりリムを傷めるおそれもない。
実開昭52−45901号公報 特開昭58−81803号公報 実開昭50−91201号公報 実用新案登録第3055185号公報 米国特許第3,960,409号公報 実用新案登録第3019263号公報
このような図7に示し特許文献4および5にも示すようなバランスウエイトは、ウエイト11が1個ずつ分離独立しており、これが粘着剤12を介し剥離紙(剥離テープ)13上に多数個が列設されており、使用時に剥離紙13から必要数を剥がし、リム部15に貼着固定するが、複数のウエイト11を使用するときは、図8に示すように列設して使用し粘着剤12で貼着固定する。
しかしながら、貼着固定したウエイト11は、例えば、取り換えたり、再調整したりする際、等に、ホイールのリム部15から剥がす場合が生ずる。図8に示すように複数のウエイト11が列設して貼着固定されている場合には、ウエイト11は1個ずつが分離独立しているために、1個ずつ剥ぎ取ることになり、特許文献3に示すウエイトのように一度に全てを剥ぎ取ることはできず、剥ぎ取り作業に手間と手数がかかり剥ぎ取りの作業性が悪い課題がある。
特に、このようなバランスウエイトは、複数を列設して使用するときに、リム部15の湾曲に対応して湾曲できたり、特許文献5の図8に示すように渦巻状に巻回して収納可能にしたりするために、ウエイト11は図7に示すように台形状に形成され、下端で接触するのみで、下面端部より上方のウエイト11とウエイト11との間は、間隙が生ずるようになっている。このため列設するウエイト11は、1個ずつの分離が一層容易となり、複数が列設して貼着されているのを一度に全てを剥ぎ取るのを一層困難にしている。
本考案はかかる従来の問題点に着目してなされたものであり、複数のウエイトが列設して貼着されていても、その貼着されているウエイトの全てを一度に剥ぎ取ることができるバランスウエイト並列体を提供することを目的とする。
前記目的達成のために、本考案にかかるバランスウエイト並列体は、複数の矩形状のウエイトが一つの隣接方向に並列されて長尺の帯状の剥離テープ上に粘着剤層を介して設けられ、前記ウエイトと剥離テープとの間には、単数または複数の剥ぎ取り用シートが前記粘着剤層に保持されるように、前記ウエイトの隣接方向に配設されていることを特徴とする。
この構成により、ウエイトを剥離テープから必要数(例えば、5個)を剥がし、ホイールのリム部に貼着すると、その貼着した複数(5個)のウエイトの下面側には、粘着剤層に保持された剥ぎ取り用シートが配設された態様となり、一方、その剥ぎ取り用シートを指で摘み上げるようにしてそのウエイトを前記リム部から引き離すことで、これら複数のウエイトをリム部から一度にスムースに剥ぎ取ることができる。しかも、剥ぎ取り用シートは薄く粘着剤層中に埋設された格好となるので、粘着剤のホイール部に対する前記貼着力が低下することはない。
また、本考案にかかるバランスウエイト並列体は、前記剥ぎ取り用シートが、バランスウエイトが並列する方向の引張力には強く、該方向に直交する方向には破り易いシートであって、隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断が容易であり、一方、前記粘着剤層を介してホイールのリム部に貼着されて隣接するすべてのウエイトを当該リム部から剥離操作可能にする所定の引張り強度を有することを特徴とする。
この構成により、前記複数のウエイトは、これらが隣接する部分の対応部位において粘着剤層とともに指先で分離操作するように剥離テープから個別に剥離することで、ホイールのリム部に対する貼着作業を容易化できる。一方、そのリム部に粘着剤層を介して貼着されたウエイトは、剥ぎ取り用シートの端を指で摘むようにしてウエイトとともにリム部から引き剥がすように操作することで、そのリム部に貼着されたウエイトの全部を粘着剤層とともに前記リム部からスムースに分離することができる。
また、本考案にかかるバランスウエイト並列体は、前記剥ぎ取り用シートの厚みが粘着剤層の厚み未満であることを特徴とする。
この構成により、剥ぎ取り用シートが粘着剤層中に埋設された格好になるので、粘着剤層のリム部に対する粘着力は阻害されない。剥ぎ取り用シートの厚みが粘着剤層の厚みより大きいとリム部に貼着したときに剥ぎ取り用シートが粘着剤層よりリム部側に突出するので、リム部に対する粘着強度の劣化が避けられなくなり、リム部から不用意に剥がれてしまうが、本考案ではこのような不具合は生じない。
また、本考案にかかるバランスウエイト並列体は、前記隣接方向に連続する個々のウエイトの互いに隣接する側面が各ウエイト間で前記接着剤層または/および剥離テープの湾曲を可能とする傾斜面または円弧面に形成されていることを特徴とする。
この構成により、互いに隣接して並列する複数のウエイトは、互いに隣接する側面が互いのウエイト間で前記接着剤層または/および剥離テープの湾曲を可能とする傾斜面または円弧面に形成されているので、隣接して並列する複数のウエイトをホイールのリム部に粘着剤層側をリム側面として貼著する際、ホイール(リム部も含む)の径に種々のものが存在しリム部の湾曲度が種々に異なっていても、全てのリム部の湾曲面に沿って湾曲可能となり、ホイールの径が異なっても全てのホイールに対応可能となる。また、バランスウエイト並列体は、ウエイトの互いに隣接する側面が互いのウエイト間で前記接着剤層または/および剥離テープの湾曲を可能とする形状となっているので、渦巻状に巻回した形態とすることができ、その取り扱いや運搬、収納などに便利となる。
また、本考案にかかるバランスウエイト並列体は、前記剥ぎ取り用シートが、隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断が容易に加工されたシート、または隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断を容易とするミシン目あるいはV溝が設けられたシートであることを特徴とする。
この構成により、剥ぎ取りシートは切断が容易(破り易い)なので、剥ぎ取りシートを指で破り(切断)切り離すことにより、ウエイトを剥離テープから必要数だけ分離して、ホイールのリム部に速やかに貼着することができる。そして、貼着した後にウエイトをホイールのリム部から剥ぎ取る際は、剥ぎ取り用シートにより貼着した全部を一括して剥ぎ取ることができる。
また、この構成により、剥ぎ取り用シートをそのV溝に沿って指で切り離すことにより、ウエイトを剥離テープから必要数だけ剥がして、ホイールのリム部に速やかに貼着することができるし、また、剥ぎ取り用シートをそのミシン目に沿って指で切り離すことにより、ウエイトを剥離テープから必要数だけ剥がして、ホイールのリム部に速やかに貼着することができる。そして、貼着した後にウエイトをホイールのリム部から剥ぎ取る際は、剥ぎ取り用シートにより貼着した全部を一括して剥ぎ取ることができる。
ウエイトの互いに隣接する側面が各ウエイト間で前記接着剤層または/および剥離テープの湾曲を可能とする前記の傾斜面または円弧面としては、
(1)ウエイトが台形状で、この台形が下端側部で接触して隣接方向に連続する形態、
(2)ウエイトの互いに隣接する側面が円弧面に形成され、その円弧面の頂部で互いに接触して隣接方向に連続する形態、
(3)ウエイトの互いに隣接する側面が山形面に形成され、その山形面の頂部で互いに接触して隣接方向に連続する形態、等を例示することができる。
なお、本考案の剥ぎ取り用シートとしては、樹脂シート、織布、不織布等を例示することができる。
本考案のバランスウエイト並列体によれば、次のような効果を奏する。
(1)ウエイトを剥離テープから必要数(例えば、5個)を剥がし、リムに貼着すると、該貼着した複数の(例えば、5個)のウエイトの下面側には、粘着剤層に保持されて剥ぎ取り用シートが存在することになり、該ウエイトを剥ぎ取るときは、一端に位置するウエイトを剥ぎ取りつつ該剥ぎ取り用シートを支持して剥ぎ取ることで、貼着されているウエイトが複数(例えば、5個)であっても分離することを回避して一度に全てを剥ぎ取ることができる。このためウエイトの剥ぎ取り作業が容易となる。
(2)剥ぎ取り用シートは、厚みが粘着剤層の厚み未満であるので、粘着剤層中に埋設する格好となり、粘着剤層の粘着力を阻害しない。
(3)隣接方向に連続する個々のウエイトは、互いに隣接する側面が互いのウエイト間で前記接着剤層または/および剥離テープの湾曲を可能とする傾斜面または円弧面に形成されているので、隣接して並列する複数のウエイトをホイールのリム部に粘着剤層側をリム部側面として貼着した際、ホイールの径に種々のものが存在しリム部の湾曲度が種々に異なっても、全てのリム部の湾曲面に沿って前記接着剤層または/および剥離テープが湾曲可能となり、ホイールの径が変わっても全てのホイールに対応可能となる。また、長尺なバランスウエイト並列体は、渦巻状に巻回した形態とすることが可能となり、その取り扱いや運搬、収納などに便利となる。
以上、本考案について簡潔に説明した。更に、以下に本考案を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体を示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体の要部を示す拡大断面図である。 本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体の使用状態を示す断面図(a)および剥ぎ取り状態を示す断面図(b)である。 本考案における剥ぎ取り用シートの一部を示す斜視図である。 本考案における剥ぎ取り用シートの他の例を示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体の他の例を示す斜視図である。 従来のバランスウエイト並列体を示す斜視図である。 従来のバランスウエイト並列体の使用例を示す斜視図である。
以下、本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体を示す斜視図、図2は、本考案の実施の形態に係るバランスウエイト並列体の要部を示す拡大断面図である。
本実施の形態のバランスウエイト並列体は、長尺な帯状の剥離テープ3上に粘着剤層2を介して所定重量で矩形状のウエイト1が、互いに隣接して並列し隣接方向に連続して設けられ、前記ウエイト1と剥離テープ3との間には、粘着剤層2に保持されて2枚の剥ぎ取り用シート4が、ウエイト1が隣接して連続する方向に配設されている。
ウエイト1は、鉛、鉄などの重量がある金属片からなり、この金属片は、例えば大形の金属板をプレス等によって縦、横が数センチの矩形ペレット状の所定重量(例えば、5g、10g)の金属片に加工したものからなる。また、金属片は所定の厚みを持つ。本例でのウエイト1は、側方から見た厚み部分の形状が図2に示すような台形状をなす。
このウエイト1の上面と前面、後面、側面が連続する角部は、滑らかな円弧面(R面)にすると、ホイールのリム部を傷付けることを防止できるし、取り扱い時に手などを傷めることもないので好ましい。このウエイト1は、それぞれ同形、同サイズ、同重量に形成され、例えば、その上面に材質(例えば、「Fe」)および重量(例えば、「5g」)を表す文字や数字が刻設されている。そして、このような形態のウエイト1の複数個が、一つの隣接方向に粘着剤層2を介して長尺な帯状の剥離テープ3上に連続するように並設されている。
剥ぎ取り用シート4は、ウエイト1の下面と剥離テープ3との間において、粘着剤層2に埋設する格好でウエイト1が前記の隣接方向に配設されている。図1に示す形態では、剥ぎ取り用シート4が2本の場合を示している。この剥ぎ取り用シート4は、貼着したウエイト1が複数であっても、図3(b)に示すようにホイールのリム部5に貼着した複数のウエイト1を一括してリム部5から剥ぎ取る(分離)するのに使用される。このため、この剥ぎ取り用シート4の設置数は特に限定されるものではないが、粘着剤層2の粘着力に対向して剥ぎ取るので、粘着剤層2の粘着力に抗して剥ぎ取りできる強度を有することが必要である。
また、剥ぎ取り用シート4は、ウエイト1下面の剥離テープ3との間において粘着剤層2に埋設する格好で配設されているので、ホイールのリム部に貼着したときには、図3(a)に示すようにウエイト1の下面とホイールのリム部5の貼着面との間の粘着剤層2中に位置する。従って、剥ぎ取り用シート4の厚みは、粘着剤層2の厚さh未満とする。剥ぎ取り用シート4の厚みが粘着剤層2の厚みhより大きいと、貼着したときに剥ぎ取り用シート4が粘着剤層2よりリム部5側に突出するので、リム部に対する粘着の支障となり、粘着力が不十分となって剥落する原因にもなるからである。
さらに、剥ぎ取り用シート4は肉薄(厚みが小さい)のプラスチックのシートまたは織布、不織布などの帯状のシートであり、その幅はウエイト1の幅(ウエイト1の前記並列方向に対し直交する方向の長さ)に比べて例えば1/5〜1/8程度と、十分に幅狭の幅サイズとされている。また、剥ぎ取り用シート4は隣接する前記ウエイト1どうしが隣接する部分の対応部位で指先で引き裂いて切断分離することが容易であり、さらに前記粘着剤層2を介してホイールのリム部5に貼着されて隣接するすべてのウエイト1を一括して当該リム部5から剥離操作可能にする所定の引張り強度を有するものとされている。
このため、剥ぎ取りシート4は、ウエイト1が隣接する方向の引張力に強く、この方向に直交する方向(切断方向)には容易に破り切断が容易に加工されたシートが好ましい。これにより隣接するウエイト1の部位に対応する部位から容易に切断が可能となる。
また、この剥ぎ取り用シート4には、ウエイト1どうしが隣接する部分に対応する部位に、例えばその剥ぎ取り用シート4の幅方向に延びる、例えば図4に示すようなV溝6が施される。このV溝6の深さはその剥ぎ取り用シートの全厚みに達することはなく、その剥ぎ取り用シート4の一部、すなわちそのV溝6付近を指先で摘んで強く引き裂くような操作力を加えることで、容易にその剥ぎ取り用シートを分離、分断することができる。また、かかる剥ぎ取り用シート4の分離、分断を容易にする他の構成として、図5に示すように、ウエイト1どうしが隣接する部分に対応する前記部位に、多数の微小孔を直線状に配置したミシン目7を設けたものとすることができる。さらに、ウエイト1どうしが隣接する部分に対応する前記部位を肉薄に加工したものとしたり、その部位のみを引き裂き可能な素材で形成したりすることもできる。
また、剥ぎ取り用シート4は、前述のようにウエイト1どうしが隣接する部分に対応する部位でこれを指で引き裂くことができる強度とした。従って、ウエイト1をホイールのリム部5に貼着する場合には、剥離テープ3上に連続して設けられたウエイト1の必要数を剥ぎ取り用シート4とともに剥離テープ3から引き剥がすようにすることで、剥ぎ取り用シート4を指で容易に引き裂くことができ、剥離したウエイト1を粘着剤層2を介してホイールのリム部5に簡単、迅速に貼着することができる。
一方、剥ぎ取り用シート4は、前述のように粘着剤層2を介してホイールのリム部5に貼着されて隣接するすべてのウエイト1を当該リム部5から剥離操作可能にする所定の引張り強度を有する。このためウエイト1を剥ぎ取るときは剥ぎ取り用シート4の一部を指で摘み上げることで、リム部5に貼着されている複数のウエイト1を一度に前記リム部5から分離(剥離)することができる。
なお、前述のような剥ぎ取り用シート4の他の例として、引張り強度、引張り弾性率および耐熱性に優れ、しかも切断用具を必要としないで、手(指)で直線的に切断可能な熱可塑性ポリエステル系樹脂シートやポリエチレンラミネートの合成樹脂繊維布などを用いることができる。また、ガムテープなどと呼ばれ、布目に沿って手で真っ直ぐに切断できる粘着テープ用の織物素材(スフモス)を用いることも可能である。
次ぎに、本実施の形態に係るバランスウエイト並列体の使用例を、図3(a)(b)について説明する。まず、剥離テープ3上に連続して列設されているウエイト1の必要数、例えば5個を剥離テープ3より剥ぎ取り、図3(a)に示すようにホイールのリム部5に粘着剤層2で貼着する。このリム部5に貼着する位置は、バランサーにより検出したホイールの軽い部分の位置である。そして、このリム部5に貼着したウエイト1を剥ぎ取る際は、図3(b)に示すようにまず端部に位置するウエイト1を工具等を用いて剥ぎ、その後は、そのウエイト1と剥ぎ取り用シート4の一部4aを指で摘んで引き上げると、粘着剤層2を介してリム部5上に貼着された複数のウエイト1は一度にそのリム部5から分離する。従って、リム部5上に貼着されたウエイト1を1個ずつ工具で剥ぎ取る作業が不要となり、剥ぎ取り作業が効率化する。
また、隣接方向に連続する個々のウエイト1は、互いに隣接する側面1a、1b(図2参照)が互いのウエイト1、1間で粘着剤層2や剥離テープ3の湾曲を可能とする傾斜面または円弧面に傾斜されているのが好ましい。これにより隣接して並列する複数のウエイト1をホイールのリム部5に粘着剤層2で貼着する際、ホイールの径に種々のものが存在しリム部5の湾曲度(円弧径)が種々に異なっていても、全てのリム部5の湾曲面(円弧面)に沿って貼着可能となり、ホイールの径が異なっても全てのホイールに対応可能となる。また、長尺なバランスウエイト並列体は、複数のウエイト1を剥離テープとともに渦巻状に巻回した形態とすることが可能となり、その取り扱いや運搬、収納などに便利となる。
例えば、本実施の形態のウエイト1は、図2に示すように側方から見て台形状をなすため、このウエイト1の前面部1aおよび後面部1bは、相互に下方に向かって広がる傾斜面となっており、隣接するウエイト1とウエイト1とは、台形の底面角部どうしが線接触Pするだけで、それより上方には上方に向かって広くなる間隙が生ずる。また、ウエイト1どうしの底面角部が剥離テープ3上の平面上で粘着剤層2を介し線接触して並列し隣接方向に連続する。従って、バランスウエイト並列体は、ウエイト1を剥離テープ3をウエイト1が内側にくるようにして渦巻状に巻き回すことが可能となるし、列設する複数のウエイト1もリム部5に沿って貼着可能となる。
その結果、隣接して並列する複数のウエイト1をホイールのリム部5に粘着剤層2で貼着する際、ホイール(リム部も含む)の径に種々のものが存在しリム部5の湾曲度が種々に異なっていても、全てのリム部5の湾曲面に沿って貼着可能となり、ホイールの径が異なっても全てのホイールに対応可能となる。この場合に、ウエイト1の各傾斜面1a、1bの傾斜角度を大きくすることにより、隣り合うウエイト1、1間の前記接着剤層または/および剥離テープの折り曲げ角度を十分に確保できる。これによりバランスウエイト並列体の巻き回し径を小さくすることができる。
なお、前記実施形態では、帯状の剥ぎ取り用シート4を接着剤層2に保持されるようにウエイト1および剥離テープ3間に2枚設けたバランスウエイト並列体について述べたが、前記帯状の剥ぎ取り用シート4を3枚以上設けてもよく、さらにウエイト1の幅と同等幅の1枚の剥ぎ取り用シート4Aを、図6に示すように設けてもよい。このようにウエイト1と同等幅の1枚の剥ぎ取り用シート4Aを設ける場合には、その剥ぎ取り用シート4Aを上下2層の粘着剤層2a、2b間に介在させる。そして上層の粘着剤層2a上にはウエイト1が貼着されるようにし、下層の粘着剤層2bは剥離テープ3上に剥離可能に貼着されるような構成とする。
この場合においても、剥ぎ取り用シート4Aは、隣接する前記ウエイト1どうしが隣接する部分の対応部位で前述と同様に指先で引き裂くことができるようにすることで、必要個数のウエイト1をホイールのリム部に貼着することが可能になる。さらに、この剥ぎ取り用シート4Aは、粘着剤層2a、2bを介してホイールのリム部5に貼着されて隣接するすべてのウエイト1を当該リム部5から剥離操作可能にする所定の引張り強度を有するものとされている。従って、粘着剤層2を介してリム部5上に貼着された複数のウエイト1は、前述と同様にして一度にそのリム部5から剥ぎ取ることができる。
以上のように、本実施形態によれば複数の矩形状のウエイトを、一つの隣接方向に並列するように長尺の帯状の剥離テープ上に粘着剤層を介して設け、前記ウエイトと剥離テープとの間に、前記粘着剤層に保持されるように、前記ウエイトの隣接方向に剥ぎ取り用シートを配設したことにより、前記ウエイトを剥離テープから剥がしてホイールのリム部に貼着すると、そのウエイトの下面側には粘着剤層に保持された剥ぎ取り用シートが配設されているため、その剥ぎ取り用シートを指で摘み上げることで、複数のウエイトをリム部から一度にスムースに剥ぎ取ることができるという効果が得られる。
本考案は複数のウエイトが列設して貼着されていても、その貼着されているウエイトの全てを一度に剥ぎ取ることができるという効果を有し、自動車の車輪のウエイトバランスを取るために、ホイールのリム部に貼着して使用するバランスウエイト並列体等に有用である。
1 ウエイト
1a ウエイトの前面部
1b ウエイトの後面部
2 粘着剤層
3 剥離テープ
4 剥ぎ取り用シート
5 リム部
6 V溝
7 ミシン目

Claims (5)

  1. 複数の矩形状のウエイトが一つの隣接方向に並列され、長尺の帯状の剥離テープ上に粘着剤層を介して設けられ、前記ウエイトと剥離テープとの間には、単数または複数の剥ぎ取り用シートが前記粘着剤層に保持されるように、前記ウエイトの隣接方向に配設されていることを特徴とするバランスウエイト並列体。
  2. 前記剥ぎ取り用シートは、バランスウエイトが並列する方向の引張力には強く、該方向に直交する方向には破り易いシートであって、隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断が容易であり、前記粘着剤層を介してホイールのリム部に貼着されて隣接するすべてのウエイトを当該リム部から剥離操作可能にする所定の引張り強度を有することを特徴とする請求項1記載のバランスウエイト並列体。
  3. 前記剥ぎ取り用シートは、厚みが粘着剤層の厚み未満であることを特徴とする請求項1または2記載のバランスウエイト並列体。
  4. 前記隣接方向に連続する個々のウエイトは、互いに隣接する側面が傾斜面または円弧面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバランスウエイト並列体。
  5. 前記剥ぎ取り用シートは、隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断が容易に加工されたシート、または隣接する前記ウエイトどうしが隣接する部分の対応部位で切断を容易とするミシン目あるいはV溝が設けられたシートであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のバランスウエイト並列体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017013734A1 (ja) * 2015-07-21 2017-01-26 株式会社マルエム バランスウエイト並列体
JP2017219133A (ja) * 2016-06-08 2017-12-14 幸広 三矢 バランスウエイト及びバランスウエイト並列体

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JPWO2017013734A1 (ja) * 2015-07-21 2018-06-14 株式会社マルエム バランスウエイト並列体
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