JP3187219U - 人形玩具の肩関節構造及び人形玩具 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観上のリアルさや美観を損なうことなく、よりリアルな立体的な肩関節動が可能な肩関節構造及び人形玩具を提供する。
【解決手段】人形玩具の上体部1の肩部に、内転・外転する肩甲骨部材2を介して腕部を回動可能に接続する構成の人形玩具の肩関節構造において、上体部には、上体部の肩関節位置に肩甲骨部材が側面方向から入り込む空間となる肩甲骨取付凹部11が設けられ、肩甲骨部材には、肩甲骨取付凹部に入り込んだ際に露出する側面部分に腕部が回動可能に接続する肩関節部材3と、肩甲骨部材を上体部に回動可能に取り付けるボールジョイント部21と、が各々設けられる。肩甲骨取付凹部の内部の胸部側部分には、側面方向から差し込まれる肩甲骨部材を取り付ける球状凹孔12が設けられていること、を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は人形玩具の肩関節構造及び人形玩具に関し、詳しくはよりリアルな立体的な関節動が可能な肩関節構造、及び該肩関節構造を備えた人形玩具に関する。
様々な姿勢や動きを再現可能な人形玩具の各関節部の内、腕部が取り付けられる肩関節構造は、よりリアルな腕及び肩の動きを再現するために、腕部付け根を回動可能に単に接続する構造ではなく、肩部と腕部とを繋ぐ肩甲骨部部材を介在させる構成が提案されている(例えば、特許文献1〜3等)。
特許文献1又は2に記載の技術は、人形玩具の上体部の肩関節位置に肩甲骨部材が収まる凹部が設けられ、該凹部の底面の略中央に垂設する回動軸に肩甲骨部材を該凹部の上方から差し込むように前記回動軸に軸支させることで肩甲骨部材が内転・外転する構成となっている。
特許文献3に記載の技術は、人形玩具の上体部が前後に分割可能な2分割体として構成され、該上体部の2分割された肩関節位置に凹部が設けられ、該上体部を2分割した状態で、この凹部内の上下に設けられている軸受け孔に肩甲骨部材の上下に設けられた回動軸を軸支させるように該肩甲骨部材を前記凹部内に嵌め込んだ後、該2分割された上体部を接合することで肩甲骨部材が内転・外転する構成となっている。
肩関節位置に肩甲骨部材を介在させることによって、腕を単に回動させられるだけでなく、内転によって肩をすぼめる動作(例えば、バレーボールのレシーブの姿勢等)や、外転によって肩を広げる(胸を張る)動作(例えば、バレーボールのトスの姿勢や、頭の後ろで手を組む姿勢等)をとることができ、よりリアルな立体的な関節動が可能となっている。
しかし、特許文献1又は2の技術では、肩甲骨部材が肩関節位置の凹部から露出した状態となるため、外観の点でリアルさを著しく損なうという問題点を有している。
また、特許文献3の技術では、2分割構成の上体部の分割線の全周に亘って割線が生じるため、外観上のリアルさと美観を損なうという問題点を有している。
そこで本考案者は、内転・外転の関節動を可能とする肩甲骨部材を、上体部の肩部取付凹部に側面方向から入り込むように配設し、しかもこの肩部取付凹部への取付けは側面方向から差し込むように構成した技術を先に提案した(特許文献4参照)。
かかる先提案技術によれば、肩甲骨部材が肩部取付凹部から露出しないと共に、上体部を2分割構成とすることなく肩甲骨部材の該上体部への取付けが可能となるため、外観上のリアルさと美観を損なうことがないものとなった。
特開2009−000803号公報 特許第4278747号公報 特許第3261369号公報 特開2011−041855号公報
本考案者はかかる技術について更に研究を進めたところ、甲冑や戦闘装備等を施した人形玩具のように胸部の厚みが大である人形に適用した際において、腕部を前方に引き出す動きを行うと胸部の厚みが邪魔となって腕部の可動範囲が制限される場合があり、改良すべき余地があることを見出した。
そこで本考案の課題は、外観上のリアルさや美観を損なうことなく、適用する人形玩具の胸部の厚みに影響を受けることなく、より立体的で且つ可動範囲の広い肩関節動が可能な肩関節構造及び人形玩具を提供することにある。
上記課題を解決する本考案は下記構成を有する。
1.人形玩具の上体部の肩部に、回転又は回動・内転・外転する肩甲骨部材及び肩関節部材を配設し、該肩甲骨部材及び肩関節部材を介して腕部を回動可能に接続する構成の人形玩具の肩関節構造であって、
前記上体部には、該上体部の肩関節位置に前記肩甲骨部材が側面方向から入り込む空間となる肩甲骨取付凹部が設けられ、該肩甲骨取付凹部の内奥部には球状凹孔が穿かれており、
前記腕部には、該腕部の肩関節位置であって上体部側である内側部分に前記肩関節部材が内側面方向から入り込む空間となる肩関節取付凹部が設けられ、該肩関節取付凹部の内奥底部には軸受孔が穿かれており、
前記上体部の肩甲骨取付凹部に入り込む肩甲骨部材には、前記肩甲骨取付凹部に入り込んだ際に前記球状凹孔と対面する位置にボールジョイント部を設け、該ボールジョイント部を前記球状凹孔に嵌入することによって該肩甲骨部材を前記上体部に回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
且つ、該肩甲骨部材と前記肩関節部材との間にナックル継手部材を介在させ、該ナックル継手部材の一方の継手部を前記肩甲骨部材の上方部分に回動軸支させると共に該ナックル継手部材の他方の継手部を前記肩関節部材の側面部分に回動軸支させることによって該ナックル継手部材を介して該肩甲骨部材と前記肩関節部材とを回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
前記腕部の肩関節取付凹部に入り込む肩関節部材には、その下方部分に回動軸支部材が枢支されており、該回動軸支部材の軸部が前記軸受孔に軸回動可能に軸支されることによって前記肩関節部材を前記腕部に回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて前記回動軸支部材との枢支による内側上体部側方向への内傾動作が可能な状態に接続する構成であること、
を特徴とする人形玩具の肩関節構造。
2.前記上体部は、首・肩・肘・手首・腰・股関節・膝・足首等の関節部分が動くことで人体と同様の動きや姿勢をリアルに再現できるように構成された人形玩具の上半身を構成するパーツであり、該上体部は(1)首・頭部及び/又は腰部と一体的に構成されているか、又は(2)関節部を介して別体に構成されていることを特徴とする上記1に記載の人形玩具の肩関節構造。
3.前記上体部に設けられた肩甲骨取付凹部及び該肩甲骨取付凹部内に設けられた球状凹孔は、該上体部の成形時に射出成形等に成形方法により一体的に形成される構成であることを特徴とする上記1又は2に記載の人形玩具の肩関節構造。
4.上記1〜3のいずれかに記載の肩関節構造を有する構成であることを特徴とする人形玩具。
請求項1又は4に示す考案によれば、外観上のリアルさや美観を損なうことなく、適用する人形玩具の胸部の厚みに影響を受けることなく、より立体的で且つ可動範囲の広い肩関節動が可能な肩関節構造又は人形玩具を提供することができる。
特に、腕部の肩関節取付凹部に入り込んだ状態で関節動接続した肩関節部材の下方部分が、該肩関節取付凹部の内奥底部に回動軸支される回動軸支部材によって枢支される構成によって、内側上体部側方向へ内傾動作することによって、たとえ胸部の厚みが大である人形の場合であっても腕部の可動範囲が制限されることなく、実際の人体の動きに近いリアルな状態で腕部を前方に引き出す動きを行うことができる。
更に、上記構成に加えて、肩甲骨部材を上体部の肩甲骨取付凹部内にボールジョイント部によって関節動接続した構成と、肩甲骨部材と肩関節部材とをナックル継手部材によって関節動接続した構成と、によって、腕部の上端を上下動させる動き、即ち「肩の上げ下げ」を行うことができるようになった。
更にまた、上体部とボールジョイント部を設けた肩甲骨部材との接続、ナックル継手部材を介在させた肩甲骨部材と肩関節部材との接続、回動軸支部材の枢支による肩関節部材と腕部との接続、等の各関節動接続の組合せによって、上体部に対する腕部の関節動が、回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて内傾動作が可能となり、実際の人体と同様の様々な動きに対応する関節動が可能である。
請求項2又は3に示す考案によれば、種々の人形玩具に適用可能であり、コスト的にも強度的にも寄与できる。
本考案に係る人形玩具の肩関節構造の一実施例を説明する拡散分解正面図 図1に示す実施例を組み立てた状態を示す正面図 上体部の肩甲骨取付凹部を説明する要部断面正面図 腕部の肩関節取付凹部を説明する要部断面正面図 肩甲骨部材とナックル継手部材との関節動接続を説明する一部断面正面図 肩関節部材と回動軸支部材との枢支接続を説明する一部断面側面図 肩関節部材とナックル継手部材との関節動接続を説明する一部断面正面図 腕部に対する肩関節部材の内傾動作を説明する一部断面正面図 腕部に対する肩関節部材の内転・外転動作を説明する一部断面正面図 腕部を前方に引き出す動きを行った状態を説明する一部断面平面図
次に、添付の図面に従って本考案を実施例に基づき詳細に説明する。
本考案に係る人形玩具の肩関節構造(以下、単に肩関節構造という。)は、人形玩具の上体部1の肩部に、回転又は回動・内転・外転する肩甲骨部材2及び肩関節部材3を配設し、該肩甲骨部材2及び肩関節部材3を介して腕部(本実施例では上腕部材のみを示す。)4を回動可能に接続することにより、腕部4を単に回動させられるだけでなく、内転によって肩をすぼめる動作(例えば、バレーボールのレシーブの姿勢等)や、外転によって肩を広げる(胸を張る)動作(例えば、バレーボールのトスの姿勢や、頭の後ろで手を組む姿勢等)や、腕部4の上端を上下動させる動作(いわゆる「肩の上げ下げ」)をとることができ、しかも胸部の厚みが大である人形の場合であっても腕部4の可動範囲が制限されることなく、よりリアルな立体的な関節動が可能となるものであり、
その具体的構成としては、図1〜図10に示すように、
前記上体部1には、該上体部1の肩関節位置に前記肩甲骨部材2が側面方向から入り込む空間となる肩甲骨取付凹部11が設けられ、該肩甲骨取付凹部11の内奥部には球状凹孔12が穿かれており、
前記腕部4には、該腕部4の肩関節位置であって上体部側である内側部分に前記肩関節部材3が内側面方向から入り込む空間となる肩関節取付凹部41が設けられ、該肩関節取付凹部41の内奥底部には軸受孔42が穿かれており、
前記上体部1の肩甲骨取付凹部11に入り込む肩甲骨部材2には、前記肩甲骨取付凹部11に入り込んだ際に前記球状凹孔12と対面する位置にボールジョイント部21を設け、該ボールジョイント部21を前記球状凹孔12に嵌入することによって該肩甲骨部材2を前記上体部1に回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
且つ、該肩甲骨部材2と前記肩関節部材3との間にナックル継手部材5を介在させ、該ナックル継手部材5の一方の継手部51を前記肩甲骨部材2の上方部分に回動軸支させると共に該ナックル継手部材5の他方の継手部52を前記肩関節部材3の側面部分に回動軸支させることによって該ナックル継手部材5を介して該肩甲骨部材2と前記肩関節部材3とを回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
前記腕部4の肩関節取付凹部41に入り込む肩関節部材3には、その下方部分に回動軸支部材6が枢支されており、該回動軸支部材6の軸部61が前記軸受孔42に軸回動可能に軸支されることによって前記肩関節部材3を前記腕部4に回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて前記回動軸支部材6との枢支による内側上体部側方向への内傾動作が可能な状態に接続する構成であること、
である。
次に、各構成部材について更に詳説する。
先ず、上体部1は、首・肩・肘・手首・腰・股関節・膝・足首等の関節部分が動くことで人体と同様の動きや姿勢をリアルに再現できるように構成された人形玩具の上半身を構成するパーツであり、該上体部1は首・頭部及び/又は腰部と一体的に構成されていてもよいし、関節部を介して別体に構成されたものであってもよい。尚、本実施例では、上体部1は人体の臍上方部分から首部分までを含む構成となっており、頭部及び腰部は関節部を介して関節動可能に接続される構成となっている。
肩甲骨取付凹部11は、前記したように肩甲骨部材2が入り込む空間であり、上体部1の肩関節位置の側面方向から穿かれた凹部となっている(図3参照)。かかる構成により、人形玩具の主要構成部材である上体部1として、肩甲骨取付部分を縦方向乃至は横方向に縦断乃至は横断するように分割する分割構造を有する2以上のパーツ構成とする必要がなく、一体的に形成された一体構造の構成を採用することが可能である。従って、上体部1に、分割に伴う割線が生じることがないので、外観上のリアルさと美観を損なうことがないだけでなく、衣服等で割線部分を隠す必要が無く、また、パテ埋め等の後処理も不要となる。
球状凹孔12は、肩甲骨部材2が肩甲骨取付凹部11内に入り込むように取り付けられる際に該肩甲骨部材2のボールジョイント部21が嵌入される部分であり、この球状凹孔12とボールジョイント部21との嵌入接続によって、肩甲骨部材2が上体部1に対して、回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能となっている。
上体部1に設けられた肩甲骨取付凹部11及び該肩甲骨取付凹部11内に設けられた球状凹孔12は、該上体部1の成形時に射出成形等に成形方法により一体的に形成されることが好ましい。
次に、肩関節取付凹部41は、前記したように肩関節部材3が入り込む空間であり、腕部4の肩関節位置の上体部側である内側部分が内側側面方向から穿かれた凹部となっている(図4参照)。かかる構成により、肩関節部材3が上体部1と腕部4との間においての露出を例えば図2に示すように著しく抑えた状態で配設することができる。従って、上腕の上端部分や上体部の肩部分に肩関節部材を露出状態に配設した構成にならずに済むため、外観上のリアルさと美観を損なうことがなく関節動接続が可能である。
前記肩甲骨部材2には、図5に示すようにナックル継手部材5が肩甲骨部材2に設けられた回動軸受孔22に回動可能に軸支する状態で接続される。該ナックル継手部材5は、肩甲骨部材2に対して、一方の継手部51が回動するだけでなく中央のナックル部53を基点として一方の継手部51と他方の継手部52とが角度可変な動作が可能となっている。
前記ナックル継手部材5の他方の継手部52には、図7に示すように肩関節部材3が該肩関節部材3に設けられた回動軸受孔31に回動可能に軸支する状態で接続される。該ナックル継手部材5は、肩関節部材2に対して、他方の継手部52が回動するだけでなく中央のナックル部53を基点として他方の継手部52と一方の継手部51とが角度可変な動作が可能となっている。従って、このナックル継手部材5の介在によって接続される肩甲骨部材2と肩関節部材3とは、回転又は回動・内転・外転等の様々な方向での関節動が可能となっている。
前記肩関節部材3には、図6に示すように該肩関節部材3に設けられたスリット部32に回動軸支部材6の基端部62が入り込んだ状態で側方から枢支軸受孔33に枢支軸部材34が挿通されることにより、該回動軸支部材6が肩関節部材3に枢支される。
肩関節部材3に枢支する回動軸支部材6の軸部61が、前記肩関節取付凹部41内の内奥底部に設けられた軸受孔42に挿通されて軸回動可能に軸支されることにより、肩関節部材3を腕部4に回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて、内側上体部側方向への内傾動作が可能となっている。
次に、以上の構成を有する本考案の肩関節構造について図8〜図10に基づき関節動の一例を説明する。
図8は、肩関節部材3の腕部4に対する内傾動作を示す説明図であり、通常の姿勢時には前記した図4の右図に示すように肩関節部材3は腕部4の肩関節取付凹部41内において上体部側へ若干内傾した状態となっているが、回動軸支部材6を介して枢支接続されることにより、図8(A)に示すように外側へ傾斜することにより肩関節取付凹部41の内奥面に当接する位置まで傾斜させることができる。この外側への傾斜の際、肩甲骨部材2についても上体部1の肩甲骨取付凹部11内において腕部4側に傾斜することにより、例えば、肩を下げた姿勢をとることができる。また、図8(B)に示すように内傾することにより、例えば、肩を上げた姿勢をとることができる。
また、肩関節構造の関節動は、先提案技術の内転・外転と同様に、図9(A)に示すように肩関節を内転させたり、図9(B)に示すように肩関節を外転させることもできる。
更に、上体部1とボールジョイント部21を設けた肩甲骨部材2との接続、ナックル継手部材5を介在させた肩甲骨部材2と肩関節部材3との接続、回動軸支部材6の枢支による肩関節部材3と腕部4との接続、等の各関節動接続の組合せによって、上体部1に対する腕部4の関節動が、回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて内傾動作が可能となり、実際の人体と同様の様々な動きに対応する関節動が可能である。
従って、例えば、図10に示す腕部4を前方に引き出す姿勢の場合であっても、腕部4の肩関節取付凹部41に入り込んだ状態で関節動接続した肩関節部材3の下方部分が、該肩関節取付凹部41の内奥底部に回動軸支される回動軸支部材6によって枢支される構成によって、内側上体部側方向へ内傾動作することによって、たとえ胸部の厚みが大である人形の場合であっても腕部4の可動範囲が制限されることなく、実際の人体の動きに近いリアルな状態で腕部4を前方に引き出す動きを行うことができる。
以上説明した本考案の肩関節構造を構成する上体部1・肩甲骨部材2・肩関節部材3・腕部4・ナックル継手部材5・回動軸支部材6の各構成部材の形成素材としては、この種の公知公用の人形玩具の構成素材、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、スチロール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、FRP樹脂等、又はその他の素材を挙げることができる。
以上の構成を有する本考案の肩関節構造を、人形玩具の肩関節構造として採用することで、外観上のリアルさや美観を損なうことなく、適用する人形玩具の胸部の厚みに影響を受けることなく、より立体的で且つ可動範囲の広い肩関節動が可能な種々の人形玩具を得ることができる。
1 上体部
11 肩甲骨取付凹部
12 球状凹孔
2 肩甲骨部材
21 ボールジョイント部
22 回動軸受孔
3 肩関節部材
31 回動軸受孔
32 スリット部
33 枢支軸部材
4 腕部
41 肩関節取付凹部
42 軸受孔
5 ナックル継手部材
51 一方の継手部
52 他方の継手部
53 ナックル部
6 回動軸支部材
61 軸部
62 基端部

Claims (4)

  1. 人形玩具の上体部の肩部に、回転又は回動・内転・外転する肩甲骨部材及び肩関節部材を配設し、該肩甲骨部材及び肩関節部材を介して腕部を回動可能に接続する構成の人形玩具の肩関節構造であって、
    前記上体部には、該上体部の肩関節位置に前記肩甲骨部材が側面方向から入り込む空間となる肩甲骨取付凹部が設けられ、該肩甲骨取付凹部の内奥部には球状凹孔が穿かれており、
    前記腕部には、該腕部の肩関節位置であって上体部側である内側部分に前記肩関節部材が内側面方向から入り込む空間となる肩関節取付凹部が設けられ、該肩関節取付凹部の内奥底部には軸受孔が穿かれており、
    前記上体部の肩甲骨取付凹部に入り込む肩甲骨部材には、前記肩甲骨取付凹部に入り込んだ際に前記球状凹孔と対面する位置にボールジョイント部を設け、該ボールジョイント部を前記球状凹孔に嵌入することによって該肩甲骨部材を前記上体部に回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
    且つ、該肩甲骨部材と前記肩関節部材との間にナックル継手部材を介在させ、該ナックル継手部材の一方の継手部を前記肩甲骨部材の上方部分に回動軸支させると共に該ナックル継手部材の他方の継手部を前記肩関節部材の側面部分に回動軸支させることによって該ナックル継手部材を介して該肩甲骨部材と前記肩関節部材とを回転又は回動・内転・外転から成る関節動が可能な状態に接続する構成であり、
    前記腕部の肩関節取付凹部に入り込む肩関節部材には、その下方部分に回動軸支部材が枢支されており、該回動軸支部材の軸部が前記軸受孔に軸回動可能に軸支されることによって前記肩関節部材を前記腕部に回転又は回動・内転・外転から成る関節動に加えて前記回動軸支部材との枢支による内側上体部側方向への内傾動作が可能な状態に接続する構成であること、
    を特徴とする人形玩具の肩関節構造。
  2. 前記上体部は、首・肩・肘・手首・腰・股関節・膝・足首等の関節部分が動くことで人体と同様の動きや姿勢をリアルに再現できるように構成された人形玩具の上半身を構成するパーツであり、該上体部は(1)首・頭部及び/又は腰部と一体的に構成されているか、又は(2)関節部を介して別体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の人形玩具の肩関節構造。
  3. 前記上体部に設けられた肩甲骨取付凹部及び該肩甲骨取付凹部内に設けられた球状凹孔は、該上体部の成形時に射出成形等に成形方法により一体的に形成される構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形玩具の肩関節構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の肩関節構造を有する構成であることを特徴とする人形玩具。
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