JP3187191B2 - ロボット用フィンガの把持力検出装置 - Google Patents

ロボット用フィンガの把持力検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワーク把持用の把持部を
有するロボット用フィンガの把持力を検出するロボット
用フィンガの把持力検出装置に関する。
【0002】ロボットのハンドでワークを把持する場
合、その把持力を検出して制御することで、柔らかいも
の等も安全に把持可能となる。したがって、ロボットハ
ンドのフィンガの把持力を検出し制御することはロボッ
トを動作させる上で重要な要素となる。
【0003】
【従来の技術】図11は従来例のロボット用フィンガを
示す図である。図において、ロボット用フィンガ100
は、モータ10、リンク30及び把持部20から構成さ
れる。
【0004】モータ10はロボット用フィンガ全体を駆
動軸まわりに回転駆動させ、その駆動軸110の回転角
度はエンコーダ120によって検出される。駆動軸11
0には剛体のリンク30が取り付けられ、そのリンク3
0の他端側にはワーク把持用の把持部20が固定して設
けられる。把持部20の軸と駆動軸110とは互いに平
行な関係にある。把持部20の位置はエンコーダ120
で知ることができる。
【0005】リンク30の中央部分には四角形状の穴3
10が設けられる。穴310によってリンク30の肉厚
が薄くなった部分に曲げ歪みを検出するストレインゲー
ジ310sが設けられている。図では1カ所のみにスト
レインゲージ310sを設けているが、実際は、その肉
厚が薄くなった部分でリンク30側面側及び穴310の
内周面側の合計4カ所にストレインゲージが設けられて
いる。ストレインゲージ310s以外の3個のストレイ
ンゲージの図示は省略する。これらのストレインゲージ
310s等は、その部分でのリンク30の曲げ歪みを検
出し、その検出結果を演算装置50に送る。
【0006】図12はロボット用フィンガによる把持方
法を示す図である。ワーク6を把持する場合は、上記の
ロボット用フィンガ100及びそのロボット用フィンガ
100と対になるロボット用フィンガ100aを用意
し、各々のモータ10及び10aを図に示す矢印方向に
回転させて把持部20及び20aでワーク6の把持を行
なう。なお、この1対のロボット用フィンガ100及び
100aによってロボットハンドが構成される。このよ
うにワーク6を把持したとき、リンク30は、把持部2
0に掛かる反力Fのリンク軸と直交する成分fに比例し
て、リンク軸に垂直な方向に微小に曲げ変形する。リン
ク30aについても同様の曲げ変形が起こる。その曲げ
変形による歪みをストレインゲージ310sで検出す
る。その検出結果は上記演算装置50に送られ、演算装
置50は、その検出結果等に基づいて力成分fを求め、
さらにその力成分f等を用いてFを求め、モータ10、
10aの回転制御を行なう。ここで、反力Fを、把持の
際に把持部20に働くワーク6表面からの垂直抗力とす
る。把持部20とワーク6間に摩擦力が働かないとすれ
ば上記反力Fが把持力となる。次にFを求める手順を図
13を用いて説明する。
【0007】図13は反力Fを求める手順の説明図であ
る。図において、反力Fは、エンコーダ120で検出し
た駆動軸110の回転角度θ、すなわち指20の位置θ
と、現在のロボット用フィンガ100の姿勢やリンク3
0の長さ等のデータベースから推定されるワーク6のロ
ボット用フィンガ座標系O−XYにおける相対姿勢αを
用いて、幾何学的な力成分fとの関係を記述した次式
(1)から算出する。
【0008】
【数1】 F=f/sin(α−θ)・・・・・(1) このようにして求めた反力Fをロボット用フィンガ10
0の把持力としている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記式(1)
から算出した反力Fをロボット用フィンガ100の把持
力とすると、以下のような問題点が存する。先ず、把持
部20はリンク30の先端に固定して取り付けられてい
るため、把持部20とワーク6との間には、図14に示
すように、摩擦力fF が生じる。この場合、上記の力成
分fに基づいて反力Fを求めても、その反力Fは実際の
把持力FC と一致せず、実際の把持力FCの正確な検出
は困難であった。
【0010】また、ほとんど摩擦力fF がなく反力Fと
把持力FC が等価な場合でも図13においてリンク30
と反力Fとの成す角度(α−θ)が零に近づくにつれ、
力成分fは値が小さくなるため、ストレインゲージ31
0sがその力成分fを検出する際の感度が劣化する。そ
のため、反力Fを精度良く検出することができなくな
る。特に、(α−θ)=0の場合は、特異点となるた
め、反力Fの検出は不可能になる。
【0011】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、把持部に働く把持力を正確に求めることがで
きるロボット用フィンガの把持力検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】また、本発明の第2の目的は、把持部の位
置に関係なく安定した把持力検出が可能なロボット用フ
ィンガ及びその把持力検出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のロボット用フィ
ンガの把持力検出装置は、図5に示すように、ロボット
用フィンガ10aの全体を回転させるリンク回転軸11
aと、そのリンク回転軸11aに設けられた屈曲リンク
3aと、屈曲リンク3aの先端に設けられ軸回りに回転
自在な自由度を持つワーク把持用の把持部2aと、屈曲
リンク3aで軸線方向が互いに異なる部位に設けられ曲
げ歪みを検出する曲げ歪み検出部センサ311a等と、
その曲げ歪み検出部311a等の検出信号に基づいて把
持部2aの把持力を演算する演算部5aと、から構成さ
れる。
【0014】
【作用】リンク回転軸11aと把持部2aとの間のリン
クを屈曲リンク3aとし、その屈曲リンク3a上で軸線
方向が互いに異なる部位に、曲げ歪みを検出する曲げ歪
み検出部311a等を設けた。このため、その2カ所の
曲げ歪み検出部311a等の検出信号に基づいて把持力
を検出できるようになる。したがって、把持部2aの位
置(リンク回転軸11aの回転角度)に関係なく安定し
た把持力検出が可能となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明のロボット用フィンガの構成を示
す図である。図において、ロボット用フィンガ10は、
モータ1、リンク3及び把持部2から構成される。
【0016】モータ1はロボット用フィンガ10全体を
回転駆動させ、その駆動軸11の回転角度はエンコーダ
12によって検出される。駆動軸11には剛体のリンク
3が取り付けられ、そのリンク3の他端側には軸回りに
回転自在な自由度を持つ円筒型の把持部2が設けられ
る。把持部2の軸と駆動軸11とは互いに平行な関係に
ある。把持部2の位置はエンコーダ12で知ることがで
きる。
【0017】リンク3の中央部分には四角形状の穴31
が設けられる。穴31によってリンク3の肉厚が薄くな
った部分に曲げ歪みを検出するストレインゲージ310
aが設けられている。図では1カ所のみにストレインゲ
ージ310aを設けているが、実際は、その肉厚が薄く
なった部分でリンク3側面側及び穴31の内周面側の合
計4カ所にストレインゲージが設けられている。ストレ
インゲージ310a以外の3個のストレインゲージの図
示は省略する。これらのストレインゲージ310a等
は、その部分でのリンク3の曲げ歪みを検出し、その検
出結果を演算装置5に送る。
【0018】演算装置5は、その検出結果から求めた力
成分fやエンコーダ12で検出した把持部2の位置等に
基づいて前記式(1)から反力Fを求め、その反力Fに
基づいてモータ1の回転を制御する。
【0019】上記構成のロボット用フィンガ10におい
て、把持部2は軸回りに回転自在な自由度を持つように
したので、図2に示すように、ワーク6と指2との間に
生じる摩擦力fF を小さく抑えることができる。したが
って、力成分fに基づいて反力Fを求めても、その反力
Fは把持部2で生ずる実際の把持力FC とほとんど誤差
はなく、把持力を正確に求めることができるようにな
る。
【0020】なお実際にワーク6を支持する場合は、図
2及び3に示すように本ロボット用フィンガ10と対と
なるロボット用フィンガ10mを用意する。図2の場合
は、対となるロボット用フィンガ10mとして従来型の
ロボット用フィンガを用いる。ロボット用フィンガ10
mは図中X方向のすべりを押さえる役目も兼ね、把持部
2mにおいてあえてワークとの摩擦を生ずるような形式
としてある。
【0021】図3は、対となるロボット用フィンガ10
nとして把持部2nを四角柱のパット型に変えたもので
ある。これによりワーク6との摩擦を増加させてより安
定な把持が可能となる。なお、この把持部2nのパッド
はワーク6との馴染みを良くするために、図3中の矢印
20nで示したようにパッドの姿勢が所定の角度内で可
動できる自由度を持たせてある。
【0022】なお、図1に示した演算装置5は、ロボッ
ト用フィンガ10のモータ1の回転制御を行なうように
しているが、同時に他のロボット用フィンガの回転制御
を行なうように構成してもよい。
【0023】図5は本発明の第2の実施例を示す図であ
る。本実施例では、把持部2aは上記第1の実施例と同
様に、軸回りに回転自在に自由度を持つように構成され
ている。一方、ロボット用フィンガ10aのリンクはL
字型リンク3aとして構成されている。そのL字型リン
ク3aで軸線が互いに異なる部位に、四角形状の穴31
a及び32aが設けられる。上記第1の実施例と同様
に、穴31aの部分に4個のストレインゲージ311a
等が設けられ、穴32aの部分に4個のストレインゲー
ジ321a等が設けられる。これらのストレインゲージ
311a、321a等は、その部分でのリンク3aの曲
げ歪みを検出し、その検出結果を演算装置5aに送る。
【0024】図6はロボット用フィンガ10aによりワ
ークを押し付けて把持したときの状態をモデル化した図
である。ここでは、穴31aにおける4個のストレイン
ゲージ311a等をストレインゲージS1で、穴32a
における4個のストレインゲージ321a等をストレイ
ンゲージS2で表す。
【0025】ストレインゲージS1の出力電圧をV1、
ストレインゲージS2の出力電圧をV2とすれば、モデ
ル化した図4において次式(2)、(3)が成立する。
【0026】
【数2】 V1=k1 ・L1・F・sinβ ・・・・(2)
【0027】
【数3】 V2=k2 ・L2・F・cosβ+k3 ・L3・F・sinβ・・・(3) ただし、k1 、k2 、k3 は出力特性定数であり、k1
とk2 の比はアンプのゲインで調整可能である。また、
2 とk3 は構造上機械的に一定の比を持つ関係とな
り、
【0028】
【数4】 k2 /k3 =const ・・・・・(4) である。検出電圧のスケール調整を行なえば、(2)式
より、
【0029】
【数5】 sinβ=V1/(k1 ・L1・F) ・・・・・(5) この(5)式のsinβを(3)式に代入して、
【0030】
【数6】 cosβ=(1/k2 ・L2・F)(V2−k3 ・L3・V1/(k1 ・L1 )) ・・・・・(6) (5)式、(6)式と、
【0031】
【数7】 sin2 β+cos2 β=1 ・・・・・(7) を用いて、反力Fについて解くと、
【0032】
【数8】 F={1/(k1 ・L1・k2 ・L2)}× {(k2 ・L2・V1)2 +(k1 ・L1・V2−k3 ・L3・V1)20.5 ・・・・・(8) となり、ストレインゲージS1の出力電圧V1とストレ
インゲージS2の出力電圧V2とを用いて、反力Fを求
めることができる。すなわち、把持部2aの位置と係わ
る角度θやβと関係なく、特異点のない安定した反力F
の検出が可能となり、把持部2aの位置(モータ1aの
回転角度)θを求めるエンコーダも不要となる。
【0033】また、(8)式をアナログ回路でハード化
すれば、その分、演算部5aにおける計算負担が少なく
なり、高速に反力Fを検出することができるようにな
る。図6において、把持部2aの位置(モータ1aの回
転角度)θが分かるようにエンコーダを付加し、ストレ
インゲージS1、S2で出力電圧V1、V2を検出すれ
ば、ワーク6の位置姿勢も認識できるようになる。すな
わち、把持部2aの位置θはエンコーダで検出し、把持
部2aに対する反力Fの方向βは、上記(8)式で求め
た反力Fの値と、(5)式、(6)式とから逆算可能で
ある。このθ、βを用いてロボット用フィンガ座標系O
−XYで見たワーク6表面の傾きαは
【0034】
【数9】 α=θ+β+π/2 ・・・・・(9) で算出することができる。複数の把持部2a等から求め
たこのαを用いて、ワーク6の位置姿勢が推定可能とな
る。
【0035】図7は本発明の第3の実施例を示す図であ
る。本実施例では、把持部2bは上記第1及び第2の実
施例と同様に、軸回りに回転自在に自由度を持つように
構成されている。一方、ロボット用フィンガ10bのリ
ンク3bは、リンク30cとリンク30dで構成されて
いる。リンク30cは、その一端がモータ1bの駆動軸
11bに取り付けられ、その一端から広がっていく形状
を有している。リンク30cの幅広に形成された他端側
の側面中央に設けられた矩形状の穴31bには、板バネ
31cがその側面に沿って設けられている。
【0036】上記リンク30dは略直方体に形成され、
その一端が板バネ31cの中央部分に固定して接続さ
れ、リンク30dの他端側に上記把持部2bが設けられ
る。板バネ31cには、図6(詳細は後述する)に示す
ように、その側面の裏表に4個のストレインゲージ33
1a、331b、331c及び331dが設けられ、こ
れらのストレインゲージ331a等は、4個で1組とな
って図7に示すブリッジ回路C1を構成する。
【0037】また、図8では図示していないが、実際に
は、上記4個のストレインゲージ331a等の各々に隣
接してもう一組の4個のストレインゲージが設けられ、
上記ストレインゲージ331a等と同様に、4個で1組
となって図10に示すブリッジ回路C2を構成してい
る。その詳細は後述する。なお、図9のa〜dは、スト
レインゲージ331a〜331dを示し、図10のa〜
dは、ストレインゲージ331a〜331dの各々に隣
接して設けられたもう一組の4個のストレインゲージを
示す。これらのストレインゲージ331a等は、その部
分での板バネ30cの撓みや曲げ歪みを検出し、その検
出結果は上記ブリッジ回路C1、C2の出力信号となっ
て演算装置5bに送られる。
【0038】図8はロボット用フィンガ10bによりワ
ークを押し付けて把持したときの状態をモデル化した図
である。ここで、反力Fの算出方法を説明する。図にお
いて、把持力Fのcosθ成分は、板バネ31cの撓み
となって現れる。上記のブリッジ回路C1は、板バネ3
1cの撓みを検出するように回路が組まれており、板バ
ネ31cの撓みは、ブリッジ回路C1の検出電圧Va
(図9)に比例して現れる。
【0039】また、反力Fのsinθ成分は、板バネ3
1cの曲げとなって現れる。上記のブリッジ回路C2
は、板バネ31cの曲げを検出するように回路が組まれ
ており、板バネ31cの曲げは、ブリッジ回路C2の検
出電圧Vb(図10)に比例して現れる。
【0040】ka 、kb を出力特性定数として検出電圧
のスケール調整を行なえば、
【0041】
【数10】 F・cosθ=ka ・Va ・・・・・(10)
【0042】
【数11】 F・sinθ=kb ・Vb ・・・・・(11) となる。
【0043】
【数12】 sin2 θ+cos2 θ=1 ・・・・・(12) と連立させて反力Fについて解けば、
【0044】
【数13】 F=(ka ・Va +kb ・Vb0.5 ・・・・・(13) で、反力Fを求めることができる。
【0045】このように、本実施例ではリンク3bに板
バネ31cを設け、その板バネ31cの撓みと曲げ歪み
を検出して把持部2bの反力Fを求めるようにした。そ
のときの反力Fの算出式(13)は簡単な式となるの
で、第1の実施例に比べて、さらに高速に反力Fを検出
することができるようになる。
【0046】なお、上記の第1〜第3の実施例におい
て、把持部自身の回転をエンコーダ等で検出するように
すれば、把持部とワークとの間のすべりが演算装置で検
出可能となる。その演算装置において、検出したすべり
に基づいてモータの回転トルクを制御するようにすれ
ば、最小の把持力でワークを把持することができる。例
えば、2本の把持部の内、一方を固定支持用とし、他方
を軸回りに回転自在に構成したとき、その回転自在の把
持部の回転を検出することで、常時最小の把持力でその
ワークを掴むことができるようになる。
【0047】また、上記の第1〜第3の実施例でのロボ
ット用フィンガ10等を用いた応用例として、例えば紙
送り機の紙押さえ装置がある。演算装置(把持力検出装
置)5等を用いて紙押さえ力を常に理想的な状態に保つ
制御が可能になる。
【0048】
【発明の効果】把持部を軸回りに回転自在に構成すると
共に、リンク回転軸と把持部との間のリンクを屈曲リン
クとし、その屈曲リンク上で軸線方向が互いに異なる部
位に、曲げ歪みを検出する曲げ歪み検出部を設けた。こ
のため、その2カ所の曲げ歪み検出部の検出信号に基づ
いて把持力を検出できるようになる。すなわち、把持部
の位置に関係なく、特異点のない安定した把持力の検出
が可能となり、把持部の位置(リンク回転軸の回転角
度)を求めるエンコーダも不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボット用フィンガの構成を示す図で
ある。
【図2】ロボット用フィンガによりワークを押し付けて
把持したときの状態をモデル化した図である。
【図3】2指把持によるワーク固定支持。(その1)
【図4】2指把持によるワーク固定支持。(その2)
【図5】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図6】ロボット用フィンガによりワークを押し付けて
把持したときの状態をモデル化した図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図8】ロボット用フィンガによりワークを押し付けて
把持したときの状態をモデル化した図である。
【図9】把持力Fのcosθ成分を検出するブリッジ回
路を示す図である。
【図10】把持力Fのsinθ成分を検出するブリッジ
回路を示す図である。
【図11】従来例のロボット用フィンガを示す図であ
る。
【図12】ロボット用フィンガによる把持方法を示す図
である。
【図13】把持部にかかる反力Fを求める手順の説明図
である。
【図14】把持部とワークとの間の摩擦力を説明するた
めの図である。
【符号の説明】 1,1a,1b モータ 2,2a,2b 把持部 3,3a,3b,30c,30d リンク 5,5a,5b 演算装置 10,10a,10b ロボット用フィンガ 11,11a,11b 駆動軸 31,31a,31b 穴 31c 板バネ 310a,311a,312a,331a ストレイン
ゲージ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−198787(JP,A) 特開 平4−354690(JP,A) 特開 平3−26490(JP,A) 特開 平1−210285(JP,A) 特開 昭58−132483(JP,A) 特開 昭61−50789(JP,A) 実開 昭62−15479(JP,U) 実開 昭61−84534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 5/00 B25J 15/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット用フィンガの把持力を検出する
    ロボット用フィンガの把持力検出装置において、 前記ロボット用フィンガの全体を回転駆動させるリンク
    回転軸と、 前記リンク回転軸に一端が取り付けられ前記リンク回転
    軸の回転に応じて回転する屈曲リンクと、 前記屈曲リンクの他端に取り付けられ軸回りに回転自在
    な自由度を持つワーク把持用の把持部と、 前記屈曲リンク中で軸線の方向が互いに異なる部位に設
    けられ曲げ歪みを検出する曲げ歪み検出部と、 前記曲げ歪み検出部の検出信号に基づいて前記把持部の
    把持力を演算する演算部と、を備え、 前記リンク回転軸はモータ駆動軸であり、前記演算部は
    演算した前記把持部の把持力に基づいて前記モータ駆動
    軸の回転トルクを制御することを特徴とするロボット用
    フィンガの把持力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記リンク回転軸の回転角度を検出する
    角度検出器を設け、前記演算部は前記角度検出器の検出
    信号に基づいて前記ワークの位置及び姿勢を求めること
    を特徴とする請求項1記載のロボット用フィンガの把持
    力検出装置。
  3. 【請求項3】 前記把持部の軸回りの回転角度を検出す
    る角度検出器を設け、前記演算部は前記角度検出器の検
    出信号に基づいて前記把持部のすべりを検出すると共に
    前記すべりのない最小把持力となるように前記駆動軸の
    回転トルクを制御することを特徴とする請求項1記載の
    ロボット用フィンガの把持力検出装置。
  4. 【請求項4】 ロボット用フィンガの把持力を検出する
    ロボット用フィンガの把持力検出装置において、 前記ロボット用フィンガの全体を回転駆動させるリンク
    回転軸と、 前記リンク回転軸に設けられた第1のリンクと、 前記第1のリンクの前記回転軸とは反対側端面に設けら
    れた板バネと、 前記板バネに固定された第2のリンクと、 前記第2のリンクの先端に設けられ軸回りに回転自在な
    自由度を持つワーク把持用の把持部と、 前記板バネに設けられ撓みと曲げ歪みを検出する曲げ歪
    み検出部と、 前記曲げ歪み検出部の検出信号に基づいて前記把持部の
    把持力を演算する演算部と、 を有することを特徴とするロボット用フィンガの把持力
    検出装置。
JP03327193A 1993-02-23 1993-02-23 ロボット用フィンガの把持力検出装置 Expired - Fee Related JP3187191B2 (ja)

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