JP3186968U - 幼児用ハイチェアー - Google Patents

幼児用ハイチェアー Download PDF

Info

Publication number
JP3186968U
JP3186968U JP2013004844U JP2013004844U JP3186968U JP 3186968 U JP3186968 U JP 3186968U JP 2013004844 U JP2013004844 U JP 2013004844U JP 2013004844 U JP2013004844 U JP 2013004844U JP 3186968 U JP3186968 U JP 3186968U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
backrest
state
pair
side wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013004844U
Other languages
English (en)
Inventor
健司 野中
Original Assignee
株式会社野中製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社野中製作所 filed Critical 株式会社野中製作所
Priority to JP2013004844U priority Critical patent/JP3186968U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3186968U publication Critical patent/JP3186968U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】屋内用滑り台としても便利良く使える幼児用ハイチェアーを提供する。
【解決手段】幼児が坐る着座板16から一定角度の後上がり傾斜姿勢に起立する状態と、その着座板16へ上方から覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態との変換操作可能な背凭れ板41を備えたハイチェアーにおける前脚F又は後脚Rの中途高さ位置へ、滑り板用係止バー9を水平に固定横架すると共に、その滑り板用係止バー9へ別個な滑り板52の上端部を係脱自在に係止させることにより、上記折りたたみ状態の背凭れ板41を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板52に沿って滑降使用できるように構成した。
【選択図】図31

Description

本考案は幼児を台所や飲食店などにおける食卓の高さに安定良く坐らせるための幼児用ハイチェアーに係り、殊更屋内用滑り台としても使えるように工夫したものである。
ハイチェアーや滑り台などとして多様な遊戯に使える器具が、実開平1−59189号公報(特許文献1)に開示されている。これは第1図のような滑り台としての仕様と、第2図のようなハイチェアーとしての仕様に使い分けることができる点で、本考案に最も近似する公知技術であると考えられる。
実開平1−59189号公報
ところが、上記特許文献1に開示されている滑り台遊戯具の構成では、ハイチェアーを滑り台として使用する場合、そのハイチェアーの第1座板(2)へ滑り台(13)のみならず、梯子(14)も取り付ける一方、側板(1)から背凭れ板(3)を取りはずす必要があり、又ハイチェアーとして使用する場合には、上記滑り台(13)と梯子(14)を取りはずす一方、背凭れ板(3)を側板(1)へ取り付けなければならない。
そのため、上記背凭れ板(3)と滑り台(13)並びに梯子(14)の着脱作業時に、ボルト(8)の回動操作工具を要することとも相俟って、甚だ煩らわしく不便であるほか、特に取りはずした上記ボルト(8)の紛失や背凭れ板(3)の破損を生じやすい。
更に、ハイチェアーとしての使用時に幼児の坐る第1座板(2)が、滑り台(13)としての使用時幼児の立ち乗る踏面になるため、その足によって汚損されるおそれがあるばかりでなく、第1座板(2)の1枚だけでは繰り返し立ち乗る幼児の耐荷力や支持強度に劣る問題もある。
本考案はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では幼児が坐る着座板から一定角度の後上がり傾斜姿勢に起立する状態と、その着座板へ上方から覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態との変換操作可能な背凭れ板を備えたハイチェアーにおける前脚又は後脚の中途高さ位置へ、滑り板用係止バーを水平に固定横架すると共に、
その滑り板用係止バーへ別個な滑り板の上端部を係脱自在に係止させることにより、上記折りたたみ状態の背凭れ板を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板に沿って滑降使用できるように構成したことを特徴とする。
請求項2では前脚の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板として、一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
そのサイド壁板の下部後端に固定横架した水平な滑り板用係止バーへ、滑り板の上端部をその滑り板が後脚よりも緩やかな角度の前上がり傾斜状態となるように係止させる一方、
上記前脚のサイド壁板よりも下端部に、幼児の昇降階段となる複数の水平な踏板を取り付けたことを特徴とする。
請求項3では前脚の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板として、一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
そのサイド壁板の下部前端へ着座板の前端部を左右一対の水平な支点ピンによって、その後端部からの引き起し可能に枢着する一方、
同じく着座板の後端部と背凭れ板の下端部とを左右一対の水平な支点ピンにより、その着座板に対する背凭れ板の起伏的な回動自在に枢着したことを特徴とする。
請求項4では着座板の後端部に左右一対の延長接手用受け入れ切欠と、背凭れ板の下端部に左右一対の延長接手用逃し入れ切欠とを各々対応形成して、
側面視のほぼクランク形延長接手の基端部を上記着座板側の延長接手用受け入れ切欠へ横方向から嵌合して、左右一対の水平な固定ボルトにより取り付け一体化し、
その延長接手の先端部を着座板の後端部から滑り板用係止バーの真上位置まで張り出し延長して、その滑り板用係止バーへ係止された滑り板の上端部を、上方から脱落不能な拘束状態に保つと共に、
同じく延長接手の中間部を上記背凭れ板側の延長接手用逃し入れ切欠へやはり横方向から嵌合して、左右一対の水平な支点ピンにより回動自在に枢着したことを特徴とする。
請求項5では前脚の上端部を側面視の平行四辺形なサイド壁板として、一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
そのサイド壁板の上部後端に左右一対の背凭れ板用起立状態固定溝と、同じくサイド壁板の下部前端に左右一対の背凭れ板用折りたたみ状態固定溝とを各々切り欠いて、
背凭れ板の上端部から横向きに張り出した左右一対の係止耳片を、上記サイド壁板側の起立状態固定溝へ上方から抜き差し自在に差し込み嵌合させることにより、上記背凭れ板の起立状態を固定維持する一方、
同じく背凭れ板側の係止耳片を、上記サイド壁板側の折りたたみ状態固定溝へ前方から抜き差し自在に差し込み係止させることにより、上記背凭れ板の折りたたみ状態を固定維持するように定めたことを特徴とする。
更に、請求項6では前脚の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板として、一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
そのサイド壁板の上部後端に左右一対の背凭れ板用起立状態固定ボルト受け入れ孔と、同じくサイド壁板の下部前端に左右一対の背凭れ板用折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔とを各々貫通形成して、
上記サイド壁板側の起立状態固定ボルト受け入れ孔から背凭れ板の上端部へ、左右一対の固定ボルトを抜き差し自在に差し込むことにより、上記背凭れ板の起立状態を固定維持する一方、
その固定ボルトを抜き出して、上記サイド壁板側の折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔から同じく背凭れ板の前端部へ差し替えることにより、その背凭れ板の折りたたみ状態を固定維持するように定めたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、ハイチェアーの着座板から一定角度の後上がり傾斜姿勢に起立した状態の背凭れ板を、その着座板へ上方から覆いかぶさる(重合する)水平姿勢に折りたたむ一方、ハイチェアーにおける前脚又は後脚の中途高さ位置に固定横架している水平な滑り板用係止バーへ、別個な滑り板の上端部を係止させて、その滑り板の下端部を接地状態に保つことにより、上記ハイチェアーを幼児の屋内用滑り台として便利良く使える効果がある
その滑り台としての使用時には、背凭れ板が水平な着座板へ上方から覆いかぶさり重合した折りたたみ状態にあるため、ここに立ち乗る幼児の支持強度や耐荷力に優れるばかりでなく、ハイチェアーとしての使用時に幼児の背中と直かに接触しない背凭れ板の背面(後面)が、幼児の立ち乗る踏面(滑り台としての天板又は踊り場)になるため、その足によって背凭れ板の正面(前面)が汚損されることを防止できる効果もある。
他方、上記滑り台としての使用状態からハイチェアーとしての使用状態へ変換する場合には、上記滑り板をその前脚側又は後脚側の水平な滑り板用係止バーから、工具類の必要なく取りはずすと共に、上記水平姿勢の折りたたみ状態にある背凭れ板を、その着座板から一定角度の後上がり傾斜姿勢に起立させれば良く、冒頭の特許文献1に開示されている滑り台遊戯具のような滑り台のほかに、梯子も取りはずす必要がなく、その取りはずしたボルトの紛失などを招来するおそれはない。
又、請求項2の構成を採用するならば、前脚の上端部をなす左右一対のサイド壁板が、着座板の上方空間を挟む関係状態になるため、ハイチェアーとしての使用時幼児をその着座板へ、安定良く坐らせることができるほか、上記前脚の下端部を複数の踏板から成る階段として、幼児の昇降に供することができ、特別な梯子の着脱作業を要さない。
特に、請求項3の構成を採用するならば、着座板の前端部に位置する水平な支点ピンを中心として、その着座板の後端部と背凭れ板自身とを一連に(一緒に)引き起す(浮上させる)ことができると共に、その着座板に対して背凭れ板を回動操作することにより、ハイチェアーとしての使用時における背凭れ板の起立状態と、滑り台としての使用時における背凭れ板の折りたたみ状態とを達成することもできる効果がある。
その場合、請求項4の構成を採用するならば、側面視のほぼクランク形状をなす延長接手によって、上記着座板の後端部と背凭れ板の下端部とを合理的に枢支連結することができ、特にその着座板の後端部から後方へ張り出す延長接手の先端部によって、滑り台としての使用時における滑り板の上端部を上方から拘束して、その滑り板が上記滑り板用係止バーから不慮に脱落するおそれを防止し得るのであり、安全性に優れる。
又、請求項5の構成を採用するならば、ハイチェアーとしての使用時における背凭れ板の起立状態と、滑り台としての使用時における背凭れ板の折りたたみ状態とを、何れも安定・確固に維持することができ、その変換操作時に特許文献1のようなボルトの着脱作業を行う必要はなく、操作性に著しく優れる。
更に、請求項6の構成を採用するならば、上記背凭れ板における起立状態と折りたたみ状態との変換操作時に、その状態を維持する固定ボルトの抜き差し作業が必要であるとしても、その固定ボルトは背凭れ板用起立状態固定ボルト受け入れ孔と同じく背凭れ板用折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔へ、互換的に差し替え使用されるようになっているため、特許文献1のようなボルトの取りはずしに起因する紛失のおそれはない。
本考案に係るハイチェアーとしての使用状態を示す斜面図である。 図1の正面図である。 図2の平面図である。 図2の側面図である。 図2の5−5線断面図である。 図5の6−6線拡大断面図である。 図6の7−7線断面図である。 図7の8−8線断面図である。 着座板を抽出して示す平面図である。 図9の側面図である。 屈折金具を抽出して示す平面図である。 図11の正面図である。 ロック金具を抽出して示す斜面図である。 そのロック金具の使用状態を示す正面図である。 図14の側面図である。 図15の底面図である。 延長接手を抽出して示す正面図である。 図17の平面図である。 背凭れ板を抽出して示す正面図である。 図19の平面図である。 図19の側面図である。 図6の22−22線断面図であり、背凭れ板の起立状態を示している。 図22からロック金具を解除した状態の断面図である。 図23から背凭れ板を持ち上げた状態の断面図である。 図24から背凭れ板を前方へ伏倒させた状態の断面図である。 図25から背凭れ板を着座板へ覆いかぶせた折りたたみ状態の断面図である。 図26の27−27線断面図である。 ハイチェアーの閉脚状態を示す図5に対応する断面図である。 テーブルの垂れ下がり状態を示す図4に対応する側面図である。 滑り台としての使用状態を示す平面図である。 図30の31−31線断面図である。 図26の折りたたみ状態から背凭れ板と着座板とを一連に引き起し(浮上させ)た状態の断面図である。 図32から背凭れ板を後上がり傾斜姿勢に起立させた状態の断面図である。 図33から背凭れ板の係止耳片をその背凭れ板用起立状態固定溝へ上方から差し込む過程の断面図である。 本考案の第1部分変形実施形態における背凭れ板の起立状態を示す図7に対応する断面図である。 図35から背凭れ板を持ち上げた状態の図24に対応する断面図である。 図36から背凭れ板を着座板へ覆いかぶせた折りたたみ状態の図26に対応する断面図である。 本考案の第2部分変形実施形態を示す図4に対応する側面図である。
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜8はその基本実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示しており、(F)(F)は一定角度(α)の後上がり傾斜姿勢に据え立てられる左右一対の前脚であって、その下端部が水平の前接地板(1)を介して連結一体化されている一方、同じく前脚(F)(F)の上端部は後述する着座板の上方空間を左右方向から挟む側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板(2)(2)として、一定の奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成されている。
(3)(3)は上記前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の前部に切り欠かれた細長い抜き穴であり、幼児が後述の階段を昇る時や保護者がハイチェアーを持ち運ぶ時などに、把手として便利良く使用することができる。(4)は後述する着座板の真下を横架する水平な前補強桟であり、その左右両端部が固定ボルト(5)(5)によって、上記前脚(F)(F)の中途高さ位置に取り付けられている。
又、(6a)(6b)は上記前脚(F)(F)における前補強桟(4)と前接地板(1)との上下相互間に介在する複数の水平な踏板であり、幼児が昇降する階段を形作ることになる。その場合、図例では踏板(6a)(6b)を2枚として、その下段踏板(6b)を前脚(F)(F)の中途高さ位置へ固定ボルト(7)(7)により取り付けると共に、上段踏板(6a)はその設置高さを変更・調整できるようにするため、上記前脚(F)(F)の向かい合う内側面に上下2段の踏板受け入れ凹溝(8a)(8a)(8b)(8b)を平行に切り欠いて、その踏板受け入れ凹溝(8a)(8a)(8b)(8b)へ上記踏板(6a)を抜き差し自在に差し替えるようになっている。
(9)は同じく前脚(F)(F)における上記サイド壁板(2)(2)の下部後端に固定横架された水平な滑り板用係止バーであって、図5〜7のような丸棒形態又は丸パイプ形態をなし、その円周面ヘ後述する滑り板の係止フックを係脱自在に係止させることができるようになっている。
この点、図例の滑り板用係止バー(9)は前脚(F)(F)のサイド壁板(2)(2)と連続一体に形成されているが、前脚(F)(F)と別個な丸棒や丸パイプから成る係止バー(9)を左右一対の固定ボルトや、1本の長い貫通ボルトと固定ナット(図示省略)などによって、その前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の下部後端へ取り付け固定しても良い。
(10)(10)は上記前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の上部後端に位置しつつ、そのサイド壁板(2)(2)の向かい合う内側面に切り欠かれた背凭れ板用起立状態固定溝であって、図7、8のような側面視の上向き開口するほぼU字形をなし、後述の背凭れ板が後上がり傾斜姿勢に起立された状態を安定裡に固定維持する。(s1)はその起立状態固定溝(10)(10)の上向き開口幅を示しており、後述する背凭れ板の厚みとほぼ同じ寸法である。(g1)は同じく起立状態固定溝(10)(10)の開口深さを示している。
更に、(11)(11)は同じく前脚(F)(F)における上記サイド壁板(2)(2)の下部前端に位置しつつ、そのサイド壁板(2)(2)のやはり向かい合う内側面に切り欠かれた背凭れ板用折りたたみ状態固定溝であって、図7のような側面視の前向き開口するほぼフ字形をなし、後述の背凭れ板が水平姿勢に折りたたまれた状態を安定裡に固定維持する。(s2)はその折りたたみ状態固定溝(11)(11)の前向き開口幅を示しており、これも背凭れ板の厚みとほぼ同じ寸法である。(g2)は同じく折りたたみ状態固定溝(11)(11)の開口深さを示している。
他方、(R)(R)は一定角度(β)の前上がり傾斜姿勢に据え立てられる左右一対の後脚であって、その下端部が水平の後接地板(12)を介して連結一体化されていると共に、同じく後脚(R)(R)の上端部は上記前脚(F)(F)おけるサイド壁板(2)(2)のほぼ中央部へ、各々横外方から水平の支点ボルト(13)(13)を介して枢着されている。
(14a)(14b)は後脚(R)(R)の中途高さ位置に固定横架された複数(図例では2本)の水平な後補強桟であり、その最上段の後補強桟(14a)は上記前脚(F)(F)の前補強桟(4)と対をなし、後述する着座板の真下位置に並列している。(15a)(15a)(15b)(15b)は後補強桟(14a)(14b)の左右両端部を後脚(R)(R)に各々取り付ける固定ボルトである。
又、(16)は上記前脚(F)(F)のサイド壁板(2)(2)によって挟まれる大きさの着座板であって、平面視のほぼ長方形又は正方形をなし、その前端部が左右一対の水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)によって、前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の下部前端へ起伏的な回動自在に枢着されている。
但し、その着座板(16)における底面の前端中央部と、最上段の後補強桟(14a)における前面の対応的な中央部とは、一定な作用長さの屈折金具(A)を介して枢支連結されており、上記着座板(16)を図1〜8のように幼児が坐れる水平状態から、その前端部における支点ピン(ダボ)(17)(17)の軸線廻りに、上記前脚(F)(F)の後上がり傾斜角度(α)までは到達しない一定な回動角度(γ)だけ、図28のような後上がり傾斜状態に引き起す(浮上させる)ことができるようになっている。
つまり、上記屈折金具(A)は図11、12に抽出して示す如く、水平の中間支点ピン(18)を介してほぼX字形に連結された前後一対の屈折アーム(19f)(19r)から成り、その前側屈折アーム(19f)の後端部(先端部)と後側屈折アーム(19r)の前端部(先端部)とが、各々相手側へ係止する回動ストッパー片(20f)(20r)として折り曲げられている。
しかも、上記着座板(16)における底面の前端中央部に固着された前側取付ステー(21)と、上記前側屈折アーム(19f)の前端部(基端部)とが、水平の前支点ピン(22)を介して連結されている一方、上記最上段の後補強桟(14a)における前面中央部に固着された後側取付ステー(23)と、上記後側屈折アーム(19r)の後端部(基端部)とが、同じく水平の後支点ピン(24)を介して連結されているのである。(25)はその着座板(16)に対する前側取付ステー(21)の固定ボルト、(26)は後補強桟(14a)に対する後側取付ステー(23)の固定ボルトを示している。
そして、幼児を坐らせることができる着座板(16)の水平状態では、上記屈折金具(A)を形作っている前後一対の屈折アーム(19f)(19r)が、図7や図26のような側面視のほぼ一直線に延在する伸張状態にあり、前脚(F)(F)と後脚(R)(R)とは側面視のほぼ倒立V字形に開脚している。
(B)はその着座板(16)の水平状態を安定良く施錠するロック金具であって、図13〜16のような固定フック板(27)と回動操作レバー(28)との一対から成り、その側面視の倒立J字形をなす固定フック板(27)が、上記屈折金具(A)の後側取付ステー(23)と並列する状態として、最上段の後補強桟(14a)における前面の左右何れか片側へ、固定ボルト(29)によって取り付け一体化されている。
他方、回動操作レバー(28)は前端に指当て押圧片(30)と後端に係止爪(31)とを備えたシーソー形態として、その前後の中間部が水平の貫通支点ピン(32)により、底面視のコ字形をなす取付ステー(33)の内部に枢着されている。そのコ字形は前向き開放状態にある。
しかも、その回動操作レバー(28)の取付ステー(33)は着座板(16)の底面における上記固定フック板(27)と正しく対応する位置へ、固定ボルト(34)によって取り付け一体化されている。(35)はその取付ステー(33)の内部において、上記回動操作レバー(28)の支点ピン(32)に巻き付けられた蔓巻きバネであり、その回動操作レバー(28)の係止爪(31)を上記固定フック板(27)へ常時係止させて、着座板(16)の水平状態をロックする方向へ弾圧付勢している。
その場合、回動操作レバー(28)における係止爪(31)の背中面と、固定フック板(27)の対応的な背中面とは、互いに摺れ合う側面視の円弧面として造形されており、着座板(16)を後述する後上がり傾斜姿勢の引き起し(浮上)状態から、幼児が坐れる水平状態へ下降させた時、その着座板(16)に裏当て付属している回動操作レバー(28)の係止爪(31)が、その後補強桟(14a)側の固定フック板(27)を乗り越えるや否や、上記蔓巻きバネ(35)の付勢力とも相俟って、その固定フック板(27)へ自づと確実に係止するようになっている。その係止状態を解除する必要がある場合だけ、回動操作レバー(28)の指当て押圧片(30)を保護者の指先によって、押圧操作すれば良いのである。
更に、(C)(C)は左右一対の延長接手であって、図17、18のような側面視のほぼクランク形状をなし、その取り付け基端となる前側のクランク軸部(36)(36)が、上記着座板(16)の後端部に図9、10のような平面視のL字形として対応形成された左右一対の延長接手用受け入れ切欠(37)(37)へ、横方向から嵌合された上、左右一対の水平な固定ボルト(38)(38)によって取り付け一体化されている。
そして、その延長接手(C)(C)における前側のクランク軸部(36)(36)から、後述する背凭れ板の厚みとほぼ同じ寸法の一定高さ(h)だけ上向きに屈曲(隆起)したクランクアーム部(39)(39)と、引き続き後方へ延長した先端側のクランクピン部(40)(40)とは、上記着座板(16)の後端部から滑り板用係止バー(9)の真上位置まで張り出している。(L)はその延長接手(C)(C)における着座板(16)からの後方張り出し長さを示している。
先に一言した背凭れ板(41)は図19〜21に抽出して示す如く、着座板(16)と同じ一定幅(w)のほぼ長方形又は正方形をなしているが、その下端部には左右一対の延長接手用逃し入れ切欠(42)(42)が正面視の倒立L字形に付与されている一方、同じく背凭れ板(41)の上端部からは左右一対の係止耳片(43)(43)が横向き一体に張り出されている。
背凭れ板(41)の延長接手用逃し入れ切欠(42)(42)と上記着座板(16)の延長接手用受け入れ切欠(37)(37)とは、互いに合致連通する位置関係にあり、上記延長接手(C)(C)の一定高さ(h)だけ隆起したクランクアーム部(39)(39)とその先端側のクランクピン部(40)(40)が、その背凭れ板(41)の逃し入れ切欠(42)(42)へ横方向から嵌合された上、そのクランクアーム部(39)(39)が左右一対の水平な支点ピン(44)(44)を介して背凭れ板(41)に枢着されている。
つまり、図7や図22〜26から明白なように、上記着座板(16)の後端部から一定長さ(L)だけ張り出す延長接手(C)(C)の中間部に、背凭れ板(41)の下端部が水平の支点ピン(44)(44)を介して、一定角度(θ)だけ起伏的に回動できるよう枢着されており、その背凭れ板(41)が着座板(16)から後上がり傾斜姿勢に起立する状態と、同じく着座板(16)へ上方から覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態とを得られるようになっている。
そして、上記背凭れ板(41)が着座板(16)から一定角度(θ)の後上がり傾斜姿勢に起立した状態では、図7、8のように、その背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)を上記前脚(F)(F)のサイド壁板(2)(2)に切り欠かれた背凭れ板用起立状態固定溝(10)(10)へ、上方から差し込み嵌合させることにより、その起立状態を安定良く固定維持することができる。
このような背凭れ板(41)の起立状態では、その係止耳片(43)(43)が前脚(F)(F)側の一定深さ(g1)を備えた起立状態固定溝(10)(10)へ、言わば落し込み状態に嵌合されているため、上記背凭れ板(41)を図23〜26のように持ち上げ操作して、その係止耳片(43)(43)を上記起立状態固定溝(10)(10)から抜き出せば、背凭れ板(41)を上記水平な支点ピン(44)(44)の軸線廻りに前方へ伏倒させて、着座板(16)へ上方から覆いかぶさる水平姿勢に折りたたむことができる。
そして、背凭れ板(41)が着座板(16)へ上方から重合する水平姿勢に折りたたまれた状態では、図26、27のように、その背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)を上記前脚(F)(F)のサイド壁板(2)(2)に別途切り欠かれた背凭れ板用折りたたみ状態固定溝(11)(11)の内部へ、前方から差し込み係止させることにより、その折りたたみ状態も安定良く固定維持することができる。
その場合、上記背凭れ板(41)から横向き一体に張り出す係止耳片(43)(43)の下端部とその前脚(F)(F)における背凭れ板用起立状態固定溝(10)(10)の溝底部とは、その背凭れ板(41)の起立状態を示す図7、8から明白なように、何れも側面視の後下がり傾斜面(43c)(43c)(10g)(10g)として対応形成されており、これによって水平姿勢に折りたたまれた背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)が、その折りたたみ状態を示す図26、27から明白なように、上記前脚(F)(F)の前向き開口するほぼフ字形をなす背凭れ板用折りたたみ状態固定溝(11)(11)へ、その前方から一定深さ(g2)だけ必らず進入して、そのまま(人手を加えない自然な状態)では不慮に浮上せず、まして離脱しない確固な係止状態を保つことができるようになっている。
又、上記背凭れ板(41)の折りたたみ状態では、その係止耳片(43)(43)が前脚(F)(F)側の一定深さ(g2)を有する折りたたみ状態固定溝(11)(11)へ、離脱しないことは勿論、決して浮上しない状態に差し込み係止されているため、その水平姿勢にある背凭れ板(41)と着座板(16)の後端部を図26から図32のように、その着座板(16)の水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)の軸線廻りに適当な一定高さだけ引き起し(浮上させ)て、背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)を上記折りたたみ状態固定溝(11)(11)から前方へ抜き出せば、その背凭れ板(41)を引き続いて上記水平な支点ピン(44)(44)の軸線廻りに、着座板(16)から図32〜34のような後上がりの傾斜姿勢に起立させることができ、その係止耳片(43)(43)を前脚(F)(F)側の起立状態固定溝(10)(10)へ上方から差し込み嵌合させて、再度背凭れ板(41)の起立状態を得られるのである。
上記背凭れ板(41)が着座板(16)から後上がり傾斜姿勢の起立状態にある場合と、同じく着座板(16)へ覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態にある場合との何れにおいても、その着座板(16)の水平状態は図22、26から明白なように、上記固定フック板(27)と回動操作レバー(28)との1組から成るロック金具(B)によって施錠されることとなり、上記背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)が前脚(F)(F)の背凭れ板用起立状態固定溝(10)(10)から上方へ離脱したり、同じく前脚(F)(F)の背凭れ板用折りたたみ状態固定溝(11)(11)から前方へ離脱したりするおそれはない。
つまり、背凭れ板(41)を後上がり傾斜姿勢の起立状態から、着座板(16)へ覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態へ変換操作したり、又その逆に水平姿勢の折りたたみ状態から後上がり傾斜姿勢の起立状態へ変換操作したりする際には、そのロック金具(Bにおける回動操作レバー(28)の係止爪(31)と、固定フック板(27)との係止状態を図15の鎖線で示すように解除するのである。
上記背凭れ板(41)が水平姿勢の着座板(16)へ覆いかぶさり重合している折りたたみ状態から、そのロック金具(B)による着座板(16)の施錠を解除して、その着座板(16)の後端部を水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)の軸線廻りに引き起し(浮上させ)て行くと、背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)がその前脚(F)(F)側の折りたたみ状態固定溝(11)(11)から自づと前方へ抜け出し、その背凭れ板(41)と着座板(16)とを重合した折りたたみ状態のままで、図28のような後上がりの傾斜姿勢に引き起こすことができる一方、上記屈折金具(A)がその中間支点ピン(18)を中心として屈折するため、ハイチェアーの前脚(F)(F)と後脚(R)(R)とを同図のような互いに接近した閉脚状態に扁平化することもでき、不使用時の格納上便利である。
更に、(45)は上記着座板(16)に坐る幼児のテーブル、(46)(46)は左右一対のテーブル支持アームであって、その前端部がテーブル(45)の底面へ固定ビス(47)(47)によって取り付けられている一方、同じくテーブル支持アーム(46)(46)の後端部は水平の支点ボルト(48)(48)を介して、上記前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の後部へ回動自在に枢着されている。
そして、テーブル支持アーム(46)(46)の中間部は上記後脚(R)(R)の上端部に受け止められて、そのテーブル(45)を水平の使用状態に保つことができ、不使用時にはテーブル支持アーム(46)(46)を図29のように、上記支点ボルト(48)(48)の軸線廻りに後方へ伏倒させて、そのテーブル(45)が後脚(R)(R)へ係止する垂れ下がり状態に放任すれば良い。
(49)は上記着座板(16)に坐る幼児の落下防止用股ベルトであって、テーブル(45)における底面の中間部と上記前補強桟(4)における前面の対応的な中間部との上下相互間へ、着脱自在に連繋張架されることになる。(50)(51)はそのテーブル(45)と前補強桟(4)に取り付け固定された上下一対の股ベルト係止金具である。
尚、上記構成のハイチェアーは木質材から製作されており、その固定ボルト(5)(5)(7)(7)(15a)(15a)(15b)(15b)(38)(38)や支点ボルト(13)(13)(48)(48)などと締結されるナットは、図示省略してある。幼児のテーブル(45)や股ベルト(49)は、その設置を省略されることもあり得る。
次に、図30、31は本考案に係る滑り台としての使用状態を示しており、(52)はそのための合成樹脂材から断面ほぼU字形に射出成形又はブロー成形された滑り板であって、上記ハイチェアーの着座板(16)や背凭れ板(41)とほぼ同じ一定幅(w)と、適当な一定の作用長さとを備え、その上端部(前端部)の円弧状に屈曲した係止フック(53)が、上記前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の下部後端を横架する水平な滑り板用係止バー(9)へ、その後上方から係脱自在に係止されることにより、上記後脚(R)(R)よりも緩やかな角度の前上がり(後下がり)傾斜状態に据え付けられることとなる。
しかも、その滑り台としての使用状態では、上記ハイチェアーの背凭れ板(41)が水平な着座板(16)へ覆いかぶさる(重合する)水平姿勢の折りたたみ状態に固定維持されるのであり、その背凭れ板(41)を滑り台の天板又は踊り場として、ここに幼児が立ち乗ることとなる。
その場合、幼児が立ち乗ることになる背凭れ板(41)と着座板(16)は、水平の重合状態にあるため、その耐荷力や支持強度に優れる。又、ハイチェアーとしての使用時に幼児の背中と接触する背凭れ板(41)の正面(前面)は、滑り台としての使用時に前方へ伏倒されることにより、その背凭れ板(41)の逆な背面(後面)が水平な折りたたみ状態での踏面になるため、幼児の立ち乗る足によって汚損されるおそれはない。
何れにして、滑り台としての使用時前脚(F)(F)側の水平な滑り板用係止バー(9)へ係止された滑り板(52)の係止フック(53)は、上記着座板(16)に付属している左右一対の延長接手(C)(C)から後方へ張り出すクランクピン部(40)(40)によって、上方から拘束された状態に保たれているため、その係止バー(9)から不慮に脱落するおそれはなく、安全性に優れる。
又、上記前脚(F)(F)側の滑り板用係止バー(9)は丸棒形態又は丸パイプ形態をなし、その円周面へ滑り板(62)の対応的な円弧状係止フック(53)が言わば巻き付け状態に係止されるようになっているため、滑り板(62)の上記作用長さや延いてはその傾斜設置角度が変っても支障なく、常時安定・確固な据え付け状態を保てることになる。
尚、図30、31から示唆されるように、幼児の上記テーブル(45)はこれを後脚(R)(R)へ垂れ下がる伏倒状態に放置したままでも、滑り板(52)の係止フック(53)を上記前脚(F)(F)側の水平な滑り板用係止バー(9)へ、その後上方から係脱自在に係止させることができ、ハイチェアーを滑り台として使用し得るのである。
本考案を図1〜8のようなハイチェアーとしての使用状態から、図30、31のような滑り台としての使用状態へ変換する場合には、その着座板(16)の水平状態を施錠しているロック金具(B)における回動操作レバー(28)の指当て押圧片(30)を、図22の矢印で示す下方から押圧して、図23のようにその回動操作レバー(28)の係止爪(31)と、後補強桟(14a)側の固定フック板(27)との係止状態を解除する。
そうすれば、上記着座板(16)とその後端部に枢支連結されている背凭れ板(41)を、その着座板(16)における前端部の水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)を中心として一連に持ち上げることができるため、上記背凭れ板(41)を図23から図24のように持ち上げ操作して、その係止耳片(43)(43)を前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の背凭れ板用起立状態固定溝(10)(10)から抜き出す一方、そのサイド壁板(2)(2)の下部後端に固定横架している滑り板用係止バー(9)へ、別個な滑り板(52)の係止フック(53)を後上方から係止させて、残る下端部を接地状態に保つ。
そして、上記前脚(F)(F)側の起立状態固定溝(10)(10)から抜き出した背凭れ板(41)を図25、26のように、引き続き着座板(16)の延長接手(C)(C)と連結されている水平な支点ピン(44)(44)の軸線廻りに、前方へ伏倒させて行き、上記着座板(16)へ上方から覆いかぶさる(重合する)水平姿勢に折りたたむのである。
背凭れ板(41)の折りたたみ状態では図26、27から明白なように、その係止耳片(43)(43)が前脚(F)(F)側の折りたたみ状態固定溝(11)(11)へ前方から差し込み係止されることとなり、しかも上記ロック金具(B)における回動操作レバー(28)の係止爪(31)が、固定フック板(27)へ自づと係止した施錠状態に保たれるため、その着座板(16)の水平状態とこれに上方から折りたたみ重合された背凭れ板(41)が、不慮に浮上するおそれはない。
その結果、上記ハイチェアーを図30、31のような滑り台として、幼児はそのハイチェアーの前側に並ぶ踏板(6a)(6b)から昇り、後側から滑り板(52)に沿って滑降することができ、屋内での遊戯を楽しめるのである。
逆に、図30、31のような滑り台としての使用状態から、図1〜8のようなハイチェアーとしての使用状態へ変換する場合には、図26、27の水平状態を施錠しているロック金具(B)の回動操作レバー(28)を押圧して、その係止爪(31)と固定フック板(27)との係止状態をやはり解除する。
その後、図26から図32のように着座板(16)と、これに覆いかぶさり重合している背凭れ板(41)とを一緒に、その着座板(16)における前端部の水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)の軸線廻りに、適当な一定高さだけ後上がりの傾斜姿勢に引き起し(浮上させ)て、その背凭れ板(41)の係止耳片(43)(43)を上記前脚(F)(F)側の背凭れ板用折りたたみ状態固定溝(11)(11)から前方へ抜き出す。
そして、その背凭れ板(41)を図32から図33、34のように、引き続き着座板(16)の延長接手(C)(C)と連結されている水平な支点ピン(44)(44)の軸線廻りに、上記着座板(16)から後上がりの傾斜姿勢に起立させて、その係止耳片(43)(43)を前脚(F)(F)側の起立状態固定溝(10)(10)へ上方から差し込み嵌合して、図7、8や図22のような背凭れ板(41)の起立状態を固定維持するのである。
この場合でも図22から明白なように、着座板(16)の水平状態は上記ロック金具(B)における回動操作レバー(28)の係止爪(31)と、後補強桟(14a)側の固定フック板(27)との自動的な係止によって、決して浮上しない施錠状態に保たれる。
その結果、幼児は図1〜8のようなハイチェアーの使用状態において、その着座板(16)と背凭れ板(41)に安定良く坐ることができ、テーブル(45)を水平の使用状態に保って、食事に供することも可能となる。
図1〜34に示した本考案の基本実施形態では、着座板(16)の前端部を水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)によって、ハイチェアーの前脚(F)(F)側へ枢着すると共に、その着座板(16)の後端部と背凭れ板(41)の下端部とを別個の水平な支点ピン(44)(44)により連結して、その着座板(16)と背凭れ板(41)とを一連に引き起すことができるように構成されており、着座板(16)の後端部や背凭れ板(41)自身を前脚(F)(F)側へ全然取り付け固定していない。
但し、ハイチェアーの背凭れ板(41)を後上がり傾斜姿勢の起立状態から、着座板(16)へ覆いかぶさる(重合する)水平姿勢の折りたたみ状態へ、又はその逆に変換操作できるならば、図35〜37の第1部分変形実施形態に示すような構成を採用しても良い。
即ち、背凭れ板(41)の上端部を前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の上部後端へ、左右一対の水平な固定ボルト(54)(54)によって取り付けると共に、同じく背凭れ板(41)の下端部と上記着座板(16)の後端部に付属する延長接手(C)(C)の中間部とを、左右一対の水平な支点ピン(ダボ)(55)(55)によって起伏的な回動自在に連結する。
(56)(56)は上記サイド壁板(2)(2)の上部後端に開口形成された左右一対の背凭れ板用起立状態固定ボルト受け入れ孔であり、ここへ差し込まれる上記固定ボルト(54)(54)によって、背凭れ板(41)の起立状態が固定維持されることとなる。
他方、着座板(16)の前端部を上記基本実施形態と同じく前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の下部前端へ、左右一対の水平な支点ピン(ダボ)(17)(17)によって起伏的な回動自在に枢着すると共に、同じく着座板(16)の後端部から一定長さ(L)だけ後方へ張り出す延長接手(C)(C)の中間部へ、上記背凭れ板(41)の水平な支点ピン(ダボ)(55)(55)を受け入れる昇降ガイド長孔(57)(57)を貫通形成して、上記着座板(16)の後端部を残る前端部の水平な支点ピン(17)(17)の軸線廻りに、その昇降ガイド長孔(57)(57)の一定な背丈分だけ引き起す(浮上させる)ことができる状態に枢支連結する。
そして、その着座板(16)の後端部を一旦浮上させることにより、滑り板(52)の係止フック(53)をその水平な滑り板用係止バー(9)へ、後上方から係脱自在に係止し得るように関係設定するのである。
又、上記背凭れ板(41)における後上がり傾斜姿勢の起立状態を固定維持する上記固定ボルト(54)(54)を抜き出し、その背凭れ板(41)を下端部の水平な支点ピン(ダボ)(55)(55)の軸線廻りに前方へ伏倒させて、上記着座板(16)へ上方から覆いかぶさる(重合する)水平姿勢に折りたたみ、その折りたたみ状態を上記抜き出した固定ボルト(54)(54)の差し替えによって固定維持する。
逆に、背凭れ板(41)の折りたたみ状態にある固定ボルト(54)(54)を抜き出し、その下端部の水平な支点ピン(44)(44)の軸線廻りに後上がり傾斜姿勢に起立させて、その起立状態を上記抜き出した固定ボルト(54)(54)の差し替えにより、固定維持することも可能である。
(58)(58)は上記サイド壁板(2)(2)の下部前端に開口された左右一対の背凭れ板用折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔であり、ここへ差し込まれる上記固定ボルト(54)(54)によって、背凭れ板(41)の折りたたみ状態が固定維持されるようになっている。
更に、本考案の上記基本実施形態では滑り板用係止バー(9)をハイチェアーの前脚(F)(F)におけるサイド壁板(2)(2)の下部後端に固定横架させているが、図4と対応する図38の第2部分変形実施形態に示す如く、後脚(R)(R)の中途高さ位置へ水平な滑り板用係止バー(9)を固定横架させて、これにやはり後上方から滑り板(52)の係止フック(53)を係脱自在に係止するように設定してもさしつかえない。
尚、図35〜38の第1、2部分変形実施形態におけるその他の構成と作用は、図1〜34の上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図35〜38に図1〜34と同じ符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
(1)・前接地板
(2)・サイド壁板
(4)・前補強桟
(6a)(6b)・踏板
(9)・滑り板用係止バー
(10)・背凭れ板用起立状態固定溝
(11)・背凭れ板用折りたたみ状態固定溝
(12)・後接地板
(13)・支点ボルト
(14a)(14b)・後補強桟
(16)・着座板
(17)・支点ピン(ダボ)
(18)・中間支点ピン
(19f)(19r)・屈折アーム
(20f)(20r)・回動ストッパー片
(22)(24)(32)・支点ピン
(27)固定フック板
(28)・回動操作レバー
(30)・指当て押圧片
(31)・係止爪
(35)・蔓巻きバネ
(36)・クランク軸部
(37)・受け入れ切欠
(39)・クランクアーム部
(40)・クランクピン部
(41)・背凭れ板
(42)・逃し入れ切欠
(43)・係止耳片
(45)・テーブル
(46)・テーブル支持アーム
(52)・滑り板
(53)・係止フック
(55)・支点ピン
(56)(58)・固定ボルト受け入れ孔
(57)・昇降ガイド長孔
(A)・屈折金具
(B)・ロック金具
(C)・延長接手
(F)・前脚
(R)・後脚
(L)・後方張り出し長さ
(d)・奥行
(g1)(g2)・開口深さ
(s1)(s2)・開口幅
(θ)・回動角度
(α)(β)・傾斜角度

Claims (6)

  1. 幼児が坐る着座板(16)から一定角度(θ)の後上がり傾斜姿勢に起立する状態と、その着座板(16)へ上方から覆いかぶさる水平姿勢の折りたたみ状態との変換操作可能な背凭れ板(41)を備えたハイチェアーにおける前脚(F)(F)又は後脚(R)(R)の中途高さ位置へ、滑り板用係止バー(9)を水平に固定横架すると共に、
    その滑り板用係止バー(9)へ別個な滑り板(52)の上端部を係脱自在に係止させることにより、上記折りたたみ状態の背凭れ板(41)を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板(52)に沿って滑降使用できるように構成したことを特徴とする幼児用ハイチェアー。
  2. 前脚(F)(F)の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板(2)(2)として、一定の奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
    そのサイド壁板(2)(2)の下部後端に固定横架した水平な滑り板用係止バー(9)へ、滑り板(52)の上端部をその滑り板(52)が後脚(R)(R)よりも緩やかな角度の前上がり傾斜状態となるように係止させる一方、
    上記前脚(F)(F)のサイド壁板(2)(2)よりも下端部に、幼児の昇降階段となる複数の水平な踏板(6a)(6b)を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  3. 前脚(F)(F)の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板(2)(2)として、一定の奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
    そのサイド壁板(2)(2)の下部前端へ着座板(16)の前端部を左右一対の水平な支点ピン(17)(17)によって、その後端部からの引き起し可能に枢着する一方、
    同じく着座板(16)の後端部と背凭れ板(41)の下端部とを左右一対の水平な支点ピン(44)(44)により、その着座板(16)に対する背凭れ板(41)の起伏的な回動自在に枢着したことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  4. 着座板(16)の後端部に左右一対の延長接手用受け入れ切欠(37)(37)と、背凭れ板(41)の下端部に左右一対の延長接手用逃し入れ切欠(42)(42)とを各々対応形成して、
    側面視のほぼクランク形延長接手(C)(C)の基端部を上記着座板(16)側の延長接手用受け入れ切欠(37)(37)へ横方向から嵌合して、左右一対の水平な固定ボルト(38)(38)により取り付け一体化し、
    その延長接手(C)(C)の先端部を着座板(16)の後端部から滑り板用係止バー(9)の真上位置まで張り出し延長して、その滑り板用係止バー(9)へ係止された滑り板(52)の上端部を、上方から脱落不能な拘束状態に保つと共に、
    同じく延長接手(C)(C)の中間部を上記背凭れ板(41)側の延長接手用逃し入れ切欠(42)(42)へやはり横方向から嵌合して、左右一対の水平な支点ピン(44)(44)により回動自在に枢着したことを特徴とする請求項3記載の幼児用ハイチェアー。
  5. 前脚(F)(F)の上端部を側面視の平行四辺形なサイド壁板(2)(2)として、一定の奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
    そのサイド壁板(2)(2)の上部後端に左右一対の背凭れ板用起立状態固定溝(10)(10)と、同じくサイド壁板(2)(2)の下部前端に左右一対の背凭れ板用折りたたみ状態固定溝(11)(11)とを各々切り欠いて、
    背凭れ板(41)の上端部から横向きに張り出した左右一対の係止耳片(43)(43)を、上記サイド壁板(2)(2)側の起立状態固定溝(10)(10)へ上方から抜き差し自在に差し込み嵌合させることにより、上記背凭れ板(41)の起立状態を固定維持する一方、
    同じく背凭れ板(41)側の係止耳片(43)(43)を、上記サイド壁板(2)(2)側の折りたたみ状態固定溝(11)(11)へ前方から抜き差し自在に差し込み係止させることにより、上記背凭れ板(41)の折りたたみ状態を固定維持するように定めたことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  6. 前脚(F)(F)の上端部を側面視のほぼ平行四辺形なサイド壁板(2)(2)として、一定の奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成すると共に、
    そのサイド壁板(2)(2)の上部後端に左右一対の背凭れ板用起立状態固定ボルト受け入れ孔(56)(56)と、同じくサイド壁板(2)(2)の下部前端に左右一対の背凭れ板用折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔(58)(58)とを各々貫通形成して、
    上記サイド壁板(2)(2)側の起立状態固定ボルト受け入れ孔(56)(56)から背凭れ板(41)の上端部へ、左右一対の固定ボルト(54)(54)を抜き差し自在に差し込むことにより、上記背凭れ板(41)の起立状態を固定維持する一方、
    その固定ボルト(54)(54)を抜き出して、上記サイド壁板(2)(2)側の折りたたみ状態固定ボルト受け入れ孔(58)(58)から同じく背凭れ板(41)の前端部へ差し替えることにより、その背凭れ板(41)の折りたたみ状態を固定維持するように定めたことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
JP2013004844U 2013-08-22 2013-08-22 幼児用ハイチェアー Expired - Fee Related JP3186968U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004844U JP3186968U (ja) 2013-08-22 2013-08-22 幼児用ハイチェアー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013004844U JP3186968U (ja) 2013-08-22 2013-08-22 幼児用ハイチェアー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3186968U true JP3186968U (ja) 2013-10-31

Family

ID=50430577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013004844U Expired - Fee Related JP3186968U (ja) 2013-08-22 2013-08-22 幼児用ハイチェアー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3186968U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11426008B2 (en) Convertible high chair
US11534006B2 (en) Convertible high chair
CA2803050C (en) Baby cradle and mounting device
US11723477B2 (en) Convertible highchair
US7621592B1 (en) Rocker and hook on high chair apparatus
FR2702639A3 (fr) Chaise haute pour bébé réglable en hauteur.
US5421636A (en) Child stool and high chair
EP2090740B1 (en) A step stool
JP3186968U (ja) 幼児用ハイチェアー
US20110018216A1 (en) Base structure of baby walker
US11877671B2 (en) Convertible high chair
JP3196103U (ja) 幼児用ハイチェアー
JP4900862B1 (ja) 腰掛け
KR200461284Y1 (ko) 침대용 사다리
JP3125762U (ja) 尿の飛散を防ぐ小便器
JP3193424U (ja) 幼児用ハイチェアー
JP6292985B2 (ja) 棚付き椅子
CN218009048U (zh) 一种多功能儿童成长椅
CN210095245U (zh) 多功能组合式儿童餐椅的背靠调节装置
CN217137309U (zh) 一种折叠踩脚凳
JP3035501U (ja) 足支持板付きの幼児用椅子
JP3079606U (ja) 折り畳み式梯子
JP3035733U (ja) 幼児入浴用補助いす
JP2001073660A (ja) 踏 台
JP2002161686A (ja) 踏み台

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees