JP2001073660A - 踏 台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 踏板にかかる相当量の加重にも十分対応でき
る踏板を連結する連結杆の強度を十分確保せしめ、後方
脚杆の開閉を極めてスムーズにスライドできるようにし
た。 【解決手段】 所定間隔を有する左右一対の前方脚杆の
上端部と所定間隔を有する左右一対の後方脚杆の上端部
を展開自在に枢着し、前方脚杆の内側に複数の踏板の左
右両側方の前方部をピンを介して回動自在に枢着し、踏
板の左右両側方の後方部を夫々連結杆によって回動自在
に連結しながら枢着せしめ、後方脚杆の所定個所に支持
杆を水平状に取着すると共に、連結杆を挿入する出入嵌
挿部と支持杆を挿入する回動嵌挿部を有する連結杆の離
脱を阻止する離脱防止体を別設し、後方脚杆が開脚時に
踏板が水平姿勢を確保するように離脱防止体の出入嵌挿
部内に連結杆を、回動嵌挿部に支持杆を挿入せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、前方脚杆と後方脚
杆が開閉自在な踏台の技術分野に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、前方脚杆と後方脚杆を展開させて
踏板を使用可能な水平状態にするものとして、実公平５
−２３７５９号実用新案公報が開示されている。

【０００３】前記公報中、係合ピン１６がスライドする
ガイド溝１７を設けた連結板１５は、板状となっている
ので、外側方から或特定の荷重がかかると、内側方に折
曲しやすく、係合ピン１６のスライドがスムーズに行か
ないおそれがあった。従って堅固さに若干欠けた面があ
った。さらに前記公報の考案は、係合ピン１６がスライ
ドするガイド溝１７を設けた連結板１５が、長尺で、し
かも結合ピン１６が凹部１８に嵌り込み状態からガイド
溝１７への移動時に、抵抗が生じ、係合ピン１６のスラ
イドを阻害していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来開示の
実公平５−２３７５９号実用新案公報と異なり、前記踏
板にかかる相当量の加重にも十分対応できる踏板を連結
する連結杆の強度を十分確保せしめたものである。

【０００５】さらに本発明は、離脱防止体を支持杆を支
持軸にして回動自在となし、連結杆のスライドをスムー
ズにせしめるようにして、後方脚杆の開閉を極めてスム
ーズにスライドができるようにした。

【０００６】また本発明は、後方脚杆の開脚及び閉脚操
作を操作する支持杆を基点に回動自在な離脱防止体をコ
ンパクトにして、且シンプルな構造にして、製作費を著
しく節減せしめた。

【０００７】さらに本発明は、踏板に防滑手段を構じ安
全に作業等ができるようにした。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
所定間隔を有する左右一対の前方脚杆の上端部と所定間
隔を有する左右一対の後方脚杆の上端部を展開自在に枢
着し、前記前方脚杆の内側に複数の踏板の左右両側方の
前方部をピンを介して回動自在に枢着し、前記踏板の左
右両側方の後方部を夫々連結杆によって回動自在に連結
しながら枢着せしめ、前記後方脚杆の所定個所に支持杆
を水平状に取着すると共に、前記連結杆を挿入する出入
嵌挿部と前記支持杆を挿入する回動嵌挿部を有する前記
連結杆の離脱を阻止する離脱防止体を別設し、後方脚杆
が開脚時に前記踏板が水平姿勢を確保するように前記離
脱防止体の出入嵌挿部内に前記連結杆を、他方前記回動
嵌挿部に前記支持杆を夫々挿入せしめたことを特徴とす
る踏台である。

【０００９】請求項２記載の発明は、前記後方脚杆の下
端部が、夫々接続することなく独立した状態となってい
ることを特徴とする請求項１記載の踏台である。

【００１０】請求項３記載の発明は、前記踏板に、滑り
防止用カバーを離脱しないよう取着せしめたことを特徴
とする請求項１又は請求項２記載の踏台である。

【００１１】請求項４記載の発明は、前記踏板に小孔を
複数設け、前記カバーの裏面部に突子を設け、前記小孔
に突子を嵌挿せしめ前記カバーの離脱を防止したことを
特徴とする請求項1又は請求項２又は請求項３記載の踏
台である。

【００１２】

【発明の実施の形態】請求項１記載の発明に関する実施
の形態を説明する。

【００１３】ａは踏台であり以下の構成を有している。
１は所定間隔を有する左右一対の前方脚杆である。２は
所定間隔を有する左右一対の後方脚杆である。両脚杆
１、２は夫々両脚杆１、２の上端部を展開自在に枢着す
る。３は前記前方脚杆１の内側に複数の踏板４の左右両
側方の前方部５をピン３’を介して回動自在に枢着し、
前記踏板４の左右両側方の後方部６を夫々回動自在に連
結しながら枢着せしめた連結杆である。図面上２本使用
する。材料は丸棒を通常使用する。７は前記踏板４と連
結杆３を接続したピン、８は前記後方脚杆２の所定個所
に水平状に取着した支持杆である。前記脚杆２の上方部
に取着する。この支持杆８は通常丸棒を使用する。９は
離脱防止体であり以下の構成を有している。該防止体９
は前記連結杆３を挿入する出入嵌挿部１０と前記支持杆
８を挿入する回動嵌挿部１１を有する前記連結杆３の離
脱を阻止するものである。該防止体９は別設し、以下の
ようにして組立てる。又形状については図面のように限
定しない。

【００１４】前記離脱防止体９は、後方脚杆２が開脚時
に前記踏板４が水平姿勢を確保するように前記離脱防止
体９の出入嵌挿部１０内に前記連結杆３を挿入する。他
方前記回動嵌挿部１１に前記支持杆８を挿入する。

【００１５】以上のように組立てられた離脱防止体９に
よって、後方脚杆２が開脚するときは、回動嵌挿部１１
を支点にして前記防止体９が若干回動し、挿入嵌挿部１
０内に挿入している支持杆８の上方へと上昇する。

【００１６】反対に後方脚杆２が閉脚するときは、前記
防止体９が支持杆８の下方へと降下する。その結果図面
図示のように両脚杆１、２が平行状態になる。

【００１７】本発明は、後方脚杆２が開脚すると、踏板
４は水平姿勢となり、しかも前記離脱防止体９の上面部
が最上段の踏板４の裏面部に当接しストップする。上記
のストップ状態によって、踏板４に作業等をする者が乗
っても後方脚杆２が閉脚したりしない。

【００１８】請求項２記載の発明に関する実施の形態を
説明する。

【００１９】本発明は、前記後方脚杆２の下端部１２
が、夫々接続することなく独立した状態となっているこ
とを特徴とする。

【００２０】従来の踏台を構成する後方脚杆２の下端部
は、両端部が接続されていた。

【００２１】これを改良して分離独立することによって
接地面に確実に当接し左右両側方への傾きを防止でき
る。

【００２２】請求項３記載の発明に関する実施の形態を
説明する。

【００２３】本発明は、前記踏板４に、合成樹脂製又は
合成ゴム製又は発泡スチロール資材製等の滑り防止用カ
バー１３を離脱しないよう取着せしめた踏台である。

【００２４】前記滑り防止用カバー１３は、表面部１４
に滑り止め用の凹凸状の模様をもって形成してもよい。

【００２５】さらに前記カバー１３は、踏板４に取着す
る手段については限定しないが、容易に離脱しない程度
の構造をもって形成する。

【００２６】その実施例として、前記カバー１３の前方
部には、前記踏板４に引掛けられる鍔部１５を形成して
もよい。

【００２７】請求項４記載の発明に関する実施の形態を
説明する。

【００２８】本発明は、前記踏板４に小孔１６を複数設
け、前記カバー１３の裏面部１７に突子１８を設け、前
記小孔１６に突子１８を嵌挿せしめ前記カバー１３の離
脱を防止した踏台である。

【００２９】前記突子１８の形状については限定しな
い。又材質は、前記カバー１３の材質と同じものとする
が、限定しない。

【００３０】さらに前記突子１８は、前記小孔１６に嵌
挿した際、容易に離脱しないことを条件とする。

【００３１】また本発明の前記カバー１３と踏板４との
取着手段として、ボルトとナットを螺着することも可能
である。

【００３２】

【発明の効果】請求項１記載の発明は、所定間隔を有す
る左右一対の前方脚杆の上端部と所定間隔を有する左右
一対の後方脚杆の上端部を展開自在に枢着し、前記前方
脚杆の内側に複数の踏板の左右両側方の前方部をピンを
介して回動自在に枢着し、前記踏板の左右両側方の後方
部を夫々連結杆によって回動自在に連結しながら枢着せ
しめ、前記後方脚杆の所定個所に支持杆を水平状に取着
すると共に、前記連結杆を挿入する出入嵌挿部と前記支
持杆を挿入する回動嵌挿部を有する前記連結杆の離脱を
阻止する離脱防止体を別設し、後方脚杆が開脚時に前記
踏板が水平姿勢を確保するように前記離脱防止体の出入
嵌挿部内に前記連結杆を、他方前記回動嵌挿部に前記支
持杆を夫々挿入せしめた踏台なので、前記支持杆が挿入
する回動嵌挿部が、支持杆を支点に回動自在となって連
結杆のスライド（上、下方向）をスムーズにすると共
に、後方脚杆の開閉を極めてスムーズにスライドができ
るようにした。

【００３３】さらに本発明の要旨構成である前記離脱防
止体をコンパクトにして、且シンプルな構造にして、製
作費の著減をはかった。

【００３４】請求項２記載の発明は、前記後方脚杆の下
端部が、夫々接続することなく独立した状態となってい
る踏台なので、後方脚杆を開脚して接地した際、後方脚
杆の下端部が円味をおびることがなく、主として左右側
方に傾倒するおそれがない。

【００３５】請求項３記載の発明は、前記踏板に、滑り
防止用カバーを離脱しないよう取着せしめた踏台なの
で、両脚杆を開脚し、踏板を水平姿勢にして、作業等の
ため作業者らが乗っても、履物が滑ったりしない。その
ため安心して作業ができる。

【００３６】さらに本発明の前記カバーを取着すること
によって、踏台がカラフルになり、商品のイメージをア
ップできる。

【００３７】請求項４記載の発明は、前記踏板に小孔を
複数設け、前記カバーの裏面部に突子を設け、前記小孔
に突子を嵌挿せしめ前記カバーの離脱を防止した踏台な
ので、前記小孔内に突子が嵌着してカバーが容易に離脱
することなく、安心して使用できる。

【００３８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明踏台の開脚した正面図である。

【図２】開脚した左側面図である。

【図３】離脱防止体を示す一部切欠拡大斜視図である。

【図４】後方脚杆の下端部がカットされている踏台の正
面図である。

【図５】滑止防止カバーの斜視図である。

【図６】踏板の斜視図である。

【図７】滑止防止カバーの縦断側面図である。

【符号の説明】

ａ 踏台 １ 前方脚杆 ２ 後方脚杆 ３ 連結杆 ３’ ピン ４ 踏板 ５ 前方板 ６ 後方部 ７ ピン ８ 支持杆 ９ 離脱防止体 １０ 出入り嵌挿部 １１ 回動嵌挿部 １２ 下端部 １３ 滑り防止用カバー １４ 表面部 １５ 鍔部 １６ 小孔 １７ 裏面部 １８ 突子

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定間隔を有する左右一対の前方脚杆の上
   端部と所定間隔を有する左右一対の後方脚杆の上端部を
   展開自在に枢着し、前記前方脚杆の内側に複数の踏板の
   左右両側方の前方部をピンを介して回動自在に枢着し、
   前記踏板の左右両側方の後方部を夫々連結杆によって回
   動自在に連結しながら枢着せしめ、前記後方脚杆の所定
   個所に支持杆を水平状に取着すると共に、前記連結杆を
   挿入する出入嵌挿部と前記支持杆を挿入する回動嵌挿部
   を有する前記連結杆の離脱を阻止する離脱防止体を別設
   し、後方脚杆が開脚時に前記踏板が水平姿勢を確保する
   ように前記離脱防止体の出入嵌挿部内に前記連結杆を、
   他方前記回動嵌挿部に前記支持杆を夫々挿入せしめたこ
   とを特徴とする踏台。
2. 【請求項２】前記後方脚杆の下端部が、夫々接続するこ
   となく独立した状態となっていることを特徴とする請求
   項１記載の踏台。
3. 【請求項３】前記踏板に、滑り防止用カバーを離脱しな
   いよう取着せしめたことを特徴とする請求項１又は請求
   項２記載の踏台。
4. 【請求項４】前記踏板に小孔を複数設け、前記カバーの
   裏面部に突子を設け、前記小孔に突子を嵌挿せしめ前記
   カバーの離脱を防止したことを特徴とする請求項1又は
   請求項２又は請求項３記載の踏台。