JP3193424U - 幼児用ハイチェアー - Google Patents

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健司 野中
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株式会社野中製作所
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【課題】屋内用滑り台としても便利良く使える幼児用ハイチェアーを提供する。
【解決手段】後上がり傾斜姿勢の階段となる前脚F、Fの最上段位置に水平な着座板15と、その着座板に坐る幼児の背凭れ板35とを設置すると共に、後下がり傾斜姿勢となる後脚R、Rの上端部を上記前脚へ組付けて成る幼児用ハイチェアーにおいて、上記背凭れ板を着座板と別個独立させて、その着座板に坐る幼児の背後を閉鎖すべく着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく幼児の背後を開放すべく着座板よりも下方へ退避する不使用状態との変換操作可能に設定し、その背凭れ板を着座板よりも下方へ退避させて、上記幼児の背後を開放した後、前脚又は後脚における着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、別個な後下がり傾斜姿勢となる滑り板の上端部を着脱自在に取り付けることにより、着座板を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板46に沿い滑降できるように構成した。
【選択図】図29

Description

本考案は幼児を台所や飲食店などにおける食卓の高さに安定良く坐らせるための幼児用ハイチェアーに係り、殊更屋内用の滑り台としても便利良く使えるように工夫したものである。
本考案者は上記屋内用の滑り台としても使える幼児用ハイチェアーについて、特許文献1に記載の実用新案登録第3186968号を提案した。
実用新案登録第3186968号公報
ところが、その後も鋭意検討を重ねた結果、未だ改良すべき下記問題のあることが判明した。
つまり、上記特許文献1に開示された幼児用ハイチェアーの構成では、着座板(16)と背凭れ板(41)とが別個独立しておらず、その前者の後端部と後者の下端部とが特殊な延長接手(C)を介して枢支連結されているため、少なくともその延長接手(C)を必要とする分だけコスト高となるほか、その枢支連結部分に応力が集中し、そこから早期にガタツキや損傷を起生するおそれもある。
また、着座板(16)から起立する背凭れ板(41)の背丈を高くすると、その背凭れ板(41)が着座板(16)へ覆いかぶさる水平状態に折りたたまれた場合、その着座板(16)の前端部から前方へ大きく張り出すこととなり、前脚(F)を階段として昇降する時の円滑性や安全性が低下する。
しかも、その階段の最上段(天板又は踊り場)となる水平状態の背凭れ板(41)へ、幼児が昇る足先(踏圧)を掛けた時に、その背凭れ板(41)が僅かでもガタツキ・移動すると、幼児に不安感や恐怖感を与えることになり、好ましくない。
本考案はこのような課題の改良を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では後上がり傾斜姿勢となる前脚の最上段位置に水平な着座板と、その着座板に坐る幼児の背凭れ板とを設置すると共に、
後下がり傾斜姿勢となる後脚の上端部を上記前脚へ組付けて成る幼児用ハイチェアーにおいて、
上記背凭れ板を着座板と別個独立させて、その着座板に坐る幼児の背後を閉鎖すべく着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく幼児の背後を開放すべく着座板よりも下方へ退避する不使用状態との変換操作可能に設定し、
その背凭れ板を着座板よりも下方へ退避させて、上記幼児の背後を開放すると共に、上記前脚又は後脚における着座板の後端部付近又は前端部付近へ臨む中途高さ位置に、別個な滑り板の上端部を着脱自在に取り付けることにより、上記着座板を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板に沿い滑降できるように構成したことを特徴とする。
また、請求項2では前脚又は後脚における着座板の後端部又は前端部よりも若干低い高さ位置へ、長い1本の水平な滑り板用取付軸を固定横架させるか、又は同じく着座板の後端部又は前端部よりも若干低い高さ位置から、短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を内向き一体的に張り出して、
上記滑り板用取付軸へ滑り板の上端部を係脱自在に係止させると共に、その係止された滑り板の上端部を上記着座板の後端部又は前端部によって、上方から拘束するように定めたことを特徴とする。
請求項3では前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉ドアーとして、両サイド囲い壁板の内側面へ水平な回動支点軸により、起伏的な回動操作自在に枢着して、
その背後開閉ドアーが上記着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ伏倒する不使用状態とを得られるように定めると共に、
前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における上記着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が後上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を、その何れも上記回動する背後開閉ドアーと干渉しない関係状態に固定設置したことを特徴とする。
請求項4では背後開閉ドアーの回動基端部に張り出し形成した上下方向に細長い昇降リングを、水平な回動支点軸へ起伏的な回動操作と昇降操作とを行えるように通し込む一方、
同じく背後開閉ドアーの回動先端部から左右一対の係止耳片を横向きに張り出すと共に、その耳片受け入れ凹溝の左右一対を前脚における両サイド囲い壁板の上部後端に対応形成して、
上記背後開閉ドアーを引き上げ乍ら回動操作して、その両係止耳片を両サイド囲い壁板側の耳片受け入れ凹溝へ上方から抜き差し自在に差し込み嵌合させることにより、
その背後開閉ドアーが着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ伏倒する不使用状態とを得られるように定めたことを特徴とする。
請求項5では長い1本の水平な滑り板用取付軸又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸と、背後開閉ドアの水平な回動支点軸とを共通部材として兼用したことを特徴とする。
請求項6では前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉シャッターとして、両サイド囲い壁板の内側面に列設した平行な昇降ガイドレールへ、昇降操作自在に係合させて、
上記背後開閉シャッターがその昇降ガイドレールに沿って着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ沈没する不使用状態とを得られるように定めると共に、
前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における上記着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が後上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を、その何れも上記昇降する背後開閉シャッターと干渉しない関係状態に固定設置したことを特徴とする。
請求項7では水平な滑り板用取付軸へ係止された滑り板の上端部を、背後開閉シャッターの上端部から後方へ張り出す水平な係止片によって、上方から拘束するように定めたことを特徴とする。
請求項8では前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉シャッターとして、両サイド囲い壁板の内壁面に列設した平行な昇降ガイドレールへ、昇降操作自在に係合させて、
上記背後開閉シャッターがその昇降ガイドレールに沿って着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ沈没する不使用状態とを得られるように定めると共に、
前脚の両サイド囲い壁板における上記着座板の前端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が前上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を固定設置したことを特徴とする。
更に、請求項9では前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、背後開閉シャッターの上端部から後方へ張り出す引き上げ操作用把手片を受け止める抜け落ちストッパーを水平に固定横架させたことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、ハイチェアーの着座板から上方へ起立する使用状態にある背凭れ板を、その着座板よりも下方へ退避させて、幼児の背後を開放する一方、ハイチェアーにおける前脚又は後脚の中途高さ位置へ、別個な滑り板の上端部を着脱自在に取り付けて、その滑り板の下端部を接地状態に保つことにより、上記ハイチェアーを幼児の屋内用滑り台として便利良く使える効果がある。
そのハイチェアーとしての使用中には勿論のこと、滑り台としての使用中においても、着座板は水平状態にあり、しかもその水平状態がロック金具により安定良く施錠されているため、冒頭の特許文献1に記載した幼児が階段を昇る時の不安感や恐怖感を与えるおそれはなく、安全性に著しく優れる。
その場合、請求項2の構成を採用するならば、前脚又は後脚における着座板の後端部又は前端部よりも若干低い高さ位置にある滑り板用取付軸へ、滑り板の上端部を係脱自在に係止させると共に、その係止された滑り板の上端部を上記着座板によって上方から拘束するようになっているため、滑り台としての使用中において、その滑り板の脱落するおそれがなく、幼児の立ち乗る天板又は踊り場として使われる上記着座板が、安定・確固な水平状態に保たれることとも相俟って、安全性や利便性がますます向上する。
また、請求項3の構成を採用するならば、前脚における両サイド囲い壁板側の水平な回動支点軸を中心として、背凭れ板を起伏的に回動操作することにより、更に請求項4の構成を採用するならば、同じく両サイド囲い壁板側の水平な回動支点軸を中心として、背凭れ板を起伏的に回動操作すると同時に昇降操作することにより、着座板に坐る幼児の背後開閉ドアー(背凭れ板)がその着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ伏倒する不使用状態との変換を便利良く行える効果がある。
その請求項3と請求項4との何れにおいても、特に請求項5の構成を採用するならば、設計上の合理化と製作上のコストダウンを図れる効果がある。
他方、請求項6の構成を採用するならば、前脚における両サイド囲い壁板側に列設された平行な昇降ガイドレールに沿って、背凭れ板を昇降操作することにより、着座板に坐る幼児の背後開閉シャッター(背凭れ板)がその着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ沈没する不使用状態との変換をやはり便利良く行える効果がある。
その場合、請求項7の構成を採用するならば、上記背後開閉シャッター(背凭れ板)の下降作用を活用して、その上端部から後方へ張り出す係止片により、滑り板用取付軸へ係止された滑り板の上端部を上方から自づと効率良く拘束することができ、滑り板の合理的な脱落防止構造となる。
更に、請求項8の構成を採用しても、請求項6の構成に伴なう上記効果と実質的に同じ効果を得られる。その場合に、請求項9の構成を採用するならば、着座板に坐る幼児の背後開閉シャッター(背凭れ板)がその昇降ガイドレールから下方へ抜け落ちることを防止できる効果がある。
本考案の第1実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示す斜面図である。 図1の正面図である。 図2の平面図である。 図2の側面図である。 図2の5−5線断面図である。 図5の6−6線拡大断面図である。 図6の7−7線断面図である。 図7の8−8線断面図である。 着座板を抽出して示す平面図である。 図9の側面図である。 屈折金具を抽出して示す平面図である。 図11の正面図である。 ロック金具を抽出して示す斜面図である。 そのロック金具の使用状態を示す正面図である。 図14の側面図である。 図15の底面図である。 背凭れ板を抽出して示す正面図である。 図17の平面図である。 図17の側面図である。 図17の20−20線断面図である。 図6の21−21線断面図であり、背凭れ板の起立状態を示している。 図21から背凭れ板を引き上げた状態の断面図である。 図22から背凭れ板を伏倒方向へ回動した状態の断面図である。 ロック金具を解除した状態の断面図である。 図24から着座板の後端部を浮上させた状態の断面図である。 ハイチェアーの閉脚状態を示す図5に対応する断面図である。 テーブルの垂れ下がり状態を示す図4に対応する側面図である。 滑り台としての使用状態を示す平面図である。 図28の29−29線断面図である。 本考案の第2実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示す図5に対応する断面図である。 図30の背凭れ板を抽出して示す斜面図である。 同じく第2実施形態に係る滑り台としての使用状態を示す平面図である。 図32の33−33線断面図である。 本考案の第3実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示す図5に対応する断面図である。 図34の背凭れ板を抽出して示す斜面図である。 同じく第3実施形態に係る滑り台としての使用状態を示す図29に対応する断面図である。 本考案の第4実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示す図5に対応する断面図である。 同じく第4実施形態に係る滑り台としての使用状態を示す図29に対応する断面図である。
以下、図面に基いて本考案の具体的構成を詳述すると、図1〜8はその第1実施形態に係るハイチェアーとしての使用状態を示しており、(F)(F)は一定角度(α)の後上がり傾斜姿勢に据え立てられる左右一対の前脚であって、その下端部が水平の前接地板(1)を介して連結一体化されている一方、同じく前脚(F)(F)の上端部は後述する着座板の上方空間を左右方向から囲む側面視のほぼ平行四辺形な広いサイド囲い壁板(2)(2)として、一定奥行(d)だけ後方へ連続一体に張り出し形成されている。
(3)(3)は上記前脚(F)(F)におけるサイド囲い壁板(2)(2)の前部に切り欠かれた細長い抜き穴であり、幼児が後述の階段を昇る時や保護者がハイチェアーを持ち運ぶ時などに、把手として便利良く使用することができる。(4)は後述する着座板の真下を横架する水平な前補強桟であり、その左右両端部が固定ボルト(5)(5)によって、上記前脚(F)(F)の中途高さ位置に取り付けられている。
また、(6a)(6b)は上記前脚(F)(F)における前補強桟(4)と前接地板(1)との上下相互間に介在する複数の水平な踏板であり、幼児が昇降する階段を形作る。その場合、図例では踏板(6a)(6b)を2枚として、その下段踏板(6b)を前脚(F)(F)の中途高さ位置へ固定ボルト(7)(7)により取り付けると共に、上段踏板(6a)はその設置高さを変更・調整できるようにするため、上記前脚(F)(F)の向かい合う内側面に上下2段の踏板受け入れ凹溝(8a)(8a)(8b)(8b)を平行に切り欠いて、その溝内へ上記踏板(6a)を抜き差し自在に差し替えるようになっている。
(9)は同じく前脚(F)(F)における上記サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置された水平な滑り板用取付軸であって、図5〜7のような丸棒形態又は丸パイプ形態をなし、その円周面へ後上方から後述する滑り板の係止フックを係脱自在に係止させることができるようになっている。
この点、図例の滑り板用取付軸(9)は両サイド囲い壁板(2)(2)の左右相互間に横架する長い1本として、そのサイド囲い壁板(2)(2)との連続一体物をなすが、前脚(F)(F)と別個な丸棒や丸パイプから成る長い1本の取付軸(9)を左右一対の固定ボルトや、1本の長い貫通ボルトと固定ナットとのネジ締結具などによって、その前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ取り付け固定しても良い。
また、後述する滑り板の係止フックを後上方から係脱自在に係止させることができるならば、やはり丸棒や丸パイプから成る短い左右一対(2本)の滑り板用取付軸(9)(9)を、同じく両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ対応的な左右一対の固定ボルトなどによって、言わば向かい合う片持ち状態に各々取り付け一体化しても良い。
更には、上記水平な滑り板用取付軸(9)の設置を省略して、後述する滑り板の上端部を前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ左右一対の固定ボルトや、1本の長い貫通ボルトと固定ナットとのネジ締結具などを用いて、横外方から直接着脱自在に取り付け一体化してもさしつかえない。
(10)(10)は上記前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の上部後端に位置しつつ、その向かい合う内側面に切り欠かれた耳片受け入れ凹溝の左右一対であって、図7、8のような側面視の上向き開口するほぼU字形をなし、後述する背凭れ板の係止耳片を受け入れることにより、その背凭れ板が着座板から上方へ起立された使用状態を安定裡に固定維持する。
他方、(R)(R)は一定角度(β)の後下がり傾斜姿勢に据え立てられる左右一対の後脚であって、その下端部が水平の後接地板(11)を介して連結一体化されていると共に、同じく後脚(R)(R)の上端部は前脚(F)(F)における就中両サイド囲い壁板(2)(2)のほぼ中央部へ、各々横外方から水平の支点ボルト(12)(12)を介して枢着されている。
(13a)(13b)は後脚(R)(R)の中途高さ位置に固定横架された複数の水平な後補強桟であり、その最上段の後補強桟(13a)は上記前脚(F)(F)の前補強桟(4)と対をなし、後述する着座板の真下位置に並列している。(14a)(14a)(14b)(14b)は後補強桟(13a)(13b)の左右両端部を後脚(R)(R)に各々取り付ける固定ボルトである。
また、(15)は上記前脚(F)(F)の両サイド囲い壁板(2)(2)によって囲まれる大きさの着座板であって、図9、10のような平面視のほぼ長方形又は正方形をなし、その前端部が左右一対の水平な支点ピン(ダボ)(16)(16)によって、前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の下部前端へ起伏的な回動自在に枢着されている。
但し、その着座板(15)における底面の前端中央部と、最上段の後補強桟(13a)における前面の対応的な中央部とは、一定な作用長さの屈折金具(A)を介して枢支連結されており、上記着座板(15)を図1〜8のような幼児が坐れる水平状態から、その前端部における支点ピン(ダボ)(16)(16)の軸線廻りに、上記前脚(F)(F)の後上がり傾斜角度(α)までは到達しない一定の回動角度(γ)だけ、図26のような後上がり係止状態に引き起す(浮上させる)ことができるようになっている。
つまり、上記屈折金具(A)は図11、12に抽出して示す如く、水平の中間支点ピン(17)を介してほぼX字形に連結された前後一対の屈折アーム(18f)(18r)から成り、その前側屈折アーム(18f)の後端部(先端部)と後側屈折アーム(18r)部の前端部(先端部)とが、各々相手側へ係止する回動ストッパー片(19f)(19r)として折り曲げられている。
しかも、上記着座板(15)における底面の前端中央部に固着された前側取付ステー(20)と、上記前側屈折アーム(18f)の前端部(基端部)とが、水平の前支点ピン(21)を介して連結されている一方、上記最上段の後補強桟(13a)における前面中央部に固着された後側取付ステー(22)と、上記後側屈折アーム(18r)の後端部(基端部)とが、同じく水平の後支点ピン(23)を介して連結されているのである。(24)はその着座板(15)に対する前側取付ステー(20)の固定ボルト、(25)は後補強桟(13a)に対する後側取付ステー(22)の固定ボルトとを示している。
そして、幼児を坐らせることができる着座板(15)の水平状態では、上記屈折金具(A)を形作っている前後一対の屈折アーム(18f)(18r)が、図7や図23のような側面視のほぼ一直線に延在する伸張状態にあり、前脚(F)(F)と後脚(R)(R)とは側面視のほぼ倒立V字形に開脚している。
(B)はその着座板(15)の水平状態を安定良く施錠するロック金具であって、図13〜16のような固定フック板(26)と回動操作レバー(27)との一対から成り、その側面視の倒立J字形をなす固定フック板(26)が、上記屈折金具(A)の後側取付ステー(22)と並列する状態として、最上段の後補強桟(13a)における前面の左右何れか片側へ、固定ボルト(28)によって取り付け一体化されている。
他方、回動操作レバー(27)は前端に指当て押圧片(29)と後端に係止爪(30)とを備えたシーソー形態として、その前後の中間部が水平の貫通支点ピン(31)により、底面視のコ字形をなす取付ステー(32)の内部に枢着されている。そのコ字形は前向き開放状態にある。
しかも、その回動操作レバー(27)の取付ステー(32)は着座板(15)の底面における上記固定フック板(26)と正しく対応する位置へ、固定ボルト(33)によって取り付け一体化されている。(34)はその取付ステー(32)の内部において、上記回動操作レバー(27)の支点ピン(31)に巻き付けられた蔓巻きバネであり、その回動操作レバー(27)の係止爪(30)を上記固定フック板(26)へ常時係止させて、着座板(15)の水平状態をロックする方向へ弾圧付勢している。
その場合、回動操作レバー(27)における係止爪(30)の背中面と、固定フック板(26)の対応的な背中面とは、互いに摺れ合う側面視の円弧面として造形されており、着座板(15)を後述する後上がり傾斜姿勢の引き起し(浮上)状態から、幼児が坐れる水平状態へ下降させた時、その着座板(15)に裏当て付属している回動操作レバー(27)の係止爪(30)が、その後補強桟(13a)側の固定フック板(26)を乗り越えるや否や、上記蔓巻きバネ(34)の付勢力とも相俟って、その固定フック板(26)へ自づと確実に係止するようになっている。その係止状態を解除する必要がある場合だけ、回動操作レバー(27)の指当て押圧片(29)を保護者の指先によって、押圧操作すれば良いのである。
先に一言した背凭れ板(35)は図17〜20に抽出して示す如く、着座板(15)と同じ一定幅(w)のほぼ長方形又は正方形を呈しているが、その上端部からは左右一対の係止耳片(36)(36)が横向き連続的に張り出されている一方、同じく背凭れ板(35)の下端部からは上下方向に細長いほぼ楕円形をなす昇降リング(37)(37)の左右一対が、下向き一体的に張り出されており、その張り出しとの相対的に、背凭れ板(35)の下端中央部が滑り板用逃しトンネル(図示符号省略)として切り欠かれた状態にある。
そして、その背凭れ板(35)の両昇降リング(37)(37)が上記前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)側の水平な滑り板用取付軸(9)へ、通し込まれた係合状態にあり、背凭れ板(35)をその滑り板用取付軸(9)の軸線廻りに回動操作できると一挙同時に、昇降操作することもできるようになっている。
つまり、上記滑り板用取付軸(9)を背凭れ板(35)の水平な回動支点軸として、その軸線廻りに背凭れ板(35)を引き上げ乍ら回動操作し、その上端部から張り出す両係止耳片(36)(36)を両サイド囲い壁板(2)(2)側の耳片受け入れ凹溝(10)(10)へ上方から差し込み嵌合させることによって、上記背凭れ板(35)を図21のような着座板(15)から起立する使用状態に保つことができる。
ここに滑り板用取付軸(9)は背凭れ板(35)の回動支点軸を兼ねているため、その取付軸(9)が背凭れ板(35)の回動作用と干渉するおそれはなく、その背凭れ板(35)が着座板(15)より下方へ伏倒された不使用状態において、上記滑り板用取付軸(9)へ係脱自在に係止される滑り板(46)と干渉するおそれもない。
また、その起立した使用状態から図22ののように背凭れ板(35)を一旦引き上げて、その上記係止耳片(36)(36)を両サイド囲い壁板(2)(2)側の耳片受け入れ凹溝(10)(10)から抜き出した後、上記滑り板用取付軸(9)の水平軸線廻りに伏倒させることにより、その背凭れ板(35)を図23のような着座板(15)よりも下方へ退避する不使用状態に変換することができる。
その場合、図例の昇降リング(37)(37)は背凭れ板(35)と別個な合成樹脂や金属、その他の硬質材又は皮革やベルトなどの軟質材から上記楕円形に造形され、その背凭れ板(35)の下端部へ固定ビス(38)(38)を介して取り付け一体化されているが、上記滑り板用取付軸(9)を水平な回動支点軸とする背凭れ板(35)の起伏的な回動操作と、昇降操作とを行えるならば、その昇降リング(37)(37)の左右一対を背凭れ板(35)との連続一体物として下方へ張り出す形態に加工しても良く、更には上記滑り板用取付軸(9)と別個な水平の背凭れ板用回動支点軸(図示省略)を、その取付軸(9)のほぼ直後位置へ平行に列設して、これにより背凭れ板(35)を前脚(F)(F)における就中両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ枢着してもさしつかえない。
上記背凭れ板(35)が着座板(15)から起立した使用状態にある場合と、同じく着座板(15)よりも下方へ伏倒した不使用状態にある場合との何れにおいても、上記ロック金具(B)における回動操作レバー(27)の係止爪(30)と、固定フック板(26)との係止状態を図15の鎖線や図24のように解除して、着座板(15)の後端部を図25、26に示す如く、水平な支点ピン(ダボ)(16)(16)の軸線廻りに引き起し(浮上させ)て行けば、上記屈折金具(A)がその中間支点ピン(17)を中心として屈折するため、ハイチェアーの前脚(F)(F)と後脚(R)(R)とを図26のような互いに接近した閉脚状態に扁平化することもでき、不使用時の格納上便利である。
更に、(39)は上記着座板(15)に坐る幼児のテーブル、(40)(40)は左右一対のテーブル支持アームであって、その前端部がテーブル(39)の底面へ固定ビス(41)(41)によって取り付けられている一方、同じくテーブル支持アーム(40)(40)の後端部は水平の支点ボルト(42)(42)を介して、上記前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の後部へ回動自在に枢着されている。
そして、テーブル支持アーム(40)(40)の中間部は上記後脚(R)(R)の上端部に受け止められて、そのテーブル(39)を水平の使用状態に保つことができ、不使用時にはテーブル支持アーム(40)(40)を図27のように、上記支点ボルト(42)(42)の軸線廻りに後方へ伏倒させて、そのテーブル(39)が後脚(R)(R)へ係止する垂れ下がり状態に放任すれば良い。
(43)は上記着座板(15)に坐る幼児の落下防止用股ベルトであって、テーブル(39)における底面の中間部と上記前補強桟(4)における前面の対応的な中間部との上下相互間へ、着脱自在に連繋張架されることとなる。(44)(45)はそのテーブル(39)と前補強桟(4)に取り付け固定された上下一対の股ベルト係止金具である。
尚、上記構成のハイチェアーは木質材から製作されており、その固定ボルト(5)(5)(7)(7)(14a)(14a)(14b)(14b)や支点ボルト(12)(12)(42)(42)などと締結されるナットは、図示省略してある。幼児のテーブル(39)や股ベルト(43)は、その設置を省略されることもあり得る。
次に、図28、29は本考案の上記第1実施形態における滑り台としての使用状態を示しており、(46)はそのための合成樹脂材から断面ほぼU字形に射出成形又はブロー成形された滑り板であって、上記ハイチェアーの着座板(15)や背凭れ板(35)とほぼ同じ一定幅(w)と、適当な一定の作用長さとを備え、その上端部(前端部)の円弧状に屈曲した係止フック(47)が、上記前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置されている水平な滑り板用取付軸(9)へ、その後上方から係脱自在に係止されることにより、上記後脚(R)(R)よりも緩やかな角度の後下がり傾斜状態に据え付けられることとなる。
しかも、その滑り台としての使用時には、上記ハイチェアーの背凭れ板(35)が着座板(15)よりも下方へ伏倒されることにより、着座板(15)に坐る幼児の背後が開放状態に保たれるのであり、その着座板(15)を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板(46)に沿い滑降することができる。
その滑り台としての使用中、前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)側の水平な滑り板用取付軸(9)へ係止された滑り板(46)の係止フック(47)は、上記着座板(15)の後端部によって上方から拘束又は規制された状態に保たれ、その取付軸(9)から不慮に脱落しないようになっている。
上記前脚(F)(F)におけるサイド囲い壁板(2)(2)側の滑り板用取付軸(9)は丸棒形態又は丸パイプ形態をなし、その円周面へ滑り板(46)の対応的な円弧状係止フック(47)が言わば巻き付け状態に係止されるようになっているため、滑り板(46)の上記作用長さや延いてはその傾斜設置角度が変っても支障なく、常時安定・確固な据え付け状態を保てることになる。
尚、図28、29から示唆されるように、幼児の上記テーブル(39)はこれを後脚(R)(R)へ垂れ下がる伏倒状態に放置したままでも、滑り板(46)の係止フック(47)を上記前脚(F)(F)側の水平な滑り板用取付軸(9)へ、その後上方から係脱自在に係止させることができ、ハイチェアーを滑り台として使用し得るのである。
本考案の上記第1実施形態を図1〜8のようなハイチェアーとしての使用状態から、図28、29のような滑り台としての使用状態へ変換する場合には、水平状態の着座板(15)に坐る幼児の背後を閉鎖すべく、その着座板(15)から起立した使用状態にある背凭れ板(35)を、図21から図22のように引き上げ操作して、その上端部の両係止耳片(36)(36)を前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)側の耳片受け入れ凹溝(10)(10)から抜き出すと同時に、その両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置されている水平な滑り板用取付軸(9)を回動支点軸として、上記背凭れ板(35)を図23のように後下方へ伏倒させる如く回動操作する。
そうすれば、背凭れ板(35)が着座板(15)よりも下方へ退避して、幼児の背後が開放することになるため、上記水平な滑り板用取付軸(9)へ別個な滑り板(46)の係止フック(47)を、図23の鎖線で示すように後上方から係止させて、残る下端部を図29のように接地させることにより、安定な後下がり傾斜状態に保てば良い。
幼児は上記ハイチェアーの前脚(F)(F)を階段として昇り、その最上段に位置する着座板(15)を滑り台の天板又は踊り場として立ち乗り使用し、その着座板(15)から滑り板(46)に沿って滑降することができ、屋内での遊戯を楽しめるのである。
逆に、図28、29のような滑り台としての使用状態から、図1〜8のようなハイチェアーとしての使用状態へ変換する場合には、上記滑り板(46)の係止フック(47)をその水平な滑り板用取付軸(9)から取りはずす。その取りはずしを容易化するためには、上記着座板(15)の水平状態を施錠しているロック金具(B)の回動操作レバー(27)を押圧して、その係止爪(30)と固定フック板(26)との係止状態を図24、25のように一旦解除することにより、上記滑り板(46)の係止フック(47)を上方から拘束している着座板(15)の後端部を、引き起せば(浮上させれば)良い。
そして、図21〜23に説示した上記操作順序とは逆に、着座板(15)よりも下方へ伏倒した不使用状態にある背凭れ板(35)を、やはり滑り板用取付軸(9)を水平な回動支点軸として、前上方へ回動操作すると一挙同時に引き上げ操作し、その上端部の両係止耳片(36)(36)を前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)側の耳片受け入れ凹溝(10)(10)へ、上方から差し込み嵌合させることにより、背凭れ板(35)の起立状態を固定維持するのである。
そうすれば、着座板(15)に坐る幼児の背後が、そこを閉鎖した背凭れ板(35)によって、安定良く受け止められることになるため、テーブル(39)を水平の使用状態に保つことにより、幼児の食事に供することも可能となる。
図1〜29に説示した本考案の第1実施形態では、前脚(F)(F)における就中サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置された水平な滑り板用取付軸(9)を、着座板(15)に坐る幼児の背後開閉ドアーとなる背凭れ板(35)の回動支点軸として兼用すると共に、その背凭れ板(背後開閉ドアー)(35)の下端部に張り出し形成した上下方向への細長い昇降リング(37)(37)を、上記滑り板用取付軸(回動支点軸)(9)へ通し込み係合させることにより、その背凭れ板(35)の起伏的な回動操作と昇降操作とを行えるように構成しているが、要するに背凭れ板(35)を幼児の背後が閉鎖されることになる着座板(15)からの起立使用状態と、同じく着座板(15)よりも下方へ退避して、幼児の背後が開放されることになる不使用状態との変換操作可能であるならば、図30〜38の第2〜4実施形態に示すような構成を採用しても良い。
即ち、図30〜33の第2実施形態では上記滑り板用取付軸(9)と別個な背凭れ板用の回動支点軸(48)を、前脚(F)(F)における就中サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ平行に固定設置して、上記背凭れ板(背後開閉ドアー)(35)をその回動支点軸(48)の水平軸線廻りに起伏的な回動操作のみ行えるように設定している。
しかも、その背凭れ板(35)の水平な回動支点軸(48)を滑り板用取付軸(9)のほぼ直後位置へ配設することにより、その滑り板用取付軸(9)が上記回動支点軸(48)を中心とする背凭れ板(35)の起伏的な回動作用と干渉しないようになっている。
また、背凭れ板(35)の下端中央部には滑り板(46)の逃し用トンネル(49)が切り欠かれており、これとの相対的に下方へ張り出す左右一対の取付脚(50)(50)が、前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ、上記回動支点軸(48)となる左右一対の支点ボルト(48)(48)を介して枢着されている。背凭れ板(35)が着座板(15)よりも下方へ伏倒された不使用状態において、上記滑り板用取付軸(9)へ係脱自在に係止される滑り板(46)と干渉しないように構成されているのである。
(51)(51)は上記背凭れ板(35)の起立状態を位置決め固定する左右一対の固定ビスであり、これを前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の横外方から、その両サイド囲い壁板(2)(2)の上部後端に形成された水平な貫通孔(52)(52)を経て、背凭れ板(35)における左右両端部の対応的な中途高さ位置に開口するビス受け入れ孔(53)(53)へ、抜き差し自在にねじ込むようになっている。但し、その固定ビス(51)(51)に代る固定ピンを抜き差し自在に差し込んでも良い。
何れにしても、その固定ビス(51)(51)又は固定ピンを抜き出すことにより、上記背凭れ板(35)をその回動支点軸(48)となる両支点ボルト(48)(48)の水平軸線廻りに後下方へ伏倒させることができ、上記着座板(15)よりも下方へ退避した不使用状態を得られる。
更に、図34〜36の第3実施形態では水平状態に保たれる着座板(15)の後端部と、前脚(F)(F)におけるサイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置された滑り板用取付軸(9)との前後相互間へ、その着座板(15)に坐る幼児の背後開閉シャッターとなる背凭れ板(35)を、昇降操作自在に介在させている。
(54)(54)はその背凭れ板(35)と係合する平行な左右一対の昇降ガイドレールであって、上記前脚(F)(F)における両サイド囲い壁板(2)(2)の向かい合う内側面に列設されている。図例の昇降ガイドレール(54)(54)は背凭れ板(35)の左右両端部を受け入れる凹条として切り欠かれているが、これに代る凸条として上記サイド囲い壁板(2)(2)の内側面から突出させても良い。
上記背凭れ板(35)の上端部は水平な係止片(55)として後方へ連続一体に張り出されており、その背凭れ板(35)が両昇降ガイドレール(54)(54)に沿い下降して、上記着座板(15)よりも下方へ沈没した不使用時には、滑り板用取付軸(9)へ係脱自在に係止された滑り板(46)の係止フック(47)を、その背凭れ板(35)の係止片(55)が上方から拘束又は規制するようになっているため、上記昇降ガイドレール(54)(54)から下方へ抜け出し落下するおそれはない。
(56)は上記着座板(15)から上方へ起立した使用状態にある背凭れ板(35)の下端部付近へ臨む水平な支持桟であって、後脚(R)(R)の中途高さ位置に固定横架されている。但し、その背凭れ板用の支持桟(56)としては上記後脚(R)(R)における最上段の後補強桟(13a)を兼用しても良い。
そして、その背凭れ板用支持桟(56)に形成された1個又は複数のビス受け入れ孔(57)へ、背凭れ板(35)の対応的な固定ビス(58)を図34のように、後方から抜き差し自在にねじ込むことにより、その背凭れ板(35)を着座板(15)に坐る幼児の背後を閉鎖する起立使用状態に保てるようになっている。その固定ビス(58)に代る固定ピンを抜き差し自在に差し込んでも良い。
何れにしても、固定ビス(58)又は固定ピンをその受け入れ孔(57)から抜き出せば、背凭れ板(35)が上記前脚(F)(F)におけるサイド囲い壁板(2)(2)側の昇降ガイドレール(54)(54)に沿って下降するため、上記背凭れ板(35)が起立した状態にあるうちか、又はその背凭れ板(35)の係止片(55)が滑り板用取付軸(9)へ係止するまでの間に、その滑り板用取付軸(9)へ後上方から滑り板(46)の係止フック(47)を係脱自在に係止させて、図36のような滑り台として使用すれば良い。
その下降した背凭れ板(35)の係止片(55)によって、滑り板(46)の係止フック(47)が上方から拘束された場合、その係止片(55)と上記着座板(15)とは互いにほぼ均一状態のフラットな平面を形作り、その平面が幼児の立ち乗る安全な天板又は踊り場となる。
図36のような滑り台としての使用状態から、背凭れ板(35)を引き上げ操作すれば、上記滑り板(46)の係止フック(47)をその前脚(F)(F)側の滑り板用取付軸(9)から容易に取りはずすことができるため、その取りはずし後に最終位置まで上昇させた起立使用状態の背凭れ板(35)を、上記固定ビス又は固定ピン(58)によって後脚(R)(R)側の支持桟(56)へ固定維持すれば良い。
尚、図示した第1〜3実施形態では水平な滑り板用取付軸(9)を、ハイチェアーの前脚(F)(F)における就中両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端へ固定設置しているが、これに代る構成として、その滑り板用取付軸(9)を後脚(R)(R)における上記着座板(15)の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、固定設置してもさしつかえない。
更に、図37、38の第4実施形態を図34〜36の上記第3実施形態と対比説明すると、その第3実施形態の場合背凭れ板(背後開閉シャッター)(35)の上端部から後方へ張り出す水平な係止片(55)を、滑り板(46)の係止フック(上端部)(47)に対する上方からの拘束片又は規制片として機能させると共に、前脚(F)(F)における就中両サイド囲い壁板(2)(2)の下部後端に固定設置された水平な滑り板用取付軸(9)へ、後上方から滑り板(35)の係止フック(上端部)(47)を係脱自在に係止させるようになっているが、第4実施形態では上記背凭れ板(背後開閉シャッター)(35)の係止片(55)をその背凭れ板(35)の引き上げ操作用把手片(59)として機能させると共に、上記滑り板(35)の係止用として使われる水平な滑り板用取付軸(9)を、その背凭れ板(35)における把手片(59)の受け止め用抜け落ちストッパー(60)として機能させるようになっており、上記第3実施形態と同じく背凭れ板(35)をその昇降ガイドレール(54)(54)に沿って、水平状態の着座板(15)から上方へ起立する図37のような使用状態と、その着座板(15)よりも下方へ沈没する図38のような不使用状態との変換を行えるようになっている。
しかも、第4実施形態では滑り板用取付軸(9)がやはり丸棒形態や丸パイプ形態から成る長い1本又は短い左右一対(2本)として、ハイチェアーの前脚(F)(F)における上記着座板(15)の真下位置に固定設置されている。その滑り板用取付軸(9)としては上記第1〜3実施形態の前脚(F)(F)に固定横架する水平な前補強桟(4)を兼ねることが好ましい。
そして、その水平な滑り板用取付軸(9)には図38から明白なように、前脚(F)(F)よりも緩やか角度の後上がり傾斜姿勢となる滑り板(46)の係止フック(上端部)(47)が、前上方から係脱自在に係止されると共に、その係止フック(47)が着座板(15)の前端部によって上方から拘束又は規制されるようになっている。
その場合、上記第1〜3実施形態の前脚(F)(F)を幼児の昇降階段として形作っていた踏板(6a)(6b)は、これを後脚(R)(R)の中途高さ位置へ同様に移設するか、又は新らたな1個又は複数の踏板(61a)(61b)を後脚(R)(R)の中途高さ位置へ追加設置することにより、その後脚(R)(R)を幼児の昇降階段として使用できるように構成すれば良い。
尚、第2〜4実施形態におけるその他の構成は図1〜29の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図30〜38に図1〜29との同一符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
(1)・前接地板
(2)(2)・サイド囲い壁板
(3)(3)・抜き穴
(4)・前補強桟
(6a)(6b)・踏板
(9)・滑り板用取付軸
(10)(10)・耳片受け入れ凹溝
(11)・後接地板
(12)(12)・支点ボルト
(13a)(13b)・後補強桟
(15)・着座板
(16)(16)・支点ピン(ダボ)
(35)・背凭れ板
(36)(36)・係止耳片
(37)(37)・昇降リング
(39)・テーブル
(40)(40)・テーブル支持アーム
(46)・滑り板
(47)・係止フック
(48)(48)・回動支点軸(回動支点ボルト)
(51)(51)・固定ビス
(54)(54)・昇降ガイドレール
(55)・係止片
(56)・背凭れ板用支持桟
(58)・固定ビス
(59)・引き上げ操作用把手片
(60)・抜け落ちストッパー
(A)・屈折金具
(B)・ロック金具
(R)(R)・後脚
(F)(F)・前脚

Claims (9)

  1. 後上がり傾斜姿勢となる前脚の最上段位置に水平な着座板と、その着座板に坐る幼児の背凭れ板とを設置すると共に、
    後下がり傾斜姿勢となる後脚の上端部を上記前脚へ組付けて成る幼児用ハイチェアーにおいて、
    上記背凭れ板を着座板と別個独立させて、その着座板に坐る幼児の背後を閉鎖すべく着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく幼児の背後を開放すべく着座板よりも下方へ退避する不使用状態との変換操作可能に設定し、
    その背凭れ板を着座板よりも下方へ退避させて、上記幼児の背後を開放すると共に、上記前脚又は後脚における着座板の後端部付近又は前端部付近へ臨む中途高さ位置に、別個な滑り板の上端部を着脱自在に取り付けることにより、上記着座板を滑り台の幼児が立ち乗る天板又は踊り場として、ここから滑り板に沿い滑降できるように構成したことを特徴とする幼児用ハイチェアー。
  2. 前脚又は後脚における着座板の後端部又は前端部よりも若干低い高さ位置へ、長い1本の水平な滑り板用取付軸を固定横架させるか、又は同じく着座板の後端部又は前端部よりも若干低い高さ位置から、短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を内向き一体的に張り出して、
    上記滑り板用取付軸へ滑り板の上端部を係脱自在に係止させると共に、その係止された滑り板の上端部を上記着座板の後端部又は前端部によって、上方から拘束するように定めたことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  3. 前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
    その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉ドアーとして、両サイド囲い壁板の内側面へ水平な回動支点軸により、起伏的な回動操作自在に枢着して、
    その背後開閉ドアーが上記着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ伏倒する不使用状態とを得られるように定めると共に、
    前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における上記着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が後上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を、その何れも上記回動する背後開閉ドアーと干渉しない関係状態に固定設置したことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  4. 背後開閉ドアーの回動基端部に張り出し形成した上下方向に細長い昇降リングを、水平な回動支点軸へ起伏的な回動操作と昇降操作とを行えるように通し込む一方、
    同じく背後開閉ドアーの回動先端部から左右一対の係止耳片を横向きに張り出すと共に、その耳片受け入れ凹溝の左右一対を前脚における両サイド囲い壁板の上部後端に対応形成して、
    上記背後開閉ドアーを引き上げ乍ら回動操作して、その両係止耳片を両サイド囲い壁板側の耳片受け入れ凹溝へ上方から抜き差し自在に差し込み嵌合させることにより、
    その背後開閉ドアーが着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ伏倒する不使用状態とを得られるように定めたことを特徴とする請求項3記載の幼児用ハイチェアー。
  5. 長い1本の水平な滑り板用取付軸又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸と、背後開閉ドアの水平な回動支点軸とを共通部材として兼用したことを特徴とする請求項3又は4記載の幼児用ハイチェアー。
  6. 前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
    その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉シャッターとして、両サイド囲い壁板の内側面に列設した平行な昇降ガイドレールへ、昇降操作自在に係合させて、
    上記背後開閉シャッターがその昇降ガイドレールに沿って着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ沈没する不使用状態とを得られるように定めると共に、
    前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における上記着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が後上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を、その何れも上記昇降する背後開閉シャッターと干渉しない関係状態に固定設置したことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  7. 水平な滑り板用取付軸へ係止された滑り板の上端部を、背後開閉シャッターの上端部から後方へ張り出す水平な係止片によって、上方から拘束するように定めたことを特徴とする請求項6記載の幼児用ハイチェアー。
  8. 前脚の上端部を一定の奥行だけ後方へ連続一体に張り出す広大なサイド囲い壁板として、その両サイド囲い壁板の下端部へ着座板を水平に横架させる一方、
    その着座板と別個独立の背凭れ板を着座板に坐る幼児の背後開閉シャッターとして、両サイド囲い壁板の内壁面に列設した平行な昇降ガイドレールへ、昇降操作自在に係合させて、
    上記背後開閉シャッターがその昇降ガイドレールに沿って着座板から上方へ起立する使用状態と、同じく着座板よりも下方へ沈没する不使用状態とを得られるように定めると共に、
    前脚の両サイド囲い壁板における上記着座板の前端部付近へ臨む中途高さ位置に、滑り板の上端部が前上方から係脱自在に係止される長い1本の水平な滑り板用取付軸か又は短い左右一対の水平な滑り板用取付軸を固定設置したことを特徴とする請求項1記載の幼児用ハイチェアー。
  9. 前脚の両サイド囲い壁板又は後脚における着座板の後端部付近へ臨む中途高さ位置に、背後開閉シャッターの上端部から後方へ張り出す引き上げ操作用把手片を受け止める抜け落ちストッパーを水平に固定横架させたことを特徴とする請求項8記載の幼児用ハイチェアー。
JP2014003880U 2014-07-22 幼児用ハイチェアー Active JP3193424U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019237697A1 (zh) * 2018-06-13 2019-12-19 好孩子儿童用品有限公司 多功能餐椅

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