JP3186861B2 - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

電気式動力舵取装置

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JP3186861B2
JP3186861B2 JP28076192A JP28076192A JP3186861B2 JP 3186861 B2 JP3186861 B2 JP 3186861B2 JP 28076192 A JP28076192 A JP 28076192A JP 28076192 A JP28076192 A JP 28076192A JP 3186861 B2 JP3186861 B2 JP 3186861B2
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steering
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恭輔 芳賀
廉享 加藤
志郎 竹内
豊 森
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Toyoda Koki KK
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドル入力軸と出力
軸に過大なトルクが作用した時パワアシストを解除する
電気式動力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動式パワステアリング装置(特
開平3−176269)としては、図5に示されるよう
に、ポテンショメータPが検出するハンドルHの舵角に
基づき図6に示すように作用している伝達トルクを演算
してアシストモータAMの駆動を制御するものがあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動式パワステ
アリング装置は、ポテンショメータPが検出したハンド
ルHの舵角θと演算した伝達トルクにより異常判定する
ものであるため、正常領域内において切込み側へアシス
トしながらハンドルを戻す場合や積極的にハンドルを戻
す場合と、アシストモータAMが暴走した異常時におい
てモータに抗してハンドルを押さえながら戻す場合と
で、区別できないという技術的課題があった。
【0004】そこで、本発明者らは、正常動作状態にお
いてはトーションバーが最大に変形したハンドル入力軸
と出力軸との異常な相対的角度になることは無いので、
かかる異常な相対的角度あるいは入力軸と出力軸とのロ
ック状態を検出すれば、上記正常時と異常時の判別がつ
くのではないかという本発明の技術的思想に着眼したも
ので、更に研究開発を重ねた結果、検出手段によりハン
ドル入力軸と出力軸との相対的角度を検出することによ
り、異常時の過大トルクが作用した場合のみ検知して、
正常時における誤検知を防止するという目的を達成する
本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気式動力舵取
装置は、ハンドル入力軸に連結部を介して連結された出
力軸からの伝達トルクにより操舵輪を操舵するステアリ
ングギア部と、連結部に減速機構を介して連結してお
り、ハンドルの操舵力をアシストするアシストモータ
と、操舵状態を検知するセンサと、 前記センサの出力に
基づいてアシストモータを制御する制御部と、ハンドル
入力軸と出力軸との相対的角度を検出する検出手段と、
前記センサの出力に係わらず検出手段により異常な相対
的角度が検出されたら制御部からの信号によりアシスト
モータと減速機構との連結を制御するクラッチ手段とか
ら成るものである。
【0006】
【作用】上記構成の第1発明の電気式動力舵取装置は、
前記センサの出力に係わらず検出手段によりハンドルの
入力軸と出力軸とに作用している回転トルクに応じた相
対的角度を検出しているので、この相対的角度が異常に
大きな値になったら制御部が異常と判断し、制御信号を
出力するので、クラッチ手段がアシストモータと減速機
構との連結を遮断するものである。
【0007】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の電気式動力
舵取装置は、前記操舵状態を検出するセンサの出力に係
わらず検出手段によりハンドルの入力軸と出力軸との相
対的角度が異常に大きくなったことを検知するので、異
常状態を的確に検知してクラッチ手段を制御するととも
に、正常時における誤検知を防止して、それに基づくク
ラッチ手段の制御を回避するという効果を奏する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0009】(第1実施例)第1実施例の電気式動力舵
取装置は、第1および第2発明の実施例であり、図1な
いし図4に示すように、ハンドルHと一体的に回転する
入力軸1に連結部3を介して連結された出力軸2からの
伝達トルクにより操舵輪Tを操舵するステアリングギア
部4と、連結部3に減速機構5を介して連結しており、
ハンドルの操舵力をアシストするアシストモータ6と、
入力軸1と出力軸2に形成したいわゆるマニュアルスト
ッパとして作用する歯部11、21の当接状態を磁気的
に検出する検出コイル71と、入力軸1と出力軸2との
間に介挿されたトーションバーTBに作用しているトル
クを検出するトルクセンサ72と、検出コイル71およ
びトルクセンサ72からの信号に基づき異常状態その他
を判断するとともに、アシストモータ6を制御するマイ
クロコンピュータで構成されるコントローラ8と、コン
トローラ8からの制御信号によりアシストモータ6と減
速機構5との連結を制御するクラッチ手段9とから成
る。
【0010】入力軸1は、図1に示されるように中空軸
10で構成され、右寄りの部分でハウジングGに軸支さ
れており、左寄りの部分にフランジ部12を突出させ
て、その先端に図3に示すように略L字状の歯部11が
多数形成されている。中央の中空部に連結部3を構成す
るトーションバーTBを介挿し、右端で入力軸1にピン
により一体に結合されている。
【0011】出力軸2は、図1に示されるように略T字
状の部材20で構成され、小径部22の左端で軸支され
ており、トーションバーTBの他端をスプライン係合
し、図2に示すようにピニオン4に連結している。大径
部23の右端は、図3に示すように略L字状の歯部21
が形成され、入力軸1に形成した歯部11の谷間にそれ
ぞれ介挿され、円周方向に歯部11および21が一定の
隙間を介して対向しており、トーションバーTBのねじ
り反力より大きなトルクが入力軸1および出力軸2との
間に作用すると各歯部11、21の側面が当接するよう
に構成されている。また小径部22の外周には減速機構
5の歯車がキー係合されており、後述するハウジングG
のフランジ部GFに設けられたモータ6にクラッチ9を
介して連結されている。
【0012】検出コイル71は、入力軸1を軸支してい
るハウジングGのフランジ部GFに、略T字状の横断面
を有する環状部材Aのフランジ部AFによって固着さ
れ、小径部内壁の上記歯部11および21に対向する位
置に環状に巻装され介挿されており、上述のように各歯
部11および21の側面が当接すると閉磁路が構成され
るので、それを電流信号の変化として検出するものであ
る。
【0013】トルクセンサ72は、入力軸1の軸方向中
央に配設した環状部材15に一定のピッチで歯部16を
形成する。この歯部16に対向するハウジングGの内壁
内にトルクセンサ72を配設する。上記出力軸2の歯部
21の先端に固着した軸方向に延在した環状部材25の
先端に形成した歯部26を前記歯部16と対向するよう
に配置して、トーションバーTBに作用した回転トルク
の変化を、それに応じたねじり変形量の変化として入力
軸上に配設した歯部16と出力軸2上に配設した歯部2
6とのオーバラップ量の変化に基づき検出するものであ
る。
【0014】コントローラ8は、検出コイル71より過
大なトルクが入力軸1および出力軸2に作用して、歯部
11および21の側面が当接して、閉磁路が構成される
と電流信号の変化として出力する。
【0015】上記構成より成る第1実施例装置は、入力
軸1と出力軸2との間に過大な回転トルクが作用する
と、入力軸1および出力軸2に配設された歯部11およ
び21の側面が当接し、検出コイル81が電流変化信号
をコントローラ8に出力して、コントローラ8によりア
シストモータ6と減速ギヤ5との間に配設されたクラッ
チ9を切り離す。
【0016】上記作用を奏する第1実施例装置は、異常
時過大な回転トルクが作用したときは、歯部11および
21の側面が当接するので検出コイル71により確実に
検知して、切込み側へアシストしながらハンドルを戻す
場合や、積極的にハンドルを切り戻す場合のような正常
時の類似な状態における誤検知を防止して、しかも出力
軸2とアシストモータ6とがクラッチ9により切り離さ
れるので、暴走モータによりハンドルを取られることを
防止するとともに、人間の意志に反するモータの動作を
歯部11および21の側面の当接というマニュアルスト
ッパに当てる程度の人の操舵トルクで確実に検知して、
フェイルセーフを可能にするという効果を奏する。
【0017】また、第1実施例装置は、出力軸2とアシ
ストモータ6とがクラッチ9により切り離されても、通
常のパワアシストの無い操舵を可能にするとともに、エ
ンド保舵時の検出を可能にするため、モータ駆動電流の
省エネ効果も大きいという効果を奏する。
【0018】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の入力軸と出力軸の連結部
を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例の全体システムを示すシステム図で
ある。
【図3】第1実施例の入力軸および出力軸の各歯部を示
す部分斜視図である。
【図4】第1実施例の図1中A−A線に沿う横断面図で
ある。
【図5】従来装置の要部を示す斜視図である。
【図6】従来装置におけるハンドル角と伝達トルクの関
係を示す線図である。
【符号の説明】
H ハンドル 1 入力軸 2 出力軸 3 連結部 4 ステアリングギア部 5 減速機構 6 アシストモータ 71 検出コイル 72 トルクセンサ 8 コントローラ 9 クラッチ手段 11、21 歯部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 豊 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−189272(JP,A) 特開 平3−82669(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル入力軸に連結部を介して連結さ
    れた出力軸からの伝達トルクにより操舵輪を操舵するス
    テアリングギア部と、 連結部に減速機構を介して連結しており、ハンドルの操
    舵力をアシストするアシストモータと、操舵状態を検知するセンサと、 前記センサの出力に基づいて アシストモータを制御する
    制御部と、 ハンドル入力軸と出力軸との相対的角度を検出する検出
    手段と、前記センサの出力に係わらず 検出手段により異常な相対
    的角度が検出されたら制御部からの信号によりアシスト
    モータと減速機構との連結を制御するクラッチ手段とか
    ら成ることを特徴とする電気式動力舵取装置。
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