JP3186664B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特に不良回路を冗長回路に置換す
るためのヒューズを有する半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置では、ウェハ検査工程におい
て不良と判定されたチップに対して、チップ内に形成さ
れたヒューズをレーザ照射により切断し、不良回路を冗
長回路に置換して良品チップとする場合がある。例え
ば、大容量メモリを含む半導体装置では、メモリセルア
レイの中に冗長ビットセルを形成しておき、ウェハ検査
工程において不良となったビットセルを正常な冗長ビッ
トセルに置換することにより、不良チップを良品チップ
として救済することができる。
【0003】現在、半導体集積回路は高集積化、大型チ
ップ化が進んでおり、ウェハ製造工程における歩留まり
の向上が大きな課題となっているが、ヒューズ切断によ
る冗長回路への置換は、歩留まり向上の有力な手段とな
っている。
【0004】従来、半導体装置に用いられるヒューズと
しては、MOSトランジスタのゲート電極と同じ配線層
であるポリシリコンなどを用いる場合が多かったが、近
年の多層配線を用いた半導体装置に対応するため、図7
及び図8に示すような金属配線と金属プラグからなるヒ
ューズ構造が考案されている(特開平9−000458
2号明細書参照)。以下、図7及び図8を用いて、従来
例に係る半導体装置を説明する。
【0005】図7(a)は、切断前のヒューズを有する
従来例の半導体装置を示す平面図、図7(b)は、図7
(a)のA−A線断面図である。図7に示すように、半
導体基板上に形成された所定の素子や配線層(図示略)
などの上に、層間絶縁膜101が形成され、その上に下
層金属配線102が形成されている。また、層間絶縁膜
101および下層金属配線102の上には層間絶縁膜1
03が形成され、その上に上層金属配線104が下層金
属配線102と一部分で重畳するように形成されてい
る。下層金属配線102と上層金属配線104は、金属
プラグ105によって電気的に接続されている。層間絶
縁膜103および上層金属配線104上には層間絶縁膜
106が、また層間絶縁膜106上にはパッシベーショ
ン膜107が形成されている。層間絶縁膜106および
パッシベーション膜107には、金属プラグ105上で
層間絶縁膜106が所定の厚さになるように開口部10
8が形成されている。
【0006】下層金属配線102、上層金属配線104
は、冗長回路を選択する回路(図示略)に接続されてお
り、両配線の電気的接続を断つことにより、不良回路が
非選択状態となり、冗長回路が選択される。この切断
は、図8において開口部108内から金属プラグ105
上を狙ってレーザ光を照射し、上層金属配線104の一
部を蒸発させることによって行われる。図7のヒューズ
構造にレーザを照射した後の状態を図8に示す。
【0007】図8(a)は、切断後のヒューズを有する
半導体装置を示す平面図、図8(b)は、図8(a)の
A−A線断面図である。レーザの照射によって、金属プ
ラグ105上の上層金属配線104の一部が瞬間的に蒸
発する。この蒸発が爆発的に起こるため、開口されて薄
くなっている層間絶縁膜106が吹き飛ばされて、穴1
09が形成される。蒸発した金属は穴109の側壁に再
蒸着し、金属膜110となるが、穴109の底部には金
属が残らないため、上層金属配線104と金属プラグ1
05は電気的に分離される。よって上層金属配線104
と下層金属配線102は電気的に絶縁状態となり、不良
回路の置換が行われる。
【0008】ここで、従来技術の一つとして、層間絶縁
膜の形成方法について説明する。近年、半導体装置の層
間絶縁膜として、高密度プラズマCVD(Chemic
alVapor Deposition)法による埋め
込み酸化膜が多用されるようになっている。これは、電
子のサイクロトロン共鳴(ECR:Electron
Cyclotron Resonance)や高周波電
流による誘導結合(ICP:Inductively
Coupled Plasma)などの方法により高密
度のプラズマを作り出し、反応ガスを励起して成膜を行
う技術であり、基板へのバイアス印加によるスパッタリ
ング効果と併用して、高アスペクト比の微細溝の埋め込
みを行うことができる。またCMP(Chemical
Mechnical Polishing)技術と組
み合わせることにより、短時間でグローバルな平坦化層
間膜を形成することができる。
【0009】さらに、近年の多層配線に対応する層間絶
縁膜では、寄生容量を低減するための低誘電率化が求め
られている。高密度プラズマCVD装置によりフッ素添
加のシリコン酸化膜(SiOF)を形成すると、比誘電
率が3.2〜3.5程度の低誘電率の層間絶縁膜を実現
することができる。ただし、フッ素添加のシリコン酸化
膜には、吸湿性が高いという特性がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示した
半導体装置では、下層金属配線102、上層金属配線1
04が、チップ内の他の論理回路を構成する金属配線と
同一の工程で形成される。そこで、層間絶縁膜103、
106として高密度プラズマCVD装置によるフッ素添
加のシリコン酸化膜を用いれば、微細溝充填、グローバ
ル平坦化、および低誘電率化を同時に実現することがで
きる。
【0011】しかし、図7及び図8に示した半導体装置
にフッ素添加シリコン酸化膜などの吸湿性の高い膜を用
いた場合、次のような問題点がある。
【0012】まず、図7及び図8に示す半導体装置で
は、ヒューズ構造の上部のパッシベーション膜107お
よび層間絶縁膜106に開口部108を設けているた
め、吸湿性の高い膜からなる層間絶縁膜106に開口部
108から水分が進入し、信頼性上の問題が発生する恐
れがある。通常の半導体装置では、ポリイミド系の樹脂
などからなるパッシベーション膜がチップ全体を覆って
いるため、層間絶縁膜の吸湿性が直ちに問題となること
はない。一方、図7及び図8の半導体装置では、パッシ
ベーション膜107に開口部108が設けられているた
め、この部分から層間絶縁膜106に水分が進入して、
金属配線の腐食などの信頼性上の問題が発生する。
【0013】また図8の切断後のヒューズ構造では、切
断面が外部に露出しているため、金属配線の腐食やデン
ドライト(樹枝状の析出)の成長が起こり、切断したは
ずのヒューズが再び接続されてしまう可能性がある。こ
れは、層間絶縁膜の吸湿性に関わらず発生するものであ
り、特にチップをモールドパッケージに封入した場合に
問題となる。
【0014】さらに、図7及び図8に示す半導体装置で
は、ヒューズ下方の素子に対する影響が問題となる。図
7及び8の半導体装置では、ヒューズ構造を金属配線で
形成しているため、ヒューズの下にトランジスタなどの
素子を形成することが可能であるが、ヒューズの下にM
OSトランジスタを形成した場合、開口部108から層
間絶縁膜106に進入した水分がゲート酸化膜近傍に拡
散し、電荷のトラップ準位を形成してホットキャリア耐
性を劣化させる原因となる。
【0015】以上述べたような問題点は、図7及び図8
においてパッシベーション膜107に設けた開口部10
8に起因している。そこで、図9に示すように、開口部
を設けないヒューズ構造も考えることができる。
【0016】図9(a)は、切断前のヒューズ(開口部
無し)を有する半導体装置の平面図、図9(b)は図9
(a)のA−A線断面図である。図9のヒューズ構造に
おいて、金属プラグ105上の上層金属配線104にレ
ーザ光を照射した場合、上層金属配線104の一部が瞬
間的に蒸発するが、開口部がないため、上層の層間絶縁
膜106、パッシベーション膜107は変形するだけで
吹き飛ばされることが無く、蒸発した金属が底部に再蒸
着して、切断がうまく行われない。図9のヒューズ構造
にレーザを照射した後の状態を図10に示す。
【0017】図10(a)は、切断後のヒューズ(開口
部無し)を有する半導体装置の平面図、図10(b)
は、図10(a)のA−A線断面図である。レーザの照
射により一旦蒸発した金属は、逃げ場がないために再蒸
着して金属膜111となる。この状態では、パッシベー
ション膜107があるため、前述した信頼性上の問題は
無くなるが、再蒸着した金属膜111が電流経路となっ
てしまうため、切断歩留まりが極端に低下する。
【0018】本発明の目的は、フッ素添加シリコン酸化
膜などの吸湿性の高い膜を層間絶縁膜として用いても信
頼性の問題が発生しないようなヒューズ構造を有する
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板
上に下層配線を形成し、第1の層間絶縁膜を介して前記
下層配線の少なくとも一部分と重畳させて上層配線を形
成し、前記重畳領域で前記下層配線と前記上層配線とを
ヒューズとして機能する導体部により電気的に接続し、
前記第1の層間絶縁膜上および前記上層配線上に、前記
導体部の付近で前記上層配線の片側あるいは両側に設け
られた空隙を有する第2の層間絶縁膜を形成するもので
ある。
【0020】また前記導体部はヒューズとして機能する
ものであり、前記ヒューズの切断は、レーザ照射により
前記上層配線の一部を蒸発させ前記空隙内に再蒸着させ
ることによって行われるものである
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
よって説明する。
【0029】(実施形態1)図1(a)は、切断前のヒ
ューズを有する半導体装置の平面図、図1(b)は図1
(a)のA−A線断面図である。
【0030】図1に示すように、半導体基板上に形成さ
れた所定の素子や配線層など(図示略)の上に、層間絶
縁膜1が形成され、その上に下層金属配線2が形成され
ている。また、層間絶縁膜1および下層金属配線2の上
には層間絶縁膜3が形成され、その上に上層金属配線4
が下層金属配線2と一部分で重畳するように形成されて
いる。下層金属配線2と上層金属配線4は、金属プラグ
(導体部)5によって電気的に接続されている。上層金
属配線4の両側には、上層金属配線4と並行して金属配
線6が設けられている。層間絶縁膜3、上層金属配線
4、および金属配線6の上には、層間絶縁膜7が形成さ
れている。ここで、上層金属配線4と金属配線6の間の
層間絶縁膜7には、空隙8が設けられている。層間絶縁
膜7の上には、パッシベーション膜9が形成されてい
る。
【0031】下層金属配線2と上層金属配線4とは、冗
長回路を選択する回路(図示略)に接続されており、両
配線の電気的接続を断つことにより、不良回路が非選択
状態となり、冗長回路が選択される。この切断は、図1
において、金属プラグ5上を狙ってレーザ光を照射し、
上層金属配線4の一部を蒸発させることによって行われ
る。図1に示すヒューズ構造にレーザ光を照射して切断
を行った後の状態を図2に示す。
【0032】図2(a)は、切断後のヒューズを有する
半導体装置の平面図、図2(b)は、図2(a)のA−
A線断面図である。
【0033】金属プラグ5上の上層金属配線4にレーザ
光を照射すると、上層金属配線4の一部が瞬間的に蒸発
する。この蒸発が爆発的に起こるため、上層金属配線4
の両側の層間絶縁膜7が吹き飛ばされる。蒸発した金属
は空隙8の中へ入り、再蒸着して金属膜10となるが、
金属プラグ5上には残らないため、上層金属配線4と金
属プラグ5は電気的に分離される。したがって、上層金
属配線4と下層金属配線2は電気的に絶縁状態となり、
不良回路の置換が行われる。
【0034】本実施形態1によれば、ヒューズ切断前
(図1)、切断後(図2)のどちらの状態においても、
パッシベーション膜9があるために、層間絶縁膜5に水
分が侵入することはなく、信頼性上の問題は発生しな
い。
【0035】次に、具体的な例を用いて、本実施形態1
に係る半導体装置の製造方法について説明する。図1に
示す半導体装置は、具体的には、次のようにして構成す
ることができる。層間絶縁膜1、層間絶縁膜3、および
層間絶縁膜5は、高密度プラズマCVD法によって堆積
したフッ素添加シリコン酸化膜をCMP法によって研磨
することで得られる。また下層金属配線2および上層金
属配線4はアルミニウムで、金属プラグ5はタングステ
ンまたはアルミニウムの埋め込みでそれぞれ形成する。
ここで、上層金属配線4は、下層金属配線2よりも太い
配線幅とし、金属プラグ5の付近で上層金属配線4が下
層金属配線2を覆い隠すように形成する。これは、レー
ザ光の照射によるヒューズ切断時に、レーザ光が下層金
属配線2にも照射されて予期しないダメージが発生する
ことを防止するためである。なお、下層金属配線2、上
層金属配線4は、窒化チタンなどから形成されるバリア
メタルと反射防止膜を備えた積層構造であってもよい。
また、パッシベーション膜9には、ポリイミド系の樹脂
膜を用いる。
【0036】続いて、空隙8の形成について説明する。
まず、上層金属配線4と金属配線6を、金属プラグ5を
中心として十分に長く、かつ、狭い間隔で形成する。こ
のとき、上層金属配線4および金属配線6をエッチング
のマスクとして、層間絶縁膜3を少し掘り下げ、上層金
属配線4と金属配線6との間に微細な溝8aを形成す
る。
【0037】続いて、層間絶縁膜5を形成する際、高密
度プラズマと基板へのRFバイアス印加によるスパッタ
リング効果を併用した装置を用いる。基板に加えるバイ
アスを調節すると、微細溝8aは十分に充填されず、図
1に示すような空隙8が形成される。
【0038】図1に示すヒューズ構造の切断は、具体的
には次のようにして行うことができる。レーザ光源は、
波長1〜1.3μm程度の半導体励起個体レーザを用い
る。レーザ照射は、上層金属配線4の配線幅より大きな
アパーチャー径で、金属プラグ5上にパルス的に行う。
このときレーザ光は、ポリイミド系樹脂などからなるパ
ッシベーション膜9では吸収されず、アルミニウムから
なる上層金属配線4に到達したところで吸収され、温度
を上昇させて爆発的なアルミニウムの蒸発を引き起こ
す。
【0039】この爆発的なアルミニウムの蒸発により、
上層金属配線4の側面の層間絶縁膜5が吹き飛ばされ、
金属プラグ5上のアルミニウムが無くなって下層金属配
線2と上層金属配線4が電気的に絶縁状態となる。また
上述したとおり、ヒューズの切断前、切断後のいずれの
状態においてもパッシベーション膜9が存在するため、
吸湿性の高いフッ素添加シリコン酸化膜からなる層間絶
縁膜5に水分が侵入することはなく、信頼性上の問題は
発生しない。
【0040】(実施形態2)大容量メモリの不良ビット
の置換などにヒューズを用いる場合、多数のヒューズが
アレイ状に配置される。しかし、実施形態1(図1及び
図2)のヒューズを単純に並べると、次のような問題が
ある。図1のヒューズでは、レーザ照射の条件次第で、
上層金属配線4と隣接する金属配線6が電気的に短絡し
てしまう場合がある。図1のヒューズを単独で用いる場
合、上層金属配線4と隣接する金属配線6が短絡しても
特に問題はない。しかしながら、図1のヒューズを複数
用いる場合、金属配線6を2つのヒューズで共有するこ
とは、2つのヒューズが短絡してしまう可能性があるた
め好ましくない。すなわち、図1のヒューズを複数並べ
る場合は、各ヒューズ毎に金属配線6を2つずつ備える
必要がある。これは面積の増大につながってしまう。
【0041】本発明の実施形態2は、図1のヒューズを
複数並べる場合に、隣接するヒューズの金属プラグ5の
位置をずらし、しかも隣接するヒューズ間で下層配線2
と上層配線4の位置関係が反対になるように構成するこ
とで、面積の増大を最小限に抑えたものである。以下、
図3および図4に基づき、本発明の実施形態2に係る半
導体装置について説明する。
【0042】図3は、切断前のヒューズアレイを有する
半導体装置の平面図である。個々のヒューズは、図1と
同じ構成を有している。また個々のヒューズの下層金属
配線2、上層金属配線4は、冗長回路を選択する回路
(図示略)に接続されている。両配線の電気的接続を断
つことにより、不良回路が非選択状態となり、冗長回路
が選択される。
【0043】図4は、レーザの照射により一部ヒューズ
を切断した後の、ヒューズアレイを有する半導体装置の
平面図である。図4から分かるとおり、レーザ照射によ
って上層金属配線4と金属配線6が電気的に短絡して
も、隣接するヒューズ間が短絡することはない。
【0044】以上説明したとおり、本発明の実施形態2
によれば、レーザ照射でヒューズを切断した後に隣接す
るヒューズ間が電気的に短絡することなく、かつ小さい
面積でヒューズアレイを構成することができる。もちろ
ん、個々のヒューズは図1と同じ構成を有しており、信
頼性上の問題は発生しない。
【0045】(実施形態3)本発明の実施形態3は、ア
レイ状に並んだヒューズを有する半導体装置に関するも
のであり、図5及び図6に示される構成を有している。
以下、図5及び図6に基づき、本発明の実施形態3に係
る半導体装置の構成を説明する。
【0046】図5は、切断前のヒューズアレイを有する
半導体装置の平面図である。本実施形態3では、ヒュー
ズアレイの面積を縮小するための別の手段として、各ヒ
ューズの上層金属配線4に隣接する金属配線6を片側の
みに設けている。その他の構成は、図1に示す実施形態
1と全く同じである。
【0047】図6は、レーザ照射により一部ヒューズを
切断した後の、ヒューズアレイを有する半導体装置の平
面図である。金属プラグ5上を狙ってレーザを照射する
ことにより、上層金属配線が爆発的に蒸発し、空隙8に
面している層間絶縁膜が吹き飛ばされる。蒸発した金属
は空隙8の中で再蒸着し、金属膜10となるが、金属プ
ラグ5の上には残らないため、上層金属配線4と金属プ
ラグ5は電気的に分離される。よって上層金属配線4と
下層金属配線2は電気的に絶縁状態となり、不良回路の
置換が行われる。
【0048】本実施形態3では、実施形態1、2とは異
なり、空隙8が上層金属配線4の片側にしか設けられて
いないが、レーザ照射の条件を適切に設定することで十
分な切断歩留まりを得ることができる。
【0049】なお、この実施形態3においても、ヒュー
ズ切断前、切断後の各状態でパッシベーション膜が存在
するため、層間絶縁膜に水分が侵入することはなく、信
頼性上の問題は発生しない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
ッシベーション膜に開口部を設けることなく金属ヒュー
ズの切断を行うことができるため、層間絶縁膜に吸湿性
の高い膜を用いた場合でも金属配線の腐食などの信頼性
の問題が発生せず、高品質の半導体装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態1に係る切断前の
ヒューズを有する半導体装置を示す平面図、(b)は、
(a)のA−A線断面図である。
【図2】(a)は、本発明の実施形態1に係る切断後の
ヒューズを有する半導体装置を示す平面図、(b)は、
(a)のA−A線断面図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る切断前のヒューズア
レイを有する半導体装置を示す平面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係るレーザの照射により
一部ヒューズを切断した後の、ヒューズアレイを有する
半導体装置を示す平面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係る切断前のヒューズア
レイを有する半導体装置を示す平面図である。
【図6】本発明の実施形態3に係るレーザの照射により
一部ヒューズを切断した後の、ヒューズアレイを有する
半導体装置を示す平面図である。
【図7】(a)は、従来の技術に係る切断前のヒューズ
を有する半導体装置を示す平面図、(b)は(a)のA
−A線断面図である。
【図8】(a)は従来の技術に係る切断後のヒューズを
有する半導体装置を示す平面図、(b)は(a)のA−
A線断面図である。
【図9】(a)は、従来の技術に係る切断前のヒューズ
(開口部無し)を有する半導体装置を示す平面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図10】(a)は、従来の技術に係る切断後のヒュー
ズ(開口部無し)を有する半導体装置を示す平面図、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 層間絶縁膜 2 下層金属配線 3 層間絶縁膜 4 上層金属配線 5 金属プラグ 6 金属配線 7 層間絶縁膜 8 空隙 9 パッシベーション膜 10 金属膜 101 層間絶縁膜 102 下層金属配線 103 層間絶縁膜 104 上層金属配線 105 金属プラグ 106 層間絶縁膜 107 パッシベーション膜 108 開口部 109 穴 110 金属膜 111 金属膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82,27/118

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に下層配線を形成し、 第1の層間絶縁膜を介して前記下層配線の少なくとも一
    部分と重畳させて上層配線を形成し、 前記重畳領域で前記下層配線と前記上層配線とをヒュー
    ズとして機能する導体部により電気的に接続し、 前記第1の層間絶縁膜上および前記上層配線上に、前記
    導体部の付近で前記上層配線の片側あるいは両側に設け
    られた空隙を有する第2の層間絶縁膜を形成するもので
    あることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導体部はヒューズとして機能するも
    のであり、前記ヒューズの切断は、レーザ照射により前
    記上層配線の一部を蒸発させ前記空隙内に再蒸着させる
    ことによって行われるものであることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体装置の製造方法。
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