JP3186386B2 - 絶縁ゲート型半導体装置 - Google Patents

絶縁ゲート型半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過電圧耐量を向上させ
た絶縁ゲート型半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング回路等に絶縁ゲート型半導
体装置、例えば絶縁ゲート型トランジスタを用いる場合
に、その回路で発生する過電圧に対して、絶縁ゲート型
トランジスタ自体が破壊に至ることを防止することが必
要である。絶縁ゲート型トランジスタの過電圧耐量確保
のためには、次の方法が用いられている。
【0003】図2に示す第一の方法は、n- 半導体基板
1の下面側にn+ 層2、上面側にp形チャネル拡散層3
を形成し、さらにそのp層3の表面層にn+ ソース層4
を形成し、p層3のn+ ソース層4とn- 層1にはさま
れた部分の表面上に、ゲート酸化膜5を介して多結晶シ
リコンからなるゲート6を設け、PSG絶縁膜51で覆っ
てなる縦型MOSFETの活性領域10の外に、チャネル
拡散層3より深いp拡散層31とn- 層1とからなるアバ
ランシェダイオード部11を設けるものである。そして、
p層31とゲート端子Gとをゲート電圧を阻止するダイオ
ード12を介して接続する。出力端子間に過電圧が加わっ
たときには、深いp拡散層31とn- 層1との間の接合で
先にアバランシェに突入させ、流れるアバランシェ電流
をゲート容量に注入することで、MOSFET10自体を
オン状態にし、過電圧を電流として吸収する。
【0004】図3に示す第二の方法は、アバランシェダ
イオード部11を、チャネル拡散層3より浅いかその界面
の曲率より大きい曲率をもつように設計されたp拡散層
32を形成するものである。出力端子間に過電圧が加わっ
た時には、このp層32とn-層1との間の接合を先にア
バランシェに突入させ、流れるアバランシェ電流をゲー
ト容量に注入することで、MOSFET10自体をオン状
態にし、過電圧を電流として吸収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の第一方法
では、深い拡散層31で先にアバランシェに突入させるた
め、この拡散層がないデバイスに比較し、耐圧が低下し
てしまう。また第二の方法では、チャネル拡散層3と異
なった形状を持つ拡散層32が、チップのある一部だけに
存在するため、空乏層の広がりの不均一が発生すること
から、この部分で電流集中破壊を起こしやすくなり、そ
の上、スイッチング時間が鈍化する可能性がある。
【0006】本発明の目的は、以上の問題を解決し、耐
圧の低下、スイッチング時間の鈍化あるいは電流集中破
壊の発生を招くことなく過電圧耐量を向上させた絶縁ゲ
ート型半導体装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第一導電形半導体基板の表面層に選択的に形成さ
れた第二導電形半導体領域と、前記第二導電形半導体領
域内に選択的に形成された第一導電形半導体領域と、前
記第一導電形半導体基板から前記第一導電形半導体領域
に渡ってその表面上に絶縁ゲート構造とを備えた活性領
域を有する半導体基板の活性領域外の表面上に、 前記
活性領域から所定の距離を置いて前記第二導電形半導体
領域と前記第一導電形半導体基板とのPN接合から前記
第一導電形半導体基板に広がる空乏層を感知する強誘電
体材料からなる空乏層感知体を備え、空乏層感知体が
ゲートと接続されたものとする。前記空乏層感知体は半
導体装置の出力端子間に過電圧が印加されたときに前記
空乏層がはじめて到達する位置の上に備えられたことが
有効である。強誘電体材料がダイヤモンドであることが
有効である。また、前記空乏層感知体とゲートの間に感
知体からの信号を増幅するドライブ回路が挿入されたこ
とが良い。前記活性領域から前記第一導電形半導体基板
の端部に渡ってその表面上にフィールドプレートを設け
たものであって、前記空乏層感知体が前記フィールドプ
レート中に絶縁して備えられたことも有効である。
【0008】
【作用】絶縁ゲート型半導体装置の出力端子間に定格耐
圧以上の過電圧が加わったとき、その電圧値に応じた
空乏層が半導体基板の活性領域から基板端部に向かっ
て広がろうとする。基板上に絶縁層を介して、フィール
ドプレートを設けたときには、その中に絶縁して備えた
空乏層感知体の誘電体材料には、空乏層が広がることに
よって基板端方向に吐きだされてくるキャリアの移動に
より分極を生じることにより電圧が誘起され、この誘起
電圧を必要によりドライブ回路で増幅してゲートに電圧
信号として加えることにより、半導体装置自体をオンさ
せ、過電圧を電流として基板全体で吸収する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例のnチャネル絶縁ゲ
ート型トランジスタを示し、図2、図3と共通の部分に
は同一の符号が付されている。このトランジスタのn-
半導体基板1の端部にはp形のチャネルストッパ33が設
けられており、その表面に接合する金属電極71とチャネ
ル拡散層3およびn+ ソース層4に共通に接触する主電
極7との間に、初期酸化膜52およびPSG絶縁膜53を介
して高抵抗材料膜からなるフィールドプレート8が設け
られている。チャネルストッパ33の上には酸化膜54を介
して多結晶Si膜61も形成されている。また、フィールド
プレート8の主電極7に近接した位置にも金属電極72が
接触し、主電極7、金属電極72の上に高抵抗材料膜81が
被覆している。基板端部に近い位置では、初期酸化膜5
2、PSG絶縁膜53、フィールドプレート8にダイヤモ
ンドのような強誘電体材料からなる空乏層感知体9およ
び金属電極73が絶縁膜55を介して埋め込まれている。金
属電極73はゲート端子Gとドライブ回路13およびダイオ
ード12が挿入される配線74を介して接続されている。
【0010】空乏層感知体9は、n形半導体基板の上
に、基板中に広がる空乏層の変化を強誘電体材料が分離
作用で感知できる程度の距離以上離れないように、酸化
膜52の薄い部分を介して設置されている。そして、感知
体9の設置位置は、定格電圧が印加された時の空乏層14
の広がる位置を、予めn- 基板1の比抵抗、絶縁膜52、
53の厚みなどから計算して、過電圧印加時に到達する空
乏層14の端部より内側の上に設定する。感知体9は、フ
ィールドプレート8上の電位分布が乱されて基板1中の
空乏層14の広がりが不均一にならないように設置する必
要がある。また、センサからの信号を増幅するドライブ
回路13についても、同様に基板表面の電位分布を乱さな
いような配慮が必要である。
【0011】上記の実施例は、フィールドプレート構造
を有する絶縁ゲート型トランジスタについて述べたが、
本発明は、フィールドプレート耐圧構造のない絶縁ゲー
ト型トランジスタにも実施でき、また絶縁ゲート型トラ
ンジスタは、MOSFETに限定されず、図2、図3の
+ 層2の代わりにp+ 層を備えたIGBTにも実施で
きる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、過電圧による空乏層の
広がりを強誘電体材料からなる感知体を用いて検知する
ことにより、ダイナミッククランプ動作によって過電圧
耐量が向上する一方、従来の技術による部分的に深い拡
散層や、曲率の異なった拡散層が不要となり、過電圧耐
量対策を行うことでの耐圧の低下が起こらないため、デ
バイスの高耐圧化が可能となり、また、従来の技術に比
べて空乏層が均一に広がることから、電流集中を起こし
にくく、スイッチング性能にも悪影響を与えることな
く、高周波化にも対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の絶縁ゲート型半導体装置を
示し、(a) は要部断面図、(b)は検知体部拡大断面図
【図2】従来の絶縁ゲート型半導体装置の一例の要部断
面図
【図3】従来の絶縁ゲート型半導体装置の別の例の要部
断面図
【符号の説明】
1 n- 半導体基板 3 p形チャネル拡散層 4 n+ ソース層 5 ゲート酸化膜 51、53、55 絶縁膜 52 初期酸化膜 6 ゲート 7 主電極 71、72、73 金属電極 8 フィールドプレート 9 空乏層感知体 10 活性領域 13 ドライブ回路 14 空乏層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一導電形半導体基板の表面層に選択的に
    形成された第二導電形半導体領域と、前記第二導電形半
    導体領域内に選択的に形成された第一導電形半導体領域
    と、前記第一導電形半導体基板から前記第一導電形半導
    体領域に渡ってその表面上に絶縁ゲート構造とを備えた
    活性領域を有する半導体基板の活性領域外の表面上に、前記活性領域から所定の距離を置いて前記第二導電形半
    導体領域と前記第一導電形半導体基板とのPN接合から
    前記第一導電形半導体基板に広がる空乏層を感知する
    誘電体材料からなる空乏層感知体を備え、空乏層感知
    体がゲートと接続されたことを特徴とする絶縁ゲート型
    半導体装置。
  2. 【請求項2】前記空乏層感知体は半導体装置の出力端子
    間に過電圧が印加されたときに前記空乏層がはじめて到
    達する位置の上に備えられたことを特徴とする請求項1
    記載の絶縁ゲート型半導体装置。
  3. 【請求項3】前記強誘電体材料がダイヤモンドである
    とを特徴とする請求項1あるいは2記載の絶縁ゲート型
    半導体装置。
  4. 【請求項4】前記空乏層感知体とゲートの間に感知体か
    らの信号を増幅するドライブ回路が挿入されたことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の絶縁ゲー
    ト型半導体装置。
  5. 【請求項5】前記活性領域から前記第一導電形半導体基
    板の端部に渡ってその表面上にフィールドプレートを設
    けたものであって、前記空乏層感知体が前記フィールド
    プレート中に絶縁して備えられたことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載の絶縁ゲート型半導体装
    置。
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