JP3186323U - カップ付き衣服 - Google Patents

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雅子 廣田
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セラフィック株式会社
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Abstract

【課題】着用したときに胸にぴったりとフィットし、しっかりと胸を支えて固定できるカップ付き衣服の提供。
【解決手段】カップ付きタンクトップ1が、前身頃4と後身頃5とを有するタンクトップ2に別体のカップ部3を設けたものから成り、カップ部3が、前布6と椀状に膨出した左右1対のカップ布7a、7bとで構成されており、カップ部3が、前身頃4の内側のバスト部8に前身頃4と重ねてタンクトップ2に縫着されている。カップ布3の少なくとも一部にカップ布3と重なった当て布12が設けられており、カップ布3と当て布12との間に、パッド10を収容可能なパッド収容部11が形成されている。パッド収容部11は袋状の空間であり、開口部9を通してパッド収容部11の中にパッド10を出し入れできる。前布6は、フィラメント系ナノ繊維を材質とする。
【選択図】図2

Description

本考案は、着用者の体にフィットしてしっかりと固定することが可能なカップ付き衣服に関する。
近年、タンクトップ、Tシャツといった外着の内側にカップ部を縫着することによって、下着と兼用したカップ付き衣服が着用されるようになっている。このようなカップ付き衣服の例が、例えば、特許文献1乃至特許文献3に開示されている。
特開2011−84847号公報 特開2003−129303号公報 特開2000−144503号公報
カップ付き衣服は、着用したときに胸にぴったりとフィットし、しっかりと胸を支えて固定できるものでなければならない。また、夏季に着用する場合には、素早く汗を吸うことで着心地の良いことが要求される。さらに、個人個人の体型に合わせてカップ部を調節できることが望ましい。したがって、カップ付き衣服においては、フィット性、吸湿性、といったことが課題となっている。
上記のような課題に鑑みて、本考案は、着用者の胸にぴったりとフィットし、着心地の良いカップ付き衣服を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本考案に係るカップ付き衣服は、前身頃と後身頃とを有する外着(例えば、実施形態におけるタンクトップ2)に別体のカップ部を設けたカップ付き衣服であって、カップ部が、前布と椀状に膨出した左右1対のカップ布とで構成されており、カップ部が、前身頃の内側のバスト部に前身頃と重ねて外着に縫着されていることを特徴とする。
また、上記構成のカップ付き衣服において、カップ布が、少なくとも外側及び内側の布地を含む複数の布地を重ねて構成されており、カップ布の少なくとも一部に、切れ込み部又は開口部を形成することによって、カップ布の外側及び内側の布地の間に、パッドを収容可能なパッド収容部が形成されているのが好ましい。
また、上記構成のカップ付き衣服において、カップ布の外側の少なくとも一部にカップ布と重なった当て布が設けられており、カップ布と当て布との間に、パッドを収容可能なパッド収容部が形成されていてもよい。
また、上記構成のカップ付き衣服において、パッド収容部が袋状の空間であり、開口部を通してパッド収容部の中にパッドを出し入れできるのが好ましい。
また、上記構成のカップ付き衣服において、前布が、フィラメント系ナノ繊維を材質とするのが好ましい。
本考案のカップ付き衣服によれば、カップ部が、外着の前身頃のバスト部の内側に前身頃と重ねて外着に縫着されているが、外着の後身頃の側には何も設けられていないため(カップ部からベルト等が背中の側に延びていないため)、着用したときに体を締め付け過ぎることがなく、着心地が良い。
また、パッド収容部に収容されたパッドにより、カップ付き衣服を着用したときにパッドが伸縮し、着用者の肌にカップ部が密着してしっかりと固定する。したがって、カップ付き衣料を長時間着用してもズレることがない。
また、開口部を通してパッド収容部の中にパッドが出し入れできることで、個人個人の体型に合わせてカップ部が体にしっかりとフィットするようカップ部を調節することが可能である。
さらに、前布を、滑りにくく、且つ収湿性、速乾性に優れたフィラメント系ナノ繊維とすることで、前布が肌に密着してしっかりと胸にフィットして長時間着用してもズレることがないとともに、特に、夏季にカップ付き衣服を着用した場合、当該繊維が素早く汗を吸収するため、着心地が良い。
図1は、本考案に係るカップ付き衣服の前側図である。 図2は、本考案に係るカップ付き衣服を裏返した状態の裏側図である。 図3は、本考案に係るカップ付き衣服の後側図である。
以下において、図1乃至図3を参照して、カップ付きタンクトップを例として、本考案に係るカップ付き衣服の実施形態を説明する。図1は、カップ付きタンクトップ1の前側図で、図2は、カップ付きタンクトップ1を裏返した状態の裏側図で、図3は、カップ付きタンクトップ1の後側図である。
図1乃至図3に示すように、カップ付きタンクトップ1は、外着としてのタンクトップ2の前身頃4にタンクトップ2とは別体のカップ部3が縫着されている。なお、本実施例はタンクトップに関するものであるが、本考案のカップ付き衣服は、外着として、Tシャツ、キャミソール等のタンクトップ以外のものであってもよい。
タンクトップ2は、前身頃4と前身頃4に縫合された後身頃5とを有している。カップ部3は、前身頃4に縫い付けられた前布6と、前布6に縫い付けられた左右1対のカップ布7とを有して構成される。左側カップ布7a及び右側カップ布7bは、いずれも、カップ付きタンクトップ1の着用者の胸部を受容するよう椀状に膨出している。カップ部3は、前身頃4のバスト部8の内側に前身頃4と重なるようにしてタンクトップ2に縫着されているが、図3に示すように、タンクトップ2の後身頃5の側には何も設けられていない(カップ部3からベルト等が背中の側に延びていない)。
前布6は、左バスト脇上布13、右バスト脇上布14、左バスト脇下布15、右バスト脇下布16及びバスト間布17で構成される。左バスト脇上布13の一方の端部は、前身頃4の左側の脇刳り部分に、右バスト脇上布14の一方の端部は、前身頃4の右側の脇刳り部分に、それぞれ縫着されている。また、左バスト脇上布13及び右バスト脇上布14の他方の端部には、それぞれ、左側カップ布7a及び右側カップ布7bが縫着されている。一方、左バスト脇下布15は、左側の脇下であって前身頃4と後身頃5の境界部分に、右バスト脇下布16は、右側の脇下であって前身頃4と後身頃5の境界部分に、それぞれ縫着されている。左バスト脇下布15は、左バスト脇上布13及び左側カップ布7aに、右バスト脇下布16は、右バスト脇上布14及び右側カップ布7bにも縫着されている。さらに、左側カップ布7a及び右側カップ布7b間においては、バスト間布17が、これらに逢着されている。このバスト間布17は、左バスト脇下布15及び右バスト脇下布16にも縫着されている。
カップ部3の前布6、すなわち、左バスト脇上布13、右バスト脇上布14、左バスト脇下布15、右バスト脇下布16及びバスト間布17は、いずれも、例えば、ナノフロント(登録商標)といった、所定の混用率のポリエステルとポリウレタンとを混用したフィラメント系ナノ繊維を材質としている。フィラメント系ナノ繊維は、滑りにくい性質を有しており、また肌に密着するため、カップ部3の前布6がしっかりと胸にフィットする。したがって、カップ部3に繋がったベルト等が後身頃5に設けられてなくても、カップ部3が着用者の胸部からズレることがない。さらに、フィラメント系ナノ繊維は、収湿性、速乾性に優れており、特に、夏季にカップ付きタンクトップ1を着用した場合であっても、素早く汗を吸収するため、快適に過ごすことが可能となる。
一つの実施例として、左側カップ布7a及び右側カップ布7bは、いずれも、外側の布地及び内側の布地から成る複数枚の生地を重ねて縫い合わせて構成される。これらの布地のうち、カップ布7a、7bの内側の生地には、切れ込み部又は開口部9が形成されており、カップ布7a、7bの外側の布地と内側の布地との間に、袋状の空間であるパッド収容部11が形成され、この中にパッド10を収容できるようになっている。このため、切れ込み部又は開口部9を通して、パッド収容部11の中にパッド10を入れ、又は、パッド収容部11の中からパッド10を出して、着用者の体型に合わせてタンクトップ1の外形を調節することができる。
パッド収容部11を形成するための他の実施例として、当て布12を使用してもよい。この当て布12は、カップ布7a、7bの形状に合わせて、カップ布7a、7bの内側の少なくとも一部に、それぞれカップ布7a、7bと重なるよう縫着されている。当て布12の三方の縁のうち、二方の縁をカップ布7a、7bに縫い付けることによって、当て布12とカップ布7a、7bとの間に、パッド10を収容可能な袋状のパッド収容部11が形成される。また、当て布12の残りの縁とカップ布7a、7bとによって、パッド収容部11に通じる開口部9が形成され、この開口部9を通して、パッド収容部11の中にパッド10を入れ、又は、パッド収容部11の中からパッド10を出すことができる。
パッド10は、略レモン形状であり、綿の表地の中にポリウレタン繊維を詰めた伸縮性の大きなものから成るが、必ずしもこの形状、材質に限定されない。カップ付きタンクトップ1を着用するときに、このパッド10を、開口部9を通してパッド収容部11に入れることによって、パッド10が着用者の胸に合わせて自在に伸縮するため、カップ部3の胸へのフィット性を改善することができる。なお、パッド10は、開口部9を通してパッド収容部11に対して出し入れ自由なため、カップ付きタンクトップ1の着用者に応じて、様々な形状、厚さを有するパッド10を適宜交換して使用することが可能である。また、パッド収容部11の中のパッド10の位置を調整することによって、着用者が最も快適な状態でカップ付きタンクトップ1を着用することができる。
本考案のカップ付きタンクトップ1は、カップ部3がタンクトップ2の後身頃5の側には設けられていないが(背中の側に向けてベルト等が延びていないが)、パッド収容部11にパッド10が収容されていることから、カップ部3がより胸に密着した状態で胸を固定し、長時間着用してもズレにくく、安定性を確保することができる。
1 カップ付きタンクトップ(カップ付き衣服)
2 タンクトップ(外着)
3 カップ部
4 前身頃
5 後身頃
6 前布
7 カップ布
7a 左側カップ布
7b 右側カップ布
8 バスト部
9 切れ込み部又は開口部
10 パッド
11 パッド収容部
12 当て布
13 左バスト脇上布
14 右バスト脇上布
15 左バスト脇下布
16 右バスト脇下布
17 バスト間布

Claims (5)

  1. 前身頃と後身頃とを有する外着に別体のカップ部を設けたカップ付き衣服であって、
    前記カップ部が、前布と椀状に膨出した左右1対のカップ布とで構成されており、
    前記カップ部が、前記前身頃の内側のバスト部に前記前身頃と重ねて前記外着に縫着されていることを特徴とするカップ付き衣服。
  2. 請求項1に記載のカップ付き衣服において、
    前記カップ布が、少なくとも外側及び内側の布地を含む複数の布地を重ねて構成されており、
    前記カップ布の少なくとも一部に切れ込み部又は開口部を形成することによって、前記カップ布の外側及び内側の布地の間に、パッドを収容可能なパッド収容部が形成されていることを特徴とするカップ付き衣服。
  3. 請求項1に記載のカップ付き衣服において、
    前記カップ布の外側の少なくとも一部に前記カップ布と重なった当て布が設けられており、
    前記カップ布と前記当て布との間に開口部を形成して、前記カップ布と前記当て布との間に、パッドを収容可能なパッド収容部が形成されていることを特徴とするカップ付き衣服。
  4. 請求項2又は3に記載のカップ付き衣服において、
    前記パッド収容部が袋状の空間であり、
    前記開口部を通して前記パッド収容部の中に前記パッドを出し入れできることを特徴とするカップ付き衣服。
  5. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカップ付き衣服において、
    前記前布が、フィラメント系ナノ繊維を材質とすることを特徴とするカップ付き衣服。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015101812A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 いく子 上田 バストカバー付きtシャツ
KR20220000421U (ko) * 2020-08-10 2022-02-17 주식회사 이루다디자인 브래지어 기능을 포함하는 의류

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