JP3185821B2 - 複合ロープ - Google Patents

複合ロープ

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JP3185821B2
JP3185821B2 JP34928592A JP34928592A JP3185821B2 JP 3185821 B2 JP3185821 B2 JP 3185821B2 JP 34928592 A JP34928592 A JP 34928592A JP 34928592 A JP34928592 A JP 34928592A JP 3185821 B2 JP3185821 B2 JP 3185821B2
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱水中や屋外の高温雰囲
気の作業現場で利用可能な産業用ロープに好適なロープ
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、産業用ロープに関しては合成繊維と
してはポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系、ポ
リエステル系、ポリアミド系繊維等が用いられてきた、
しかし、熱水中あるいは、炎天下の海上や砂漠で使用す
る場合熱による弾性率の低下強力の低下といった実用上
の問題があった。そこで、このような用途では金属製の
寸法安定性に優れたワイヤーロープが用いられてきた。
【0003】しかしながら、ワイヤーロープは自重が重
い、キンクが発生しやすい、曲げに対して硬すぎるとい
った理由で、取扱いが困難である。係る欠点を解消する
ために、合成繊維の中でも耐熱性があり高強度・高弾性
率のアラミド繊維で構成されたロープなどが登場した。
しかしながらアラミド繊維ロープにおいては、しなやか
でハンドリングは良好であるものの、耐水性や耐候性が
十分高くないために屋外での使用が制限されるという欠
点があった。
【0004】そこで、耐候性が優れなおかつ高温下でも
高強度・高弾性率を有する素材をいろいろ検討してきた
が、いずれの素材も原糸が高価でありロープ素材の重要
な選択ポイントである価格の面で不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、しなやかで
取扱いに優れ、かつ耐候性に優れた高強度・高弾性率の
ロープを提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、芯部に
引張強度が少なくとも4.0GPa以上、引張初期弾性
率が少なくとも140GPa以上のポリベンザゾール繊
維を重量全体の20%以上含有し、鞘部に沸水収縮率が
5%以上の熱可塑性合成繊維を配してなるロープ。
【0007】強度が少なくとも4.0GPa以上、初期
弾性率が少なくとも140GPa以上のポリベンザゾー
ル繊維を用いることにより高強力であり、しかもしなや
かで軽いロープが得られる。しかし、100%ポリベン
ズビスオキサゾール繊維のロープは高価であるばかりで
なく、繊維軸の横から加えられた力に対してダメージを
うけやすいために製品の初期強力に対して性能低下をき
たしやすい。また、ポリベンザゾール繊維のように分解
温度が500℃を越える非常に耐熱性が高い素材では実
質的に熱セットでロープの形態を整えることが出来ない
ために、ロープの風合いがやや硬くなる、バラケが生じ
やすいといった欠点があった。
【0008】そこで、例えば図−1に示すようなロープ
構造、即ち芯部にポリベンザゾール繊維を、その回りを
熱可塑性合成繊維で被覆する構造とすることにより前記
課題が解決できるのである。ポリベンザゾール繊維の沸
水収縮率は高々4%であるのに対し、5%以上の熱可塑
性合成繊維で被覆されたロープ構造をとることによりロ
ープの熱セット工程にて両繊維の収縮差の発現により、
芯部のポリベンザゾール繊維が固定化されバラケ現象を
防止することができるのである。その際芯線の回りを取
り囲む熱可塑性合成繊維とポリベンザゾール繊維との弾
性率の差が大きいために、ポリベンゾオキサゾール繊維
の分率を低くした場合にロープの補強効果が低下してし
まう。ロープを試作して評価したところポリベンゾオキ
ソサゾール繊維の重量分率が少なくとも20%必要であ
る。また、十分な保護層を設けるためには、ポリベンゾ
オキサゾール繊維の重量分率を95%以下にすることが
好ましい。
【0009】本発明のポリベンザゾール繊維はポリベン
ズオキサゾールもしくはポリベンズチアゾール、または
それらのランダムもしくはブロック共重合体からなる繊
維をいう。引張強度は4.0GPa以上、好ましくは
4.1GPa以上で、引張初期弾性率は140GPa以
上、好ましくは150GPa以上である。
【0010】本発明で用いる熱可塑性合成繊維とはポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンナフタレートおよび他の酸もしくはグ
リコールとの共重合体等のポリエステル繊維やナイロン
6、ナイロン66、ナイロン46および改質されたポリ
アミド繊維もしくはポリフェニレンサルファイド繊維、
等である。沸水収縮率は5%以上、好ましくは5〜10
%である。
【0011】また、中心となるポリベンゾオキサゾール
繊維と最外層の繊維以外に第3成分を設けても良い、た
とえば電気絶縁油を含浸させるための紡績糸等の利用も
可能である。
【0012】また、ロープの高温での寸法安定性を高め
るために、成形後に熱を加えて、制限収縮させることが
望ましい。加熱の手段としては樹脂加工、蒸気、電熱
炉、マイクロ波等が可能である。この処理によってロー
プの形態安定性を高めると同時に外層糸に無理のない締
まりができてハンドリングが良好である。形態安定性が
高まる効果かあらわれる効果の目安として、沸騰水中に
1時間浸した後のロープ長の収縮量で3%以下が好まし
い。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明のロープの製造方
法を具体的に説明する。原糸の強伸度特性は、JIS−
L−1013(1984)の方法に従った。ロープの強
伸度特性は、JIS−L−2707(1984)の方法
に従った。鞘部に配した熱可塑性合成繊維の沸水収縮率
は、JIS−L−1013(1992)の方法に従っ
た。ロープの沸水収縮は、仕付糸で目印をつけたロープ
を沸騰水中に60分沈め収縮量を50cmで評価した。
【0014】実施例1〜5、比較例1〜4 1500デニール強度4.1GPa弾性率155GPa
のポリベンズビスオキサゾール繊維を合糸してストラン
ドとし、1500デニール強度1.1GPa弾性率14
GPaのポリエチレンテレフタレート繊維と図−1に示
すようなおよそ8mmの4つ打ちのコンパウンド・ロー
プ強力を測定した結果は表1の様になった。ポリベンズ
ビスオキサゾール繊維の重量分率が20%未満では、従
来素材に対する補強効果が極めて低くなってしまうこと
がわかる。
【0015】
【表1】
【0016】実施例6〜11 ポリベンズビスオキサゾール繊維の重量分率が40%の
ポリエチレンテレフタレート繊維とからなるコンパウン
ドロープを175℃の低圧水蒸気中で熱処理した。工程
でのロープの弛緩量を変えて実験を行った結果を表2に
示す。ロープ形態の観察結果、および沸騰水中でのロー
プ収縮量(沸水収縮)を合わせて示す。熱処理によりロ
ープの形態安定性が向上する。
【0017】
【表2】
【0018】種々の沸水収縮率のポリエチレンテレフタ
レート繊維を被覆して実施例8と同法にてコンパウンド
・ロープを作成し、評価した。結果を表3に示す。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、次のような格別優れた
効果が得られる。 (1)耐久性に優れた安価な高性能ロープを提供でき
る。 (2)高温雰囲気でも、ロープ形態を安定させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すロープ断面図。
【図2】本発明のロープ強力を示すグラフ。
【符号の説明】
1:熱可塑性合成繊維(沸水収縮率5%以上)、2:ポ
リベンザゾール繊維。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D07B 1/00 - 9/00 D01F 6/74 D02G 1/00 - 3/48 D02J 1/00 - 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯部に引張強度が少なくとも4.0GPa
    以上、引張初期弾性率が少なくとも140GPa以上の
    ポリベンザゾール繊維を重量で全体の20%以上含有
    し、鞘部に沸水収縮率が5%以上の熱可塑性合成繊維を
    配してなるロープ。
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