JP3185690B2 - 車両の操舵制御装置 - Google Patents
車両の操舵制御装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2400/00—Indexing codes relating to detected, measured or calculated conditions or factors
- B60G2400/80—Exterior conditions
- B60G2400/82—Ground surface
- B60G2400/821—Uneven, rough road sensing affecting vehicle body vibration
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- B60G2800/00—Indexing codes relating to the type of movement or to the condition of the vehicle and to the end result to be achieved by the control action
- B60G2800/01—Attitude or posture control
- B60G2800/019—Inclination due to load distribution or road gradient
- B60G2800/0192—Inclination due to load distribution or road gradient longitudinal with regard to vehicle
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Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の操舵制御装置
に関し、特に車両前方の画像から走行路を認識して、こ
の走行路から逸脱しないように操舵制御を行う車両の操
舵制御装置に関する。
に関し、特に車両前方の画像から走行路を認識して、こ
の走行路から逸脱しないように操舵制御を行う車両の操
舵制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両前方の道路を撮像した画
像から走行すべき走行路に対する車両位置を検出するこ
とが行われている。例えば、特開平7−105498号
公報には、車両前方の道路を撮像した画像から白線等を
検出して自車の走行路の側縁を検出すると共に、車速及
び操舵角から自車の進行路を推定し、この推定進行路と
走行路の側縁とが交わる角度及び交点までの距離を求
め、走行路からの逸脱を予測して逸脱を防止すべく修正
操舵を行うことが記載されている。
像から走行すべき走行路に対する車両位置を検出するこ
とが行われている。例えば、特開平7−105498号
公報には、車両前方の道路を撮像した画像から白線等を
検出して自車の走行路の側縁を検出すると共に、車速及
び操舵角から自車の進行路を推定し、この推定進行路と
走行路の側縁とが交わる角度及び交点までの距離を求
め、走行路からの逸脱を予測して逸脱を防止すべく修正
操舵を行うことが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両前方の道路を撮像
するカメラは、通常、車両の運転席のインナーミラー付
近に取り付けられるが、路面のうねり等の影響で車両の
ばね上のあおりが発生すると、上記カメラの道路に対す
る俯角が変動する。この俯角の変動によって画像から推
定される車両の走行路中央線からのオフセット量、又は
車両の進行方向の走行路に対する傾き角が変動する。例
えば、図8(B)に示すように車両1が下向きのピッチ
を起こしている場合にカメラで撮像した画像は図8
(A)に示すようになる。これに対して、図9(B)に
示すように車両1が水平の場合にカメラで撮像した画像
は図9(A)に示すようになり、前方注視距離lにおい
て下向きピッチ時との傾き角の偏差はθ1 となる。ま
た、図10(B)に示すように車両1が上向きのピッチ
を起こしている場合にカメラで撮像した画像は図10
(A)に示すようになり、水平の場合と下向きピッチ時
との傾き角の偏差はθ2 となる。このため、走行路から
の逸脱を防止するための修正操舵の制御量が上記ばね上
のあおりに応じて変動し適切な制御が困難になるという
問題があった。
するカメラは、通常、車両の運転席のインナーミラー付
近に取り付けられるが、路面のうねり等の影響で車両の
ばね上のあおりが発生すると、上記カメラの道路に対す
る俯角が変動する。この俯角の変動によって画像から推
定される車両の走行路中央線からのオフセット量、又は
車両の進行方向の走行路に対する傾き角が変動する。例
えば、図8(B)に示すように車両1が下向きのピッチ
を起こしている場合にカメラで撮像した画像は図8
(A)に示すようになる。これに対して、図9(B)に
示すように車両1が水平の場合にカメラで撮像した画像
は図9(A)に示すようになり、前方注視距離lにおい
て下向きピッチ時との傾き角の偏差はθ1 となる。ま
た、図10(B)に示すように車両1が上向きのピッチ
を起こしている場合にカメラで撮像した画像は図10
(A)に示すようになり、水平の場合と下向きピッチ時
との傾き角の偏差はθ2 となる。このため、走行路から
の逸脱を防止するための修正操舵の制御量が上記ばね上
のあおりに応じて変動し適切な制御が困難になるという
問題があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
ガイドラインの認識結果から、車両のばね上のあおりを
検出し、あおりが検出されたときサスペンションの減衰
特性を高減衰力とすることにより、操舵制御の制御量が
変動するのを抑制し、適切な操舵制御を可能とする車両
の操舵制御装置を提供することを目的とする。
ガイドラインの認識結果から、車両のばね上のあおりを
検出し、あおりが検出されたときサスペンションの減衰
特性を高減衰力とすることにより、操舵制御の制御量が
変動するのを抑制し、適切な操舵制御を可能とする車両
の操舵制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、図1に示すように、車両の走行路上のガイドライン
を認識するガイドライン認識手段M1を有し、操舵制御
手段M2で上記ガイドラインの認識結果に基づいて走行
路上の目標位置を設定し、この目標位置を走行するよう
操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、上記ガイ
ドライン認識手段M1の認識結果から車両のばね上のあ
おりを検出するあおり検出手段M3と、上記あおりが検
出されたとき車両のサスペンションの減衰力特性を高減
衰力側に変更する減衰力変更手段M4とを有する。
は、図1に示すように、車両の走行路上のガイドライン
を認識するガイドライン認識手段M1を有し、操舵制御
手段M2で上記ガイドラインの認識結果に基づいて走行
路上の目標位置を設定し、この目標位置を走行するよう
操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、上記ガイ
ドライン認識手段M1の認識結果から車両のばね上のあ
おりを検出するあおり検出手段M3と、上記あおりが検
出されたとき車両のサスペンションの減衰力特性を高減
衰力側に変更する減衰力変更手段M4とを有する。
【0006】このように、ガイドラインの認識結果から
車両のばね上のあおりを検出し、あおりを検出したとき
にはサスペンションの減衰力特性を高減衰力側に変更す
るため、車両のばね上のあおりを早急に収束させること
ができ、これによってガイドライン認識のためのカメラ
の俯角の変動を抑制でき、ガイドラインの認識結果から
得られる操舵制御の制御量の変動を抑制でき、適切な操
舵制御が可能となる。
車両のばね上のあおりを検出し、あおりを検出したとき
にはサスペンションの減衰力特性を高減衰力側に変更す
るため、車両のばね上のあおりを早急に収束させること
ができ、これによってガイドライン認識のためのカメラ
の俯角の変動を抑制でき、ガイドラインの認識結果から
得られる操舵制御の制御量の変動を抑制でき、適切な操
舵制御が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】図2は本発明装置の一実施例の構
成図を示す。同図中、前輪操舵機構10は操舵ハンドル
11を有しており、この操舵ハンドル11は操舵軸12
を介してステアリングギヤボックス13内のピニオンギ
ヤに接続されている。このピニオンギヤはラックバー1
4と噛合し、操舵ハンドル11の回転運動をラックバー
14の往復運動に変換して伝達するものである。ラック
バー14の両端には左右タイロッド15a,15b及び
左右ナックルアーム16a,16bを介して左右前輪F
W1,FW2が操舵可能に連結されている。
成図を示す。同図中、前輪操舵機構10は操舵ハンドル
11を有しており、この操舵ハンドル11は操舵軸12
を介してステアリングギヤボックス13内のピニオンギ
ヤに接続されている。このピニオンギヤはラックバー1
4と噛合し、操舵ハンドル11の回転運動をラックバー
14の往復運動に変換して伝達するものである。ラック
バー14の両端には左右タイロッド15a,15b及び
左右ナックルアーム16a,16bを介して左右前輪F
W1,FW2が操舵可能に連結されている。
【0008】後輪操舵機構20は後輪を操舵するための
アクチュエータとしてのブラシレスモータなどの電動モ
ータ21を備えている。電動モータ21の回転軸はステ
アリングギヤボックス22内にて減速機構を介して軸方
向に変位可能に支持されたリレーロッド23に接続され
ており、リレーロッド23は同モータ21の回転に応じ
て軸方向に変位する。減速機構の逆効率は小さく設定さ
れていて、リレーロッド23側からの外部入力により電
動モータ21が回転駆動されることがないようになって
いる。リレーロッド23の両端にはタイロッド24a,
24b及びナックルアーム25a,25bを介して左右
後輪RW1,RW2が接続されていて、左右後輪RW
1,RW2はリレーロッド23の軸方向の変位に応じて
操舵される。
アクチュエータとしてのブラシレスモータなどの電動モ
ータ21を備えている。電動モータ21の回転軸はステ
アリングギヤボックス22内にて減速機構を介して軸方
向に変位可能に支持されたリレーロッド23に接続され
ており、リレーロッド23は同モータ21の回転に応じ
て軸方向に変位する。減速機構の逆効率は小さく設定さ
れていて、リレーロッド23側からの外部入力により電
動モータ21が回転駆動されることがないようになって
いる。リレーロッド23の両端にはタイロッド24a,
24b及びナックルアーム25a,25bを介して左右
後輪RW1,RW2が接続されていて、左右後輪RW
1,RW2はリレーロッド23の軸方向の変位に応じて
操舵される。
【0009】操舵制御電子制御回路(ECU)30には
前輪操舵角センサ32,後輪操舵角センサ34,及びガ
イドライン認識装置36が接続されている。前輪操舵角
センサ32は左右前輪FW1,FW2の操舵角を検出す
る。後輪操舵角センサ34は左右後輪RW1,RW2の
操舵角を検出する。
前輪操舵角センサ32,後輪操舵角センサ34,及びガ
イドライン認識装置36が接続されている。前輪操舵角
センサ32は左右前輪FW1,FW2の操舵角を検出す
る。後輪操舵角センサ34は左右後輪RW1,RW2の
操舵角を検出する。
【0010】ガイドライン認識手段M1としてのガイド
ライン認識装置36は車両の進行方向前方の道路を撮像
した道路画像をカメラ38から供給され、この道路画像
を処理して道路の中央又は路側の白線や黄色の追越し禁
止線等のガイドラインを認識し、このガイドラインに基
づいて走行車線を認識し、図4に破線で示す走行路中央
線からの車両オフセット量E(n)及び二重線で示すガ
イドラインIからの距離L1 を検出する。ここで、θは
画像から得た車両の走行路に対する傾き角、1は前方注
視点距離(一定値)、eは現在横ずれ量であり、 E(n)=e+L1 ・・・ (1) L1 ≒1×θ ・・・ (2) と表わされる。上記の傾き角θ,現在横ずれ量e,車両
オフセット量E(n)夫々は操舵制御ECU30に供給
される。
ライン認識装置36は車両の進行方向前方の道路を撮像
した道路画像をカメラ38から供給され、この道路画像
を処理して道路の中央又は路側の白線や黄色の追越し禁
止線等のガイドラインを認識し、このガイドラインに基
づいて走行車線を認識し、図4に破線で示す走行路中央
線からの車両オフセット量E(n)及び二重線で示すガ
イドラインIからの距離L1 を検出する。ここで、θは
画像から得た車両の走行路に対する傾き角、1は前方注
視点距離(一定値)、eは現在横ずれ量であり、 E(n)=e+L1 ・・・ (1) L1 ≒1×θ ・・・ (2) と表わされる。上記の傾き角θ,現在横ずれ量e,車両
オフセット量E(n)夫々は操舵制御ECU30に供給
される。
【0011】操舵制御ECU30及び減衰力制御ECU
50夫々は図3に示すようにマイクロコンピュータで構
成され、制御プログラムを実行する中央処理ユニット
(CPU)と、制御プログラムを記憶しているリードオ
ンリメモリ(ROM)と、作業領域として使用されるラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)と、入力ポート回路
と、出力ポート回路と、通信回路とを有し、これらを双
方向性のコモンバスで接続した構成である。
50夫々は図3に示すようにマイクロコンピュータで構
成され、制御プログラムを実行する中央処理ユニット
(CPU)と、制御プログラムを記憶しているリードオ
ンリメモリ(ROM)と、作業領域として使用されるラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)と、入力ポート回路
と、出力ポート回路と、通信回路とを有し、これらを双
方向性のコモンバスで接続した構成である。
【0012】操舵制御ECU30は、入力ポート回路に
前輪操舵角センサ32,後輪操舵角センサ34夫々の出
力する検出信号が供給され、通信回路にガイドライン認
識装置36の出力する検出量θ,e,E(n)夫々が供
給される。操舵制御ECU30のCPUが制御プログラ
ムを実行して発生した制御信号は出力ポート回路から駆
動回路40に供給され、この駆動回路40は電動モータ
21を駆動して後輪RW1,RW2の操舵を行う。
前輪操舵角センサ32,後輪操舵角センサ34夫々の出
力する検出信号が供給され、通信回路にガイドライン認
識装置36の出力する検出量θ,e,E(n)夫々が供
給される。操舵制御ECU30のCPUが制御プログラ
ムを実行して発生した制御信号は出力ポート回路から駆
動回路40に供給され、この駆動回路40は電動モータ
21を駆動して後輪RW1,RW2の操舵を行う。
【0013】また、操舵制御ECU30と減衰力制御E
CU50は通信回路を通して接続されており、操舵制御
ECU30の出力する制御要求が減衰力制御ECU50
に供給される。車両の4輪FW1,FW2,RW1,R
W2夫々にはショックアブソーバが設けられ、各輪のシ
ョックアブソーバには減衰力切換え用のアクチュエータ
52,54,56,58が設けられている。減衰力制御
ECU50は上記制御要求に基づいてアクチュエータ5
2〜58夫々に切換制御信号を供給して各輪のショック
アブソーバの減衰力を切換える。
CU50は通信回路を通して接続されており、操舵制御
ECU30の出力する制御要求が減衰力制御ECU50
に供給される。車両の4輪FW1,FW2,RW1,R
W2夫々にはショックアブソーバが設けられ、各輪のシ
ョックアブソーバには減衰力切換え用のアクチュエータ
52,54,56,58が設けられている。減衰力制御
ECU50は上記制御要求に基づいてアクチュエータ5
2〜58夫々に切換制御信号を供給して各輪のショック
アブソーバの減衰力を切換える。
【0014】図5は操舵制御ECU30が実行する操舵
制御手段M2としての操舵制御処理の一実施例のフロー
チャートを示す。この処理は所定時間間隔で繰り返され
る。同図中、ステップS12ではガイドライン認識装置
36で走行路の認識ができたかどうかを判別する。走行
路の認識ができた場合にはステップS14に進み、認識
できない場合には処理サイクルを終了する。
制御手段M2としての操舵制御処理の一実施例のフロー
チャートを示す。この処理は所定時間間隔で繰り返され
る。同図中、ステップS12ではガイドライン認識装置
36で走行路の認識ができたかどうかを判別する。走行
路の認識ができた場合にはステップS14に進み、認識
できない場合には処理サイクルを終了する。
【0015】ステップS14ではガイドライン認識装置
36の出力する傾き角θ,現在横ずれ量e,車両オフセ
ット量E(n)夫々を読み込む。次にステップS16で
車両オフセット量E(n)の変化率ΔE,傾き角θの変
化率Δθを次式により算出する。
36の出力する傾き角θ,現在横ずれ量e,車両オフセ
ット量E(n)夫々を読み込む。次にステップS16で
車両オフセット量E(n)の変化率ΔE,傾き角θの変
化率Δθを次式により算出する。
【0016】 ΔE={E(n)−E(n−1)}/t ・・・ (3) Δθ=(θ−θold )/t ・・・ (4) 但し、E(n−1)は前回の車両オフセット量、θold
は前回の傾き角、tは前回から今回までの時間である。
この後、あおり検出手段M3としてのステップS18で
ばね上のあおり発生か否かを判別する。ここでは、オフ
セット変化率ΔEの絶対値が増大して閾値Ahを超える
状態が周期Ta以上で発生するか、又は傾き角変化率Δ
θの絶対値が増大して閾値Ayを超える状態が周期Ta
以上で発生したときあおり発生と判定する。上記の閾値
Ah,Ay夫々はばね上のあおりを判定するための所定
値であり、閾値Taは車両のばね上共振周波数fa(f
aは例えば数Hz)に対応する周期である。
は前回の傾き角、tは前回から今回までの時間である。
この後、あおり検出手段M3としてのステップS18で
ばね上のあおり発生か否かを判別する。ここでは、オフ
セット変化率ΔEの絶対値が増大して閾値Ahを超える
状態が周期Ta以上で発生するか、又は傾き角変化率Δ
θの絶対値が増大して閾値Ayを超える状態が周期Ta
以上で発生したときあおり発生と判定する。上記の閾値
Ah,Ay夫々はばね上のあおりを判定するための所定
値であり、閾値Taは車両のばね上共振周波数fa(f
aは例えば数Hz)に対応する周期である。
【0017】上記のステップS18でばね上のあおり発
生と判別された場合にはステップS20に進み、減衰力
制御ECU50に高減衰力を要求し、処理サイクルを終
了する。一方、ばね上のあおりの発生がない場合はステ
ップS22に進み、次式により後輪操舵制御量D(n)
を算出する。
生と判別された場合にはステップS20に進み、減衰力
制御ECU50に高減衰力を要求し、処理サイクルを終
了する。一方、ばね上のあおりの発生がない場合はステ
ップS22に進み、次式により後輪操舵制御量D(n)
を算出する。
【0018】 D(n)=D(n−1)+K1×{E(n)−E(n−1)} ・・・ (5) 但し、D(n−1)は前回の後輪操舵制御量、K1は後
輪制御ゲイン(一定値)である。ステップS24ではス
テップS22で算出した後輪操舵制御量D(n)を実際
の後輪操舵制御量Dにセットし、ステップS26に進ん
で実際の後輪操舵制御量Dに基づいて駆動回路40を駆
動する。これによって電動モータ21が回転駆動されて
後輪RW1,RW2の操舵が行われる。この後、処理を
終了する。
輪制御ゲイン(一定値)である。ステップS24ではス
テップS22で算出した後輪操舵制御量D(n)を実際
の後輪操舵制御量Dにセットし、ステップS26に進ん
で実際の後輪操舵制御量Dに基づいて駆動回路40を駆
動する。これによって電動モータ21が回転駆動されて
後輪RW1,RW2の操舵が行われる。この後、処理を
終了する。
【0019】図6は減衰力制御ECU50が実行する減
衰力変更手段M4としての減衰力切換え処理のフローチ
ャートを示す。この処理は所定時間間隔で繰り返され
る。同図中、ステップS30では操舵制御ECU30か
ら高減衰力要求を受信したか否かを判別し、高減衰力要
求を受信した場合にはステップS32でタイマTを0に
リセットする。
衰力変更手段M4としての減衰力切換え処理のフローチ
ャートを示す。この処理は所定時間間隔で繰り返され
る。同図中、ステップS30では操舵制御ECU30か
ら高減衰力要求を受信したか否かを判別し、高減衰力要
求を受信した場合にはステップS32でタイマTを0に
リセットする。
【0020】次のステップS34ではタイマTの値が所
定の遅延時間t0 に相当する閾値T0を超えたか否かを
判別する。ここで、T≧T0の場合はステップS36に
進み、アクチュエータ52〜58夫々に制御信号を供給
して各輪のショックアブソーバの減衰力を高減衰力(ハ
ード)に切換え、車両のばね上のあおりを抑える。この
後、ステップS38でタイマTを1だけインクリメント
して処理サイクルを終了する。
定の遅延時間t0 に相当する閾値T0を超えたか否かを
判別する。ここで、T≧T0の場合はステップS36に
進み、アクチュエータ52〜58夫々に制御信号を供給
して各輪のショックアブソーバの減衰力を高減衰力(ハ
ード)に切換え、車両のばね上のあおりを抑える。この
後、ステップS38でタイマTを1だけインクリメント
して処理サイクルを終了する。
【0021】一方、ステップS34でT<T0の場合は
最後に高減衰力要求を受信してから遅延時間t0 を経過
しているため、あおりは収ったとしてステップS40に
進み、アクチュエータ52〜58夫々に制御信号を供給
して各輪のショックアブソーバの減衰力を通常の低減衰
力(ソフト)に切換え、処理サイクルを終了する。
最後に高減衰力要求を受信してから遅延時間t0 を経過
しているため、あおりは収ったとしてステップS40に
進み、アクチュエータ52〜58夫々に制御信号を供給
して各輪のショックアブソーバの減衰力を通常の低減衰
力(ソフト)に切換え、処理サイクルを終了する。
【0022】ここで、車両のばね上の動きが図7(A)
に示すような場合、つまりばねが伸びる方向の山と、縮
む方向の谷が繰り返し、ばね上のあおりが発生している
場合、ガイドライン認識装置36がカメラ38の撮像画
像から得る傾き角θ(又は車両オフセット量E(n))
は図7(B)に示すようになる。
に示すような場合、つまりばねが伸びる方向の山と、縮
む方向の谷が繰り返し、ばね上のあおりが発生している
場合、ガイドライン認識装置36がカメラ38の撮像画
像から得る傾き角θ(又は車両オフセット量E(n))
は図7(B)に示すようになる。
【0023】このとき、操舵制御ECU30は、図7
(C)に示す傾き角の変化率Δθ(又は車両オフセット
量の変化率ΔE)が+Ay(又は+Ah)を超えたと
き、又は−Ay(又は−Ah)未満となったときに高減
衰力要求を発生して減衰力制御ECU50に供給する。
減衰力制御ECU50は図7(D)に示すように上記要
求を受信してから、所定の遅延時間t0 だけ各輪のショ
ックアブソーバの減衰力を高減衰力とする。上記要求が
遅延時間t0 内に再び供給されると高減衰力の期間は持
続する。
(C)に示す傾き角の変化率Δθ(又は車両オフセット
量の変化率ΔE)が+Ay(又は+Ah)を超えたと
き、又は−Ay(又は−Ah)未満となったときに高減
衰力要求を発生して減衰力制御ECU50に供給する。
減衰力制御ECU50は図7(D)に示すように上記要
求を受信してから、所定の遅延時間t0 だけ各輪のショ
ックアブソーバの減衰力を高減衰力とする。上記要求が
遅延時間t0 内に再び供給されると高減衰力の期間は持
続する。
【0024】このように、ばね上のあおりが発生した場
合に各輪のショックアブソーバの減衰力を高減衰力とす
ることにより、あおりを早急に収束させることができ
る。これによって、カメラ38の道路に対する俯角の変
動を抑制することができ、カメラ38の撮像画像から検
出される車両オフセット量E(n)及び傾き角θの変動
が抑制され、(3)式によって求められる後輪操舵制御
量D(n)の変動が抑制されて適切な操舵制御を行うこ
とができる。
合に各輪のショックアブソーバの減衰力を高減衰力とす
ることにより、あおりを早急に収束させることができ
る。これによって、カメラ38の道路に対する俯角の変
動を抑制することができ、カメラ38の撮像画像から検
出される車両オフセット量E(n)及び傾き角θの変動
が抑制され、(3)式によって求められる後輪操舵制御
量D(n)の変動が抑制されて適切な操舵制御を行うこ
とができる。
【0025】また、減衰力制御を行うために、通常必要
とされている車高センサや加速度センサを設ける必要が
なく、その分のコストダウンが可能となる。なお、上記
実施例では車両オフセット量E(n),又は傾き角θの
変化率によって、車両のばね上のあおりを検出している
が、この他に、道路の画像から水平線、又は走行路の左
右のガイドラインの消失点を認識し、この水平線又は消
失点の画像上下方向の単位時間当りの変位量から上記あ
おりを検出しても良く、上記実施例に限定されない。
とされている車高センサや加速度センサを設ける必要が
なく、その分のコストダウンが可能となる。なお、上記
実施例では車両オフセット量E(n),又は傾き角θの
変化率によって、車両のばね上のあおりを検出している
が、この他に、道路の画像から水平線、又は走行路の左
右のガイドラインの消失点を認識し、この水平線又は消
失点の画像上下方向の単位時間当りの変位量から上記あ
おりを検出しても良く、上記実施例に限定されない。
【0026】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
車両の走行路上のガイドラインを認識するガイドライン
認識手段を有し、上記ガイドラインの認識結果に基づい
て走行路上の目標位置を設定し、この目標位置を走行す
るよう操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、上
記ガイドライン認識手段の認識結果から車両のばね上の
あおりを検出するあおり検出手段と、上記あおりが検出
されたとき車両のサスペンションの減衰力特性を高減衰
力側に変更する減衰力変更手段とを有する。
車両の走行路上のガイドラインを認識するガイドライン
認識手段を有し、上記ガイドラインの認識結果に基づい
て走行路上の目標位置を設定し、この目標位置を走行す
るよう操舵制御を行う車両の操舵制御装置において、上
記ガイドライン認識手段の認識結果から車両のばね上の
あおりを検出するあおり検出手段と、上記あおりが検出
されたとき車両のサスペンションの減衰力特性を高減衰
力側に変更する減衰力変更手段とを有する。
【0027】このように、ガイドラインの認識結果から
車両のばね上のあおりを検出し、あおりを検出したとき
にはサスペンションの減衰力特性を高減衰力側に変更す
るため、車両のばね上のあおりを早急に収束させること
ができ、これによってガイドライン認識のためのカメラ
の俯角の変動を抑制でき、ガイドラインの認識結果から
得られる操舵制御の制御量の変動を抑制でき、適切な操
舵制御が可能となる。
車両のばね上のあおりを検出し、あおりを検出したとき
にはサスペンションの減衰力特性を高減衰力側に変更す
るため、車両のばね上のあおりを早急に収束させること
ができ、これによってガイドライン認識のためのカメラ
の俯角の変動を抑制でき、ガイドラインの認識結果から
得られる操舵制御の制御量の変動を抑制でき、適切な操
舵制御が可能となる。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明装置の構成図である。
【図3】操舵制御ECU及び減衰力制御ECUのブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】車両オフセット量を説明するための図である。
【図5】操舵制御処理のフローチャートである。
【図6】減衰力制御処理のフローチャートである。
【図7】本発明を説明するための図である。
【図8】車両のピッチと傾き角との関係を説明するため
の図である。
の図である。
【図9】車両のピッチと傾き角との関係を説明するため
の図である。
の図である。
【図10】車両のピッチと傾き角との関係を説明するた
めの図である。
めの図である。
10 前輪操舵機構 11 操舵ハンドル 12 操舵軸 13,22 ステアリングギヤボックス 14 ラックバー 15a,15b,24a,24b タイロッド 16a,16b,25a,25b ナックルアーム 20 後輪操舵機構 21 電動モータ 23 リレーロッド 30 操舵制御ECU 32 前輪操舵角センサ 34 後輪操舵角センサ 36 ガイドライン認識装置 38 カメラ 40 駆動回路 50 減衰力制御ECU 52〜58 アクチュエータ M1 ガイドライン認識手段 M2 操舵制御手段 M3 あおり検出手段 M4 減衰力変更手段
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の走行路上のガイドラインを認識す
るガイドライン認識手段を有し、上記ガイドラインの認
識結果に基づいて走行路上の目標位置を設定し、この目
標位置を走行するよう操舵制御を行う車両の操舵制御装
置において、 上記ガイドライン認識手段の認識結果から車両のばね上
のあおりを検出するあおり検出手段と、 上記あおりが検出されたとき車両のサスペンションの減
衰力特性を高減衰力側に変更する減衰力変更手段とを有
することを特徴とする車両の操舵制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33949796A JP3185690B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両の操舵制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33949796A JP3185690B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両の操舵制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10175561A JPH10175561A (ja) | 1998-06-30 |
JP3185690B2 true JP3185690B2 (ja) | 2001-07-11 |
Family
ID=18328038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33949796A Expired - Fee Related JP3185690B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両の操舵制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185690B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010011093A1 (de) * | 2010-03-11 | 2011-09-15 | Daimler Ag | Verfahren zur Bestimmung einer Fahrzeugaufbaubewegung |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP33949796A patent/JP3185690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10175561A (ja) | 1998-06-30 |
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Legal Events
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