JP3185457U - パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】飾っておくことのみで室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、長期間の使用によっても汚れることが無いパネルを提供する。
【解決手段】多角形状に枠組みされたフレーム2と、フレーム内に支持される透明体3と、透明体の裏面側に重ね合わされて配置され、フレーム内に支持される裏板4と、を具備し、写真、絵画等の掲示物を透明体と裏板間に挟持して額装可能としたパネルであって、フレームは、フレーム本体6と、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材をフレーム本体の表面に塗布したコーティング層7とからなる。珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、チタンアパタイトの光触媒作用によってフレームに付着した汚れを分解してパネルの装飾効果が落ちることを防止できる。
【選択図】図2
【解決手段】多角形状に枠組みされたフレーム2と、フレーム内に支持される透明体3と、透明体の裏面側に重ね合わされて配置され、フレーム内に支持される裏板4と、を具備し、写真、絵画等の掲示物を透明体と裏板間に挟持して額装可能としたパネルであって、フレームは、フレーム本体6と、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材をフレーム本体の表面に塗布したコーティング層7とからなる。珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、チタンアパタイトの光触媒作用によってフレームに付着した汚れを分解してパネルの装飾効果が落ちることを防止できる。
【選択図】図2
Description
本考案は、四角形状に枠組みされたフレームとこのフレームの内周に支持された透明体及び裏板とを備え、各種の絵画、写真等の係止物を額装するために用いられるパネルに係り、より詳しくは、パネルを構成するフレームの表面に、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布することでコーティング層を形成してなることを特徴とするパネルに関する。
従来から、絵画、写真等を壁等に飾る場合にはパネルが用いられている。即ち、このパネルは、周知の通り、長尺状のフレーム材を多角形状に枠組みして構成されたフレームと、この多角形状に枠組みされたフレーム内に支持されるとともに、絵画、写真等を挟み込んで支持することが可能な裏板および透明体を備えており、更に、フレームの裏側には、裏板をフレームに係止するための、「とんぼ」といわれる係止部材が回動自在に装着されている。
そして、裏板と透明体の間に絵画、写真等を挟み込むことによりパネルに写真、絵画等を支持するとともに、係止部材によって裏板をフレームに係止して、この状態でパネルを壁等に掛けることにより、絵画、写真等を所望する箇所に飾ることを可能としており、これにより、特に絵画、写真等を飾ることにより室内の装飾等を行うことも可能となる。
ところで、前述のように、従来から提供されているパネルは、絵画、写真等を室内等に飾ることにより室内の装飾等を行い、それにより室内における住環境を良くすることを主な目的としているが、室内における住環境を良くするためには絵画、写真等により室内の装飾を行うことのみでは不十分である。
即ち、絵画、写真等により室内を飾ることにより視覚に訴える住環境の向上は可能だが、室内における住環境を良くするためには、室内における湿度の調節、消臭、殺菌等が必要であるとともに、更に、室内をマイナスイオン優位の空気にすることが重要である。
そのために、従来は、室内の住環境を良くするために、絵画、写真等により室内を飾ることに加えて、除湿材、消臭剤、芳香剤あるいは空気清浄機等を室内に配置するとともに、更には観葉植物等を置くことが行われていたが、室内に除湿材、消臭剤、芳香剤あるいは空気清浄機等を置いた場合にはその交換やメンテナンスが面倒であり、更に観葉植物等を置いた場合には世話が大変である。
また、室内に除湿材、消臭剤、芳香剤あるいは空気清浄機等を置いた場合において、これらの交換やメンテナンスを怠ってしまった場合には室内が汚れてしまい、それにより、室内に浮遊している汚れ等によってパネルが汚れてしまい、特に絵画、写真等を室内装飾の一つとして飾っている場合には、その装飾効果が落ちてしまい、本来は視覚により室内環境を良くするはずのパネルの存在が室内環境を逆に悪くしてしまうおそれも考えられる。更に、除湿材、消臭剤、芳香剤、空気清浄機等の交換やメンテナンスを怠っている場合において、パネルの表面に花粉等の汚れが付着した場合には、それに起因して花粉症やアトピー性皮膚炎の症状が出るおそれが十分に考えられる。
そのために、本考案者は過去において、半永久的に調湿機能を発揮するとともに生活臭や有害物質を吸着、脱臭する働きがあることが知られている珪藻土に着目し、フレームの表面に珪藻土層を形成したパネルを提案しており、このパネルによれば、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等により、特に除湿材、消臭剤、芳香剤あるいは空気清浄機、更には観葉植物等を室内におくことなく、室内における住環境を良くすることが可能となった。
しかし、珪藻土層をフレームに形成したパネルの場合は、室内の除湿、消臭等を行うことは可能だが、長期間の使用によりパネル自体が汚れてしまうことは有効に防止することができず、そのために、特に絵画、写真等を室内装飾の一環として飾っている場合には、その装飾効果が落ちてしまう一方、パネルが汚れる度ごとにこれを交換していたのでは手間、コストの面からも好ましくない。
そこで、本考案は、飾っておくことのみで室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、長期間の使用によっても汚れてしまうことが無いパネルを提供することを課題としている。
本考案のパネルは、
複数本の長尺状のフレーム材を略多角形状に枠組みすることにより形成されるフレームと、
該フレーム内に支持される透明体と、
該透明体の裏面側に重ね合わされる配置で、前記フレーム内に支持される裏板と、を具備し、写真、絵画等の掲示物を前記透明体と裏板間に挟持して額装可能としたパネルであって、
前記フレームは、フレーム本体と、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記フレーム本体の表面に塗布することで形成したコーティング層と、を具備したことを特徴としている。
複数本の長尺状のフレーム材を略多角形状に枠組みすることにより形成されるフレームと、
該フレーム内に支持される透明体と、
該透明体の裏面側に重ね合わされる配置で、前記フレーム内に支持される裏板と、を具備し、写真、絵画等の掲示物を前記透明体と裏板間に挟持して額装可能としたパネルであって、
前記フレームは、フレーム本体と、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記フレーム本体の表面に塗布することで形成したコーティング層と、を具備したことを特徴としている。
本考案のパネルでは、パネルを構成するフレームを、フレーム本体と、このフレーム本体の表面に形成したコーティング層で構成し、コーティング層は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記フレーム本体の表面に塗布することで形成しているため、フレーム本体の表面に形成したコーティング層が珪藻土と光触媒の双方の効果を発揮することができる。
従って、本考案のパネルでは、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、光触媒の作用によってパネルに付着した汚れを分解することができるので、パネルの装飾効果が落ちることも無く、室内環境を良くすることが可能である。
本考案のパネルでは、長尺状のフレーム材を四角形状に枠組みすることによってフレームが形成されており、このフレームの内周側には、透明体が支持されている。
また、透明体の裏面側には、透明体に重ね合わされる配置で、フレームの内周側に裏板が配置されており、この裏板は、フレームに回動自在に取り付けられた止め具によって、フレームの内周側に支持され、写真、絵画等の掲示物を透明体と裏板間に挟持して額装可能としている。
そしてフレームは、フレーム本体と、このフレーム表面に形成したコーティング層を具備しており、コーティング層は、構成珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材をフレーム本体の表面に塗布することで形成している。
ここで、コーティング材は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造するとよく、これにより、チタンアパタイトが有する優れた吸着力によって、フレームに付着した汚れ、菌等をほとんど分解することが可能となる。
本考案のパネルの実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例のパネルの正面図であり、また図2は図1におけるA−A線断面構造を拡大して示した図であり、図において1が本実施例のパネルである。また、図1において5は、パネル1に挿装した絵画等である。
そして、本実施例のパネル1は、図に示すように、全体として略四角形状としている。即ち、本実施例のパネル1では、4本の長尺状のフレーム材を略四角形状に枠組みすることによりフレーム2が形成されており、このフレーム2内に、裏板4および透明体3が支持され、この裏板4と透明体3間に写真、絵画等5を挟み込むとともに、前記フレーム2に回動自在に装着した係止部材8によって裏板4を係止することにより、パネル1に写真、絵画等5を装着可能としている。
ここで、図2において、前記フレーム2には、その裏面において、内周側全域に亘って、フレーム2の厚み寸法の任意の程度を切り欠くことにより形成された載置部201が具備されており、この載置部201上に、透明体3および裏板4の周縁部を載置可能としている。
即ち、本実施例において前記透明体3は、透明な樹脂製、あるいは透明なガラス製の薄い四角形状の板状としており、周縁部が前記載置部201上に載置可能な寸法としている。
また、前記裏板4は、不透明な板状であり、前記透明体3とほぼ同様な形状寸法としており、ベニヤ、合成板等の木製、あるいは厚紙等、ある程度の剛性を有する素材により構成されている。
そして、前記載置部201上に透明体3の周縁部を載置し、この透明体3に重ね合わせるような配置で、裏板4の周縁部を前記載置部201上に載置して、更に、裏板4をとんぼ等の係止部材8でフレーム2に係止して、これによりフレーム2の内周側に、裏板4および透明体3を支持可能としており、使用に際しては、透明体3と裏板4間に写真、絵画等の掲示物を挟み込んだ状態で、フレーム2の内周側に裏板4および透明体3を支持することとしている。
ここで、前記フレーム2について説明すると、本実施例において前記フレーム2は、フレーム本体と、このフレーム本体の表面に形成したコーティング層で構成されている。即ち、図において6がフレーム本体であり、本実施例において前記フレーム本体6は、木製あるいは金属製の4本の長尺状のフレーム材を略四角形状に枠組みすることにより形成されている。
そして、前記コーティング層は、前記フレーム本体6の表面にコーティング材を塗布することで形成されている。即ち、図において7がコーティング層であり、本実施例において前記コーティング材は、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を用いており、光触媒としては、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造されるチタンアパタイトを用いている。従って、本考案のパネルでは、フレーム本体6の表面に形成した前記コーティング材7の作用により、室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、フレームに付着した汚れを分解することができるので、長期間の使用においても、パネルの装飾効果を維持しく、室内環境を良くすることも可能である。
即ち、珪藻土は吸、放湿機能が大きいとともに自律的に呼吸するために半永久的に調湿機能を発揮することができるために、この珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布して形成したコーティング層を備えた本実施例のパネルでは、室内の余分な湿気を吸収し、室内の湿度を自動的に調節することができるとともに、珪藻土の分解、消臭効果により、室内に漂う化学物質や悪臭を分解、消臭することができる。
また、周知のようにチタンアパタイトは、富士通研究所と東京大学先端科学技術研究センターの共同研究で開発されたもので、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造され、有機物を確実に吸着するアパタイトの機能と、吸着した有機物を水と二酸化炭素にまで完全に酸化分解する酸化チタンの効果を併せ持つために、このチタンアパタイトを珪藻土と混ぜ合わせて製造したコーティング材を塗布して形成したコーティング層を備えた本実施例のパネルでは、フレームに付着した汚れや菌等をほとんど分解することができる。
従って、本実施例のパネル1では、フレーム本体の表面に形成したコーティング層が珪藻土と光触媒の双方の効果を発揮することができ、珪藻土の分解消臭効果、抗酸化作用等によって室内の除湿、消臭等を行うことが可能であるとともに、光触媒の作用によってフレームに付着した汚れを分解し、パネルの装飾効果が落ちることを防止し、室内環境を良くすることが可能である。
このように、本実施例のパネル1では、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材をフレーム本体の表面に塗布することでコーティング層を形成しているために、パネル1を室内に飾っておくことのみで室内の住環境を向上させることが可能である。
なお、前記コーティング層6の形成方法は特に限定されず、スクリーン印刷やコーター印刷によってフレーム本体6の表面にコーティング材を塗布して、これによりフレーム本体6の表面にコーティング層7を形成するとよい。
本考案のパネルでは、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材によってコーティング層を形成しており、これにより、パネルを室内に飾っておくのみで、室内における住環境を良くすることができるために、とんぼ等の係止手段によって裏板をフレームに係止する、いわゆる一般的なパネルの他に、フレーム自体を回動して写真、絵画等を収納可能なフロントオープン式のパネル等、室内等に飾るパネルの全般に適用可能である。
1 パネル
2 フレーム
201 載置部
3 透明体
4 裏板
5 絵画、写真等の掲示物
6 フレーム本体
7 コーティング層
8 係止部材(とんぼ)
2 フレーム
201 載置部
3 透明体
4 裏板
5 絵画、写真等の掲示物
6 フレーム本体
7 コーティング層
8 係止部材(とんぼ)
Claims (2)
- 複数本の長尺状のフレーム材を略多角形状に枠組みすることにより形成されるフレーム(2)と、
該フレーム(2)内に支持される透明体(3)と、
該透明体(3)の裏面側に重ね合わされる配置で、前記フレーム(2)内に支持される裏板(4)と、を具備し、写真、絵画等の掲示物を前記透明体と裏板間に挟持して額装可能としたパネルであって、
前記フレーム(2)は、フレーム本体(6)と、珪藻土と光触媒を混ぜ合わせて製造したコーティング材を前記フレーム本体(6)の表面に塗布することで形成したコーティング層(7)と、を具備したことを特徴とするパネル。 - 前記コーティング材は、珪藻土とチタンアパタイトを混ぜ合わせて製造したコーティング材であることを特徴とする請求項1に記載のパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003222U JP3185457U (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013003222U JP3185457U (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3185457U true JP3185457U (ja) | 2013-08-15 |
Family
ID=50429220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013003222U Expired - Lifetime JP3185457U (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185457U (ja) |
-
2013
- 2013-06-06 JP JP2013003222U patent/JP3185457U/ja not_active Expired - Lifetime
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