JP3212503U - 造花 - Google Patents
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Abstract
【課題】夜間や暗い屋内でも、浮遊する塵、埃、菌、有害物質を確実に吸着分解し、屋内における住環境を良くすることができる造花を提供する。【解決手段】容器5と、容器5内に備えた、発泡スチロール、スポンジ、粘土、土等で構成された土台と、土台に立設した、少なくとも、紙、布、ビニールで構成された葉3を備えた造花本体2を具備した造花であって、葉3の表裏面に、チタンアパタイトをスプレーで塗布することで形成した、チタンアパタイトを備えたコーティング層を具備したことを特徴としており、屋内の床や机等の上に設置することで、チタンアパタイトの作用によって、夜間や暗い屋内でも、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質をコーティング層に吸着して確実に分解し、屋内の殺菌、抗菌を行い、これによって、屋内における住環境を良い状態で維持することができる。【選択図】図1
Description
本考案は造花に係り、より詳しくは、造花を構成する花弁又は葉の少なくともいずれかにチタンアパタイトを備えたことを特徴とする造花に関する。
従来、屋内の住環境を好みのものにするために、屋内に生花や観葉植物を設置して屋内装飾を行うことが行われており、これにより、屋内の住環境を良くすることが可能である。
しかし、生花や観葉植物では、世話が大変であるとともに、生花は短期間で萎れてしまうので頻繁に交換する必要がありコストと手間がかかってしまうばかりか、世話を怠ると、逆に屋内が汚れてしまうという問題点も考えられる。
この点、近年になり、紙、布、樹脂等を用いて製造された造花を屋内に配置することが行われており、この造花では、生花や観葉植物と異なり、萎れたり枯れたりすることが無いので交換する必要もなくコストを抑えることができ、また手入れが容易であるという効果がある。また、造花に良い香りを付すことで、住環境を向上させることもできる。
しかし、造花では、精神面でのストレス等を解消することはできるが、これはあくまでも、視覚や香りによる室内環境の向上にすぎず、健康面を考慮した住環境そのものを向上させることはできない。
即ち、屋内における住環境を良くするためには、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を除去して屋内を殺菌、抗菌することが必要であり、また屋内の空気をマイナスイオン優位の空気にすることが必要であるが、造花のみでは、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を除去することは不可能であるとともに屋内の空気をマイナスイオン優位にすることも不可能である。
そのために、従来、トルマリン等のマイナスイオンを発生させる手段を具備して屋内をマイナスイオン優位の環境にしたり、花や葉に光触媒を付し、これにより、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を除去したりする造花が提供されている。
しかしながら、光触媒を花や葉に備えた造花の場合では、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を確実に除去することは不可能である。即ち、周知のように光触媒は、紫外線を吸収することで強力な酸化力を帯びて、有害物質を分解する作用を有するが、紫外線が当たらないと分解作用を発揮することができないために、紫外線が当たらない暗い場所では、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を確実に除去することができない。
また、トルマリン等のマイナスイオンを発生させる手段を具備した造花の場合では、マイナスイオンを発生させることはできるが、それのみでは、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を除去して住環境を良くすることは不可能である。
そこで、本考案は、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を確実に除去して住環境を良くすることが可能な造花を提供することを課題としている。
本考案の造花は、
容器と、
該容器内に備えた土台と、
該土台に立設した、少なくとも葉又は花弁のいずれかを備えた造花本体と、を具備した造花であって、
前記少なくとも葉又は花弁のいずれかに、チタンアパタイトを備えたコーティング層を具備したことを特徴としている。
容器と、
該容器内に備えた土台と、
該土台に立設した、少なくとも葉又は花弁のいずれかを備えた造花本体と、を具備した造花であって、
前記少なくとも葉又は花弁のいずれかに、チタンアパタイトを備えたコーティング層を具備したことを特徴としている。
本考案の造花では、容器内に具備した土台に造花本体を立設した造花において、造花本体を構成する葉又は花弁に、チタンアパタイトを備えたコーティング層を具備している。そのため、コーティング層に備えているチタンアパタイトの作用により、浮遊している埃、塵、菌、有害物質等を吸着して分解することができる。従って、この造花を室内等に設置することで、屋内に浮遊している埃、塵、菌、有害物質等を吸着して、これを確実に分解し、屋内における住環境を良くすることが可能となる。
本考案の造花では、容器内に土台が備えられており、この土台に造花本体が立設されている。
そして、造花本体は、少なくとも葉又は花弁のいずれかを備えており、少なくとも葉又は花弁のいずれかには、チタンアパタイトを備えたコーティング層が形成されている。
ここで、前記コーティング層は、チタンアパタイトを葉又は花弁に塗布することで形成すると良く、塗布の方法としては、チタンアパタイトのスプレーを葉に噴霧する方法が考えられる。
本考案の造花の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例の造花の正面図であり、図において1が本実施例の造花である。
そして、本実施例の造花1は、観葉植物を模した造花としており、茎4とこの茎4に備えた葉3で造花本体2を構成しており、茎4及び葉3は、紙、布、ビニール、ナイロン等によって製造されている。但し、必ずしも観葉植物を模した造花にする必要はなく、花弁を備えた構成にしてもよく、また、茎と花弁のみで構成される一輪差しとしてもよい。
また、本実施例の造花1では、容器5を有しており、この容器5内には、図示しない土台が配置され、土台に前記造花本体2が立設されている。そして、前記土台としては、発泡スチロール、スポンジ、粘土、土等が考えられるが、特に素材は限定されず、いずれの素材を用いても土台としても良い。
次に、図2は、前記葉3の構造を示す断面図であり、葉3の一部分を示している。そして、本実施例において前記葉3は、葉本体の表裏面にコーティング層を形成して構成されている。即ち、図において6が葉本体であり、7がコーティング層である。そして、前記葉本体6は前述したように、紙、布、ビニール、ナイロン等によって製造されている。
ここで、前記コーティング層7について説明すると、本実施例において前記コーティング層7は、前記葉本体6の表裏面にチタンアパタイトを塗布することで形成している。具体的には、本実施例では、チタンアパタイトを含有したスプレーを用いて、前記葉本体6の表裏面にチタンアパタイトを吹き付けることによって、前記葉本体6の表裏面にチタンアパタイトによるコーティング層7を形成している。そしてこれにより、チタンアパタイトの作用により、屋内に浮遊している塵、埃、菌、有害物質等の有機物をコーティング層7に吸着して分解し、屋内の住環境を良いものにしている。
即ち、周知のようにチタンアパタイトは、富士通研究所と東京大学先端科学技術研究センターの共同研究で開発されたもので、アパタイト結晶中に酸化チタンを導入して製造され、有機物を確実に吸着するアパタイトの機能と、吸着した有機物を水と二酸化炭素にまで完全に酸化分解する酸化チタンの効果を併せ持つものである。
そのために、チタンアパタイトを塗布することで形成したコーティング層7を葉本体6の表裏面に有する本実施例の造花1では、これを、屋内に設置することで、屋内に浮遊している埃、塵、菌、有害物質等の有機物をコーティング層7に吸着し、このコーティング層7に吸着した埃、塵、菌、有害物質、花粉等を確実に酸化分解することができ、従って、屋内の住環境を良いものにすることができる。
また、チタンアパタイトは光触媒材料であるために紫外線が当たらないと埃等を分解することはできないが、吸着能力が常にあるために、光が無い暗い場所でも塵、埃、菌、有害物質等を吸着し、その後紫外線が当たった時に吸着した塵、埃、菌、有害物質等を分解することができるために、夜等の暗いときでも、常に屋内の住環境を良いものにすることができる。
なお、前述のチタンアパタイトを含有したスプレーは既に市販されているので、その製造方法等の詳細な説明は省略する。また、必ずしも、スプレーにより葉本体6の表裏面にチタンアパタイトを塗布する必要はなく、刷毛等で塗布してもよい。そしてその場合は、チタンアパタイトの粉を水や接着剤で溶いて粘性を持たせた状態にして、この粘性を持たせたチタンアパタイトを、刷毛等でシート本体の表面に塗る方法が考えられる。
なお、前述の説明では、葉本体6の表裏面にコーティング層7を形成した形態を説明したが、コーティング層7は必ずしも葉本体6の表裏面に形成する必要はなく、表面のみ、又は裏面のみにコーティング層を形成してもよい。また、花弁を有する造花では、花弁の表面、裏面又は表裏面にコーティング層を形成しても良い。
次に、このように構成される本実施例の造花1の作用について説明すると、本実施例の造花1は、屋内の床に設置されたり、又は屋内に配置された机、テーブル等の上に設置されたりして、観賞用として用いられる。
そうすると、コーティング層7を形成するチタンアパタイトにより、屋内を浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を吸着して分解し、それにより、屋内の住環境を良いものにすることができる。
従って、本実施例の造花を使用することで、夜間や暗い屋内でも、屋内の殺菌、抗菌を行い、それにより、屋内に浮遊する塵、埃、菌、有害物質を確実に除去して住環境を良くすることができる。
本考案の造花では、葉にチタンアパタイトを備えたコーティング層を具備しており、これにより、屋内を浮遊する塵、埃、菌、有害物質等を吸着分解し、屋内の住環境を良いものにすることができるために、屋内の住環境を良いものにするために用いられる造花の全般に適用可能である。
1 造花
2 造花本体
3 葉
4 茎
5 容器
6 葉本体
7 コーティング層
2 造花本体
3 葉
4 茎
5 容器
6 葉本体
7 コーティング層
Claims (2)
- 容器(5)と、
該容器(5)内に備えた土台と、
該土台に立設した、少なくとも葉(3)又は花弁のいずれかを備えた造花本体(2)と、を具備した造花であって、
前記少なくとも葉(3)又は花弁のいずれかに、チタンアパタイトを備えたコーティング層(7)を具備したことを特徴とする造花。 - 前記コーティング層(7)は、チタンアパタイトを前記葉(3)又は花弁のいずれかの表面に塗布することで形成したことを特徴とする請求項1に記載の造花。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003005U JP3212503U (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | 造花 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017003005U JP3212503U (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | 造花 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3212503U true JP3212503U (ja) | 2017-09-14 |
Family
ID=59855032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017003005U Active JP3212503U (ja) | 2017-07-03 | 2017-07-03 | 造花 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3212503U (ja) |
-
2017
- 2017-07-03 JP JP2017003005U patent/JP3212503U/ja active Active
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