JP3185251B2 - カメラのズーミング装置 - Google Patents

カメラのズーミング装置

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JP3185251B2
JP3185251B2 JP15399391A JP15399391A JP3185251B2 JP 3185251 B2 JP3185251 B2 JP 3185251B2 JP 15399391 A JP15399391 A JP 15399391A JP 15399391 A JP15399391 A JP 15399391A JP 3185251 B2 JP3185251 B2 JP 3185251B2
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征之 宮澤
雅之 上山
保明 芹田
吉宏 原
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズーミング中に焦点検
出を行い焦点調節用レンズを駆動して合焦させる機能を
有したカメラのズーミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ズーミングによりレンズの焦
点距離を変化させたときに結像位置が変化する、バリフ
ォーカルレンズと称せられるレンズがあり、この種のレ
ンズは、小形化が図れ、また、近接距離の被写体を撮影
できるという利点がある。このバリフォーカルレンズを
交換レンズとしてカメラボディに装着するシステムが考
えられる。この場合、通例、カメラボディ側に焦点検出
のための測距手段を搭載し、この測距結果に基づいてボ
ディ側からレンズを合焦位置に駆動するような構成を採
用する。ところで、このような構成にあって、測距結果
に基づいて合焦を行うために焦点調節用レンズの駆動量
を演算により求めるが、その演算等を行うには、ボディ
及びレンズの各種データが必要である。しかるに、これ
らボディ及びレンズはそれぞれ固有のデータを有してい
ることから、ボディ・レンズ間でデータを交信する必要
が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
バリフォーカルレンズを使用し、かつ、ボディ・レンズ
間でデータ交信を行う必要のあるカメラシステムにおい
て、ズーミング中にレンズの焦点検出を行い焦点調節用
レンズを駆動して合焦させる場合、バリフォーカル補正
を行う必要があることから、測距の時間タイミングが測
距精度に大きく影響する。すなわち、レンズのデータを
カメラボディ側に取り込むタイミングと、カメラボディ
側での測距手段による測距タイミングとが時間的にずれ
ていると、ズーミングにより焦点距離が変わっているた
め、測距の精度が低下してしまう。特に、焦点検出のた
めの測距手段として、被写体からの光を受け光電荷を所
定時間蓄積するタイプの、例えば、CCD等のセンサを
用いた場合、この光電荷蓄積型のセンサからのデータの
取り込みタイミングと、前記のようなデータ交信を行っ
て測距演算を行うシステムにおけるデータ交信は、該シ
ステムの演算手段の容量の制約等から、時間的にずらさ
ざるを得ないことから、工夫を要する。本発明は、上述
した問題点を解決するもので、バリフォーカルレンズを
使用し、かつ、ボディ・レンズ間でデータ交信を行うカ
メラにおいて、ズーミングに伴い必要となるバリフォー
カル補正を適正なタイミングで行い、ズーミング中にあ
っても正確な合焦動作を行うことが可能なカメラのズー
ミング装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ズーミングによりレンズの焦点距
離を変化させたときに結像位置が変化するバリフォーカ
ルレンズを装着し、ズーミング中に焦点検出を行い焦点
調節用レンズを駆動して合焦させる機能を有したカメラ
のズーミング装置において、カメラボディ側は被写体か
らの光を受け光電荷を所定時間蓄積する焦点検出用セン
サと、このセンサによる測距データとレンズ側から取り
込んだデータとに基づいて測距演算を行う演算手段と、
ボディ側からレンズ側へ測距タイミングを伝達し、かつ
所定の焦点距離へのズーム命令を出力する交信手段と、
レンズ側から受け取ったバリフォーカル補正駆動量を含
むズーム関連データに基づいてバリフォーカル補正駆動
を行うレンズ駆動手段とを有し、レンズ側はボディ側か
らの指令に基づき測距用データを演算し、かつバリフォ
ーカル補正駆動量を演算する演算手段と、該測距用デー
タ及びバリフォーカル補正駆動量を含むズーム関連デー
タをボディ側へ伝達する交信手段とを有したものであ
る。請求項2の発明は、上記において、カメラボディ側
の交信手段からレンズ側へ伝達する測距タイミングの交
信データには、焦点検出用センサでの光電荷の積分開始
タイムラグデータを含むものである。
【0005】
【作用】上記請求項1の構成によれば、カメラボディ側
の焦点検出用センサは被写体からの光を受け光電荷を所
定時間蓄積することにより測距データを出力する。交信
手段はレンズ側へ測距タイミングを伝達する。レンズ側
の演算手段はボディ側からの前記の交信指令に基づく所
定のタイミングで測距用データを演算し、かつ、ズーミ
ングに伴うバリフォーカル補正駆動量を演算し、その交
信手段は該測距用データ及びバリフォーカル補正駆動量
を含むズーム関連データをカメラボディ側へ伝達する。
カメラボディ側の演算手段は前記測距データとレンズ側
から取り込んだデータとに基づいて測距演算を行い、レ
ンズ駆動手段に対して所定の焦点距離へレンズを駆動す
る命令を出力し、合焦状態とする。請求項2の構成によ
れば、カメラボディ側の交信手段は焦点検出用センサで
の光電荷の積分開始タイムラグデータを含む交信データ
をレンズ側へ伝達し、レンズ側の演算手段は該データに
基づく測距タイミングで測距用データ等を演算し、その
交信手段によりカメラボディ側に出力する。これによ
り、カメラボディ側は適切なタイミングでレンズ側のデ
ータを得ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例として、モータによ
り焦点距離変化させることが可能な交換レンズを備えた
一眼レフカメラシステムについて説明する。図1に本シ
ステムのブロック構成を示す。カメラボディ側は、測距
部2からのデータをボディ制御部1に入力して焦点合わ
せをするためのレンズ駆動量を算出し、焦点調節用レン
ズ群駆動制御部3にてモータM1に通電することによ
り、焦点調節用レンズ群(以下、AFレンズという)L
Fを駆動して自動的に焦点合わせを行う機能と、ボディ
データ出力部4及びレンズデータ入力部5により、レン
ズ側と交信してレンズをボディの意志で動作させる機能
とを有している。また、レンズ側は、ズームリング操作
検知手段10において操作が検知され、レンズ制御部6
によりそれを検出したときは、ズームレンズ群駆動制御
部7にてモータM3に通電することにより、ズームレン
ズ群LAを駆動してズーミングを行う機能(以下、パワ
ーズームという)と、ボディデータ入力部8及びレンズ
データ出力部9にてボティと交信することにより、レン
ズのデータをボディに出力する機能と、ボディからのデ
ータに従って動作する機能とを有している。なお、ズー
ミング動作においては、ズームレンズ群絶対位置検出器
7aからの検出信号がレンズ制御部6に入力される。
【0007】次に、ボディとレンズの外部構成について
説明する。図2の(a)は本発明を適用したカメラボテ
ィBDの外部構成を、(b)はカメラボティBDに交換
自在に装着される交換レンズLEの外部構成を示してい
る。以下、各部の名称と機能について説明する。11は
メインスイッチSM及びオートプログラムズームスイッ
チAPZSWをON/OFFさせるためのスライダであ
り、このスライダ11がOFF位置にある時、カメラボ
ディBDは動作不能状態となり、ON位置にある時、動
作可能状態かつ、オートプログラム禁止状態となり、A
PZON位置ではオートプログラムズームも可能な状態
となる。オートプログラムズームとは、カメラが被写体
距離によって自動的に適格な撮影倍率になるよう自動的
にズームする作動をいう。
【0008】12はレリーズボタンであり、1段目の押
し込みで後述の撮影準備スイッチS1がONされて、測
光・露出演算・AF(自動焦点合わせ)の各動作を開始
する。また、2段目の押し込みで後述のレリーズスイッ
チS2がONされて、露出制御動作を開始する。14は
ボディ表示部であり、シャッター速度や絞り値、スイッ
チ類の情報、電池の警告マーク等を表示する。また、フ
ァインダ内表示部(図示ななし)では、シャッタ速度、
撮影フレーム等の表示を行う。15はマウントロックピ
ンである。交換レンズLEが装着され、マウントロック
状態にあれば、後述のレンズ装着スイッチSLEがOF
Fとなり、それ以外のときにはレンズ装着スイッチSL
EはONになっている。16はAFカプラであり、カメ
ラボティBD内のAFモータの回転に基づいて回転駆動
される。17は絞り込みレバーであり、カメラボティB
Dで求められた絞り込み段数分だけ交換レンズLEの絞
りを絞り込むためのレバーである。
【0009】次に、交換レンズLEにおける各部の名称
と機能について説明する。25はマウントロック溝、2
6はAFカプラ、27は絞り込みレバーである。カメラ
ボティBDに交換レンズLEを装着すると、カメラボテ
ィBDのマウントロックピン15がマウントロック溝2
5に係合し、ボディ側のAFカプラ16の凸部がレンズ
側のAFカプラ26の凹部に係合し、ボティ側のAFモ
ータの回転がAFカプラ16,26を介してレンズ側に
伝わり、AFレンズが移動して焦点合わせが行われる。
さらに、レンズ側の端子J1〜J8がボディ側の端子J
11〜J18と接続される。また、絞り込みレバー17
がレンズ側の絞り込みレバー27と係合し、ボディ側の
絞り込みレバー17の移動分だけレンズ側の絞り込みレ
バー27が追従して移動し、絞り開口が絞り込みレバー
17,27の移動分に対応する値に制御される。28は
パワーズーム/マニュアルズーム選択スイッチSPZを
ON/OFFさせるとともに、レンズ内部のズーム駆動
系クラッチの接続/切断を行うスライダで、パワーズー
ム側に操作されると、クラッチが接続され、モータによ
る電動パワーズームが可能となる。マニュアルズーム側
に操作されると、クラッチが切断され、パワーズーム不
可となる替わりに手動操作によるズームが可能となる。
80は操作環(操作部材)で、光軸前後方向への移動
で、パワーズーム/パワーフォーカスの指定を行い、光
軸まわりの回転操作により、パワーズーム/パワーフォ
ーカスの方向および量を指定できる。
【0010】次に、カメラシステムの回路構成について
説明する。図3はカメラボティBDに内蔵されたボディ
内回路の回路図である。ボディ内回路について説明する
と、μC1はカメラ全体の制御や種々の演算を行うボデ
ィ内マイクロコンピュータ(以下、ボディマイコンとい
う)である。AFCTは焦点検出用受光回路であり、光
電荷を所定時間蓄積する焦点検出用の積分形光センサと
してのCCDと、CCDの駆動回路と、CCDの出力を
処理しA/D変換してボディマイコンμC1に供給(以
下、これをデータダンプまたは単にダンプという)する
回路とを備えており、データバスを介してボディマイコ
ンμC1と接続されている。この焦点検出用受光回路A
FCTにより、測距エリアに存在する被写体の焦点ずれ
量(デフォーカス量)に関する情報が得られる。LMは
ファインダ光路中に設けられた測光回路であり、その測
光値をA/D変換してボディマイコンμC1へ輝度情報
として与える。
【0011】DXはフィルム容器に設けられたフィルム
感度のデータを読み取ってボディマイコンμC1にシリ
アル出力するフィルム感度読取装置である。DISPC
はボディマイコンμC1から表示データ及び表示制御信
号を入力して、カメラ本体上面の表示部DISP1(図
2の表示部14)及びファインダ内の表示部DISP1
1(図示せず)に所定の表示を行なわせる表示回路であ
る。LECTは交換レンズLE(以下、単にレンズとも
いう)に内蔵されたレンズ内回路であり、交換レンズ固
有の情報をボディマイコンμC1に供給する。このレン
ズ内回路LECTについては、後で詳細に説明する。M
1はAFモータであり、AFカプラ16,26を介して
交換レンズLE内のAFレンズを駆動する。MD1は焦
点検出情報に基づいてAFモータM1を駆動するモータ
駆動回路であり、ボディマイコンμC1からの指令によ
って正転・逆転・停止が制御される。
【0012】ENCはAFモータM1の回転をモニタす
るためのエンコーダであり、所定の回転角毎にボディマ
イコンμC1のカウンタ入力端子CNTにパルスを出力
する。ボディマイコンμC1はこのパルスをカウント
し、AFレンズの速度を制御する。TVCTはボディマ
イコンμC1からの制御信号に基づいてシャッターを制
御するシャッター制御回路である。AVCTはボディマ
イコンμC1からの制御信号に基づいて絞りを制御する
絞り制御回路である。M2はフィルム巻き上げ・巻き戻
しと露出制御機構のチャージを行うためのモータであ
る。また、MD2はボディマイコンμC1からの指令に
基づいてモータM2を駆動するモータ駆動回路である。
【0013】次に、電源関係の構成について説明する。
E1はカメラボティBDの電源となる電池である。Tr
1は上述した回路の一部に電源を供給する第1の給電ト
ランジスタである。Tr2はレンズ内のズームモータの
駆動のための電源を供給するための第2の給電トランジ
スタであり、MOS構成となっている。DDはボディマ
イコンμC1に供給する電圧VDDを安定させるための
DC/DCコンバータであり、電源制御端子PW0が
“High”レベルのときに動作する。VDDはボディ
マイコンμC1、レンズ内回路LECT、フィルム感度
読取回路DX、及び表示制御回路DISPCの動作電源
電圧である。VCC1は焦点検出用受光回路AFCT、
及び測光回路LMの動作電源電圧であり、電源制御端子
PW1から出力される信号の制御下にて電源電池E1か
ら給電トランジスタTr1を介して供給される。VCC
2はレンズ内のズームモータの動作電源電圧であり、電
源制御端子PW2から出力される信号の制御下にて電源
電池E1から給電トランジスタTr2を介して供給され
る。VCC0は、モータ駆動回路MD1、シャッター制
御回路TVCT、絞り制御回路AVCT、およびモータ
駆動回路MD2の動作電源電圧であり、電源電圧E1か
ら直接供給される。
【0014】D1〜D3はDC/DCコンバータDDが
動作を停止しているときに、電圧VDDよりも低い電圧
をボディマイコンμC1に与え、消費電力を少なくする
ためのダイオード群である。この低い電圧は、ボディマ
イコンμC1が作動できる最低電源電圧に設定されてお
り、DC/DCコンバータDDが動作を停止していると
きは、ボディマイコンμC1のみが動作可能である。B
C1は電池E1の電圧VCC0を検出して、その検出結
果をボディマイコンμC1に知らせるバッテリーチェッ
ク回路である。レンズ内回路LECT内のGND1は低
消費電力部のグランドラインであり、レンズとボディの
間は端子J17,J7を介して接続されている。ボディ
内ではアナログ部とディジタル部は別々のグランドライ
ンにする必要があるが、便宜上、図面では一本で示して
いる。GND2は大消費電力部のグランドラインであ
り、レンズとボディの間は端子J18,J8を介して接
続されている。
【0015】次に、スイッチ類の説明を行う。S1はレ
リーズボタン12の1段目の押し下げでONされる撮影
準備スイッチである。このスイッチS1がONになる
と、ボディマイコンμC1の割り込み端子INT1に割
り込み信号が入力されて、測光、測距及びAFレンズ駆
動等の撮影に必要な準備動作が行われる。SMは、カメ
ラの動作を可能とするためのスライダ11がON位置に
あるときにONとなり、OFF位置にあるときにOFF
となるメインスイッチである。PG1はスイッチSMが
ONからOFFへまたはOFFからONへ変化する毎に
“Low”レベルのパルスを出力するパルス発生器であ
る。このパルス発生器PG1の出力は、ボディマイコン
μC1の割り込み端子INT2に割り込み信号として入
力される。APZSWはオートプログラムズームを可能
とするスイッチであり、スライダ11がAPZONの位
置にある時、オートプログラムズームONとなり、O
N、OFFの位置にある時、オートプログラムズームO
FFとなる。
【0016】S2はレリーズボタン12の2段目の押し
下げでONされるレリーズスイッチである。このスイッ
チS2がONになると、撮影動作が行われる。S3はミ
ラーアップが完了するとONされるミラーアップスイッ
チであり、シャッター機構がチャージされ、ミラーダウ
ンするとOFFとなる。SRE1はカメラボティBDに
電池E1が装着されたときにOFFとなる電池装着検出
スイッチである。電池E1が装着されて、電池装着検出
スイッチSRE1がOFFになると、抵抗R1を介して
コンデンサC1が充電され、ボディマイコンμC1リセ
ット端子RE1が“Low”レベルから“High”レ
ベルに変化する。すると、ボディマイコンμC1は後述
のリセットルーチンを実行する。
【0017】次に、シリアルデータ交信のための構成に
ついて説明する。測光回路LM、フィルム感度読取回路
DX、及び表示制御回路DISPCは、シリアル入力S
IN、シリアル出力SOUT、及びシリアルクロックS
CKの各信号ラインを介してボディマイコンμC1とシ
リアルにデータ交信を行う。そして、ボディマイコンμ
C1との交信対象は、チップセレクト端子CSLM,C
SDX,CSDISPにより選択される。すなわち、端
子CSLMが“Low”レベルの時には測光回路LMが
選択され、端子CSDXが“Low”レベルの時にはフ
ィルム感度読取回路DXが選択され、端子CSDISP
が“Low”レベル時には表示制御回路DISPCが選
択される。さらに、3本のシリアル交信用の信号ライン
SIN,SOUT,SCKは端子J15,J5;J1
4,J4;J16,J6を介してレンズ内回路LECT
と接続されており、レンズ内回路LECTを交信対象と
して選択する時には、端子CSLEを“Low”レベル
とするものであり、この信号は端子J3,J13を介し
てレンズ内回路LECTに伝達される。
【0018】次に、図4に基づいて交換レンズLEに内
蔵されたレンズ内回路LECTについて説明する。μC
2は交換レンズLEに内蔵されたズームモータの制御や
カメラボティBDとのデータ交信及びモード設定等の制
御を行うためのレンズ内マイクロコンピュータ(以下、
レンズマイコンという)である。ここで、カメラボティ
BDと接続される端子群J1〜J8について説明する
と、J1はズームモータ駆動用の電源電圧VCC2をボ
ディ側からレンズ側へ供給するための電源端子、J2は
ズームモータ駆動用以外の電源電圧VDDをボディ側か
らレンズ側へ供給するための電源端子、J3はデータ交
信要求を示す信号入出力用の端子、J4はデータ交信用
のクロックをボディ側から入力するクロック端子、J5
はボディ側からのデータを入力するシリアル入力端子、
J6はボディ側へデータを出力するシリアル出力端子、
J7はモータ駆動用回路以外の回路のグランド端子、J
8はモータ駆動用回路のグランド端子である。
【0019】交換レンズとボディ間の端子J3,J13
を介して伝達される端子CSLEについての信号ライン
は、双方向の信号ラインとなっている。このラインを介
してボディマイコンμC1からレンズマイコンμC2に
信号が伝達されると、レンズマイコンμC2に割り込み
が発生し、レンズマイコンμC2が起動されるとともに
ボディとの交信対象として交換レンズが指定される。一
方、このラインを介してレンズマイコンμC2からボデ
ィマイコンμC1に信号が伝達されると、パルス発生器
PG2(図3)によりボディマイコンμC1のレンズ割
り込み端子LEINTに割り込み信号が入力され、ボデ
ィマイコンμC1が起動される。なお、ボディマイコン
μC1からレンズマイコンμC2へのデータが送信され
る時は、ボディマイコンμC1は割り込みLEINTを
受け付けないようになっている。RSICはボディから
供給される電圧VDDがレンズマイコンμC2の正常動
作電圧以下になった時に、レンズマイコンμC2にリセ
ットをかけるためのリセット用ICである。R2,C2
はレンズマイコンμC2にリセットをかけるためのリセ
ット用抵抗及びコンデンサである。
【0020】RE2はレンズマイコンμC2のリセット
端子であり、ボディからレンズ内回路を駆動するための
電圧VDDが供給され、抵抗R2とコンデンサC2によ
って端子REが“Low”レベルから“High”レベ
ルに変化すると、レンズマイコンμC2はリセット動作
を行う。SPZは、パワーズーム/マニュアルズームを
選択するスライダ28に連動するスイッチで、パワーズ
ーム選択時にONとなる。また、この時、ズームクラッ
チ(不図示)は接続状態にあり、ズームモータM3の駆
動によりズームレンズ光学系を動かすことができる。S
PFは、前述の操作環80の光軸方向の移動に連動して
ON/OFFしてパワーズーム/パワーフォーカスを指
定するスイッチで、操作環80が光軸後方に操作された
時、ONになり、パワーフォーカスが選択されたことを
レンズマイコンμC2に伝える。操作環80が光軸前方
に操作(実際には自動的に復帰する)された時は、OF
Fとなり、パワーズーム操作が選択されたことを伝え
る。ZVENは、操作環80の光軸回りの回転操作に連
動する操作速度エンコーダで、パワーズーム/パワーフ
ォーカスの速度及び方向を設定する。
【0021】M3はズームレンズ群を駆動するためのズ
ームモータである。このズームモータによるズームレン
ズ群の駆動により、焦点距離を連続的に変化させること
ができる。MD3はズームモータM3を駆動するための
モータ駆動回路であり、レンズマイコンμC2から与え
られるモータ駆動方向及び駆動速度を示す制御信号に応
じてズームモータM3の回転を制御する。また、レンズ
マイコンμC2から与えられるモータ停止信号やモータ
休止信号に応じて、ズームモータM3の両端短絡や電圧
印加停止をそれぞれ行う。ENC3はズームモータM3
の回転量を検出するためのパルスエンコーダであり、ズ
ーム光学系の位置検出及びズーム速度の検出に利用され
る。
【0022】ZENCは、ズーム光学系の絶対位置を検
出する絶対エンコーダ(図7)であり、全ズーム範囲を
複数にゾーン分割した領域検出を行う。SLEはレンズ
装着検出スイッチであり、交換レンズLEがカメラボテ
ィBDに装着され、マウントロックされたときにOFF
となる。つまり、交換レンズLEがカメラボティBDか
ら取り外されると、スイッチSLEがONとなり、コン
デンサC2の両端が短絡される。これにより、コンデン
サC2に蓄えられていた電荷が放電され、レンズマイコ
ンμC2の端子RE2は“Low”レベルになる。その
後、交換レンズLEがカメラボティBDに装着される
と、スイッチSLEがOFFになり、電源ラインVDD
によりコンデンサC2が充電され、抵抗R2とコンデン
サC2とで決まる所定時間後、端子RE2が“Hig
h”レベルに変化し、前述したように、レンズマイコン
μC2はリセット動作を行う。
【0023】以上で本実施例のハードウェアについての
説明を終えて、次にソフトウェアについての説明に入
る。まず、本実施例におけるバリフォーカルズームレン
ズのズーム駆動シーケンスの概要について説明する。バ
リフォーカルズームレンズとは、焦点距離を変化させた
(以下ズームという)時にピント面が移動するレンズで
ある。そこで、ズームさせた時に同時にフォーカスレン
ズ群も動かし、ピント面の移動を補償する必要がある。
図5はバリフォーカルズームレンズの各焦点距離での各
撮影距離のフォーカスレンズ群繰り出し量を示した図で
ある。撮影距離Dにおける焦点距離f、合焦までの繰り
出し量dxの関係につき、 D=F(f,dx)
……(1) dx=F- 1 (f,D) ……(2) が成立する。ここで、F()は、図5に示した光学系の
焦点距離−繰出量の関係を満足する光学系固有の関数で
ある。また、F- 1 ()はF()の逆関数である。式
(1)(2)に対し、撮影距離Dにおいて任意の(f1
,dx1 )、(f2,dx2 )の組み合わせについて考
えると、 dx2 =F- 1 (f2 ,D)=F- 1 {f2 ,F(f1
,dx1 )}…(3)が成立する。バリフォーカルレ
ンズがズームする時のピント移動を補償するフォーカス
レンズ群の駆動(以下、バリフォーカル補正駆動とい
う)は上式(3)に従って動かせばよい。
【0024】図6は本実施例におけるカメラボティ及び
レンズの各マイコンのシーケンスとボディ−レンズ間の
交信(以下、BL交信という)の実行関係を時間の流れ
に沿って表したものであり、図6の(a)はAFロック
時(静被写体に対するシーケンス)のもの、(b)はコ
ンティニュアスAF時(動被写体に対するシーケンス)
のものである。まず、AFロック時のズーム駆動シーケ
ンス(a)について説明する(シーケンス上の各BL交
信の詳細は後述する)。ボディマイコンはズーミング開
始に先立って測距を行う。これはバリフォーカル補正演
算式(上述の式3)に示す繰出量dx1を測定するため
である。この測距シーケンスの始めで、#aのBL交信
(測距タイミングを伝達する交信)を行う。#aのBL
交信は、後述する測距演算に必要なレンズ固有の光学デ
ータをレンズマイコンに計算させる(AF測距用データ
計算:AFD)ために、また、上述のバリフォーカル補
正演算に用いる焦点距離f1をレンズマイコンに与える
ために行う。BL交信#aが終了すると、ボディ側は、
焦点検出のためにCCDの光電荷蓄積(以下、CCD積
分:Iという)と、そのCCD積分結果の取り込み(ダ
ンプ:D)を行い、その後、レンズ側で計算した測距用
のデータをBL交信#bを用いてボディ側に取り込み、
ボディ側にて先にダンプDで取り込んだデータと合わせ
てAF測距演算(ALG)を行う。
【0025】その後、BL交信#cにおいて、ボディか
らレンズにズームの駆動命令(焦点距離を指定したズー
ム命令/マニュアルパワーズームの許可)を与えると同
時にAF測距演算で求めたフォーカスレンズ群の合焦位
置繰り出し量を転送する。以降、レンズはBL交信#c
で与えられた命令に従って、ズーム駆動を行い、かつ、
バリフォーカルの補正演算(VFC)を行う。上記の焦
点距離を指定したズーム命令は、ボディが指定した焦点
距離までレンズが動く命令であって、動体等に対して撮
影倍率を一定にして撮影するカメラの自動撮影モード等
に用いられる。また、上記のマニュアルパワーズーム許
可は、カメラ操作者がレンズ側にある操作環80に与え
る操作指示に従ってズーミングを行う際に使用される命
令である。ボディはBL交信#cを与えた後は、一定周
期でBL交信#dを行い、レンズのズーム動作を監視し
つつ、同BL交信でレンズから取り込んだバリフォーカ
ル補正駆動量を基にAFモータM1を駆動制御し、フォ
ーカスレンズ群を駆動し(バリフォーカル補正駆動:V
F駆動)、合焦状態を確保する。これは、ズームが停止
するまで行われ、ズーム停止後は、他のシーケンス(例
えばレリーズ)に移行する。
【0026】次に、図6(b)に示すコンティニュアス
AFの時のパワーズームについて説明する。コンティニ
ュアスAFとは、動体等に適したAF方式であり、測距
を繰り返し、常に被写体に合焦するよう、フォーカスレ
ンズを駆動させるモードである。コンティニュアスAF
時には、先に説明したAFロック時と違い、ズーム中で
あっても測距を繰り返す。以下、図6(b)のシーケン
スを用いて説明する。最初のBL交信#a(測距タイミ
ングを伝達する交信)からBL交信#d(ズーム関連デ
ータをレンズからボディに伝達する交信)までの交信に
よりバリフォーカル補正駆動量を得、フォーカスレンズ
を補正駆動するところまでのシーケンスは上述のAFロ
ック時のシーケンスと同じである。バリフォーカル補正
駆動を開始した後に、再度BL交信#a(測距タイミン
グを伝達する交信)からBL交信#d(ズーム関連デー
タの伝達交信)を繰り返す。図6(b)のシーケンスで
は、新たに測距サイクルに入ったものに関係するもの
を、以前のものと識別する上で、#a〜#dに対し、そ
れぞれ、#a´〜#d´あるいは、#a″〜#d″とし
ている。またボディ、レンズの各動作においても、それ
ぞれ積分(I)、ダンプ(D)等にダッシュ(´)表示
を付けて識別してある。#a´〜#d´の一連の交信を
終えた後、#d´のBL交信で得られた新しいバリフォ
ーカル補正駆動量を基に、再度、バリフォーカル補正駆
動(V駆動´)を行う。以降、同じシーケンスを繰り返
すことにより、動体に対する合焦を確保している。
【0027】ここで、ズーミング中の測距について、図
8、図9を用いて説明する。本実施例で用いられている
測距方式は、位相差方式と呼ばれている方式である。こ
の方式ではCCDセンサ上の基準部・参照部に結像した
像の間隔を測定することにより、前ピン、後ピン、合焦
を判定する。CCD等の光電荷蓄積型の素子を用い、図
9に示すように像面が移動する場合は、時間経過につれ
ての個々の瞬間光電荷蓄積量の合計量が最終的な測距結
果として得られる。一般的には、像面移動速度は、CC
D積分中、ほぼ一定速度とみなせ、CCD積分中央時点
の像間隔と、合成積分結果の像間隔はほぼ一致する。上
述の像面の移動は、動体に対してのAF駆動中や、本実
施例のバリフォーカルレンズのズーム駆動中に発生す
る。そのため、測距計算に用いる各種光学データや、前
述のバリフォーカル補正演算(式3)等に用いるデータ
類が、CCD積分中央の時点と一致していないと、測距
結果やバリフォーカル補正演算の結果にその違いの分だ
けの誤差が発生し、精度が低下することになる。本実施
例では、図6のシーケンスで説明したBL交信#a(測
距タイミングをボディからレンズに伝達する交信)にお
いて、測距演算及びバリフォーカル補正演算に用いる光
学データをサンプリングするタイミングを指定すること
により、精度低下を起こすことを防いでいる。
【0028】次に、BL交信方法およびBL交信で定義
されている各種交信とその役割について説明する。交信
は、図2に示した信号接点J13〜J16,J3〜J6
を介し、ボディマイコンμC1、レンズマイコンμC2
が電気的に接続されることにより行われる。以下、交信
のシーケンスを図10を用いて説明する。交信開始は、
ボディマイコンμC1がCSLE信号をロー(Low)
にすることにより行われる。本信号の立ち下がり信号を
受けて、レンズマイコンμC2は通常、ハイインピーダ
ンス(以下、HiZと記す)のポート状態になっている
SIN,SOUTを、シリアル交信モード(S−I/O
モードという)に変更する。通常、HiZ状態になって
いるのは、SIN,SOUTがボディマイコンμC1と
各回路LM,DX,DISPCとの共通信号ラインとな
っており、ボディマイコンμC1がそれらと交信する際
にレンズマイコンμC2、SIN,SOUTが干渉する
のを防止するためである。また、S−I/Oモードと
は、レンズマイコンμC2がマイコン内蔵のS−I/O
ハード(不図示)を用いて、ボディマイコンμC1とシ
リアル交信可能となる状態である。
【0029】CSLE信号がLow状態で、ボディがS
CK信号のup/downを8回繰り返されると、マイ
コン内蔵のS−I/Oハードにより、SIN/SOUT
を介し、1バイトのデータ転送がマイコン間で行われ
る。以降、所定バイト数を交信終了すると、ボディマイ
コンμC1はCSLE信号をHigh状態にする。その
後、レンズマイコンμC2はCSLE信号のHighを
検出し、SIN,SOUTをHiZ状態のポートモード
に変更し、BL交信を終了する。図10の(a)は後述
する交信モードの0CH(Hは16進を示す。図面では
Hを省略)および0BHを続けて交信した様子である。
まず、CSLE信号のLow直後の1バイト目はボディ
からレンズへ、ボディの種類を表す識別データICPB
を送る。レンズからはこの際、FFH(意味を持たない
データ)を送る。2バイト目は、レンズからボディにレ
ンズの種類を表す識別データICPLを送る。この時は
ボディはFFH(意味を持たないデータ)をレンズに出
力する。3バイト目はボディからレンズに対する命令あ
るいは以降に続く交信の種別を表すデータ(以降BL交
信モードデータあるいは単にモードデータという)をボ
ディが出力する。ここでは、モード0CHにおいて、モ
ードデータの次に、レンズからレンズスイッチ情報が出
力される。以降、モードデータ値に従った交信が続けら
れる。その後、CSLE信号がHighとなり、本交信
は終了する。再度BL交信を行う場合には、同様にCS
LE信号の立ち下がりからの手順を行う。
【0030】上記実施例に代えて、1つの交信モード終
了後、その交信を終了せず、続けて他の交信モードを行
うこともできる。すなわち、図10の(b)に示すよう
に、4バイト目までは図10の(a)と同じであるが、
5バイト目が連続した場合、次の交信モードを表すモー
ドデータ(0BH)が出力される。その後、該モード0
BHで定義されたデータZFLG〜ZSPDLを交信し
終えると、CSLE信号をHighとし、交信を終了す
る。この実施例では、2つの交信モードを連続転送する
が、他のモードの組み合わせや、また3つ以上の交信モ
ードを組み合わせて、連続交信を行うことも可能であ
る。このように連続転送を行う実施例においては、複数
回の交信を続けて交信する場合に比べ、CSLE信号の
Low直後の2バイト(ICPB,ICPL)を省略す
ることが可能になり、また、連続転送でない場合の各交
信間のCSLE信号をHigh,Lowにする必要がな
くなり、交信に要する時間を短縮することができる。ま
た、ボディマイコンμC1は周期的にパワーフォーカス
駆動量(操作量)の取り込みを行っており、その交信の
様子を図11に示すが、これについては後述する。
【0031】以下、レンズ側の動作をフローチャートを
用いて説明する。図12はリセットスタートのルーチン
を示す。リセットスタートのルーチンでは、全割込を禁
止し(ステップA10、以下、単にA10とのみ記す、
以下同様)、I/Oポート、メモリ内容を初期化(A1
1,A12)した後、レンズのスイッチ群の状態を読み
取り(A13)(サブルーチンSwInit)、ボディ
マイコンμC1との交信要求にそなえるため、CSLE
信号の割込許可とレンズスイッチ群の定期読み取りのた
めのタイマ割込許可(A14)を行った後、通常状態の
メインループの周回(A15〜A24)に入る。ステッ
プA15(メインフロー)では、ボディから送信された
レンズ制御命令の解析を行い、各制御を実行する。ボデ
ィからの各制御命令を実行し終えた後は、A22〜A2
4のステップにて、ボディ側で行う測距処理に必要なデ
ータを計算する。
【0032】上記の各制御内容は次の通りである。 RESETZ(A16)…ズーム制御部の初期化を行な
う。 MPZ(A17)…マニュアルパワーズームであり、レ
ンズのズーム操作部材(操作環80)の操作に従ったズ
ームを行ない、その際に、バリフォーカル補正演算を行
なう。 APZ(A18)…オートパワーズームであり、ボディ
から指定した焦点距離にズームし、その焦点距離へのバ
リフォーカル補正演算を行なう。 STOPZ(A19)…ズームの駆動を取り止める。 MinZ(A20)…レンズ長が最短位置になるように
ズームする。 Zpchk(A21)…ズームエンコーダ(ZENC)
を監視し、外力によってズームが動かされていないか、
監視する。
【0033】また、BL交信モード値(16進)と交信
内容は次の通りである。 00…レンズマイコン初期化スタート(Zpchk) 01…NOオペレーション 02…交信互換性チェック 03…全レンズデータをレンズからボディへ伝達 04…測距タイミングをボディからレンズへ伝達 05…測距用データをレンズからボディへ伝達 06…ズーム初期化(RESETZ) 07…最短レンズ長へのズーム起動命令(MinZ) 08…指定した焦点距離へのズーム命令(APZ) 09…マニュアルパワーズーム許可(MPZ) 0A…マニュアルパワーズーム範囲制限命令 0B…ズーム関連データをレンズからボディへ伝達 0C…レンズスイッチ情報をレンズからボディへ伝達 0D…ズーム停止命令(STOPZ) 0E…パワーフォーカス駆動量をレンズからボディへ伝
【0034】以下、各制御命令について説明する。ま
ず、図18のZpchkのルーチンを説明する。これ
は、通常、レンズがボディからの指示がない場合に実行
される。本ルーチンは、ズームエンコーダZENCを監
視し、ズームパルスエンコーダENC3からのパルスに
基づくパルスポジションカウンタ(ZpNow)が正し
い値を保持しているか確認するルーチンである。図18
に従って、本ルーチンの実行を説明する。まず始めに、
絶対ズームエンコーダZENCの値を読み取る(A9
0)。この絶対ズームエンコーダZENCは図7に示し
たようにゾーン分割が100パルス毎に行われている。
読み取ったエンコーダ値を基にゾーンサーチのサブルー
チン(A91)で現在ズームレンズがどこにあるのかを
確認する。ズームクラッチが接続されているかどうかを
確認し(A92)、ズームクラッチ未接続時(PZEn
=0、詳細は後述)は、A93〜A94の比較を行う。
ズームエンコーダ値より現在のズームレンズがゾーンZ
(Z=I,II,…VIII)にある時、通常ズームの
パルス値はそれぞれZpI〜ZpI+1(ZpI=0,
100,…800)の範囲にある。但し、外力等によ
り、無理やりズームレンズが動かされていた場合等は、
レンズマイコンμC2が保持しているパルス値(ZpN
ow)とズームエンコーダ値の対応が崩れ、ステップA
93〜A94の比較で上記検出ゾーン外にズームパルス
値があると検出された場合、それぞれ、A98,A97
のステップに分岐し、正しいパルス値近傍の値をZpN
owに設定する。その後、A99でズームレンズが正し
いパルス位置を認識していないことを示すフラグILL
posを1にセットし、リターンする。
【0035】また、外力等によって操作されない場合に
は、ズームエンコーダ(ZENC)出力とズームパルス
カウンタ(ZpNow)の対応は取られているので、A
93,A94の比較では分岐せず、そのままリターンす
る。ズームクラッチ接続時(PZEn=1)も同様にズ
ームエンコーダZENCとズームパルスカウンタの整合
状態を監視するが、未接続時のゾーン設定が、ZpI〜
ZpI+1であるのに対し、接続時のゾーン設定が、Z
pI−Δ〜ZpI+1+Δと、Tele/Wide側に
それぞれΔパルスだけゾーンを広げてある。上述のゾー
ン幅の違いは、ズームクラッチ未接続時は、ズームは外
力によって操作されるのみであるため、極力精度を上げ
るため上記ゾーンはズームエンコーダ切替り位置のパル
ス値を採用している。一方、ズームクラッチ接続時は、
ズームレンズ群は、レンズマイコンμC2がモータM3
を作動させ、ズームを作動させる。この際に、ズームエ
ンコーダZENCとパルスカウンタの不整合が検出され
ると、パルスカウンタの内容が再設定される。再設定に
よりパルスカウンタ値が不連続になると、ズーム動作の
ハンチング等が起きる、パルスを基準にした各種演算
(後述)値が不連続になる等、好ましくない。また、上
述の現象は外力によってズームが動かされた場合のみな
らず、製造誤差、バックラッシュ等で設計値とのずれが
発生した場合にも起こり得る。そこで、ズームをレンズ
マイコンμC2が動かせる状態にある時は、A95,A
96の判定において、上述のΔパルス分ゾーンを広げ、
ヒステリシス特性を持たせて上記現象を防いでいる。
【0036】次に、図13のRESETZのルーチンを
説明する。本ルーチンは、ボディからズームの初期化動
作命令が出力された場合に起動される。起動されると、
まずズームクラッチの接続状態を確認し(A40)、未
接続時にはズームを駆動せず、次回よりのメインフロー
分岐がZpchkになるようにmainFlw(変数)
をセットして、リターンする。ズームクラッチ接続時に
は既にズームリセット動作を行っているか確認する。ボ
ディが命令を送った直後はまだリセット動作を開始して
いないため、ステップA42に進み、ズームリセット駆
動の起動を行う。ズーム駆動の起動が行われるとズーム
モータM3に通電され、ズーム駆動が開始される。ズー
ム光学系はモータM3に接続され、モータM3の動きに
連動してズームする。モータM3と連動したパルスエン
コーダENC3から発生されたパルスはレンズマイコン
μC2に入力され、パルス割込を発生する。また、ズー
ム起動とあわせてズーム速度モニタ用のタイマ(不図
示)のタイマ動作が開始され、上記パルス割込とあわせ
て速度制御を行う。発生したパルス割込はレンズマイコ
ンμC2によってモニタされ、ズームパルス位置カウン
タZpNowに反映される。ズームの駆動は終端検知が
なされるまで、あるいは目標の指定値に達するまで続け
られ、前述の条件のいずれかが満足された時点でズーム
モータM3への通電が止められ、同時にパルス割込、お
よびズーム速度制御用タイマの作動が禁止される。ま
た、停止時の条件により、フラグ類、テレ・ワイド終端
フラグ、ズーム駆動中フラグ等がセット、リセットされ
る。
【0037】図13のRESETZの説明に戻る。ステ
ップA42でズームリセット駆動の起動を行った後、本
ルーチンから一時メインフロー(図12)の周回に戻る
が、次回のA15の分岐で再びRESETZのルーチン
が呼び出される。今回は既にズーム駆動中にあるので、
A41を経た後、ズームの終端に達したかを判定し(A
43)、終端に達しない場合はメインフローにそのまま
リターンし、次回のRESETZの呼び出しを待つ。終
端に達した場合は、mainFlwに0をセット(A4
4)し、次回のA15の分岐からはZpchk(A2
1)が呼び出されるようにする。このようにズームが終
端に達するまで、A15,A16,A22のステップを
繰り返し、終端に達した場合は、前述のZpchkにズ
ームパルスカウンタとエンコーダの整合チェック処理
(図18)に入る。
【0038】次に、図14のMPZのルーチンを説明す
る。BL交信の交信モード0Cによって、ボディがレン
ズのズームスイッチが操作されたことを検出すると、交
信モード09によってレンズにMPZの許可が与えられ
る。交信によって命令を受け取った後、レンズマイコン
μC2はメインフローのステップA15の判定によって
MPZルーチン(図14)に分岐する。MPZルーチン
では、まず始めにズームクラッチの接続状態を確認し、
未接続時にはRESETZ(図13)と同様の処理を行
う。後述するAPZ(図15)MinZ(図17)でも
同様のクラッチ接続確認処理を行なっている。MPZ起
動命令を受け取ったレンズマイコンμC2はズーム操作
部材の操作状態(LReq…後述するタイマ割込ルーチ
ンにて説明)に応じて、無操作であればズーム制動(A
53)、Teleの要求であればズームTele駆動
(A515)、Wideの要求であればズームWide
駆動(A52)を開始する。各ズーム駆動の駆動ルーチ
ン(A515,A52)ではRESETZで概略を説明
したズーム制御の割込、パルス割込およびズームタイマ
割込ルーチンが起動され、ズーム操作に応じたズーム駆
動がなされる。また、ズーム制動ルーチン(A53)で
は、ズームの駆動を禁止するフラグをセットし、ズーム
モータへの通電をOFFする。ズーム駆動/制動ルーチ
ンから復帰後はズームが動いているかどうかを確認し
(A54)、ズームが駆動中であればバリフォーカルの
補正演算を行なう(A55)。あるいは停止中であれ
ば、mainFlw=0とし(A56)、ボディの許可
なくズームが勝手に動き出さないようにして、MPZの
実行を止める。
【0039】次に、図15のAPZのルーチンを説明す
る。APZ命令がボディから転送された際には、メイン
フロー分岐(A15)によってAPZルーチンが呼び出
される。APZルーチンでは、現在の焦点距離fnとボ
ディから転送された目標焦点距離ftを比較し、同じで
あればズームを駆動せず、mainFlwに0をセット
し、次回以降のメインフロー分岐でZpchkに移行す
るようにした上で即座にリターンする。現在の焦点距離
fnより目標焦点距離ftが大きい時はTele側への
ズーム駆動を行ない(A63)、逆に小さいときはWi
de側へズーム駆動を行なう(A62)。実際のズーム
の駆動はRESETZで概略を説明したパルスとズーム
タイマ割込ルーチンにまかせており、ここではその割込
ルーチンの起動を行なうのみである。ズームの起動後
は、実際にズームが駆動しているかを確認し(A6
4)、ズーム停止時にはmainFlw=0をセット
し、リターンする。これはズーム終端等でズームが動け
ない時のためである。
【0040】ズームが作動中は、バリフォーカル補正演
算を行なう(A66,A67)。バリフォーカル補正演
算には2種類用意されており、VFCalc1はズーム
中の焦点距離変化に合わせ、各時点の補正値を繰り返し
演算(コンティニュアス演算)するもので、VFCal
c2は指定された目標焦点距離に対する補正値を計算
(1ショット演算)するものである。演算種類の選択は
BL交信モード(ズーム命令)の付属データの一つであ
るCalcTyp(演算タイプ指定)でボディから制御
できる。一般には動体等の被写体を追従しながらズーム
する場合には上記コンティニュアス演算を、静体等に一
気にズームする場合は1ショット演算が用いられる。
【0041】次に、図16のSTOPZのルーチンを説
明する。BL交信のモード0Dが出力された場合、本ル
ーチンがズーム停止に至るまで呼び出される。本ルーチ
ンでは最初にズームが停止されているかどうかを確認し
(A70)、停止時にはmainFlw=0とし(A7
3)、リターンする。一方、ズームが動作中はズーム制
動ルーチン(A71)を呼び出し、ズーム動作を禁止し
た後で、バリフォーカル補正演算を行なう。この際に行
なう演算はAPZのように目標の焦点距離が定まってい
るわけではないので、コンティニュアスのバリフォーカ
ル演算(A72)を行ない、その後、メインルーチンに
リターンする。本ルーチンはステップA70でズームが
停止したと判定されるまで、メインループ1回につき1
回呼び出され、従って停止の直前までバリフォーカル補
正演算を繰り返し行なう。
【0042】メインルーチン本体(図12)の説明に戻
る。各制御ルーチンから復帰後はフラグLatEnを確
認に行く(A22)。本フラグはボディがBL交信のモ
ード04で、測距用データの計算を要求したとき0にな
る。以下、交信から測距用データ計算の一連の流れにつ
いて説明する。ボディは交信開始に際し、信号CSLE
をHighからLowに下げる。信号CSLEはボディ
/レンズのマウント部接点J3を介し、レンズマイコン
μC2に接続される。レンズマイコンμC2はリセット
スタート後のイニシャライズ処理でCSLE割込許可に
なっており(図12のA14)、上記CSLEの立ち下
がり変化を受け、マイコンに割込が入る。
【0043】CSLE割込を受け、図23のルーチンが
起動される。交信開始時は、CSLEが立ち下がりのた
め、CSLEの判定部(A150)を経た後、A152
以下のステップに制御が移る。A152以下では、S−
I/O部をポートモードHiZ状態よりS−I/Oモー
ドに変更し、S−I/O入出力レジスタ(SIO)にF
FHを書き込んだ後、内部S−I/O転送数カウンタI
OCNT=0にし、S−I/O割込を許可し、リターン
する。データの転送は、CSLEのLowに続く転送ク
ロックSCKに同期して、SIOに出力した値がボディ
に転送され、同時にボディからの入力値がSIOに入力
される。ボディが8回のSCKのup/downを繰り
返すと、1バイトの転送が終了し、レンズマイコンμC
2にSIO割込がかかる。以降、8回のSCKのup/
downに同期し、レンズマイコンμC2に割込が入
り、SCKに同期して各々1バイトの交信が行われる。
これはCSLEが立ち上がってCSLEのHighエッ
ジ割込が入るまで行われ、この割込が入るとS−I/O
部をポートモード(HiZ状態)(A155)、S−I
/O部割込禁止(A156)とする。
【0044】次に、各バイトの転送完によって発生する
SIO割込によってBL交信のMode04が実行され
る様子を説明する。1バイト目の転送がかかると、図2
4に示すSIO割込のルーチンが起動される。割込処理
の先頭ではS−I/O転送数カウンタIOCNTを1
つ、インクリメントする。本カウンタは何バイト目の交
信位置にあるかを表すカウンタ(変数)であり、図10
のボディからのSOUTの1バイト毎にインクリメント
される。IOCNTは1バイト目転送完時、CSLEの
Low割込によって0に初期化されており、インクリメ
ントによって1になっているため、A162以降の処理
に移る。次回以降はそれぞれIOCNTの値によってA
164,A165,A166と処理が順次進む。3バイ
ト目に転送されるデータは、以下に続く交信内容の種別
を表すデータである。測距積分のタイミングを教える交
信モード04に入るべく、3バイト目でボディマイコン
μC1は交信種別を表すデータとして04Hを転送す
る。レンズマイコンμC2はこれを受信し、一旦RAM
上の変数IOModeに転送されたデータを格納し(A
165)、IOModeの値に応じてA166において
分岐し、各個別ルーチンを実行する。この場合はサブル
ーチンMode04が実行される(A171)。
【0045】以下、図31に従ってサブルーチンMod
e04を説明する。ここでは、まず、A23のステップ
で交信の新旧を判定する。変数BEnMD[4]は交信
Mode02(後述)で得られるデータである。このB
EnMD[4]が1の時には古い交信形態で、以降に交
信付属データはないのでDelayCNTに0をセット
し、IOCNTを2とし、リターンする。ここで、IO
CNTを2とした時は、次回のSIO割込では、図24
のA161から165に進むことにより、違う種類の交
信モード判定へ移行する。BEnMD[4]が4以外の
時は新しい交信形態で、以降に続く交信データがあるの
で、SIOにダミーの0を出力した後、リターンする。
4バイト目の転送完によって制御はA238〜A242
に移行する。すなわち、4バイト目の処理は、まず、フ
ラグLatEnを0にリセットし、転送されたデータを
変数DelayCNTにセットし、測距用データ演算完
了フラグCALCAFDを0にし、SIOに0をダミー
出力した後、IOCNTを2にセットし、リターンす
る。IOCNTを2とするのは、上述と同じ目的で、以
降に違う交信があるときの対応である。
【0046】以下、ボディで指定されたDelay(C
CD積分開始のタイムラグ)に同期したデータ取り込み
についての図19に示すタイマ割込ルーチンの実行を説
明する。タイマ割込ルーチンは、リセットスタート(図
12)のステップA14で初期化を受け、以降1mse
c毎に割込を発生する。タイマ割込ルーチンでは、毎
回、図20に示すサブルーチンLatDelayが実行
される。交信モード04が終了した直後ではフラグLa
tEnは0であり、LatDelayルーチンの最初の
呼び出し時の判定(A110)では、そのまま次のステ
ップA111に進む。次に、前述した図31のA239
で指定され、交信で得られたデータDelayCNTを
参照し、指定時間の経過を判定する。指定時間が経過し
ないときは何もせずリターンする。指定時間経過後にタ
イマ割込によってLatDelayが呼び出された時
は、ステップA111の時間経過判定から先に進み、現
在のズーム位置ZpNowを変数ZpLatにコピーし
た後(A112)、フラグLatEnを1とする。
【0047】ここで、各種交信モードを説明しておく。 “BL交信モード00”は、レンズマイコンをソフト的
にリセット(初期化)する。ノイズ等でハードがエラー
を起こした時に、そのリセット動作を行なうのに用られ
る。 “BL交信モード01”は実際には何のデータ転送も行
なわない交信である。これは連続交信中にある交信デー
タを受け、そのデータ値を用いて次の交信内容を決定す
るとき、その判定に要する時間を稼ぐためのダミー交信
として用意されている。 “BL交信モード02”は、ボディ・レンズの組み合わ
せ時の互換性を確認する交信である。BL交信モードデ
ータ以降に、ボディ・レンズはそれぞれ順に、BL交信
モード00,01,02…に対しての互換性データを出
力する。ボディ・レンズはそれぞれデータを受信し、互
換性を判定する。各BL交信は、機能(例えばパワーズ
ーム、パワーフォーカス)毎に定義されており、交信が
できないと判定されると、その機能も動かないと判定で
きる。
【0048】“BL交信モード03”は、レンズの全デ
ータをボディに伝達する交信で、以下のデータが送られ
る。該交信モードの付属データは次の通りである。 AVo…開放絞値 AVmax…最大絞値 KL…デフォーカス量をAFカプラ駆動量に変換するた
めの変換係数(駆動量変換係数という) fn…現在焦点距離 Kn…繰り出し量を距離に変換するための変換係数(距
離変換係数という) ΔSB…フィルム面とAFセンサ面の差。測距出力の補
正に用いられる。 fmin,fmax…それぞれ最短、最長焦点距離。A
PZ(オートプログラムズーム)時のズーム範囲を決定
するのに用いる。 OFS∞…無限遠被写体距離に対する繰出量。距離演算
の補正データとして用いる。
【0049】“BL交信モード04”は、レンズにCC
D積分のタイミングを伝える交信である。本交信には1
バイトの付属データとしてDelayがある。これはC
CD積分開始タイムラグであり、これにより交信終了か
らCCD積分中央までの時間を指定し、レンズにデータ
の取組みタイミングを知らせる。なお、このデータを持
つのは本実施例のカメラ及びボディであり、古いカメラ
ボディではDelay時間を指定することができず、交
信終了とともにレンズ側は光学データの計算を開始して
いた。本実施例では旧ボデイ(レンズ)に対応できるよ
う、BL交信モード02で互換性確認の上、上記Del
ayを用いるかどうか判定している。 “BL交信モード05”は、BL交信モード04に対す
る出力結果で、測距演算、距離演算に用いられるデータ
を転送する。その付属データは次の通りである。 CalcAFD…測距データ算出完了フラグ(完了時=
1、未完了=0)KL,Kn,ΔSB,ΔFS∞は上記
BL交信モード03の付属データと同じものであるが、
本交信で転送されるデータはBL交信モード04で指定
された時間のものである。 CalcAFD…測距データ算出完了フラグ(完了時=
1、未完了時=0)で上記の4バイトのデータがレンズ
側で算出できたかどうかを表す。
【0050】“BL交信モード06”は、ズームの初期
化を行わせる交信である。ズームの初期化とは、レンズ
マイコン内の各種データをリセットし、ズームを特定待
期位置にズームさせる命令で、本実施例ではレンズをワ
イド端に駆動後、ズームの位置情報(ZpNow)を初
期化する。 “BL交信モード07”は、最短レンズ長にズームさせ
る交信である。ボディのメインスイッチSMのOFF時
等に応答し、収納を容易とするよう最もコンパクトな位
置へズームさせるのに用いている。
【0051】“BL交信モード08”は、ズームレンズ
を指定した焦点距離へズームさせるオートパワーズーム
(APZ)交信で、レンズは本交信を受け、指定した焦
点距離へズームし、また、バリフォーカルの補正演算を
開始する。その付属データは次の通り。 ft…目標焦点距離 REVAF…合焦位置繰出量。前述のバリフォーカル演
算式(3)のdxに相当するデータである。 ZSPDBL…ズーム駆動速度(上限)。動体等の倍率
を保持するAPZ(オートプログラムズーム)等では、
動体の速度に合わせたズームを行ない、滑らかなズーム
感触を得るために用いられる。 CalcTyp…演算タイプ指定。コンティニュアスV
F演算=0、1ショットVF演算=1。コンティニュア
スVF演算とは、ズーム中にその時々の焦点距離に対し
て、その補正演算値を演算する方式で、常に像面が合焦
位置になるようになる。動体等でコンティニュアスAF
を行なうとき、コンティニュアスVF演算を組み合わせ
て用いると、常に動被写体を合焦位置に保つことがで
き、好適な結果が得られる。1ショットVF演算とは、
指定された焦点距離に対しての補正演算値を求める方式
で、途中の焦点距離に対して演算する必要がないため、
最終ズーム位置に対してのバリフォーカル補正演算値を
高速に算出できる。そのため、高速で一気にズームする
場合等のタイムラグの短縮を要求される場合に用いられ
る。
【0052】“BL交信モード09”は、マニュアルパ
ワーズーム(MPZ)の許可を与える交信である。マニ
ュアルパワーズームの許可をレンズが受信すると、ユー
ザの操作環操作に従ってズームを開始し、また、バリフ
ォーカル補正演算を開始する。この時のバリフォーカル
補正演算は最終焦点距離(ユーザ操作のため)不明なこ
と、および、ファインダー上のピント確保する上で、先
の説明のコンティニュアスVF演算を行なう。付属デー
タは次の通り。 REVAF…合焦位置繰出量。BL交信モード08のも
のと同じ。 ZSPDBL…ズーム駆動速度(上限)。上記と同じ BL交信モード0Aは、マニュアルパワーズームのズー
ム可能範囲を制限する交信である。その付属データは次
の通り。 fLimT…マニュアルパワーズーム範囲Tele側リ
ミット fLimW…マニュアルパワーズーム範囲Wide側リ
ミット これは特定の撮影シーン等で(例えば、遠くのものしか
取らない場合等に、不必要にWide側にズームしない
ようにする)、ズーム範囲に制限を設ける場合に用い
る。
【0053】“BL交信モード0B”は、ズームレンズ
の各種状態を示すデータを交信するモードである。その
付属データは次の通り。 MovingT,MovingW…それぞれ、ズーム駆
動中にその駆動方向によって1になるフラグである。 EndZT,EndZW…それぞれTeleもしくはW
ide終端にある時に1になる。 ILLops…レンズマイコンが、現在ズーム位置Zp
Nowが正しくないと判定した時に1になる。これは外
力等で無理やりズームされた時に発生する。この時ボデ
ィは本フラグを参照することにより、ズームの初期化
(BLモード06)によって正常状態に戻すことができ
る。 CalcREV…後述のバリフォーカル補正演算が算出
できたかどうかを表すフラグである。バリフォーカル補
正演算完了時=1、未完了時=0。 ZFLGEn…ボディが交信したズーム駆動命令に対
し、レンズがその交信に対する応答動作が完了した(=
1)か、未完了(=0)かを表すフラグである。 REVVF…先に与えられたズーム駆動命令(BLモー
ド09)に対するバリフォーカル補正駆動量である。 fn…現在焦点距離で、ボディがズーム中の位置をモニ
タするために用いる。 ZSPDLB…ズームの現在の走行ズーム速度である。
動体等に対し、APZで追随させる時、滑らかなズーム
感触を得るためのフィードバック制御用データとして用
いる。
【0054】“BL交信モード0C”は、レンズのスイ
ッチ情報(ユーザ操作)をボディに伝える交信である。
その付属データは、 PZEn…パワーズーム可(=1)、不可(=0)を表
すデータで、不図示のズームクラッチが切断状態時に0
となる。 ReqZT,ReqZW…マニュアルパワーズーム操作
されたことを伝える。 ReqPFN,ReqPFI…マニュアルパワーフォー
カス操作されたことを伝える。 “BL交信モード0D”はパワーズームレンズのズーム
停止命令である。 “BL交信モード0E”はパワーフォーカス時のAFカ
プラ駆動量をレンズからボディに伝達する交信である。
その付属データは、 PFSPD…パワーフォカス時のAFカプラ駆動速度の
上限を指定するデータである。 ΔREVPF…パワーフォカス時のAFカプラ駆動量の
部分積分値である。ボディは上述の2つのデータを受信
し、AFカプラをモータ駆動することにより、パワーフ
ォーカスを実現する。
【0055】再び、メインルーチン(図12、ステップ
A22)に戻って説明する。ステップA22では、La
tEnを参照し、測距用データを計算するかどうか判定
する。上記で説明した通り、ボディが指定した時間がま
だ経過していないときはLatEn=0となっており、
このときには何もせずA22の判定からA15のステッ
プへとループを続ける。指定した時間が経過したとき
は、LatEn=1となりステップA22より測距用デ
ータ計算のサブルーチンに移り、ボディが必要なデータ
の計算に入る(A23)。計算終了後には、交信モード
04で0にリセットされた測距用データ計算完了フラグ
CalcAFDを1にセットし(A24)、以下メイン
ループを続ける。
【0056】次に、図19のタイマ割込ルーチンを説明
する。上述の通り、リセットスタート、イニシャライズ
処理後、1msec毎に割込が入る。サブルーチンLa
tDelayに関しては、図20に示し前述した通りで
ある。1msecの割り込み毎に呼ばれるサブルーチン
LswReadについて図21を用いて説明する。変数
Tcntは1msec毎の割込で1づつ増やされ、8に
なった時には0にクリアされる。初期値は0であるの
で、1msec(1回)目の割込みでは、スイッチ群
の値を読み取り、変数swImgに保存する(A12
2)。2msec(2回)目の割込みでは、スイッチ
の値を読み取り、その結果とswImg内容と、前回ま
での結果swNowの値を比較し、今回スイッチ状態と
swImgの一致している部分のみをswNowに更新
する(A123)。その後、スイッチ情報解析ルーチン
SwAnal(A124)を呼び、リターンする。
3,4,5,6,7msec目は何もせずリターンす
る。8msec目は上述のようにTcnt=0とする
(A125)。上記〜のステップで8msec毎に
2回、1msecの間隔をおいてスイッチ情報を読み取
り、その後、スイッチ情報の解析を行う。1msecの
間隔で2回読んで、一致を確認しているのはチャタリン
グの防止のためであり、2度読みの結果が違う場合、そ
の違った部分はswNowへ値が更新されず、古い値を
保持している。
【0057】図22に示すスイッチ状態解析ルーチンS
wAnalでは、まず、ズームクラッチの接続をクラッ
チスイッチSWPZがONであるか否かを判定すること
により確認し(A131)、接続(ON)時には、以降
パワーズーム可能であることを示すフラグPZEnに1
をセットし(A132)、ズームスイッチの内容に従っ
て、各フラグをセット、リセットする(A133以
降)。クラッチ未接続時にはPZEn=0(A141)
とし、ILLpos=1にセット(A142)する。ま
た、ズームの要求に関するフラグ(ReqZT,Req
ZW)等は全て要求なし状態0にリセットされる(A1
44,A145)。A133で、パワーフォーカス操作
がなされていることを検知するSWPF(図4のスイッ
チSPF)がOFFであれば、次にズームスイッチ(図
4のスイッチSPZ)の状態を読み取り、その結果によ
ってパワーズーム操作がなされていると判定された場
合、Tele方向もしくはWide方向の操作状態に従
って、パワーズーム要求(ReqZT,ReqZW)に
それぞれ1もしくは0の値をセットもしくはリセットす
る(A137〜A140)。その後は、パワーズーム操
作中であるので、パワーフォーカス要求を要求なし状態
とすべく、パワーフォーカス要求フラグ(ReqPF
I,ReqPFN)を共に0にリセットし(A145
7,A1458)、パワーフォーカス部分積分量を0と
し(A1459)、リターンする。
【0058】ステップA131で、ズームクラッチスイ
ッチがOFFであると判定された場合、パワーズーム不
可を表すよう、PZEnを0にリセットし(A14
1)、その後、ズームが未初期化状態にあることを示す
フラグILLposを1にセットする(A142)。そ
の後、及び上記ステップA133でパワーフォーカス操
作が選択されたと判定された場合とA136でズーム操
作がなされていないと判定された場合は、共にボディに
対するパワーズーム要求を取り下げるべく、パワーズー
ム要求フラグ(ReqZT,ReqZW)を0にリセッ
トする(A144,A145)。続くステップA145
5では、パワーフォーカスが操作されているかを判定
し、されていないと判定した場合、ボディに対しパワー
フォーカス要求を取り下げるべく、上述のステップA1
457〜A1459を実行する。操作されていると判定
された場合は、次にズームスイッチを参照し、OFF位
置であれば、フォーカスホールド要求と判定し、パワー
フォーカス要求フラグ(ReqPFI,ReqPFN)
を共に1にセットし(A1467,A146)、パワー
フォーカス部分積分量ΔREVPFを0にし(A145
9)、リターンする。ズームスイッチの判定(A14
6)で、無限もしくは近への操作と判定された場合、そ
れぞれ、無限/近への要求状態にすべく、ReqPFI
=1(or0)、ReqPFN=0(or1)とし(A
1477〜A1478,A1487〜A1488)、そ
の後、パワーフォーカス部分積分量ΔREVPFとし
て、本ルーチンSwAnalの起動周期8msecのパ
ワーフォーカス操作(駆動)量を積分(加算)し(A1
479)、リターンする。
【0059】次に、本実施例で行われているパワーフォ
ーカスのシーケンスについて説明する。本方式は従来か
らあるAF駆動方式の1つであるボディ内のモータによ
ってマウント部のAFカプラを通じ、レンズ内のフォー
カスレンズを駆動する方式(以下、これをボディマイコ
ン方式という)に適したパワーフォーカスシステムであ
る。本実施例では、レンズ側にパワーフォーカス操作部
材を設け、レンズからボディにそのパワーフォーカス操
作に基づいたパワーフォーカス駆動量を転送し、ボディ
内のAFモータによってレンズ内のフォーカスモータを
駆動することにより行う。以下、図11を用いてパワー
フォーカスシーケンスの概略を説明する。図11におい
て、#eはパワーフォーカス駆動量のレンズからボディ
への伝達交信で、数10msecに1回、周期的に行わ
れる。本交信がこれ以上長い周期で行われると、ボディ
のデータ取り込み間隔が長くなるため、操作応答性が悪
くなり、操作感触が低下する。また逆に周期が短くなり
過ぎると、カメラ及びレンズマイコンμC1,μC2が
パワーフォーカス以外のシーケンス(例えば測距、AE
等)にかかわる時間が少なくなるため、パワーフォーカ
ス以外の性能低下を起こすことになる。
【0060】上記交信中において、レンズは上記交信と
交信の間に操作されるパワーフォーカス操作量を積分し
(以下、パワーフォーカス操作部分積分量という)、そ
れを交信によってボディに伝達する。ボディは受けた操
作量を駆動量と見なし、AFカプラを駆動する。以上を
繰り返すことによって、パワーフォーカスがなされる。
本実施例ではまた、上記パワーフォーカス操作部分積分
量を送る交信において、一緒にパワーフォーカス速度も
レンズからボディに転送している。パワーフォーカス操
作部分積分量と、パワーフォーカス速度を共に送る理由
は、駆動量(パワーフォーカス操作部分積分量)を送る
のは、交信中断時等でも指定駆動量のみ動かす制御のた
め、指定駆動量で必ずフォーカス駆動が停止するのに対
し、速度のみで送る場合は、交信中断時等にはそれを判
定し、特別な処理を設けなければ、いつまでもフォーカ
ス駆動が動いてしまうといった問題が生じる。特別な処
理を入れることはシステムの複雑さにつながり、例えば
ROM容量の増加といった不利益が発生する。
【0061】また、交信を行うタイミングは、ボディマ
イコンμC1毎に定められており、この時、速度のみの
交信であればレンズマイコンμC2からフォーカスレン
ズの絶対的な位置を制御することは、交信間隔を制御す
ることが不可能であるため非常に難しく、逆に駆動量で
送るのであれば、特別な処理はいらず実現できる。そし
て、また、速度も付属して送る理由は、駆動量のみでフ
ォーカス駆動を行うと、駆動量が少ないと僅かの時間の
みで駆動を終了し、つまり、フォーカス駆動は駆動、停
止、駆動、停止、…と断続駆動になり、感触が低下する
問題があり、これを防止するには駆動量が少ない時には
それに合わせて低速駆動する必要があるからである。な
お、駆動量のみをレンズからボディに転送すれば、ボデ
ィマイコンμC1は転送された駆動量と、ボディマイコ
ンμC1が管理している交信間隔時間により速度を計算
することも可能であるが、本システムではボディマイコ
ン・レンズマイコン間で処理の分散化を図り、システム
全体の高速化を進めるため、レンズ側で速度処理の計算
を行うようにしている。
【0062】次に、カメラ全体を制御するボディマイコ
ンμC1の処理動作について説明する。図3に示したカ
メラボディBDに電池E1が装着されると、ボディ内回
路において、電池装着検出スイッチSRE1がOFFと
なり、リセット用のコンデンサC1が抵抗R1を介して
充電され、ボディマイコンμC1のリセット端子RE1
にLowレベルからHighレベルへと変化するリセッ
ト信号が入力される。このリセット信号の入力により、
ボディマイコンμC1は、内部のハードウェアによりク
ロックの発生を開始すると共に、DC/DCコンバータ
DDを動作させ、駆動可能な電圧VDDを供給されて、
図42に示すリセットルーチンを実行する。なお、後述
のスリープ状態においては、ボディマイコンμC1のク
ロックが停止し、DC/DCコンバータDDも動作を停
止しているが、このスリープ状態からの割り込みによる
制御で、上述の電池装着時と同様に、ボディマイコンμ
C1の内部のハードウェアによりクロックの発生および
DC/DCコンバータDDの動作を開始する。
【0063】図42のリセットルーチンでは、まず、全
ての割り込みを禁止して、各種のポートやレジスタをリ
セットし、リセットルーチンを通ったことを示すフラグ
RSTFをセットする(ステップC10〜12)。そし
て、C13でメインスイッチSMがONされているか否
かを判定する。また、メインスイッチSMがONからO
FFへ、或いはOFFからONへ変化したときも、メイ
ンスイッチ操作による割り込みSMINTが発生してC
13から実行される。C13でメインスイッチSMがO
Nされているときは、全ての割り込みを許可して、リセ
ットルーチンを通ったことを示すフラグRSTFをリセ
ットし、各回路およびレンズ側への給電を行うためのト
ランジスタTr1,Tr2をONすべく、電源制御端子
である出力ポートPW1,PW2をそれぞれHighレ
ベルにする(C14〜C16)。
【0064】次に、C17でBL交信02のサブルーチ
ンを行う。BL交信02(図53)は、C250で前述
の各モード交信の互換性確認データをセットし、CSL
EをLowにし、17バイトの転送を終え、CSLEを
Highとし、交信を終了する(C251〜C25
3)。その後、レンズから受信したデータを用いて、各
BL交信が使用可/不可を判定する(C254)。前述
の通り、各BL交信モードは各BL交信の個別機能を表
すので、本交信をすることにより、レンズの持つ機能を
判定することができる。本実施例では、BL交信モード
06〜0Dをみることにより、パワーズームが可/不可
であることを判定している。
【0065】図42に戻って、次にAFレンズの繰り込
み(C18)を行う。AFレンズの繰り込みサブルーチ
ン(図43)では、AFレンズの駆動量を示すカウンタ
Nに−NLG(絶対値の大きな負の値)をセットし、A
Fレンズの終端を表すフラグLEEDFを0にリセット
した上で、レンズ駆動サブルーチン(不図示)を呼び出
す(C101〜C103)。レンズ駆動サブルーチンは
カウンタNで示された駆動量だけAFレンズを駆動する
サブルーチンである。但し、指示駆動量に達せず、AF
レンズの終端を検出したときには、AFモータへの通電
を停止し、終端検出フラグLEEDFに1をセットする
機能も持つ。レンズ駆動を開始した後は、C104でA
Fレンズが終端に達するのを待ち(LEEDFが1にな
るのを待ち)、達した場合には以降に用いるAFレンズ
繰り出し量の値に基準値をリセットして(C105)、
本ルーチンを終了する。
【0066】その後、ズームレンズの初期化(図42、
C19)を実行する。ズームレンズの初期化ルーチン
(図44)では、まず最初に、先に行なったBL交信モ
ード02でレンズから受信したデータを用い、パワーズ
ームレンズであるか否かを判定する(C110)。もし
パワーズームレンズでなければ、ズームの初期化動作は
不必要であり、何もせずにリターンする。パワーズーム
レンズであると判定された場合は、BL交信0C(C1
11)を実行する。BL交信0Cのルーチン(図62)
では、本交信でボディからレンズに送るデータをセット
した後に(C340)、CSLEをLowにセットし
(C341)、4バイトの交信(C342)を行ない、
次いで、CSLEをHighにセットした後(C34
3)、リターンする。
【0067】図44に戻って、説明を続ける。BL交信
0Cで得たデータPZEn(ズーム可/不可フラグ)を
参照し(C112)、パワーズーム不可(=0)であれ
ばズーム駆動もできないため、以降何もせず、本ルーチ
ンを終了する。パワーズーム可(=1)であればBL交
信06を行なう(C113)。このBL交信06は図5
7に示すように転送データ内容を除き、上述のBL交信
0Cと処理手順が同じであり、レンズにズーム初期化命
令を送る。その後、20msecの待ち(C114)を
経た後に、BL交信0B(C115)(図61、詳細は
省略)により、レンズのズーム状態を取得する。その
後、ズームの駆動が終了していた場合は、ズームの初期
化が完了したと見なして本ルーチンを終了する。ズーム
の駆動が終了していない場合は、BL交信0C(C11
7)(図62)によりPZEn(パワーズーム可/不可
フラグ)を再取得し、もしパワーズーム不可であれば、
本ルーチンを終了する。これは、ズーム中にユーザ操作
によりズームクラッチが切断された場合、速やかにボデ
ィ側の処理を終了するためである。パワーズーム可であ
ればC114から繰り返し、ズームが終了するのを待
つ。
【0068】ズームレンズの初期化処理(図42のC1
9)が終了した後は、撮影準備スイッチS1がONされ
ているか否かを調べ(C20)、OFF時には給電トラ
ンジスタTr1,Tr2をOFFすべく、電源制御端子
PW1,PW2をそれぞれLowレベルとし(C2
3)、その後、スリープ状態(停止状態)とする。他
方、C20で撮影準備スイッチS1がONされていると
判定されたときは、C21で後述のサブルーチン“S1
ON”を実行する。その後、C22でフラグS1ONF
がセットされているか否かを判定し、セットされている
ときはC20へ戻り、セットされていないときは、C2
3へ進む。このフラグS1ONFは撮影準備スイッチS
1がONされている間、或いはOFFになってから5秒
以上経過していないときにセットされるフラグである。
撮影準備スイッチS1がOFFされてからONになった
ときに発生する割り込み“S1INT”では、C21か
らの処理を実行する。
【0069】C21で行われるサブルーチン“S1O
N”を図45を用いて説明する。同サブルーチンが呼び
出されると、このルーチンが呼び出されたことを示すフ
ラグS1ONFをセットし、割り込み“S1INT”を
禁止し、給電トランジスタTr1,Tr2をONすべ
く、電源制御端子PW1,PW2をHighレベルとす
る(C130〜C132)。その後、レンズの各種スイ
ッチの要求状態を取得するBL交信0C(C133)を
行ない、C134で撮影準備スイッチS1がONされて
いるか否かを判定する。ONされていると判定された
ら、測距のサブルーチンを実行する(C135)。
【0070】以下、測距のサブルーチンを図47を用い
て説明する。まず、BL交信04(C160)を行な
い、レンズにCCD積分のタイミングを伝達する。BL
交信04のサブルーチン(図55)では、まず、BL交
信04に用いるデータをセットし、CSLEをLowレ
ベルとする(C270〜C271)。その後、S1ON
ルーチン(図45)のC133で行なったBL交信0C
(交信の互換性確認交信)で得た情報を元に、現在装着
中のレンズが旧レンズであるか新レンズであるかを判定
する。判定によって旧レンズと判定された場合は、交信
データCCD積分開始タイムラグ(Delay)は必要
ないので、3バイトの交信を行なう(C273)。ま
た、新レンズと判定された場合は、交信データCCD積
分開始タイムラグ(Delay)は必要データであるた
め、4バイトの交信を行なう(C274)。その後、C
SLEをHighレベルとし(C275)、本ルーチン
を終了する。図47の測距のサブルーチンに戻った後
は、焦点検出用受光回路AFCT内のCCD積分(電荷
蓄積)を行なわせ(C161)、CCD積分終了後、C
CDに蓄積された光電荷をディジタル変換されたデータ
を入力(データダンプ)し(C162)、BL交信05
(C163)によって測距演算に必要なレンズ固有情報
を取得し、測距演算のサブルーチンを実行する。
【0071】この測距演算のサブルーチンを図48に示
す。まず、CCDのデータダンプにより得られたデータ
に対し、相関演算を実行するが(C180)、この相関
演算は本発明の要旨とすることはないので、説明を省略
する。その後、相関演算結果よりデフォーカス量を算出
し(C181)、先のBL交信05で得た駆動量変換係
数KLとデフォーカス量を乗じてAFレンズ駆動パルス
数N1を求める(C182)。次に、デフォーカス量の
絶対値が合焦範囲か否かを判定する(C183)。本実
施例ではデフォーカス量の絶対値が200μm以内であ
れば合焦とし、合焦状態であることを示すフラグAFE
Fに1をセットし、また、200μmを越えている場合
は、合焦範囲外としAFEFを0にリセットする(C1
85)。図47に戻って説明を続ける。C164で合焦
範囲であるか否かを表すフラグAFEFを参照し、1が
セットされていれば合焦状態にあると判定し、ファイン
ダ内の合焦表示をONし(C165)、本ルーチンを終
了する。他方、AFEFが0にリセットされていれば、
非合焦にあると判定し、ファインダ内の合焦表示をOF
Fし(C166)、本ルーチンを終了する。
【0072】S1ONのサブルーチン(図45)に戻っ
て説明を続ける。測距サブルーチンから戻った後には、
C136において、先にC133で行なったBL交信0
Cの転送データのうちのパワーフォーカス要求、無限・
近(ReqPFI,ReqPFN)を参照し、ユーザが
パワーフォーカス操作を行なったか否かを判定する。パ
ワーフォーカス要求、無限・近のいずれか、または両方
ともONになっている場合は、PF制御(C158)ル
ーチンを呼び出し、パワーフォーカスの処理を行なう。
PF制御ルーチン(図66)では、C370で、先のパ
ワーフォーカス要求、無限・近が共に1であれば、フォ
ーカスホールド操作であるとし、何もせずに本ルーチン
を終了する。他方、いずれかのみ1であれば、AFカプ
ラの実駆動が必要と判定し、パワーフォーカス駆動量を
取得するBL交信0E(C371)を用いて、パワーフ
ォーカス駆動量ΔREVPFおよびパワーフォーカス駆
動速度PFSPDを取得し、AFレンズ駆動量N1にΔ
REVPFをセットし(C372)、レンズ駆動ルーチ
ン(不図示)によってPFSPDで指定された速度で、
ΔREVPFで指定された駆動量(N1)分、AFカプ
ラを駆動し(C373)、本ルーチンを終了する。
【0073】次に、S1ONのサブルーチン(図45)
のC136でパワーフォーカス要求がないと判定された
場合を説明する。このとき、パワーズームレンズが装着
されているかが判定され(C137)、装着されていな
い場合、またはパワーレンズであっても、C133で得
られたパワーズーム可/不可フラグPZENがパワーズ
ーム不可(=0)と判定され(C1375)た場合に
は、AF制御のルーチンを実行する(C1399)。A
F制御ルーチン(図65)では、まず、合焦状態判定を
行ない(C170)、合焦状態を表すフラグAFEFに
1がセットされていれば合焦状態にあると判定し、AF
レンズの駆動は不要なので何もせずにリターンする。A
FEFが0であれば非合焦と判定し、AFレンズを駆動
するレンズ駆動ルーチン(C171、詳細は不図示)を
呼び出し、その後、本ルーチンを終了する。
【0074】S1ONルーチンの説明に戻って、パワー
ズームが可能であると判定され、C138に進んだとこ
ろから説明を続ける。先に行なったBL交信0C(C1
33)の中のILLposフラグにより、パワーズーム
レンズのズーム内部状態が未初期状態であるか否かを判
定し、未初期化であれば、ズームレンズの初期化を行な
う(C1385)。本フラグはズームレンズが未初期化
状態(レンズ内のズーム位置カウンタZpNowが正し
い値を保持していない)時に1にセットされるフラグ
で、外力等により強制的にズームレンズが動かされてレ
ンズ内のズーム位置カウンタZpNowが正しい値を保
持しなくなった時、あるいは、ユーザ操作によって、ズ
ームクラッチが外された時にも1にセットされる。よっ
て外力等により強制的に動かされた時等、あるいは、一
旦外されていたズームクラッチが再び接続し直された場
合には、本シーケンスによりレンズのズーム内部状態を
正しい状態に復帰させる。その後、先のBL交信0C
(C133)で得たパワーズーム要求フラグ(ReqZ
T,ReqZW)によりパワーズーム要求があると判定
された場合、C1395のMPZ制御を行なう。他方、
要求がなければ、APZSWがONか否か判定し(C1
397)、ONであればC1398のAPZ制御を、O
FFであればC1399のAF制御を行なう。
【0075】図49によって、MPZ制御、APZ制御
の各ルーチンを説明する。まず、MPZ制御ルーチンで
は、C190で撮影準備スイッチS1がONになってい
るかを判定する。同スイッチS1がONであれば、バリ
フォーカル補正演算に用いるデータREVAFに測距結
果を反映させるために、REVAF=NF+N1とし
(C191)、同スイッチS1がOFFであれば、現在
の合焦位置を保持するため、REVAF=NFとする
(C192)。NFは現在のAFレンズ繰出し量、N1
は先に測距演算で求めたAFレンズ繰出し量である。そ
の後、BL交信09(C193)を用いてレンズにマニ
ュアルパワーズーム許可を与えると共に、バリフォーカ
ル補正演算を開始させる。次いで、20msecの待ち
時間をおいて(C200)、BL交信0Bでバリフォー
カル補正演算結果を取得する(C201)。その際に
は、C202において、BL交信0Bで得たバリフォー
カル補正演算フラグ(CalcREV)を参照し、演算
が完了していないと判定されたら(CalcREV=
0)、C200に戻り、再度BL交信0Bを行なうよう
にして、演算完了を待つ。演算完了時には、BL交信0
Bで得られたバリフォーカル補正駆動量(REVVF)
を、AFレンズ繰出し量N1にセットし(C203)、
AFレンズを駆動するレンズ駆動ルーチンを呼び出し
(C204)、本ルーチンを終了する。
【0076】APZ制御ルーチンでは、測距で得られた
AFレンズ繰出し量と現在の繰出し量N1より距離計算
を行ない(C210)、その距離を基に適当な目標焦点
距離ftを計算する(C211)。目標焦点距離ftの
計算方法は、動体や人物等、種々の撮影シーンに応じて
適した方法があるが、本発明の要旨ではないので説明を
省略する。その後、計算した目標焦点距離ftとステッ
プC212で求める合焦位置繰出し量REVAFとBL
交信08(C213)を用い、レンズに目標焦点距離を
指定したズーム命令を転送する。その後のシーケンスは
MPZ制御ルーチンと同じである。
【0077】次に、S1ONのサブルーチン(図45)
のC134でS1がOFFと判定されたときの説明を行
なう。まず、パワーフォーカス要求があるか、先のC1
33で行なったBL交信0Cの受信データ、無限・近
(ReqPFI,ReqPFN)によって判定を行ない
(C150)、要求がある場合は、PF制御ルーチン
(C158)に制御を移す。要求がない場合は、パワー
ズームレンズでない場合、または、パワーズームレンズ
であってもパワーズーム不可の時は何もせず、終了する
(C151,C1515)。パワーズーム可能である場
合は、BL交信0Cで得たILLposフラグを参照
し、1にセット時はズームレンズの初期化を行なう(C
152,C1525)。ILLposを参照して、ズー
ムレンズを初期化するか否かを判定するのは、S1がO
N時のステップC138〜C1385と同じ理由であ
る。その後は、BL交信0B(C153)で、ズームが
現在動いているか否かを示すフラグデータ(Movin
gT,MovingW)を参照し、ズーム中でなければ
前述のMPZ制御ルーチン(C156)を呼び出す。こ
の際に、レンズで行なわれるバリフォーカル補正演算タ
イミングを知らせるためのBL交信04(測距タイミン
グをレンズに伝達する交信)は行われていないが、これ
は以前にS1がON状態で行われた測距時の結果に基づ
いてAFロックを行なっているためであり、バリフォー
カル補正演算はその時の測距に基づいている。既にズー
ム中であれば、バリフォーカル補正駆動(C155)の
みを行なう。このVF補正ルーチン(図49)は前述の
APZ制御、MPZ制御ルーチンの後半で、バリフォー
カル補正駆動量を取得し、その取得結果に従ってAFレ
ンズを駆動するルーチンであり、既に説明済みであるの
で、ここでの説明は省略する。
【0078】MPZ制御、APZ制御、AF制御、PF
制御の各ルーチンから戻ってきた後のS1ONルーチン
の処理について図46により説明する。まず、フィルム
感度SVおよび開放測光で得られた被写体輝度値BV0
を入力し、露出演算を行なう(C140〜C142)。
露出演算ルーチン(図50)では、BL交信03(C2
20)によって、レンズの露出演算等に用いる固有の全
データを取得し、露出値EVをEV=BV0+AV0+
SVによって計算する(C221)。ここで、AV0は
BL交信03(C220)で得られたレンズの開放FN
o(AV値)である。この露出値EVから所定のAEプ
ログラムに基づいてシャッタ速度TVと絞り値AVを演
算により求め(C222)、リターンする。AEプログ
ラム線図は、本発明とは直接関係ないので、説明および
図を省略する。露出演算を終えると、C1425へ進ん
で表示AEのサブルーチン(図51)を実行する。同サ
ブルーチンでは、表示制御回路DISPCにシャッタ速
度TV、絞り値AVなどを示すデータをシリアル出力
し、表示制御回路DISPCでは、これらのデータに基
づいて、ボディ上の表示部14およびファインダ内の表
示部に所定の表示を行なう(C230,C231)。
【0079】図46に戻って、S1ONのルーチン(続
き)の説明を続ける。C143で、レリーズスイッチS
2がONであるか否かを判定し、ONであれば、露出制
御ルーチンを行なう(C144)。露出制御ルーチンを
図52に示す。本ルーチンでは、まず、装着レンズがパ
ワーズームレンズである否かを判定し(C240)、パ
ワーズームレンズでなければ、C244以下のシーケン
スに移行する。パワーズームレンズであれば、ズーム中
である否かを判定し(C244)、ズームが停止してい
れば、C244以下のシーケンスに移行する。ズーム中
であれば、BL交信0Dを用いて、レンズに停止命令を
与え(C2415)、その後、前述のVF補正ルーチン
を呼び出し(C242)、バリフォーカル補正駆動を行
なう。20msecの待ち時間の後に、C241に戻
り、以降、ズームが停止するまで上述のシーケンスを繰
り返すことによって、ズーム停止を待つ。ズーム停止を
待つのは、ズームによって露出面に像面が移動し、ピン
トがぼけるのを防止するためである。C244以降につ
いて次に説明する。絞りを制御絞り値AVが示す口径ま
で絞り込み、ミラーアップ、シャッタ制御、ミラーダウ
ン、絞りを開放位置に復帰させ、レリーズ処理を終了し
(C244〜C248)、リターンする。
【0080】露出制御ルーチンからリターンすると、1
駒分フィルムを巻き上げ(C145)、S1ONFを0
にリセットし(C146)、S1割込みを許可し(C1
47)、S1ONのルーチンを終了する。次に、S1O
Nのルーチン中のC143で、S2がOFFと判定され
た場合の処理について説明する。S2OFF時は、ま
ず、S1がONか否かを判定し(C1433)、S1が
ONであればタイマT2をリセット(C1437)した
後、再スタートさせて、リターンする。もしS1がOF
FであればタイマT2のスタート後5秒以上経過したか
を判定し(C1434)、5秒以内ならそのままリター
ンし、再度、図42のC22の判定により、S1ONル
ーチンに制御が移る。5秒以上経過していれば、撮影者
に撮影意思がなくなったと判断し、S1ONのサブルー
チンをこれ以上実行しないようにするため、フラグS1
ONFを0にリセットし(C146)、次のS1のON
によって起動を可能とする割込みS1INTを許可し
(C147)、リターンする。
【0081】次に、メインルーチン(図42)のメイン
スイッチOFF時のシーケンスについて説明する。C3
0でメインスイッチSM以外の割込みを禁止し、撮影準
備スイッチS1等の割込みが入らないようにした後、B
L交信02(C31)でBL交信の互換性を確認する。
これは、メインスイッチOFF時に電池交換された時等
にも、パワーズームレンズであるかの判定をするためで
ある。その後、C32でリセットルーチンを通過した
(つまり電池装着により、ハードウェアリセットスター
トした)ことを示すフラグRSTFを判定し、これが1
の時は、RSFTを0にリセットし、カメラ側の回路お
よびレンズ内のズームモータM3への給電を行なうトラ
ンジスタTr1,Tr2をOFFすべく、電源制御端子
PW1,PW2をそれぞれLowレベルとし、さらに、
DC/DCコンバータDDをOFFすべく、端子PW0
をLowレベルとし、スリープ状態に入る(C40,C
36〜C37)。また、C32で、RSTFが0の時
は、カメラ/レンズが収納状態に適するよう、レンズ長
が最短になるよう、AFレンズを繰り込み(C34)、
また、ズーム最短位置駆動を行なう(C35)。それ以
降の処理はRSTFが1の時と同じである。
【0082】図44を用いて、ズーム最短位置駆動を説
明する。C120〜C122はズームレンズの初期化命
令と同じシーケンスであり、ズームレンズがズーム可能
な時のみズームさせるための判定であり、その詳細は説
明済みであるので、省略する。その後、BL交信07に
よって、レンズにズーム最短長位置へのズーム命令(C
123)を与えて、ズームを開始させた後、ズーム初期
化命令と同じシーケンスC114〜C118によって、
ズームが終了するのを待つ。
【0083】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
バリフォーカルレンズを使用し、かつ、ボディ・レンズ
間でデータ交信を行うシステムで、ズーミング中にレン
ズの焦点検出を行い焦点調節用レンズを駆動して合焦さ
せる際に、カメラボディ側からレンズのデータを該ボデ
ィ側に取り込むタイミングを指定するようにしているの
で、レンズのデータを取り込むタイミングと、測距手段
による測距タイミングとが時間的にずれてしまうことが
なくなり、ズーミングに伴い必要となるバリフォーカル
補正を適正なタイミングで行うことができ、ズーミング
中にあっても正確な合焦動作を行うことが可能となる。
請求項2の発明によれば、上記効果に加えて、カメラボ
ディ側の焦点検出のための測距手段での光電荷の積分開
始タイムラグデータをレンズ側に伝達し、レンズ側はこ
れに基づく測距タイミングで測距用データ等を演算し、
カメラボディ側に出力するので、測距手段として被写体
からの光を受け光電荷を所定時間蓄積するタイプの測距
手段を用いていても、適切なタイミングでレンズのデー
タを得ることができ、正確な測距が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるカメラシステムの構
成図である。
【図2】 同システムの外観図で、(a)はカメラボデ
ィ、(b)はレンズを示す。
【図3】 同システムにおけるカメラボディ側の回路構
成図である。
【図4】 同システムにおけるレンズ側の回路構成図で
ある。
【図5】 バリフォーカルレンズの焦点距離−レンズ繰
出量特性図である。
【図6】 ズーム駆動のシーケンス図である。
【図7】 絶対ズームエンコーダの構成図である。
【図8】 測距原理を示す図である。
【図9】 測距原理を示す図である。
【図10】 データ交信のタイムチャートである。
【図11】 フォーカス駆動のシーケンス図である。
【図12】 レンズ側のリセット動作のフローチャート
である。
【図13】 レンズ側のリセットのサブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図14】 レンズ側のMPZ動作のフローチャートで
ある。
【図15】 レンズ側のAPZ動作のフローチャートで
ある。
【図16】 レンズ側のSTOPZ動作のフローチャー
トである。
【図17】 レンズ側のMinZ動作のフローチャート
である。
【図18】 レンズ側のZpchk動作のフローチャー
トである。
【図19】 レンズ側のタイマ割込動作のフローチャー
トである。
【図20】 レンズ側のLatDelay動作のフロー
チャートである。
【図21】 レンズ側のLswRead動作のフローチ
ャートである。
【図22】 レンズ側のSwAnal動作のフローチャ
ートである。
【図23】 レンズ側のCSLE割込動作のフローチャ
ートである。
【図24】 レンズ側のSIO割込動作のフローチャー
トである。
【図25】 レンズ側の交信モード00動作のフローチ
ャートである。
【図26】 レンズ側の交信モード01動作のフローチ
ャートである。
【図27】 レンズ側の交信モード02動作のフローチ
ャートである。
【図28】 レンズ側の交信モード03動作のフローチ
ャートである。
【図29】 レンズ側のSendKL動作のフローチャ
ートである。
【図30】 レンズ側のSendSB動作のフローチャ
ートである。
【図31】 レンズ側の交信モード04動作のフローチ
ャートである。
【図32】 レンズ側の交信モード05動作のフローチ
ャートである。
【図33】 レンズ側の交信モード06動作のフローチ
ャートである。
【図34】 レンズ側の交信モード07動作のフローチ
ャートである。
【図35】 レンズ側の交信モード08動作のフローチ
ャートである。
【図36】 レンズ側の交信モード09動作のフローチ
ャートである。
【図37】 レンズ側の交信モード0A動作のフローチ
ャートである。
【図38】 レンズ側の交信モード0B動作のフローチ
ャートである。
【図39】 レンズ側の交信モード0C動作のフローチ
ャートである。
【図40】 レンズ側の交信モード0D動作のフローチ
ャートである。
【図41】 レンズ側の交信モード0E動作のフローチ
ャートである。
【図42】 ボディ側のリセット動作のフローチャート
である。
【図43】 ボディ側からのAFレンズ繰込動作のフロ
ーチャートである。
【図44】 ボディ側からのAFレンズ繰込動作のフロ
ーチャートである。
【図45】 ボディ側のS1ON動作のフローチャート
である。
【図46】 ボディ側のS1ON動作のフローチャート
である。
【図47】 ボディ側の測距動作のフローチャートであ
る。
【図48】 ボディ側の測距演算のフローチャートであ
る。
【図49】 ボディ側のMPZ制御動作のフローチャー
トである。
【図50】 ボディ側の露出演算のフローチャートであ
る。
【図51】 ボディ側の表示AE動作のフローチャート
である。
【図52】 ボディ側の露出制御動作のフローチャート
である。
【図53】 ボディ側のBL交信02動作のフローチャ
ートである。
【図54】 ボディ側のBL交信03動作のフローチャ
ートである。
【図55】 ボディ側のBL交信04動作のフローチャ
ートである。
【図56】 ボディ側のBL交信05動作のフローチャ
ートである。
【図57】 ボディ側のBL交信06動作のフローチャ
ートである。
【図58】 ボディ側のBL交信07動作のフローチャ
ートである。
【図59】 ボディ側のBL交信08動作のフローチャ
ートである。
【図60】 ボディ側のBL交信0A動作のフローチャ
ートである。
【図61】 ボディ側のBL交信0B動作のフローチャ
ートである。
【図62】 ボディ側のBL交信0C動作のフローチャ
ートである。
【図63】 ボディ側のBL交信0D動作のフローチャ
ートである。
【図64】 ボディ側のBL交信0E動作のフローチャ
ートである。
【図65】 ボディ側のAF制御動作のフローチャート
である。
【図66】 ボディ側のPF制御動作のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 ボディ制御部 2 測距部 3 焦点調節用レンズ群駆動制御部 5 レンズデータ入力部 6 レンズ制御部 7 ズームレンズ群駆動制御部 9 レンズデータ出力部 10 ズームレンズ操作検知手段 LF 焦点調節用レンズ群 LA ズームレンズ群 μC1 ボディマイコン μC2 レンズマイコン
フロントページの続き (72)発明者 原 吉宏 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大 阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−123331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/105 G02B 7/28 - 7/40 G03B 13/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーミングによりレンズの焦点距離を変
    化させたときに結像位置が変化するバリフォーカルレン
    ズを装着し、ズーミング中に焦点検出を行い焦点調節用
    レンズを駆動して合焦させる機能を有したカメラのズー
    ミング装置において、カメラボディ側は被写体からの光
    を受け光電荷を所定時間蓄積する焦点検出用センサと、
    このセンサによる測距データとレンズ側から取り込んだ
    データとに基づいて測距演算を行う演算手段と、ボディ
    側からレンズ側へ測距タイミングを伝達し、かつ所定の
    焦点距離へのズーム命令を出力する交信手段と、レンズ
    側から受け取ったバリフォーカル補正駆動量を含むズー
    ム関連データに基づいてバリフォーカル補正駆動を行う
    レンズ駆動手段とを有し、レンズ側はボディ側からの指
    令に基づき測距用データを演算し、かつバリフォーカル
    補正駆動量を演算する演算手段と、該測距用データ及び
    バリフォーカル補正駆動量を含むズーム関連データをボ
    ディ側へ伝達する交信手段とを有したことを特徴とする
    カメラのズーミング装置。
  2. 【請求項2】 カメラボディ側の交信手段からレンズ側
    へ伝達する測距タイミングの交信データには、焦点検出
    用センサでの光電荷の積分開始タイムラグデータを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のカメラのズーミング
    装置。
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