JP3360718B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3360718B2
JP3360718B2 JP08104598A JP8104598A JP3360718B2 JP 3360718 B2 JP3360718 B2 JP 3360718B2 JP 08104598 A JP08104598 A JP 08104598A JP 8104598 A JP8104598 A JP 8104598A JP 3360718 B2 JP3360718 B2 JP 3360718B2
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吉宏 原
賢司 石橋
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラに関するもの
であり、更に詳しくは撮影レンズを含むカメラや交換レ
ンズが装着可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラにおいては、手動操作に応
じてズームを行うもの(以下「手動ズーム」と呼ぶ。)
や、設定条件に応じて自動的にズームを行うもの(以下
「自動ズーム」と呼ぶ。)が知られている。これらにお
いて、一般に手動ズームは操作ボタンや操作レバー等を
意図的に操作することで行われ、また、自動ズームはそ
のためのモードが設定されることで行われるものであ
る。ところが、手動ズームは撮影者の任意の操作で行わ
れるものであるため、望ましくない場合にも操作がなさ
れればズームが行われてしまう。例えば、意図せずに撮
影者の手が操作ボタンや操作レバーに触れてしまうと好
ましくないズームがなされてしまう。
【0003】一方、自動ズームはカメラが種々の設定を
行った上で行うものであるから、手動ズームにみられる
ような上記不都合はなく、自動ズームのモードが設定さ
れている場合において可能な限り実行されることが望ま
しい。特に連写の場合には、不用意に手動ズームが行わ
れると撮影コマごとに構図がでたらめに変化することに
なるため不都合である。また、自動ズームが行われなけ
れば、やはり撮影コマによって構図がまちまちになるた
め不都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラではそのような認識はなく、手動ズームは操作が
なされると常に行われるようになっており、逆に、自動
ズームは種々の条件が満たされた場合にのみ実行される
ように種々の制約があるのが通例であった。
【0005】本発明は、上記のような新たな課題の認識
に基づいて使いやすいカメラを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明のカメラは、ズーム用レンズを含む撮影
レンズと、ズームのために操作される手動ズーム操作部
材と、被写体の状態に応じて自動的にズームを行う自動
ズーム手段と、前記ズーム用レンズを駆動するズーム駆
動手段と、前記手動ズーム操作部材の操作に応じて前記
ズーム駆動手段を制御するとともに、前記自動ズーム手
段に基づいて前記ズーム駆動手段を制御する制御手段
と、を備え、カメラが複数の撮影コマを連続して撮影す
ることが可能な連写モード下にあるとき、前記制御手段
が、前記手動ズーム操作部材の操作に応じた前記ズーム
駆動手段の駆動を禁止し、かつ、前記自動ズーム手段に
基づく前記ズーム駆動手段の駆動のみを許可することを
特徴とする。
【0007】第2の発明のカメラは、交換レンズが装着
可能であり、装着された前記交換レンズ内のズーム用レ
ンズを駆動することによって手動ズーム操作と被写体の
状態に応じた自動ズームとが可能なカメラにおいて、前
記手動ズームを行うための手動ズーム操作部材の操作に
応じて前記ズーム駆動を制御するとともに、前記自動ズ
ームを行うための自動ズーム手段に基づいて前記ズーム
駆動を制御する制御手段を備え、カメラが複数の撮影コ
マを連続して撮影することが可能な連写モード下にある
とき、前記制御手段が、前記手動ズーム操作部材の操作
に応じた前記ズーム駆動を禁止し、かつ、前記自動ズー
ム手段に基づく前記ズーム駆動のみを許可することを特
徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明するが、その前に本実施の形態に採用さ
れている機能を簡単に説明する。
【0011】AFとは、焦点ボケ量を自動で調節する機
能をいう。FAとは、スイッチの切換によりフォーカス
エイド、即ち焦点ボケ量を表示する機能をいう。これに
より合焦又は非合焦(合焦:ランプ点灯,非合焦:ラン
プ消灯,ローコントラスト(ローコン):ランプ点滅)を
知ることができる。
【0012】ISLとは、ズーミングによりイメージサ
イズロック(倍率ロック)を行う機能をいう。具体的に
は、所定の釦を押した瞬間のイメージサイズを維持する
ように、近づいてくる被写体や遠ざかる被写体に対して
自動的且つコンティニュアスにズーミングが行われる。
APZ(オートプログラムズーム)とは、ボディ内スイッ
チのONにより被写体距離Dに対して焦点距離fを自動
的に決定して、その焦点距離fとなるようにズーミング
を行う機能をいう。具体的には、予め設定されているプ
ログラムラインD−fにより、測距により得られた被写
体距離Dから焦点距離fを求めて、自動的且つコンティ
ニュアスに焦点距離をfに設定する。ASZ(オートス
タンバイズーム)とは、基本的にAFモードであって、
一番最初の焦点調節用スイッチのONにより被写体距離
Dに対して焦点距離fを自動的に決定して、その焦点距
離fとなるようにズーミングを行う機能をいう。
【0013】尚、本実施の形態では接眼検知機能が採用
されており、撮影者がファインダに眼を近づけると、A
PZ又はASZ機能が動作を行うようになっている。一
方、APZモードの設定/解除の切換を行うAPZスイ
ッチ(図2)がカメラボディに設けられており、APZス
イッチがON状態にあるとき接眼検知されると、上記A
PZが起動し、APZスイッチがOFF状態にあるとき
接眼検知されると、上記ASZが起動する。
【0014】ワイドビューファインダ(ワイドファイン
ダ)とは、図7に示すようにファインダ内の視野全体に
ついて、後記スイッチS0のON状態(接眼状態)でファ
インダ枠(FD1)(150%のファインダ視野)を表示し、
後記スイッチS1(撮影スイッチ半押し)のON状態でズ
ームアップして実際に撮影の対象となる撮影フレーム
(100%ファインダ視野)を表示する機能をいう。尚、
後記スイッチS2(撮影スイッチ全押し)のON状態で撮
影フレーム内の被写体が露出の対象となる。具体的に
は、図8に示すように(a)ワイドファインダ状態又は(b)
ノーマルファインダ状態でファインダ内視野が観察され
る。また、図7の測距エリア内には、後述する第1〜第
4(測距)アイランド(イ)〜(ニ)(図9参照)が設けられてお
り、ワイドファインダ状態でのS1,S2同時押しの場
合に、図83に示すように制御が行われる。
【0015】パワーズームとは、ズームレンズをモータ
を使って駆動する機能をいう。従来のパワーズームで
は、ズームリングの全体にパターンを設け、操作に伴う
回転角や回転速度を読み取ってズームレンズの駆動を制
御する構成となっていたが、本実施の形態では、ズーム
リングの回転角とズーム速度が対応しており(回転角対
応方式)、ニュートラルの位置でズーミングが停止する
構成となっている。つまり、図82のグラフに示すよう
に、ズームリングの回転角を大きくするほど、ズーム速
度が大きくなる。
【0016】以下、本発明の一実施の形態として、モー
タにより焦点距離を変化させることが可能な交換レンズ
を備えた一眼レフカメラシステムについて説明する。
【0017】図1に本システムのブロック図を示す。同
図に示すように、カメラボディ側は、測距部(2)からの
データをボディ制御部(1)に入力して焦点合わせをする
ためのレンズ駆動量を算出し、焦点調節用レンズ群駆動
制御部(3)にてモータ(M1)に通電することにより、焦点
調節用レンズ群(AFレンズ)(LF)を駆動して自動的に
焦点合わせを行う機能と、ボディデータ出力部(4)及び
レンズデータ入力部(5)により、レンズ側と交信してレ
ンズをボディの意思で動作させる機能とを有している。
【0018】また、レンズ側は、レンズスイッチ検知手
段(10)で後述のイメージサイズロック釦(28)やズーム操
作リング(80)の操作が検知されたとき、ズームレンズ群
駆動制御部(7)にてモータ(M3)に通電することにより、
ズームレンズ群(LA)を駆動してズーミングを行う機能
(パワーズーム)と、ボディデータ入力部(8)及びレン
ズデータ出力部(9)にてボディと交信することにより、
レンズのデータをボディに出力する機能と、ボディから
のデータに従って動作する機能とを有している。
【0019】本実施の形態にはバリフォーカルレンズが
採用されている。バリフォーカルレンズは、画角を変化
させてズーミングを行うズームレンズ群(LA)とそのズー
ミングに伴ってボケたピントを補正するAFレンズとか
ら成っている。バリフォーカルレンズの採用によりカメ
ラの軽量コンパクト化を達成することが可能となる。
【0020】図80は、本実施の形態に用いられるバリ
フォーカルレンズに関し、焦点距離f(=28.8〜102.1)と
カプラ繰り出し量(回転数)との関係を示している。尚、
回転数(rot)と繰り出し量(d)とは、関係:(d)mm=(rot)
×0.92975が成立している。
【0021】オートフォーカシング(AF)を行うときに
は一旦無限遠(∞)物体にフォーカシングを行ってリセッ
トした後、カプラの繰り出し量を決定している。リセッ
ト位置を繰り出し量0mmとすると、最も繰り出したと
き0.5mの被写体にピントが合い、最も繰り込んだと
き∞の被写体にピントが合うことになる。ところが、同
図に示すように同一の被写体距離であっても、APZ等
によって焦点距離fが変化すると、ピント位置が変化
し、ピントがボケてしまう。バリフォーカルレンズで
は、AFレンズ(LF)を移動させることによって、このボ
ケの補正を行う。
【0022】上記のように、本実施の形態ではズームを
オートにし、バリフォーカルレンズを採用することを特
徴の一つとしている。つまり、ボディ内で測距値を用い
てAFを行い、パワーズームが動作したらズームに伴う
ピントの補正を行う構成となっている。
【0023】次に、ボディとレンズの外部構成について
説明する。図2は本発明を適用したカメラボディ(BD)の
外部構成を示しており、図3は上記カメラボディ(BD)に
交換自在に装着される交換レンズ(LE)の外部構成を示し
ている。以下、各部の名称と機能について図2及び図3
に基づいて簡単に説明する。
【0024】(11)はメインスイッチ(SM)をON/OFF
させるためのスライダであり、このスライダ(11)がON
の位置にあるときにカメラボディ(BD)は動作可能状態と
なり、OFFの位置にあるときにはカメラボディ(BD)は
動作不能状態となる。
【0025】(12)はレリーズボタンであり、1段目の押
し込みで後述の撮影準備スイッチ(S1)がONされて、測
光・露出演算・AF(自動焦点合わせ)の各動作を開始
する。また、2段目の押し込みで後述のレリーズスイッ
チ(S2)がONされて、露出制御動作を開始する。
【0026】(13)はワイドビューキーであり、撮影前
(レリーズ前)に実際の撮影領域よりも広いファインダ
の視野を得るためのキーである。すなわち、このキー
は、後述の撮影フレーム(FD2)内(図7)に見えていた
撮影領域がフィルムに結像する範囲に一致するようにレ
リーズ時にズームアップする機能(ワイドビュー)をO
N/OFFするために使用される。
【0027】(14)はボディ表示部であり、シャッター速
度や絞り値,スイッチ類の情報,電池の警告マーク等を
表示する。また、図7に示すファインダ内表示部では、
シャッター速度(FD4),撮影フレーム(FD2)等の表示を行
う。
【0028】(15)はマウントロックピンである。交換レ
ンズ(LE)が装着され、マウントロック状態にあれば、後
述のレンズ装着スイッチ(SLE)がOFFとなり、それ以
外のときにはレンズ装着スイッチ(SLE)はONになって
いる。
【0029】(16)はAFカプラであり、カメラボディ(B
D)内のAFモータの回転に基づいて回転駆動される。
【0030】(17)は絞り込みレバーであり、カメラボデ
ィ(BD)で求められた絞り込み段数分だけ交換レンズ(LE)
の絞りを絞り込むためのレバーである。
【0031】(19)はAF/M切換スイッチであり、AF
状態とFA状態との切換を行う。
【0032】(20)はAPZスイッチであり、ON状態で
APZモードとなり、OFF状態でASZモードとな
る。
【0033】次に、図3の交換レンズ(LE)における各部
の名称と機能について説明する。(25)はマウントロック
溝、(26)はAFカプラ,(27)は絞り込みレバーである。
カメラボディ(BD)に交換レンズ(LE)を装着すると、カメ
ラボディ(BD)のマウントロックピン(15)がマウントロッ
ク溝(25)に係合し、ボディ側のAFカプラ(16)の凸部が
レンズ側のAFカプラ(26)の凹部に係合し、ボディ側の
AFモータの回転がAFカプラ(16)(26)を介してレンズ
側に伝わり、AFレンズが移動して焦点合わせが行われ
る。さらに、レンズ側の端子(J1)〜(J8)がボディ側の端
子(J11)〜(J18)と接続される。また、絞り込みレバー(1
7)がレンズ側の絞り込みレバー(27)と係合し、ボディ側
の絞り込みレバー(17)の移動分だけレンズ側の絞り込み
レバー(27)が追従して移動し、絞り開口が絞り込みレバ
ー(17)(27)の移動分に対応する値に制御される。
【0034】(28)はイメージサイズロック釦であり、O
NされるとISL機能が動作する。(80)は操作環(ズー
ムリング)であり、パワーズームの方向や速度を指定す
るために回転操作される。
【0035】次に、カメラシステムの回路構成について
説明する。図4はカメラボディ(BD)に内蔵されたボディ
内回路の回路図である。まず、この図に基づいてボディ
内回路について説明する。
【0036】(μC1)はカメラ全体の制御や種々の演算を
行うボディ内マイクロコンピュータ(ボディ内マイコ
ン)である。
【0037】(AFCT)は焦点検出用受光回路であり、光電
荷を所定時間蓄積する焦点検出用の積分形光センサとし
てのCCDと、CCDの駆動回路と、CCDの出力を処
理しA/D変換してボディ内マイコン(μC1)に供給(デ
ータダンプ)する回路とを備えており、データバスを介
してボディ内マイコン(μC1)と接続されている。この焦
点検出用受光回路(AFCT)により、測距エリアに存在する
被写体のデフォーカス量に関する情報が得られる。
【0038】(LM)はファインダ光路中に設けられた測光
回路であり、その測光値をA/D変換してボディ内マイ
コン(μC1)へ輝度情報として与える。
【0039】(DX)はフィルム容器に設けられたフィルム
感度のデータを読み取ってボディ内マイコン(μC1)にシ
リアル出力するフィルム感度読取装置である。
【0040】(DISPC)はボディ内マイコン(μC1)から表
示データ及び表示制御信号を入力して、カメラ本体上面
の表示部(DISPI)(図2の表示部(14))及びファインダ
内の表示部(DISPII)(図7のFD4,FD5)に所定の表示を
行わせる表示回路である。
【0041】ここで、図7のファインダ内の表示につい
て説明する。同図において、(FD1)はファインダ枠であ
り、実際に被写体を確認することができるエリアを示
す。(FD2)はワイドビューキー(13)の操作によってワイ
ドビューファインダ機能がONされたときに表示される
撮影フレームであり、撮影フレーム内の被写体の撮影が
可能となる。(FD3)は測距エリアの表示であり、この枠
の中の被写体に対して焦点を合わせることが可能である
ことを示す。ただし、実際には、測距エリア(FD3)内に
図9に示すような測距アイランド(イ)〜(ニ)が設けられて
おり、これらの測距アイランド内に存在する被写体に焦
点を合わせることになる。(FD4)と(FD5)はそれぞれシャ
ッター速度と制御絞り値であり、測光演算で得られた値
を示す。
【0042】(EPD)は接眼検知を行う接眼検知回路であ
る。
【0043】(LECT)は交換レンズ(LE)(以下、単に「レ
ンズ」ともいう)に内蔵されたレンズ内回路であり、交
換レンズ固有の情報をボディ内マイコン(μC1)に供給す
る。このレンズ内回路(LECT)については、後で詳細に説
明する。
【0044】(M1)はAFモータであり、AFカプラ(16)
(26)を介して交換レンズ(LE)内のAFレンズを駆動す
る。
【0045】(MD1)は焦点検出情報に基づいてAFモー
タ(M1)を駆動するモータ駆動回路であり、ボディ内マイ
コン(μC1)からの指令によって正転・逆転・停止が制御
される。
【0046】(ENC)はAFモータ(M1)の回転をモニタす
るためのエンコーダであり、所定の回転角毎にボディ内
マイコン(μC1)のカウンタ入力端子(CNT)にパルスを出
力する。ボディ内マイコン(μC1)はこのパルスをカウン
トし、無限遠位置から現在のレンズ位置までの繰り出し
量を検出し、この繰り出し量(繰り出しパルス数CT)か
ら被写体の撮影距離(被写体距離)を算出する。
【0047】(TVCT)はボディ内マイコン(μC1)からの制
御信号に基づいてシャッターを制御するシャッター制御
回路である。
【0048】(AVCT)はボディ内マイコン(μC1)からの制
御信号に基づいて絞りを制御する絞り制御回路である。
【0049】(M2)はフィルム巻き上げ・巻き戻しと露出
制御機構のチャージを行うためのモータである。また、
(MD2)はボディ内マイコン(μC1)からの指令に基づいて
モータ(M2)を駆動するモータ駆動回路である。
【0050】次に、電源関係の構成について説明する。
(E1)はカメラボディ(BD)の電源となる電池である。
【0051】(Tr1)は上述した回路の一部に電源を供給
する第1の給電トランジスタである。(Tr2)はレンズ内
のズームモータの駆動のための電源を供給するための第
2の給電トランジスタであり、MOS構成となってい
る。
【0052】(DD)はボディ内マイコン(μC1)に供給する
電圧(VDD)を安定させるためのDC/DCコンバータで
あり、電源制御端子(PW0)が“High”レベルのときに動
作する。(VDD)はボディ内マイコン(μC1),レンズ内回
路(LECT),フィルム感度読取回路(DX),及び表示制御回
路(DISPC)の動作電源電圧である。(VCC1)は焦点検出用
受光回路(AFCT),及び測光回路(LM)の動作電源電圧であ
り、電源制御端子(PW1)から出力される信号の制御下に
て電源電池(E1)から給電トランジスタ(Tr1)を介して供
給される。(VCC2)はレンズ内のズームモータの動作電源
電圧であり、電源制御端子(PW2)から出力される信号の
制御下にて電源電池(E1)から給電トランジスタ(Tr2)を
介して供給される。(VCC0)は、モータ駆動回路(MD1),
シャッター制御回路(TVCT),絞り制御回路(AVCT),及び
モータ駆動回路(MD2)の動作電源電圧であり、電源電池
(E1)から直接供給される。
【0053】(D1)〜(D3)はDC/DCコンバータ(DD)が
動作を停止しているときに、電圧(VDD)よりも低い電圧
をボディ内マイコン(μC1)に与え、消費電力を少なくす
るためのダイオード群である。この低い電圧は、ボディ
内マイコン(μC1)が作動できる最低電源電圧に設定され
ており、DC/DCコンバータ(DD)が動作を停止してい
るときは、ボディ内マイコン(μC1)のみが動作可能であ
る。
【0054】(BC1)は電池(E1)の電圧(VCC0)を検出し
て、その検出結果をボディ内マイコン(μC1)に知らせる
バッテリーチェック回路である。
【0055】(GND1)は低消費電力部のグランドラインで
あり、レンズとボディの間は端子(J17)(J7)を介して接
続されている。ボディ内ではアナログ部とディジタル部
は別々のグランドラインにする必要があるが、便宜上、
図面では一本で示している。
【0056】(GND2)は大消費電力部のグランドラインで
あり、レンズとボディの間は端子(J18)(J8)を介して接
続されている。
【0057】次に、スイッチ類の説明を行う。 (SWV)は広視野モードの有効/無効を切り換えるための
常開式プッシュスイッチであり、前述のワイドビューキ
ー(13)が押圧されたときにONされる。
【0058】(SAPZ)はAPZ機能の有効/無効を切り換
えるための常開式プッシュスイッチであり、前述のAP
Zスイッチ(20)が押圧されたときにONされる。
【0059】(S1)はレリーズボタン(12)の1段目の押し
下げでONされる撮影準備スイッチである。このスイッ
チ(S1)がONになると、ボディ内マイコン(μC1)の割り
込み端子(INT1)に割り込み信号が入力されて、測光,測
距及びAFレンズ駆動等の撮影に必要な準備動作が行わ
れる。
【0060】(SM)はカメラの動作を可能とするためのス
ライダ(11)がON位置にあるときにONとなり、OFF
位置にあるときにOFFとなるメインスイッチである。
【0061】(PG1)はスイッチ(SM)がONからOFFへ
又はOFFからONへ変化する毎に“Low”レベルのパ
ルスを出力するパルス発生器である。このパルス発生器
(PG1)の出力は、ボディ内マイコン(μC1)の割り
込み端子(INT2)に割り込み信号として入力される。
【0062】(S2)はレリーズボタン(12)の2段目の押し
下げでONされるレリーズスイッチである。このスイッ
チ(S2)がONになると、撮影動作が行われる。
【0063】(S3)はミラーアップが完了するとONされ
るミラーアップスイッチであり、シャッター機構がチャ
ージされ、ミラーダウンするとOFFとなる。
【0064】(SRE1)はカメラボディ(BD)に電池(E1)が装
着されたときにOFFとなる電池装着検出スイッチであ
る。電池(E1)が装着されて、電池装着検出スイッチ(SRE
1)がOFFになると、抵抗(R1)を介してコンデンサ(C1)
が充電され、ボディ内マイコン(μC1)のリセット端子(R
E1)が“Low”レベルから“High”レベルに変化する。す
ると、ボディ内マイコン(μC1)は後述のリセットルーチ
ンを実行する。
【0065】次に、シリアルデータ交信のための構成に
ついて説明する。測光回路(LM),フィルム感度読取回路
(DX),及び表示制御回路(DISPC)は、シリアル入力(SI
N),シリアル出力(SOUT),及びシリアルクロック(SCK)
の各信号ラインを介してボディ内マイコン(μC1)とシリ
アルにデータ交信を行う。そして、ボディ内マイコン
(μC1)との交信対象は、チップセレクト端子(CSLM)(CSD
X)(CSDISP)により選択される。すなわち、端子(CSLM)が
“Low”レベルのときには測光回路(LM)が選択され、端
子(CSDX)が“Low”レベルのときにはフィルム感度読取
回路(DX)が選択され、端子(CSDISP)が“Low”レベルの
ときには表示制御回路(DISPC)が選択される。さらに、
3本のシリアル交信用の信号ライン(SIN)(SOUT)(SCK)は
端子(J15)(J5);(J14)(J4);(J16)(J6)を介してレンズ内
回路(LECT)と接続されており、レンズ内回路(LECT)を交
信対象として選択するときには、端子(CSLE)を“Low”
レベルとするものであり、この信号は端子(J3)(J13)を
介してレンズ内回路(LECT)に伝達される。
【0066】次に、図5に基づいてレンズ内回路(LECT)
について説明する。図5は交換レンズ(LE)に内蔵された
レンズ内回路(LECT)の回路図である。図中、(μC2)は交
換レンズ(LE)に内蔵されたズームモータの制御やカメラ
ボディ(BD)とのデータ交信及びモード設定等の制御を行
うためのレンズ内マイクロコンピュータ(レンズ内マイ
コン)である。
【0067】ここで、カメラボディ(BD)と接続される端
子群(J1)〜(J8)について説明すると、(J1)はズームモー
タ駆動用の電源電圧(VCC2)をボディ側からレンズ側へ供
給するための電源端子、(J2)は上記ズームモータ駆動用
以外の電源電圧(VDD)をボディ側からレンズ側へ供給す
るための電源端子、(J3)はデータ交信要求を示す信号の
入出力用の端子、(J4)はデータ交信用のクロックをボデ
ィ側から入力するクロック端子、(J5)はボディ側からの
データを入力するシリアル入力端子、(J6)はボディ側へ
データを出力するシリアル出力端子、(J7)はモータ駆動
用回路以外の回路のグランド端子、(J8)はモータ駆動用
回路のグランド端子である。
【0068】交換レンズとボディ間の端子(J3)(J13)を
介して伝達される端子(CSLE)についての信号ラインは、
双方向の信号ラインとなっている。このラインを介して
ボディ内マイコン(μC1)からレンズ内マイコン(μC2)に
信号が伝達されると、レンズ内マイコン(μC2)に割り込
みが発生し、レンズ内マイコン(μC2)が起動されるとと
もにボディとの交信対象として交換レンズが指定され
る。一方、このラインを介してレンズ内マイコン(μC2)
からボディ内マイコン(μC1)に信号が伝達されると、パ
ルス発生器(PG2)(図4)によりボディ内マイコン(μC
1)のレンズ割り込み端子(LEINT)に割り込み信号が入力
され、ボディ内マイコン(μC1)が起動される。なお、ボ
ディ内マイコン(μC1)からレンズ内マイコン(μC2)への
データが送信されるときは、ボディ内マイコン(μC1)は
割り込み(LEINT)を受け付けないようになっている。
【0069】(RSIC)はボディから供給される電圧(VDD)
がレンズ内マイコン(μC2)の正常動作電圧以下になった
ときに、レンズ内マイコン(μC2)にリセットをかけるた
めのリセット用ICである。(R2)(C2)はレンズ内マイコ
ン(μC2)にリセットをかけるためのリセット用抵抗及び
コンデンサである。
【0070】(RE2)はレンズ内マイコン(μC2)のリセッ
ト端子であり、ボディからレンズ内回路を駆動するため
の電圧(VDD)が供給され、抵抗(R2)とコンデンサ(C2)に
よって端子(RE)が“Low”レベルから“High”レベルに
変化すると、レンズ内マイコン(μC2)はリセット動作を
行う。
【0071】(M3)はズームレンズ群を駆動するためのズ
ームモータである。このズームモータによるズームレン
ズ群の駆動により、像点の位置を変えることなく焦点距
離を連続的に変化させることができる。
【0072】(MD3)はズームモータ(M3)を駆動するため
のモータ駆動回路であり、レンズ内マイコン(μC2)から
与えられるモータ駆動方向及び駆動速度を示す制御信号
に応じてズームモータ(M3)の回転を制御する。また、レ
ンズ内マイコン(μC2)から与えられるモータ停止信号や
モータ休止信号に応じて、ズームモータ(M3)の両端短絡
や電圧印加停止をそれぞれ行う。
【0073】(ENC3)はズームモータ(M3)の回転量を検出
するためのエンコーダであり、焦点距離を検出するとき
にも利用される。
【0074】(SLE)はレンズ装着検出スイッチであり、
交換レンズ(LE)がカメラボディ(BD)に装着され、マウン
トロックされたときにOFFとなる。つまり、交換レン
ズ(LE)がカメラボディ(BD)から取り外されると、スイッ
チ(SLE)がONとなり、コンデンサ(C2)の両端が短絡さ
れる。これにより、コンデンサ(C2)に蓄えられていた電
荷が放電され、レンズ内マイコン(μC2)の端子(RE2)は
“Low”レベルになる。その後、交換レンズ(LE)がカメ
ラボディ(BD)に装着されると、スイッチ(SLE)がOFF
になり、電源ライン(VDD)によりコンデンサ(C2)が充電
され、抵抗(R2)とコンデンサ(C2)とで決まる所定時間
後、端子(RE2)が“High”レベルに変化し、前述したよ
うに、レンズ内マイコン(μC2)はリセット動作を行う。
【0075】スイッチ(ZRSW0)〜(ZRSW3)は、図6の表で
示すように各オペレーションと対応して設定されてお
り、ズームリングの操作でON/OFFされ、ズームの
方向と速度を決定する。
【0076】ISLスイッチ(ISLSW)は、図3のイメー
ジサイズロック釦(28)を押すことにより、ISL機能の
動作が開始されるスイッチである。
【0077】次に、本実施の形態の特徴的な構成につい
て説明する。
【0078】まず、ズーム中のスイッチ(S2)対応につい
て説明する。従来より一般に知られているズームレンズ
では焦点距離を変えてもピントの位置がずれることはな
いため、ズーミング中にレリーズされてもピントがボケ
ることはない。しかし、本実施の形態のようにバリフォ
ーカルレンズを用いてズーミングを行う場合には、ピン
ト位置を合わせる補正が必要となる。
【0079】バリフォーカルレンズシステムを用いた従
来のカメラシステムでは、APZ等のズーミング中、ス
イッチ(S2)がONされてもレリーズ動作を受け付けない
か、又はレリーズ動作を受け付けてもその時初めて測距
動作を開始するように構成されている。その結果、撮影
者の意図した写真が撮影されなかったり、レリーズタイ
ムラグが大きくなってしまったりする。
【0080】そこで、本実施の形態ではズーミング(A
PZ等)中にスイッチ(S2)がONされると、一旦ズーミ
ングを中止し、その後再測距して、そのときの補正値に
よりレリーズを行う構成としている。
【0081】ついで、ASZの測距精度の判定について
説明する。ASZでは、例えば接眼時ワイド端で遠距離
物体を被写体としてとらえようとすると、当然ワイド側
からテレ側へズーミングするように動作が行われる。と
ころが、ワイド側では測距精度が低くテレ側では測距精
度が高いため、ASZによりワイド側からテレ側へのズ
ーミングが行われると、低い測距精度の測距データに基
づいてズーミングが行われることになる。
【0082】そこで、本実施の形態では、ASZにより
テレ側からワイド側にズーミングが行われる場合には
(測距精度が高いので)その測距データを用いてズーミン
グを行い、ワイド側からテレ側にズーミングが行われる
場合には(測距精度が低いので)ズーミングを行いながら
測距を繰り返し行う構成としている。測距を繰り返し続
けて焦点距離の更新を行っていくと、テレ側に焦点距離
が近づくに従い、測距精度が向上していく。そして、予
め設定されている測距精度と対応する焦点距離をこえた
とき、そのときの測距データを用いてズーミングを行う
構成としている。つまり、測距を行うごとにそのときの
焦点距離が予め設定されている測距精度と対応する焦点
距離をこえているか否かを判定し、こえたときの焦点距
離での測距データに基づいてズーミングを行った後、停
止させている。
【0083】このように構成することにより、測距開始
時の焦点距離が変わってもズーミングの停止位置の精度
がばらつくことがなく、また、ズーミングの停止までに
複数のハンチングを発生させることなく、多段駆動を行
うこともない。つまり、ワイド側からテレ側へのズーミ
ング又はテレ側からワイド側へのズーミングのいずれの
場合であっても、1回のズーム移動でASZを完了させ
ることができるのである。
【0084】図10は、DV(=2log2D,D:被写体距
離)と焦点距離fとの関係を示すASZ制御ラインであ
る。前記予め設定されている測距精度は、同図中のDV
精度判定ラインで表される。尚、ASZライン及び150
%(ワイドビューファインダ用)ASZラインを併せて示
す。
【0085】次に、ASZ,APZ,ISLのワイドビ
ューファインダ対応について説明する。ワイドビューフ
ァインダでは、ファインダを覗いていて(接眼)、S1で
ズームアップ、S2でレリーズされる。ワイドファイン
ダモードに設定したときに150%のファインダ視野
(撮影フレームの1.5倍)が観察される28-105mmのレン
ズが装着されたカメラにおいて、写真撮影時、接眼検知
(S0ON)で例えばテレ端(105mm)の状態にあると、撮
影フレームに応じたズームアップは当然不可能である。
【0086】そこで、本実施の形態ではワイドファイン
ダモードに設定したときには、(通常撮影時の最長焦点
距離)/(ファインダ枠対角長/撮影フレーム対角長)ま
での焦点距離に制限する構成としている。上記例では、
ワイドファインダモード時の最長焦点距離が(105m
m/1.5)となる。このように構成することにより、
ASZ,APZ,ISLにおいて予めズームアップ可能
な最長焦点距離にズーミングが制限されるため、これら
の機能の動作中に撮影フレームに応じたズームアップが
できなくなるという事態を回避することができる。
【0087】ついで、LOW連写におけるコマ間でのA
SZ,APZ,ISL動作について説明する。ここで、
LOW連写とは1秒間のレリーズ回数を少なく(例えば
2コマ/s)行うことをいい、HI連写とは1秒間のレ
リーズ回数を多く(例えば4コマ/s)行うことをいう。
尚、1回のレリーズ制御にかかる時間は250msであ
る。
【0088】HI連写ではAFのみ可能であってズーム
動作を行わせる余裕がないが、LOW連写ではHI連写
に比べ、1コマについて250msの余裕ができるの
で、APZ,ISL等のオートモードにおいて被写体の
移動に応じてズーム動作を行わせることが可能である。
そこで、本実施の形態ではLOW連写での上記250m
sの間に高速でズーミング動作を行わせる構成としてい
る。尚、従来のオートズームでは滑らかな動きでズーミ
ングさせるため、速度が制限されていた。
【0089】次に、本実施の形態のソフトウェアについ
ての説明に入る。以下で、実際の動作について、フロー
チャートで説明する。尚、フローチャート内で使用して
いる、フラグなどの記号については随時説明するが、後
に表にしてまとめてあるので(図72〜79)、参照され
たい。図12に、カメラボディ側の制御のメインルーチ
ン(KIDOUルーチン)のフローチャートを示す。ま
ず、カメラのメインスイッチ(11)がONされた後、接眼
検知のS0スイッチやAFのS1スイッチなどのスイッ
チがONされると、ステップ#1000でカメラボディ
側の制御プログラムが起動される。ステップ#1005
でフラグの初期化等の起動処理を行う。続いて、ステッ
プ#1010で開放絞り値等のレンズデータとレンズス
イッチのデータを、ステップ#1015でISO感度等
のフィルム情報を取り込む。ステップ#1020では測
光ICと交信して測光データを取り込む。ステップ#1
025で露出制御の条件を設定するAE演算を行い、ス
テップ#1030で表示装置(表示マイコン)と交信して
ステップ#1025で設定した絞り値やシャッタースピ
ード等を表示する。ステップ#1035で各種キー(ボ
ディ及びレンズのスイッチ)の状態をセンスし、それに
応じたフラグを立てる。ステップ#1040では、レン
ズとの交信の割り込みを設定する(具体的には、次の割
り込みを生じさせるタイマーをセットする)。ステップ
#1045で、ステップ#1035のキーセンスでIS
LやAPZのようなNL(NEW LENS)処理をするように設
定されていれば、ステップ#1050に進みNL_SQ
C処理を行う。同様に、ステップ#1055でFA処理
の設定であればステップ#1060でFA_MAIN処
理を、ステップ#1065でAF処理の設定であればス
テップ#1070でAF_MAIN処理を行う。ステッ
プ#1065でAFの設定がされていなければ(AFを
しないスイッチで起動された場合は)、スリープ状態に
入り、ステップ#1040で設定した、レンズとの交信
割り込みを待つ。
【0090】後述のLM割り込みルーチン内で設定され
るDISPC割り込みによって、DISPC割り込みル
ーチンが起動されると(ステップ#1075)、ステップ
#1080で表示データを1バイト出力する。ステップ
#1085で表示データが終了したかを見て、終了して
いなければ次回のDISPC割り込みを設定し(上述の
タイマーセット)、ステップ#1095でリターンす
る。表示データが終了していれば、ステップ#1100
でキーセンスを行い、ボディ及びレンズのスイッチをセ
ンスする。ステップ#1105で、電源OFF等でスリ
ープするかを見て、スリープするならばステップ#11
10でスリープする。スリープでないときは、ステップ
#1115でキーセンス結果により分岐要因があるかを
見て、ない場合はステップ#1120で次回のレンズ割
り込みの設定を行う。分岐要因がある場合は、KIDO
Uルーチンのステップ#1040に進み、以降を実行す
る。これは、例えば通常のAF処理をしているときに、
ステップ#1100でパワーズームの設定(具体的には
ズームリングが動かされた)を認識したというような場
合で、NL_SQC処理をするためにステップ#104
0に進む。
【0091】図13に、前記のレンズ割り込みルーチン
のフローチャートを示す。レンズ割り込みによって、レ
ンズ割り込みルーチンが起動されると(ステップ#12
00)、ステップ#1205でレンズデータを1バイト
入力する。このレンズデータは、ボディで必要となる全
レンズデータである。ステップ#1210で全レンズデ
ータの取り込みが終了したかを見て、終了していなけれ
ば、次回のレンズ割り込みを設定し(#1215)、ステ
ップ#1220でリターンする。終了していれば、LM
割り込みを設定して(#1225)、ステップ#1230
でリターンする。レンズ割り込みルーチンは、レンズデ
ータを1バイト取り込むルーチンであり、全レンズデー
タのバイト数の回数だけ割り込みをかけてレンズ割り込
みルーチンを起動するようにしている。
【0092】図14に、レンズ割り込みルーチンで設定
されたLM割り込み時のLM割り込みルーチンのフロー
チャートを示す。LM割り込みルーチンが起動されると
(ステップ#1300)、ステップ#1305で測光デー
タを1バイト入力する。ステップ#1310で全測光デ
ータの取り込みが終了したかを見て、終了していなけれ
ば、次回のLM割り込みを設定し(#1315)、ステッ
プ#1320でリターンする。終了していれば、ステッ
プ#1325で露出制御値の演算を行い、ステップ#1
330で上述のDISPC割り込みを設定してステップ
#1335でリターンする。LM割り込みも、レンズ割
り込みと同様、測光データのバイト数の回数だけ割り込
みがかかる。
【0093】図15に、KIDOUルーチンのステップ
#1070のAF_MAIN処理のフローチャートを示
す。これは、従来からある通常のAFであり、カメラの
AF/M切り換えスイッチ(19)でAFに設定されている
ときに、S0スイッチまたはS1スイッチがONされた
場合、実行される。本ルーチン内で、ASZ(オートス
タンバイズーム)処理が自動的に実行される。本ルーチ
ンが起動されると(ステップ#1400)、ステップ#1
405で主被写体判定を行う。これは、最初に撮影者が
接眼で被写体を見たときに(S0がON)、的確に被写体
をとらえられないことがあるので、時間待ちをしたり平
均化したりすることによって像が安定するまで待ち、撮
影者が意図している被写体を決定するもので、このよう
にして決定された被写体を主被写体と呼んでいる。続い
て、ステップ#1410で、主被写体に対して最適な画
角となるようにズーム、AFを行うASZ_MAINル
ーチン(後述)を実行する。ステップ#1415で被写体
像のCCD積分を行い、データをダンプする。ステップ
#1420で、そのデータをもとに測距アルゴリズムを
行う。ステップ#1425で、AFロック状態であるか
の判定をする。すでに合焦状態でAFロックがかかって
いればステップ#1415に戻り、以降を繰り返す。A
Fロックがかかっていなければ、ステップ#1430で
被写体が静体であるか、動体であるかを判定する静体動
体判定を行う。ステップ#1435では、合焦であるか
を見て、合焦であればステップ#1440でS2スイッ
チ(レリーズ)の割り込みを許可して、ステップ#144
5で、前記静体動体判定ルーチンで静体と判定されたか
を見る。静体であれば、ステップ#1450でAFロッ
クをかけステップ#1415に戻り、静体でなければ何
もせずステップ#1415に戻る。ステップ#1435
で合焦でなければ、ステップ#1455でS2スイッチ
の割り込みを禁止する。ステップ#1460では、4つ
のアイランドから選択されたアイランドのディフォーカ
ス量DF0に係数KBLをかけ、ピントずれ量ERRC
NTに変換して、ステップ#1465で前記ERRCN
TからAFレンズの駆動パルス量(モータの駆動パルス
量)DRV_PLSと方向F_DRVDIRを設定す
る。ステップ#1470でAFレンズの駆動モータをO
Nして、ステップ#1415に戻り、以降を実行する。
AFモータの駆動は、DRV_PLSとF_DRVDI
Rに従って割り込みで制御され、駆動量を駆動し終えれ
ば自動的に終了する。
【0094】図16に、AF_MAINルーチンのステ
ップ#1410のASZ_MAINルーチンのフローチ
ャートを示す。AF_MAINルーチン内で、ASZ_
MAINルーチンが起動されると(ステップ#150
0)、まず、ステップ#1505でフラグF_DIAS
Zを見る。このフラグは、1のときASZの駆動を禁止
するものである。ASZは、S0スイッチまたはS1ス
イッチON中のパワーズーム駆動などのとき禁止され
る。ステップ#1505でF_DISASZが1であれ
ば、禁止されているので何もせずにステップ#1565
でリターンする。1でなければ、ステップ#1510で
S0スイッチがONであるかを見る。ASZ処理は、撮
影直前に行うことを前提としており、S0スイッチがO
N、即ち接眼されているときにのみ有効となる。S0ス
イッチがOFFで、S1スイッチのみがONで本ルーチ
ンが起動されたような場合は、ASZ処理は行わないと
している。従って、ステップ#1510でS0スイッチ
がONでなければ、何もせずステップ#1565でリタ
ーンする。S0がONであれば、ステップ#1515で
ローコン、つまり低輝度又は低コントラスト状態で焦点
検出ができない状態であるかを見る。ステップ#151
5でローコンであれば、ステップ#1565でリターン
する。ローコンでなければ、ステップ#1520に進
む。ASZの禁止がされていず、接眼検知がなされ、ロ
ーコンでないときは、ASZ処理に入る。ステップ#1
520でASZ処理中であることを示すフラグF_AS
Zを1にして、ステップ#1550のASZ制御ルーチ
ンに進む。ASZ制御ルーチンについては後述する。ス
テップ#1555で、ASZ終了フラグF_ASZFI
Nが1であるかを見て、1でなければステップ#152
5以降を繰り返す。1であれば、ASZ処理が終了した
として、ステップ#1560でASZ処理中フラグF_
ASZを0にして、ステップ#1565でリターンす
る。ステップ#1525以降であるが、ステップ#15
25でCCD積分前にボディからレンズへの交信を行う
TRS_NLルーチンを実行する。ステップ#1530
でCCD積分及びデータのダンプを行った後、ステップ
#1535でレンズからボディへの交信を行うRCV_
NLルーチンを実行する。ステップ#1540では、実
際にレンズの駆動を行うDRV_NLルーチンを実行
し、ステップ#1545で測距アルゴリズムを行って、
ステップ#1550のASZ制御ルーチンに進む。前記
のTRS_NLルーチン、RCV_NLルーチン及びD
RV_NLルーチンについては後述する。このASZ処
理のタイミングチャートを図69に示している。
【0095】図17に、ASZ_MAINルーチンのス
テップ#1550のASZ制御ルーチンのフローチャー
トを示す。まず、ステップ#2205で最終のASZズ
ームであることを示すフラグF_LSTASZが1であ
るかを見る。1であれば、最終ズームなのでズームを止
めるため、ステップ#2210でASZ停止待ちフラグ
F_WAITを1にセットして、ステップ#2295の
ASZ終了待ちルーチンを実行してステップ#2300
でリターンする。ステップ#2205でF_LSTAS
Zが1でなければ、ステップ#2215でローコンであ
るかを見る。ローコンであれば、ステップ#2220で
F_LSTASZを1にセットして、ステップ#229
5のASZ終了待ちルーチンを実行した後、ステップ#
2300でリターンする。ローコンでなければ、ステッ
プ#2225で現在の繰り出し量REVNOWをセット
するREVNOWセットルーチン(後述)を実行する。ス
テップ#2230で図18のDV検出ルーチンを実行す
る。DVは被写体距離Dを2log2 Dとして対数値で
表現した値である。図18のステップ#2405で、現
在のAFレンズ位置(現繰り出しパルス数)DVCNOW
にDV変換係数KNをかけて、今回の測距結果から求め
られたDV0を算出している。
【0096】図17に戻って、ステップ#2235で
は、図19のASZ目標fセットルーチンが実行され
る。図19のステップ#2505で、前記DV検出ルー
チンで得られたDV0とASZラインから目標焦点距離
ftを求めている。ASZラインは、DVに対して焦点
距離fを決定するラインである。図17のステップ#2
240では、ワイドファインダのための焦点距離を設定
する目標fワイドファインダ対応ルーチン(後述)が実行
される。ステップ#2245で、ズーム動作中であるか
を見て、動作中であればステップ#2265に進む。ズ
ーム動作中でなければ、ステップ#2250でASZ開
始判定ルーチンを行う。図20にASZ開始判定ルーチ
ンのフローチャートを示す。これは現在の焦点距離と目
標の焦点距離を比較して、その差が一定の範囲内であれ
ば、即ち非常に近ければ、ASZ処理を行わないように
フラグを設定するルーチンである。これは、合焦のため
の微妙な動きが撮影者に不快となるのを防いでいる。ス
テップ#2605で(DV0+0.5)から目標焦点距離
ftA を、ステップ#2610で(DV0−0.5)から
目標焦点距離ftB をそれぞれASZラインから算出す
る。ステップ#2615では現在の焦点距離fnow がf
tA とftB の間にあるかを判定して、その範囲にあれ
ば、ASZは必要なしとして、ステップ#2620で、
ASZが必要かそうでないかを判定するためのフラグF
_ASZOKを1にセットし、ステップ#2630でリ
ターンする。ftA とftB の範囲になければASZが
必要なので、ステップ#2625でF_ASZOKを0
にし、ステップ#2630でリターンする。
【0097】図17に戻って、ASZ開始判定ルーチン
が終了後、ステップ#2255でフラグF_ASZOK
(ASZ開始判定ルーチンでセット)が1であるかを見
る。F_ASZOKが1でASZ処理が必要ないときは
ステップ#2260でASZ終了フラグF_ASZFI
Nを1にセットして、ステップ#2300でリターンす
る。ステップ#2255でASZ処理が必要である場合
は、ステップ#2265でDV精度判定ルーチンを実行
する。図21にDV精度判定ルーチンのフローチャート
を示す。これは、測距精度の判定を行うルーチンであ
る。先に述べたように、レンズは目標焦点距離算出ライ
ンとDV精度ラインの2つを有しており、目標の焦点距
離について測距精度があるか、ないかを判定することが
できる。ステップ#2705で現在の被写体距離DV0
とDV精度ラインから、DV精度用の焦点距離ftX を
算出する。ステップ#2710で現在の焦点距離fnow
がftX 以上であるかを見る。ftX 以上であれば、f
tX よりもテレ側で測距精度があるので、ステップ#2
715で測距精度の判定用フラグF_DVASZを1に
セットし、ステップ#2725でリターンする。ステッ
プ#2710でftX より小さければ、ftX よりもワ
イド側で測距精度がないので、ステップ#2720でF
_DVASZを0にし、ステップ#2725でリターン
する。図17のステップ#2270で、DV精度判定ル
ーチンで設定されたフラグF_DVASZが1であるか
を見て、1であれば精度があるので、最終のズーミング
とするためステップ#2275でフラグF_LSTAS
Zを1にセットし、1でなければステップ#2280で
F_LSTASZを0にして次のズーム中にも測距する
ようにする。ステップ#2285でズーム速度を、ワイ
ド側に動くときもテレ側に動くときも同様に、中速の4
に設定する。ステップ#2290で、レンズのハンチン
グ動作を防止するための目標fハンチング判定ルーチン
を実行し、ステップ#2295でASZ終了待ちルーチ
ンを実行して、ステップ#2300でリターンする。
【0098】図22に、上述のREVNOWセットルー
チンのフローチャートを示す。REVNOWセットルー
チンは、バリフォーカルレンズの補正のためにAFレン
ズの現在の繰り出し量(カプラ回転)REVNOWを算出
するルーチンである。REVNOWセットルーチンが起
動されると(ステップ#5200)、まずステップ#52
01でAFかFAかを設定するフラグF_AFを見る。
F_AFが1でなくFA状態であればステップ#521
0に進み、1であればステップ#5202でフラグF_
LPONLYを見る。このフラグは、REVNOWを現
在のAFレンズのみから算出するかを判定するためのフ
ラグである。ステップ#5202でF_LPONLYが
1であれば、ステップ#5203でF_LPONLYを
0にして、ステップ#5210に進む。1でなければ、
ローコンであるかを見て、ローコンであればステップ#
5210に進む。ローコンでなければステップ#521
5でAFロックであるかを見る。AFロックがかかって
いる、つまり、被写体が静体で合焦である場合はステッ
プ#5240に進む。AFロックがかかっていなけれ
ば、コンティニュアスにズームが動いている状態なの
で、ステップ#5220で選択アイランドのディフォー
カス量DF0と変換係数KBLから、ピントボケパルス
量ERRCNTを算出する。ステップ#5225では、
前記ERRCNTとCCD積分中心のレンズ位置DVC
_IMSより、現在のAFレンズのパルス位置DVCN
OWを算出する。一方、ステップ#5210では、DV
CNOWは現在のAFレンズ位置から算出する。いずれ
かでDVCNOWが算出された後、ステップ#5230
でカプラ回転→パルス変換の係数KBを用いてDVCN
OW/KBよりREVNOWを求め、ステップ#523
5をリターンする。
【0099】図23に、上述の目標fワイドファインダ
対応ルーチンのフローチャートを示す。これは、ワイド
ファインダの設定がされたときに、ワイドファインダの
ためのズーミングを行うための焦点距離を算出するルー
チンである。ステップ#4705でワイドファインダ設
定中を示すフラグWIDEFが1であるかを見る。1で
なければワイドファインダの設定がされていないので、
何もせずステップ#4715でリターンする。WIDE
Fが1であれば、ワイドファインダで本実施の形態では
150%ワイドの設定であるので、ステップ#4710
で目標焦点距離ftに対してft/1.5の演算をし、
ステップ#4715でリターンする。
【0100】図24に、上述の目標fハンチング判定ル
ーチンのフローチャートを示す。これは、レンズがズー
ミングにおいてテレ/ワイド方向にその駆動の向きがい
ったりきたりするハンチングを防止するためのルーチン
である。ステップ#2805で、目標の焦点距離ftと
現在の焦点距離fnow を比較する。ftがfnow 以上で
あれば、駆動方向がテレ側であるので、ステップ#28
10でASZ駆動要求フラグF_RQZMTを1にセッ
トする。ftがfnow より小さければ、ワイド側への駆
動なので、ステップ#2815でF_RQZMTを0に
セットする。ステップ#2820では、前記F_RQZ
MTが、実駆動方向S_ZMTと一致しているかを見
る。S_ZMTもF_RQZMTと同様、テレ方向のと
き1が、ワイド方向のとき0がセットされる。一致して
いれば、ステップ#2825でASZストップフラグF
_STPASZを0(ストップしない)にし、ステップ#
2835でリターンする。一致していなければ(逆方
向)、ストップ要求のため、ステップ#2830でF_
STPASZを1にセットし、ステップ#2835でリ
ターンする。
【0101】図25に、ASZ制御ルーチン内のASZ
終了待ちルーチンのフローチャートを示す。ステップ#
2905で、フラグF_STPASZ(目標fハンチン
グ判定ルーチンで設定)を見て、1であれば、ステップ
#2910でズームストップルーチン(後述)を実行し
て、ステップ#2920に進む。F_STPASZが1
でなければ、ステップ#2915で、ASZ停止待ちフ
ラグF_WAITが1であるかを見る。1でなければ、
何もせずステップ#2940でリターンする。F_WA
ITが1であれば、ステップ#2920で10ms待
ち、ステップ#2925でズームデータルーチン(後述)
を実行する。ステップ#2930で、ズーム動作中/停
止を示すためのフラグS_ZMMVが1であるかを見
る。1であれば、動作中なのでステップ#2920に戻
り、以降ズームが停止するまで待つ。ステップ#293
0でS_ZMMVが0でズームが停止していれば、ステ
ップ#2935で、ASZ終了フラグF_ASZFIN
を1にして、ステップ#2940でリターンする。
【0102】以上の説明が、ASZを含む通常のAF処
理で、これは図12のKIDOUルーチンのステップ#
1070のAF_MAIN処理である。ステップ#10
60のFA_MAIN処理は、マニュアル操作となるの
で、フローチャートでの説明はない。ステップ#105
0のNL_SQC処理について以下で説明する。
【0103】まず、ズームスイッチチェックのルーチン
について図47に従って説明する。このルーチンは、A
F又はFAで動作している時に、ズーム制御のルーチン
へジャンプさせるためのSWチェックルーチンである。
【0104】まず、ステップ#3000でズームSWチ
ェックがスタートする。ステップ#3005でMPZチ
ェックのサブルーチンが実行され、ステップ#3010
でISLチェックのサブルーチンが実行され、ステップ
#3015でAPZチェックのサブルーチンが実行さ
れ、ステップ#3020でリターンする。MPZ及びI
SLではレンズ側のスイッチがチェックされ、APZで
はボディ側のスイッチがチェックされる。
【0105】次に、図47のステップ#3005のMP
Zチェックについて、図48のサブルーチンに従って説
明する。まず、ステップ#3100でMPZチェックが
スタートする。ステップ#3105でパワーズームのス
イッチが押されているか否か、即ちフラグ(F_MPZ)
がセットされているか否かが判定される。セットされて
いれば、ステップ#3155に進み、リターンする。セ
ットされていなければ、ステップ#3110に進み、フ
ラグ(S_SWMPZT)がセットされているか否か(テ
レ側スイッチがONか否か)判定される。セットされて
いればステップ#3135に進み、セットされていなけ
ればステップ#3115に進む。
【0106】ステップ#3115では、フラグ(S_S
WMPZW)がセットされているか否か(ワイド側スイッ
チがONか否か)判定される。セットされていればステ
ップ#3125に進み、セットされていなければステッ
プ#3120に進む。ステップ#3120では、ズーム
レンズ終端のため同方向へのズーム禁止を意味するフラ
グ(F_WLIM)をリセットし、ステップ#3155で
リターンする。
【0107】ステップ#3125では、F_WLIMが
セットされているか否か(レンズ終端待ちが立っている
か否か)が判定される。セットされていれば、ステップ
#3130に進み、セットされていなければステップ#
3145に進む。ステップ#3130では、フラグ(F
_WZMT)がセットされているか否か(ワイド側の終端
待ちか否か)判定される。セットされていれば(ワイド側
の終端待ちの場合)、ステップ#3155でリターンす
る(MPZへJUMPすることをしない)。セットされて
いなければステップ#3145に進む。ステップ#31
45ではフラグ(F_RQMPZ)がセットされ、ついで
ステップ#3150でフラグ(F_NLJUMP)がセッ
トされた後、ステップ#3155でリターンする。
【0108】ステップ#3135では、フラグ(F_W
LIM)がセットされているか否か(レンズ終端待ちが立
っているか否か)が判定される。セットされていなけれ
ば、ステップ#3145に進み、セットされていれば、
ステップ#3140に進む。ステップ#3140ではフ
ラグ(F_WZMT)がセットされているか否か(テレ側
の終端待ちか否か)が判定される。セットされていれば
(テレ側の終端待ちの場合)、ステップ#3155でリタ
ーンする(MPZへJUMPすることをしない)。セット
されていなければ、ステップ#3145に進む。
【0109】上記のようにして、MPZチェックのルー
チンでは、パワーズームのスイッチがOFFからONに
切り替わると、パワーズーム要求のフラグ(F_RQM
PZ)及びNL制御へのジャンプのフラグ(F_NLJU
MP)が立つようになっている。また、一度OFF状態
(N)にセットされると、終端待ちは解除される。テレ方
向にズームさせながら手で止められた時も、テレの終端
のラグがセットされるので、その時もOFF又は逆方向
へのSWは受け付けるが、同方向はSWを受け付けない
(テレ端でテレ方向は受け付けない)。
【0110】次に、図47のステップ#3010のIS
Lチェックについて、図49のサブルーチンに従って説
明する。まず、ステップ#3200でISLチェックが
スタートする。ステップ#3205でAPZモードか否
か、即ちフラグ(APZMODE)がセットされているか
否かが判定される。セットされていれば、ステップ#3
230に進み、リターンする。セットされていなけれ
ば、ステップ#3210に進み、イメージサイズロック
中か否か、即ちフラグ(F_ISL)がセットされている
か否か判定される。セットされていれば、ステップ#3
230に進み、リターンする。セットされていなけれ
ば、ステップ#3215に進み、フラグ(S_SWIS
L)がセットされているか否かが判定される。セットさ
れていなければ、ステップ#3230に進み、リターン
する。セットされていればステップ#3220に進み、
フラグ(F_RQISL)がセットされ、ついでステップ
#3225でフラグ(F_NLJUMP)がセットされた
後、ステップ#3155でリターンする。
【0111】上記のようにして、ISLチェックのルー
チンでは、APZモードではなくて、イメージサイズロ
ックのスイッチが押されたときには、イメージサイズロ
ック要求のフラグ(F_RQISL)及びNL制御へのジ
ャンプのフラグ(F_NLJUMP)がたつようになって
いる。
【0112】次に、図47のステップ#3010のAP
Zチェックについて、図50のサブルーチンに従って説
明する。まず、ステップ#3300でAPZチェックが
スタートする。ステップ#3305でAPZモードか否
か、即ちフラグ(APZMODE)がセットされているか
否かが判定される。セットされていなければ、ステップ
#3325に進み、リターンする。セットされていれ
ば、ステップ#3310に進み、APZ中か否か、即ち
フラグ(F_APZ)がセットされているか否か判定され
る。セットされていれば、ステップ#3325に進み、
リターンする。セットされていなければ、ステップ#3
315に進み、フラグ(F_RQAPZ)がセットされ、
ついでステップ#3320でフラグ(F_NLJUMP)
がセットされた後、ステップ#3325でリターンす
る。
【0113】上記のようにして、APZチェックのルー
チンでは、APZ制御中ではなくて、APZのスイッチ
が押されたときには、APZ要求のフラグ(F_RQA
PZ)及びNL制御へのジャンプのフラグ(F_NLJU
MP)がたつようになっている。
【0114】このようにしてNL制御への分岐が行われ
ると、NL_SQC処理に入る。図26に、NL_SQ
C処理のフローチャートを示す。NL_SQC処理で
は、ワイドファインダ対応のズームアップやズームダウ
ン、MPZ、ISL及びAPZの処理を行っている。K
IDOUルーチンから、NL_SQCルーチンが起動さ
れると(ステップ#3400)、まずステップ#3405
でワイドファインダのズームダウン要求フラグVWDO
WNが1であるかを見る。VWDOWNは、ワイドファ
インダ設定時、あるいは設定中にS1→S0の切り換え
が発生したとき1にセットされる。VWDOWNが1で
あれば、ステップ#3410でVWDOWNフラグを0
にして、ステップ#3415でS2割り込みを禁止した
後、ステップ#3420でVW_ZDOWNルーチン
(後述)を実行して、ステップ#3425でS2割り込み
許可をして、ステップ#3455に進む。ステップ#3
405で、フラグVWDOWNが1でなければ、ステッ
プ#3430でワイドファインダのズームアップ要求フ
ラグVWUPが1であるかを見る。VWUPは、ワイド
ファインダの設定解除時、あるいは設定中にS0→S1
の切り換えが発生したとき1にセットされる。VWUP
が1であれば、ステップ#3435でVWUPフラグを
0にして、ステップ#3440でS2割り込みを禁止し
た後、ステップ#3445でVW_ZUPルーチン(後
述)を実行して、ステップ#3450でS2割り込み許
可をして、ステップ#3455に進む。即ち、まず、ワ
イドズームに対応した処理をしてから、MPZ、IS
L、APZの処理を行うのである。ステップ#3430
でフラグVWUPが1でないとき、もしくはワイドファ
インダのズーミング処理後、ステップ#3455で、M
PZ要求フラグF_RQMPZが1であるかを見て、1
であれば、ステップ#3460でF_RQMPZフラグ
を0にして、ステップ#3465でMPZ_MAINル
ーチン(後述)を実行する。同様に、ステップ#3455
でフラグF_RQMPZが1でないとき、ステップ#3
470で、ISL要求フラグF_RQISLが1である
かを見て、1であれば、ステップ#3475でF_RQ
ISLフラグを0にして、ステップ#3480でISL
_MAINルーチン(後述)を実行する。また、ステップ
#3470でフラグF_RQISLが1でないとき、ス
テップ#3485で、APZ要求フラグF_RQAPZ
が1であるかを見て、1であれば、ステップ#3490
でF_RQAPZフラグを0にして、ステップ#349
5でAPZ_MAINルーチン(後述)を実行する。ステ
ップ#3485でフラグF_RQAPZが1でないと
き、ステップ#3500でAF/FA判定フラグF_A
Fが1であるかを見て、1であればステップ#3505
でAF_MAINルーチンを、1でなければステップ#
3510でFA_MAINルーチンを実行する。
【0115】図27に、上述のVW_DOWNルーチン
のフローチャートを示す。これは、ワイドファインダ設
定時、あるいは設定中にS1→S0の切り換えが発生し
たときに、現在のファインダ視野を150%にするため
に(1/1.5)倍ズームダウンさせるためのルーチンで
ある。NL_SQC処理内から、VW_ZDOWNルー
チンが起動されると(ステップ#3600)、ステップ#
3605で目標の焦点距離ftを現在の焦点距離fnow
/1.5より算出する。ステップ#3610でAFレン
ズが動作中であるかを見て、動作中であれば何もせず、
動作中でなければ静体とみなし測距ばらつきを吸収する
ためにステップ#3615でVF補正の補正量を現在の
AFレンズ位置のみから算出することを示すF_LPO
NLYを1にセットする。ステップ#3620でREV
NOWセットルーチンを実行してREVNOWを算出
し、ステップ#3625でAFの駆動を1度で完了させ
るためにワンショット演算フラグS_VFCALを1に
する。ステップ#3630で、ボディとレンズの交信用
のZmfルーチン(後述)を実行する。ステップ#363
5で10ms待ち、ステップ#3640で交信用のズー
ムデータルーチンを実行し、ステップ#3645でVF
補正のためのレンズの駆動を行うVF補正駆動2ルーチ
ン(後述)を実行する。ステップ#3650で10ms待
ち、ステップ#3655でズームデータの交信を行うズ
ームデータルーチン(後述)を実行する。ステップ#36
60ではズームレンズとAFレンズの駆動が停止したか
の判定を行って、停止していなければステップ#365
0に戻り停止するまで繰り返す。ステップ#3660で
停止していればステップ#3665でワイドファインダ
設定中のフラグWIDEFを1にセットして、ステップ
#3670でリターンする。
【0116】図28に、上述のVW_UPルーチンのフ
ローチャートを示す。これは、ワイドファインダ設定の
解除時、あるいは設定中にS0→S1の切り換えが発生
したときに、ファインダ視野を100%に戻すために
1.5倍のズームアップさせるためのルーチンである。
処理の流れは、目標焦点距離ftの算出がfnow *1.
5となることと、フラグWIDEFをズームアップ前に
0にすること以外はVW_DOWNルーチンと同様であ
るので、説明は省略する。
【0117】図29及び図30に、NL処理の中のパワ
ーズーム処理のMPZ_MAINルーチンのフローチャ
ートを示す。ステップ#3800でMPZ_MAINル
ーチンが起動されると、まずステップ#3805でMP
Z中であることを示すフラグF_MPZを1にセットす
る。ステップ#3807でズーム電源をONする。ズー
ム電源はMPZ制御中のみONされる。ステップ#38
10でASZ処理を禁止するためのDIS_ASZルー
チン(後述)が実行される。ステップ#3812でAFが
コンティニュアスかどうかを見る。AFがコンティニュ
アスであれば、ステップ#3905に進む。AFがコン
ティニュアスでなければ、ステップ#3820でREV
NOWセットルーチンを実行する。ステップ#3825
でボディからMPZ可の信号を送るMPZ可ルーチンを
実行する。この信号により、レンズ側はズームレンズの
動作を開始する。ステップ#3830で10ms待ち、
ステップ#3835でレンズデータの取り込みを行うレ
ンズデータルーチンを行う。ステップ#3840でズー
ム動作中/停止フラグS_ZMMVが1であるかを見
て、1であれば動作中なので、ステップ#3845でS
1スイッチがOFFであるかを見る。OFFであればス
テップ#3905に進み、ONであればステップ#38
50でS2スイッチがONであるかを見る。ONであれ
ばステップ#3915に進み、OFFであればステップ
#3855でVF補正駆動2ルーチンを実行し、VF補
正を行い、ステップ#3830に戻る。ステップ#38
40でS_ZMMVフラグが1でなくズームが停止して
いれば、ステップ#3860で最後のVF補正のために
VF補正駆動2ルーチンを実行する。その後、ステップ
#3925(図30)でDIS_ASZルーチンを実行
し、パワーズーム終了後にS0またはS1がONしてい
ればASZを禁止する。ステップ#3930以降は、ズ
ームレンズ終端処理である。ステップ#3930で、ズ
ームレンズの終端であるかどうかを示すフラグS_ZM
LIMが1であるかを見る。1でなければ終端でないの
で、ステップ#3935でズームレンズ終端のために同
方向へのズーム駆動を禁止するためのフラグF_WLI
Mを0(禁止しない)にして、ステップ#3960に進
む。S_ZMLIMが1であれば終端であるので、ステ
ップ#3940でF_WLIMを1にして、それ以上の
ズームを禁止する。ステップ#3945でズーム方向を
示すフラグS_ZMTが1であるかを見る。1であれば
テレ方向なのでステップ#3955でズーム禁止方向フ
ラグF_WZMTを1にセットし、1でなければワイド
方向なのでステップ#3950でF_WZMTを0にす
る。ステップ#3957ではズーム電源をOFFにし、
ステップ#3960でMPZ制御中のフラグF_MPZ
を0にし、ステップ#3965でNL_SQCに分岐す
る。ステップ#3865以降は、AFコンティニュアス
処理とS2割り込み処理である。ここからの処理を特に
MPZ_CMAIN処理としている。ステップ#387
0では、データ交信用のTRS_NLルーチンを実行
し、ステップ#3875でCCD積分とデータのダンプ
を行う。ステップ#3880では、交信用のRCV_N
Lルーチンを実行し、ステップ#3885でVF補正の
駆動を行うDRV_NLルーチンを実行する。ステップ
#3890でズーム動作中かどうかをフラグS_ZMM
Vで判定し、1でなければ、停止しているのでステップ
#3925に進む。S_ZMMVが1でズーム動作中で
あれば、ステップ#3895でRCV_NLで取り込ん
だAFデータで測距アルゴリズムを行い、ステップ#3
900で合焦判定ルーチンを実行する。ステップ#39
05でS2スイッチがONであるかを見る。ONでなけ
れば、ステップ#3910でREVNOWセットルーチ
ンを実行した後、ステップ#3865に戻り以降を繰り
返す。ステップ#3905でS2がONであれば、ステ
ップ#3915でS2がONのままであるかを見る。O
Nでなければステップ#3910に進み、ONの状態の
ままであればステップ#3920でS2ON中処理ルー
チン(後述)を実行して、ステップ#3915に戻る。こ
のAFコンティニュアス動作は、測距を続けながら、パ
ワーズームを制御するものである。
【0118】図31に、上述のDIS_ASZルーチン
のフローチャートを示す。これは、ASZの禁止をする
ためのルーチンである。ステップ#4005でS0スイ
ッチまたはS1スイッチがONであるかを見る。ONで
なければ何もせず、ONであればステップ#4010で
ASZ禁止フラグF_DIASZを1にしてステップ#
4015でリターンする。パワーズーム操作時にS0か
S1がONされていればそれ以降のASZを禁止する。
S0、S1以外にレンズのみで起動されたときにはAS
Zは禁止しない。
【0119】図32に、S2ON中処理ルーチンのフロ
ーチャートを示す。S2がONの間はズームを停止させ
なければならないので、ステップ#4105でS2ズー
ムストップルーチンを実行する。ステップ#4110で
S2ON測距ルーチンを実行して、ステップ#4115
で合焦判定を行う。ステップ#4120で合焦であるか
を判定し、合焦であれば何もせずにステップ#4135
でリターンする。非合焦であれば、ステップ#4125
でディフォーカス量DF0からAFレンズの駆動量を算
出し、ステップ#4130でAFレンズを駆動した後、
ステップ#4135でリターンする。
【0120】図33に、S2ズームストップルーチンの
フローチャートを示す。ステップ#5005で、ズーム
動作中を判定するフラグS_ZMMVが1かどうかを見
る。1でなければ、ズームは停止しているので何もせず
リターンする(ステップ#5030)。S_ZMMVが1
でズーム動作中であれば、ズームストップルーチンを実
行する(ステップ#5010)。ステップ#5015で1
0ms待ち、ステップ#5020でレンズデータルーチ
ンを実行し、ズームが停止するまで(ステップ#502
5で判定)、ステップ#5015以降を繰り返し、ステ
ップ#5030でリターンする。
【0121】図34に、上述のS2ON測距ルーチンの
フローチャートを示す。S2スイッチONでの測距は、
前回ズームレンズが動いていることがあるので、ズーム
停止後、AFデータをラッチして、CCD積分を行い、
ズーム停止後のAFデータを取り込んで測距する。フロ
ーとしては、ステップ#5105でラッチAFDルーチ
ンを実行し、ステップ#5110でCCD積分及びデー
タのダンプを行う。ステップ#5115でAFデータル
ーチンを実行し、そのデータを用いてステップ#512
0で測距アルゴリズムを行い、ステップ#5125でリ
ターンする。
【0122】図35に、上述の合焦判定ルーチンのフロ
ーチャートを示す。ここでの合焦判定は、ズームが停止
しているか、ズーム中であれば速度の遅いときのみ判定
するようにしている。これは、VFレンズでは測距精度
がよくないし、またズームが動作中は被写体像も大きく
変化するので測距結果に信頼性がないためである。ステ
ップ#6205で、ズームが動作中であるかを判定する
(フラグS_ZMMVによる)。動作中であればステップ
#6210でズーム速度を判定する。ズーム速度が4よ
り大きく高速であればステップ#6215でS2割り込
みの禁止をし、ステップ#6220で非合焦とし、ステ
ップ#6240でリターンする。ステップ#6205で
ズームが動作中でないか、もしくはステップ#6210
でズーム速度が4以下であれば、ステップ#6225で
選択アイランドのディフォーカス量DF0が200μm
以上であるかを見る。200μm以上であれば非合焦な
ので、ステップ#6215に進み、200μm未満であ
ればステップ#6230でS2割り込みを許可して、ス
テップ#6235で合焦と判定し、ステップ#6240
でリターンする。
【0123】NL_SQC処理の中のISL処理につい
て以下で説明する。この処理は、ISLスイッチがON
されたときのβ(撮影倍率)を保持するようにズームを駆
動し続けるものである。図36に、ISL_MAINの
フローチャートを示す。ISLスイッチがONされたと
き、あるいはレリーズ後に、NL_SQCルーチンから
ISL_MAINが起動されると(ステップ#440
0)、ステップ#4405でISL中であることを示す
F_ISLフラグを1にセットする。ステップ#441
0で本ルーチンの起動がISLスイッチのONによるも
のかを判定し、そうであればISL時設定撮影倍率βS
ETを初期化して、そうでなければ何もせずステップ#
4465に進む。ステップ#4465では、S2スイッ
チがONであるかを見て、ONであればステップ#44
70でLOW連写中であることを示すフラグLOWRE
NFが1であるかを見る。そうであれば、ステップ#4
485に進み、そうでなければステップ#4475でS
2がONであるかを見る。ONでなければステップ#4
485に進み、ONであればステップ#4480でS2
ON中処理を実行してステップ#4475に戻り、S2
がOFFになるまで繰り返す。ステップ#4465でS
2スイッチがOFFであれば、ステップ#4485でR
EVNOWセットルーチンを、ステップ#4490でD
V検出ルーチンを実行し、以降ISL目標fセットルー
チン、目標fワイドファインダルーチン、TRS_NL
ルーチン、CCD積分とダンプ、RCV_NLルーチ
ン、DRC_NLルーチンと一連の測距、VF補正動作
を行い、ステップ#4440でISLスイッチを見る。
ISLスイッチがOFFされていればステップ#444
3でズーム電源をOFFし、ステップ#4445でフラ
グF_ISLを0にして、ステップ#4450でNL_
SQCルーチンへ分岐する。ステップ#4440でIS
LスイッチがOFFでなければステップ#4455で合
焦判定ルーチンを実行し、ステップ#4460で測距ア
ルゴリズムを行い、ステップ#4465以降を繰り返
す。βSETの設定はISL目標fセットルーチンで行
われており、また合焦判定ルーチンの中で合焦ならばS
2の割り込みが許可される。そして、ISLスイッチが
ONされている間は、目標のfを設定し続ける。
【0124】図37に、上述のISL目標fセットルー
チンのフローチャートを示す。ステップ#4601でβ
SETが初期化されたかを見る。初期化されていればス
テップ#4602で倍率ロックするβを設定して、ステ
ップ#4640でリターンする。このとき、前回と今回
のDVを平均するなどして測距ばらつきを吸収したβS
ETを設定している。ステップ#4601でβSETが
すでに設定されているときは、ステップ#4605でL
OW連写コマ間であることを示すフラグLOWRENF
を見る。LOWRENFが1でLOW連写コマ間であれ
ば、ステップ#4610で平均DV値DVAを今回測距
値から求めたDV値(最新値)であるDV0とし、ステッ
プ#4615でβSETとDVAより目標焦点距離ft
を算出する。ステップ#4620でズーム速度を最高速
の7にし、ステップ#4640でリターンする。ステッ
プ#4605でLOW連写コマ間でないと判定されたと
きは、測距ばらつきを吸収するため前回の測距値と今回
の測距値の平均をDVAとし、ステップ#4630でf
tを算出して、ステップ#4635で被写体に応じたズ
ーム速度を設定して、ステップ#4640でリターンす
る。
【0125】NL_SQC処理の中のAPZ処理につい
て以下で説明する。この処理は、APZスイッチがON
されたときにコンティニュアスでズームしながら被写体
に追随し続けるものである。図11に示すように、被写
体距離DVに対応した焦点距離fを設定し続ける。点線
は、ワイドファインダ時のAPZラインである。図38
に、APZ_MAINのフローチャートを示す。ボディ
のAPZスイッチがONされたときに、NL_SQCル
ーチンからAPZ_MAINが起動される(ステップ#
4200)。APZ制御中は、フラグF_APZが立っ
ている。APZ_MAINルーチン及びAPZ目標fセ
ットルーチン(図39)のフローについては、βSETの
設定以外は、ISL_MAIN(図36)及びISL目標
fセット(図37)と同様であるので、説明は省略する。
【0126】以下で、各種ズーミング中に呼び出されて
いる、TRS_NLルーチン、RCV_NLルーチン及
びDRV_NLルーチンについて説明する。ASZ、M
PZ、ISL、APZの制御中に、TRS_NL→CC
D積分ダンプ→RCV_NL→DRV_NL→測距アル
ゴリズム(焦点検出)という一連のフローがある。図41
に、TRS_NLルーチンのフローチャートを示す。ス
テップ#1605、1625、1645及び1675で
現在どのズーミング中であるかを判定する。どのズーミ
ング中でもない場合は、何もせずステップ#1680で
リターンする。ASZの場合は、ステップ#1650以
降で、F_LSTASZフラグで測距精度があるかない
かを見て、測距精度があれば(フラグが1)、VF演算の
ワンショット/コンティニュアスフラグS_VFCAL
をワンショットの1にセットし、測距精度がなければS
_VFCALをコンティニュアスの0にする。ズーム電
源をONしズーム駆動用の電源をレンズ側に供給して、
ZmfラッチAFDルーチンを実行して、リターンす
る。ISL及びAPZの場合は、ステップ#1630以
降で、S_VFCALをコンティニュアスの0にセット
し、ズーム電源をONする。その後、ZmfラッチAF
Dルーチンを実行して、リターンする。MPZの場合
は、ステップ#1610以降で、S_VFCALをコン
ティニュアスの0にセットし、ズーム電源をONする。
その後MPZ可ラッチAFDルーチンを実行して、リタ
ーンする。
【0127】図42に、RCV_NLルーチンのフロー
チャートを示す。ステップ#1705、1710、17
15及び1720で現在いずれかのズーミング中である
かを判定する。どのズーミング中でもない場合は、何も
せずステップ#1730でリターンする。いずれかのズ
ーミング中であれば、ステップ#1725でAFデータ
ズームデータレンズSWデータルーチンを実行して、リ
ターンする。ここでは、ズーミングの種類に関わらず、
ラッチAFDでラッチしたAFデータ、VF補正のため
のズームデータ及びレンズスイッチの変化をチェックす
るためのレンズSWデータを取り込んでいる。
【0128】図43に、DRV_NLルーチンのフロー
チャートを示す。ステップ#1805、1810、18
15及び1825で現在どのズーミング中であるかを判
定する。どのズーミング中でもない場合は、何もせずス
テップ#1835でリターンする。ASZの場合は、ス
テップ#1830でVF補正駆動2ルーチンを実行し
て、リターンする。それ以外のズーミングについては、
ステップ#1820でVF補正駆動1ルーチンを実行し
て、リターンする。VF補正駆動1ルーチンとVF補正
駆動2ルーチンの違いは、前者がワンショットの動作で
常にジャストピントを保つ制御をするのに対し、後者は
コンティニュアス動作なので、ピントのボケが200μ
mを越えないように制御している点である。
【0129】図44に、コンティニュアス制御のVF補
正駆動1ルーチンのフローチャートを示す。ステップ#
1905でVF補正演算ルーチンを実行し、駆動量及び
方向を求める。ステップ#1910でAFレンズ駆動パ
ルス量DRV_PLSからVF補正パルス位置DVCV
Fを算出する。ステップ#1915で前記DVCVFが
200μmより大きいかを見て、大きければステップ#
1920でAFレンズを駆動し、以下であればハンチン
グを防止するため何もせず、ステップ#1925でリタ
ーンする。
【0130】図45に、ワンショット制御のVF補正駆
動2ルーチンのフローチャートを示す。ステップ#20
05でVF補正演算ルーチンを実行し、駆動量及び方向
を求める。ステップ#2010でAFレンズ駆動パルス
量DRV_PLSが3以上であるかを見る。3パルス以
上であれば、ステップ#2015でAFレンズを駆動
し、3パルスよりも小さければAFレンズの駆動用のモ
ータの性能を考慮して動作させずに、ステップ#202
0でリターンする。
【0131】図46に、VF補正演算ルーチンのフロー
チャートを示す。ステップ#2105で、レンズデータ
として取り込んだVF補正繰り出し量(カプラ回転)RE
VVFをVF補正パルス位置(パルス)DVCVFに変換
する。ステップ#2110で現在のAFレンズ位置から
現在のAFレンズパルス位置(パルス)DVCNOWを算
出する。ステップ#2115でDVCVFとDVCNO
Wの差よりVF補正量(パルス)ERRVFを求める。ス
テップ#2120では、補正方向を決めるため、ERR
VFの符号を判定し、正であればステップ#2125で
AFレンズ駆動方向フラグF_DRVDIRを近側の0
にセットし、負であればステップ#2130で∞側の1
にセットする。ステップ#2135ではAFレンズ駆動
量DRV_PLS(パルス)をERRVFの絶対値として
求め、ステップ#2140でリターンする。
【0132】次に、B(ボディ)−L(レンズ)交信フロー
について図52〜図59に従って説明する。このB−L
間のデータ交信のフローは、どのようなデータをセット
するかを表している。
【0133】図52では、ステップ#5400でZmf
ラッチAFDルーチンがスタートする。ステップ#54
05でボディバージョンデータ(ボディ,レンズ相互判
定のための情報)2バイトが読み込まれる。ステップ#
5410でZmfデータ4バイトが読み込まれる。ステ
ップ#5415でラッチAFD1バイトが読み込まれ
る。ステップ#5420でB−L間交信が行われ、ステ
ップ#5425でリターンする。
【0134】図53では、ステップ#5500でMPZ
可ラッチAFDルーチンがスタートする。ステップ#5
505でボディバージョンデータ2バイトが読み込まれ
る。ステップ#5510でMPZ可データ3バイトが読
み込まれる。ステップ#5515でラッチAFD1バイ
トが読み込まれる。ステップ#5520でB−L間交信
が行われ、ステップ#5525でリターンする。
【0135】図54では、ステップ#5600でズーム
ストップルーチンがスタートする。ステップ#5605
でボディバージョンデータ2バイトが読み込まれる。ス
テップ#5610でズームストップデータ1バイトが読
み込まれる。ステップ#5615でB−L間交信が行わ
れ、ステップ#5620でリターンする。
【0136】図55では、ステップ#5700でラッチ
AFDルーチンがスタートする。ステップ#5705で
ボディバージョンデータ2バイトが読み込まれる。ステ
ップ#5710でラッチAFD1バイトが読み込まれ
る。ステップ#5715でB−L間交信が行われ、ステ
ップ#5720でリターンする。
【0137】図56では、ステップ#5800でMPZ
可ルーチンがスタートする。ステップ#5805でボデ
ィバージョンデータ2バイトが読み込まれる。ステップ
#5810でMPZ可3バイトが読み込まれる。ステッ
プ#5815でB−L間交信が行われ、ステップ#58
20でリターンする。
【0138】図57では、ステップ#5900でAFデ
ータズームデータレンズSWデータルーチンがスタート
する。ステップ#5905でボディバージョンデータ2
バイトが読み込まれる。ステップ#5910でAFデー
タ6バイトが読み込まれる。ステップ#5915でズー
ムデータ5バイトが読み込まれる。ステップ#5920
でレンズSWデータ2バイトが読み込まれる。ステップ
#5925でB−L間交信が行われ、ステップ#593
0でリターンする。
【0139】図58では、ステップ#6000でレンズ
データルーチンがスタートする。ステップ#6005で
ボディバージョンデータ2バイトが読み込まれる。ステ
ップ#6010でズームデータ5バイトが読み込まれ
る。ステップ#6015でB−L間交信が行われ、ステ
ップ#6020でリターンする。
【0140】図59では、ステップ#6100でAFデ
ータルーチンがスタートする。ステップ#6105でボ
ディバージョンデータ2バイトが読み込まれる。ステッ
プ#6110でAFデータ6バイトが読み込まれる。ス
テップ#6115でB−L間交信が行われ、ステップ#
6120でリターンする。
【0141】これまでで、AF処理及びNL処理の制御
について説明してきたが、それらの制御中にS2がON
されて合焦状態になれば、以下のS2割り込みルーチン
に分岐する。尚、FA状態のときは常にS2の割り込み
許可がされているので、S2がONされると、本ルーチ
ンに分岐するものとする。図40に、S2割り込みルー
チンのフローチャートを示す。S2がONされ、本ルー
チンが起動されると(ステップ#4800)、ステップ#
4805でS2ズームストップルーチンが実行される。
ステップ#4810でワイドファインダ中であることを
示すフラグWIDEFが1であるかを見る。WIDEF
が1でワイドファインダ状態であるときは、いわゆるS
1、S2同時押しの状態であるのでステップ#4815
でAFレンズの駆動を止め、150%ファインダを10
0%に戻すためステップ#4820でVW_ZUPルー
チンを実行して、ズームアップを行う。ステップ#48
25で、S2ON測距ルーチンを実行する。ステップ#
4830では、Vワイド同時押しアルゴリズムを行う。
このアルゴリズムは、同時押し用のアイランド選択を行
うもので、図83にその内容をまとめてある。ステップ
#4835でディフォーカス量からピントボケ量を算出
し、ステップ#4860に進む。ステップ#4860で
は、レリーズ中の駆動量DRV_RELと駆動方向を設
定し、ステップ#4865でDRV_RELが0である
かを見て、0でなければステップ#4870でレリーズ
中駆動を開始して、0であれば何もせず、ステップ#4
875でレリーズ処理に分岐する。レリーズ処理(露出
制御)については公知であるので、説明は省略する。ス
テップ#4810でワイドファインダでないと判定され
た場合は、ステップ#4840でF_APZフラグによ
ってAPZ制御中かを見る。APZ中でなければステッ
プ#4880でF_ISLフラグによってISL制御中
であるかを見る。ISL制御中であれば(もしくはAP
Z制御中であれば)、ステップ#4845でAFレンズ
の駆動を止め、ステップ#4850でS2ON測距ルー
チンを実行し、ステップ#4855でピントボケ量を算
出後、ステップ#4860以降を実行する。ステップ#
4850の再測距は、ズーム中の測距データでは測距精
度がよくないので、ピントのボケた写真になることがあ
り、それを防止するためである。ステップ#4885
で、F_MPZフラグにより、MPZ制御中であると判
定されてかつAF処理中でない場合、あるいはMPZ中
でかつAF処理中でAFロックがかかっている場合は、
ステップ#4920でVF補正量セットルーチンを実行
し、ステップ#4860以降を実行する。AF処理中で
AFロックがかかっていなければステップ#4845以
降を実行する。FA状態、AFロック状態では、再測距
する必要がない。図84に、S2割り込みルーチンのス
テップ#4920のVF補正量セットルーチンのフロー
チャートを示す。これは、MPZ制御中のとき、FA状
態かAF状態でAFロックがかかっている場合に実行さ
れ、VF補正の繰り出し量とAFレンズの位置からピン
トボケ量を求めるルーチンである。ステップ#8000
で本ルーチンがスタートすると、まずステップ#800
5でVF補正繰り出し量REVVFからVF補正パルス
位置DVCVFを算出する。ステップ#8010で現在
のAFレンズ位置から現在のAFレンズパルス位置DV
CNOWを算出し、DVCVFとDVCNOWの差より
ピントボケ量(パルス)ERRCNTを算出して、ステッ
プ#8020でリターンする。ステップ#4885で、
MPZ制御中でないと判定されたときは、ステップ#4
890でフラグF_AFを見る。AF処理中であれば、
最新の測距データを用いて、ステップ#4895でピン
トボケ量を算出し、ステップ#4860以降を実行す
る。FA処理中であればAFレンズの駆動を止め、駆動
量DRV_RELを0に設定して、ステップ#4865
以降を実行する。ズーム中のS2ON、S1、S2同時
ONについては、図70にタイミングチャートを示して
いる。
【0142】また、S2ON時の処理において連写が行
われることがある。図51に、連写処理ルーチンのフロ
ーチャートを示す。このルーチンは、S2ONでの露出
制御後にコールされる。ステップ#5305で連写モー
ドであるかを見て、連写モードでなければ何もせず、ス
テップ#5325でリターンする。連写モードであれ
ば、ステップ#5310でLOW連写であるかを見て、
LOW連写であればステップ#5315でLOW連写の
コマ間であることを示すフラグLOWRENFを250
msの間1に設定する。LOW連写であってもなくても
ステップ#5320でフィルム巻き上げ中に測距を行
い、ステップ#5325でリターンする。以上の処理の
タイミングについては図71のタイミングチャートを参
照されたい。
【0143】次に、図60にレンズ側の制御のメインル
ーチン(LENS_MAIN)でフローチャートを示す。
レンズ側のマイコンは、起動するとレンズのSW情報を
センスしながらそれぞれの要求がセットされるのを待
つ。そして、セットされればその処理を行う。尚、常に
CS(チップセレクト)のレンズの割り込み(CS割り込
み)が許可されている。以下、具体的に各ステップに沿
って説明する。
【0144】まず、ステップ#6300でLENS_M
AINがスタートする。ステップ#6305でレンズS
Wをセンスして、ステップ#6310でレンズSWをセ
ットする。つまり、ボディとやりとりをするRAMにセ
ットする。
【0145】ステップ#6315でAFデータが要求さ
れているか否かを判定する。要求されていれば、ステッ
プ#6320でAFデータ演算を行い、要求されていな
ければ、ステップ#6325でVF演算が要求されてい
るか否かを判定する。要求されていれば、ステップ#6
330でVF演算を行い、要求されていなければ、ステ
ップ#6335でAPZ演算が要求されているか否かを
判定する。要求されていれば、ステップ#6340でA
PZを行い、要求されていなければ、ステップ#634
5でMPZ演算が要求されているか否かを判定する。要
求されていれば、ステップ#6350でMPZを行い、
要求されていなければ、ステップ#6355でズームス
トップ要求がされているか否かを判定する。要求されて
いれば、ステップ#6360でズームレンズを停止さ
せ、要求されていなければ、ステップ#6305に戻
る。
【0146】次に、CS割り込みについて図61に従っ
て説明する。まず、ステップ#6400でCS割り込み
がスタートする。ステップ#6405でボディとの交信
を防ぐため、次のCS割り込みが禁止される。ステップ
#6410でSIO(シリアルIO)2バイトのデータを
取り込む。この2バイトのデータは、ボディとレンズと
に関する情報を含むデータ(ボディ及びレンズのバージ
ョンチェックデータ)である。
【0147】次に、ステップ#6415でCSLEとい
うポートがハイ(H)ならば、レンズ交信終了として、ス
テップ#6420に進み、CS割り込みを許可した後、
リターンする(ステップ#6425)。ステップ#641
5でロー(L)状態であれば、交信が継続されているの
で、ステップ#6430に進みモードを判断するための
SIO1バイトのデータ(モードデータ)を読み込み、ス
テップ#6435でモードの判定を行う。このモードデ
ータは、図72に示されている各モードに対応するML
REQ等の最初のデータである。尚、図72は、レンズ
情報を取り込むときには同図の2バイトの交信を行うこ
とを示している。
【0148】次に、ステップ#6435で判定されたモ
ードと対応するステップに進む。図73に示す表は、各
モードの値,モード,方向(B(ボディ)とL(レンズ)と
の間のデータの向き)及び内容を示しており、図72に
示す各モードにおけるデータに基づいて、以下説明を行
う。
【0149】モード値0では、ステップ#6440でレ
ンズSW情報を含む1バイトのデータ(LReq)を出力
し、ステップ#6415に戻る。モード値1では、ステ
ップ#6445でズーム速度指定データ(ZspB),
現在の繰り出し量(REVNOW)及び目標f(fT)から
成る3バイトデータを読み込み、ステップ#6450〜
#6455を経てステップ#6415に戻る。モード値
2では、ステップ#6460でズーム速度指定データ
(ZspB)及び現在の繰り出し量(REVNOW)から成
る2バイトデータを読み込み、ステップ#6465〜#
6470を経てステップ#6415に戻る。モード値3
では、SIOデータの読み込みは行われず、ステップ#
6475を経てステップ#6415に戻る。モード値4
では、ステップ#6480でズーム状態(Zsta
t),ズーム駆動速度(ZspL),VF補正位置(REV
VF)及び現在のf(fnow)から成る4バイトデータ
を出力し、ステップ#6415に戻る。モード値5で
は、SIOデータの読み込みは行われず、ステップ#6
485を経てステップ#6415に戻る。モード値6で
は、ステップ#6490でAFデータ演算情報(AFD
FIN),DE→カプラ回数(KL),パルス数→DV(K
N),センサーバック量(ΔSB)及びラッチタイミング
のf(flat)から成る5バイトデータを出力し、ステ
ップ#6415に戻る。モード値7では、ステップ#6
495で全レンズデータをセットした後、ステップ#6
500で開放絞り値(AV0),最大絞り値(AVMA
X),DE→カプラ回数(KL),現在のf(fnow),
レンズ装着信号(LON),パルス数→DV(KN),セン
サーバック量(ΔSB),最短焦点距離(fmin)及び最
長焦点距離(fmax)から成る9バイトデータを出力
し、ステップ#6415に戻る。
【0150】交信については、その交信と次の交信との
連続交信が可能である。例えば、目標fへズームしなさ
いという交信(MZmf)とAFデータをラッチしなさい
という交信(MlatAFD)とを続けて交信する。
【0151】次に、図60のステップ#6320のAF
データ演算について、図62のサブルーチンに従って説
明する。まず、ステップ#6600でAFデータ演算が
スタートする。ステップ#6605でズームパルスカウ
ンタの値Zcが読み込まれる。ステップ#6610でZ
cより現在のラッチされた焦点距離flatがセットさ
れる。ここで、flatは、ラッチタイミングでの焦点
距離を表すデータである。ステップ#6615でズーム
エンコーダパターンよりAF用データの入力が行われ
る。ステップ#6620でパルスカウンタ値よりΔS
B,KL,KNの補間演算が行われる。ステップ#66
25でS_AFDOK=1というAFデータ演算完了フ
ラグをセットしてステップ#6630でリターンする。
上記AFデータ演算における補間演算は、特願平2−2
12675号等に記載の方法により行うことができる。
【0152】モード値1(MZmf)がくると、APZの
要求(#6450)及びVF演算要求(#6455)を行
う。
【0153】ついで、図60のステップ#6330のV
F演算について、図63のサブルーチンに従って説明す
る。まず、ステップ#6700でVF演算がスタートす
る。ステップ#6705でS_VFCALが1か否かが
判定される。即ち、ワンショット(1)かコンティニュア
ス(0)かの判定が行われるのである。ワンショット要求
の場合、目標の指定された焦点距離に対するバリフォー
カルレンズの補正が行われ、コンティニュアス要求の場
合、ズーム中ならばある所定量の焦点距離を現在の焦点
距離に加えてバリフォーカルレンズの補正が行われる。
【0154】ワンショットの場合、ステップ#6710
に進み、コンティニュアスの場合、ステップ#6715
に進む。ステップ#6715では、ズーム中か否かが判
定される。ズーム中であれば、ステップ#6725に進
み、ズーム中でなければ、ステップ#6720に進む。
ステップ#6720では、Δfに0がセットされる。ス
テップ#6725では、レンズの先読み量であるΔfが
セットされる。ステップ#6720及びステップ#67
25を経た後、ステップ#6730に進む。
【0155】ステップ#6730又はステップ#671
0でVF補正繰り出し量(REVVF)の演算が行われた
後、ステップ#6735に進みVF演算完了フラグ(S
_VFOK=1)がセットされる。そして、ステップ#
6740でリターンする。尚、図81にズーム中、即ち
コンティニュアスの場合の△f設定の様子を示してい
る。
【0156】次に、モード値7のときの全レンズデータ
セットのサブルーチンについて、図64に従って説明す
る。ステップ#6800で全レンズデータセットのサブ
ルーチンがスタートする。ステップ#6805でZcが
読み込まれ、ステップ#6810でエンコーダパターン
よりレンズ全データテーブルの検索が行われる。つい
で、ステップ#6815でリターンする。
【0157】ついで、図60のステップ#6340のA
PZについて、図67のサブルーチンに従って説明す
る。同サブルーチンが呼び出されると、まず、ボディか
ら送られてきた目標焦点距離ftを目標ズームカウンタ
値Ztに変換した後、その時点のズームカウンタ値Zc
を読み込んで現在ズームカウンタ値Znとして設定する
(ステップ#7100〜#7115)。
【0158】次に、ステップ#7120で目標ズームカ
ウンタ値Ztと現在ズームカウンタ値Znとを比較して
ズーミング方向を設定するのであるが、ZtとZnとが
一致していればズーミングする必要はないので、ズーム
レンズ群を駆動せずにリターンする(ステップ#716
0)。ZtとZnとが一致していなければステップ#7
125へ進み、ZtがZnより大きいか否かを判定す
る。この結果、ZtがZnより大きければ、ワイド方向
のズーミングであることを示すフラグWDFをリセット
し(WDF=0)、Zt−Znよりズーム駆動パルス数Δ
Zを求める(ステップ#7130〜#7135)。他方、
ZtがZnよりも大きくなければ、フラグWDFをセッ
トし(WDF=1)、Zn−Ztよりズーム駆動パルス数
ΔZを求める(ステップ#7140〜#7145)。
【0159】ズーム駆動パルスΔZが求まれば、ボディ
状態データとして送られてきた速度を駆動速度として設
定し、図65に示す駆動Iのサブルーチンを呼び出すこ
とによりズームレンズ群の駆動を開始する(ステップ#
7150,#7155)。このとき、ボディから送られ
てきた速度を駆動速度として設定しているため、ボディ
側からAPZモードにおけるズーム速度を制御すること
ができる。駆動I終了後、リターンする(ステップ#7
160)。なお、上記APZのサブルーチン(図67)
又は後述するMPZのサブルーチン(図68)において
ズームレンズ群駆動中にレンズの状態を調べるモード
(III)の交信が発生した場合、ズームレンズ群の駆動
をしながらこれに応答するため、CS割り込みを最優先
としている。
【0160】ここで、上記の駆動Iのサブルーチンを図
65に示す。この駆動Iのサブルーチンはズームモータ
(M3)(図5)によりズームレンズ群を駆動するサブル
ーチンであり、同サブルーチンが呼び出されると(ステ
ップ#6900)、まず、ステップ#6905でズーム
レンズ群駆動中であることを示すフラグ(S_ZMMV)
がセットされる。そして、ステップ#6910でモータ
制御のためのフラグ類をセットし、ステップ#6915
で駆動量(ズーム駆動パルス数)ΔZを設定した後、ス
テップ#6920でモータ(M3)に通電を開始して、ス
テップ#6925でリターンする。
【0161】次に、図60のステップ#6350のMP
Z(マニュアルパワーズーム)について、図68のサブル
ーチンに従って説明する。ステップ#7200で同サブ
ルーチンが呼び出されると、まず、ステップ#7205
でズーム操作リングチェックが行われる。ステップ#7
210でズームリング操作があったか否かが判定され
る。この結果、操作がなかったならばステップ#725
0へ進み、ステップ#7250のズームレンズ停止のサ
ブルーチンでズームレンズ群を停止させた後、リターン
する(ステップ#7245)。他方、ステップ#7210
においてズームリング操作があったと判定されたならば
ステップ#7215へ進み、操作された方向がテレ方向
か否かを判定する。そして、テレ方向ならばワイド方向
のズーミングであることを示すフラグ(WDF)をリセッ
トし(ステップ#7220)、テレ方向でなければフラグ
(WDF)をセットする(ステップ#7225)。
【0162】次に、ステップ#7230でリングSWに
対応してズーミング速度を設定し、さらにステップ#7
235で操作量に応じたズーム駆動パルス数ΔZを設定
した後、ステップ#7240で駆動Iのサブルーチンを
呼び出してズームレンズ群の駆動を開始する。次に、ス
テップ#7245でリターンする。
【0163】上記ズームレンズ停止のサブルーチンを図
66に示す。同サブルーチンが呼び出されると(ステッ
プ#7000)、まず、モータ駆動回路(MD3)に停止
信号を10msec間出力する(ステップ#7005)。
その後、駆動OFF信号を出力し(ステップ#701
0)、スリープ可とし、ズーム駆動中を示すフラグ(S_
ZMMV)リセットして(ステップ#7015)、リター
ンする(ステップ#7020)。以上で本実施の形態の構
成及び動作についての説明を終える。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
写モード下にあるとき、手動ズームが禁止されることに
よって、好ましくないズームが行われることがなくな
り、かつ、自動ズームが行われることによって、好適な
構図を得続けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカメラシステムを示すブロッ
ク図。
【図2】本発明を実施したカメラシステムのボディの外
部構成を示す図。
【図3】本発明を実施したカメラシステムのボディに装
着される交換レンズの外部構成を示す図。
【図4】本発明を実施したカメラシステムのボディに内
蔵されたボディ内回路を示す回路図。
【図5】本発明を実施したカメラシステムの交換レンズ
に内蔵されたレンズ内回路を示す回路図。
【図6】本発明を実施したカメラシステムのスイッチ(Z
RSW0)〜(ZRSW3)と各オペレーションとの対応関係を示す
図。
【図7】本発明を実施したカメラシステムにおけるファ
インダ内の表示を示す図。
【図8】本発明を実施したカメラシステムにおけるワイ
ドファインダ状態及びノーマルファインダ状態を示すワ
イドファインダイメージ図。
【図9】本発明を実施したカメラシステムにおける多点
測距イメージ図。
【図10】本発明を実施したカメラシステムにおけるA
SZ制御ラインを示す図。
【図11】本発明を実施したカメラシステムにおけるA
PZラインを示す図。
【図12】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのKIDOUルーチンを示すフローチャ
ート。
【図13】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのレンズ割り込みルーチンを示すフロー
チャート。
【図14】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのLM割り込みルーチンを示すフローチ
ャート。
【図15】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAF_MAINルーチンを示すフロー
チャート。
【図16】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのASZ_MAINルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図17】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのASZ_制御ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図18】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのDV検出ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図19】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのASZ目標fセットルーチンを示すフ
ローチャート。
【図20】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのASZ開始判定ルーチンを示すフロー
チャート。
【図21】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのDV精度判定ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図22】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのREVNOWセットルーチンを示すフ
ローチャート。
【図23】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンの目標fワイドファインダ対応ルーチン
を示すフローチャート。
【図24】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンの目標fハンチング判定ルーチンを示す
フローチャート。
【図25】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのASZ終了待ちルーチンを示すフロー
チャート。
【図26】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのNL_SQCルーチンを示すフローチ
ャート。
【図27】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVW_ZDOWNルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図28】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVW_ZUPルーチンを示すフローチ
ャート。
【図29】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのMPZ_MAINルーチンの一部を示
すフローチャート。
【図30】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのMPZ_MAINルーチンの一部を示
すフローチャート。
【図31】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのDIS_ASZルーチンを示すフロー
チャート。
【図32】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのS2ON中処理ルーチンを示すフロー
チャート。
【図33】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのS2ズームストップルーチンを示すフ
ローチャート。
【図34】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのS2ON測距ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図35】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンの合焦判定ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図36】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのISL_MAINルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図37】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのISL目標fセットルーチンを示すフ
ローチャート。
【図38】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAPZ_MAINルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図39】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAPZ目標fセットルーチンを示すフ
ローチャート。
【図40】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのS2割り込みルーチンを示すフローチ
ャート。
【図41】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのTRS_NLルーチンを示すフローチ
ャート。
【図42】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのRCV_NLルーチンを示すフローチ
ャート。
【図43】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのDRV_NLルーチンを示すフローチ
ャート。
【図44】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVF補正駆動1ルーチンを示すフロー
チャート。
【図45】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVF補正駆動2ルーチンを示すフロー
チャート。
【図46】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVF補正演算ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図47】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのレンズSWチェックルーチンを示すフ
ローチャート。
【図48】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのMPZチェックルーチンを示すフロー
チャート。
【図49】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのISLチェックルーチンを示すフロー
チャート。
【図50】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAPZチェックルーチンを示すフロー
チャート。
【図51】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンの連写処理ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図52】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのZmfラッチAFDルーチンを示すフ
ローチャート。
【図53】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのMPZ可ラッチAFDルーチンを示す
フローチャート。
【図54】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのズームストップルーチンを示すフロー
チャート。
【図55】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのラッチAFDルーチンを示すフローチ
ャート。
【図56】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのMPZ可ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図57】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAFデータズームデータレンズSWデ
ータルーチンを示すフローチャート。
【図58】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのレンズデータルーチンを示すフローチ
ャート。
【図59】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのAFデータルーチンを示すフローチャ
ート。
【図60】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのLENS_MAINルーチンを示すフ
ローチャート。
【図61】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのCS割り込みルーチンを示すフローチ
ャート。
【図62】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのAFデータ演算ルーチンを示すフロー
チャート。
【図63】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのVF演算ルーチンを示すフローチャー
ト。
【図64】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンの全レンズデータセットルーチンを示す
フローチャート。
【図65】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンの駆動Iルーチンを示すフローチャー
ト。
【図66】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのズームレンズ停止ルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図67】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのAPZルーチンを示すフローチャー
ト。
【図68】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンのMPZルーチンを示すフローチャー
ト。
【図69】本発明を実施したカメラシステムにおけるA
SZ制御時のタイミングチャート。
【図70】本発明を実施したカメラシステムにおけるズ
ーミング中のS2ON時並びにワイドファインダでズー
ミング中のS2及びS1同時ON時のタイミングチャー
ト。
【図71】本発明を実施したカメラシステムにおける連
写時のタイミングチャート。
【図72】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンの各モードでのSIOデータを示すフロ
ーチャート。
【図73】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内マイコンの各モードの内容等を示すフローチャー
ト。
【図74】本発明を実施したカメラシステムにおけるB
−L交信データ及びその内容を示す図。
【図75】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内制御データ及びその内容を示す図。
【図76】本発明を実施したカメラシステムにおけるレ
ンズ内制御データ及びその内容を示す図。
【図77】本発明を実施したカメラシステムにおけるB
−L間フラグ及びその内容を示す図。
【図78】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内制御データ及びその内容を示す図。
【図79】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内制御フラグ及びその内容を示す図。
【図80】本発明を実施したカメラシステムにおける焦
点距離とカプラ繰り出し量との関係を示すグラフ。
【図81】本発明を実施したカメラシステムにおけるV
F補正を説明するための図。
【図82】本発明を実施したカメラシステムにおけるズ
ームリング回転角とズーム速度との関係を示すグラフ。
【図83】本発明を実施したカメラシステムにおけるワ
イドファインダ同時押しアルゴリズムを説明するための
図。
【図84】本発明を実施したカメラシステムにおけるボ
ディ内マイコンのVF補正量セットルーチンを示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
(1) …ボディ制御部 (2) …測距部 (3) …焦点調節用レンズ群駆動制御部(焦点調節用レ
ンズ群駆動手段) (4) …ボディデータ出力部 (5) …レンズデータ入力部 (6) …レンズ制御部 (7) …ズームレンズ群駆動制御部 (8) …ボディデータ入力部 (9) …レンズデータ出力部 (10)…レンズスイッチ(レンズSW)検知手段 (11)…スライダ (12)…レリーズボタン (13)…ワイドビューキー (14)…表示部 (15)…マウントロックピン (16)…AFカプラ (17)…絞り込みレバー (19)…AF/M切替スイッチ (20)…APZスイッチ (25)…マウントロック溝 (26)…AFカプラ (27)…絞り込みレバー (28)…イメージサイズロック釦 (80)…ズーム操作リング (LF)…焦点調節用レンズ群(AFレンズ) (LA)…ズームレンズ群 (M1)…焦点調節用レンズ群を駆動するモータ(AFモー
タ) (M3)…ズームレンズ群を駆動するモータ(ズームモー
タ) (S1)…撮影準備スイッチ(焦点検出開始スイッチ) (S2)…レリーズスイッチ (SWV)…ワイドビュースイッチ (SAPZ)…APZスイッチ (BD) …カメラボディ (LE) …交換レンズ (AFCT)…焦点検出用受光回路(積分形光センサ内蔵) (μC1)…ボディ内マイコン (μC2)…レンズ内マイコン (FD1) …ファインダ枠 (FD2) …撮影フレーム (FD3) …測距エリア (FD4) …シャッタ速度の表示 (FD5) …制御絞り値の表示 (イ)〜(ニ)…第1〜第4(測距)アイランド

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズーム用レンズを含む撮影レンズと、 ズームのために操作される手動ズーム操作部材と、 被写体の状態に応じて自動的にズームを行う自動ズーム
    手段と、 前記ズーム用レンズを駆動するズーム駆動手段と、 前記手動ズーム操作部材の操作に応じて前記ズーム駆動
    手段を制御するとともに、前記自動ズーム手段に基づい
    て前記ズーム駆動手段を制御する制御手段と、 を備え、 カメラが複数の撮影コマを連続して撮影することが可能
    な連写モード下にあるとき、前記制御手段が、前記手動
    ズーム操作部材の操作に応じた前記ズーム駆動手段の駆
    動を禁止し、かつ、前記自動ズーム手段に基づく前記ズ
    ーム駆動手段の駆動のみを許可することを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 交換レンズが装着可能であり、装着され
    た前記交換レンズ内のズーム用レンズを駆動することに
    よって手動ズーム操作と被写体の状態に応じた自動ズー
    ムとが可能なカメラにおいて、 前記手動ズームを行うための手動ズーム操作部材の操作
    に応じて前記ズーム駆動を制御するとともに、前記自動
    ズームを行うための自動ズーム手段に基づいて前記ズー
    ム駆動を制御する制御手段を備え、 カメラが複数の撮影コマを連続して撮影することが可能
    な連写モード下にあるとき、前記制御手段が、前記手動
    ズーム操作部材の操作に応じた前記ズーム駆動を禁止
    し、かつ、前記自動ズーム手段に基づく前記ズーム駆動
    のみを許可することを特徴とするカメラ。
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