JP2940101B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2940101B2
JP2940101B2 JP21267990A JP21267990A JP2940101B2 JP 2940101 B2 JP2940101 B2 JP 2940101B2 JP 21267990 A JP21267990 A JP 21267990A JP 21267990 A JP21267990 A JP 21267990A JP 2940101 B2 JP2940101 B2 JP 2940101B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ズーミング機能を有する撮影光学系及びフ
ァインダ光学系を備えたカメラに関するものであり、更
に詳しくは、前記カメラにおけるファインダ視野の拡大
に関する。
従来の技術 一般にカメラで撮影を行なう際には撮影範囲をファイ
ンダによって確認しており、通常、ファインダ枠はフィ
ルム面(撮像媒体)に結像する範囲(実撮影領域)を近
似的に示している。しかし、ファインダの視野を広くす
れば撮影場面の把握が容易となり、特に動体等を撮影す
る場合には、撮影範囲外の被写体も観察することができ
るため、被写体の動きの追尾が容易となる。このため、
動体等を撮影する際には、ファインダの視野率が100%
以上になることが望まれる。
これに対し、特開平2−103022号において、実際の撮
影領域よりも広い範囲をファインダで観察することがで
きる一眼レフカメラの構成が開示されている。すなわ
ち、この一眼レフカメラでは、ファインダの実像面に大
小二つの視野枠を設け、大きい視野枠でファインダ内を
観察するとともに、レリーズ時に撮影レンズをテレ側に
ズーミングさせ、小さい視野枠の範囲で撮影することが
できるように構成している。
発明が解決しようとする課題 ところで、ズーミングにおいて変化させることができ
る撮影レンズの焦点距離には制約があり、予め決められ
ている最大焦点距離を越えてはズーミングさせることが
できない。したがって、上記の一眼レフカメラにおい
て、小さい視野枠の範囲で撮影するためレリーズ時にテ
レ側にズーミングさせた際に、目標の焦点距離がこの最
大焦点距離を越えるために目標の焦点距離までズーミン
グすることができず、小さい視野枠の外側の範囲が実際
の撮影領域となることがある。この場合、撮影者の認識
した撮影領域と異なる範囲が実際の撮影領域となり、撮
影者の意図に反した写真ができあがる。
そこで本発明では、ファインダの視野率を100%以上
にすることができ、かつ、撮影者の認識した撮影領域と
異なる範囲が撮影されるのを防止することができるカメ
ラを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するため、本発明のカメラでは、特許
請求の範囲の第1請求項にも記載しているように、ズー
ミング機能を有する撮影光学系及びファインダ光学系を
備えたカメラにおいて、 前記撮影光学系をズーミングさせるズーム駆動手段
と、 レリーズ前には撮影領域よりも広い範囲をファインダ
で観察することができる広視野モードと、ファインダで
観察可能な範囲と撮影領域がほぼ一致する通常視野モー
ドとを切り換える切換手段と、 前記ファインダの枠内の領域よりも小さな撮影領域を
示す撮影フレームを前記ファインダ内に表示する表示手
段と、 前記撮影フレームによって示される撮影領域が撮像媒
体に結像する範囲に一致する程度にまでテレ側に前記撮
影光学系をズーミングさせることが可能か否かを判定す
る判定手段と、 前記切換手段によって広視野モードに設定され、か
つ、前記判定手段によって前記ズーミングが可能と判定
された場合には、前記表示手段によって前記撮影フレー
ムを表示するとともにレリーズスイッチがONされたとき
に前記ズーム駆動手段によって前記ズーミングを行なっ
た後に露光を行ない、前記切換手段によって広視野モー
ドに設定されても前記判定手段によって前記ズーミング
が不可能と判定された場合には、前記広視野モードの設
定を無効として前記撮影フレームの表示及び前記ズーミ
ングをいずれも行なわないように前記ズーム駆動手段及
び前記表示手段を制御する制御手段と、 を設けた構成としている。
その際、第2請求項にも記載しているように、前記制
御手段は、前記切換手段によって通常視野モードに設定
された場合、又は、前記切換手段によって広視野モード
に設定されても前記判定手段によって前記ズーミングが
不可能と判定された場合には、前記撮影フレームを表示
せず、レリーズスイッチがONされたときに前記ズーミン
グを行なうことなく露光するように前記ズーム駆動手段
及び前記表示手段を制御するように構成することができ
る。
作用 第1請求項に記載のカメラによると、広視野モードに
設定することにより、レリーズ前には撮影領域よりも広
い範囲をファインダで観察することができ、撮影領域は
ファインダ内に表示された撮影フレームによって示され
る。そして、レリーズスイッチをONすると撮影光学系が
テレ側へ所定量だけズーミングされ、撮影フレームによ
って示された撮影領域の撮影が行なわれる。ただし、こ
のレリーズ時の所定量のズーミングが不可能なときは、
広視野モードが無効となって撮影フレームが表示され
ず、レリーズスイッチをONしても前記ズーミングが行な
われない。
第2請求項に記載のカメラによると、前記第1請求項
に記載のカメラにおいて、通常視野モードに設定した場
合、又は、広視野モードに設定したがレリーズ時の前記
ズーミングが不可能な場合には、撮影フレームが表示さ
れず、レリーズスイッチをONすると前記ズーミングが行
なわれることなく露光し、ファインダ枠によって示され
る撮影領域の撮影が行なわれる。
実施例 以下、本発明の一実施例として、モータにより焦点距
離変化させることが可能な交換レンズを備えた一眼レフ
カメラシステムについて説明する。
第1図に本システムのブロック図を示す。この図に示
すように、カメラボディ側は、測距部(2)からのデー
タをボディ制御部(1)に入力して焦点合わせをするた
めのレンズ駆動量を算出し、焦点調節用レンズ群駆動制
御部(3)にてモータ(M1)に通電することにより、焦
点調節用レンズ群(以下「AFレンズ」という)(LF)を駆
動して自動的に焦点合わせを行なう機能と、ボディデー
タ出力部(4)及びレンズデータ入力部(5)により、
レンズ側と交信してレンズをボディの意志で動作させる
機能とを有している。
また、レンズ側は、ズームリング操作検知手段(10)
において操作が検知されたときは、ズームレンズ群駆動
制御部(7)にてモータ(M3)に通電することにより、
ズームレンズ群(LA)を駆動してズーミングを行なう機能
(以下「パワーズーム」という)と、ボディデータ入力
部(8)及びレンズデータ出力部(9)にてボディと交
信することにより、レンズのデータをボディに出力する
機能と、ボディからのデータに従って動作する機能とを
有している。
次に、ボディとレンズの外部構成について説明する。
第2図(a)は本発明を適用したカメラボディ(BD)
の外部構成を示しており、同図(b)は上記カメラボデ
ィ(BD)に交換自在に装着される交換レンズ(LE)の外
部構成を示している。以下、各部の名称と機能について
第2図に基づいて簡単に説明する。
(11)はメインスイッチ(SM)をON/OFFさせるためのス
ライダであり、このスライダ(11)がONの位置にあると
きにカメラボディ(BD)は動作可能状態となり、OFFの
位置にあるときにはカメラボディ(BD)は動作不能状態
となる。
(12)はレンズボタンであり、1段目の押し込みで後
述の撮影準備スイッチ(S1)がONされて、測光・露出演
算・AF(自動焦点合わせ)の各動作を開始する。また、
2段目の押し込みで後述のレリーズスイッチ(S2)がON
されて、露出制御動作を開始する。
(13)はワイドビューキーであり、撮影前(レリーズ
前)に実際の撮影領域よりも広いファインダの視野を得
るためのキーである。すなわち、このキーは、後述の撮
影フレーム(FD2)内(第5図)に見えていた撮影領域
がフィルムに結像する範囲に一致するようにレリーズ時
にズームアップする機能(以下、この機能を「ワイドビ
ュー」という)をON/OFFするために使用される。
(14)はボディ表示部であり、シャッター速度や絞り
値,スイッチ類の情報,電池の警告マーク等を表示す
る。また、第5図に示すファインダ内表示部では、シャ
ッター速度(FD4),撮影フレーム(FD2)等の表示を行
なう。
(15)はマウントロックピンである。交換レンズ(L
E)が装着され、マウントロック状態にあれば、後述の
レンズ装着スイッチ(SLE)がOFFとなり、それ以外のとき
にはレンズ装着スイッチ(SLE)はONになっている。
(16)はAFカプラであり、カメラボディ(BD)内のAF
モータの回転に基づいて回転駆動される。
(17)は絞り込みレバーであり、カメラボディ(BD)
で求められた絞り込み段数分だけ交換レンズ(LE)の絞
りを絞り込むためのレバーである。
(18)はオートワイドキーであり、オートワイドの機
能をON/OFFするために使用される。ここで、オートワイ
ドとは、通常の自動焦点合わせの動作において焦点検出
ができない場合、又は、ローコンスキャンが完了しても
焦点検出可能とならない場合に、自動的にワイド方向に
ズーミングしながら測距を繰り返すことをいう。そし
て、ローコンスキャンとは、測距において焦点状態を検
出するのに必要なコントラストが得られないとき(以
下、この状態を「ローコン」という)、AFレンズを駆動
しながら測距を繰り返すことをいう。なお、焦点検出と
は以下の〜の動作を総称したものであり、本実施例
では測距と同じ意味に用いるものとする。
ローコンか否かを検出する。
ローコンでなければ焦点状態を検出する。すなわち、
焦点ずれ量(デフォーカス量)を検出し、合焦状態か否
かを判断する。
合焦状態でなければ、前記デフォーカス量に基づい
て、合焦状態となるAFレンズの位置、又は、合焦状態に
するために必要なAFレンズの駆動パルス数を算出する。
そして、本実施例では焦点検出不能となるのはローコ
ン時のみとし、低輝度のために焦点検出不能となる場合
等は、ローコンによる焦点検出不能の場合と区別して別
途対応することができるので、以下の説明では考慮しな
いものとする。
次に、交換レンズ(LE)における各部の名称と機能に
ついて説明する。
(25)はマウントロック溝、(26)はAFカプラ,(2
7)は絞り込みレバーである。カメラボディ(BD)に交
換レンズ(LE)を装着すると、カメラボディ(BD)のマ
ウントロックピン(15)がマウントロック溝(25)に係
合し、ボディ側のAFカプラ(16)の凸部がレンズ側のAF
カプラ(26)の凹部に係合し、ボディ側のAFモータの回
転がAFカプラ(16)(26)を介してレンズ側に伝わり、
AFレンズが移動して焦点合わせが行なわれる。さらに、
レンズ側の端子(J1)〜(J8)がボディ側の端子(J11)〜(J
18)と接続される。また、絞り込みレバー(17)がレン
ズ側の絞り込みレバー(27)と係合し、ボディ側の絞り
込みレバー(17)の移動分だけレンズ側の絞り込みレバ
ー(27)が追従して移動し、絞り開口が絞り込みレバー
(17)(27)の移動分に対応する値に制御される。
(28)はレンズ表示部であり、焦点距離等を表示す
る。
(80)は操作環(ズームリング)であり、パワーズー
ムの方向や速度を指定するために回転操作される。
次に、カメラシステムの回路構成について説明する。
第3図はカメラボディ(BD)に内蔵されたボディ内回
路の回路図である。まず、この図に基づいてボディ内回
路について説明する。
(μC1)はカメラ全体の制御や種々の演算を行なうボ
ディ内マイクロコンピュータ(以下「ボディ内マイコ
ン」という)である。
(AFCT)は焦点検出用受光回路であり、光電荷を所定時
間蓄積する焦点検出用の積分形光センサとしてのCCD
と、CCDの駆動回路と、CCDの出力を処理しA/D変換して
ボディ内マイコン(μC1)に供給(以下、「データダン
プ」又は単に「ダンプ」という)する回路とを備えてお
り、データバスを介してボディ内マイコン(μC1)と接
続されている。この焦点検出用受光回路(AFCT)により、
測距エリアに存在する被写体の焦点ずれ量(デフォーカ
ス量)に関する情報が得られる。
(LM)はファインダ光路中に設けられた測光回路であ
り、その測光値をA/D変換してボディ内マイコン(μC
1)へ輝度情報として与える。
(DX)はフィルム容器に設けれたフィルム感度のデー
タを読み取ってボディ内マイコン(μC1)にシリアル出
力するフィルム感度読取装置である。(DISPC)はボデ
ィ内マイコン(μC1)から表示データ及び表示制御信号
を入力して、カメラ本体上面の表示部(DISPI)(第2図
の表示部(14))及びファインダ内の表示部(DISPII)
(第5図)に所定の表示を行なわせる表示回路である。
ここで、第5図のファインダ内の表示について説明す
る。この図において、(FD1)はファインダ枠であり、
実際に被写体を確認することができるエリアを示す。
(FD2)はワイドビューキー(13)の操作によってワイ
ドビュー機能がONされたときに表示される撮影フレーム
であり、撮影フレーム内の被写体の撮影が可能となる。
(FD3)は測距エリアの表示であり、この枠の中の被写
体に対して焦点を合わせることが可能であることを示
す。ただし、実際には、測距エリア(FD3)内に第9図
に示すような測距アイランド(イ)〜(ニ)が設けられ
ており、これらの測距アイランド内に存在する被写体に
焦点を合わせることになる。(FD4)と(FD5)はそれぞ
れシャッター速度と制御絞り値であり、測光演算で得ら
れた値を示す。
(LECT)は交換レンズ(LE)(以下、単に「レンズ」と
もいう)に内蔵されたレンズ内回路であり、交換レンズ
固有の情報をボディ内マイコン(μC1)に供給する。こ
のレンズ内回路(LECT)については、後で詳細に説明す
る。
(M1)はAFモータであり、AFカプラ(16)(26)を介
して交換レンズ(LE)内のAFレンズを駆動する。
(MD1)は焦点検出情報に基づいてAFモータ(M1)を
駆動するモータ駆動回路であり、ボディ内マイコン(μ
C1)からの指令によって正転・逆転・停止が制御され
る。
(ENC)はAFモータ(M1)の回転をモニタするための
エンコーダであり、所定の回転角毎にボディ内マイコン
(μC1)のカウンタ入力端子(CNT)にパルスを出力す
る。ボディ内マイコン(μC1)はこのパルスをカウント
し、AFレンズの速度を制御する。
(TVCT)はボディ内マイコン(μC1)からの制御信号に
基づいてシャッターを制御するシャッター制御回路であ
る。
(AVCT)はボディ内マイコン(μC1)からの制御信号に
基づいて絞りを制御する絞り制御回路である。
(M2)はフィルム巻き上げ・巻き戻しと露出制御機構
のチャージを行なうためのモータである。また、(MD
2)はモータ(M2)をボディ内マイコン(μC1)からの
指令に基づいて駆動するモータ駆動回路である。
次に、電源関係の構成について説明する。
(E1)はカメラボディ(BD)の電源なる電池である。
(Tr1)は上述した回路の一部の電源を供給する第1
の給電トランジスタである。(Tr2)はレンズ内のズー
ムモータの駆動のための電源を供給するための第2の給
電トランジスタであり、MOS構成となっている。
(DD)はボディ内マイコン(μC1)に供給する電圧(V
DD)を安定させるためのDC/DCコンバータであり、電源制
御端子(PWO)が“High"レベルのときに動作する。
(VDD)はボディ内マイコン(μC1),レンズ内回路(L
ECT),フィルム感度読取回路(DX),及び表示制御回路
(DISPC)の動作電源電圧である。(VCC1)は焦点検出用
受光回路(AFCT),及び測光回路(LM)の動作電源電圧で
あり、電源制御端子(PW1)から出力される信号の制御
下にて電源電池(E1)から給電トランジスタ(Tr1)を
介して供給される。(VCC2)はレンズ内のズームモータの
動作電源電圧であり、電源制御端子(PW2)から出力さ
れる信号の制御下にて電源電池(E1)から給電トランジ
スタ(Tr2)を介して供給される。(VCC0)は、モータ駆
動回路(MD1),シャッター制御回路(TVCT),絞り制御
回路(AVCT),及びモータ駆動回路(MD2)の動作電源電
圧であり、電源電池(E1)から直接供給される。
(D1)〜(D3)はDC/DCコンバータ(DD)が動作を停
止しているときに、電圧(VDD)よりも低い電圧をボディ
内マイコン(μC1)に与え、消費電力を少なくするため
のダイオード群である。この低い電圧は、ボディ内マイ
コン(μC1)が作動できる最低電源電圧に設定されてお
り、DC/DCコンバータ(DD)が動作を停止しているとき
は、ボディ内マイコン(μC1)のみが動作可能である。
(BC1)は電池(E1)の電圧(VCC0)を検出して、その
検出結果をボディ内マイコン(μC1)に知らせるバッテ
リーチェック回路である。
(GND1)は低消費電力部のグランドラインであり、レ
ンズとボディの間は端子(J17)(J7)を介して接続されて
いる。ボディ内ではアナログ部とディジタル部は別々の
グランドラインにする必要があるが、便宜上、図面では
一本で示している。
(GND2)は大消費電力部のグランドラインであり、レ
ンズとボディの間は端子(J18)(J8)を介して接続されて
いる。
次に、スイッチ類の説明を行なう。
(SWV)は広視野モードの有効/無効を切り換えるため
の常開式プッシュスイッチであり、前述のワイドビュー
キー(13)が押圧されたときにONされる。
(SAW)はオートワイド機能の有効/無効を切り換える
ための常開式プッシュスイッチであり、前述のオートワ
イドキー(18)が押圧されたときにONされる。
(S1)はレリーズボタン(12)の1段目の押し下げで
ONされる撮影準備スイッチである。このスイッチ(S1)
がONになると、ボディ内マイコン(μC1)の割り込み端
子(INT1)に割り込み信号が入力されて、測光,測距及
びAFレンズ駆動等の撮影に必要な準備動作が行なわれ
る。
(SM)はカメラの動作を可能とするためのスライダ(1
1)がON位置にあるときにONとなり、OFF位置にあるとき
にOFFとなるメインスイッチである。
(PG1)はスイッチ(SM)がONからOFFへ又はOFFからON
へ変化する毎に“Low"レベルのパルスを出力するパルス
発生器である。このパルス発生器(PG1)の出力は、ボ
ディ内マイコン(μC1)の割り込み端子(INT2)に割り
込み信号として入力される。
(S2)はレリーズボタン(12)の2段目の押し下げで
ONされるレリーズスイッチである。このスイッチ(S2)
がONになると、撮影動作が行なわれる。
(S3)はミラーアップが完了するとONされるミラーア
ップスイッチであり、シャッター機構がチャージされ、
ミラーダウンするとOFFとなる。
(SRE1)はカメラボディ(BD)に電池(E1)が装着され
たときにOFFとなる電池装着検出スイッチである。電池
(E1)が装着されて、電池装着検出スイッチ(SRE1)がOF
Fになると、抵抗(R1)を介してコンデンサ(C1)が充
電され、ボディ内マイコン(μC1)のリセット端子(RE
1)が“Low"レベルから“High"レベルに変化す。する
と、ボディ内マイコン(μC1)は後述のリセットルーチ
ンを実行する。
次に、シリアルデータ交信のための構成について説明
する。
測光回路(LM),フィルム感度読取回路(DX),及び
表示制御回路(DISPC)は、シリアル入力(SIN),シリ
アル出力(SOUT),及びシリアルクロック(SCK)の各
信号ラインを介してボディ内マイコン(μC1)とシリア
ルにデータ交信を行なう。そして、ボディ内マイコン
(μC1)との交信対象は、チップセレクト端子(CSLM)
(CSDX)(CSDISP)により選択される。すなわち、端子
(CSLM)が“Low"レベルのときには測光回路(LM)が選
択され、端子(CSDX)が“Low"レベルのときにはフィル
ム感度読取回路(DX)が選択され、端子(CSDISP)が
“Low"レベルのときには表示制御回路(DISPC)が選択
される。さらに、3本のシリアル交信用の信号ライン
(SIN)(SOUT)(SCK)は端子(J15)(J5);(J14)(J4);
(J16)(J6)を介してレンズ内回路(LECT)と接続されてお
り、レンズ内回路(LECT)を交信対象として選択するとき
には、端子(CSLE)を“Low"レベルとするものであり、
この信号は端子(J3)(J13)を介してレンズ内回路(LECT)
に伝達される。
次に、第4図に基づいてレンズ内回路(LECT)について
説明する。第4図は交換レンズ(LE)に内蔵されたレン
ズ内回路(LECT)の回路図である。図中、(μC2)は交換
レンズ(LE)に内蔵されたズームモータの制御やカメラ
ボディ(BD)とのデータ交信及びモータ設定等の制御を
行なうためのレンズ内マイクロコンピュータ(以下「レ
ンズ内マイコン」という)である。
ここで、カメラボディ(BD)と接続される端子群(J1)
〜(J8)について説明すると、(J1)はズームモータ駆動用
の電源電圧(VCC2)をボディ側からレンズ側へ供給するた
めの電源端子、(J2)は上記ズームモータ駆動用以外の電
源電圧(VDD)をボディ側からレンズ側へ供給するための
電源端子、(J3)はデータ交信要求を示す信号の入出力用
の端子、(J4)はデータ交信用のクロックをボディ側から
入力するクロック端子、(J5)はボディ側からのデータを
入力するシリアル入力端子、(J6)はボディ側へデータを
出力するシリアル出力端子、(J7)はモータ駆動用回路以
外の回路のグランド端子、(J8)はモータ駆動用回路のグ
ランド端子である。
交換レンズとボディ間の端子(J3)(J13)を介して伝達
される端子(CSLE)についての信号ラインは、双方向の
信号ラインとなっている。このラインを介してボディ内
マイコン(μC1)からレンズ内マイコン(μC2)に信号
が伝達されると、レンズ内マイコン(μC2)に割り込み
が発生し、レンズ内マイコン(μC2)が起動されるとと
もにボディとの交信対象として交換レンズが指定され
る。一方、このラインを介してレンズ内マイコン(μC
2)からボディ内マイコン(μC1)に信号が伝達される
と、パルス発生器(PG2)(第3図)によりボディ内マ
イコン(μC1)のレンズ割り込み端子(LEINT)に割り
込み信号が入力され、ボディ内マイコン(μC1)が起動
される。なお、ボディ内マイコン(μC1)からレンズ内
マイコン(μC2)へのデータが送信されるときは、ボデ
ィ内マイコン(μC1)は割り込み(LEINT)を受け付け
ないようになっている。
(RSIC)はボディから供給される電圧(VDD)がレンズ
内マイコン(μC2)の正常動作電圧以下になったとき
に、レンズ内マイコン(μC2)にリセットをかけるため
のリセット用ICである。(R2)(C2)はレンズ内マイコ
ン(μC2)にリセットをかけるためのリセット用抵抗及
びコンデンサである。
(RE2)はレンズ内マイコン(μC2)のリセット端子
であり、ボディからレンズ内回路を駆動するための電圧
(VDD)が供給され、抵抗(R2)とコンデンサ(C2)によ
って端子(RE)が“Low"レベルから“High"レベルに変
化すると、レンズ内マイコン(μC2)はリセット動作を
行なう。
(ZVEN)は前述の操作環(ズームリング)(80)に連
動するズーム速度エンコーダであり、パワーズームのと
きにはパワーズームの速度及び方向を設定する。
(M3)はズームレンズ群を駆動するためのズームモー
タである。このズームモータによるズームレンズ群の駆
動により、像点の位置を変えることなく焦点距離を連続
的に変化させることができる。
(MD3)はズームモータ(M3)を駆動するためのモー
タ駆動回路であり、レンズ内マイコン(μC2)から与え
られるモータ駆動方向及び駆動速度を示す制御信号に応
じてズームモータ(M3)の回転を制御する。また、レン
ズ内マイコン(μC2)から与えられるモータ停止信号や
モータ休止信号に応じて、ズームモータ(M3)の両端短
絡や電圧印加停止をそれぞれ行なう。
(ENC3)はズームモータ(M3)の回転量を検出するた
めのエンコーダであり、焦点距離を検出するときにも利
用される。
(DSP)はレンズ表示部(28)にレンズ内マイコン
(μC2)からのデータに基づく表示を行なうレンズ内表
示制御回路である。
(SLE)はレンズ装着検出スイッチであり、交換レンズ
(LE)がカメラボディ(BD)に装着され、マウントロッ
クされたときにOFFとなる。つまり、交換レンズ(LE)
がカメラボディ(BD)から取り外されると、スイッチ(S
LE)がONとなり、コンデンサ(C2)の両端が短絡され
る。これにより、コンデンサ(C2)に蓄えられていた電
荷が放電され、レンズ内マイコン(μC2)の端子(RE
2)は“Low"レベルになる。その後、交換レンズ(LE)
がカメラボディ(BD)に装着されると、スイッチ(SLE)
がOFFになり、電源ライン(VDD)によりコンデンサ(C2)
が充電され、抵抗(R2)とコンデンサ(C2)とで決まる
所定時間後、端子(RE2)が“High"レベルに変化し、前
述したように、レンズ内マイコン(μC2)はリセット動
作を行なう。
以上で本実施例のハードウェアについての説明を終え
て、次にソフトウェアについての説明に入る。
まず、本実施例の特徴となる広視野モードにおける動
作シークェンスとオートワイドの動作シークェンスの概
要について、第6図〜第9図を参照しながら説明する。
第6図は広視野モードにおけるシークェンスチャート
であり、第8図は広視野モードにおけるファインダ内の
像を示す図である。ここで、シークェンスチャートと
は、カメラにおけるボディとレンズのそれぞれの動作シ
ークェンスを、相互の動作の関連及びタイミングがわか
るようにボディとレンズ間の交信と共に示した図をい
う。この交信については、後でレンズ交信として各交信
モード毎に説明する。
第6図において、メインスイッチ(SM)がONされた後
に、ワイドビュースイッチ(SWV)がONされると、広視野
モードに設定されて第8図(a)に示す撮影フレーム
(FD2)がファインダ内に表示される。その後、シーク
ェンスとして最短でレリーズする場合を考えて撮影準備
スイッチ(S1)及びレリーズスイッチ(S2)が同時にON
されたとすると、まず、測距及び測光を行ない、ズーム
アップするために現在の焦点距離fnを1.4倍した目標の
焦点距離ftを設定する(本実施例ではファインダ視野率
を140%とする)。次に、撮影フレーム(FD2)を消して
目標焦点距離ftをレンズ内マイコン(μC2)に転送する
(モードIXの交信#C)。目標焦点距離ftを受け取った
レンズ内マイコン(μC2)はズーミングを開始し、目標
焦点距離ftまでズーミングを行なう(第8図(b))。
このとき、ボディ側では、一定の時間間隔でレンズ状態
を受信する交信を行ない、レンズがズーミングを完了す
るのを待つ(モードIIIの交信#d,#d′)。ズーミン
グの完了を確認した後は、再測距のためのCCDにおける
電荷蓄積(以下、「CCD積分」又は単に「積分」とい
う)の開始タイミングを示すデータを転送するモード
(IV)の交信(#a)を行ない、CCD積分を開始する。
そのCCD積分の後はデータダンプを行ない、データダン
プが完了した時点で、ズーミングによって変化するレン
ズデータを受信し(モードVIの交信#b)、そのレンズ
データを用いて測距演算及び測光演算を行なう。ここ
で、ズーミングで変化するレンズデータ(この具体的な
内容については後述する)の受信については、ズーミン
グ完了後にレンズから受信しておいてもよい。また、ズ
ーミング完了後に再測距及び再測光を行なう理由は、測
距及び測光の精度を向上させるためである。再測距及び
再測光を終えると、再測距で検出されたデフォーカス量
に対応したAFレンズの駆動を開始し、レリーズ中にAFレ
ンズを駆動しながらミラーアップさせて露光する。その
後、撮影準備スイッチ(S1)及びレリーズスイッチ(S
2)がOFFされてから5秒経過した時点で、再度、広視野
モードに設定し、撮影フレーム(FD2)を表示する。こ
の5秒間はボディ内マイコン(μC1)がスリープ状態に
入るまでの時間であり、5秒間に限らなくともよい。こ
こで、スイッチ(S1)及び(S2)のOFF後の5秒間広視
野モード設定しないのは、同じシーンの連続撮影等の場
合に、ズームアップし続けることを防止するためであ
る。
次に、オートワイドの動作シークェンスについて第7
図及び第9図に基づいて説明する。第7図はオートワイ
ドのシークェンスチャートであり、第9図はオートワイ
ド中のファインダ内の像を示す図である。第9図におい
て、(イ)〜(ニ)は測距アイランドであり、この各測
距アイランド内の被写体に対して測距を行なうことがで
きる。そして、例えば、すべての測距アイランドにおい
て焦点検出可能ならば、最も近い被写体に対して焦点を
合わせるという多点アルゴリズムが用いられる。
第7図に示すシークェンスはローコンスキャン完了時
からスタートする例である。ローコンスキャンが完了す
ると、まず、現在焦点距離fnから目標焦点距離ftを求め
る。この目標焦点距離ftとしては、ズーミングされても
撮影者に違和感を与えない程度に設定した方がよく、本
実施例では現在焦点距離fnの0.5倍とする。目標焦点距
離ftを求めたならば、CCD積分開始タイミングを示すデ
ータと目標焦点距離ftをモード(V)の交信(#a′)
でレンズ側に転送する。レンズ側は、目標焦点距離ft
受信すると、その焦点距離ftを目標としてズーミングを
開始する。そのとき、ボディ側は、ズーミング中に測距
を行なうためにCCD積分を開始し、CCD積分後データダン
プが終了した時点で、CCD積分開始タイミングでレンズ
側において計算されたレンズデータを受信する(モード
VIの交信#b)。そして、そのレンズデータを用いて測
距及び測光の演算を行ない、測距においてローコンであ
れば、モード(V)の交信(#a′),CCD積分,データ
ダンプ,モード(VI)の交信(#b),測距,測光の演
算,及びズーミング完了のチェックを順に繰り返す。
ここで、上記ズーミング中に焦点検出可能となった場
合を考える。この場合、焦点状態の検出に必要なコント
ラストが得られた時点で、レンズにズームストップを示
すデータを転送する(モードIIの交信#e)。レンズ側
は、ズームストップを示すデータを受信すると、ズーム
レンズ群をブレーキングして停止させる。このとき、ボ
ディ側では、ズームレンズ群の停止を検知するためにレ
ンズ状態を受信するモード(III)の交信(#d)(#
d′)を繰り返し、ズームレンズ群の停止を確認した
後、AFレンズを駆動して焦点合わせを行なう。第7図の
シークェンスチャートでは、ズームレンズ群の停止を確
認した交信(#d′)の後、ズーミング中の測距で得ら
れた測距値(AFレンズの駆動パルス数)に基づいて焦点
合わせのためのAFレンズの駆動を行なっているが、その
測距精度が低い場合には、すぐにAFレンズの駆動を行な
わずに次の測距(モードIV,VIの交信#a,#bを含む)
で得られる測距値を用いてAFレンズの駆動を行なっても
よい。
次に、第7図には示されていないが、前記ズーミング
中に焦点検出可能とならなかった場合について考える。
モード(VI)の交信(#b)はズームレンズ群の状態を
表わすデータも含んでいるので、この場合、測光演算の
後のオートワイド中の処理においてズームレンズ群の駆
動状態を確認する。そして、この確認の結果ズームレン
ズ群が停止していれば、目標焦点距離ftまでズーミング
しても焦点検出が不可能であると判断し、オートワイド
での測距をあきらめる。
以上で本実施例の動作シークェンスの概要についての
説明を終える。次に、ボディ内マイコン(μC1)及びレ
ンズ内マイコン(μC2)のソフトウェアについて説明す
ることにより、本実施例の動作について詳説する。な
お、以下の説明におけるレンズ交信の内容を第1表に、
レンズからボディに送られるレンズ状態データを第2表
に、ボディからレンズに送られるボディ状態データを第
3表にそれぞれ示す。また、以下の説明においてフロー
チャートで使用する制御用フラグを第4表に、変数を第
5表にそれぞれ示す。
まず、ボディ内マイコン(μC1)のソフトウェアにつ
いて説明する。
カメラボディ(BD)に電池(E1)が装着されると、第
3図に示されたボディ内回路において、電池装着検出ス
イッチ(SRE1)がOFFとなり、リセット用のコンデンサ(C
1)が抵抗(R1)を介して充電され、カメラ全体を制御
するボディ内マイコン(μC1)のリセット端子(RE1)
に“Low"レベルから“High"レベルへと変化するリセッ
ト信号が入力される。このリセット信号の入力により、
ボディ内マイコン(μC1)は、内部のハードウェアによ
りクロックの発生を開始すると共に、DC/DCコンバータ
(DD)を動作させ、駆動可能な電圧(VDD)を供給され
て、第10図に示すリセットルーチンを実行する。なお、
後述のスリープ状態においては、ボディ内マイコン(μ
C1)のクロックが停止し、DC/DCコンバータ(DD)も動
作を停止しているが、このスリープ状態からの割り込み
による制御では、上述の電池装着時と同様に、ボディ内
マイコン(μC1)の内部ハードウェアにより、クロック
の発生及びDC/DCコンバータ(DD)の動作を開始する。
第10図のリセットルーチンでは、まず、全ての割り込
みを禁止して、各種のポートやレジスタをリセットし、
リセットルーチンを通ったことを示すフラグ(RSTF)を
セットする(ステップ#5〜#15)。そして、ステップ
(#20)でメインスイッチ(SM)がONされているか否かを
判定する。また、メインスイッチ(SM)がONからOFFへ、
或いはOFFからONへ変化したときも、メインスイッチ操
作による割り込み(SMINT)が発生してステップ(#2
0)から実行される。ステップ(#20)でメインスイッ
チ(SM)がONされているときには、全ての割り込みを許可
して、リセットルーチンを通ったことを示すフラグ(RS
TF)をリセットし、各回路及びレンズ側への給電を行な
うためのトランジスタ(Tr1)(Tr2)をONすべく、電源
制御端子である出力ポート(PW1)(PW2)をそれぞれ
“High"レベルにする(ステップ#25〜#35)。
次に、ステップ(#30)でAFレンズ繰り込みのサブル
ーチンを実行する。このサブルーチンを第11図に示す。
同サブルーチンが呼び出されると、まず、ステップ(#
150)でレンズ交信(VII)のサブルーチンを実行する。
レンズ交信(VII)は、ボディとレンズとの各種交信
モードのうちの、本実施例で説明される新式のレンズ
(以下「新レンズ」という)からのデータを入力する交
信モード(VII)における交信である。ここで、新レン
ズとは、レンズ内に焦点距離を変化させるためのズーム
モータ(M3),及びレンズ内マイコン(μC2)を備え、
ボディへ転送するデータ数が旧レンズよりも多いレンズ
をいう。
レンズ交信(VII)のサブルーチンを第36図に示す。
同サブルーチンが呼び出されると、まず、交信モードが
モード(VII)であることを示すデータをセットし、端
子(CSLE)を“Low"レベルとし、レンズにデータ交信を
行なうことを知らせる(ステップ#1120,#1122)。そ
して、(ステップ#1125)で2バイトのシリアル交信
(シリアル入出力)を行なう。このシリアル交信では、
ボディとレンズは、互いに相手にデータをシリアルに出
力しながら、相手から送られて来るデータを同時にシリ
アルに入力する。1バイト目は、ボディの種類を示すデ
ータをボディから出力する。このとき、レンズからは意
味の無いデータFFH(添字Hは16進数を示す)が出力さ
れ、レンズとボディはそれぞれ相手から送られて来るデ
ータを入力する。2バイト目は、レンズの種類を示すデ
ータをレンズから出力する。このとき、ボディからは意
味の無いデータFFHが出力され、レンズとボディはそれ
ぞれ相手から送られて来るデータを入力する。そして、
レンズとの交信モードがモード(VII)であることを示
すべく、上記セットした交信モードの1バイトのデータ
をレンズにシリアル出力し、少し待機して、(ステップ
#1130)で旧レンズか否かを判定する。この判定の結
果、旧レンズであれば、レンズから7バイトのデータを
入力し、端子(CSLE)を“High"レベルにしてリターン
する(ステップ#1135,#138)。ステップ(#1130)に
おける判定の結果、新レンズであれば、レンズから11バ
イトのデータ入力し、端子(CSLE)を“High"レベルに
してリターンする(ステップ#1132,#1138)。なお、
リターンする前に端子(CSLE)を“High"レベルにして
いるのは、このレンズ交信(VII)の終了をレンズに知
らせるためであり、他のモードのレンズ交信においても
同様の処理を行なっている。
ここで、本実施例におけるボディとレンズ間の交信デ
ータの内容について、第1表を参照して説明する。
まず、旧レンズとのレンズ交信(図示せず)では、レ
ンズからボディにレンズ固有のデータが送られ、そのデ
ータの内容は (i)開放絞り値AVAVO (ii)最大絞り値AVMAX (iii)デフォーカス量を駆動量に変換するための変換
係数KL(以下、この変換係数を「駆動量変換係数」とい
う) (iv)現在焦点距離fn (v)レンズ装着信号LON (vi)繰り出し量を距離に変換するための変換係数K
N(以下、この変換係数を「距離変換係数」という) (vii)フィルム面とAFセンサ面の差ΔSBである。
他方、新レンズとのレンズ交信には、モード(I)〜
(IX)の交信があり、これらの交信をそれぞれレンズ交
信(I)〜(IX)と呼ぶ。以下、各モードのレンズ交信
について説明する。なお、以下において、レンズからボ
ディへ転送されるデータを総称してレンズデータとい
い、レンズの駆動状態等を表わす第2表に示したデータ
を総称してレンズ状態データ、ボディの動作状態やレン
ズ制御用コマンド等を表わす第3表に示したデータを総
称してボディ状態データというものとする。
レンズ交信(I)では、ボディからレンズにズーム繰
り込みモードを示すデータが送られる。
レンズ交信(II)では、ボディからレンズにズームス
トップを示すデータ(ボディ状態データ)が送られる。
レンズ交信(III)では、レンズからボディにレンズ
状態を示すデータ(第2表)が送られる。
レンズ交信(IV)では、ボディからレンズにCCD積分
開始タイミングを示すデータ(ボディ状態データ)が送
られる。この交信の直後に、レンズ内マイコン(μC2)
はその時点の焦点距離でのレンズデータ(焦点距離によ
ってその変化するデータ)の計算を開始する。
レンズ交信(V)では、ボディからレンズにCCD積分
開始タイミングを示すデータ(ボディ状態データ)と (x)目標焦点距離ft が送られる。
レンズ交信(VI)では、レンズからボディに、レンズ
状態データと、その前に実行したモード(IV)又は
(V)の交信時点で計算したレンズのデータであって焦
点距離によって変化するデータが送られる。この後者の
データは、 (iii)駆動量変換係数KL (iv)現在焦点距離fn (vi)距離変換係数KN (vii)フィルム面とAFセンサ面の差ΔSBの各データで
ある。
レンズ交信(VII)では、レンズからボディにレンズ
固有の全データが送られる。このデータの内容は、レン
ズ状態データと、 (i)開放絞り値AVO (ii)最大絞り値AVMAX (iii)駆動量変換係数KL (iv)現在焦点距離fn (v)レンズ装着信号LON (vi)距離変換係数KN (vii)フィルム面とAFセンサ面の差ΔSB (viii)最短焦点距離fmin (ix)最長焦点距離fmax である。
レンズ交信(VIII)では、ボディからレンズにパワー
ズームの許可を示すデータ(ボディ状態データ)が送ら
れる。
レンズ交信(IX)では、ボディからレンズにボディ状
態データと(x)目標焦点距離ftが送られる。
以上の(i)〜(x)の各データはそれぞれ1バイ
ト、ボディ状態データ及びレンズ状態データはそれぞれ
2バイトとして入出力されるものである。
また、CCD積分開始タイミングを示すデータを転送す
るモード(IV)(V)の交信をして、CCD積分及びデー
タダンプをした後にレンズデータ(焦点距離によって変
化するデータ)を受け取るモード(VI)の交信をする
と、CCD積分及びデータダンプ中にレンズ内マイコン
(μC2)でレンズデータを計算することが可能となる。
このため、レンズデータの計算待ちを少なくし、測距に
要する時間を短縮することができる。
第11図のフローチャートに戻って(ステップ#152)
から説明を続ける。ステップ(#152)では、焦点合わ
せを行なうためのAFレンズの駆動量を示すカウンタNの
値を-NLG(絶対値の大きな負の値であり、最初のビット
が0か1かで正負を表わす)とし、ステップ(#155)
でAFレンズ駆動のサブルーチンを実行する。
ここで、AFレンズ駆動のモジュール(図示せず)につ
いて説明する。このレンズ駆動のモジュールは、カウン
タ割り込みとタイマ割り込みによりAFレンズの駆動を制
御している。カウンタ割り込みはエンコーダ(ENC)
(第3図)からAFレンズの駆動を示すパルスが入ってく
ると発生し、タイマ割り込みはカウンタ割り込みが行な
われてから一定時間内に次のカウンタ割り込みがないと
きに発生する。そして、このタイマ割り込みによりレン
ズが終端(無限遠端又は最近接端)に達したことを検出
する。また、このモジュールは駆動前にレンズ駆動中フ
ラグ(LMVF)をセットして、駆動が終わったときにはカ
ウンタ割り込み又はタイマ割り込みによってフラグ(LM
VF)をリセットしてリターンするモジュールである。
第11図のフローチャートに戻ってステップ(#160)
から説明を続ける。ステップ(#160)ではタイマ割り
込みを可とし、次のステップ(#165)でタイマ割り込
みによりレンズが終端に達したことを示すフラグ(LEED
F)がセットされるのを待つ。このフラグ(LEEDF)がセ
ットされていると、レンズが無限遠位置に繰り込まれた
として、レンズの無限遠位置からの繰り出し量NFをカウ
ントするカウンタをリセットし、上記フラグ(LEEDF)
をリセットしてリターンする(ステップ#170,#17
5)。
第10図のフローチャートに戻ってステップ(#41)か
ら説明を続ける。ステップ(#41)では旧レンズか否か
を判定し、旧レンズでなければステップ(#45)へ進ん
で、ズームレンズ群繰り込みのサブルーチンを実行す
る。このズームレンズ群繰り込みのサブルーチンを第12
図に示す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、レ
ンズからのレンズセレクト信号(CSLE)による割り込み
(CSLEINT)を禁止し、レンズ交信(I)のサブルーチ
ンを実行し、ズームレンズ群繰り込みモードのデータを
出力する(ステップ#180,#182)。次に、10msec間隔
でレンズ状態を調べるレンズ交信(III)を繰り返し、
ワイド端を示すフラグ(WEDF)がセットされていればズ
ーム繰り込み完了と判断する(ステップ#185〜#19
0)。そして、その10msec後にレンズの全データを入力
するためにレンズ交信(VII)を実行し、レンズからの
割り込み要求(CSLEINT)を許可してリターンする(ス
テップ#192〜#198)。
ここで、上記の処理で使用されるレンズ交信(I)及
び(III)のサブルーチンについて説明する。
まず、レンズ交信(I)のサブルーチンを第30図に示
す。同サブルーチンが呼び出されると、モード(I)を
示すデータをセットし、端子(CSLE)を“Low"レベルと
して、ボディとレンズの種類を判別するための2バイト
のシリアル交信(シリアル入出力)を行なう(ステップ
#1000〜#1012)。次に、モード(I)を示すために1
バイトのデータをレンズにシリアル出力し、続いて、ズ
ームレンズ群繰り込みを指示する2バイトのボディ状態
データをレンズにシリアル出力し、端子(CSLE)を“Hi
gh"レベルとしてリターンする(ステップ#1015〜#102
0)。
次に、レンズ交信(III)のサブルーチンを第32図に
示す。同サブルーチンが呼び出されると、モード(II
I)を示すデータをセットし、端子(CSLE)を“Low"レ
ベルとして、ボディとレンズの種類を判別するための2
バイトのシリアル交信(シリアル入出力)を行なう(ス
テップ#1040〜#1045)。次に、モード(III)を示す
ために1バイトのデータをレンズにシリアル出力し、続
いて、レンズ状態を示す2バイトのデータを入力し、端
子(CSLE)を“High"レベルとしてリターンする(ステ
ップ#1048〜#1055)。
第10図のフローチャートに戻り、ステップ(#41)で
旧レンズと判定された場合について説明する。ステップ
(#41)で旧レンズと判定されるとステップ(#50)へ
進み、撮影準備スイッチ(S1)がONされているか否かを
判定する。撮影準備スイッチ(S1)がONされていないと
きは、ステップ(#63)へ進んで広視野モードの判定を
するサブルーチンを実行した後、給電トランジスタ(Tr
1)(Tr2)をOFFすべく電源制御端子(PW1)(PW2)を
それぞれ“Low"レベルとし、DC/DCコンバータ(DD)の
動作を停止させるべく電源制御端子(PW0)を“Low"レ
ベルとする(ステップ#63〜#70)。そして、その後ス
リープ状態(停止状態)に入る。他方、ステップ(#5
0)で撮影準備スイッチ(S1)がONされていると判定さ
れたときは、ステップ(#52)へ進んでローコンスキャ
ンを禁止するフラグ(LSINF)をリセットし、ステップ
(#55)で後述のS1ONのサブルーチンを実行する。そし
て、ステップ(#60)でフラグ(S1ONF)がセットされ
ているか否かを判定し、セットされているときはステッ
プ(#55)へ戻り、セットされていないときはステップ
(#63)へ進む。ここで、フラグ(S1ONF)は、撮影準
備ステップ(S1)がONされている間、或いはOFFになっ
てから5秒以上経過していないときにセットされるフラ
グである。
撮影準備ステップ(S1)がOFFされてからONになった
ときに発生する割り込み(S1INT)では、ステップ(#5
2)からの処理を実行する。また、レンズから割り込み
端子(LEINT)に割り込み信号が入力されたときに発生
するレンズ割り込み(CSLEINT)では、レンズからの割
り込みがあったことを示すフラグ(CSLEF)をステップ
(#75)でセットして、ステップ(#52)からの処理を
実行する。
ここで、上記ステップ(#63)の広視野モード判定の
サブルーチンを第13図に示す。同サブルーチンが呼び出
されると、ステップ(#200)で広視野モードの有効/
無効を示すワイドビュースイッチ(SWV)がONされている
か否かを判定する。ワイドビュースイッチ(SWV)がONさ
れていないときは、広視野モードが有効であることを示
すフラグ(WVF)をリセットし、撮影フレームの表示をO
FFしてリターンする(ステップ#220,#225)。また、
ワイドビュースイッチ(SWV)がONされていても、現在の
焦点距離fnの1.4倍がレンズの最長焦点距離fmaxよりも
大きいときには、1.4倍のズーミングをすることは不可
能なので、広視野モードは無効(WVF=0)とし、撮影
フレームの表示もOFFする(ステップ#205,#220,#22
5)。他方、ステップ(#200)(#205)で、ワイドビ
ュースイッチ(SWV)がON、1.4×fn≦fmaxと判定されたと
きは、フラグ(WVF)をセットして広視野モードを有効
(WVF=1)とし、撮影フレームをファインダに表示し
てリターンする(ステップ#210,#215)。
次に、第10図のステップ(#55)のS1ONのサブルーチ
ンを第14図に示す。同サブルーチンが呼び出されると、
まず、このサブルーチンを通ったことを示すフラグ(S1
ONF)をセットし、割り込み(S1INT)を禁止し、給電ト
ランジスタ(Tr1)(Tr2)をONすべく電源制御端子(PW
1)(PW2)を“High"レベルとし、上記の広視野ズーム
判定のサブルーチン(第13図)を実行する(ステップ#
300〜#308)。ここで、ステップ(#308)において広
視野ズーム判定を毎回行なっている理由(S1ONのサブル
ーチンが呼び出される毎に行なっている理由)は、撮影
準備スイッチ(S1)がONされている間、或いはOFFにな
ってから5秒以上経過していないときに、ワイドビュー
スイッチ(SWV)がON/OFFされても対応するためである。
ステップ(#308)の広視野ズーム判定を終えると、
レンズからの割り込み要求(CSLEINT)によってS1ONの
サブルーチンを呼び出したか否かをフラグ(CSLEF)に
より判定する(ステップ#310)。そして、レンズから
の割り込みを示すフラグ(CSLEF)がセットされていれ
ば、(ステップ#315)へ進んでレンズINT制御のサブル
ーチンを実行した後、ステップ(#332)へ進む。
ここで、レンズからの割り込みを制御する上記レンズ
INT制御のサブルーチンを第16図に示す。同サブルーチ
ンが呼び出されると、レンズからの割り込みを示すフラ
グ(CSLEF)をリセットし、レンズの全データを入力す
るためにレンズ交信(VII)を行なう(ステップ#530,
#532)。そして、この交信でレンズから送られてきた
レンズ状態データ(第2表)に含まれるフラグ(RQZM
F)をステップ(#534)で判定する。このフラグ(RQZM
F)はパワーズームの許可をレンズがボディに要求する
ことを示すフラグであり、セットされていなければその
ままリターンする。他方、フラグ(RQZMF)がセットさ
れていた場合には、10msec時間待ちをした後、パワーズ
ームの許可をレンズに転送するレンズ交信(VIII)を実
行してリターンする(ステップ#534〜#538)。
ここで、上記の処理で使用されるレンズ交信(VIII)
のサブルーチンを第37図に示す。同サブルーチンが呼び
出されると、まず、モード(VIII)を示すデータをセッ
トし、端子(CSLE)を“Low"レベルとして、ボディとレ
ンズの種類を判別するための2バイトのシリアル交信
(シリアル入出力)を行なう(ステップ#1140〜#114
5)。次に、モード(VIII)を示すために1バイトのデ
ータをレンズにシリアル出力し、続いて、パワーズーム
の許可(パワーズームOK)を示すフラグ(MZOKF)をセ
ットした2バイトのボディ状態データ(第3表)をレン
ズにシリアル出力し、端子(CSLE)を“High"レベルに
してリターンする(ステップ#1148〜#1152)。
第14図のフローチャートに戻り、前記ステップ(#31
0)でフラグ(CSLEF)がセットされていないと判定され
た場合について説明する。フラグ(CSLEF)がセットさ
れていなければ、ステップ(#320)へ進んで撮影準備
スイッチ(S1)がONされているか否かを判定する。撮影
準備スイッチ(S1)がONされていなければ、パワーズー
ム中又はスイッチ(S1)をOFFした後5秒以内の状態で
あるので、レンズ交信(VII)を実行してレンズデータ
を入力し(ステップ#325)、ステップ(#322)へ進
む。他方、ステップ(#320)でスイッチ(S1)がONさ
れていると判定された場合には、撮影準備状態であるの
で、AF制御のサブルーチンを実行することにより、測距
演算及び焦点合わせのためのAFレンズの駆動を行なう
(ステップ#330)。
このAF制御のサブルーチンを第15図に示す。同サブル
ーチンが呼び出されると、まず、CCD積分開始タイミン
グをレンズ内マイコン(μC2)に知らせたり目標焦点距
離ftをレンズに転送するTRSのサブルーチンを実行する
(ステップ#450)。このTRSのサブルーチンは、オート
ワイド中や、広視野モードで1.4倍のズーミングをした
ときのみレンズ側とデータの交信をするサブルーチンで
あるので、最初は何も実行せずにリターンする。次に、
焦点検出用受光回路(AFCT)内のCCDに積分(電荷蓄積)
を行なわせ、CCD積分終了後、ディジタル信号に変換さ
れたデータを入力(データダンプ)し、レンズの可変デ
ータ(焦点距離によって変化するデータ)を入力するRC
Vのサブルーチンを実行する(ステップ#452,#455,#4
60)。ただし、TRSのサブルーチンでCCD積分開始タイミ
ングを知らせる交信を行なっていないときは、このRCV
のサブルーチンも何も実行せずにリターンする。このRC
Vのサブルーチンは前記TRSのサブルーチンと共に後述す
る。
RCVのサブルーチンからリターンした後はステップ
(#465)へ進み、測距演算を行なってデフォーカス量
を算出する。この測距演算のサブルーチンを第19図に示
す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、ステップ
(#600)で各測距アイランド(第9図の(イ)〜
(ニ))の相関演算を実行するが、この相関演算は本発
明の要旨とすることはないので説明を省略する。この相
関演算を行なった後はステップ(#602)へ進み、各測
距アイランドの測距値のうちどのアイランドの測距値を
採用するかを決定する多点アルゴリズム(例えば、最も
近い被写体を選択する)を実行し、全てのアイランドで
ローコン(焦点状態の検出に必要なコントラストが不
足)の場合に焦点検出不能とし、少なくとも一つのアイ
ランドでローコンでなければ焦点検出可能とする。この
焦点検出不能か否かの判定をステップ(#605)で行な
い、焦点検出不能ならば、ローコンを示すフラグ(LCON
F)をセットしてリターンする(ステップ#606)。他
方、焦点検出可能と判定された場合には、ローコンスキ
ャン中を示すフラグ(LSNF)がセットされているか否か
をステップ(#608)で判定し、セットされていればAF
レンズが駆動中であるので、レンズ停止のサブルーチン
(ステップ#609)を実行した後、ステップ(#610)へ
進む。ここで、レンズ停止のサブルーチン(詳細フロー
チャートは図示せず)は、モータ駆動回路(MD1)を制
御してAFレンズの駆動を停止させた後、フラグ(LMVF)
をリセットする。前記ステップ(#608)での判定の結
果、フラグ(LSNF)がセットされていないときはそのま
まステップ(#610)へ進む。ステップ(#610)ではフ
ラグ(LCONF)をリセットし、その後、デフォーカス量
を算出し、そのデフォーカス量に、デフォーカス量をAF
レンズ駆動パルス数に変換するための係数KLを乗じて、
AFレンズ駆動パルス数N1を求める(ステップ#615〜#6
18)。次に、ステップ(#620)でデフォーカス量の絶
対値が合焦範囲内か否かを判定する。ここでは、デフォ
ーカス量の絶対値が200μm以内なら合焦範囲内とす
る。この判定の結果、合焦範囲内ならば合焦状態である
ことを示すフラグ(AFEF)をセットし、合焦範囲外なら
ばフラグ(AFEF)をリセットしてリターンする(ステッ
プ#625,#628)。
第15図のフローチャートに戻って説明を続ける。上記
測距演算のサブルーチン(ステップ#465)からリター
ンした後は、ステップ(#478)でオートワイド中であ
ることを示すフラグ(AWNF)がセットされているか否か
を判定する。このフラグ(AWNF)がセットされていれば
ステップ(#480)でAW中処理のサブルーチンを実行す
るが、最初は、フラグ(AWNF)はセットされていないの
で、そのままステップ(#485)へ進む。ステップ(#4
85)では、広視野モードでレリーズスイッチ(S2)がON
されて以降(以下「S2ON以降」という)のシークェンス
を実行中であることを示すフラグ(S2ONF)がセットさ
れているか否かを判定する。フラグ(S2ONF)がセット
されていれば、広視野モードにおいて実行されるルーチ
ン(ステップ#490,#495)を実行してリターンする
が、最初の測距ではフラグ(S2ONF)がセットされてい
ないので、ステップ(#500)へ進んでローコン状態で
あることを示すフラグ(LCONF)がセットされているか
否かを判定する。このフラグ(LCONF)がセットされて
いればステップ(#501)以降のローコン時の処理を実
行するが、この時点ではセットされていないものとして
ステップ(#520)へ進む。ステップ(#520)では、合
焦状態であることを示すフラグ(AFEF)がセットされて
いるか否かを判定する。そして、フラグ(AFEF)がセッ
トされていれば合焦のサブルーチン(ステップ#525)
を実行し、リセットされていれば非合焦のサブルーチン
(ステップ#528)を実行してリターンする。
ここで、上記の合焦、非合焦のサブルーチンについて
説明する。
まず、合焦のサブルーチンを第20図に示す。同サブル
ーチンが呼び出されると、レリーズスイッチ(S2)のON
を無効にするためのフラグ(S2INF)(第14図のステッ
プ#352参照)をリセットして、ファインダ内の合焦の
表示をONしてリターンする(ステップ#630,#635)。
次に、非合焦のサブルーチンを第21図に示す。同サブ
ルーチンが呼び出されると、レリーズスイッチ(S2)の
ONを無効にするためのフラグ(S2INF)をセットし、フ
ァインダ内の合焦の表示をOFFする(ステップ#640,#6
42)。続いて、測距演算(第15図のステップ#465)で
算出されたAFレンズ駆動パルス数N1に従って、レンズ駆
動のサブルーチンを実行した後、タイマ割り込みを許可
する(ステップ#645,#648)。そして、AFレンズが駆
動中であることを示すフラグ(LMVF)がリセットされて
いるか否かの判定を一定時間間隔で繰り返し実行しなが
ら、AFレンズが停止するのを待ち、AFレンズが停止すれ
ばリターンする(ステップ#650,#655)。ここで、ス
テップ(#645)のレンズ駆動のサブルーチン(詳細フ
ローチャートは図示せず)は、後述のズームレンズ群の
駆動における駆動Iのサブルーチン(第41図)に対応す
るものであり、このサブルーチンにより、フラグ(LMV
F)がセットされて駆動量N1又はNが設定された後、AF
レンズの駆動(AFモータ(M1)への通電)が開始され
る。そして、フラグ(LMVF)は、前述したように、所定
のAFレンズの駆動が終了すると駆動を制御するカウンタ
割り込み又はタイマ割り込みによってリセットされる。
第15図のフローチャートに戻り、ステップ(#500)
でローコン状態を示すフラグ(LCONF)がセットされて
いると判定された場合について説明する。このフラグ
(LCONF)がセットされていれば、レリーズを不許可と
するためにフラグ(S2INF)をセットして(ステップ#5
01)、ローコンスキャン禁止を示すフラグ(LSINF)が
セットされているか否かをステップ(#502)で判定
し、フラグ(LSINF)がまだセットされていなければ、
ローコンスキャンのサブルーチン(ステップ#505)を
実行してリターンする。
ここで、上記ローコンスキャンのサブルーチンを第22
図に示す。同サブルーチンは、AFレンズの位置が被写体
に合焦するレンズ位置から大きく離れた位置にあるため
にローコンとなっている被写体に焦点合わせをするため
のルーチンである。このサブルーチンが呼び出される
と、まず、ローコンスキャン中であることを示すフラグ
(LSNF)がセットされているか否かをステップ(#67
0)で判定する。最初はセットされていないのでステッ
プ(#672)へ進み、フラグ(LSNF)をセットして、レ
ンズ駆動量Nに正の大きな値NLGを設定し、前記のレン
ズ駆動のサブルーチンを実行してリターンする(ステッ
プ#672〜#678)。このような動作によりローコンスキ
ャンが開始されるが、ここでは、ローコンスキャン中
は、主にAF制御(自動的に焦点を合わせるための制御)
の動作のみを考えるものとする。
上記ローコンスキャン開始のレンズ駆動により、次の
測距は繰り出し方向にAFレンズを駆動しながらの測距と
なる。そして、次の測距演算(第15図のステップ#46
5)で焦点検出が可能となれば、その時点で直ちにAFレ
ンズの駆動を停止させ、合焦/非合焦の判定後、焦点合
わせのシークェンスを実行する(第15図のステップ#52
0〜#528)。他方、次の測距の結果、再びローコンと判
定されたならば、再度ローコンスキャンのサブルーチン
を実行する(第15図のステップ#501〜#505)。
再度ローコンスキャンのサブルーチンが実行された時
点では、フラグ(LSNF)がセットされているので、AFレ
ンズの終端を示すフラグ(LEEDF)がセットされるま
で、繰り出し方向にAFレンズを駆動しながら測距を繰り
返す(ステップ#670,#680)。そして、ステップ(#6
70)でフラグ(LEEDF)がセットされていると判定され
たならば、近端か無限遠端かをステップ(#690)で判
定する。最初は繰り出し方向(近方向)にAFレンズを駆
動しているので、Yesと判定されてステップ(#692)へ
進み、レンズ駆動量Nに負の大きな値-NLGを設定して、
レンズ駆動を開始する(ステップ#695)。この駆動で
は繰り込み方向(無限遠方向)にAFレンズを駆動しなが
ら測距を繰り返すが、その間ローコン状態が続き、ステ
ップ(#690)で無限遠端(近端でない)と判定された
ときには、ローコンスキャン中を示すフラグ(LSNF)を
リセットし、ローコンスキャン禁止を示すフラグ(LSIN
F)をセットして、このローコンスキャンの実行を完了
する(ステップ#700,#705)。
第15図のフローチャートに戻って説明を続ける。上記
のようにローコンスキャンでは、焦点検出不能(LCONF
=1)の間はAFレンズが無限遠端に達するまで、ステッ
プ(#501)→(#502)→(#505)の経路を通って、
ステップ(#55)→(#60)→(#55)のループ(第10
図)の繰り返し実行する。そして、ローコンスキャンが
完了しても焦点検出可能とならない場合は、ステップ
(#502)でローコンスキャン禁止を示すフラグ(LSIN
F)がセットされていると判定されてステップ(#508)
へ進み、オートワイド禁止を示すフラグ(AWINF)、オ
ートワイド中であることを示すフラグ(AWNF)がセット
されているか否かを判定する(ステップ#508,#51
0)。最初はいずれのフラグもセットされていないの
で、AW開始のサブルーチン(ステップ#515)を実行し
てリターンすることになる。
ここで、このAW開始(オートワイド開始)のサブルー
チンを第23図に示す。同サブルーチンが呼び出される
と、オートワイドモードの有効/無効を切り換えるスイ
ッチ(SAW)がONされているか否かを判定し、OFFならばオ
ートワイド禁止を示すフラグ(AWINF)をセットしてリ
ターンする(ステップ#720,#725)。他方、ステップ
(#720)でスイッチ(SAW)がONされていると判定された
場合には、目標焦点距離ftを現在焦点距離fnの1/2に設
定し、目標焦点距離ftとズームレンズの最短焦点距離f
minとを比較する(ステップ#730,#732)。そして、ft
<fminならば目標焦点距離ftを最短焦点距離fminに設定
し直した後ステップ(#735)へ進み、ft≧fminならば
そのままステップ(#735)へ進む。ステップ(#735)
ではオートワイド中であることを示すフラグ(AWNF)を
セットし、その後リターンする。
以下、オートワイドのシークェンスについて説明す
る。このオートワイドのシークェンスは、像倍率が大き
過ぎるためにローコンとなっている場合に、ワイド側に
ズーミングすることにより焦点状態の検出に必要なコン
トラストを得るためのシークェンスである。本オートワ
イドのシークェンスも、前述のローコンスキャンと同様
に、主にAF制御について説明する。上記のAW開始のサブ
ルーチン(ステップ#515)によりオートワイドが開始
されたならば、次のAF制御では、オートワイド中である
ことを示すフラグ(AWNF)がセットされた状態でTRSの
サブルーチン(ステップ#450)が呼び出される。
ここで、このTRSのサブルーチンを第17図に示す。同
サブルーチンが呼び出されると、まず、CCD積分開始タ
イミングを示すデータの転送を指示するフラグ(ITGT
F)がセットされているか否かをステップ(#550)で判
定する。このフラグ(ITGTF)がセットされているなら
ば、CCD積分開始タイミングをレンズに知らせるべくレ
ンズ交信(IV)を実行し、ズーミングにより変化するレ
ンズデータを受信することを示すフラグ(RCVF)をセッ
トしてリターンする(ステップ#555,#568)。他方、
ステップ(#550)でフラグ(ITGTF)がセットされてい
ないと判定されたならば、ステップ(#560)へ進んで
フラグ(AWNF)がセットされているか否かを判定する。
このフラグ(AWNF)がセットされていれば、ズーム駆動
速度をセットして、CCD積分開始タイミングを示すデー
タと目標焦点距離ftをレンズに転送するためにレンズ交
信(V)を実行し、レンズデータの受信を示すフラグ
(RCVF)をセットしてリターンする(ステップ#563,#
565,#568)。この交信により、レンズ側ではレンズデ
ータの計算及びズーミングを開始する。これに対し、フ
ラグ(ITGEF)及び(AWNF)のいずれもがセットされて
いなければレンズ交信を実行せずにリターンする。な
お、ステップ(#563)においてズーム駆動速度をボデ
ィで設定する理由は、撮影条件に応じたズーム速度を設
定するためである。
次に、ズーミングによって変化するレンズデータを受
信するRCVのサブルーチンを第18図に示す。同サブルー
チンが呼び出されると、まず、レンズデータの受信を示
すフラグ(RCVF)がセットされているか否かをステップ
(#570)で判定する。このフラグ(RCVF)がセットさ
れていれば、レンズデータを受信するためにレンズ交信
(VI)を実行し、フラグ(RCVF)をリセットしてリター
ンする(ステップ#575,#580)。他方、フラグ(RCV
F)がセットされていなければ、レンズ交信(VI)を実
行することなくリターンする。
ここで、上記の処理で使用されるレンズ交信(IV),
(V),及び(VI)の各サブルーチンについてまとめて
説明する。
レンズ交信(IV)のサブルーチンを第33図に、レンズ
交信(V)のサブルーチンを第34図に、レンズ交信(V
I)のサブルーチンを第35図に示す。これらの各サブル
ーチンが呼び出されると、まず、それぞれのモード(I
V),(V),及び(VI)を示すデータをセットして、
端子(CSLE)を“Low"レベルとし、ボディとレンズの種
類を判別するための2バイトのシリアル入出力を行な
い、続いて、それぞれのモードを示すために1バイトの
データをレンズにシリアル出力する(ステップ#1060〜
#1068,#1080〜#1088,#1100〜#1108)。次に、レン
ズ交信(IV)ではCCD積分開始タイミングを知らせるた
めの転送であることを示す2バイトのボディ状態データ
をシリアル出力し(ステップ#1070)、レンズ交信
(V)ではレンズ交信(IV)と同様の2バイトのボディ
状態の他に1バイトの目標焦点距離ftのデータをシリア
ル出力して(ステップ#1090,#1092)、端子(CSLE)
を“High"レベルにしてリターンする(ステップ#1075,
#1095)。また、レンズ交信(VI)では、2バイトのレ
ンズ状態データ(そのレンズ交信(VI)を実行した時点
のレンズ状態データ)と、ズーミングによって変化する
4バイトのデータ(その前に実行したレンズ交信(IV)
又は(V)の時点での、焦点距離によって変化するレン
ズデータ)をシリアル入力して、端子(CSLE)を“Hig
h"レベルとしてリターンする(ステップ#1110〜#111
5)。
第15図のフローチャートに戻ってステップ(#450)
から説明を続ける。オートワイド中であることを示すフ
ラグ(AWNF)がセットされている間は、TRSのサブルー
チン(ステップ#450)でレンズ交信(V)によりCCD積
分開始タイミングを示すデータと目標焦点距離ftをレン
ズに転送し、CCD積分及びデータダンプを行なった後、R
CVのサブルーチンでレンズ交信(VI)によりCCD積分開
始時のレンズデータを入力して、測距演算を実行する
(ステップ#450〜#465)。次のステップ(#478)で
は、フラグ(AWNF)がセットされているのでYesと判定
され、ステップ(#480)へ進んでAW中処理(オートワ
イド中処理)のサブルーチンを実行する。
このAW中処理のサブルーチンを第24図に示す。同サブ
ルーチンが呼び出されると、まず、前記レンズ交信(V
I)によりレンズから受信したレンズ状態データにおい
て、ズームレンズ群駆動中を示すフラグ(ZMVF)がセッ
トされているか否かをステップ(#750)で判定する。
このフラグ(ZMVF)がセットされていなければ、ズーム
完了(オートワイドを実行しても焦点検出不能)と判断
して、オートワイド中を示すフラグ(AWNF)をリセット
し、オートワイド禁止を示すフラグ(AWINF)をセット
し、CCD積分開始タイミングを知らせるデータの転送を
指示するフラグ(ITGTF)をセットしてリターンする
(ステップ#750,#770〜#780)。
これに対し、ステップ(#750)でフラグ(ZMVF)が
セットされていると判定された場合には、ズーミングは
まだ完了していないので、オートワイドにおけるズーミ
ング中の測距で焦点状態の検出に必要なコントラストが
得られたか否かをステップ(#755)で判定する。ステ
ップ(#755)の判定の結果、フラグ(LCONF)がセット
されていれば焦点検出不能であったので、次の測距を繰
り返す。他方、フラグ(LCONF)がセットされていなけ
れば焦点検出可能となったので、ズームレンズ群の停止
を指示するデータ(ボディ状態データ)をレンズに出力
するレンズ交信(II)を実行し、レンズ状態を入力する
レンズ交信(III)を一定時間間隔で繰り返し実行しな
がら、ズームレンズ群駆動中を示すフラグ(ZMVF)がリ
セットされるのを待つ(ステップ#755〜#768)。レン
ズ交信(III)によりレンズから受信したレンズ状態デ
ータにおいてフラグ(ZMVF)がリセットされていれば、
ズームレンズ群が停止したと判断し、オートワイドを終
了すべく、フラグ(AWNF)をリセット、フラグ(AWIN
F)をセット、フラグ(ITGTF)をセットしてリターンす
る(ステップ#770〜#780)。なお、ステップ(#78
0)でCCD積分開始タイミングを知らせるデータの転送を
指示するフラグ(ITGTF)をセットする理由は、ズーミ
ング終了時にTRS及びRCVのサブルーチン(ステップ#45
0,#460)を実行してズームレンズ群が停止した位置で
のレンズデータを入力するためである。
第15図のフローチャートに戻って説明を続ける。オー
トワイド中は、上記のAW中処理(ステップ#480)を行
ないながら、焦点検出不能(ローコン)の間、ステップ
(#501)→(#502)→(#508)→(#510)の経路を
通って、ステップ(#55)→(#60)→(#55)のルー
プ(第10図)を繰り返し実行することにより、測距を繰
り返す。そして、オートワイド中に焦点検出可能となっ
た場合は、AW中処理(ステップ#480)でズームレンズ
群を停止させて通常の測距に復帰し、焦点合わせのシー
クェンスを実行する(ステップ#520〜#528)。
以上説明したAF制御のサブルーチン(第15図)におい
て、S2ON以降のシークェンスを実行中であることを示す
フラグ(S2ONF)がセットされている場合は、ステップ
(#485)でYesと判定されてステップ(#490)へ進む
が、このシークェンスは広視野モードでのみ実行される
ので後述することとする。
ここで、オートワイドのシークェンスを実行すること
によって得られる効果についてまとめて説明する。第9
図(a)に示すように、像倍率が大きすぎて被写体が測
距アイランド(イ)〜(ニ)からはずれた場合に、ワイ
ド側へズーミングして像倍率を小さくしながら測距を繰
り返すと、同図(b)に示すように被写体が測距アイラ
ンド内に入ってきて焦点検出可能となる。また、人の顔
等を撮影する場合(図示せず)においても、倍率が大き
すぎると測距アイランドが頬等にかかって、コントラス
トが低く焦点検出不能となるが、少しワイド側へズーミ
ングすることにより、一定以上のコントラストが得られ
て焦点検出可能となることがある。さらに、オートワイ
ドのシークェンスは、ズーミングする目標の焦点距離ft
を、現在の焦点距離fnを考慮して決定(本実施例では目
標焦点距離ftを現在焦点距離fnの1/2に設定)している
ので、オートワイド中の測距で焦点検出不能であって
も、ズーミング完了した際に画角変化が大きすぎて(例
えば、焦点距離が200mmから28mmへ変化)撮影者に違和
感を与える等の問題も生じない。
以上でオートワイドのシークェンスの説明を終え、第
14図のフローチャートに戻ってAF制御のサブルーチン
(ステップ#330)からリターンした以降から説明を続
ける。
AF制御のサブルーチンからリターンすると、フイルム
感度SV及び開放測光で測光された被写体輝度値BV0を入
力し、露出演算のサブルーチン(第25図)を実行する
(ステップ#332〜#338)。同サブルーチンが呼び出さ
れると、まず露出値EVを、EV=BV0+AV0+SVにより求め
る。ここで、AV0は絞り値である。この露出値EVから所
定のAEプログラム線図に基づいてシャッター速度TVと絞
り値AVを演算により求め、リターンする(ステップ#79
0,#795)。ここで、AEプログラム線図については、本
発明と直接関係がないので説明及び図を省略する。
露出演算を終えると、ステップ(#340)へ進んで表
示AEのサブルーチン(第26図)を実行する。同サブルー
チンでは、表示制御回路(DISPC)にシャッター速度TV,
絞り値AV,オートワイドスイッチ(SAW)のON/OFF,及び広
視野モードの有効/無効などを示すデータをシリアル出
力し、表示制御回路(DISPC)では、これらのデータに
基づいてボディ上の表示部(DISPI))第2図の表示部(1
4))及びファインダ内の表示部(DISPII)(第5図)に
所定の表示を行なう(ステップ#800,#805)。この表
示内容については、本発明と直接関係がないので説明を
省略する。
第14図のフローチャートに戻って説明を続ける。上記
のAE関係の表示を終えると、ズームレンズ群駆動中を示
すフラグ(ZMVF)がセットされているか否かをステップ
(#345)で判定する。この判定の結果、フラグ(ZMV
F)がセットされていれば、パワーズーム中であるの
で、ステップ(#350)以降の露出制御関係の判定は行
なわずにステップ(#388)へ進み、タイマ(T2)をリ
セットした後、再スタートさせてリターンする。このタ
イマ(T2)は、撮影準備スイッチ(S1)のOFF又はパワ
ーズーム操作停止から5秒間ボディ上とファインダ内に
表示を続けるためのタイマである。
他方、ステップ(#345)の判定の結果、フラグ(ZMV
F)がセットされていなければステップ(#350)へ進
み、S2ON以降のシークェンスを実行中であることを示す
フラグ(S2ONF)がセットされているか否かを判定す
る。この判定の結果、フラグ(S2ONF)がセットされて
いれば、ステップ(#400)へ進んで露出制御の処理を
行なうが、ステップ(#400)以降については後述す
る。最初はフラグ(S2ONF)はセットされていないので
ステップ(#352)へ進み、レリーズスイッチ(S2)が
無効であることを示すフラグ(S2INF)がセットされて
いるか否かを判定する。このフラグ(S2INF)は合焦/
非合焦の判定のサブルーチン(第15図)内でセットされ
るフラグであり、非合焦又はローコンのときにセットさ
れてレリーズが許可されない。すなわち、このフラグ
(S2INF)がセットされていれば、レリーズスイッチ(S
2)のON/OFFを判定することなくステップ(#385)へ進
み、撮影準備スイッチ(S1)がONされているか否かを判
定する。この判定の結果、スイッチ(S1)のON状態が続
いているならば撮影準備中であるので、タイマ(T2)を
リセットした後、再スタートさせてリターンする(ステ
ップ#388)。もし、スイッチ(S1)がOFF状態ならば、
タイマ(T2)のスタート後5秒以上経過したか否かをス
テップ(#390)で判定する。この判定の結果、5秒以
内ならばフラグ(S1ONF)をリセットせずにリターン
し、再度S1ONのサブルーチンを実行する(第10図のステ
ップ#60,#55)。これに対し、5秒以上経過している
ならば、撮影者に撮影意思がなくなったと判断し、S1ON
のサブルーチンをこれ以上実行しないようにするためフ
ラグ(S1ONF)をリセットする(ステップ#420)。そし
て、次のスイッチ(S1)のON又はパワーズームからの起
動(S1ONのサブルーチンの実行)を可能とするため、割
り込み(S1INT)及び(CSLEINT)を許可してリターンす
る(ステップ#425)。
前記ステップ(#352)における判定の結果、レリー
ズスイッチ(S2)の無効を示すフラグ(S2INF)がセッ
トされていなければステップ(#355)へ進み、レリー
ズスイッチ(S2)がONされているか否かを判定する。こ
の判定の結果、スイッチ(S2)がONされていなければ、
スイッチ(S2)が無効にされているとき(S2INF=1)
と同様に、ステップ(#385)以降の処理を実行する。
他方、スイッチ(S2)がONされていればステップ(#
362)へ進み、レンズからのパワーズームの割り込みを
受け付けないようにするために割り込み(CSLEINT)を
禁止し、S2ON以降のシークェンスを実行することを示す
ためフラグ(S2ONF)をセットした後(ステップ#36
5)、ステップ(#370)へ進んで広視野モードであるこ
とを示すフラグ(WVF)がセットされているか否かを判
定する。この判定の結果、フラグ(WVF)がセットされ
ていなければ、通常の露出制御を行なうためにステップ
(#400)以降を実行するのであるが、ステップ(#40
0)以降については広視野モードの説明の際に併せて説
明することとする。
ステップ(#370)における判定の結果、フラグ(WV
F)がセットされていれば、1.4倍にズーミングするため
に、まず、ファインダに表示されている撮影フレームを
OFFし、広視野モードを示すフレーム(WVF)をリセット
して、1.4倍ズームのサブルーチンを実行する(ステッ
プ#375〜#380)。ここで、フラグ(WVF)をリセット
する理由は、レリーズスイッチ(S2)が次々とONされた
ときに、1.4倍ずつズームアップし続けることを防止す
るためである。
上記の1.4倍ズームのサブルーチンを第27図に示す。
同サブルーチンが呼び出されると、まず、レンズの現在
の焦点距離fnを1.4倍して目標焦点距離ftとしてセット
する(ステップ#810)。続いて、広視野モードのズー
ミングをするのに適したズーム速度を設定し、これらの
目標焦点距離ftとズーム速度をレンズ内マイコン(μC
2)に転送するためにレンズ交信(IX)のサブルーチン
を実行する(ステップ#810〜#815)。
このレンズ交信(IX)のサブルーチンを第38図に示
す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、モード
(IX)を示すデータをセットし、端子(CSLE)を“Low"
レベルとして、ボディとレンズの種類を判別するための
2バイトのシリアル入出力を行なう(ステップ#1160〜
#1165)。続いて、モード(IX)を示すために1バイト
のデータをレンズにシリアル出力し、ボディの状態を知
らせるための2バイトのデータのシリアル出力、及び目
標焦点距離ftを転送するための1バイトのデータのシリ
アル出力をレンズに対して行なった後、端子(CSLE)を
“High"レベルとしてリターンする(ステップ#1168〜
#1175)。
第27図のフローチャートに戻って説明を続ける。レン
ズ交信(IX)で目標焦点距離ftを転送した後は、レンズ
状態を調べるためのレンズ交信(III)を10msecの間隔
で繰り返し実行しながら、ズームレンズ群駆動中を示す
フラグ(ZMVF)がリセットされるのを待つ(ステップ#
818〜#825)。このフラグ(ZMVF)がリセットされれ
ば、ズームレンズは現在焦点距離fnから目標焦点距離ft
までズーミングして停止したと判断し、ズーミングで変
化したレンズデータの入力を指示するフラグ(ITGTF)
をセットしてリターンする(ステップ#828)。
第14図のフローチャートに戻って説明を続ける。ステ
ップ(#380)の1.4倍ズームのサブルーチンからリター
ンした時点では1.4倍のズーミングは完了しているの
で、ズーミング後の測距精度を向上させるために再測距
のシークエンス(ステップ#330〜)を実行する。
ここで、1.4倍ズーミングすることによるデフォーカ
ス量の変化について説明する。デフォーカス量と焦点距
離との関係は、ニュートンの近似式より x・D=F2 … となる。ただし、 x:無限遠からのデフォーカス量[mm] D:被写体までの距離[mm] f:撮影レンズの焦点距離[mm] である。
ここで、1.4倍にズーミングすると焦点距離f′は
f′=1.4fとなるので、式のfをf′で置き換えると x・D=(1.4f)2=1.96f2 … となる。したがって、被写体までの距離Dが一定である
ことを考慮すると、無限遠からデフォーカス量xが約2
倍に拡大されることになる。
このようなピント精度(測距精度)の悪化を防止する
ため、ステップ(#330)以降の再測距のシークエンス
を実行する。この再測距のシークエンスで再びAF制御の
サブルーチン(第15図)が呼び出されると、CCD積分開
始タイミングを知らせるデータの転送を指示するフラグ
(ITGTF)がセットされているので、ステップ(#450)
のTRSのサブルーチン内においてレンズ交信(IV)を実
行する。そして、CCD積分及びデータダンプの後、ズー
ミングによって変化したレンズデータを入力するための
レンズ交信(VI)を実行し、そのレンズデータを使用し
て測距演算を実行する(ステップ#450〜#465)。続い
て、ステップ(#478)へ進むが、オートワイド中であ
ることを示すフラグ(AWNF)はセットされていないので
そのままステップ(#485)へ進む。S20N以降のシーク
エンスであることを示すフラグ(S20NF)はセットされ
ているので、ステップ(#485)ではYesと判定されてス
テップ(#490)へ進む。ステップ(#490)では再測距
がローコンであったか否かを判定し、ローコンでなけれ
ばそのままリターンし、ローコンであればS2ローコンの
サブルーチンを実行する(ステップ#495)。
このS2ローコンサブルーチンを第28図に示す。同サブ
ルーチンが呼び出されると、AFレンズ駆動パルス数N1を
0としてリターンする(ステップ#830)。これは、レ
リーズ中にAFレンズを駆動しないことを表わしている。
焦点検出可能であった場合は、焦点合わせの精度を高め
るためにレリーズ中にAFレンズを駆動するが、焦点検出
不能の場合にはレリーズ中はAFレンズを駆動しない。
第14図のフローチャートに戻り、再測距のシークエン
スでAF制御のカブルーチン(ステップ#330)からリタ
ーンした以降について説明を続ける。再測距後は、1.4
倍にズームアップすることにより画面内の輝度も変化し
ているので、AF制御のサブルーチンからリターンした
後、再測光を実行してその情報を表示する(ステップ#
332〜#340)。そして、この時点ではフラグ(S20NF)
がセットされているので、その後のステップ(#350)
でYesと判定されてステップ(#400)へ進み、露出制御
を開始する。
露出制御のシークエンスが開始されると、まず、レン
ズからのパワーズームの割り込みを受け付けないように
するために割り込み(CSLEINT)を禁止して、フラグ(S
20NF)をリセットする(ステップ#400,#405)。そし
て、次に露出制御のサブルーチンを実行する(ステップ
#410)。
この露出制御のサブルーチンを第29図に示す。同サブ
ルーチンが呼び出されると、まず、レリーズの制御を行
なうべく所定の制御信号を出力する(ステップ#84
0)。これによって、図示しない係止部が外れて、ミラ
ーアップ等のレリーズ動作が行なわれる。次に、絞りを
制御絞り値AVが示す口径まで絞り込ませる(ステップ#
845)。そして、最終測距時のデフォーカス量に対応し
たAFレンズの駆動をレリーズ中に行ない、AFレンズが停
止するのを待つ(ステップ#850)。続いて、ステップ
(#855)でミラーアップが完了するのを待ち、ミラー
アップが完了するとフォーカルプレーンシャッターの1
幕(先幕)を走行させる(ステップ#860)。そして、
露出時間カウント用タイマ(T3)をスタートさせてシャ
ッター速度TVに応じた実際の露出時間TSが経過するのを
待つ(ステップ#860〜#870)。露出時間TSが経過すれ
ば2幕(後幕)を走行させ、2幕走行が完了する時間だ
け待った後リターンする(ステップ#875,#880)。
第14図のフローチャートに戻って説明を続ける。上記
の露出制御のサブルーチン(ステップ#410)からリタ
ーンすると、次の撮影のために1コマ巻き上げを行な
い、5秒間時間待ちをして、撮影終了を表わすためにフ
ラグ(S1ONF)をリセットする(ステップ#415〜#42
0)。その後、次の撮影準備スイッチ(S1)のON又はパ
ワーズームによる割り込みを可能とするため、割り込み
(S1INT)及び(CSLEINT)を許可してリターンする(ス
テップ#425)。
ここで、広視野モードの効果についてまとめて説明す
る。
まず、第1の効果として、撮影フレーム(FD2)がフ
ァインダの内側に表示されるので、撮影領域より広い範
囲を観察することができる(第5図)。その結果、撮影
場面が把握しやすくなり、特に動体等の撮影をする場合
には追尾が容易となって便利である。また、ハイアイポ
イントの場合でも撮影領域全体の観察が可能となる。さ
らに、撮影フレーム(FD2)を液晶等の表示のON/OFFが
可能な部材で構成すると、必要なとき或いは撮影者の好
みに応じて広視野モードを選択することができる。
第10図のフローチャートに戻り、ステップ(#20)で
メインスイッチ(SM)がON状態でないと判定された場合
について説明する。メインスイッチ(SM)がON状態でな
い場合には、ステップ(#80)へ進み、メインスイッチ
(SM)のONによる割り込み(SMINT)以外の割り込みを
禁止し、ステップ(#85)で電池装着を示すフラグ(RS
TF)がセットされているか否かを判定する。フラグ(RS
TF)がセットされていないときには、メインスイッチ
(SM)のOFFにより、このフローを実行したとして、こ
れを示すフラグ(SMOFF)をセットし、AFレンズ繰り込
みのサブルーチンを実行する(ステップ#87,#90)。
この場合、AFレンズは最も繰り込んだ位置に繰り込まれ
る。この点については既に説明済みであるので詳しい説
明は省略する。次に、ステップ(#92)で使用レンズが
旧レンズか否かを判定し、旧レンズでなければズームレ
ンズ群繰り込みのサブルーチン(ステップ#100)を実
行する。AFレンズ繰り込み及びズームレンズ群繰り込み
のサブルーチンを実行することにより、AFレンズ及びズ
ームレンズ群は最も繰り込んだ位置まで移動し、レンズ
を含めたカメラ全体の大きさ(長さ)が最も小さくな
る。そして、レンズ交信(III)のサブルーチンを実行
し、レンズから入力したデータに基づいて、ボディ側が
スリープ状態に入ってもよいか否かを判定する(ステッ
プ#105,#110)。ボディ側がスリープ状態に入ると、
レンズ側のズームモータ(M3)への給電が断たれる。し
たがって、レンズ側でズーム繰り込み制御を実行してい
るときには、スリープ状態に入ってはいけないので、ス
テップ(#115)で50msec経過するのを待ち、ステップ
(#105)に戻って再びレンズ交信(III)のサブルーチ
ンを実行し、ステップ(#110)の判定を繰り返す。レ
ンズ側でズーム繰り込み制御が終了したときには、ステ
ップ(#110)でスリープ状態に入ってもよいと判定さ
れ、カメラ側の回路及びレンズのズームモータ(M3)へ
の給電を行なうトランジスタ(Tr1)(Tr2)をOFFすべ
く、電源制御端子(PW1)(PW2)を“Low"レベルとし、
さらにDC/DCコンバータ(DD)をOFFすべく、端子(PW
0)を“Low"レベルとして、メインスイッチ(SM)のON
による割り込み(SMINT)以外の割り込みを禁止して停
止し、スリープ状態(停止状態)に入る。(ステップ#
120〜#130)。
ステップ(#85)においてフラグ(RSTF)がセットさ
れているとき、或いは、ステップ(#92)で使用レンズ
が旧レンズであると判定されたときには、ステップ(#
93)に進み、電池装着時を示すフラグ(RSTF)をリセッ
トする。そして、ステップ(#120)以降へ進み、スリ
ープ状態(停止状態)に入る。
以上でボディ内マイコン(μC1)のソフトウェアにつ
いての説明を終え、次に、レンズ内マイコン(μC2)の
ソフトウェアについて説明する。
レンズがカメラボディに装着されていないときには、
第4図に示したレンズ装着検出スイッチ(SLE)がONと
なり、レンズ内マイコン(μC2)のリセット端子(RE
2)が“Low"レベルに維持されているので、レンズ側の
回路は全く駆動されない。レンズがカメラボディに装着
されると、レンズ装着検出スイッチ(SLE)がOFFとな
り、リセット端子(RE2)に“Low"レベルから“High"レ
ベルに変わる信号が入力される。これにより、レンズ内
マイコン(μC2)は第39図に示すリセットのルーチンを
実行する。このリセットのルーチンでは、まず、ポート
やレジスタをリセットする(ステップ#L5)。このと
き、APZモード及びスリープ可の状態となる。そして、
ズーム繰り込みのサブルーチンを実行する(ステップ#
L15)。ここで、APZモードとはボディから指示された焦
点距離に自動的にズームするモードをいう。
上記ズームレンズ群繰り込みのサブルーチンを第40図
に示す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、ズー
ムレンズ群繰り込みモードを示すフラグ(ZIF)をセッ
トし、ズームレンズ群繰り込み速度を最高速度V3に設定
する。そして、駆動量として大きな値ZLGを設定して、
ワイド方向のズーミングであることを示すフラグ(WD
F)をセットし、駆動Iのサブルーチンを実行してズー
ムレンズ群を駆動する(ステップ#L30〜#L40)。この
駆動Iのサブルーチンについては後述する。続いて、ス
テップ(#L45)でタイマ割り込みが発生したことを示
すフラグ(TINTF)がセットされるのを待つ。このタイ
マ割り込みは、ズームレンズ群が終端に至った後に発生
する割り込みである。
ここで、上記の駆動Iのサブルーチンを第41図に示
す。この駆動Iのサブルーチンはズームモータ(M3)
(第4図)によりズームレンズ群を駆動するサブルーチ
ンであり、同サブルーチンが呼び出されると、まず、ズ
ームレンズ群駆動中であることを示すフラグ(ZMVF)セ
ットする(ステップ#L100)。そして、モータ制御のた
めのフラグ類をセットし、駆動量(ズーム駆動パルス
数)ΔZを設定した後、モータ(M3)に通電を開始して
リターンする(ステップ#L110〜#L120)。このズーム
レンズ群駆動のモジュール(本発明と直接関係しないの
で図示せず)は、前述のAFレンズ駆動のモジュールと同
様に、カウンタ割り込みとタイマ割り込みによってズー
ムレンズ群の駆動を制御している。すなわち、ズームモ
ータ(M3)の回転量を検出するズームエンコーダ(ENC
3)(第4図)からズームレンズ群の駆動を示すパルス
が入ってくる毎にカウンタ割り込みが発生し、この割り
込みにより、ズーム速度を制御しながらΔZ分だけパル
ス駆動する。このΔZ分のパルス駆動を終えると、ズー
ムモータ(M3)への通電を停止してフラグ(ZMVF)をリ
セットする。また、ΔZ分のパルス駆動を終えるまで
に、ズームモータ(M3)に通電してもエンコーダ(ENC
3)からパルスが発生しなくなった場合には、タイマ割
り込みが発生し、この割り込みにより終端と判断してズ
ームレンズ群停止のサブルーチンを実行し、タイマ割り
込みを禁止した後、フラグ(TINTF)をセットする。
上記のズームレンズ群停止のサブルーチンを第42図に
示す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、モータ
駆動回路(MD3)に停止信号を10msec間出力する(ステ
ップ#L180)。その後、駆動OFF信号を出力し、スリー
プ可とし、ズーム駆動中を示すフラグ(ZMVF)リセット
してリターンする(ステップ#L182〜#L187)。
第40図のフローチャートに戻ってステップ(#L45)
から説明を続ける。以上のようにして、ズームレンズ群
の駆動が停止してタイマ割り込みを示すフラグ(TINT
F)がセットされると、ステップ(#L45)でYesと判定
されてステップ(#L50)へ進み、上記フラグ(TINTF)
をリセットする。そして、ズームレンズ群繰り込み中を
示すフラグ(ZIF)をリセットしてリターンする(ステ
ップ#L60)。
第39図のフローチャートに戻ってステップ(#L20)
から説明を続ける。上述のズームレンズ群の繰り込みが
終了すると、レンズの情報を表示する表示ルーチンを実
行し、電源保持用のタイマ(T)をリセットした後、再
スタートさせて、10秒間経過するのを待ち、10秒経過す
れば表示を消去して停止する(ステップ#L20〜#L2
4)。
上記表示ルーチンを第43図に示す。同サブルーチンが
呼び出されると、ズームエンコーダ(ENC3)からのパル
スをカウントするズームカウンタ(ZC)のカウント値ZC
を読み取る。そして、その値から正確な現在の焦点距離
fnを求め、その現在焦点距離fnを表示してリターンする
(ステップ#L250〜#L260)。
次に、パワーズームの際の処理について説明する。ボ
ディ内マイコン(μC1)が停止しかつレンズ内マイコン
(μC2)が停止している場合、或いは旧ボディが使用さ
れかつレンズ内マイコン(μC2)が停止している場合
に、操作環(ズームリング)(80)の操作が行なわれる
と、パワーズームを行なうためのF/ZINT割り込みのルー
チンが実行される。この割り込みルーチンを第44図に示
す。F/ZINT割り込みが発生すると、レンズ内マイコン
(μC2)は、まず、端子(CSLE)を一瞬“Low"レベルと
し、ボディへの割り込みを行なう(ステップ#L400)。
そして、タイマ(TA)をリセットした後、再スタート
し、タイマ(TA)が時間t1を計時するのを待つ(ステッ
プ#L410〜#L415)。ここで、タイマ(TA)により時間
t1の待機を行なうのは、レンズが旧タイプであるか否か
をボディ側で判定するためである。レンズが旧タイプで
なければ、上記ボディへの割り込み後、ボディではデー
タの交信(レンズ交信)を行なうべく端子(CSLE)を
“Low"レベルとし、レンズではこれに応答して後述のCS
割り込みが行なわれ、タイマ(TA)が時間t1を計時し終
える前に別のフローを実行する。ただし、ボディ側のメ
インスイッチ(SM)がOFFの場合には、上記データ交信
(レンズ交信)は行なわれないし、また、旧ボディの場
合にも、同様にデータ交信(レンズ交信)は行なわれな
い。このため、ステップ(#L400)で端子(CSLE)を一
瞬“Low"レベルとしてもCS割り込みが行なわれず、タイ
マ(TA)は時間t1を計時し終える。そして、ステップ
(#L415)でタイマ(TA)が時間t1を計時し終えたと判
定されると、タイマ(TA)を停止させ、操作環(80)の
操作による割り込みF/ZINTを禁止し、停止する(ステッ
プ#L417〜#L420)。
次に、CS割り込み発生の際の処理について説明する。
ボディからレンズの端子(CSLE)に“High"レベルから
“Low"レベルに変化する信号が伝達されると、レンズ内
マイコン(μC2)は、第45図に示すCS割り込みのルーチ
ンを実行する。同ルーチンでは、まず、操作環(ズーム
リング)(80)の操作によるF/ZINT割り込みを禁止し、
ボディからのクロックに応答して、2バイトのシリアル
交信(シリアル入出力)を行なう。この交信データから
ボディが旧ボディか否かを判定し、旧ボディであれば、
6バイトのシリアル交信を行なってボディ側にレンズデ
ータを送り、端子(CSLE)への信号が“High"レベルに
なるのを待ち、“High"レベルになれば停止する(ステ
ップ#L565〜#L575)。本実施例では新ボディについて
説明しているので、この交信に対応するボディ内マイコ
ン(μC1)のフローチャートは図示されていないが、こ
れらのステップ(#L565)〜(#L575)により新レンズ
は旧ボディにも対応することことができる。他方、ステ
ップ(#L565)において旧ボディでないと判定された場
合には、続いて1バイトのシリアル交信(シリアル入
力)により交信モードを示すデータをボディから入力
し、交信モードを判定する(ステップ#L585,#L59
0)。そして、その交信モードの判定結果に応じて以下
の各処理(ボディ内マイコン(μC1)におけるレンズ交
信(I)〜(IX)に対応する処理)を実行する。
交信モードがモード(I)であれば、2バイトのボデ
ィ状態フラグ(第3表)をシリアル入力し、端子(CSL
E)への信号が“Low"レベルから“High"レベルへ変わる
のを待ち、“High"レベルになればズームレンズ群繰り
込みのサブルーチンを実行した後、表示のサブルーチン
を実行してリターンする(ステップ#L600〜#L615)。
ただし、リターンする前に、F/ZINT割り込みを許可す
る。なお、ステップ(#L604)で端子(CSLE)への信号
が“Low"レベルから“High"レベルへ変わるのを待って
いるのは、レンズとボディとの間の交信が終了するのを
確認するためであり、これにより交信中は他の処理を行
なわないようにしている。このような交信終了の確認や
F/ZINT割り込みの許可については、他の交信モードにお
いても同様に行なっている。
交信モードがモード(II)であれば、モード(I)と
同様の2バイトのデータをシリアル入力後、端子(CSL
E)への信号が“Low"レベルから“High"レベルへ変わる
のを待ち、“High"レベルになればズームレンズ群停止
のサブルーチン(第42図)を実行した後、表示のサブル
ーチン(第43図)を実行してリターンする(ステップ#
L620〜#L635)。このモードの交信は、ボディがレンズ
にストップ命令を出したときに実行される。
交信モードがモード(III)であれば、レンズ状態デ
ータ(第2表)を設定して2バイトのデータをシリアル
出力する。そして、端子(CSLE)への信号が“Low"レベ
ルから“High"レベルへ変わるのを待ち、“High"レベル
になればリターンする(ステップ#L640〜#L650)。こ
のモードの交信は、ボディがレンズの状態(駆動中、停
止中など)を調べるときに実行される。
交信モードがモード(IV)であれば、この交信モード
は現在の焦点距離fnでのレンズデータを計算するための
モードであり、そのレンズデータはその後のモード(V
I)の交信でボディに転送される。したがって、2バイ
トのボディ状態データ(第3表)をシリアル入力して、
端子(CSLE)への信号が“Low"レベルから“High"レベ
ルへ変わるのを待ち、“High"レベルになればズーミン
グによって変化するレンズデータの計算をしてリターン
する(ステップ#L660〜#L670)。
このレンズデータの計算のサブルーチンを第46図に示
す。同サブルーチンが呼び出されると、まず、ズームカ
ウンタの値ZCを読み込んで、そのカウンタ値を焦点距離
fnに変換する(ステップ#L800〜#L810)。その後、測
距値に直接影響を与えるレンズデータ、すなわち、フィ
ルム面とAFセンサ面の差ΔSB,駆動量変換係数KL,距離
変換係数KNの各データを求める。これらのレンズデータ
を求めるためには、まず、ズームカウンタの20パルス毎
の上記レンズデータが格納されたテーブルを検索する
(ステップ#L820)。そして、検索して得られたテーブ
ルデータを用いて補間演算を行なうことにより、精度の
高いレンズデータを求める(ステップ#L822)。
交信モードがモード(V)であれば、この交信モード
は、モード(IV)と同様に現在の焦点距離fnでのレンズ
データを計算した後、ボディから指示された目標の焦点
距離ftにズーミングするモードである。したがって、2
バイトのボディ状態データ(第3表)と1バイトの目標
焦点距離ftのデータの計3バイトのデータをシリアル入
力して、端子(CSLE)への信号が“Low"レベルから“Hi
gh"レベルへ変わるのを待ち、“High"レベルになればズ
ーミングによって変化するレンズデータの計算をし、AP
Zのサブルーチンを実行してリターンする(ステップ#L
680〜#L695)。このAPZのサブルーチンについては、後
でモード(IX)の説明とともに述べる。
交信モードがモード(VI)であれば、この交信モード
は、モード(IV)又は(V)のモードにおいて計算した
レンズデータをこれらのモードの交信後にボディに転送
するモードである。したがって、2バイトのレンズ状態
データ(第2表)をシリアル出力した後、モード(IV)
又は(V)において計算しておいたズーミングによって
変化するレンズデータ、すなわち、現在焦点距離fn,フ
ィルム面とAFセンサ面の差ΔSB,駆動量変換係数KL,及
び距離変換係数KNからなる4バイトのデータをシリアル
出力する(ステップ#L700〜#L712)。そして、端子
(CSLE)への信号が“Low"レベルから“High"レベルへ
変わるのを待ち、“High"レベルになればリターンする
(ステップ#L715)。
交信モードがモード(VII)であれば、レンズ固有の
全データをボディに転送するモードであるので、2バイ
トのレンズ状態データ(第2表)をシリアル出力した
後、従来のレンズデータAVO,AVMAX,KL,fn,LON
KN,ΔSBに、レンズの最短焦点距離fmin,最長焦点距離
fmaxのデータを加えた9バイトのデータをシリアル出力
する(ステップ#L720〜#L732)。そして、端子(CSL
E)への信号が“Low"レベルから“High"レベルへ変わる
のを待ち、“High"レベルになればリターンする(ステ
ップ#L735)。
交信モードがモード(VIII)であれば、この交信モー
ドは、パワーズーム操作(ズームリング操作)の割り込
みであるF/ZINT割り込みに対するズーミングの許可を示
すデータをボディからレンズに転送するモードである。
したがって、2バイトのボディ状態データ(第3表)を
シリアル入力した後、端子(CSLE)への信号が“Low"レ
ベルから“High"レベルへ変わるのを待ち、“High"レベ
ルになればMPZのサブルーチンを実行してリターンする
(ステップ#L740〜#L750)。
このMPZのサブルーチンを第47図に示す。同サブルー
チンが呼び出されると、まず、焦点距離表示を行ない、
ズームリングの周囲に配置されたエンコーダパターン
(ZVEN)(第4図)の値を読み込み、ズームリング操作
があったか否かを判定する(ステップ#L850〜#L85
8)。この結果、操作がなかったならばステップ(#L89
0)へ進み、ズームレンズ群駆動中を示すフラグ(ZVM
F)がセットされているか否かを確認する。そして、フ
ラグ(ZMVF)がセットされていればズームレンズ群を停
止させ、セットされていなければズームレンズ群停止の
サブルーチンは実行せずに表示のみを行なってリターン
する(ステップ#L890〜#L898)。他方、ステップ(#
L858)においてズームリング操作があったと判定された
ならばステップ(#L860)へ進み、操作された方向がテ
レ方向か否かを判定する。そして、テレ方向ならばワイ
ド方向のズーミングであることを示すフラグ(WDF)を
リセットし、テレ方向でなければフラグ(WDF)をセッ
トする(ステップ#L860〜#L872)。次に、ズームリン
グの操作量を読み取り、操作量に対応してズーミング速
度V1〜V3のいずれかを設定し、さらに操作量に応じたズ
ーム駆動パルス数ΔZを設定した後、駆動Iのサブルー
チンを呼び出してズームレンズ群の駆動を開始する(ス
テップ#L874〜#L880)。駆動を開始した後はステップ
(#L850)〜(#L880)を繰り返し実行するが、ステッ
プ(#L858)でズームリングの操作量がなくなったと判
定されたならば、ズームレンズ群を停止させ、表示を行
なってリターンする(ステップ#L890〜#L898)。
交信モードがモード(IX)であれば、この交信モード
は、次のシリアル交信でズーミングによって変化するレ
ンズデータをボディに転送する必要のないAPZモードで
ある。ここで、APZモードとはボディから指示された焦
点距離に自動的にズームするモードをいう。したがっ
て、2バイトのボディ状態データ(第3表)と1バイト
の目標焦点距離ftのデータとからなる3バイトのデータ
をシリアル入力した後、端子(CSLE)への信号が“Low"
レベルから“High"レベルへ変わるのを待ち、“High"レ
ベルになればAPZのサブルーチンを実行してリターンす
る(ステップ#L760〜#L770)。
このAPZのサブルーチンを第48図に示す。同サブルー
チンが呼び出されると、まず、ボディから送られてきた
目標焦点距離ftを目標ズームカウンタ値Ztに変換した
後、その時点のズームカウンタ値Zcを読み込んで現在ズ
ームカウンタ値Znとして設定する(ステップ#L900〜#
L906)。次に、目標ズームカウンタ値Ztと現在ズームカ
ウンタ値Znとを比較してズーミング方向を設定するので
あるが、ZtとZnが一致していればズーミングする必要は
ないので、ズームレンズ群を駆動せずにリターンする
(ステップ#L908)。ZtとZnが一致していなければステ
ップ(#L910)へ進み、ZtがZnより大きいか否かを判定
する。この結果、ZtがZnより大きければ、ワイド方向の
ズーミングであることを示すフラグ(WDF)をリセット
し、Zt−Znよりズーム駆動パルス数ΔZを求める(ステ
ップ#L912〜#L918)。他方、ZtがZnよりも大きくなけ
れば、フラグ(WDF)をセットし、Zn−Ztよりズーム駆
動パルス数ΔZを求める(ステップ#L920〜#L928)。
ズーム駆動パルスΔZが求まれば、ボディ状態データ
(第3表)として送られてきた速度を駆動速度として設
定し、駆動Iのサブルーチンを呼び出すことによりズー
ムレンズ群の駆動を開始する(ステップ#L930,#L93
4)。このとき、ボディから送られてきた速度を駆動速
度として設定しているため、ボディ側からAPZモードに
おけるズーム速度を制御することができる。駆動開始後
はズームレンズ群駆動中を示すフラグ(ZMVF)がリセッ
トされるのを10msec間隔で調べながら待機し、フラグ
(ZMVF)がリセットされたならばリターンする(ステッ
プ#L938〜#L940)。ここで、フラグ(ZMVF)は、前述
したように、所定のズームレンズ群の駆動が終了すると
駆動を制御するカウンタ割り込み又はタイマ割り込みに
よってリセットされる。
なお、上記APZのサブルーチン(第48図)又はMPZのサ
ブルーチン(第47図)においてズームレンズ群駆動中に
レンズの状態を調べるモード(III)の交信が発生した
場合、ズームレンズ群の駆動をしながらこれに応答する
ため、CS割り込みを最優先としている。
また、モード(I)の交信の説明においても述べたよ
うに、モード(I)〜(IX)のシリアル交信とそれに伴
う演算及びズーミングを実施してリターンするときに
は、パワーズームを可能とするためF/ZINT割り込みを許
可してリターンしている(第45図のステップ#L780)。
以上で本実施例の構成及び動作についての説明を終え
る。
以上において説明したように、本実施例によれば、ワ
イドビュースイッチ(SWV)の操作によって広視野モー
ドと通常視野モードとを切り換えることができ(第14図
のステップ#308,第13図)、広視野モードではレリーズ
時に自動的にズームアップするため(第14図のステップ
#370〜#380)、レリーズ前にファインダで被写体を観
察する際には視野率を100%以上(本実施例では140%)
とすることができる。このため、撮影場面が把握しやす
くなり、特に、動体等の撮影に際して被写体の追尾が容
易となる。また、広視野モードにおいては撮影領域の大
部分を測距エリアが占めるため、焦点検出がより確実に
行なわれ、このことも動体の撮影にとって好条件とな
る。さらに、ファインダ内において撮影フレームが中央
寄りとなるため、ハイアイポイントのカメラの場合でも
撮影領域の観察が可能となる。
また、広視野モードに設定されると、ファインダ内に
撮影フレームが液晶等によって表示され(第13図のステ
ップ#215)、レリーズ時においてズームアップする直
前にその撮影フレームの表示が消える(第14図のステッ
プ#375)。このため、レリーズ前には撮影フレームの
表示によって撮影領域を認識することができ、レリーズ
時には撮影フレーム表示の消去によってズームアップし
てことを知ることができる。
ただし、広視野モードに設定されてもレリーズ時のズ
ームアップにおける目標の焦点距離(本実施例では現在
の焦点距離fnの1.4倍)がレンズの最長焦点距離fmax
りも大きいときには、目標の焦点距離までズームアップ
することは不可能なので、広視野モードは無効とされ、
撮影フレームの表示もOFFされる(第13図のステップ#2
05,#220,#225)。これにより、撮影者が認識している
撮影領域と異なる範囲の撮影が行なわれるのを防止する
ことができる。
なお、以上の実施例の説明においては一眼レフカメラ
を例にとったが、この中で述べた広視野モードの機能
(ワイドビュー機能)及びオートワイドの機能について
は、レンズシャッター式カメラ等のように別設されたフ
ァインダ光学系を有するカメラおいても同様に実現する
ことができる。また、撮影媒体としてフィルムを用いる
フィルムカメラに限らず、撮影媒体としてCCDやMOS−IC
を用いる電子スチルカメラにおいても同様の機能を実現
することができる。
次に、以上において説明した実施例(以下「基本実施
例」という)を基本として構成の一部を追加又は変更し
た他の実施例(以下「変形例」という)について説明す
る。
変形例1 本例は、広視野モードにおいてレリーズスイッチ(S
2)のONから露光までの時間の短縮を図ったものであ
る。本例の広視野モードにおけるシークエンスチャート
を第49図に示す。この図において、レンズとボディ間の
交信(#c)(#d)(#d′)は、第6図及び第7図
の交信(#c)(#d)(#d′)とそれぞれ同じ内容
の交信である。
本例のシークェンスでは、レリーズスイッチ(S2)の
ONから露光までの動作の高速性を優先し、ズームアップ
後に再測距せずにレリーズシークェンスを実行する。す
なわち、ボディ側では、レンズ側から交信(#d′)に
よってズーミングの完了を知らせるレンズ状態データを
受け取ると、再測距せずに直ちにミラーアップさせて露
光する。これにより、レリーズスイッチ(S2)のONから
露光までの時間を短縮することができる。
変形例2 本例は、広視野モードにおいてピンボケ写真となるの
を防止することを狙ったものである。本例について第50
図を参照しながら説明する。
いま、広視野モードで人物を撮影するものとし、レリ
ーズ前に第50図(a)に示すようなファインダ像が得ら
れ、測距アイランド(ニ)で焦点検出をしたとする。こ
の場合、レリーズ時にズームアップして同図(b)に示
すようなファインダ像となり、この時点で再測距して測
距アイランド(ニ)で焦点検出をすると、ズームアップ
前は顔にピントが合っていたが、ズームアップ後は人物
の喉の部分にピントが合うことになる。このため、少し
ピントのずれた写真となってしまう。
そこで、本例では、広視野モードにおいて、ズームア
ップ前の測距アイランドがファインダの中央に位置する
測距アイランド(ロ)の場合にはズームアップ後に再測
距を行なうが、ズームアップ前の測距アイランドがファ
インダの中央に位置する測距アイランド(ロ)以外の測
距アイランド(イ)(ハ)(ニ)の場合にはズームアッ
プ後の再測距を行なわないシークェンスとする。これに
より、上記のようなピンボケの写真ができるのを防止す
ることができる。
変形例3 本例は、上記の変形例2と同様に、広視野モードにお
いて第50図に示すようなファインダ像が得られた場合
に、ピンボケ写真となるのを防止することを狙ったもの
である。
本例では、広視野モードに設定されたとき、測距アイ
ランドをファインダの中央に位置する測距アイランド
(ロ)に限定する。これにより、レリーズ時におけるズ
ームアップ後も測距の対象となる被写体上の位置が変化
しないので、ズームアップ後の再測距によってピントが
ずれることはない。
変形例4 本例は、実撮影領域(フィルム枠)が同一であって
も、最終的に得られる画面の領域が、スライドかサービ
スサイズのプリントかによって多少異なることに対処し
たものである。
通常使用時のファインダ視野率が93%程度の一眼レフ
カメラにおけるファインダ枠,撮影フレーム,及び実撮
影領域(フィルム枠)の関係を第51図に示す。前述の基
本実施例では、広視野モードにおけるレリーズ前のファ
インダの視野率が140%であることに対応して、レリー
ズ前に撮影フレーム(FD2)内に見えていた撮影領域が
レリーズ時にファインダ枠(FD1)内に見える撮影領域
に一致するように、1.4倍のズームアップが行なわれ
る。そして、標準のサービスサイズ対応の撮影の場合に
はこの1.4倍のズームアップが望ましい。これは、レリ
ーズ前に撮影フレーム(FD2)内に見えていた撮影領域
よりも多少広い領域が実際の撮影領域となるが、プリン
ト時に周辺の画面が切りとられるため、最終的なプリン
トの画面の領域はレリーズ前に撮影フレーム(FD2)内
に見えていた撮影領域とほぼ一致するからである。しか
し、スライド対応の撮影の場合には、レリーズ時に1.4
倍にズームアップするだけではレリーズ前に撮影フレー
ム(FD2)内に見えていた撮影領域よりも外側の領域の
風景なども写り、これが最終的な画面の領域となる。
そこで、本例では、広視野モードにおけるフライド対
応の撮影の場合には、レリーズ前に撮影フレーム(FD
2)内に見えていた撮影領域がレリーズ時に実撮影領域
(FD0)と一致するように(誤差を考慮すれば実撮影領
域(FD0)よりも少し内側の領域と一致するように)、
ズームアップする構成とする。これにより、スライド対
応の撮影の場合でも、レリーズ前に撮影フレーム(FD
2)内に見えていた撮影領域が最終的なスライドの画面
の領域とほぼ一致するようになる。
変形例5 本例は、変形例4と同様に、広視野モードにおけるズ
ームアップの倍率に関してスライドとサービスサイズの
プリントの両方に対応できるようにしたものである。
本例では、フィルムの種類を読み取ってネガフィルム
かリバーサルフィルムかを識別する。具体的には、DXコ
ードの一部としてフィルムにコード化されているラチチ
ュードを検出することにより、ネガフィルムかリバーサ
ルフィルムかを識別することができる。そしてこの識別
結果に基づき、ネガフィルムの場合には、レリーズ前に
撮影フレーム(FD2)内に見えていた撮影領域がレリー
ズ時にファインダ枠(FD1)内に見える撮影領域に一致
するようにズームアップする構成とする。他方、リバー
サルフィルムの場合には、レリーズ前に撮影フレーム
(FD2)内に見えていた撮影領域がレリーズ時に実撮影
領域(FD0)と一致するようにズームアップする構成と
する。これにより、スライド対応又はサービスサイズ対
応のいずれの撮影の場合でも、広視野モードにおいてレ
リーズ前に撮影フレーム(FD2)内に見えていた撮影領
域が、最終的に得られるスライド又はプリントの画面の
領域とほぼ一致する。
変形例6 本例は、変形例1と同様に、広視野モードにおけるシ
ークェンスの一部を修正したものである。
前述の基本実施例では、ワイドビュースイッチ
(SWV)がONされるとそのままの画角(ファインダ像)
でファインダ枠(FD1)内に撮影フレーム(FD2)が表示
され、その撮影フレーム(FD2)内の人物や風景などを
撮影することになる。このシークェンスの場合、例え
ば、最初は通常視野モードにおいてファインダで動被写
体などを確認していて、もう少し外側の風景などを確認
したいことがあるが、このときワイドビュースイッチ
(SWV)をONするとファインダの内側に撮影フレーム(F
D2)が表示され、ワイドビュースイッチ(SWV)をONす
る前よりも小さな撮影領域内の被写体しか撮影すること
ができないという不都合がある。
そこで本例では、このような不都合を解消するため、
ワイドビュースイッチ(SWV)をONすると、ONする前に
ファインダ枠(FD1)内に見えていた撮影領域がONした
後に撮影フレーム(FD2)内に見える撮影領域と一致す
るようにズームダウンした後、撮影フレーム(FD2)を
表示して広視野モードに設定するというシークェンスを
採用する。例えば、広視野モードにおけるレリーズ前の
ファインダの視野率が140%の場合には、約0.7倍にズー
ムダウンした後、撮影フレーム(FD2)を表示して広視
野モードに設定することになる。
以下、このシークェンスを第52図及び第53図を参照し
つつ説明する。
本例では、前述の基本実施例における第13図の広視野
ズーム判定のサブルーチンの代わりに、第52図に示すサ
ブルーチンを採用する。第52図のサブルーチンが呼び出
されると、まず、ワイドビュースイッチ(SWV)がONさ
れているか否かを確認し、ONされていなければ広視野モ
ードが有効であることを示すフラグ(WVF)をリセット
し、撮影フレーム(FD2)の表示をOFFしてリターンする
(ステップ#C10,#C50,#C60)。他方、ステップ(#C
10)でワイドビュースイッチ(SWV)がONされていると
判定されれば、ONされる前にファインダ枠(FD1)に見
えていた撮影領域がONされた後に撮影フレーム(FD2)
内に見える撮影領域と一致するように、0.7倍にズーム
ダウンするサブルーチンを実行する(ステップ#C2
0)。そして、広視野モードが有効であることを示すフ
ラグ(WVF)をセットし、撮影フレーム(FD2)をファイ
ンダ枠(FD1)内に表示してリターンする(ステップ#C
30,#C40)。
次に、第53図に示す0.7倍にズームダウンする上記サ
ブルーチンについて説明する。同サブルーチンが呼び出
されると、まず、現在の焦点距離fnを0.7倍した値がワ
イド端の焦点距離fminよりも小さいか否かをステップ
(#C100)で判定し、小さくない場合は現在焦点距離fn
を0.7倍した値を目標焦点距離ftとして設定し(ステッ
プ#C110)、小さい場合はワイド端の焦点距fminを目標
焦点距離ftとして設定する(ステップ#C120)。そし
て、ズーム速度を設定して目標焦点距離ftまでズーミン
グすることをレンズに伝えるためにレンズ交信(IX)を
実行した後、10msec間隔でレンズの状態を調べるレンズ
交信(III)を繰り返しながらズームレンズ群が停止し
てフラグ(ZMVF)がリセットされるのを待つ(ステップ
#C130〜#C170)。ズームレンズ群が停止すれば、次の
測距ではズーミングによって変化するレンズデータを受
信して測距演算を行なうようにするため、積分開始タイ
ミングを知らせるデータの転送を指示するフラグ(ITGT
F)をセットしてリターンする(ステップ#C180)。
以上のシークェンスを採用することにより、ワイドビ
ュースイッチ(SWV)をONすると、ONする前にファイン
ダ内に見えていた撮影領域よりも広い領域がファインダ
で確認することができ、ONした後も、ONする前にファイ
ンダ内に見えていた撮影領域と同一の領域の撮影を行な
うことができる。
変形例7 本例はオートワイドのシークェンスの一部を修正した
ものである。
前述の基本実施例では、オートワイド中に焦点検出可
能となった場合に、ズームレンズ群を停止させて通常の
測距に復帰し、焦点検出可能となった焦点距離で焦点合
わせのシークェンスを実行している。ところが、撮影者
の個性や撮影場面によっては、オートワイドに伴う画角
の変化を許容することができない場合がある。
そこで本例では、オートワイド中に焦点検出可能とな
った時点で被写体に対して焦点合わせをするためにAFレ
ンズを駆動し、以降はAFレンズを駆動しないモード(AF
ロックモード)を設定し、ズームレンズ群のみをオート
ワイドを開始した位置に戻すというシークェンスを採用
する。これにより、オートワイドを行なっても画角が変
化することがなく、撮影者の意図した写真を撮ることが
できる。
変形例8 本例は、オートワイドにおいて焦点検出し易くしたも
のである。
前述の基本実施例では、ローコンスキャン完了後にオ
ートワイドのシークェンスを開始しており(第15図のス
テップ#502)、オートワイド開始時のAFレンズの位置
は無限遠端に設定されている(第22図のステップ#690
〜#705)。この状態では、例えば最近接位置の被写体
に対しては、特にテレ側でデフォーカス量が大きすぎる
ために焦点検出不能となる。
そこで本例では、このような問題に対処するため、オ
ートワイド開始時に、AFレンズを、その時点の焦点距離
において無限遠被写体に合焦するレンズ位置と最近接被
写体に合焦するレンズ位置との中間のレンズ位置に設定
しておくように構成する。これにより、近側又は遠側の
いずれの被写体に対してもデフォーカス量が極端に大き
くはならないので、オートワイドにおいて焦点検出がし
易くなる。
また、テレ側でローコンスキャンしても焦点検出不能
な被写体は、近側の被写体であることが多いので、オー
トワイド開始時に、AFレンズを例えば被写体距離2.5mに
対応した繰り出し位置などの特定位置に設定するように
構成してもよい。
変形例9 本例は、ズーミング中に実施される焦点検出(測距)
において、CCD積分に要する時間が長くなった場合に対
処したものである。
前述の基本実施例では、CCD積分開始タイミングであ
ることを示すデータをボディ側からレンズ側に転送し
(レンズ交信IV,V)、レンズ側は、そのデータを受け取
った時点のレンズの状態(焦点距離)に基づいたレンズ
データの計算などを実行し、次のボディ側からのレンズ
データの入力要求(CS割り込みによるレンズ交信VI)に
備えている。これにより、CCD積分とレンズデータの計
算とは同期をとりながら行なわれるが、CCD積分に要す
る時間が長くなった場合には、CCD積分開始時点でのレ
ンズデータであっても時間的にずれが大きくなる。
そこで本例では、CCD積分に長い時間を要する場合に
対処するため、CCD積分開始時と終了時にそれぞれのタ
イミングを示すデータをボディ側からレンズ側へ転送
し、レンズ側は、CCD積分開始時と終了時との中間時点
でのレンズの状態(焦点距離)に基づいたレンズデータ
の計算を行ない、そのレンズデータをデータダンプ終了
後にボディ側に転送する。これにより、CCDの積分中心
時点とレンズデータの計算時点との時間的なずれが小さ
くなるため、測距精度が向上する。
発明の効果 以上説明した通り、本発明のカメラによれば、広視野
モードに設定することによってファインダの視野率を10
0%以上とすることができる。これにより広視野モード
による効果として知られている種々の有用な効果が得ら
れるが、この広視野モードにおいて撮影をする際には撮
影光学系をテレ側にズーミングする必要がある。本発明
のカメラでは、ズーミングが不可能な場合には広視野モ
ードが無効とされ、撮影フレームの表示及び前記ズーミ
ングのいずれもが行なわれない。このため、撮影者の認
識した撮影領域と異なる範囲が撮影されるのを防止する
ことができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施したカメラシステムを示すブロッ
ク図であり、第2図(a)は前記カメラシステムのボデ
ィの外部構成を示す図、第2図(b)は前記ボディに装
着される交換レンズの外部構成を示す図である。 第3図は前記ボディに内蔵されたボディ内回路を示す回
路図であり、第4図は前記交換レンズに内蔵されたレン
ズ内回路を示す回路図、第5図は前記カメラシステムに
おけるファインダ内の表示を示す図である。 第6図は前記カメラシステムの広視野モードにおける動
作シークェンスの概要を示すシークェンスチャートであ
り、第7図は前記カメラシステムのオートワイドの動作
シークェンスの概要を示すシークェンスチャート、第8
図は広視野モードにおけるファインダ内の像を示す図、
第9図はオートワイド中のファインダ内の像を示す図で
ある。 第10図は前記カメラシステムにおけるボディ内マイコン
のリセットルーチンを示すフローチャートであり、第11
図はAFレンズ繰り込みのサブルーチンを示すフローチャ
ート、第12図はズームレンズ群繰り込みのサブルーチン
を示すフローチャート、第13図は広視野モード判定のサ
ブルーチンを示すフローチャート、第14図はS1ONのサブ
ルーチンを示すフローチャート、第15図はAF制御のサブ
ルーチンを示すフローチャート、第16図はレンズからの
割り込みを制御するレンズINT制御のサブルーチンを示
すフローチャート、第17図〜第24図及び第28図は前記AF
制御のサブルーチンから呼び出される各サブルーチンを
示すフローチャート、第25図は露出演算のサブルーチン
を示すフローチャート、第26図はAE関係等の表示を行な
うサブルーチンを示すフローチャート、第27図は1.4倍
ズームのサブルーチンを示すフローチャート、第29図は
露出制御のサブルーチンを示すフローチャート、第30図
〜第38図はそれぞれレンズ交信(I)〜(IX)のサブル
ーチンを示すフローチャートである。 第39図は前記カメラシステムにおけるレンズ内マイコン
のリセットルーチンを示すフローチャートであり、第40
図はズームレンズ群繰り込みのサブルーチンを示すフロ
ーチャート、第41図はズームレンズ群の駆動を開始する
サブルーチンを示すフローチャート、第42図はズームレ
ンズ群停止のサブルーチンを示すフローチャート、第43
図はレンズの情報を表示するサブルーチンを示すフロー
チャート、第44図はF/ZINT割り込みのルーチンを示すフ
ローチャート、第45図はCS割り込みのルーチンを示すフ
ローチャート、第46図はレンズデータの計算のサブルー
チンを示すフローチャート、第47図はズームリング操作
に基づいてズーミングを行なうサブルーチンを示すフロ
ーチャート、第48図はボディからの指示に基づいてズー
ミングを行なうサブルーチンを示すフローチャートであ
る。 第49図は変形例1の広視野モードにおける動作シークェ
ンスの概要を示すシークェンスチャートであり、第50図
は変形例2の広視野モードにおけるファインダ像を示す
図、第51図は一眼レフカメラにおけるファインダ枠,撮
影フレーム,及び実撮影領域の関係を示す図、第52図は
変形例6で使用する広視野ズーム判定のサブルーチンを
示すフローチャート、第53図は前記広視野ズーム判定の
サブルーチンから呼び出される0.7倍ズームのサブルー
チンを示すフローチャートである。 (1)…ボディ制御部,(2)…測距部,(3)…焦点
調節用レンズ群駆動制御部(焦点調節用レンズ群駆動手
段),(6)…レンズ制御部,(7)…ズームレンズ群
駆動制御部,(12)…レリーズボタン,(13)…ワイド
ビューキー,(18)…オートワイドキー,(LF)…焦点
調節用レンズ群(AFレンズ),(LA)…ズームレンズ
群,(M1)…焦点調節用レンズ群を駆動するモータ(AF
モータ),(M3)…ズームレンズ群を駆動するモータ
(ズームモータ),(S1)…撮影準備スイッチ(焦点検
出開始スイッチ),(S2)…レリーズスイッチ,
(SWV)…ワイドビュースイッチ,(SAW)…オートワイ
ドスイッチ,(BD)…カメラボディ,(LE)…交換レン
ズ,(AFCT)…焦点検出用受光回路(積分形光センサ内
蔵),(μC1)…ボディ内マイコン,(μC2)…レンズ
内マイコン,(FD1)…ファインダ枠,(FD2)…撮影フ
レーム,(FD3)…測距エリア,(イ)〜(ニ)…測距
アイランド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−103022(JP,A) 特開 昭64−57248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 5/00 G02B 7/08 G03B 13/00 - 13/28 G03B 17/18 - 17/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ズーミング機能を有する撮影光学系及びフ
    ァインダ光学系を備えたカメラにおいて、 前記撮影光学系をズーミングさせるズーム駆動手段と、 レリーズ前には撮影領域よりも広い範囲をファインダで
    観察することができる広視野モードと、ファインダで観
    察可能な範囲と撮影領域がほぼ一致する通常視野モード
    とを切り換える切換手段と、 前記ファインダの枠内の領域よりも小さな撮影領域を示
    す撮影フレームを前記ファインダ内に表示する表示手段
    と、 前記撮影フレームによって示される撮影領域が撮像媒体
    に結像する範囲に一致する程度にまでテレ側に前記撮影
    光学系をズーミングさせることが可能か否かを判定する
    判定手段と、 前記切換手段によって広視野モードに設定され、かつ、
    前記判定手段によって前記ズーミングが可能と判定され
    た場合には、前記表示手段によって前記撮影フレームを
    表示するとともにレリーズスイッチがONされたときに前
    記ズーム駆動手段によって前記ズーミングを行なった後
    に露光を行ない、前記切換手段によって広視野モードに
    設定されても前記判定手段によって前記ズーミングが不
    可能と判定された場合には、前記広視野モードの設定を
    無効として前記撮影フレームの表示及び前記ズーミング
    をいずれも行なわないように前記ズーム駆動手段及び前
    記表示手段を制御する制御手段と、 を設けたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記切換手段によって通
    常視野モードに設定された場合、又は、前記切換手段に
    よって広視野モードに設定されても前記判定手段によっ
    て前記ズーミングが不可能と判定された場合には、前記
    撮影フレームを表示せず、レリーズスイッチがONされた
    ときに前記ズーミングを行なうことなく露光するように
    前記ズーム駆動手段及び前記表示手段を制御することを
    特徴とする第1請求項に記載のカメラ。
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