JP3185155B2 - カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法 - Google Patents

カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法

Info

Publication number
JP3185155B2
JP3185155B2 JP31335191A JP31335191A JP3185155B2 JP 3185155 B2 JP3185155 B2 JP 3185155B2 JP 31335191 A JP31335191 A JP 31335191A JP 31335191 A JP31335191 A JP 31335191A JP 3185155 B2 JP3185155 B2 JP 3185155B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
external device
address
data
subroutine
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31335191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05127278A (ja
Inventor
大介 畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP31335191A priority Critical patent/JP3185155B2/ja
Publication of JPH05127278A publication Critical patent/JPH05127278A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3185155B2 publication Critical patent/JP3185155B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの調整・検査装
置およびそれを用いた調整・検査方法に関し、より詳細
には、ワンチップ・マイクロコンピュータ(以下、「マ
イコン」という)を内蔵するカメラのシャッタ制御装置
やレンズ駆動制御装置などの制御対象装置を、パーソナ
ルコンピュータなどのコンピュータとインターフェイス
ボードなどからなる外部装置を用いて調整・検査を行う
ようにしたカメラの調整・検査装置およびそれを用いた
調整・検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、カメラの電子化が進み、カメラに
内蔵されているワンチップ・マイクロコンピュータ(以
下単に、「マイコン」と略称する)の中央処理装置(以
下、「CPU」と称する)とE2 PROMを用いて、シ
ャッタ制御装置やレンズ駆動制御装置などの調整・検査
がボリュームレスでハードウエア的に行われている。
【0003】このようなハードウエア的な調整・検査方
法をソフトウエア的に行うようにすると、カメラに調整
・検査のためのソフトウエアを内蔵する必要があり、ま
た、調整を自動化すれば、カメラと、コンピュータやイ
ンターフェイスボードなどからなる外部装置とのリンク
手段も必要となり、さらに、外部装置とカメラとの通信
を行うための通信ソフトウエアも内蔵しなければならな
い。
【0004】図7は、パルスモータ1個で、その回転方
向を変えることにより、制御対象装置としてのシャッタ
とフォーカス制御を行う場合の制御装置のブロック図で
ある。
【0005】この図7における1は、カメラに内蔵され
るマイコンの中枢となるCPUであり、2はE2 PRO
M2(電気的消去可能PROM)である。このE2 PR
OMには、次の表1に記すようなプログラムが格納され
ている。
【0006】
【表1】 上記CPU1により、レギュレータ内蔵のパルスモータ
ドライバ3が制御されるようになっている。このパルス
モータドライバ3の出力端子OUT1,OUT2には、
パルスモータ4の励磁コイル4aが接続されており、パ
ルスモータドライバ3の出力端子OUT3,OUT4に
は、パルスモータ4の励磁コイル4bが接続されてい
る。
【0007】パルスモータドライバ3の出力端子OUT
1とOUT2、出力端子OUT3とOUT4とにその極
性を変えて出力することにより、励磁コイル4aまたは
4bを励磁させて、パルスモータ4の回転方向を変える
ようになっている。
【0008】また、パルスモータドライバ3の電源入力
端には、制御トランジスタ5を主体にした定電圧電源6
が接続されている。この定電圧電源6により、パルスモ
ータドライバ3には、バッテリ8からの電圧が常に所定
の定電圧にして印加されるようになっている。この定電
圧電源6の出力端子と、CPUの出力端子PI OUT
間には、フォトインタラプタ7が接続されている。
【0009】このフォトインタラプタ7は、発光ダイオ
ード7aとフォトトランジスタ7bとで構成され、この
場合、パルスモータのホームポジションの近傍でフォト
トランジスタ7bがオフからオンになり、フォトインタ
ラプタ出力信号PIを「Hレベル」から「Lレベル」に
変化させる。このフォトインタラプタ出力信号PIをC
PU1で検知することにより、パルスモータ4の基準位
置(ホームポジション)を検出するようになっている。
【0010】また、シャッタ毎の開口開始位置(ピンホ
ール位置)のバラツキを補正するために、基準位置から
開口開始位置に至るまでのパルスモータ4への送出パル
ス数を検査し、その検査結果と設計値(所定値)との差
をシャッタの開口開始位置の調整データとして、E2
ROM2に格納するようにしている。
【0011】次に、上記表1で記したE2 PROM2の
プログラムROM構成のうち、調整・検査の処理プログ
ラムについて説明する。フォーカスレンズの駆動調整や
シャッタ開閉秒時の調整時の場合には、パーソナル・コ
ンピュータなどの外部装置からコマンドが入力される
と、どのような処理を実行させるコマンドであるのかの
判定をCPU1で行って、その判定の結果、調整を行う
場合であれば、調整プログラムの実行を行う。
【0012】同様にして、検査の場合には、外部装置か
ら入力されるコマンドに基づいて、CPU1がフォーカ
スやシャッタなどの検査を行う場合であると判定する
と、CPU1は、検査プログラムを実行するようにして
おり、図8はこれらの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【0013】図8において、ステップS1で外部装置か
らCPU1が特定のコマンドを受信すると、この受信コ
マンドが第1コマンド11であるか否かをステップS2
で判定し、その判定の結果、第1コマンド11であると
判定すると、ステップS2のYES側からステップS3
のレンズ・シャッタドライブの処理ルーチンに処理手順
が分岐し、図9のフローチャートに示す処理手順を踏む
ことになる。
【0014】この図9で、ステップS3aにおいて、C
PU1は、定電圧電源6をオンするとともに、フォトイ
ンタラプタ7の発光ダイオード7aに通電して、発光さ
せ、次のステップS3bに移る。
【0015】このステップS3bでは、CPU1により
パルスモータドライバ3を制御して、パルスモータドラ
イバ3により、パルスモータ4の励磁コイル4a,4b
に初期通電して、パルスモータ4を初期セットするとと
もに、バッテリ8の電圧状態をチェックし、電圧が正常
でないとき、BCNGのフラグを「1」とする。
【0016】このバッテリ8の電圧チェックの結果、ス
テップS3cで、バッテリ8の電圧が正常でない場合に
は、フラグ1が立っているから、ステップS3cのYE
S側からステップS3gにジャンプする。また、このス
テップS3cにおけるバッテリ8の電圧チェックの結
果、BCNGフラグが「0」であり、バッテリ8の電圧
が正常であると判定すると、ステップS3cからステッ
プS3dに進み、このステップS3dにて、パルスモー
タ4により、フォーカスレンズを駆動して、次のステッ
プS3eに処理を進める。
【0017】このステップS3eでは、パルスモータ4
の駆動状態が正常か否かを判定する。その判定の結果、
パルスモータ4の制御が異常であれば、PMNGフラグ
1が立つので、ステップS3eのYES側から上記ステ
ップS3gに処理を分岐させる。また、ステップS3e
でのパルスモータ4の判定の結果、パルスモータ4の制
御が正常であると、CPU1が判定すると、ステップS
3eのNO側からステップS3fに処理を進め、このス
テップS3fにおいて、パルスモータ4の回転により、
シャッタ羽根を駆動し、次のステップS3gに処理を進
める。
【0018】このステップS3gでは、上記一連のレン
ズの駆動、シャッタの駆動処理が終了するので、CPU
1は、定電圧電源6、フォトインタラプタ4をオフに
し、かくして、ステップS3hで待機し、第1コマンド
11によるレンズ、シャッタの検査処理を終えることに
なる。
【0019】また、図8のステップS2において、コン
ピュータからCPU1で受信されたコマンドが第1コマ
ンド11でないと判定された場合には、ステップS2か
らステップS4に進み、このステップS4において、コ
マンドが第2コマンドか否かをCPU1で判定する。こ
の判定の結果、第2コマンド12であると判定される
と、ステップS4のYES側からステップS5のレンズ
ドライブ処理のサブルーチンに分岐する。
【0020】このルーチンによる処理手順は、図10に
示されており、図10のステップS5aで、上記したよ
うに定電圧電源6をオンにするとともに、フォトインタ
ラプタ7をオンにして、ステップS5bに処理を進め
る。このステップS5bで、CPU1によりパルスモー
タドライバ3を制御し、そのパルスモータドライバ3に
より、パルスモータ4の励磁コイル4a,4bに初期通
電を行い、パルスモータ4のロータを初期セットすると
ともに、バッテリ8の電圧のチェックを行う。
【0021】このバッテリ8の電圧のチェックの結果、
バッテリ8の電圧が異常であると判定すると、フラグ1
を立てる。ステップS5cでこのフラグ1を検出する
と、ステップS5cのYES側から処理ルーチンが抜け
て、ステップS5fで待機する。また、ステップS5c
でバッテリ8の電圧が正常であることをフラグ0により
判定すると、ステップS5cのNO側からステップS5
dに処理を進め、パルスモータ4でフォーカスレンズを
駆動し、ステップS5eで定電圧電源6、フォトインタ
ラプタ7をともにオフし、ステップS5fで待機する。
【0022】さらに、図8のステップS4において、コ
マンドが第2コマンド12でないと判定すると、ステッ
プS4からステップS6に処理を進め、CPU1で受信
されたコマンドが第3コマンド13であるか否かの判定
を行う。この判定の結果、第3コマンド13であると判
定すると、ステップS6のYES側からステップS7の
シャッタドライブの処理ルーチンに処理を進め、図11
のフローチャートに示すルーチンの実行を行う。
【0023】この図11において、ステップS7aで、
上述したように、定電圧電源6、フォトインタラプタ7
をオンにして、ステップS7bに処理を進め、このステ
ップS7bにおいて、パルスモータ4の励磁コイル4
a,4bに初期通電して、パルスモータ4のロータを初
期セットするとともに、バッテリ8の電圧をチェックす
る。ステップS7cでバッテリ8の電圧が正常か否かを
BCNGフラグが1であるか否かで判定し、その判定の
結果、バッテリ8の電圧が異常(フラグ1)であると判
定すると、ステップS7cのYES側から処理が分岐し
て、ステップS7fで待機状態となる。
【0024】また、ステップS7cにおいて、バッテリ
8の電圧が正常(フラグ0)であると判定すると、ステ
ップS7dに進み、このステップS7dにおいて、パル
スモータ4でシャッタ羽根を駆動し、ステップS7e
で、定電圧電源6およびフォトインタラプタ7をオフに
して、次のステップS7fで待機する。
【0025】次に、図8のステップS6でコマンドが第
3コマンド13でないと判定すると、ステップS6から
ステップS8に進み、このステップS8において、CP
U1が第4コマンド14であると判定すると、ステップ
S8のYES側からステップS9のシャッタバルブ開処
理のルーチンに分岐し、図12で示す処理ルーチンを実
行する。
【0026】この図12において、ステップS9aでC
PU1により定電圧電源6、フォトインタラプタ7をと
もにオンして、ステップS9bでパルスモータ4を初期
通電してパルスモータ4のロータを初期セットするとと
もに、バッテリ8の電圧の正常、異常のチェックを行
い、そのチェックの結果で正常でないと判定すると、フ
ラグ1を立てる。ステップS9cでこのフラグ1を検知
してステップS9cのYES側からステップS9hにジ
ャップして待機状態となる。
【0027】ステップS9cでの判定の結果、バッテリ
8の電圧が正常であると判定すると、ステップS9dに
進み、このステップS9dで、パルスモータ4により、
フォーカスレンズを駆動し、ステップS9eでパルスモ
ータ4の制御が正常か否かの判定を行う。
【0028】この判定の結果、パルスモータ4の制御が
正常でないと判定したときには、フラグ1が立つので、
ステップS9eのYES側から処理がステップS9hに
ジャンプして、待機状態になる。
【0029】ステップS9eでの判定の結果、パルスモ
ータ4の制御が正常であると判定すると、ステップS9
fに進み、このステップS9fで、パルスモータ4の励
磁コイル4a,4bに対し、その極性を順次変えて励磁
することにより、パルスモータをフォーカスレンズの駆
動時とは逆方向に回転させて、シャッタ羽根の開口駆動
を行う。この一連の処理が終了すると、ステップS9g
に進み、このステップS9gで定電圧電源6、フォトイ
ンタラプタ7をともにオフして、ステップS9hで待機
状態となる。
【0030】さらに、図8のステップS6での判定の結
果、受信されたコマンドが第4コマンド14でなけれ
ば、ステップS8からステップS10に処理を進め、こ
のステップS10において、第5コマンド15であると
判定すると、ステップS10のYES側からステップS
11に処理を進め、図13に示すシャッタバルブ閉処理
ルーチンの実行に移行する。
【0031】この図13のステップS11aで、CPU
1の制御の基に、定電圧電源6、フォトインタラプタ7
をともにオンにして、ステップS11bに進み、ステッ
プS11bでパルスモータ4の上述とは逆の方向の回転
駆動により、シャッタ羽根を閉じ駆動し、その駆動が終
了すると、ステップS11cで定電圧電源6とフォトイ
ンタラプタ7をオフにし、ステップS11dで待機状態
になる。
【0032】上記図9におけるステップS3a,S3
d,S3f,S3g,図10におけるステップS5a,
S5d,S5e,図11におけるステップS7a,S7
d,S7e,図12おけるステップS9a,S9d,S
9f,S9g,図13におけるS11a,S11b,S
11cの各処理がサブルーチンである。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のカメ
ラの調整・検査方法では、図9〜図13のフローチャー
トに示すような手順のカメラの制御対象装置の調整・検
査プログラムをワンチップCPU1のE2 PROM2に
内蔵する必要が生じる。
【0034】上記従来例の場合に、ROM数が多くなる
のは、上記各プログラムのシーケンスを実行する調整・
検査シーケンスと、図9〜図13で示すような調整・検
査のプログラムのうち、どのプログラムが選択されてい
るかの処理プログラムもE2 PROMに内蔵せざるを得
ないからである。
【0035】すなわち、図9におけるステップS3a,
S3b,S3d,S3f,S3gのサブルーチンのアド
レス、図10のステップS5a,S5b,S5d,S5
e,図11のステップS7a,S7b,S7d,S7
e,図12のステップS9a,S9b,S9d,S9
f,S9g,図13のステップS11a,S11b,S
11cの各サブルーチン(これらは図中で左右両端に2
本の縦線を引いて、他の処理ステップとは区別して示し
ている)のアドレスもE2 PROMに内蔵するからであ
る。
【0036】上記各サブルーチンは、上記表1に記した
プログラムROM構成のフォーカス制御プログラム、シ
ャッタ制御プログラムの中に含まれている。
【0037】このように、従来のカメラの調整・検査方
法では、調整・検査プログラムとその調整・検査のため
のどのプログラムが選択されているのかの処理プログラ
ムもE2 PROM2に格納していたため、限られたRO
Mサイズの中に、調整や検査にしか用いられないサブル
ーチンソフトウエアをROMの格納エリアを使ってしま
い、ワンチップのROMサイズ上、不利となるという欠
点があった。
【0038】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、マイコンのROMに内
蔵されているサブルーチンのアドレスを外部装置からカ
メラのマイコンのRAMに任意に設定できかつ調整・検
査シーケンスのサブルーチンのアドレスや処理シーケン
スのプログラムをROMに格納しなくてもよく、従来の
ように調整・検査シーケンスのサブルーチンのプログラ
ムやアドレスの格納によるROM使用数の増加を抑制す
ることができる、カメラの調整・検査装置およびそれを
用いた調整・検査方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、ワンチップ・マイクロコ
ンピュータを内蔵するカメラのシャッタ制御装置やレン
ズ駆動制御装置などの制御対象装置をコンピュータを外
部装置として用いて調整・検査する装置であって、少な
くとも、上記カメラの撮影に関する各種処理プログラム
と上記制御対象装置の調整・検査のために必要な、後記
のランダム・アクセス・メモリの任意のアドレスに上記
外部装置の命令を受けて任意データを書き込む入力処理
プログラムと上記外部装置の命令を受けて上記任意のア
ドレスのデータを上記ランダム・アクセス・メモリから
読み出して出力する出力処理プログラムと外部装置の命
令を受けて任意のアドレスのサブルーチンを実行するサ
ブルーチン実行処理プログラムとをそれぞれ格納したリ
ード・オン・メモリと、上記任意のアドレスに上記外部
装置より入力される上記任意のデータおよび上記任意の
アドレスに上記外部装置より入力される任意のサブルー
チンのアドレスを格納するランダム・アクセス・メモリ
と、上記制御対象装置の調整・検査時に、上記外部装置
より入力される命令の内容を判定し上記ランダム・アク
セス・メモリに対する上記データの書き込みおよび読出
しを実行し且つ上記外部装置より命令された任意のサブ
ルーチンのプログラムを上記リード・オン・メモリから
呼び出して実行するワンチップ・マイクロコンピュータ
とを具備したことを特徴としたものである 請求項2に記載の発明は、ワンチップ・マイクロコンピ
ュータを内蔵するカメラのシャッタ制御装置やレンズ駆
動装置などの制御対象装置をコンピュータを外部装置と
して用いて調整・検査する方法であって、上記ワンチッ
プ・マイクロコンピュータのリード・オン・メモリに、
上記カメラの撮影に関する各種処理プログラムと、ラン
ダム・アクセス・メモリの任意のアドレスに上記外部装
置の命令を受けて任意データを書き込む入力処理プログ
ラムと、上記外部装置の命令を受けて上記任意のアドレ
スのデータを上記ランダム・アクセス・メモリから読み
出して外部装置に出力する出力処理プログラムと、外部
装置の命令を受けて任意のアドレスのサブルーチンを実
行するサブルーチン実行処理プログラムとをそれぞれ予
め格納しておき、上記制御対象装置の調整・検査に際し
て、上記外部装置から入力処理の命令を示すコマンドコ
ードとランダム・アクセス・メモリのアドレスと調整値
などの入力データとを上記ワンチップ・マイクロコンピ
ュータに入力して上記入力処理プログラムを実行させて
上記ランダム・アクセス・メモリの任意のアドレスに上
記入力データを格納させ、また、上記外部装置から出力
処理の命令を示すコマンドコードとランダム・アクセス
・メモリのアドレスとを上記ワンチップ・マイクロコン
ピュータに入力して上記出力処理プログラムを実行させ
て上記ランダム・アクセス・メモリに格納されている検
査結果など任意のデータを読み出して上記外部装置に出
力させ、さらにまた、上記外部装置からサブルーチンの
実行処理の命令を示すコマンドコードとサブルーチンの
プログラムアドレスを上記ワンチップ・マイクロコンピ
ュータに入力して上記サブルーチン実行処理プログラム
を実行させるようにしたことを特徴としたものである。
【0040】
【作用】上記のように構成されたカメラの調整・検査装
置およびそれを用いた調整・検査方法においては、カメ
ラに内蔵されたワンチップ・マイクロコンピュータのリ
ード・オン・メモリに、カメラの撮影に関する処理プロ
グラムと、ランダム・アクセス・メモリの任意のアドレ
スに上記外部装置の命令を受けて任意データを書き込む
入力処理プログラムと、上記外部装置の命令を受けて上
記任意のアドレスのデータを上記ランダム・アクセス・
メモリから読み出して外部装置に出力する出力処理プロ
グラムと、外部装置の命令を受けて任意のアドレスのサ
ブルーチンを実行するサブルーチン実行処理プログラム
とを予め、それぞれ格納してある。
【0041】そのため、制御対象装置の調整・検査に際
しては、パーソナルコンピュータ(インターフェイスボ
ードを含む)からなる外部装置を用いて入力処理の命令
を示すコマンドコードとランダム・アクセス・メモリの
アドレスと調整値などの入力データとをワンチップ・マ
イクロコンピュータに入力して上記入力処理プログラム
を実行させることで、上記ランダム・アクセス・メモリ
の任意のアドレスに上記入力データを格納させる。
【0042】また、上記外部装置から出力処理の命令を
示すコマンドコードとランダム・アクセス・メモリのア
ドレスとを上記ワンチップ・マイクロコンピュータに入
力して上記出力処理プログラムを実行させることで、上
記ランダム・アクセス・メモリに格納されている検査結
果(正常、異常の判定結果など)任意のデータを読み出
して上記外部装置に出力させる。
【0043】さらにまた、上記外部装置からサブルーチ
ンの実行処理の命令を示すコマンドコードとサブルーチ
ンのプログラムアドレスを上記ワンチップ・マイクロコ
ンピュータに入力することで、上記サブルーチン実行処
理プログラムを実行させる。
【0044】これによって、従来のような調整・検査の
シーケンスプログラムとどの調整・検査シーケンスが選
択されているかを判定する処理プログラムを内蔵しなく
ても、格納されているすべてのサブルーチンを実行する
ことができる。
【0045】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて、具
体的に説明する。図1は、本発明に係るカメラの調整・
検査装置の一実施例の全体構成を示すブロック図であ
る。
【0046】図1における11は、カメラ(図示せず)
に内蔵されたワンチップ・マイクロコンピュータ(以
下、この実施例の説明でも、「マイコン」と略称する)
であり、RAM,E2 PROMによるROM,CPU、
入力回路、出力回路(いずれも図示せず)が内蔵されて
いる。このマイコン11により、カメラのフォーカスレ
ンズの駆動制御装置やシャッタ羽根の開閉制御装置など
の調整・検査対象装置12の制御を行うようになってい
る。
【0047】これらの制御対象装置12のうち、シャッ
タの駆動系が、図2に示されている。この図2は、上記
図7で示した従来例におけるCPU1とE2 PROM2
を除いた部分と全く同じであり、この図2の構成につい
ては、図6と同一部分に同一符号を付すのみで、ここで
の構成に関する重複した説明を避ける。
【0048】また、マイコン11内のROMに格納され
ているプログラムROM構成は、次の表2に記す通りで
ある。
【0049】
【表2】 この表2を上記表1と対比しても明らかなように、表1
における調整プログラム(外部装置から設定されるデー
タに基づいて、測光、測距など、どの調整であるのかを
判断し、調整処理を実行するプログラム)と、検査プロ
グラム(外部装置から設定されるデータに基づいて、フ
ォーカス制御装置、シャッタ制御装置などのうち、どの
検査であるのか判断し、所定の検査処理を行うプログラ
ム)とに代えて、表2では、シリアル通信プログラム、
RAMデータ入・出力プログラム、サブルーチンコール
プログラムが新たに格納されている。
【0050】シリアル通信プログラムは、後述する外部
装置とのシリアル通信を行うプログラムである。RAM
データ入・出力プログラムは、マイコン11のRAMの
所定のアドレスに外部装置から入力されるデータをマイ
コン11内のCPUの制御に基づき書き込んだり、この
RAMの所定のアドレスに格納されているデータをCP
Uにより読み出して、外部装置に転送するためのプログ
ラムである。
【0051】また、サブルーチンコールは、この発明の
最も特徴とする部分であり、外部装置からのコマンド
(コード)に基づき、CPUが調整・検査するための処
理シーケンスのサブルーチンのアドレスをコールするた
めのプログラムであり、表1における調整・検査のサブ
ルーチンを実行するためのプログラムではなく、外部装
置から指定(命令)されたマイコン11のRAMに調整
・検査の処理プログラムのサブルーチンのアドレス指定
に基づき、このサブルーチンの実行処理を行う。
【0052】すなわち、表1の調整・検査のサブルーチ
ンのプログラムの実行、換言すれば、図9ないし図13
で示した個々のサブルーチンのプログラムの実行は、マ
イコン11で行い、これらの複数のプログラムのうちの
調整・検査、処理シーケンスのサブルーチンのプログラ
ムアドレスをコールし、そのサブルーチンを実行するた
めのプログラムが表2における「サブルーチンコール」
である。
【0053】したがって、図9〜図13のプログラムを
処理するためのサブルーチンのアドレスはROM内に格
納する必要がないようにしている。
【0054】上記外部装置は、図1に符号13で示され
ており、図1の実施例では、コンピュータ14とインタ
ーフェイスボード15とにより構成されている。コンピ
ュータ14として、たとえば、パーソナルコンピュータ
が使用されており、このコンピュータ14とインターフ
ェイスボード15との間に、バス16を介して接続され
ている。
【0055】インターフェイスボード15とマイコン1
1との間でデータの授受を行い得るようになっており、
マイコン11の端子GNDとインターフェイスボード1
5のグランド端子が接続されている。
【0056】マイコン11の端子SOからインターフェ
イスボード15に対して、ROMに書き込んだデータが
出力するようにしている。マイコン11の端子SIに
は、インターフェイスボード15からマイコン11にコ
マンド(コード)アドレス、RAMへの書込みデータな
どが順次入力されるようになっており、これらのコマン
ド、アドレス、書込みデータは、マイコン11の端子S
CKから出力されるシリアル転送クロックに同期して入
力されるようになっている。
【0057】また、マイコン11の端子Vccから電圧
Vccがインターフェイスボード15に印加するように
なっている。
【0058】さらに、外部装置13からカメラに送信す
るときに、マイコン11のICRDY端子がLレベルに
なっているときに、マイコン11の端子IJRDYをL
レベルにするようになっており、交信信号は外部装置1
3のレデイ信号となるようにしている。
【0059】次に、このように構成された図1の実施例
の動作について説明する。まず、この発明の理解を容易
にするために、外部装置13とカメラ間のデータの授受
のタイミングについて、図4のタイミングチャートを参
照して説明する。
【0060】マイコン11の端子Vccからインターフ
ェイスボード15に電源が印加され、外部装置13から
カメラに交信するときに、図4の(a)に示すように、
マイコン11の端子ICRDYがLレベルの間(約10
msec以内)に外部装置13がこれを検出すると、外
部装置13により、図4の(b)に示すように、マイコ
ン11の端子IJRDYをLレベルにする。この端子I
JRDYをLレベルにすることにより、外部装置13と
カメラ17とが交信開始となり、交信開始後は、マイコ
ン11の端子IJRDYの信号は、外部装置13側のレ
デイ信号となる。
【0061】これと同時に、図4(c)に示すように、
マイコン11のSCK端子からシリアル転送クロックを
インターフェイスボード15に出力する。このシリアル
転送クロックは、図5(a)に示すように、デュティ5
0%の128μsecのクロックパルスであり、このシ
リアル転送クロックの立ち下がりで、図4の(d)に示
すマイコン11の端子SOからROMに格納されている
データをインターフェイスボード15に出力し、シリア
ル転送クロックの立ち上がりで、外部装置13からデー
タを図4(e)に示すように、マイコン11の端子SI
に入力するようにしている。
【0062】図5の(b)は、図5の(a)で示したシ
リアル転送クロックに対する上記マイコン11の端子S
Oから出力するデータと、インターフェイスボード15
からマイコン11の端子SIに入力されるコマンド、R
AMのアドレス指定データ、RAMに書き込むデータと
を示したものであり、これらの各データ形式は、8ビッ
トであり、入・出力する際には、最下位ビット(MS
B)が先頭である。
【0063】上記のように、図4、図5で示すタイミン
グ関係で、外部装置13とカメラのマイコン11間でデ
ータの授受を行うが、このようなタイミング関係に基づ
いて、表2に記載したプログラムROM構成におけるシ
リアル通信、RAMデータ入・出力、サブルーチンコー
ルの各プログラムの実行処理について図3のフローチャ
ートに沿って説明する。
【0064】図3のステップS20においてコンピュー
タ14のキーボード(図示せず)の操作により外部装置
13からマイコン11の端子SIに図4の(e)で示し
たように、コマンドが送信され、マイコン11がこのコ
マンドを受信すると、図3のステップS21でCPU
は、その受信されたコマンドが第1コマンドか否かの判
定を行う。
【0065】この判定の結果、第1コマンドであると判
定すると、ステップS21のYES側からステップS2
2に処理ルーチンが分岐する。
【0066】このステップS22において、外部装置1
3のコンピュータ14のキーボードの操作により、図4
の(a)に示すように、マイコン11の端子ICRDY
がLレベルになっているとき、マイコン11の端子IJ
RDYをLレベルにするとともに、マイコン11の端子
SCKから図4の(c)に示すように、シリアル転送ク
ロックを外部装置13に転送する。
【0067】このシリアル転送クロックに基づき、外部
装置13からマイコン11の端子SIにRAMのアドレ
ス指定データが図4の(e)に示すように送信される。
【0068】続いて、外部装置13からマイコン11の
端子SIにデータが送信され、ステップS23でマイコ
ン11がこのデータを受信する。つまり、外部装置13
から図4の(e)に示す順序、すなわちシリアル通信で
8ビットの第1コマンド、アドレス指定データ、RAM
に書き込むデータの順で送信される。
【0069】ステップS23で受信されたデータは、最
初にシャッタ、レンズ繰り出しの初期調整データや調整
のときに用いられるシャッタ秒時、レンズ繰り出しステ
ップなどがRAMの指定されたアドレスにステップS2
4でCPUの制御により書き込む(この動作は従来も同
じである)。この動作は、図6に示すフローチャートの
ステップS101の処理を実行したものである。
【0070】すなわち、図6のフローチャートは、この
発明の処理の特徴とする部分をまとめて示したものであ
り、この図6のステップS101では、RAMのアドレ
スに任意のデータの入力実行処理を示し、ステップS1
02は、マイコン11のROMに格納されているサブル
ーチンのプログラムを実行させるために、ROMの任意
のアドレスを指定して、サブルーチンの実行処理をさせ
るものである。
【0071】また、図6のステップS103は、RAM
の任意のアドレスに格納されているデータの読出し処理
を行う処理ステップであり、このステップS102,S
103の処理内容については、後で逐次説明を行う。
【0072】この図6のステップS101〜S103
は、図に示すような順序で行われるとは限らず、外部装
置13の入力操作で任意に組み合わせることができ、か
つ繰り返し実行することができる。
【0073】このステップS102のサブルーチンの実
行方法は、たとえば、三菱電機製8ビットワンチップC
PUをマイコン11として使用した場合に、実行させた
いサブルーチンのアドレスをRAMに入力して、JSR
(SZZ)を実行すればよい(ZZは、サブルーチンの
アドレスを入力したRAMアドレス)。
【0074】また、図3のステップS21において、マ
イコン11のCPUが外部装置13から送信されてきた
コマンドが第1コマンドでないと判断すると、ステップ
S21からステップS25に進み、このコマンドが第2
コマンドであるか、否かの判定を行う。
【0075】その判定の結果、第2コマンドであると判
定すると、ステップS25のYES側から処理ルーチン
が分岐して、ステップS26で外部装置13から送られ
てくるアドレス指定データでRAMのアドレスを指定
し、その指定されたアドレスのデータをステップS27
でマイコン11により読み出して外部装置13に転送す
る。
【0076】また、図3のステップS25において、第
2のコマンドでないとマイコン11が判定すると、ステ
ップS25からステップS28に移行し、このステップ
S28でマイコン11は、外部装置13から送信された
コマンドが第3コマンドか否かの判定を行う。この判定
の結果、第3コマンドであると、CPUが判定すると、
ステップS28のYES側からステップS29に処理ル
ーチンが分岐する。
【0077】ステップS29では、上記ステップS26
と同様の要領で処理を行う。すなわち、第3コマンドの
送信に続いて、外部装置13から図4の(e)に示すよ
うにRAMアドレス指定のためのアドレス指定データが
送信されることにより、マイコン11は端子SIでこの
アドレス指定データを受信し、次のステップS30に処
理を進める。
【0078】このステップS30では、受信したアドレ
ス指定データに続いて、外部装置13からサブルーチン
のアドレスが送信されて、マイコン11のRAMにその
指定されたアドレスにサブルーチンのアドレスを設定す
る。この外部装置13でRAMに設定されたサブルーチ
ンのアドレスにより、マイコン11は、ROMに格納さ
れている調整・検査の処理プログラムのうちの1つのサ
ブルーチンの実行を行う。
【0079】このサブルーチンとしては、図9〜図13
で示した場合を例にとると、すでに述べたように、ステ
ップS3a,S3b,S3d,S3f,S3g,S5
a,S5b,S5d,S5e,S7a,S7b,S7
d,S7e,S9a,S9b,S9d,S9f,S9
g,S11a〜S11cが該当する。
【0080】このような図3の処理を外部装置13を操
作して繰り返すことにより、すなわち、図3で述べた第
1コマンドないし第3コマンドを外部装置13からマイ
コン11に送信することにより、例えば図9で示したレ
ンズ、シャッタの調整プログラムと同じ処理を実行する
ことができる。
【0081】この場合、再三述べているように、マイコ
ン11のROMに個々の調整プログラムが格納されてい
るが、この調整プログラムの処理シーケンスのサブルー
チンのアドレスは外部装置13により、マイコン11の
RAMに設定するようにしており、RAMに設定された
サブルーチンの実行はマイコン11で実行するものであ
る。
【0082】次に、図3で述べた処理と調整プログラム
の実行処理の一例として図9で述べたレンズ、シャッタ
の調整プログラムの実行処理を関連づけてさらに説明を
加える。
【0083】ここでの説明に際し、図9のステップ番号
は、そのまま援用することにする。図9のステップS3
aで、外部装置13からマイコン11に第3コマンド
(サブルーチン実行処理の命令。以下同じ)とそれに続
くこのステップS3aのサブルーチンのアドレス指定の
データを送信すると、マイコン11のRAMにそのサブ
ルーチンのアドレスが設定され、マイコン11はそのア
ドレスのサブルーチン、すなわち、定電圧電源6とフォ
トインタラプタ7のオンの実行処理をマイコン11のR
OMに格納されているプログラムで実行する。
【0084】次いで、図9のステップS3bで、外部装
置13からマイコン11に第3コマンドとサブルーチン
のアドレス指定データが送信され、マイコン11のRA
Mにこのサブルーチンのアドレスが設定されると、マイ
コン11は、このサブルーチンのアドレスに基づくマイ
コン11のROMに格納されるサブルーチンのプログラ
ムの実行、すなわち、パルスモータ4のロータを初期セ
ットして、バッテリをチェックするサブルーチンの実行
処理を行う。
【0085】次のステップS3cで、外部装置13から
マイコン11に第2コマンド(出力処理の命令。以下同
じ)の送信に続いて、RAMのアドレス指定データを送
信する。このアドレス指定データにより、マイコン11
は、RAM内の指定されたアドレスのデータを外部装置
13に送信する。このときは、マイコン11の制御によ
り、バッテリ8の電圧の異常の有無をチェックし、その
チェックの結果をマイコン11により、RAMに格納す
る。
【0086】このRAMに格納されているバッテリ8の
異常の有無の判定の結果はマイコン11から外部装置1
3に転送される。このステップS3cの処理は、サブル
ーチンではない。この実行処理の結果、バッテリ8の電
圧に異常があれば、BCNGフラグ1を立て、上記RA
Mに格納される。この異常時には、ステップS3cから
ステップS3gのサブルーチンを外部操作により実行す
る。
【0087】ステップS3cの処理でバッテリ8の電圧
が正常であると、マイコン11が判定した場合には、ス
テップS3dのサブルーチンを実行するために、外部装
置13からマイコン11に第3コマンドとパルスモータ
4でフォーカスレンズを駆動するサブルーチンのアドレ
ス指定データを送信し、マイコン11のRAMにサブル
ーチンのアドレスを設定し、マイコン11のROMに格
納されているそのサブルーチンのプログラムをマイコン
11で実行し、パルスモータ4により、フォーカスレン
ズの駆動を行う。
【0088】ステップS3eでは、外部装置13からマ
イコン11に第2コマンドと、それに続いて、パルスモ
ータの駆動制御が正常か否か、異常ならフラグ1を立て
て、マイコン11によりRAMに記憶したデータを読み
出すために、このRAMのアドレス指定データを送信
し、マイコン11はこのアドレス指定データで指定され
たRAMのアドレスからフラグ1を立てたデータを読み
出して、外部装置13に送信する。
【0089】すなわち、ステップS3eでの判定の結果
のデータは、マイコン11からRAMに格納され、その
格納したデータは、上記外部装置13から第2コマンド
に続き、アドレス指定データがマイコン11に送信され
ると、マイコン11は、このアドレス指定データで指定
されたRAMのアドレスに格納されている上記パルスモ
ータの駆動制御の判定結果のデータを読み出して、外部
装置13に転送する。
【0090】このステップS3eでの判定の結果、パル
スモータ4の駆動制御が異常であれば、次に、ステップ
S3gのサブルーチンの実行処理に移り、パルスモータ
4の駆動制御が異常ならステップS3fのサブルーチン
の実行処理に移る。
【0091】ステップS3fでは、外部装置13からマ
イコン11へ第3コマンドに続いて、サブルーチンのア
ドレス指定データが送信する。すると、マイコン11
は、このアドレス指定データに基づき、マイコン11の
ROMに格納されているパルスモータ4のシャッタ羽根
の駆動処理をマイコン11のCPUで実行する。
【0092】続いて、ステップS3gで外部装置13か
らマイコン11ヘ第3コマンドに続いて、定電圧電源6
とフォトインタラプタ7をオフにするサブルーチンのア
ドレス指定データを送信する。すると、マイコン11の
CPUは、マイコン11のROMに書き込まれている定
電圧電源6とフォトインタラプタ7をオフにするプログ
ラムの実行をする。図10〜図13に示した処理も同様
の要領で実行できる。
【0093】このように、この実施例では、第1ないし
第3コマンドを外部装置13からマイコン11へ送信
し、第1コマンド(入力処理の命令。以下同じ)の送信
時には外部装置13からのアドレス指定データに基づい
て、マイコン11のRAMの指定されたアドレスに外部
装置13で指定しデータを書き込む。第2コマンドが外
部装置13からマイコン11へ送信されると、アドレス
指定データの指定されたRAMのアドレスのデータをマ
イコン11から外部装置に送信する。
【0094】そして、第3コマンドが外部装置13から
マイコン11へ送信され、外部装置13で指定されたマ
イコン11のRAMにサブルーチンのアドレスが設定さ
れると、そのサブルーチンの実行処理をマイコン11の
ROMに格納されているサブルーチンのプログラムの実
行処理を行うようにしたので、カメラの調整・検査のた
めのサブルーチンのプログラムのアドレスを外部装置か
らマイコン11のRAMに任意に設定でき、このサブル
ーチンのプログラムを所定の順序で行うためのシーケン
スプログラムおよびサブルーチンのアドレスをマイコン
11のRAMに格納する必要がなくなる。
【0095】したがって、カメラの制御対象の調整・検
査専用のプログラムを順次実行させるためのプログラム
およびサブルーチンのアドレスをマイコン11のROM
に格納せずに、調整・検査が可能となり、調整・検査専
用のプログラムによるROM数の増加を抑制することが
できる。しかも、ROMに内蔵されているサブルーチン
のプログラムのアドレス指定の実行は、すべて外部装置
から実行可能となる。
【0096】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実
施が可能である。
【0097】
【発明の効果】以上詳細したように、本発明によれば、
カメラに内蔵されたマイコンのROMに格納されている
任意のサブルーチンのアドレスを外部装置からマイコン
に入力して、その入力したアドレスのサブルーチンのプ
ログラムの実行処理や、RAMに対する任意のデータの
入・出力処理を、マイコンのROMにカメラの制御対象
装置の調整・検査のシーケンスプログラムやそのサブル
ーチンのアドレスを内蔵しなくても実行することがで
き、したがって、マイコンの使用ROM数を増やす必要
がなくなり、ROMの有効利用とカメラのコスト低減が
可能となるカメラの調整・検査装置およびそれを用いた
調整・検査方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの調整・検査装置の一実施
例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同上実施例により調整・検査されるフォーカス
レンズおよびシャッタの駆動部分の回路図である。
【図3】同上実施例の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】同上実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図5】図4のタイムチャートにおけるシリアル転送ク
ロックと外部装置とマイコン間の送・受信データのタイ
ミングチャートである。
【図6】同上実施例におけるカメラの調整・検査の特徴
となる処理手順を要約して示すフローチャートである。
【図7】従来のカメラの調整・検査装置のブロック図で
ある。
【図8】従来のカメラの調整・検査方法の処理手順を示
すフローチャートである。
【図9】従来のカメラの調整・検査装置によるレンズ駆
動制御装置、シャッタ制御装置の調整・検査の手順を示
すフローチャートである。
【図10】従来のカメラの調整・検査装置によるレンズ
のドライブ調整・検査手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】従来のカメラの調整・検査装置によるシャッ
タドライブの処理手順を示すフローチャートである。
【図12】従来のカメラの調整・検査装置によるシャッ
タバルブ開の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】従来のカメラの調整・検査装置によるシャッ
タバルブ閉の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 パルスモータドライバ 4 パルスモータ 4a 励磁コイル 4b 励磁コイル 5 制御トランジスタ 6 定電圧電源 7 フォトインタラプタ 7a 発光ダイオード 7b フォトトランジスタ 8 バッテリ 11 ワンチップ・マイクロコンピュータ 12 制御対象装置 13 外部装置 14 コンピュータ 15 インターフェイスボード 17 カメラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンチップ・マイクロコンピュータを内
    蔵するカメラのシャッタ制御装置やレンズ駆動制御装置
    などの制御対象装置をコンピュータを外部装置として用
    いて調整・検査する装置であって、 少なくとも、上記カメラの撮影に関する各種処理プログ
    ラムと上記制御対象装置の調整・検査のために必要な、
    後記のランダム・アクセス・メモリの任意のアドレスに
    上記外部装置の命令を受けて任意データを書き込む入力
    処理プログラムと上記外部装置の命令を受けて上記任意
    のアドレスのデータを上記ランダム・アクセス・メモリ
    から読み出して出力する出力処理プログラムと外部装置
    の命令を受けて任意のアドレスのサブルーチンを実行す
    るサブルーチン実行処理プログラムとをそれぞれ格納し
    たリード・オン・メモリと、 上記任意のアドレスに上記外部装置より入力される上記
    任意のデータおよび上記任意のアドレスに上記外部装置
    より入力される任意のサブルーチンのアドレスを格納す
    るランダム・アクセス・メモリと、 上記制御対象装置の調整・検査時に、上記外部装置より
    入力される命令の内容を判定し上記ランダム・アクセス
    ・メモリに対する上記データの書き込みおよび読出しを
    実行し且つ上記外部装置より命令された任意のサブルー
    チンのプログラムを上記リード・オン・メモリから呼び
    出して実行するワンチップ・マイクロコンピュータとを
    具備したことを特徴とするカメラの調整・検査装置。
  2. 【請求項2】 ワンチップ・マイクロコンピュータを内
    蔵するカメラのシャッタ制御装置やレンズ駆動装置など
    の制御対象装置をコンピュータを外部装置として用いて
    調整・検査する方法であって、上記ワンチップ・マイク
    ロコンピュータのリード・オン・メモリに、上記カメラ
    の撮影に関する各種処理プログラムと、ランダム・アク
    セス・メモリの任意のアドレスに上記外部装置の命令を
    受けて任意データを書き込む入力処理プログラムと、上
    記外部装置の命令を受けて上記任意のアドレスのデータ
    を上記ランダム・アクセス・メモリから読み出して外部
    装置に出力する出力処理プログラムと、外部装置の命令
    を受けて任意のアドレスのサブルーチンを実行するサブ
    ルーチン実行処理プログラムとをそれぞれ予め格納して
    おき、 上記制御対象装置の調整・検査に際して、上記外部装置
    から入力処理の命令を示すコマンドコードとランダム・
    アクセス・メモリのアドレスと調整値などの入力データ
    とを上記ワンチップ・マイクロコンピュータに入力して
    上記入力処理プログラムを実行させて上記ランダム・ア
    クセス・メモリの任意のアドレスに上記入力データを格
    納させ、また、上記外部装置から出力処理の命令を示す
    コマンドコードとランダム・アクセス・メモリのアドレ
    スとを上記ワンチップ・マイクロコンピュータに入力し
    て上記出力処理プログラムを実行させて上記ランダム・
    アクセス・メモリに格納されている検査結果など任意の
    データを読み出して上記外部装置に出力させ、さらにま
    た、上記外部装置からサブルーチンの実行処理の命令を
    示すコマンドコードとサブルーチンのプログラムアドレ
    スを上記ワンチップ・マイクロコンピュータに入力して
    上記サブルーチン実行処理プログラムを実行させるよう
    にしたことを特徴とするカメラの調整・検査方法。
JP31335191A 1991-10-31 1991-10-31 カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法 Expired - Fee Related JP3185155B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31335191A JP3185155B2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31335191A JP3185155B2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05127278A JPH05127278A (ja) 1993-05-25
JP3185155B2 true JP3185155B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=18040210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31335191A Expired - Fee Related JP3185155B2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3185155B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07212644A (ja) * 1994-01-24 1995-08-11 Taiheiyo Boeki Kk 調整機能付カメラおよびカメラの調整システム
KR20010045059A (ko) * 1999-11-02 2001-06-05 윤종용 동화상 단말기에서의 카메라 제어 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05127278A (ja) 1993-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115826B2 (ja) マルチnandフラッシュメモリーデバイスの共通動作中にピーク電力消費量を減少させるための装置および方法
CN1163006A (zh) 在一个计算机系统中配置多个媒体的方法和设备
CN1696899A (zh) 用于从存储器访问关键数据的系统和方法
RU2607275C2 (ru) Способ управления яркостью, а также устройство и программный продукт для реализации этого способа
JP3185155B2 (ja) カメラの調整・検査装置およびそれを用いた調整・検査方法
US5432938A (en) Method and system for controlling resume process in computer unit capable of connecting expansion unit
JP4554907B2 (ja) 顕微鏡
CN115242753B (zh) 网卡mac地址烧录方法、系统、电子设备与存储介质
JP2008009799A (ja) 画像形成装置
JP2002297207A (ja) バックアップ処理装置
JP2009245292A (ja) 試験対象装置、試験システム、テスト方法及びプログラム
JPH0455836A (ja) E↑2promを有するカメラ
US20090112941A1 (en) Computer system and firmware recovery method for computer system
CN1591356B (zh) 用于对电子设备进行编程的方法和电路
JP3483262B2 (ja) カメラ一体型レコーダ
JPH10174048A (ja) デジタルカメラ
JP3108467B2 (ja) Iplデバイスの自動切換え方法
JP3190421B2 (ja) Icメモリカードシステム
JPS60175151A (ja) 情報処理装置
JPH09218829A (ja) 外部記憶装置用書き込み試験方法及びそれを適用した情報処理システム
JP2005167738A (ja) 画像処理装置および制御方法
JPH05150993A (ja) デイスク装置のプログラムロード方法
CN117573054A (zh) 一种显示控制方法、电子设备及计算机可读存储介质
JPH10116263A (ja) マイクロコンピュータとそのデータ読み出し試験方法
CN116860302A (zh) 程序升级方法、上位机及计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080511

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090511

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100511

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees