JP3183881U - 教具 - Google Patents

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Abstract

【課題】抽象的概念を理解できない者でも量的に数や計算の理解を深めることを可能とする教具を提供する。
【解決手段】数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部20a,20bを有する計算盤シート2と、そろばん玉をイメージした扁平状の置き板とを有する。計算盤表示部20a,20bには、四角形を形成する枠線からなる枠を表示してあり、枠の内側には、枠で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域と縦幅の長い広領域とに区画する横線である梁と、梁に直交して枠と内接する縦線であって置き板を置く場所をガイドするための置き板中心線を2本以上と、を表示してあり、置き板は、表す数と同じ枚数を枠内に置くものとする。
【選択図】図1

Description

本考案は、幼児や小学校低学年の児童が数の概念や計算を学習するための教具に関する。
珠が串差しになったそろばんは、中国ではおよそ700年、日本ではおよそ450年の歴史をもつ計算器具であり、数の構成および計算の原理を理解することのできる教具でもある。電卓・コンピューターの発達する現在でも、3年生・4年生の算数科において、そろばんが指導されている。かつてより、計算の苦手だった者が、そろばんを習ったことにより、算数・数学が理解でき、好きになったということをよく聞く。これは、計算能力を身につけることが、いかに人間において大切なものであるとともに、それを身につけることの困難な者が多くいることを裏付けていることであろう。
普通のそろばんを用いての指導では、5や10の表現が同じ大きさの玉で置かれた位置により、その数を表す。例えば、35では、十の位に3を梁につけ、一の位の上の5玉を下げ、梁につける。従来、そろばんを模して児童に数の概念を学習させる教具が発表されてきた(例えば、特許文献1〜3参照)。
実開昭61-148085号公報 実開昭61-186481号公報 実登3152058号公報
しかし、従来のそろばんは、同じ大きさの珠一つで、5や10を表すという抽象的な概念を伴うものである。その抽象的な構造により、幼児へのそろばん指導は難しいとされている。今までも、この抽象的な難題に取り組んだ教具開発は、たくさんあったのであろうが、適切な教具の開発にはなっていない。
例えば、特許文献1に記載された計算教具や特許文献2に記載されたそろばん教習用具では、5の概念、10の概念等、1〜4以外の概念を色や位置で区別することによって見立てを行うため、量的な概念が実感しにくいという問題がある。
また、特許文献3に記載された九珠そろばんでも同様に、1〜9以外の概念を位置で区別することによって見立てを行うため、量的な概念が実感しにくいという問題がある。抽象的概念を理解できない者にとっては、上述したような従来の教具では、量的な30や5を実感できず、理解が困難となってしまう。
そこで、本考案は、抽象的概念を理解できない者でも量的に数や計算の理解を深めることを可能とする教具を提供することを目的とする。
本考案の第1の態様は、数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部を有する計算盤シートと、そろばん玉をイメージした扁平状の置き板とを有し、
前記計算盤表示部には、四角形を形成する枠線からなる枠を表示してあり、
前記枠の内側には、
前記枠で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域と縦幅の長い広領域とに区画する横線である梁と、前記梁に直交して前記枠と内接する縦線であって前記置き板を置く場所をガイドするための置き板中心線を2本以上と、を表示してあり、
前記置き板は、表す数と同じ枚数を前記枠内に置くものであることを特徴とする教具を提供する。
前記置き板は、表す数に応じて、
前記広領域内の最も右側の置き板中心線の上には、重ねずに前記梁に近い方から縦に0枚〜4枚を並べて置き、
前記狭領域内の最も右側の置き板中心線の上には、0枚又は5枚を重ねて1か所に置き、
前記広領域内の右側から2番目の置き板中心線の上には、0枚又は10枚を重ねて前記梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、
前記狭領域内の右側から2番目の置き板中心線の上には、0枚又は50枚を重ねて1か所に置くものであることが好ましい。
また、前記置き板中心線が3本であって、
前記置き板は、表す数に応じて、
前記広領域内の右側から3番目の置き板中心線の上には、0枚又は100枚を重ねて前記梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、
前記狭領域内の右側から3番目の置き板中心線の上には、0枚又は500枚を重ねて1か所に置くものであることが好ましい。
あるいは、前記広領域内の最も右側の置き板中心線の代わりに、4つの置き板1枚設置位置表示を縦に並べて表示してあり、
前記狭領域内の最も右側の置き板中心線の代わりに、1つの置き板5枚設置位置表示を表示してあり、
前記広領域内の右側から2番目の置き板中心線の代わりに、4つの置き板10枚設置位置表示を縦に並べて表示してあり、
前記狭領域内の右側から2番目の置き板中心線の代わりに、1つの置き板50枚設置位置表示を表示してあり、
前記置き板は、表す数に応じて、
前記置き板1枚設置位置表示それぞれに0枚又は1枚、前記置き板5枚設置位置表示それぞれに0枚又は5枚、前記置き板10枚設置位置表示それぞれに0枚又は10枚、前記置き板50枚設置位置表示それぞれに0枚又は50枚を重ねて置くものであることが好ましい。
本考案の第2の態様は、数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部を有する計算盤シートと、前記計算盤シートに置いて学習するための置き板セットとを有し、
前記計算盤シートが、
前記計算盤表示部には、四角形を形成する枠線からなる枠を表示してあり、
前記枠の内側には、前記枠で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域と縦幅の長い広領域とに区画する横線である梁と、前記梁に直交して前記枠と内接する縦線であって前記置き板を置く場所をガイドするための置き板中心線を2本以上と、を表示してあるものであり、
前記置き板セットが、
扁平状の置き板を少なくとも200枚と、厚みが前記置き板の5倍である5枚厚置き板ブロックを少なくとも2個と、厚みが前記置き板の10倍である10枚厚置き板ブロックを少なくとも10個と、厚みが前記置き板の50倍である50枚厚置き板ブロックを少なくとも2個と、厚みが前記置き板の100倍である100枚厚置き板ブロックを少なくとも2個とを有するものであることを特徴とする教具を提供する。
本考案の教具は上述したように構成されており、本考案の教具によれば、抽象的概念を理解できない者でも量的に数や計算の理解を深めることを可能とする。
本考案の実施例1の教具の計算盤シートの(a)表面側斜視図、(b)裏面側斜視図である。 本考案の実施例1の教具の置き板の斜視図である。 本考案の実施例1の教具の計算盤シートの表面側の要部構成図である。 本考案の実施例1の教具の使用方法を示す説明図である。 本考案の実施例の教具の計算盤シートの裏面側の計算盤表示部の要部構成図である。 置き板の別の態様を示す斜視図である。 本考案の実施例2の教具の置き板ブロックの斜視図である。
抽象的概念を理解できない者に数の量的概念を理解させるには、5は5でなければならないし、10は10でなければならないが、それを表現するのに、そろばんを模した従来の教具では、面積や体積を拡大しようとすると、そろばんの体裁を逸脱してしまう。本考案は、そろばんの計算盤をイメージした計算盤表示部内にそろばん玉をイメージした置き板を積み重ねることにより量的に数や計算の理解を深めることを可能とする。以下、本考案の教具の一実施形態について、図面を参照し実施例を用いて具体的に説明するが、本考案はこれらに限定されるものではない。
本実施例1の教具は、数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部20を有する計算盤シート2と、そろばん玉をイメージした扁平状の置き板3とを有する。図1は、本考案の実施例1の教具の計算盤シートの(a)表面側斜視図、(b)裏面側斜視図である。本実施例では、計算盤シート2には表面側に計算盤表示部20a、裏面側に計算盤表示部20bを有する。図2は、本考案の実施例1の教具の置き板の斜視図である。本実施例では、計算盤シート2及び置き板3は紙製であるが、プラスチック等、危険性のないものであれば他の素材でもよい。本実施例では、計算盤シート2はA4サイズ、置き板3は横幅が5.5cm、縦幅が2.5cmで厚さが0.3〜0.5mm程度の板状であるが、これに限らず、しかし、100枚重ねても厚さは5cm程度に留めることが好ましく、幼児でも手で持てるほど小さいことが好ましく、また飲み込めない適度の大きさであることが好ましい。
図3は、本考案の実施例1の教具の計算盤シートの表面側の要部構成図である。計算盤シート2の表面側は、計算盤表示部20aであり、図1(a)に示したように、枠21で囲まれた計算盤部分の他、シート名や名前記入部や置き板置き場を示す絵や計算盤の各部分の説明文字が印刷して表示してあるが、図3では、計算盤部分以外、すなわち、シート名や名前記入部や置き板置き場を示す絵や計算盤の各部分の説明文字は省略してある。本実施例では、計算盤シート2の図柄や文字は、全て印刷で表示しているが、手書き等他の手段で描いて表してもよい。
計算盤表示部20aには、計算盤部分として、四角形を形成する枠線からなる枠21を表示してあり、枠21の内側には、枠21で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域212と縦幅の長い広領域211とに区画する横線である梁22と、梁22に直交して枠21と内接する縦線であって置き板3を置く場所をガイドするための置き板中心線24を2本以上表示してある。置き板中心線24は、そろばんにおいて「桁」と呼ばれる棒を模したものである。本実施例では、右側から、置き板中心線24a、置き板中心線24b、置き板中心線24cの3本が表示してある。したがって、本実施例では、3桁までの数字を表したり3桁までの計算が可能であるが、数字にまだ慣れていない幼児用では、2桁までの数字を表したり2桁までの計算が可能である、置き板中心線24a、置き板中心線24bの2本でもよい。本実施例では、梁22内にあって置き板中心線24のうち最も右側の置き板中心線24aに直交する位置に描いてある丸点である定位点23を表示してある。定位点23は、そろばんでの約束事で、定位点23を表示してある桁が一の位であることを意味する。本実施例では幼児や小学校低学年を対象としているので、小数点以下の計算は行わないため、最も右側の置き板中心線24を一の位の「桁」として扱う。枠21や梁22は幅を持った線でもよく、またさらに黒色等の線で縁取りされた白抜きの幅を持ったラインでもよい。
広領域211は、そろばんにおいて一珠(いちだま)を桁に通して配置してある場所を示し、狭領域212は、そろばんにおいて五珠(ごだま)を桁に通して配置してある場所を示している。
置き板3は、所定のルールに従って、表す数と同じ枚数を枠21内に置くものである。そろばんでは、五珠(ごだま)は一珠(いちだま)5個分を1つの玉で表す見立てをするが、本実施例では、狭領域212において、見立ては行わず、例えば5を示すのに、置き板中心線24aのうえに置き板3を5枚重ねておき、50を示すのに、置き板中心線24bのうえに置き板3を50枚重ねておく。また、そろばんにおいては、定位点がある桁以外の一珠は、同様に見立てをする。例えば、定位点のある桁のひとつ左側の桁では、定位点のある桁の一珠の10個分を1つの玉で表す見立てをする。しかし、本実施例では、広領域211において見立ては行わず、例えば20を示すのに、置き板中心線24bに置き板3を10枚ずつ重ねた2束を梁に近い方から縦に並べる。また、そろばんでは、一珠や五珠を縦方向に動かすことにより数を表すが、本実施例では、置いてある置き板3の枚数で数を表す。
置き板3は、表す数に応じて、広領域211内の最も右側の置き板中心線である置き板中心線24aの上には、重ねずに梁に近い方から縦に0枚〜4枚を並べて置き、狭領域212内の最も右側の置き板中心線である置き板中心線24aの上には、0枚又は5枚を重ねて1か所に置き、広領域211内の右側から2番目の置き板中心線である置き板中心線24bの上には、0枚又は10枚を重ねて梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、狭領域212内の右側から2番目の置き板中心線である置き板中心線24bの上には、0枚又は50枚を重ねて1か所に置くものである。また、本実施例においてはさらに、置き板3は、広領域211内の右側から3番目の置き板中心線である置き板中心線24cの上には、0枚又は100枚を重ねて梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、狭領域212内の右側から3番目の置き板中心線である置き板中心線24cの上には、0枚又は500枚を重ねて1か所に置くものである。
例えば、幼児に1+2の計算の練習をさせる場合、まず置き板3を1枚持たせて、広領域211内の置き板中心線24aの一番梁に近い所に置かせ、次に置き板3を2枚持たせて先ほど置いた置き板3に続けて縦に置かせることにより、答えの3を得る。
また例えば、幼児に4+3の計算の練習をさせる場合、まず置き板3を4枚持たせて、広領域211内の置き板中心線24aの一番梁に近い所から縦に並べて置かせ、次に置き板3を3枚持たせて、手の中の3枚にいくつ加えて5にするかを考えさせ、広領域211内の置き板中心線24aの上に置いた置き板3を梁に遠い方から2枚手に取り、手の中の置き板3の枚数を5枚にさせる。そして、5枚重ねて狭領域212内の置き板中心線24aの上に置かせることにより、答えの7を得る。図4は、本考案の実施例1の教具の使用方法を示す説明図である。図4は、本実施例の教具で、上述のように計算して答えの7を得た状態における置き板3が置かれた計算盤表示部20aの要部を示す。狭領域212内の置き板中心線24aの上には置き板3が5枚積み重ねられている。
また例えば、幼児に9+8の計算の練習をさせる場合、まず置き板3を9枚持たせて、そのうち5枚をまとめて狭領域212内の置き板中心線24aの上に重ねて置かせ、残った4枚を広領域211内の置き板中心線24aの一番上から縦に並べて置かせることで9をつくる。つぎに8枚の置き板3を持たせて、手の中の8枚にいくつ加えて10にするかを考えさせ、広領域211内の置き板中心線24aの梁に遠い方から置き板3を2枚手に取り、手の中の置き板3の枚数を10枚にさせる。そして、10枚重ねて広領域211内の置き板中心線24bの上に置かせることにより、答えの17を得る。
図5は、本考案の実施例の教具の計算盤シートの裏面側の計算盤表示部の要部構成図である。計算盤シート2の裏面側は、計算盤表示部20bであり、図1(b)に示したように、枠21で囲まれた計算盤部分の他、シート名や名前記入部や置き板置き場を示す絵や計算盤の各部分の説明文字が印刷して表示してあるが、図3で示した計算盤表示部20aと同様に、図5では、計算盤部分以外、すなわち、シート名や名前記入部や置き板置き場を示す絵や計算盤の各部分の説明文字は省略してある。計算盤表示部20bは、広領域211内の置き板中心線24aの代わりに、4つの置き板1枚設置位置表示251を縦に並べて表示してあり、狭領域212内の置き板中心線24aの代わりに、1つの置き板5枚設置位置表示252を表示してあり、広領域211内の置き板中心線24bの代わりに、4つの置き板10枚設置位置表示253を縦に並べて表示してあり、狭領域212内の置き板中心線24bの代わりに、1つの置き板50枚設置位置表示254を表示してある。さらに、広領域211内の置き板中心線24cの一部に、1つの置き板100枚設置位置表示256を表示してあり、狭領域212内の置き板中心線24cの代わりに、1つの置き板500枚設置位置表示257を表示してある。
本実施例では、計算盤表示部20bでは、置き板3は、表す数に応じて、置き板1枚設置位置表示251それぞれに0枚又は1枚、置き板5枚設置位置表示252に0枚又は5枚、置き板10枚設置位置表示253それぞれに0枚又は10枚、置き板50枚設置位置表示254に0枚又は50枚を重ねて置くものである。さらに、本実施例では、置き板100枚設置位置表示256に0枚又は100枚置くものである。本実施例では、置き板3は200枚であるので、置き板500枚設置位置表示257には置き板3は置かれないが、置き板3を500枚以上有する場合には、置き板500枚設置位置表示257にも置き板3を500枚積み重ねてもよい。なお、1桁の計算をさせる場合には、置き板3は20枚でもよい。2桁の計算の感覚を養うには、置き板3は200枚あることが好ましい。
計算盤表示部20bの他の構成は計算盤表示部20aと同様であるので説明を省略する。
本実施例では、計算盤表示部20bにおいても、3桁までの数字を表すことも3桁までの計算をすることも可能であるが、数字にまだ慣れていない幼児用では、置き板100枚設置位置表示256、置き板500枚設置位置表示257を省略してもよい。
本実施例では、計算盤シートの裏面側の計算盤表示部は、置き板の置き場所を覚えるのに利用するが、裏面側の計算盤表示部をそのまま利用して表面側で行う上述の計算をさせてもよい。
図6は、置き板の別の態様を示す斜視図である。本実施例では、置き板の形状は、図2に示したように、日本のそろばん玉を模した形、すなわち、上下左右の頂点を平らにカットした横長の菱形であるが、図6(a)に示すような、中国のそろばん玉を模した横長の楕円形の置き板3´や、図6(b)に示すような、角を丸くした長方形の置き板3´´でもよい。
本実施例では、計算盤シートは緑色、置き板は白色又は黄色であるが、コントラストがよく、目に優しい色使いならば、別の色の組み合わせでもよい。
本実施例は、5を表すのに、置き板を5枚重ね、5の置くべき場所に置けることにより量的な理解を深めることができ、10を表すのに、置き板を10枚重ね、10の置くべき場所に置けることにより、量的な理解をより深めることができ、50を表すのに、置き板を50枚重ね、50の置くべき場所に置けることにより、量的な理解をより深めることができる。実際に100枚を重ねることにより、100までの数を量的に把握することにより、10進位取りの原理を学ぶことができる。
本実施例は、五を表すときは、5枚の置き板を用い、十を表すときは、10枚の置き板を用いるので、本実施例によれば、量を表すことのできる根本的な教具にすることができ、より計算の理解を深めることができる。従来のそろばんでは立体的な玉であったそろばん玉を、平面的な薄い板にすることにより、5枚を重ねたり、10枚を重ねることを可能とする。
本実施例は、そろばんの計算盤をイメージした計算盤表示部を有する計算盤シートとそろばん玉をイメージした置き板とが別々であり、置き板が手に持つことができるものであって、使用する者が、置き板を積み重ねて5や10を作ることを考えることができる。計算は、抽象的な概念が伴うものであるが、本実施例によれば、常に具体的な量をもっての計算を可能にする。したがって、本実施例によれば、数や計算の理解を大きく助長できる。
本実施例によれば、抽象的概念を理解できない者でも量的に数や計算の理解を深めることを可能とする。本実施例によれば、体積的、立体的に数の大きさを実感できる。本実施例によれば、抽象的概念を理解できる年齢にまで至っていなくても使用することができるので、幼児からの導入が可能である。本実施例によって、幼児からの計算指導を容易にすることができ、また、理解力困難な児童にも、再学習のチャレンジ教具としての活用が期待できる。
本願考案者らが、抽象的概念を理解しにくい幼児に対して実地テストを行った結果、本実施例の教具によれば、数を量的に捉えることができ、量的に足し算や引き算を理解することができることが分かった。本実施例の教具は、幼児が自ら操作して遊び感覚で学ぶことができる。本実施例の教具によれば、1桁の足し算・引き算のみならず、2桁の足し算・引き算についても幼児に理解させることを可能とする。
従来のそろばんは、その機能性から、5つの玉で、0〜9までの数を表現することによって珠算式暗算の容易さを可能にしているが、本実施例を従来のそろばんの学習の前に用いれば、数の概念を量的に理解することができ、従来のそろばんをシェーマ化した暗算指導が可能であるので、小学校中学年で行う、従来のそろばんの指導への移行がスムースにできることが期待でき、さらに、本実施例の教具自体で、計算練習が、数や計算のシェーマ化を可能にすることが期待できる。本実施例は、数や計算の理解が困難な児童などの教具として、さらに幼児向けの初歩教具としての活用への期待ができる。
本実施例では、置き板が200枚あるので、200までの数を量的にとらえることにより、3桁に及ぶ珠算での計算の理解まで期待できる。
さらに、いわゆる練習問題集(ワーク)と組み合わせることによって、より高い学習効果を期待できる。いろいろな能力同様に数や計算の能力も個人差を伴うものであり、数の概念の習得にかかる時間は人それぞれであるが、本実施例の教具は個人個人で使用することができるので、各人がしっかりとした理解をもった進度で学ぶことができる。本実施例の教具を利用して学習した後は、従来のそろばんの練習に入るとよい。また、その際理解困難な者に対しては、再び本実施例の教具を用いて抽象的な置かれる位置による、5や10の理解をはかるとよい。
さらに、計算盤シートの裏面を異なる色とし、置き板そろばんとしてのみでなく、表・裏並べていろいろな図を考え作成できる玩具としても楽しめるようにしてもよい。
本実施例では計算盤シートには、両面印刷で表裏に別の計算盤表示部を表示してあるが、それぞれの計算盤表示部を、片面印刷で表示して別々に使用してもよい。
なお、本考案は、上記実施の形態に限定されず、その考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。例えば、計算盤シートや置き板を、互いに磁力で取り付けることができ、手で簡単に取り外すことができるゴム製や金属製のマグネット盤としてもよい。
また、指導用置き板そろばんとして置き板の2倍・3倍等の拡大した相似形のゴム製や金属製のマグネットを作成して集団指導に用いてもよい。
本実施例2の教具は、数を量的に捉えるための教具であって、実施例1の教具と同様にそろばんをイメージした計算盤表示部20を有する計算盤シート2を有し、さらに、計算盤シート2に置いて学習するための置き板セット置き板セットとを有する。置き板セットは、実施例1の教具の置き板3の他に複数種類の置き板ブロックを有する。
図7は、本考案の実施例2の教具の置き板ブロックの斜視図である。実施例2の教具は、扁平状の置き板3を少なくとも200枚と、厚みが置き板3の5倍である5枚厚置き板ブロック31を少なくとも2個と、厚みが置き板3の10倍である10枚厚置き板ブロック32を少なくとも10個と、厚みが置き板3の50倍である50枚厚置き板ブロック33を少なくとも2個と、厚みが置き板3の100倍である100枚厚置き板ブロック34を少なくとも2個を有する。例えば、置き板3の厚みが1mmとすると、100枚厚置き板ブロック34の厚みは10cmであり、計算する児童は、数を、置き板や置き板ブロックの高さによって量的に数を把握しながら計算をすることができる。
使用方法は、実施例1では計算盤シート2上に、置き板3を5枚重ねて置いたり取り外したりところを5枚厚置き板ブロック31で代用し、同様にして、10枚分を10枚厚置き板ブロック32で代用し、50枚分を50枚厚置き板ブロック33で代用し、100枚分を100枚厚置き板ブロック34で代用する点以外は実施例1と同様である。
本実施例では、各置き板ブロックは、置き板3を上下に重ねて張り付けたものであるが、同じ高さの箱でもよい。箱の上下いずれかの面に置き板何枚分のブロックかを示す数字(例えば、5、10など)を付してあってもよい。本実施例では各置き板ブロックは置き板3を重ねているため、体積的にも正しく数をとらえることができる。箱でも高さだけでなく大きさ(体積)をそれぞれの置き板ブロックで示す数分の置き板と合わせることによって、体積的にも正しく数をとらえることができる。
本実施例によれば、数に対してある程度理解力が増した児童に、より高度な計算を簡便に練習させることができる。例えば、90+90の計算をさせるのに、置き板を1枚1枚数えなくても置き板ブロックを利用して、数を量的に捉えながら、素早く計算させることができる。さらに、置き板500枚分の置き板ブロック、置き板1000枚分の置き板ブロックを有することが好ましい。
2 計算盤シート
20 計算盤表示部
21 枠
211 広領域
212 狭領域
22 梁
23 定位点
24 置き板中心線
251 置き板1枚設置位置表示
252 置き板5枚設置位置表示
253 置き板10枚設置位置表示
254 置き板50枚設置位置表示
256 置き板100枚設置位置表示
257 置き板500枚設置位置表示
3 置き板
31 5枚厚置き板ブロック
32 10枚厚置き板ブロック
33 50枚置き板ブロック
34 100枚厚置き板ブロック

Claims (5)

  1. 数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部を有する計算盤シートと、そろばん玉をイメージした扁平状の置き板とを有し、
    前記計算盤表示部には、四角形を形成する枠線からなる枠を表示してあり、
    前記枠の内側には、
    前記枠で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域と縦幅の長い広領域とに区画する横線である梁と、前記梁に直交して前記枠と内接する縦線であって前記置き板を置く場所をガイドするための置き板中心線を2本以上と、を表示してあり、
    前記置き板は、表す数と同じ枚数を前記枠内に置くものであることを特徴とする教具。
  2. 前記置き板は、表す数に応じて、
    前記広領域内の最も右側の置き板中心線の上には、重ねずに前記梁に近い方から縦に0枚〜4枚を並べて置き、
    前記狭領域内の最も右側の置き板中心線の上には、0枚又は5枚を重ねて1か所に置き、
    前記広領域内の右側から2番目の置き板中心線の上には、0枚又は10枚を重ねて前記梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、
    前記狭領域内の右側から2番目の置き板中心線の上には、0枚又は50枚を重ねて1か所に置くものであることを特徴とする請求項1に記載の教具。
  3. 前記置き板中心線が3本であって、
    前記置き板は、表す数に応じて、
    前記広領域内の右側から3番目の置き板中心線の上には、0枚又は100枚を重ねて前記梁に近い方から縦に0束〜4束を並べて置き、
    前記狭領域内の右側から3番目の置き板中心線の上には、0枚又は500枚を重ねて1か所に置くものであることを特徴とする請求項2に記載の教具。
  4. 前記広領域内の最も右側の置き板中心線の代わりに、4つの置き板1枚設置位置表示を縦に並べて表示してあり、
    前記狭領域内の最も右側の置き板中心線の代わりに、1つの置き板5枚設置位置表示を表示してあり、
    前記広領域内の右側から2番目の置き板中心線の代わりに、4つの置き板10枚設置位置表示を縦に並べて表示してあり、
    前記狭領域内の右側から2番目の置き板中心線の代わりに、1つの置き板50枚設置位置表示を表示してあり、
    前記置き板は、表す数に応じて、
    前記置き板1枚設置位置表示それぞれに0枚又は1枚、前記置き板5枚設置位置表示それぞれに0枚又は5枚、前記置き板10枚設置位置表示それぞれに0枚又は10枚、前記置き板50枚設置位置表示それぞれに0枚又は50枚を重ねて置くものであることを特徴とする請求項1に記載の教具。
  5. 数を量的に捉えるための教具であって、そろばんをイメージした計算盤表示部を有する計算盤シートと、前記計算盤シートに置いて学習するための置き板セットとを有し、
    前記計算盤シートが、
    前記計算盤表示部には、四角形を形成する枠線からなる枠を表示してあり、
    前記枠の内側には、前記枠で囲まれた領域を1対4に分割して縦幅の短い狭領域と縦幅の長い広領域とに区画する横線である梁と、前記梁に直交して前記枠と内接する縦線であって前記置き板を置く場所をガイドするための置き板中心線を2本以上と、を表示してあるものであり、
    前記置き板セットが、
    扁平状の置き板を少なくとも200枚と、厚みが前記置き板の5倍である5枚厚置き板ブロックを少なくとも2個と、厚みが前記置き板の10倍である10枚厚置き板ブロックを少なくとも10個と、厚みが前記置き板の50倍である50枚厚置き板ブロックを少なくとも2個と、厚みが前記置き板の100倍である100枚厚置き板ブロックを少なくとも2個とを有するものであることを特徴とする教具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110367753A (zh) * 2019-08-26 2019-10-25 陈秉龙 一种多层立体画箱

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